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発明の名称 エレベータおよびエレベータシステム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−31086(P2007−31086A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−217639(P2005−217639)
出願日 平成17年7月27日(2005.7.27)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 文屋 雅弘
要約 課題
乗りかご内での操作不実行により当該乗りかご内に閉じ込められた乗客の発見を容易にする。

解決手段
エレベータ制御盤1は、乗りかご3が着床して開扉したドアが閉扉して呼びが登録されていない場合において、当該閉扉から予め定められた時間が経過した際に乗客が乗りかご3内にいる事を人感センサ4が検出している場合には乗りかご3内の様子が情報端末13のモニタ13aに表示されるように、乗りかご内カメラ7が撮影した画像をもとにしたビデオ信号を通信変調装置9から遠隔監視センタ11に送信させる。エレベータ制御盤1は遠隔監視センタ11内のオペレータ12が乗りかご3内の乗客2の声を聞くことができるように、インターホン6のマイクからの音声信号を通信変調装置9から遠隔監視センタ11に送信させる。エレベータ制御盤1は情報端末13からの指示にしたがって乗りかご3のドアを開扉させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
乗りかご内を撮影する撮影手段と、
前記乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段と、
前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が前記乗りかご内にいると前記検出手段が検出した場合に、前記撮影手段により撮影した画像を外部装置に出力する出力手段と、
この出力手段により出力した画像を入力して表示した前記外部装置からの指示にしたがって前記乗りかごのドアが開扉するよう制御する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。
【請求項2】
乗りかご内に設けられるインターホン装置と、
前記乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段と、
前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が前記乗りかご内にいると前記検出手段が検出した場合に、前記インターホン装置により集音した音声を外部装置に出力する出力手段と、
前記出力手段により出力した音声を入力して再生した前記外部装置からの指示にしたがって前記乗りかごのドアが開扉するよう制御する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。
【請求項3】
乗りかご内を撮影する撮影手段と、
前記乗りかご内に設けられるインターホン装置と、
前記乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段と、
前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が前記乗りかご内にいると前記検出手段が検出した場合に、前記撮影手段により撮影した画像および前記インターホン装置により集音した音声を外部装置に出力する出力手段と、
前記出力手段により出力した画像および音声をそれぞれ入力して再生した前記外部装置からの指示にしたがって前記乗りかごのドアが開扉するよう制御する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。
【請求項4】
前記出力手段により出力した画像を入力して再生した前記外部装置が設置される室内の撮影手段で撮影された画像を入力して前記乗りかご内で表示する表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
【請求項5】
乗りかご内を撮影する撮影手段と、
前記乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段と、
前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が前記乗りかご内にいると前記検出手段が検出した場合に、前記撮影手段により撮影した画像を外部装置に出力する出力手段と、
この出力手段により出力した画像を入力してこれを再生した前記外部装置からの指示にしたがって前記乗りかごの行先階登録を行なう手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。
【請求項6】
前記検出手段は人感センサであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のエレベータ。
【請求項7】
前記検出手段は前記乗りかご内での荷重を検出する荷重センサであり、
前記検出手段は前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に予め定められた基準値以上の重量を前記荷重センサが検出した場合に、前記撮影手段により撮影した画像を外部装置に出力することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
【請求項8】
乗りかご内を撮影する撮影手段と、
前記乗りかご内の乗客の有無を検出する人感センサと、
前記乗りかご内での荷重を検出する荷重センサと、
前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が前記乗りかご内にいると前記人感センサが検出した場合または前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に予め定められた基準値以上の重量を前記荷重センサが検出した場合に、前記撮影手段により撮影した画像を外部装置に出力する出力手段と、
この出力手段により出力した画像を入力してこれを再生した前記外部装置からの指示にしたがって前記乗りかごのドアが開扉するよう制御する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。
【請求項9】
乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段と、
乗りかご操作盤の操作方法の案内情報を記憶する記憶手段と、
前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が前記乗りかご内にいると前記検出手段が検出した場合に、前記記憶手段に記憶された案内情報を前記乗りかご内で出力する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。
【請求項10】
乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段と、
前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が前記乗りかご内にいると前記検出手段が検出した場合に、前記乗りかごの行先階登録を行なう手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。
【請求項11】
乗りかご内での荷重を検出する荷重センサと、
乗りかご内の乗客の有無を検出する人感センサと、
乗りかご操作盤の操作方法の案内情報を記憶する記憶手段と、
前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が前記乗りかご内にいると前記人感センサが検出した場合または前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に予め定められた基準値以上の重量を前記荷重センサが検出した場合に、前記記憶手段に記憶された案内情報を前記乗りかご内で出力する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。
【請求項12】
乗りかご内での荷重を検出する荷重センサと、
乗りかご内の乗客の有無を検出する人感センサと、
前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が前記乗りかご内にいると前記人感センサが検出した場合または前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に予め定められた基準値以上の重量を前記荷重センサが検出した場合に、前記乗りかごの行先階登録を行なう手段と
ことを特徴とする記載のエレベータ。
【請求項13】
エレベータ装置が通信回線を介して監視室側装置と接続されてなるシステムであって、
前記エレベータ装置は、
乗りかご内を撮影する撮影手段と、
前記乗りかご内に設けられたインターホン装置と、
前記乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段と、
前記乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が前記乗りかご内にいると前記検出手段が検出した場合に、前記撮影手段により撮影した画像および前記インターホン装置が前記乗りかご内で集音した音声を前記通信回線を介して前記監視室側装置に出力する出力手段と、
前記端末装置からの指示にしたがって前記乗りかごのドアが開扉するよう制御する手段とを備え、
前記監視室側装置は、
前記エレベータ装置の出力手段により前記通信回線を介して出力された画像を表示する表示手段と、
監視室内に設けられるマイクロホンと、
このマイクロホンにより集音した音声を前記エレベータ装置のインターホン装置に出力する出力手段と、
前記エレベータ装置の出力手段により前記通信回線を介して出力された音声を入力してこれを再生する音声再生手段と、
前記エレベータ装置に前記乗りかごのドアの開閉を指示する手段と
を備えることを特徴とするエレベータシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗りかご内の映像および当該乗りかご内で集音した音声を出力する機能を有するエレベータおよびエレベータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベータの乗りかご内には非常通報装置として非常呼びボタンとインターホン装置が設置される。このインターホン装置は通信回線を介して建物内の管理人室や建物外の遠隔監視センタと接続される。
【0003】
エレベータ利用者である乗客が機器故障や災害の発生によって乗りかご内に閉じ込められてしまった場合に非常呼びボタンを押すとインターホン装置の接続先である管理人室や遠隔監視センタ側の通話装置を介して管理人室内の管理人や遠隔監視センタ内のオペレータと通話することで救出を要請することができる。
【0004】
また、例えば特許文献1に開示されたように、エレベータの異常発生時に乗りかごと監視センタとの間で画像および音声の双方向の伝送を行なうものがある。このような構成では監視センタのオペレータは乗りかご内の乗客の状況を把握した上で当該乗客の救出にとりかかることができる。
【特許文献1】特開平7−257842号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、乗客はエレベータの機器故障や災害以外の原因で乗りかご内に閉じ込められる場合がある。具体的には、乗りかご内の乗客が例えばお年寄りや子供などであってエレベータの使用方法が分からないために乗りかご内での行先階登録を行なうことができず、ドアが閉まってしまってもエレベータの新たな利用者が現れるまで乗りかご内に閉じ込められてしまう場合がある。このような事態は乗りかご内に乗った乗客の体調が急変した場合でも起こり得る。
【0006】
そこで、本発明の目的は、乗りかご内での操作不実行により当該乗りかご内に閉じ込められた乗客の発見を容易にすることが可能になるエレベータおよびエレベータシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明に係わるエレベータは、乗りかご内を撮影する撮影手段と、この乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段とを備え、乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が乗りかご内にいると検出手段が検出した場合に撮影手段により撮影した画像を外部装置に出力し、この出力した画像を入力して表示した外部装置からの指示にしたがって乗りかごのドアの開扉させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係わるエレベータでは、乗りかご内を撮影する撮影手段と、この乗りかご内の乗客の有無を検出する検出手段とを備え、乗りかごのドアが閉扉して呼び登録が無い状態で予め定められた時間が経過した際に乗客が乗りかご内にいると検出手段が検出した場合に撮影手段により撮影した画像を外部装置に出力し、この出力した画像を入力して表示した外部装置からの指示にしたがって乗りかごのドアを開扉させるので、乗りかご内での操作不実行により当該乗りかご内に閉じ込められた乗客の発見を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成例を示すブロック図である。
【0010】
本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータシステムは機械室内にエレベータ制御盤1を備える。エレベータ制御盤1は乗客2が乗り込むための乗りかご3の昇降を制御する。また、図示はしないが、乗りかご3は巻き上げ機のモータ軸に設けられたシーブに巻き掛けられたロープを介してカウンタウェイトと連結される。乗りかご3はエレベータ制御盤1による制御にしたがった巻き上げ機の駆動によるシーブの回転に伴い、カウンタウェイトとともに互いに上下反対方向に昇降する。
【0011】
乗りかご3の内側面には人感センサ4が設けられる。人感センサ4は乗りかご3内に乗客2が乗り込んでいる場合に、この旨を示す制御信号をエレベータ制御盤1に出力する。
また、乗りかご操作盤5にはインターホン6および乗りかご内カメラ7が一体化されて設けられる。インターホン6はマイクロホンおよびスピーカでなり、エレベータ制御盤1と接続される。以下、マイクロホンを単にマイクと称する。
【0012】
また、乗りかご3の上部には映像コントローラ8が設けられる。機械室には通信変調装置9が備えられ、これはエレベータ制御盤1と接続される。映像コントローラ8は乗りかご内カメラ7が撮影した画像をビデオ信号に変換して通信変調装置9に出力する。乗りかご内カメラ7が撮影する画像は静止画であってもよいし動画であってもよい。
【0013】
通信変調装置9は通信回線網10を介して遠隔監視センタ11のゲートウェイ16と接続される。
【0014】
遠隔監視センタ11はオペレータ12が操作するための情報端末13を備える。情報端末13は乗りかご内カメラ7が撮影した画像をゲートウェイ16を介して入力して、これをモニタ13aに表示する。
【0015】
情報端末13はスピーカ14、マイク15および入力装置17を備える。スピーカ14は乗りかご3内のインターホン6のマイクが入力した音声を再生する。一方、インターホン6のスピーカは遠隔監視センタ11内のマイク15が入力した音声を再生する。
【0016】
次に、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータシステムの動作について説明する。
まず、エレベータ制御盤1は、乗りかご3が着床して開扉したかごドアが閉扉して呼びが登録されていない場合において、当該閉扉後に予め定められた時間が経過した際に人感センサ4からの制御信号を入力している場合には、乗りかご3内に閉じ込め者がいる旨を示す閉じ込め者検出信号を通信変調装置9に出力する。
【0017】
通信変調装置9はエレベータ制御盤1からの閉じ込め者検出信号を通信回線網10を介して遠隔監視センタ11に送信する。また、この場合にはエレベータ制御盤1は映像コントローラ8からのビデオ信号の出力を指示するための制御信号を通信変調装置9に出力する。
【0018】
通信変調装置9はエレベータ制御盤1からのビデオ信号出力指示にかかる制御信号を入力すると、映像コントローラ8からのビデオ信号を伝送用ビデオ信号に変換し、この信号を当該通信回線網10を介して遠隔監視センタ11に送信する。伝送用ビデオ信号とは通信回線網10上で送信可能なビデオ信号である。
【0019】
また、エレベータ制御盤1は遠隔監視センタ11内のオペレータ12が乗りかご3内の乗客2の声を聞くことができるように、インターホン6のマイクからの音声信号を通信変調装置9に出力する。
【0020】
通信変調装置9はエレベータ制御盤1からの音声信号を入力すると、これを伝送用音声信号に変換し、この信号を当該通信回線網10を介して遠隔監視センタ11に送信する。伝送用音声信号とは通信回線網10上での伝送が可能な音声信号である。
【0021】
一方、遠隔監視センタ11のゲートウェイ16は通信変調装置9から通信回線網10経由で送信された閉じ込め者検出信号や伝送用ビデオ信号や伝送用音声信号を受信すると、これを情報端末13に出力する。情報端末13は閉じ込め者検出信号を入力すると、乗りかご3内に閉じ込められた乗客2がいる旨を示すメッセージをモニタ13aに表示させる。
【0022】
情報端末13はゲートウェイ16からの伝送用ビデオ信号を入力すると、これを通常のビデオ信号に再変換し、この信号に含まれる画像をモニタ13aに表示させる。また、情報端末13はゲートウェイ16からの伝送用音声信号を入力すると、これを通常の音声信号に再変換し、この信号に含まれる音声をスピーカ14から再生させる。
【0023】
また、情報端末13はゲートウェイ16からの閉じ込め者検出信号を入力すると、乗りかご3内の乗客2が遠隔監視センタ11内のオペレータ12の声を聞くことができるように、マイク15から入力した音声信号を伝送用音声信号に変換して、これをゲートウェイ16を介してエレベータ側の通信変調装置9に送信する。
【0024】
また、エレベータ側の通信変調装置9は情報端末13からの伝送用音声信号を入力すると、これを通常の音声信号に再変換してエレベータ制御盤1に出力する。エレベータ制御盤1は通信変調装置9からの音声信号に含まれる音声をインターホン6のスピーカから再生させる。
【0025】
このような制御を行なうと、乗りかご3内で撮影された画像や当該乗りかご3内で集音された音声を遠隔監視センタ11側で再生でき、また、遠隔監視センタ11で集音された音声を乗りかご3内で再生できるようになる。すると、遠隔監視センタ11のオペレータ12は乗りかご3内の様子を把握することができ、乗りかご3内の乗客2と通話することができる。
【0026】
情報端末13は、オペレータ12がマイク15やインターホン6を介することで乗客2に対して乗りかご操作盤5の操作方法を伝達しても当該乗客2がこの操作を行なえない場合等に当該オペレータ12が入力装置17に対する所定の操作を行なうと、開扉指令信号をゲートウェイ16および通信回線網10を介して通信変調装置9に送信する。
【0027】
通信変調装置9は情報端末13からの開扉指令信号を入力すると、これをエレベータ制御盤1に出力する。エレベータ制御盤1は通信変調装置9からの開扉指令信号を入力すると乗りかご3のドアおよび当該乗りかご3の着床階のホールドアの開扉を制御する。
【0028】
以上のように、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータシステムシステムでは、乗りかご3が着床して開扉したドアが閉扉して呼びが登録されていない場合において、当該閉扉から予め定められた時間が経過した際に乗客2が乗りかご3内にいる事が認められる場合には、この旨を遠隔監視センタ11に伝達できるばかりでなく、乗りかご3内で撮影した画像を遠隔監視センタ11側で再生することができ、かつ、乗りかご3内の乗客2および遠隔監視センタ11のオペレータ11との間で双方向の通話を行なうことができる。よって、機器故障や災害以外の要因、つまり乗りかご操作盤5に対する操作の不実行により乗りかご3内に閉じ込められた乗客2の不安感を軽減させることができるばかりでなく、乗客2が急病などにより乗りかご3で倒れた場合でもこれをオペレータ12が把握することができる。この場合にはオペレータ12は例えば救急車の手配を行なうなどの乗客2の救出のための適切な処置を迅速に実行することができる。
【0029】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態にしたがったエレベータシステムの構成は本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成とほぼ同様であるので、図1に示したものと同一部分の説明は省略し、差異部分を中心に説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成例を示すブロック図である。
【0030】
このエレベータシステムでは、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータシステムと比較して乗りかご3の内部に乗りかご内モニタ21をさらに備える。乗りかご内モニタ21はインターホン6やマイク7と同様に乗りかご操作盤5と一体化され、映像コントローラ8と接続される。
【0031】
また、遠隔監視センタ11内の情報端末13はオペレータ12の顔を撮影するためのカメラ22をさらに備える。
【0032】
本実施形態にしたがったエレベータシステムの動作は本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータシステムの動作と同様である。ただし遠隔監視センタ11の情報端末13はエレベータ制御盤1からの閉じ込め者検出信号を入力すると、マイク15から入力した音声信号の出力とは別に、カメラ22からの画像を伝送用ビデオ信号に変換した上でゲートウェイ16を介して通信変調装置9に出力する。
【0033】
通信変調装置9は、情報端末13からの伝送用ビデオ信号を入力すると、これを通常のビデオ信号に変換した上で映像コントローラ8に出力する。映像コントローラ8はこの入力したビデオ信号に含まれる画像を乗りかご内モニタ21に表示させる。
【0034】
つまり本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムは本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータシステムでの特徴に加え、乗りかご3が着床して開扉したドアが閉扉して呼びが登録されていない場合において、当該閉扉から予め定められた時間が経過した際に乗客2が乗りかご3内にいる事が認められる場合に、遠隔監視センタ11内のオペレータ12の顔の画像が乗りかご内モニタ21に表示される。これにより乗客2とオペレータ12はお互いの顔を見ながら双方向の通話を行なうことができる。よって、乗りかご3内に閉じ込められた乗客2の不安感をより一層軽減させることができる。
【0035】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態にしたがったエレベータの構成は図2に示したものと同様である。
【0036】
前述した実施形態ではエレベータ制御盤1は乗客2が乗りかご3内での乗りかご操作盤5の操作不実行により乗りかご3内に閉じ込められた場合に遠隔監視センタ11からの指令にしたがって乗りかご3のドアの開扉を制御したが、本実施形態ではこれに代えて遠隔監視センタ11からの指令にしたがって乗りかご3に関する行先階登録を行なう。
【0037】
具体的には、前述したようにオペレータ12と乗客2とがお互いに顔を見ながら双方向の通話を行なうことでオペレータ12が乗客2に対して乗りかご操作盤5の操作方法を伝達しても当該乗客2がこの操作を行なえない場合などに、このオペレータ12が乗客2から目的階を聞き出して、オペレータ17が入力装置17に対して前述した目的階と対応する行先階登録にかかる所定の操作を行なう。すると情報端末13はこの目的階の行先階登録の指令信号をゲートウェイ16および通信回線網10を介して通信変調装置9に送信する。
【0038】
通信変調装置9は情報端末13からの行先階登録の指令信号を入力すると、これをエレベータ制御盤1に出力する。エレベータ制御盤1は通信変調装置9からの行先階登録の指令信号を入力すると前述した目的階の行先階登録を行ない、この行先階まで乗りかご3を昇降させる。
【0039】
このような制御を行なうことで乗客2が乗りかご操作盤5の操作不実行により乗りかご3に閉じ込められた場合に、この乗客2を目的階まで案内することができる。
【0040】
この実施形態では乗りかご3内の乗客2の目的階の行先階登録の指令信号を情報端末13からゲートウェイ16および通信回線網10を介して通信変調装置9に送信する構成とした。しかしこれに限らず、例えば乗りかご3が各階床に着床して当該乗りかご3のドアが開閉するようにオペレータ13が入力装置17に対して所定の操作を行なった場合に情報端末13が各階床の行先階登録の指令信号をゲートウェイ16および通信回線網10を介して通信変調装置9に送信するようにしてもよい。
【0041】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態にしたがったエレベータシステムの構成は本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成とほぼ同様であるので、図2に示したものと同一部分の説明は省略し、差異部分を中心に説明する。
【0042】
図3は、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成例を示すブロック図である。
本実施形態にしたがったエレベータシステムは本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムと比較して遠隔監視センタ11の代わりに建物内管理室24を備える。この建物内管理室24はエレベータ制御盤1の設置建物内に設けられる。建物内管理室24は例えば防災センタであってもよい。
【0043】
建物内管理室24は遠隔監視センタ11と同様に情報端末13を備える。この情報端末13はオペレータ12の代わりに建物内管理室24の係員25が操作する。また、情報端末13はゲートウェイ16、通信回線網10の代わりに建物内LAN23を介して通信変調装置9と直接接続される。また、情報端末13は遠隔監視センタ11と同様にスピーカ14、マイク15および入力装置17を備える。
【0044】
本実施形態にしたがったエレベータシステムの動作は本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムの動作と同様である。ただし、通信変調装置9と情報端末13の間では建物内LAN23を介して信号が伝送される。
【0045】
前述した本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムでは乗客2が乗りかご3内で閉じ込められた旨を遠隔監視センタ11のオペレータ12に伝達してこのオペレータ12が他のエレベータに関する対処を行っている等の理由による乗りかご3内での乗客2への対処の遅れが発生する可能性がある。しかし本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータシステムでは乗客2が乗りかご操作盤5の操作不実行により乗りかご3内に閉じ込められた事をエレベータ制御盤1の設置建物と同一の建物内にいる係員25が把握することができる。この係員25は同一建物内の管理のみを行なうので前述したような対処の遅れを招くことはない。
【0046】
また、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータシステムを用いれば、乗客2が急病などにより乗りかご3内から出られなくなった場合に係員25は直接乗りかご3まで乗客2を救出に行くなどの対処が素早く行なえる。
【0047】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、本実施形態にしたがったエレベータシステムの構成は本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成とほぼ同様であるので、図2に示したものと同一部分の説明は省略し、差異部分を中心に説明する。
【0048】
図4は、本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成例を示すブロック図である。
この実施形態にしたがったエレベータでは本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムと比較して乗りかご3内に人感センサ4を設ける代わりに乗りかご3の床下に荷重検出装置26を設ける。この荷重検出装置26はエレベータ制御盤1と接続される。この荷重検出装置26は乗りかご3における過荷重を検出するために標準的に設けられる装置である。
【0049】
荷重検出装置26は、前述した過荷重の検出とは別に、この過荷重の基準値より低い予め定められた基準値以上の重量を検出した際に乗りかご3に乗客2が乗り込んでいる旨を示す制御信号をエレベータ制御盤1に出力する。
【0050】
本実施形態にしたがったエレベータシステムの動作は本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムの動作と同様である。ただしエレベータ制御盤1は乗りかご3が着床して開扉したドアが閉扉して呼びが登録されていない場合において、当該閉扉から予め定められた時間が経過した際に荷重検出装置26からの制御信号を入力している場合に前述した閉じ込め者検出信号を通信変調装置9に出力する。
【0051】
このような構成とすれば、前述した人感センサ4を乗りかご3内に新たに設けなくとも本発明の第1の実施形態や第2の実施形態にしたがったエレベータシステムと同様の特徴を有するシステムを安価なコストにより実現することができる。
【0052】
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。なお、本実施形態にしたがったエレベータシステムの構成は本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成とほぼ同様であるので、図2に示したものと同一部分の説明は省略し、差異部分を中心に説明する。
【0053】
図5は、本発明の第6の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成例を示すブロック図である。
人感センサ4は乗りかご3内の乗客2の有無を検出する。しかし人感センサ4の乗りかご3内での設置箇所によっては、当該人感センサ4は例えば乗客2が急病などで乗りかご3内で倒れている場合に当該乗客2の存在を検出できない場合がある。また、荷重検出装置26は例えば乗りかご3に乗っている乗客2が幼児などの体重が軽い乗客である場合にこの乗客の荷重を検出できない場合がある。そこで本実施形態では乗りかご3内での乗客2の有無の検出精度を向上させるために本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムと比較して乗りかご3の床下に荷重検出装置26をさらに備える。
【0054】
本実施形態にしたがったエレベータシステムの動作は本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムの動作と同様である。ただしエレベータ制御盤1は乗りかご3が着床して開扉したドアが閉扉して呼びが登録されていない場合において、当該閉扉から予め定められた時間が経過した際に荷重検出装置26からの制御信号および人感センサ4からの制御信号のいずれかを入力している場合に、乗りかご3内に閉じ込め者がいる旨を示す閉じ込め者検出信号を通信変調装置9に出力する。
【0055】
このような構成とすることで、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムと比較して乗りかご3内での乗客の有無の検出精度を向上させることができる。
【0056】
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。なお、本実施形態にしたがったエレベータの構成のうち図1に示したものと同一部分の詳しい説明は省略する。図6は、本発明の第7の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示すブロック図である。
【0057】
本発明の第7の実施形態にしたがったエレベータは機械室内にエレベータ制御盤1を備える。エレベータ制御盤1はエレベータ乗客2が乗り込む乗りかご3の昇降を制御する。
【0058】
乗りかご3の床下には荷重検出装置26が設けられる。この荷重検出装置26はエレベータ制御盤1と接続される。また、乗りかご3の上部にはアナウンス装置31が設けられる。乗りかご操作盤5にはアナウンス再生スピーカ32および操作釦33が一体化されて設けられる。アナウンス装置31は図示しないメモリに乗りかご操作盤5の操作方法の案内メッセージの音声データを記憶する。アナウンス再生スピーカ32はアナウンス装置31を介してエレベータ制御盤1と接続される。
【0059】
次に、本発明の第7の実施形態にしたがったエレベータの動作について説明する。
まず、エレベータ制御盤1は、乗りかご3が着床して開扉したドアが閉扉して呼びが登録されていない場合において、当該閉扉から予め定められた時間が経過した際に荷重検出装置26からの制御信号を入力している場合には、アナウンス装置31に対し前述した案内メッセージの再生を指示するための制御信号を出力する。アナウンス装置31はエレベータ制御盤1からの制御信号を入力すると、前述した案内メッセージの音声データをメモリから読み出し、このデータに含まれる音声をアナウンス再生スピーカ32から再生させる。
【0060】
以上説明したように本発明の第7の実施形態にしたがったエレベータは、乗りかご3が着床して開扉したドアが閉扉して呼びが登録されていない場合において、当該閉扉から予め定められた時間が経過した際に乗客2が乗りかご3内にいることが認められる場合に、乗りかご操作盤5の操作方法を示す案内メッセージを乗りかご3内で再生する。よって乗客2が乗りかご操作盤5の操作方法が理解できないために乗りかご3内に閉じ込められた場合に当該乗客2が乗りかご3から自力で出来るよう促すことができる。
【0061】
また、図示しない乗りかご制御装置はエレベータ制御盤1からの指示を受けた場合に、前述した案内メッセージの再生とは別に、操作釦33のうち例えば戸開釦を点滅させた上で、この釦を押下するように乗客2に促すためのメッセージをアナウンス再生スピーカ32から再生させてもよい。
【0062】
また、エレベータ制御盤1は乗りかご3が着床して開扉したドアが閉扉して呼びが登録されていない場合において、当該閉扉から予め定められた時間が経過した際に荷重検出装置26からの制御信号を入力している場合に乗りかご3を各階停止させる制御を行ってもよい。この場合にはエレベータ制御盤1は乗りかご3が終端階に到着する前に荷重検出装置26からの制御信号の出力が停止した場合には、乗りかご3に閉じ込められた乗客2が当該乗りかご3から降りたとみなし、乗りかご3の各階停止運転の制御を停止するようにしてもよい。
【0063】
また、アナウンス装置31に乗りかご3の各階停止運転の開始案内メッセージの音声データを予め記憶しておき、エレベータ制御盤1は乗りかご3の各階停止運転の開始前にアナウンス装置31に対し各階停止運転の開始案内メッセージの再生を指示するための制御信号を出力してもよい。この場合アナウンス装置31はエレベータ制御盤1からの制御信号を入力すると各階停止運転の開始案内メッセージの音声をアナウンス再生スピーカ32から再生させる。
【0064】
(第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。なお、本実施形態にしたがったエレベータの構成は本発明の第7の実施形態にしたがったエレベータの構成とほぼ同様であるので、差異部分を中心に説明する。図7は、本発明の第8の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示すブロック図である。
【0065】
本実施形態にしたがったエレベータは本発明の第7の実施形態にしたがったエレベータと比較して乗りかご3の内壁面に人感センサ4をさらに備える。この人感センサ4はエレベータ制御盤1と接続される。
【0066】
本実施形態にしたがったエレベータの動作は本発明の第7の実施形態にしたがったエレベータの動作と同様である。ただし、エレベータ制御盤1は乗りかご3が着床して開扉したドアが閉扉して呼びが登録されていない場合において当該閉扉から予め定められた時間が経過した際に荷重検出装置26からの制御信号および人感センサ4からの制御信号のいずれかを入力している場合にアナウンス装置31に対し前述した案内メッセージの再生を指示するための制御信号を出力する。
【0067】
このような構成とすれば、本発明の第7の実施形態にしたがったエレベータと比較して乗りかご3内での乗客の有無の検出精度を向上させることができる。
【0068】
なお、この発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成例を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成例を示すブロック図。
【図3】本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成例を示すブロック図。
【図4】本発明の第5の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成例を示すブロック図。
【図5】本発明の第6の実施形態にしたがったエレベータシステムの構成例を示すブロック図。
【図6】本発明の第7の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示すブロック図。
【図7】本発明の第8の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
【0070】
1…エレベータ制御盤、2…乗客、3…乗りかご、4…人感センサ、5…乗りかご操作盤、6…インターホン、7…乗りかご内カメラ、8…映像コントローラ、9…通信変調装置、10…通信回線網、11…遠隔監視センタ、12…オペレータ、13…情報端末、13a…モニタ、14…スピーカ、15…マイク、16…ゲートウェイ、17…入力装置、21…乗りかご内モニタ、22…カメラ、23…建物内LAN、24…建物内管理室、25…係員、26…荷重検出装置、31…アナウンス装置、32…アナウンス再生スピーカ、33…操作釦。




 

 


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