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発明の名称 エレベータのホールドア閉鎖装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15778(P2007−15778A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−196162(P2005−196162)
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
代理人 【識別番号】100075812
【弁理士】
【氏名又は名称】吉武 賢次
発明者 深 松 健
要約 課題
錘を用いながらもホールドアに負荷する閉鎖付勢力の大きさを容易に調整できるエレベータのホールドア閉鎖装置を提供する。

解決手段
ホールドア閉鎖装置100は、ホールドア1Lを閉鎖する錘10を下方に付勢する付勢ばね20と、この付勢ばね20の初期たわみ量を調整する付勢力調整手段23とを有している。冬期には上方の係止孔24に付勢ばね20を係止することにより、付勢ばね20の初期たわみ量を大きくし、付勢ばね20が錘10を下方に付勢するばね付勢力を大きくする。
特許請求の範囲
【請求項1】
エレベータのホールドアを錘によって閉鎖する装置であって、
回転自在に支持されたプーリに巻回されるとともに、その一端が前記ホールドアに接続され、かつその他端に錘が接続されている閉鎖ケーブルと、
前記錘を下方に付勢する付勢ばねと、
前記付勢ばねの初期たわみ量を調整することにより前記付勢ばねが前記錘に負荷する付勢力の大きさを調整する付勢力調整機構と、
を備えることを特徴とするエレベータのホールドア閉鎖装置。
【請求項2】
前記付勢ばねは、前記錘とホール床面側との間に介装されて前記錘を下方に引っ張る引張ばねであり、
前記付勢力調整機構は、前記引張ばねを前記錘あるいは前記ホール床面側に接続する、その全長を変更可能な接続手段を有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのホールドア閉鎖装置。
【請求項3】
前記付勢ばねは、前記錘とホール床面側との間に介装されて前記錘を下方に引っ張る引張ばねであり、
前記付勢力調整機構は、前記閉鎖ケーブルの一端と前記ホールドアとを接続する、その全長を変更可能な接続手段を有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのホールドア閉鎖装置。
【請求項4】
前記付勢ばねは、前記錘の上下動を案内するガイド部材にその上端が係止されるとともにその下端が前記錘により押動されて上下方向に圧縮される圧縮ばねであり、
前記付勢力調整機構は、前記閉鎖ケーブルの一端と前記ホールドアとを接続する、その全長を変更可能な接続手段を有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのホールドア閉鎖装置。
【請求項5】
前記付勢ばねは、前記錘の上下動を案内するガイド部材にその上端が係止されるとともにその下端が前記錘により押動されて上下方向に圧縮される圧縮ばねであり、
前記付勢力調整機構は、前記圧縮ばねの上端を前記ガイド部材に対して上下方向に係止する、前記ガイド部材に対するその取付位置を上下方向に調整可能な係止部材を有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのホールドア閉鎖装置。
【請求項6】
前記錘に接続されて下方に延びる付勢ケーブルと、
前記付勢ケーブルが巻回された付勢ドラムと、
前記付勢ドラムを回転自在に支持する支持部材と、
前記付勢ドラムと前記支持部材との間に介装されて前記付勢ドラムを回転方向に付勢するねじり付勢ばねと、をさらに備え、
前記付勢力調整機構は、前記ねじり付勢ばねの前記支持部材側の端部を係脱自在に係止可能な、前記付勢ドラムの回転方向に間隔を開けて前記支持部材に配設された複数の係止部を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータのホールドア閉鎖装置。
【請求項7】
前記錘に接続されて下方に延びる付勢ケーブルと、
前記付勢ケーブルが巻回された付勢ドラムと、
前記付勢ドラムを回転自在に支持する支持部材と、
前記付勢ドラムと前記支持部材との間に介装されて前記付勢ドラムを回転方向に付勢するねじり付勢ばねと、をさらに備え、
前記付勢力調整機構は、前記付勢ケーブルの端部を係脱自在に係止可能な、前記付勢ドラムの回転方向に間隔を開けて前記付勢ドラムに配設された複数の係止部を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータのホールドア閉鎖装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータのホールドアを錘を用いて閉鎖する装置に関し、より詳しくは、ホールドアに負荷する閉鎖付勢力の大きさを容易に調整できるように改良されたホールドア閉鎖装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベータの乗場ホールに設けられているホールドアは、乗りかご側に設けられているドア駆動装置によってかごドアと一緒に開閉されるが、ホールドア側に設けられている閉鎖装置によって常にドア閉鎖方向に付勢されている。
【0003】
このホールドア閉鎖装置には、錘に作用する重力を用いるものとばね力を用いるものとの二つのタイプがあるが(例えば特許文献1を参照)、錘を用いるものにあってはホールドアの開閉位置にかかわらずホールドアに対して常に一定の閉鎖付勢力を負荷することができるという利点を有している。
【0004】
次に図9を参照し、錘を用いたホールドア閉鎖装置の構造の一例について概説すると、両開き形式である左右一対のホールドア1L,1Rは、ドアハンガ2L,2Rに設けられたハンガローラ3がハンガレール4上を転動することによって左右方向に開閉する。
【0005】
また、左右一対のホールドア1L,1Rの下端にそれぞれ設けられているドアシュー5,5は、ホールシル6の溝内をスライドしつつホールドア1L,1Rの下端が前後方向(乗降方向)に変位しないように規制している。
【0006】
左側のドア1Lの上端に設けられたブラケット7にその一端が係止されている閉鎖ケーブル8は、ハンガレール4の右端上方に回転自在に支持されているプーリ9に巻回された後に下方に向かい、その下端には錘10が接続されている。
【0007】
これにより、左側のホールドア1Lは、錘10に作用する重力によって常に閉鎖方向に付勢されている。
【0008】
なお、錘10は筒状のガイド部材11に挿入されてその昇降が案内され、かつその揺動が規制されている。
【0009】
また、ハンガレール4の左右両端部の上方にそれぞれ回転自在に支持されているプーリ12L,12Rには、無端状の連動ケーブル13が巻回されている。
【0010】
そして、連動ケーブル13の上側往復部分13aは左側のドア1Lの上端に設けられたブラケット14に接続され、かつ連動ケーブル13の下側往復部分13bは右側のドア1Rの上端に設けられたブラケット15に接続されている。
【0011】
これにより、左右一対のホールドア1L,1Rは連動して開閉する。
【特許文献1】特開平2000−211859号公報(図2、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、エレベータが建物の入口付近に設けられている場合に、入口から吹き込む風の圧力がホールドア1L,1Rに作用することがある。
【0013】
このとき、ドアシュー5,5がホールシル6の溝の内壁面に押しつけられて摩擦力が大きくなるため、ホールドア1L,1Rの閉じ動作が妨げられる。
【0014】
そして、ホールドア1L,1Rが閉じなくなると、エレベータの安全装置が作動して乗りかごの昇降を止めてしまう。
【0015】
そこで、特に強い風が吹く冬期には、風の影響によるホールドア1L,1Rの閉鎖不良を防止するため、錘10に調整錘10a〜10cを取り付け、ホールドア1L,1Rに負荷する閉鎖付勢力を増加させる調整を行う。
【0016】
そして、強い風が吹かない夏期には、閉鎖付勢力が過大となってホールドア1L,1Rが勢いよく閉じることがないように、錘10から調整錘10a〜10cを取り外す。
【0017】
しかしながら、錘10に調整錘10a〜10cを取り付ける従来の取付構造においては、錘10から垂下しているねじロッド10dに調整錘10a〜10cが一つずつ螺合し、かつロックナットによって固定されているため、着脱作業が煩雑であり、閉鎖付勢力の調整を容易に行うことができなかった。
【0018】
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、錘を用いながらもホールドアに負荷する閉鎖付勢力の大きさを容易に調整することができるエレベータのホールドア閉鎖装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記の課題を解決する請求項1に記載の手段は、エレベータのホールドアを錘によって閉鎖する装置であって、
回転自在に支持されたプーリに巻回されるとともに、その一端が前記ホールドアに接続され、かつその他端に錘が接続されている閉鎖ケーブルと、
前記錘を下方に付勢する付勢ばねと、
前記付勢ばねの初期たわみ量を調整することにより前記付勢ばねが前記錘に負荷する付勢力の大きさを調整する付勢力調整機構と、
を備えることを特徴とする。
【0020】
すなわち、請求項1に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置においては、錘に作用する重力と、付勢ばねが錘に作用させるばね付勢力とによってホールドアを閉鎖する。
【0021】
このとき、付勢ばねが錘に負荷するばね付勢力の大きさは、付勢ばねの初期たわみ量を調整する付勢力調整機構によって調整することができるから、従来の装置のように調整錘を一つずつ着脱する必要がなく、ホールドアを閉鎖方向に付勢する付勢力の大きさを容易に調整することができる。
【0022】
なお、付勢ばねとして、引張ばねや圧縮ばねのように直線的に作動するコイルばね、あるいはつるまきばね、ぜんまいばね、トーションバーのようにねじり方向に作動するねじりばねを用いることができる。
【0023】
また、請求項2に記載した手段は、請求項1に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置において、
前記付勢ばねが、前記錘とホール床面側との間に介装されて前記錘を下方に引っ張る引張ばねであり、
前記付勢力調整機構が、前記引張ばねを前記錘あるいは前記ホール床面側に接続する、その全長を変更可能な接続手段を有していることを特徴とする。
【0024】
すなわち、請求項2に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置においては、付勢ばねを錘あるいはホール床面に接続するための接続手段の全長を変更して、付勢ばねの初期たわみ量を調整できるから、ホールドアを閉鎖方向に付勢する付勢力の大きさを容易に調整することができる。
【0025】
なお、接続手段として鎖や紐の他に、付勢ばねの端部を係脱自在に係止可能な複数の係止部がその長手方向に間隔を開けて配置されている接続部材、互いに係合する位置を変更可能な一対の接続部材、互いに螺合する一対のねじ部材等を用いることができる。
【0026】
また、請求項3に記載した手段は、請求項1に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置において、
前記付勢ばねが、前記錘とホール床面側との間に介装されて前記錘を下方に引っ張る引張ばねであり、
前記付勢力調整機構が、前記閉鎖ケーブルの一端と前記ホールドアとを接続する、その全長を変更可能な接続手段を有していることを特徴とする。
【0027】
すなわち、請求項3に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置においては、閉鎖ケーブルの一端をホールドアに接続するための接続手段の全長を変更して、閉鎖ケーブルとホールドアとの相対位置関係を変更することにより、錘の上下方向運動の初期位置を変更する。
【0028】
これにより、引張ばねの初期たわみ量を調整することができるから、ホールドアを閉鎖方向に付勢する付勢力の大きさを容易に調整することができる。
【0029】
なお、接続手段は、請求項2に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置における接続手段と同じ物を使用することができる。
【0030】
また、請求項4に記載した手段は、請求項1に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置において、
前記付勢ばねが、前記錘の上下動を案内するガイド部材にその上端が係止されるとともにその下端が前記錘により押動されて上下方向に圧縮される圧縮ばねであり、
前記付勢力調整機構が、前記閉鎖ケーブルの一端と前記ホールドアとを接続する、その全長を変更可能な接続手段を有していることを特徴とする。
【0031】
すなわち、請求項4に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置においては、閉鎖ケーブルの一端をホールドアに接続するための接続手段の全長を変更して、閉鎖ケーブルとホールドアとの相対位置関係を変更することにより、錘の上下方向運動の初期位置を変更する。
【0032】
これにより、圧縮ばねの初期たわみ量を調整することができるから、ホールドアを閉鎖方向に付勢する付勢力の大きさを容易に調整することができる。
【0033】
なお、接続手段は、請求項2に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置における接続手段と同じ物を使用することができる。
【0034】
また、請求項5に記載した手段は、請求項1に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置において、
前記付勢ばねは、前記錘の上下動を案内するガイド部材にその上端が係止されるとともにその下端が前記錘により押動されて上下方向に圧縮される圧縮ばねであり、
前記付勢力調整機構は、前記圧縮ばねの上端を前記ガイド部材に対して上下方向に係止する、前記ガイド部材に対するその取付位置を上下方向に調整可能な係止部材を有していることを特徴とする。
【0035】
すなわち、請求項5に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置においては、ガイド部材に対する係止部材の取付位置を上下方向に変更することにより、圧縮付勢ばねの初期たわみ量を調整することができるから、ホールドアを閉鎖方向に付勢する付勢力の大きさを容易に調整することができる。
【0036】
また、請求項6に記載した手段は、請求項1に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置に対し、
前記錘に接続されて下方に延びる付勢ケーブルと、
前記付勢ケーブルが巻回された付勢ドラムと、
前記付勢ドラムを回転自在に支持する支持部材と、
前記付勢ドラムと前記支持部材との間に介装されて前記付勢ドラムを回転方向に付勢するねじり付勢ばねと、をさらに設ける。
【0037】
そして、前記付勢力調整機構は、前記ねじり付勢ばねの前記支持部材側の端部を係脱自在に係止可能な、前記付勢ドラムの回転方向に間隔を開けて前記支持部材に配設された複数の係止部を有することを特徴とする。
【0038】
すなわち、請求項6に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置においては、ねじり付勢ばねの端部を支持部材に係止する位置を変更することにより、圧縮付勢ばねの初期たわみ量を調整することができるから、ホールドアを閉鎖方向に付勢する付勢力の大きさを容易に調整することができる。
【0039】
また、請求項7に記載した手段は、請求項1に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置に対し、
前記錘に接続されて下方に延びる付勢ケーブルと、
前記付勢ケーブルが巻回された付勢ドラムと、
前記付勢ドラムを回転自在に支持する支持部材と、
前記付勢ドラムと前記支持部材との間に介装されて前記付勢ドラムを回転方向に付勢するねじり付勢ばねと、をさらに設ける。
【0040】
そして前記付勢力調整機構は、前記付勢ケーブルの端部を係脱自在に係止可能な、前記付勢ドラムの回転方向に間隔を開けて前記付勢ドラムに配設された複数の係止部を有することを特徴とする。
【0041】
すなわち、請求項7に記載したエレベータのホールドア閉鎖装置においては、付勢ケーブルの端部を付勢ドラムに係止する位置を変更して付勢ドラムの初期回転位置を変更することにより、圧縮付勢ばねの初期たわみ量を調整することができるから、ホールドアを閉鎖方向に付勢する付勢力の大きさを容易に調整することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明のエレベータのホールドア閉鎖装置は、錘に作用する重力と付勢ばねが錘に作用させるばね付勢力とによってホールドアを閉鎖方向に付勢するものであり、かつ付勢ばねが錘に負荷するばね付勢力の大きさを付勢力調整機構によって調整するものであるから、従来の装置のように錘に対して調整錘を一つずつ着脱する必要がなく、ホールドアを閉鎖方向に付勢する付勢力の大きさを容易に調整することができる。
【0043】
これにより、強い風の吹く冬期にはばね付勢力を強めて閉鎖付勢力を高め、夏期にはばね付勢力を弱めて閉鎖付勢力を弱める調整作業を、極めて容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、図1乃至図8を参照し、本発明に係るエレベータのホールドア閉鎖装置の各実施形態について詳細に説明する。
【0045】
なお、以下の説明においては、ホールドアの開閉方向を左右方向と言うとともに、図示されない乗りかごに乗客が出入りする方向を前後方向と言う。
【0046】
また、図9に示した従来の装置を含めて、同一の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0047】
第1実施形態
まず最初に図1を参照し、第1実施形態のエレベータのホールドア閉鎖装置について説明する。
【0048】
図1に示したエレベータのホールドア閉鎖装置100は、図9に示した従来の装置に対し、調整錘10a,10b,10cが設けられていない点、および引張コイルばね20および接続部材23が新たに設けられている点において異なっている。
【0049】
なお、発明の要部を明確に示すために重要な部分のみを抜出して図示しているが、図示していない他の部分の構造は図9に示した従来の装置と同一である。
【0050】
錘10は引張コイルばね(付勢ばね)20によって下方に付勢されている。
【0051】
この引張コイルばね20は、その下端21がホール床面側に接続され、その上端22は接続部材(接続手段)23を介して錘10の下面に接続されている。
【0052】
接続部材23は、その上端が錘10の下端に固定されて上下方向に延びる鋼板製の細長い板状の部材であり、引張コイルばね20の上端22を係脱自在に係止可能な複数の貫通孔24が所定の間隔を開けてその長手方向に並設されている。
【0053】
このような構造を有する本第1実施形態のホールドア閉鎖装置100においては、強い風が吹く冬期に、接続部材23の上方の貫通孔24に引張コイルばね20の上端22を係止する。
【0054】
これにより、引張コイルばね20の初期たわみ量が大きくなるので、引張コイルばね20が錘10に負荷するばね付勢力が大きくなり、ホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を強めることができる。
【0055】
これに対して、夏期には、接続部材23の下方の貫通孔24に引張コイルばね20の上端22を係止する。
【0056】
これにより、引張コイルばね20の初期たわみ量が小さくなり、あるいはゼロとなるので、引張コイルばね20が錘10に負荷するばね付勢力が小さくなり、ホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を弱めることができる。
【0057】
すなわち、本第1実施形態のホールドア閉鎖装置100は、図9に示した従来の装置のように錘10に対して調整錘10a,10b,10cを一つずつ着脱するのではなく、引張コイルばね20の上端を接続部材23のいずれかの貫通孔24に掛け替えることにより、ホールドア1Lに負荷する閉鎖付勢力を調整するものである。
【0058】
したがって、強い風の吹く冬期にはホールドアの閉鎖付勢力を高め、夏期には閉鎖付勢力を弱める調整作業をより容易に行うことができる。
【0059】
第1変形例
次に図2を参照し、第1変形例のホールドア閉鎖装置110について説明する。
【0060】
この第1変形例のホールドア閉鎖装置110においては、引張コイルばね20を錘10に接続するための接続手段30が、錘10の下面から下方に延びる細長い雄ねじ部材31と、引張コイルばね20の上端に接続された、雄ねじ部材31と螺合する雌ねじ部材32と、両ねじ部材の螺合が緩まないようにするロックナット33とを有している。
【0061】
これにより、雄ねじ部材31と雌ねじ部材32とが互いに螺合する位置を変更し、この接続手段30の全長を変化させることによって、引張コイルばね20の初期たわみ量を調整することができる。
【0062】
このような構造を有する本第1変形例のホールドア閉鎖装置110においては、冬期に、雄ねじ部材31に雌ねじ部材32を深く螺合させることにより、雌ねじ部材32を上方に変位させて錘10に接近させる。
【0063】
これにより、引張コイルばね20の初期たわみ量が大きくなるので、引張コイルばね20が錘10に負荷するばね付勢力が大きくなり、ホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を強めることができる。
【0064】
これに対して、夏期には、雄ねじ部材31に雌ねじ部材32を浅く螺合させることにより、雌ねじ部材32を下方に変位させて錘10から離間させる。
【0065】
これにより、引張コイルばね20の初期たわみ量が小さくなり、あるいはゼロとなるので、引張コイルばね20が錘10に負荷するばね付勢力が小さくなり、ホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を弱めることができる。
【0066】
すなわち、本第1変形例のエレベータのホールドア閉鎖装置110は、雄ねじ部材31と雌ねじ部材32との螺合位置を調整することにより、接続手段30の全長を変化させてホールドア1Lに負荷する閉鎖付勢力を調整するものである。
【0067】
したがって、強い風の吹く冬期にはホールドアの閉鎖付勢力を高め、夏期には閉鎖付勢力を弱める調整作業をより一層容易に行うことができる。
【0068】
第2実施形態
次に図3を参照し、第2実施形態のホールドア閉鎖装置について説明する。
【0069】
図3に示したエレベータのホールドア閉鎖装置200は、図1に示した第1実施形態のホールドア閉鎖装置100に対し、ホールドア1Lと閉鎖ケーブル8との間に接続部材23が介装されている点において異なっている。
【0070】
具体的に説明すると、錘10は引張コイルばね20によって下方に付勢されている。
【0071】
引張コイルばね20は、その下端21がホール床面側に接続され、その上端22は錘10の下面に直接接続されている。
【0072】
接続部材23は、ホールドア1Lの上端に設けられたブラケット7にその一端が接続され、かつ閉鎖ケーブル8の先端は接続部材23のいずれかの貫通孔24に係止される。
【0073】
このような構造を有する本第2実施形態のホールドア閉鎖装置200においては、冬期に、接続部材23に設けられている複数の貫通孔24のうち、ブラケット7に近い側の貫通孔24に閉鎖ケーブル8の先端を係止する。
【0074】
これにより、錘10の上下方向運動の初期位置が上方に移動するから、引張コイルばね20の初期たわみ量が大きくなり、引張コイルばね20が錘10に負荷するばね付勢力が大きくなってホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を強めることができる。
【0075】
これに対して、夏期には、接続部材23に設けられている複数の貫通孔24のうち、ブラケット7から離間した側の貫通孔24に閉鎖ケーブル8の先端を係止する。
【0076】
これにより、錘10の上下方向運動の初期位置が下方に移動するから、引張コイルばね20の初期たわみ量が小さくなり、引張コイルばね20が錘10に負荷するばね付勢力が小さくなってホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を弱めることができる。
【0077】
すなわち、本第2実施形態のエレベータのホールドア閉鎖装置200においては、閉鎖ケーブル8の先端を接続部材23のいずれかの貫通孔24に掛け替えることによって、ホールドア1Lに負荷する閉鎖付勢力の大きさを調整するものである。
【0078】
このとき、この調整作業をホールドア1Lの上部において実施することができるから、強い風の吹く冬期にはホールドアの閉鎖付勢力を高め、夏期には閉鎖付勢力を弱める調整作業を容易に行うことができる。
【0079】
第2変形例
次に図4を参照し、第2変形例のホールドア閉鎖装置210について説明する。
【0080】
この第2変形例のホールドア閉鎖装置210においては、閉鎖ケーブル8の先端が、接続手段30によってホールドア1Lのブラケット7に接続されている。
【0081】
このような構造を有する本第2変形例のホールドア閉鎖装置210においては、冬期に、雄ねじ部材31に雌ねじ部材32を深く螺合させ、雌ねじ部材32をホールドア1Lのブラケット7に接近させる。
【0082】
これにより、閉鎖ケーブル8の先端がホールドア1Lのブラケット7に接近するから、錘10の上下方向運動の初期位置が上方に移動し、引張コイルばね20の初期たわみ量が大きくなり、引張コイルばね20が錘10に負荷するばね付勢力が大きくなってホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を強めることができる。
【0083】
これに対して、夏期には、雄ねじ部材31に雌ねじ部材32を浅く螺合させることにより、雌ねじ部材32をホールドア1Lのブラケット7から離間させる。
【0084】
これにより、閉鎖ケーブル8の先端がホールドア1Lのブラケット7から離間するから、錘10の上下方向運動の初期位置が下方に移動し、引張コイルばね20の初期たわみ量が小さくなり、引張コイルばね20が錘10に負荷するばね付勢力が小さくなってホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を弱めることができる。
【0085】
すなわち、本第2変形例のエレベータのホールドア閉鎖装置210は、雄ねじ部材31と雌ねじ部材32との螺合位置を調整することにより、接続手段30の全長を変化させてホールドア1Lに負荷する閉鎖付勢力を調整するものである。
【0086】
このとき、この調整作業をホールドア1Lの上部において実施することができるから、強い風の吹く冬期にはホールドアの閉鎖付勢力を高め、夏期には閉鎖付勢力を弱める調整作業を容易に行うことができる。
【0087】
第3実施形態
次に図5を参照し、第3実施形態のホールドア閉鎖装置について説明する。
【0088】
図5に示したエレベータのホールドア閉鎖装置300は、図3に示した第2実施形態のホールドア閉鎖装置200に対し、付勢ばねが引張コイルばね20から圧縮コイルばね40に変更されている点において異なっている。
【0089】
具体的に説明すると、圧縮コイルばね40は閉鎖ケーブル8と同軸に配置され、その下端41が錘10の上面に当接し、その上端42が係止部材43に当接している。
【0090】
また、係止部材43は、錘10の上下動を案内するガイド部材11に固定されており、その上下方向位置は不変である。
【0091】
このような構造を有する本第3実施形態のホールドア閉鎖装置300においては、冬期に、接続部材23の貫通孔24のうち、ブラケット7に近い側の貫通孔24に閉鎖ケーブル8の先端を係止する。
【0092】
これにより、錘10の上下方向運動の初期位置が上方に移動するから、圧縮コイルばね40の初期たわみ量が大きくなり、圧縮コイルばね40が錘10に負荷する下向きのばね付勢力が大きくなってホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を強めることができる。
【0093】
これに対して、夏期には、接続部材23の貫通孔24のうち、ブラケット7から離間した側の貫通孔24に閉鎖ケーブル8の先端を係止する。
【0094】
これにより、錘10の上下方向運動の初期位置が下方に移動するから、圧縮コイルばね40の初期たわみ量が小さくなり、圧縮コイルばね40が錘10に負荷する下向きのばね付勢力が小さくなってホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を弱めることができる。
【0095】
すなわち、本第3実施形態のエレベータのホールドア閉鎖装置300は、前述した第2実施形態のホールドア閉鎖装置200と同様に作用するものであるから、強い風の吹く冬期にはホールドアの閉鎖付勢力を高め、夏期には閉鎖付勢力を弱める調整作業を容易に行うことができる。
【0096】
第3変形例
次に図6を参照し、第3変形例のホールドア閉鎖装置310について説明する。
【0097】
この第3変形例のホールドア閉鎖装置310においては、閉鎖ケーブル8の先端がホールドア1Lのブラケット7に直接接続されている。
【0098】
そして、圧縮コイルばね40の上端42をガイド部材11に係止する係止部材43は、その上下方向の位置を調整できるように、ボルト44によってガイド部材11に固定されている。
【0099】
このような構造を有する本第3変形例のホールドア閉鎖装置310においては、冬期に、ガイド部材11の低い位置に係止部材43を固定する。
【0100】
これにより、圧縮コイルばね40の初期たわみ量が大きくなるので、圧縮コイルばね40が錘10に負荷する下向きのばね付勢力が大きくなり、ホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を強めることができる。
【0101】
これに対して、夏期には、ガイド部材11の高い位置に係止部材43を固定する。
【0102】
これにより、圧縮コイルばね40の初期たわみ量が小さくなるので、圧縮コイルばね40が錘10に負荷する下向きのばね付勢力が小さくなり、ホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を弱めることができる。
【0103】
すなわち、本第3変形例のホールドア閉鎖装置310は、ガイド部材11に対する係止部材43の上下方向の固定位置を変えることにより、ホールドア1Lに負荷する閉鎖付勢力を調整するものである。
【0104】
したがって、強い風の吹く冬期にはホールドアの閉鎖付勢力を高め、夏期には閉鎖付勢力を弱める調整作業を容易に行うことができる。
【0105】
第4実施形態
次に図7を参照し、第4実施形態のホールドア閉鎖装置について説明する。
【0106】
本第4実施形態のホールドア閉鎖装置400は、上述した装置とは異なり、ねじり付勢力調整機構50を用いて錘10を下方に付勢するものである。
【0107】
具体的に説明すると、このねじり付勢力調整機構50は、ホール床面に固定されているドラム支持部材51と、このドラム支持部材51により水平回転軸の回りに回転自在に支持された付勢ドラム52とを有している。
【0108】
ドラム支持部材51と付勢ドラム52との間には、付勢ドラム52を付勢して図示反時計方向に回転させるねじり付勢ばね53が介装されている。
【0109】
また、ドラム支持部材51には、ねじり付勢ばね53の端部を係脱自在に係止するための複数の係止部(図示せず)がドラム回転方向に間隔を開けて配置されている。
【0110】
さらに、錘10に接続されて下方に延びる付勢ケーブル54が、付勢ドラム52に巻き付けられている。
【0111】
このような構造を有する本第4実施形態のホールドア閉鎖装置400においては、冬期に、ねじり付勢ばね53の端部をドラム支持部材51に係止する位置を変更し、ねじり付勢ばね53のねじり方向における初期たわみ量を大きくする。
【0112】
これにより、ねじり付勢ばね53が付勢ドラム52に負荷するドラム回転方向の付勢力が大きくなり、付勢ドラム52に巻き付けられている付勢ケーブル54を下方に付勢する付勢力が大きくなる。
【0113】
したがって、付勢ケーブル54を介して錘10に負荷する下向きのばね付勢力が大きくなり、ホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を強めることができる。
【0114】
これに対して、夏期には、ねじり付勢ばね53の端部をドラム支持部材51に係止する位置を変更し、ねじり付勢ばね53のねじり方向における初期たわみ量を小さくする。
【0115】
これにより、ねじり付勢ばね53が付勢ドラム52に負荷するドラム回転方向の付勢力が小さくなり、付勢ドラム52に巻き付けられている付勢ケーブル54を下方に付勢する付勢力も小さくなる。
【0116】
したがって、付勢ケーブル54を介して錘10に負荷する下向きのばね付勢力が小さくなり、ホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を弱めることができる。
【0117】
すなわち、本第4実施形態のホールドア閉鎖装置400は、ねじり付勢ばね53の端部をドラム支持部材51に係止する位置を変更することにより、ホールドア1Lに負荷する閉鎖付勢力を調整するものである。
【0118】
したがって、強い風の吹く冬期にはホールドアの閉鎖付勢力を高め、夏期には閉鎖付勢力を弱める調整作業を容易に行うことができる。
【0119】
第4変形例
次に図8を参照し、第4変形例のホールドア閉鎖装置について説明する。
【0120】
この第4変形例のホールドア閉鎖装置410においては、付勢ケーブル54の端部を付勢ドラム52に係止するための複数の係止孔55がドラム回転方向に間隔を開けて配設されている。
【0121】
このような構造を有する本第4変形例のホールドア閉鎖装置410においては、冬期に、付勢ドラム52に設けられている複数の係止孔55のうち、図示下側にある係止孔55に付勢ケーブル54の端部を係止し、付勢ドラム52の初期回転位置を変更することにより、ねじり付勢ばね53のねじり方向における初期たわみ量を大きくする。
【0122】
これにより、ねじり付勢ばね53が付勢ドラム52に負荷するドラム回転方向の付勢力が大きくなり、付勢ドラム52に巻き付けられている付勢ケーブル54を下方に付勢する付勢力が大きくなる。
【0123】
したがって、付勢ケーブル54を介して錘10に負荷する下向きのばね付勢力が大きくなり、ホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を強めることができる。
【0124】
これに対して、夏期には、付勢ドラム52に設けられている複数の係止孔55のうち、図示上側にある係止孔55に付勢ケーブル54の端部を係止し、付勢ドラム52の初期回転位置を変更することにより、ねじり付勢ばね53のねじり方向における初期たわみ量を小さくする。
【0125】
これにより、ねじり付勢ばね53が付勢ドラム52に負荷するドラム回転方向の付勢力が小さくなり、付勢ドラム52に巻き付けられている付勢ケーブル54を下方に付勢する付勢力も小さくなる。
【0126】
したがって、付勢ケーブル54を介して錘10に負荷する下向きのばね付勢力が小さくなり、ホールドア1Lに作用する閉鎖付勢力を弱めることができる。
【0127】
すなわち、本第4変形例のホールドア閉鎖装置410は、付勢ケーブル54の端部を付勢ドラム52に係止する位置を変更することにより、ホールドア1Lに負荷する閉鎖付勢力を調整ものである。
【0128】
したがって、強い風の吹く冬期にはホールドアの閉鎖付勢力を高め、夏期には閉鎖付勢力を弱める調整作業を容易に行うことができる。
【0129】
以上、本発明に係るエレベータのホールドア閉鎖装置の各実施形態について詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0130】
例えば、上述した第1実施形態においては、引張コイルばね20をホール床面側に接続するとともに接続部材23を錘10側に接続しているが、これとは反対に、引張コイルばね20を錘10側に接続するとともに接続部材23をホール床面側に接続することもできる。
【0131】
また、上述した第1実施形態においては、接続部材23が複数の貫通孔24を有した鋼板製の細長い板状部材となっているが、これに代えて鎖や、複数の環状部分を有している紐を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】第1実施形態のホールドア閉鎖装置を模式的に示す要部正面図。
【図2】第1変形例のホールドア閉鎖装置を模式的に示す要部正面図。
【図3】第2実施形態のホールドア閉鎖装置を模式的に示す要部正面図。
【図4】第2変形例のホールドア閉鎖装置を模式的に示す要部正面図。
【図5】第3実施形態のホールドア閉鎖装置を模式的に示す要部正面図。
【図6】第3変形例のホールドア閉鎖装置を模式的に示す要部正面図。
【図7】第4実施形態のホールドア閉鎖装置を模式的に示す要部正面図。
【図8】第4変形例のホールドア閉鎖装置を模式的に示す要部正面図。
【図9】従来のホールドア閉鎖装置を示す全体正面図。
【符号の説明】
【0133】
1L,1R ホールドア
2 ドアハンガー
3 ハンガローラ
4 ハンガレール
5 ドアシュー
6 ホールシル
7 ブラケット
8 閉鎖ケーブル
9 プーリ
10 錘
11 ガイド部材
20 引張コイルばね
23 接続部材
24 貫通孔
30 接続手段
31 雄ねじ部材
32 雌ねじ部材
33 ロックナット
40 圧縮コイルばね
43 係止部材
44 ボルト
50 ねじり付勢力調整機構
51 ドラム支持部材
52 付勢ドラム
53 ねじり付勢ばね
54 付勢ケーブル
55 係止孔
100 第1実施形態のホールドア閉鎖装置
110 第1変形例のホールドア閉鎖装置
200 第2実施形態のホールドア閉鎖装置
210 第2変形例のホールドア閉鎖装置
300 第3実施形態のホールドア閉鎖装置
310 第3変形例のホールドア閉鎖装置
400 第4実施形態のホールドア閉鎖装置
410 第4変形例のホールドア閉鎖装置




 

 


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