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シート給送装置及び画像形成装置 - キヤノン株式会社
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発明の名称 シート給送装置及び画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−204248(P2007−204248A)
公開日 平成19年8月16日(2007.8.16)
出願番号 特願2006−27792(P2006−27792)
出願日 平成18年2月3日(2006.2.3)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 外村 尚之 / 澤中 啓 / 根本 晶夫 / 西方 一志 / 鈴木 雅人 / 高橋 敦弥 / 吉村 祥太朗 / 伊藤 満作
要約 課題
シート残量を確実に表示することのできるシート給送装置及び画像形成装置を提供する。

解決手段
シート積載手段304の上昇によりシートに圧接してシートを送り出すシート給送手段より送り出されるシートを、上方に湾曲させながら1枚ずつ分離搬送する。そして、シート給送動作中はシート積載手段304を順次上昇させ、シート給送動作が終了すると、シート積載手段304を下降させる。さらに、シート積載手段304の上昇に伴って移動してシート残量を表示する残量表示部材325を、シート給送動作が終了してシート積載手段304が下降する際には、保持手段325Aによりシート積載手段304が下降する前の位置に保持するようにする。
特許請求の範囲
【請求項1】
シートを積載して昇降可能なシート積載手段を有し、装置本体に着脱自在に設けられたシート収納手段と、
前記シート積載手段の上昇により積載されているシートに圧接してシートを送り出すシート給送手段と、
シート給送手段によるシート給送動作中は前記シート積載手段を上昇させ、シート給送動作が終了すると、前記シート積載手段を下降させるための昇降手段と、
前記シート給送手段によるシート給送動作時の前記シート積載手段の上昇位置に応じて移動してシートの残量を表示する残量表示部材と、
前記シート給送動作が終了して前記シート積載手段が下降する際には、前記残量表示部材を該シート積載板が下降するときの位置に保持する保持手段と、
を備えたことを特徴とするシート給送装置。
【請求項2】
前記保持手段は、前記残量表示部材を付勢力により前記残量表示部材の移動を規制する付勢手段を備え、
前記付勢手段の付勢力は、前記シート積載手段が上昇する際には、該シート積載手段の上昇に伴う前記残量表示部材の移動が可能な大きさであることを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
【請求項3】
前記付勢手段による付勢は、前記シート収納手段を前記装置本体から取り出した際には前記残量表示部材から解除され、前記シート収納手段が前記装置本体に装着される際には前記付勢手段の付勢力が前記残量表示部材に加わることを特徴とする請求項2記載のシート給送装置。
【請求項4】
前記保持手段は、軸上をスライド移動自在な残量表示カムと、前記軸に設けられたストッパ部と、を備え、前記残量表示カムと前記ストッパ部との間に前記付勢手段と前記残量表示部材を配置して、前記残量表示カムの移動に伴って前記付勢手段により前記残量表示部材を前記ストッパ部に押し付けて移動を規制することを特徴とする請求項2又は3記載のシート給送装置。
【請求項5】
前記シート収納手段を前記装置本体に引き込む引き込み機構を備え、前記保持手段をシート収納手段装着方向に対し、前記引き込み機構と対向する位置に設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート給送装置。
【請求項6】
前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
前記シート給送装置から送り出されるシートに画像を形成する画像形成部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート給送装置及び画像形成装置に関し、特にシート収納手段に収納されたシートの残量を表示するための構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の複写機、レーザービームプリンタ(LBP)、ファクシミリ等の電子写真方式、或いは静電記録方式の画像形成装置においては、シート収納手段に積載されたシートを画像形成部に給送するシート給送装置を備えている。
【0003】
そして、このようなシート給送装置では、シート収納手段である給紙カセットからシートを送り出すシート給送手段である給送ローラと、給送ローラの表面に圧接されることによりシートの重送を防止するシート分離部材を備えたものが知られている。
【0004】
ところで、例えば一度に大量のシートに画像を形成する際、給紙カセットに収容されているシートの残量が不明な場合、シートを補給するタイミングがわからず、ジョブの途中で作業を中断する等の不都合な状態が発生しやすい。
【0005】
そこで、このような不都合の発生を防ぐため、例えば給紙カセットに残量検知手段としてセンサを配置し、このセンサからの情報に基づいて画像形成装置のコントロールパネルにシートの残量を表示するようにしたものがある。しかし、このようにセンサを用いてシートの残量を検知する場合には残量検知手段の構成が複雑になり、またコストアップにつながることから、簡単な構成のシート残量表示機構が求められていた。
【0006】
そこで、簡単な構成のシート残量表示機構として、給紙カセットに回動自在に設けられ、シートが積載されるシート積載板に指針を取り付けると共に、給紙カセット本体にシートの残量を示す表示目盛を設けるようにしたものがある。そして、このようなシート残量表示機構では、シート積載板の動きに基づく指針の表示目盛に対する位置により、シートの残量を示すようにしている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。そして、利用者は、給紙カセットを外側から見ることにより、給紙カセットのシート残量を確認することができ、シートの補充等を適宜行うことができる。
【0007】
【特許文献1】実開昭61−49746号公報
【特許文献2】特開平04−243742号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、シート給送装置及び画像形成装置では、シート積載板を上昇させておくと、積載されているシートの最上位のシートが分離パッドや分離ローラなどの分離手段と給送ローラとのニップ部に挟まったままとなったりする。この場合には、長時間その状態で置くとシートの先端に折れが生じて、画像不良やシートのジャムを生じさせるという問題がある。また、送り出されるシートの後端側を給紙ローラが押圧しているためシートの搬送負荷となってシートのジャムや斜行を起こすという問題がある。
【0009】
そこで、シートの給送が終了すると、シート積載板を下降させて、積載されているシートと給送ローラとを離間させる構成が提案されている。
【0010】
しかし、このようにシート積載板を下降させた場合、シート積載板に取り付けられた残量表示用の指針も下降する。したがって、シート積載板の動きに基づく指針の位置により、シートの残量を示すように構成されたシート残量表示手段の場合、シートの給送動作をしていないときには、シート残量を正しく表示することができないという問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シート残量を確実に表示することのできるシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、シート給送装置において、シートを積載して昇降可能なシート積載手段を有し、装置本体に着脱自在に設けられたシート収納手段と、前記シート積載手段の上昇により積載されているシートに圧接してシートを送り出すシート給送手段と、シート給送手段によるシート給送動作中は前記シート積載手段を上昇させ、シート給送動作が終了すると、前記シート積載手段を下降させるための昇降手段と、前記シート給送手段によるシート給送動作時の前記シート積載手段の上昇位置に応じて移動してシートの残量を表示する残量表示部材と、前記シート給送動作が終了して前記シート積載手段が下降する際には、前記残量表示部材を該シート積載板が下降するときの位置に保持する保持手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、シート積載手段の上昇に伴って移動してシート残量を表示する残量表示部材を、シート給送動作が終了してシート積載手段が下降する際にはシート積載手段が下降する前の位置に保持することができる。これにより、シートの残量を確実に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の概略構成を説明する図、図2はその概観斜視図である。
【0016】
図1及び図2において、1Aは画像形成装置、1は画像形成装置本体(以下、装置本体という)、11は装置本体1の上部に設けられ、原稿Dの画像情報を読み取る画像読取部である。2は装置本体1内部に設けられた画像形成部である。3はシート給送装置、4はMP(マルチペーパー)給紙部、6は装置全体の制御を行う本体制御部、7は定着部、8は反転排紙部、9は両面搬送部である。また、10は原稿Dを複数枚積載して一枚ずつ搬送する原稿搬送部、11は原稿Dの画像情報を読み取る画像読取部、12は表示部・入力キー等により構成される操作部である。
【0017】
次に、これら画像形成装置1Aを構成する各部について説明する。
【0018】
まず、画像読取部11について説明する。
【0019】
画像読取部11は、上面には原稿台ガラス601、流し読みガラス602、ジャンプ台603が設けられ、上部には原稿圧着板604を備えた原稿搬送部10が画像読取部11の後方に配された不図示のヒンジを介して設けられている。
【0020】
また、内部には画像読取手段である密着型イメージセンサ606、キャリッジ607、ガイドシャフト608、タイミングベルト609、駆動プーリ610、画像処理中継基板611、オプションとして原稿サイズ検知センサ612が配置されている。
【0021】
ここで、密着型イメージセンサ606は、不図示の一次元光電変換素子と、セルフォックレンズ(商標)と、セルフォックレンズ(商標)の両側に光源を配置し、それらを一つの筐体に収めたデバイスである。そして、この密着型イメージセンサ606はキャリッジ607上に不図示のバネにより弾性支持されると共に原稿台ガラス601の方向に付勢され、原稿台ガラス601上に配置した原稿Dまでの距離が焦点深度を外れないように一定の距離を保っている。
【0022】
なお、キャリッジ607は読取駆動モータ613によって駆動されるタイミングベルト609に接続され、密着型イメージセンサ606内の一次元光電変換素子に垂直なガイドシャフト608に沿って画像読取部11内を往復運動する。また、密着型イメージセンサ606の位置は、ホームポジションセンサ614の検知タイミングを基点として読取駆動モータ613の回転周波数及び回転時間により制御される。
【0023】
また、原稿搬送部10は、原稿載置台21と、原稿載置台21に原稿Dの搬送方向と直交する幅方向にスライド可能なスライダ21aを備えており、このスライダ21aにより、原稿載置台上に積載された原稿Dの両サイドを揃えるようにしている。
【0024】
なお、原稿積載台21上に原稿Dを積載すると、原稿検知センサ21bにより原稿の存在が、長さ検知センサ21cにより原稿の長さが、幅検知センサ21dによりスライダ21aの移動量に基づいて原稿の幅が、それぞれ検知される。そして、この各センサ21b,21c,21dからの検知信号が、装置本体1内の本体制御部6に入力され、操作部12から入力された変倍率に従って所定のサイズのシートが選択される。なお、適切なサイズのシートが存在しない場合には、その旨LCD73に表示する。
【0025】
次に、このような原稿搬送部10等を備えた画像読取部11の画像読取動作について説明する。
【0026】
原稿積載台21上に原稿Dが積載され、この原稿Dを原稿検知センサ21bが検知した後、操作部12上のスタートキー70が押下されると、原稿Dを分離パッド22aと圧接した分離ローラ22bで1枚ずつ分離する。さらに、この後、原稿搬送ローラ22cにより、原稿DをUターン通紙パス22dに搬送する。また、スタートキー70が押下されると、密着型イメージセンサ606はシェーディングを行う。この後、密着型イメージセンサ606はジャンプ台603を挟んで原稿台ガラス601と反対側の流し読みガラス602の下方に移動し静止する。
【0027】
さらに、原稿DがUターン通紙パス22dに設けられた原稿先端検知センサ22fを通過した後、給送ローラ22e等で第1の画像読取部615に搬送する。そして、原稿先端が、密着型イメージセンサ606が停止した画像読取位置に達するタイミングで原稿画像を走査し始める。この第1の原稿読取部615では、原稿Dは原稿押えローラ22gにより流し読みガラス602に近接させつつ原稿Dの画像情報が読み取られる。
【0028】
なお、原稿検知センサ21bが原稿を検知しない場合で、原稿サイズ検知センサ612によって静止読み側である原稿台ガラス601上に原稿が配置されたと判断した場合、密着型イメージセンサ606は原稿台ガラス601側を走査する。
【0029】
次に、このようにして読み取られた画像信号は画像処理中継基板611でA/D変換された後、装置本体1の後述する図3に示す読取画像処理部52へ送られる。なお、密着型イメージセンサ606と画像処理中継基板611は不図示のフラットケーブルで電気的に接続されている。
【0030】
次に、このように画像が読み取られた後、原稿Dはジャンプ台603で流し読みガラス602上面から掬い上げられ、原稿排紙ローラ22hを経て原稿排紙トレイ23上に排出される。そして、原稿積載台21に積載されたすべての原稿が読み終わり、原稿検知センサ21bが「原稿無し」を検知すると、密着型イメージセンサ606はもとの待機位置に戻る。
【0031】
一方、コピーのため原稿台ガラス601上に配置された原稿Dの画像を読み取るときは、原稿Dが原稿台ガラス601上に配置され、原稿圧着板604を備えた原稿搬送部10が閉じられると、まず原稿サイズ検知センサ612により原稿のサイズが検出される。
【0032】
次に、コピー開始信号が伝達されると、検出された原稿サイズと操作部12から入力された変倍率の情報に従って所定のサイズのシートが選択され、シートSの給紙動作が開始される。適切なサイズのシートが存在しない場合には、その旨LCD73に表示する。なお、走査が終わると読取駆動モータ613が逆回転して密着型イメージセンサ606を元の待機位置に戻す。
【0033】
次に、シート給送装置3について説明する。
【0034】
シート給送装置3は、装置本体1に対して着脱可能なフィーダ部301と、フィーダ部301に対して着脱可能な給紙カセット302と、給紙カセット302に収納されたシートSを給送する給送ローラ303とで構成される。なお、給送ローラ303には分離ローラ305が圧接しており、給紙カセット302に積載されたシートSは給送ローラ303により給送された後、給送ローラ303と分離ローラ305とにより構成される分離部により、1枚ずつに分離されて下流側に搬送される。
【0035】
フィーダ部301は装置本体1を下から支持するための構造体としての機能を有しており、複数のフィーダ部を装置本体1の下方に接続することができる。なお、本実施の形態においては、フィーダ部301(シート給送装置3)は、装置本体1に対して2段装着できるようにされている。また、本実施の形態においては、シート給送装置3のシート給送装置本体は装置本体1と同一である。
【0036】
ここで、シート収納手段である給紙カセット302は、シートSを積載して昇降可能なシート積載板であるカセット中板304と、シートSの幅方向を規制するサイド規制板306、シートSの後端を規制する後端規制板307とを備えている。
【0037】
そして、シートSは、サイズに応じて移動可能に装着されたサイド規制板306によって側端面を規制されることにより、斜行や不送りの発生が防止されるようになっている。なお、カセット中板304は、下方に配されたカセット中板押圧用の押圧レバー316により上方へと押し上げられるようになっており、このように上方へと押し上げられることにより、カセット中板304に積載されたシートSは給送ローラ303に圧接する。
【0038】
図22及び図23に示すように、分離手段としてトルクリミッタ機能を有する分離ローラ305を用いている。ここで、この分離ローラ305は、給送ローラ303に圧接すると共にトルクリミッタ158aを分離ローラの同軸上、もしくは分離ローラに内蔵し、そのトルクリミッタ158aの制動トルクによってシートを分離する。
【0039】
このような分離ローラ305では、例えば給送ローラ303との間にシートが一枚のみある場合、トルクリミッタ158aには大きな回転トルクが作用することから、トルクリミッタ158aが分離ローラ305の給送ローラ303との連れ回りを許容する。一方、給送ローラ303との間に複数枚のシートがある場合には、トルクリミッタ158aには比較的小さな回転トルクが作用することから、トルクリミッタ158aが分離ローラ305の給送ローラ303との連れ回りを阻止するようになっている。そして、このようなトルクリミッタ158aの作用により、給送ローラ303により一枚のシートを搬送し、分離ローラ305により、他のシートが搬送されるのを阻止することができる。
【0040】
従って、トルクリミッタ158aの制動トルクは、給送ローラ303との間に複数枚のシートがある場合に分離ローラ305の連れ回りを阻止する回転トルクを下限としている。また、給送ローラ303との間にシートが一枚のみある場合に分離ローラ305の連れ回りを許容する回転トルクを上限としている。そして、この範囲内で制動トルクの大きさを管理することにより、シート分離機能及び給送性能を発揮することができる。
【0041】
この分離手段では、トルクリミッタ158aの制動トルクによりシートSを分離するようにしている。例えば、給送ローラ303と分離ローラ305との間にシートが一枚ある場合、トルクリミッタ158aには大きな回転トルクが作用することから、トルクリミッタ158aが分離ローラ305の給送ローラ303との連れ回りを許容する。これにより、シートは搬送される。
【0042】
一方、給送ローラ303と分離ローラ305の間に複数枚のシートがある場合には、トルクリミッタ158aには比較的小さな回転トルクが作用することから、トルクリミッタ158aが分離ローラ305の連れ回りを阻止する。そして、このように分離ローラ305の連れ回りを阻止することにより、給送ローラ303により一枚のシートが搬送され、分離ローラ305により他のシートの搬送が阻止される。
【0043】
ところで、このような構成では、給紙カセット302に積載されたシートSが給送された後、下流の引き抜きローラ対313により最上位のシートS1が引き抜かれるようになっている。ここで、このようにシートS1が引き抜かれると、給送ローラ303は図22に示す矢印A方向に連れ回りする。
【0044】
そして、このように給送ローラ303が連れ回りすると、給送ローラ303にはシートが常に接触している構成になっているため、最上位のシートS1の次のシートS2が給送ローラ303により給送ローラ303と分離ローラ305のニップ部まで搬送される。このとき、分離ローラ305はシートS1がニップ部から出た瞬間に回転がストップしているため、図23に示すようにシートS2は先端が折れた状態で停止する。
【0045】
ここで、この状態でシートS2が停止した場合、この後、長時間(数日間)、画像形成動作が行われない場合には、シートS2の先端には折れ痕が付き、この状態のシートS2に画像が形成されると、シートS2の折れ痕部分に画像不良が発生する。
【0046】
そこで、このような不具合の発生を防ぐため、例えば図24に示すように給送動作終了後に、後述する昇降手段によりシート積載板304を下降させ、シート積載板304上に積載されたシートS2を下降させるようにすることが考えられる。
【0047】
そして、このようにシートS2を下降させると、給送ローラ303と分離ローラ305のニップ部においてシートS2の先端部に加わるストレスが低減されるので、シートS2の先端部に折れ痕がつくのを防ぐことができ、画像不良の発生を防ぐことができる。
【0048】
また、この給紙カセット302は、約500枚のシートSの積載が可能であり、装置本体1に対して前面方向に引き出し可能(フロントローディング方式)に構成されている。さらに、給紙カセット302には、種々のシートサイズ(例えばA3,A4,A5,B4,B5,レジャー,レター,リーガルの8種類)のシートが積載可能となっており、シートSの有無は不図示のカセットセンサにより検出される。
【0049】
そして、このシート給送装置3において、装置本体1内の本体制御部6からシート給送指示が出力されると、シート給送手段である給送ローラ303は不図示のモータからの動力を受け、不図示のソレノイドによる動力の接続によりシートSの給送動作を行う。このように給送ローラ303により給送されたシートは、給送ローラ303と分離ローラ305とにより1枚ずつに分離される。さらに、このシートSは、分離部において上方に湾曲しながら下流側に設けられた引き抜きローラ対313に搬送される。
【0050】
なお、分離ローラ305と引き抜きローラ対313との間には、リトライセンサ312が設けられている。そして、シートSが給送されてから所定の時間を経てもシートSがリトライセンサ312で検出されないときには、本体制御部6は再度給送ローラ303を回転させてシートSの送り出し動作を行う。
【0051】
次に、引き抜きローラ対313に搬送された後、シートSは引き抜きローラ対313が配置されている搬送ガイドと装置本体1の骨格をなす本体フレームの一部で構成されるシート給送Uターンガイド、MPガイド407によって反転される。そして、このように搬送されたシートSはレジストシャッター203に突き当たる。
【0052】
ここで、このレジストシャッター203はシートSの先端が到達する時点では不図示のバネによって反時計方向に付勢され、待機している。そして、このような状態のレジストシャッター203の端部にシートSの先端が突き当たり、その後も引き抜きローラ対313によるシートSの搬送が行われると、シートSがたわみ、ループが形成される。
【0053】
ここで、このようなループが形成されると、ループの反力でシートSの先端辺がレジストシャッター203の端部にならって平行化され、これによりシートSの斜行が補正される。なお、この後も、さらに引き抜きローラ対313による搬送が行われると、ループ力がレジストシャッター203を付勢しているバネの力に打ち勝ち、これによりシートSはレジストシャッター203を押し上げながら転写前ローラ対201に搬送されて行く。
【0054】
次に、このようにレジストシャッター203により斜行が補正され、転写前ローラ対201に搬送されたシートSは、この後、転写前ローラ対201により搬送され、TOPセンサ202により先端が検出される。ここで、TOPセンサ202が、シート先端を検出すると、TOPセンサ202の信号に基づいて本体制御部6は後述する画像形成部2によるトナー像形成動作を開始する。なお、シートSの給送が開始されてから所定時間以内にTOPセンサ202がシートSの先端を検出しない場合はジャムと判断するようになっている。
【0055】
次に、MP(マルチペーパー)給紙部4について説明する。
【0056】
MP給紙部4は、MP給送ローラ401、MP分離パッド402、MP中板403、MPトレイ404、MP延長トレイ405、不図示のMP中板バネ、シート規制板406を備えている。そして、MP中板403上に載置された複数枚のシートSは、MP給送ローラ401と分離パッド402との協働により装置本体内部の転写前ローラ対201へ搬送される。
【0057】
なお、MP給紙部4の使用時において、通常サイズのシートについては開閉可能なMPトレイ404を使用し、MP中板403に積載できないサイズのシートについてはMP延長トレイ405を引き出すようにしている。そして、このようにMP延長トレイ405を引き出すことにより、シートの後端がMPトレイ404からはみ出して垂れ下がるのを防止するようにしている。
【0058】
また、MP中板403はMP中板バネにより上方に付勢されているが、MP中板403は待機状態では不図示のカムにより押下げられているため、シートSをMP中板403に積載することが可能となっている。
【0059】
そして、このような構成のMP給紙部4では、装置本体1の本体制御部6からMP給紙の開始を指示する信号が出力された場合は、不図示のカムが回動し、MP中板403の押下げ解除により、積載されたシートSは半円状のMP給送ローラ401に圧接される。この後、MP中板403に積載されたシートSは、MP給送ローラ401により送り出された後、MP分離パッド402による摩擦片分離方式により、1枚ずつ分離され搬送される。
【0060】
次に、分離されたシートSは、MP給送ローラ401及びMP分離パッド402により圧接搬送が続行され、カセット給紙搬送路314と合流し、レジストシャッター203により斜行が補正される。そして、転写前ローラ対201に受け渡され、この後、TOPセンサ202によりシートSの先端が検出される。
【0061】
次に、画像形成部2について説明する。
【0062】
画像形成部2は、作像部と、シート搬送部5と、定着部7とを備えている。作像部はレーザスキャナ204と、感光体ドラム205a等を備え、装置本体1に対して着脱可能なプロセスカートリッジ205と、転写ローラ206等を備えている。
【0063】
レーザスキャナ204は、不図示のレーザビーム発振器、ポリゴンミラー204a、折り返しミラー204bを備えたものである。そして、レーザビーム発振器から射出された走査光(変調信号)を、ポリゴンミラー204aを介して折り返しミラー204bに照射し、この折り返しミラー204bにより走査光を感光体ドラム205aに向けて反射する。
【0064】
プロセスカートリッジ205は、感光体ドラム205aの他、帯電ローラ205b、現像スリーブ205c、不図示のクリーニングブレード、トナーホッパー等を内部に一体に組み込んだものである。
【0065】
そして、このような作像部において、画像形成の際は、感光体ドラム205aの表面は帯電ローラ205bにより均一に帯電され、その表面にレーザスキャナ204からの走査光が照射されることにより潜像が形成される。この後、潜像が現像スリーブ205cから供給されるトナーにより顕像化され、このように顕像化されたトナー像は、転写ローラ206によりシートに転写されるようになっている。
【0066】
シート搬送部5は、感光体ドラム205a表面に形成されたトナー像が転写ローラ206により転写されたシートSを定着部7へ搬送するものであり、搬送ベルト502と搬送ガイド501を有している。そして、このシート搬送部5により、感光体ドラム205aの下流から定着部7までのシート搬送を補助し、かつ感光体ドラム205aと定着部7の搬送経路長よりも短いシートSもトナー画像を乱すことなく搬送可能としている。
【0067】
定着部7は、エンドレス定着フィルム701、加圧ローラ702、加圧ローラ702をエンドレス定着フィルム701の方向へ付勢する不図示の加圧バネ、それらを支持する定着フレーム703を備えている。なお、エンドレス定着フィルム701の内部にはヒータ704が設けられ、ヒータ704の表面に接して不図示の温度検知センサが設けられている。作像部の下流側のシート給送経路には、定着部7、第1の排紙ローラ対751が配置されている。
【0068】
ここで、エンドレス定着フィルム701は、加圧ローラ702の駆動力で回転駆動されると共に、例えば40μm程度の薄膜フィルムを用いている。また、ヒータ704は低熱容量線状加熱体を用いている。そして、このように薄膜のエンドレス定着フィルム701を用いると共にヒータ704として低熱容量線状加熱体を用いることにより、所定の定着温度への立ち上がり時間の短縮化、省電力化が実現可能である。
【0069】
なお、この定着部7のシート給送方向下流側には、定着部7で定着されたシートSを装置本体1の側面から排出するシート排出手段である排紙ローラ対801が配置される。また、装置本体1の側面であって排紙ローラ対801の下方には、排紙ローラ対801から排出されるシートを積載する排紙トレイ802が、装置本体側を下方してシート積載面が傾斜するように配置されている。
【0070】
そして、このように構成された画像形成部2において、画像形成の際は、まずTOPセンサ202の信号に基づいてレーザビーム発振器からの走査光を感光体ドラム205aの表面に照射し、感光体ドラム表面に潜像を形成する。この後、この潜像を現像スリーブ205cから供給されるトナーにより顕像化する。
【0071】
次に、このように顕像化されたトナー像を、感光体ドラム205aに形成されたトナー像の先端とシートSの先端が一致するようなタイミングで搬送されたシートSに、転写ローラ206により転写する。この後、トナー像が転写されたシートSをシート搬送部5によって定着部7に搬送し、更に定着部7によりトナー像をシート上に定着させた後、定着排紙ローラ対751により排紙パス752へ排出する。
【0072】
ここで、定着部7と排紙ローラ対801との間には、定着部7のシート搬送方向下流側から排紙ローラ対801に向けて立ち上がる排紙搬送路が形成されている。そして、排紙パス752に搬送され、排紙ローラ対801によって排紙トレイ802上に積載されたシートSは画像形成面を上方に向けて排出(いわゆるフェイスアップ排紙)される。なお、このようにシートSがフェイスアップ排紙される場合、画像形成面が上面側であるので、画像の状態を即時に認識することができる利点がある。
【0073】
また、画像形成部2の上方には、定着部7でトナー画像が上面に定着されたシートSを反転して排紙ローラ対801に搬送する排紙部8が配置される。また、排紙パス752の入口にはフラッパ803が設けられており、このフラッパ803を切り替えることにより、定着部7から搬送されるシートSが、排紙ローラ対801に搬送されるか、反転搬送路804に搬送されるかが選択できるように構成されている。
【0074】
ここで、反転搬送路804に搬送され、上部排紙ローラ対805によって上部排紙トレイ806上に積載された場合、シートSは画像形成面を下方に向けて排出(いわゆるフェイスダウン排紙)される。このようにシートSがフェイスダウン排紙される場合、ページ順が簡単に揃えられる利点がある。
【0075】
上部排紙トレイ806近傍には上部排紙トレイ806上に積載されたシートSが規定枚数以上になったことを検知するための満載検知フラグ807及び満載検知センサ808が配置されている。なお、満載検知フラグ807は定着部7によって熱を加えられカールしたシートSを確実に上部排紙トレイ806に積載するように下方に押えるように構成されている。
【0076】
次に、両面搬送部9について説明する。
【0077】
両面搬送部9は、装置本体1の下部に配置され、シートの両面に画像を形成する際、片面に画像が形成されたシートを再度、画像形成部2に搬送するためのものである。そして、シートの両面に画像を形成する場合には、まず定着部7を通過したシートSの後端を定着センサ705が検知すると、所定時間後に本体制御部6から出力される画像信号に基づいて上部排紙ローラ対805が逆転駆動される。
【0078】
これにより、片面に画像が形成されたシートSが反転し、定着排紙ローラ対751と定着排紙ローラ対751と圧接している両面搬送コロ901によって両面搬送部9に搬送される。そして、このように両面搬送部9に搬送されたシートSは、両面搬送部9に設けられた斜送ローラ対902によって端部が整合され、カセット給紙搬送路314と合流し、この後、画像形成部2に搬送される。
【0079】
なお、図1において、212は装置本体1に開閉可能に設けられたカートリッジカバーであり、このカートリッジカバー212を開くことによってプロセスカートリッジ205を交換できるようになっている。また、装置本体1には不図示のインターロック機構が備えられており、カートリッジカバー212が開いているか、プロセスカートリッジ205が装置本体1にセットされていない場合は装置本体1が動作しないようになっている。
【0080】
315は給紙カバー、810は排紙カバーであり、ジャムが発生した場合、給紙カセット302、カートリッジカバー212、給紙カバー315、排紙カバー810のいずれかを開けることによって内部に滞留しているシートSを取り出すことができる。
【0081】
図3は、画像形成装置1Aの本体制御部6のブロック図であり、図3において、53は複写機全体を制御するCPUである。このCPU53は、MPU53a、MPU53aの制御プログラム等を格納するROM53b、各種データ処理のワークエリアや画像情報の一時的記憶部として使用されるRAM53c、画像の変倍、解像度変換等を行う画像処理部等により構成されている。
【0082】
また、このCPU53は、大容量の不揮発性メモリとして画像情報等の保存に使用されるHDD61、公知の構成からなるカレンダ、時計機能などを備えている。なお、RAM53cのうちワンタッチキー宛先情報、ソフトウェアスイッチ情報等の重要なシステム設定情報を格納する領域はバッテリーバックアップによって停電等の不慮の障害から保護されている。
【0083】
操作部12は、図2に示すスタートキー70、ストップキー71、テンキー72等の各種キースイッチ等からなるキー入力部66と、各種メッセージの表示を行う図2に示すLCD73を備えた表示部65で構成されている。
【0084】
画像読取部11は、読取モータ等の読取系駆動制御部54、画像の読取を行う読取センサ55、読み取った画像のシェーディングや2値化、エッジ強調、スムージング等を行う読取画像処理部52、原稿検知等を行う各種検知センサ56を備えている。
【0085】
画像形成部2は記録モータ等の記録系駆動制御部57、記録する画像のスムージング等を行う記録画像処理部64からの信号に基づいてレーザスキャナや電子写真プロセスの制御等を行う記録ユニット58、シート等の検知を行う各種検知センサ62を備えている。
【0086】
なお、本画像形成装置1Aは、ファクシミリ送受機としての機能を有しており、ファクシミリ送受機としての機能する場合の制御系は、通信本体制御部63、外部インターフェイス60から構成される。なお、この通信本体制御部63は、発呼、着呼、画像データの符号化等を行うものであり、MODEM、NCU等からなる接続部59を備え、接続部59には通信網59a、ハンドセット59bが接続される。
【0087】
また、外部インターフェイス60はCPU53から直接データの送受信を行うインターフェイスである。例えばRS232C、SCSI、LAN、USB、IEE1394、赤外線等の回線を通じて装置外部のコンピュータや周辺機器と接続することで装置を外部のコンピュータのスキャナプリンタ等として使用し、外部周辺機器に対するホストとして機能する。
【0088】
次に、給紙カセット302及びシート給送装置3の詳細を説明する。
【0089】
図4は給紙カセットの前方斜視図、図5は給紙カセットの後方斜視図である。なお、上段及び下段のシート給送装置3及び給紙カセット302とは、同じ構成である。
【0090】
図4及び図5において、326は給紙カセット302の装置本体1前面側に設けられた給紙カセットカバーであり、この給紙カセットカバー326には表示目盛326aが設けられている表示窓326bが形成されている。また、325は残量表示部材である残量表示レバーであり、この残量表示レバー325の一端には指針325aが設けられており、この指針325aは、図4に示すように給紙カセットカバーの表示窓326bから確認(視認)することができるようになっている。
【0091】
なお、本実施の形態においては、表示目盛326aの上部側はシート残量が多いことを示し、下部側はシート残量が少ないことを図形で示している。これにより、残量表示レバー325の指針325aが、表示目盛326aに対してどの位置に在るかを見ることにより、給紙カセット302の外部から、ユーザがシート残量を確認することができる。例えば、残量表示レバー325の指針325aが、表示目盛326aの下部側にあれば、シート残量が少なくなっていることがわかる。
【0092】
ここで、この残量表示レバー325は、給紙カセット302に揺動自在に設けられると共に、図5に示すように他端部325bが給紙カセット302に回動自在に設けられたカセット中板304のスリット304aの底部に載るようにされている。これによりカセット中板304の動きに伴って残量表示レバー325が揺動するようになっている。この残量表示機構については後で詳述する。
【0093】
なお、図6に示すように、給紙カセット302にはシートの後端を規制する後端規制板307が設けられており、この後端規制板307は後端規制レバー321を操作することにより給送方向に移動可能となっている。
【0094】
また、図6において、322は後端規制板307と連動すると共に開口322aが複数設けられた長さ検知レバー、323は長さ検知センサである。そして、この長さ検知センサ323は、後端規制板307と連動した長さ検知レバー322の移動に伴って変化する開口322aの組み合わせを検知することにより、シートの長さ方向を検知するものである。
【0095】
また、給紙カセット302にはシートの幅方向を規制するサイド規制板306(図1参照)が設けられており、このサイド規制板306は、図7に示す幅検知レバー324と連動して矢印C方向に移動可能となっている。なお、幅検知レバー324には開口324aが複数設けられており、この開口324aの組み合わせを幅検知センサ104が検知することにより、シートの幅方向の長さ方向を検知することができる。
【0096】
ここで、装置本体1に給紙カセット302が挿入されると、長さ検知センサ323及び幅検知センサ104により、シートの長さ方向及び幅方向の長さが検知され、このデータは本体制御部6に入力されるようになっている。そして、本体制御部6は、この長さ検知センサ323及び幅検知センサ104から得られた情報から給紙カセット302にセットされたシートのサイズを認識することができる。
【0097】
次に、カセット中板304を昇降するための昇降手段について説明する。
【0098】
既述したようにカセット中板304の下部にはカセット中板押圧用の押圧レバー316が上下方向に回動可能に配置されており、この押圧レバー316が上方へと回動すると、カセット中板304及びシートが上方へと押し上げられるようになっている。
【0099】
図8及び図9は、このように押圧レバー316を回動させる機構を示すものである。図8及び図9において、320は給紙カセット302の後面壁302wに回転自在に設けられたカセットギア、317は押圧レバー316の一端部に設けられた押圧アームである。
【0100】
そして、この押圧アーム317に設けられた突起部317aには中板バネ318が設けられている。ここで、この中板バネ318は、カセット中板304に積載されたシートと給送ローラ303との間の給紙圧を発生させるための手段であるが、このための手段としてはバネに限定されるものではなく、ワイヤー等の手段を用いてもよい。
【0101】
319は、給紙カセット302の後面壁302wに移動可能に設けられ、ギア部319bを備えたラック部材であり、中板バネ318の一端はラック部材319の突起部319aに係止されている。また、このラック部材319のギア部319bはカセットギア320と噛みあうように構成されている。
【0102】
100は加圧モータ110を備えた加圧駆動ユニットである。この加圧駆動ユニット100の駆動はカセットギア320、ラック部材319、押圧アーム317を介して押圧レバー316に伝達されるようになっている。
【0103】
なお、図9において、103は後述する図13に示すラック部材319bに設けられた検知用突起部319cを検知するためのフォトインタラプタであり、このフォトインタラプタ103が上下段給紙カセット302のためにそれぞれ一つずつ設けられている。
【0104】
次に、加圧駆動ユニット100のラック部材319への駆動伝達について説明する。
【0105】
図10は、装置本体側に設けられた加圧駆動ユニット100の構成を示す図であり、図10において、100aは駆動フレーム前、100bは駆動フレーム後である。101は給紙カセット302が装入された際、給紙カセット302に設けられたカセットギア320と噛みあう駆動伝達ギアであり、本実施の形態においては、上下段の給紙カセット302に駆動を伝達するために2個配置されている。
【0106】
105は、駆動フレーム前100aに形成され、図11に示すように給紙カセット302の後面壁302wに突設された位置決めボス302aが嵌合する位置決め穴である。この位置決め穴105は、上下2段の給紙カセット302のためにそれぞれ一つずつ設けられている。なお、給紙カセット302の後面壁302wには、図11に示すように駆動伝達ギア101を回転自在に保持する駆動伝達軸102が挿入される位置決め穴302bが形成されている。
【0107】
そして、このような位置決め穴105と位置決めボス302a、及び駆動伝達軸102と位置決め穴302bとにより、給紙カセット302が装着された際、給紙カセット302の位置決めが確実に行なわれる。また、駆動伝達ギア101とカセットギア320の軸間距離を正確に保持することが可能となり、スムーズに加圧駆動ユニット100の駆動力が押圧レバー316に伝達される。
【0108】
ところで、駆動伝達ギア101は、図12に示すようにギアスプリング106により矢印B方向に付勢されている。これにより、給紙カセット挿入時にカセットギア320の歯と駆動伝達ギア101の歯がスムーズに噛みあわなかった場合は、駆動伝達ギア101が矢印B方向と反対側に退避することができる。
【0109】
この結果、カセットギア320と駆動伝達ギア101の破損を防ぐことができる。なお、このように退避しても、後述する加圧モータ110の回転により、駆動伝達ギア101がカセットギア320と噛み合う位置に移動すると、駆動伝達ギア101はギアスプリング106により押圧され、カセットギア320と噛み合うようになる。
【0110】
図12において、110は減速手段であるウォームギア109を回転駆動するための加圧モータであり、この加圧モータ110は、上下2段の給紙カセット用にそれぞれ一つずつ設けられ、駆動フレーム後100bに固定されている。ここで、このように減速手段としてウォームギア109を設けることにより大きな減速比を得られるために、加圧駆動ユニット100をコンパクト化することが可能になっている。
【0111】
そして、駆動伝達ギア101は、例えば図11に示すように、第1減速ギア107、第2減速ギア108を介してウォームギア109に噛み合うように構成されている。なお、第1減速ギア107、第2減速ギア108は駆動フレーム後100bに設けられた不図示の軸により回転自在に保持され、かつこれらの不図示の減速ギア軸は駆動フレーム前100aの穴部と嵌合して位置が決まるようになっている。
【0112】
ここで、給紙カセット302が装置本体1に挿入されると、本体制御部6により、加圧モータ110が駆動され、この加圧モータ110の駆動力はウォームギア109、第2減速ギア108、第1減速ギア107を介して駆動伝達ギア101に伝達される。さらに、この駆動伝達ギア101の駆動はラック部材319のギア部319bと噛み合っている給紙カセット302側のカセットギア320に伝達され、これによりラック部材319が図11の矢印方向に移動する。
【0113】
そして、このようにラック部材319が移動すると、中板バネ318が引っ張られ、これにより押圧アーム317がやがて図9の矢印に示す時計方向に回動を始める。ここで、このようにラック部材319が移動すると、やがて図13に示すラック部材319bに設けられた検知用突起部319cをフォトインタラプタ103が検知する。このフォトインタラプタ103の検知信号は、本体制御部6に伝達され、これにより加圧モータ110の駆動が停止される。
【0114】
なお、このように加圧モータ110の駆動が停止されたときは、中板バネ318によって押圧アーム317が回動して図14に示す位置に移動し、これに伴い押圧アーム317を一端に取り付けられた押圧レバー316も回動する。
【0115】
そして、この押圧レバー316の回動により、カセット中板304は図1に示すように押し上げられ、カセット中板304上に積載されたシートSが給送ローラ303と圧接し、所定の給紙圧を発生する。なお、このような給紙圧が発生することにより加圧駆動ユニット100に逆転方向に駆動力が発生するが、ウォームギア109の進み角と摩擦角の関係から逆転しないようにされている。
【0116】
ところで、本実施の形態において、給送ローラ303に圧接してシート分離部を構成する分離ローラ305は、既述したように、分離ローラ305の同軸上に接続された不図示のトルクリミッタを備えている。
【0117】
そして、このシート分離部は、例えば給送ローラ303と分離ローラ305との間にシートが一枚ある場合、トルクリミッタが分離ローラ305の給送ローラ303との連れ回りを許容する。一方、給送ローラ303と分離ローラ305の間に複数枚のシートがある場合には、トルクリミッタが分離ローラ305の連れ回りを阻止する。
【0118】
そして、このようにトルクリミッタが分離ローラ305の連れ回りを阻止することにより、給送ローラ303により一枚のシートが搬送され、分離ローラ305により他のシートの搬送が阻止される。
【0119】
しかし、本実施の形態に係るシート給送装置3では、給紙カセット302に積載された最上位のシートSが給送された後、下流の引き抜きローラ対313でシートSが引き抜き動作されると給送ローラ303は図1に示す反時計方向に回転される。このとき、給送ローラ303は、カセット中板上に積載されたシートが常に接触している構成になっているため、積載された次の最上位シートが連れ回りする給送ローラ303の回転動作により、給送ローラ303と分離ローラ305のニップ部まで搬送される。
【0120】
ここで、分離ローラ305はシートSがニップ部から出た瞬間に回転がストップしているために既述した図23で説明したように、シートSの先端部に折れ痕が付く恐れがある。しかし、本実施の形態では、給送動作終了後、一定時間内に給送開始信号がなかった場合、本体制御部6から加圧モータ110を逆転駆動させる信号が伝達されるようになっている。
【0121】
これにより、加圧モータ110は逆転し、加圧モータ110の駆動力はウォームギア109、第2減速ギア108、第1減速ギア107を介して駆動伝達ギア101に伝達される。さらに、この駆動伝達ギア101の駆動はラック部材319のギア部319bと噛み合っている給紙カセット302側のカセットギア320に伝達され、これによりラック部材319が図13の矢印方向とは反対の方向に移動する。
【0122】
なお、この加圧モータ110の逆転駆動時間は、CPU53のRAM53c(図3参照)に記憶されている給紙動作時の加圧モータ駆動開始からラック部材319の検知用突起部319cをフォトインタラプタ103が検知するまでの時間と同じである。したがって、逆転駆動時間が長くなり、初期の待機位置よりもラック部材319が戻されて部品が破損する等の問題が発生しない。
【0123】
そして、このような加圧モータ110の逆転駆動により、中板スプリング318と連結されている押圧アーム317が図9に示す矢印方向と、逆方向の反時計方向に回動し、これに伴い押圧レバー316がカセット中板304から離れる方向に回動する。
【0124】
この結果、カセット中板304が下降してカセット中板304上に積載されたシートSが下降するので、図24に示すようにシートS2の先端部に加わるストレスが低減され、シートS2の先端部に折れ痕がつくのを防ぐことができる。さらに、折れ痕による画像不良の発生を防ぐことができる。
【0125】
しかし、このように給送動作終了後、カセット中板304が下降すると、既述したように、残量表示レバー325はカセット中板304に連動して揺動するようになっているため、給紙カセット302に収納されている正しいシート残量を表示できなくなる。
【0126】
そこで、この問題を解決するための本発明の残量表示機構について説明する。
【0127】
本実施の形態においては、カセット中板304が下降しても、残量表示レバー325をカセット中板304が下降する前の位置に保持し、残量表示レバー325が給送動作終了時の正しいシート残量を表示できるように構成されている。
【0128】
次に、このようなカセット中板304が下降する際には、残量表示レバー325をカセット中板304が下降する前の位置に保持する保持手段である残量表示保持機構について説明する。
【0129】
図15は、給紙カセット302に設けられた残量表示保持機構325Aの斜視図である。図15において、328は残量表示ホルダーであり、この残量表示ホルダー328には残量表示レバー325が軸328dを介して揺動自在に保持されている。なお、この残量表示レバー325は、通常、重心の位置が軸328dよりもカセット中板304側にあるため自重によりカセット中板側が下がるようになっている。そのため、カセット中板304のスリット304aの底部に係合している。
【0130】
また、327は残量表示カムであり、この残量表示カム327は、残量表示レバー325に近接した状態で残量表示ホルダー328により矢印E、F方向にスライド可能に保持されている。そして、この残量表示カム327には、残量表示カム327が矢印F方向にスライドしたとき、軸328dに沿って残量表示カム327に押されて残量表示レバー325の側面を弾性力で押圧する付勢手段である残量表示クリックバネ329が設けられている。
【0131】
ここで、この残量表示カム327は、給紙カセット302を装置本体1に挿入すると、図16に示すように装置本体1に設けられた押し込みリブ334により押圧され、F方向にスライドする。なお、このようにF方向にスライドしたとき、残量表示カム327には、残量表示カムバネ330により、図15及び図16に示すスライド方向とは逆のE方向に引っ張る力が加わるように構成されている。
【0132】
つまり、給紙カセット302を装置本体1に挿入すると、残量表示カム327は、残量表示カムバネ330に抗しながらF方向にスライドし、給紙カセット330を引き出すと、残量表示カムバネ330の弾性力によりE方向にスライドする。
【0133】
そして、このように残量表示カム327がスライドすると、残量表示カム327と一体に移動する残量表示クリックバネ329が残量表示レバー325の側方を押圧する。これにより残量表示レバー325は軸328dに設けられたストッパ部328eに押し付けられ、残量表示レバー325は自重では揺動できないようになる。
【0134】
なお、給紙カセット302を装置本体1に挿入するとき、カセット中板304は下方に移動した状態にある。ここで、給紙カセット302が装置本体1に挿入されると、既述した押圧レバー316を回動させる機構により、押圧レバー316が回動し、これに伴い積載されたシートを給送ローラ303に圧接させるようカセット中板304は上方回動する。
【0135】
ここで、本実施の形態において、残量表示クリックバネ329の付勢力(バネ力)は、カセット中板304が上昇する際、カセット中板304の上昇に伴う残量表示レバー325の移動が可能な大きさとなっている。
【0136】
したがって、このようにカセット中板304が上方回動すると、残量表示クリックバネ329が圧接した状態でも、軸328dに設けられたストッパ部328eとの間でスリップすることによりカセット中板304に連動して残量表示レバー325は揺動する。これにより、残量表示レバー325はカセット中板304の高さ位置、即ちカセット中板304に積載されているシートの量に応じた位置に移動する。
【0137】
なお、この後、画像形成動作が開始され、これに伴って給紙カセット302に積載されたシートが順次給送されると、カセット中板304が順次、シートの給送が可能となる位置に上昇し、これに伴い残量表示レバー325も揺動する。
【0138】
そして、このように残量表示レバー325が揺動することにより、図4に示すように給紙カセットカバー326の表示窓326bから見える残量表示レバー325の指針325aが下方に移動する。これにより、給紙カセット302の外部からユーザがシートの残量を確認することができる。
【0139】
ところで、本実施の形態においては、既述したように、給送動作終了後、一定時間内に給送開始信号がなかった場合、本体制御部6から加圧モータ110を逆転駆動させる信号が伝達される。これにより、カセット中板304が図17に示す位置から図18に示す位置に移動(下降)する。
【0140】
しかし、このようにカセット中板304が移動しても残量表示レバー325は残量表示クリックバネ329によってストッパ部328eに付勢されているため揺動はしない。この結果、残量表示レバー325は、図18に示すように給紙動作終了時、即ち下降前のカセット中板304の位置に対応した位置で停止する。これにより、ユーザは、シート給送動作終了後、カセット中板304が下降しても給紙カセット302の正しいシート残量を確認することができる。
【0141】
なお、給紙カセット302を装置本体1から引き出すと、残量表示カム327は残量表示カムバネ330からの引っ張り力により図15及び図16に示すE方向に移動し、これに伴い残量表示クリックバネ329もE方向にスライドする。
【0142】
そして、このように残量表示クリックバネ329がスライドすると、残量表示クリックバネ329によるストッパ部328eに対する付勢がなくなり、残量表示レバー325は自重で揺動する。この結果、図18に示す残量表示クリックバネ329による揺動が規制された状態が開放され、残量表示レバー325は、他端部325bが下降したカセット中板304のスリット304aに入り込む初期の状態に戻る。
【0143】
このように、カセット中板304の上昇に伴って移動してシート残量を表示する残量表示レバー325を、カセット中板304が下降する際にはカセット中板304が下降する前の位置に保持することができる。これにより、シートの残量を正確に表示することができる。
【0144】
ところで、本実施の形態においては、給紙カセット302を装着する際、給紙カセット302を給送ローラ303と分離ローラ305とが当接した後に正規の位置まで押し込むとき、摺動抵抗が発生する。さらに、給紙カセット302の位置決め抵抗及びシートサイズを検知するセンサスイッチの押圧抵抗等、多くの抵抗が給紙カセット302の所定収納位置直前で発生する。
【0145】
そこで、本実施の形態のシート給送装置3は給紙カセット302の操作性向上のために給紙カセット302の引き込み機構を有している。
【0146】
図19は、このようなカセット引き込み機構の構成を説明する図であり、図19において、200はカセット引き込み機構である。このカセット引き込み機構200は、装置本体1に取り付けられるベース182、ベース182に設けられた軸188を支点として回動するアーム184、アーム184の回動端に回転自在に保持されたコロ183を備えている。
【0147】
また、アーム184に設けられた軸185に一端が、他端が装置本体1に突設されたリブ189に係止された弾性部材181、及び図20に示す給紙カセット302に取り付けられたカム331によって構成されている。なお、アーム184は給紙カセット302が装置本体外にあるときは、弾性部材181により付勢され、不図示のストッパに当接して所定のポイントで待機している。
【0148】
そして、給紙カセット302を図19の矢印で示すシート給送方向と直交する方向に挿入すると、まずカム先端部332がコロ183に接触する。この後、給紙カセット302をさらに挿入すると、給紙カセット302のカム331のカム面332に弾性部材181によりコロ183が押し付けられ、これによりコロ183を回転させながらアーム184が矢印方向に回動する。このとき、コロ183がカム331を押圧する力を発生する。
【0149】
この後、さらに給紙カセット302を挿入し、図21に示すようにコロ183がカム頂点333を通過すると、コロ183がカム331を、矢印に示す給紙カセット302を装置本体1中の正規位置に引き込む方向に押圧する。これにより、簡単な構成で、かつ大きな操作力を必要とすることなく、給紙カセット302を装置本体1に引き込むことができる。
【0150】
なお、このようにカム頂点333を通過した直後の状態で最大引込み圧力を発生できるように、ベース182におけるアーム184の軸188及び軸185を配置し、給紙カセット302を引き込む構成をとっている。
【0151】
ところが、このカセット引き込み機構200は装置本体1を小さくするために、給紙カセット302の一方の側面側に設けられている。このため、給紙カセット302を挿入する際、カセット引き込み機構200による引き込み力が発生したときに、図20の矢印H方向に給紙カセット302を傾ける力が発生する。
【0152】
そして、このようなH方向の力が発生すると、給紙カセット302の位置決め抵抗及びシートサイズを検知するセンサスイッチの押圧抵抗等、多くの抵抗が設定以上に大きくなり、装置本体1に対する給紙カセット302の挿入がスムーズにならない場合がある。
【0153】
そこで、本実施の形態では、図20に示すように給紙カセット302の、カム331(カセット引き込み機構200)が配置された側と反対側に、残量表示保持機構325Aを設けている。即ち、残量表示保持機構325Aを給紙カセット挿入方向に対し、カセット引き込み機構200と対向する位置に設けている。
【0154】
これにより、装置本体1に給紙カセット302を挿入したとき、既述した図16に示すように残量表示カム327が押し込みリブ334と当接することにより、図20の矢印H方向と逆方向に力が発生する。
【0155】
そして、このような矢印H方向と逆方向に力が発生することにより、給紙カセット302の挿入抵抗が大きくなるのを防ぐことができる。さらに、カセット引き込み機構200の引き込み力が給紙カセット302に正確に働くようになり、スムーズに給紙カセット302を引き込むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0156】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の概略構成を説明する図。
【図2】上記画像形成装置の概観斜視図。
【図3】上記画像形成装置の本体制御部のブロック図。
【図4】上記シート給送装置に設けられた給紙カセットの前方斜視図。
【図5】上記給紙カセットの後方斜視図。
【図6】上記給紙カセットの積載されたシートの長さを検知する構成を説明する図。
【図7】上記給紙カセットの積載されたシートの幅方向の長さを検知する構成を説明する図。
【図8】上記給紙カセットに設けられた押圧レバーを回動させる機構を説明する第1の図。
【図9】上記給紙カセットに設けられた押圧レバーを回動させる機構を説明する第2の図。
【図10】画像形成装置本体側に設けられた加圧駆動ユニットの構成を説明する第1の図。
【図11】上記加圧駆動ユニットの構成を説明する第2の図。
【図12】上記加圧駆動ユニットの構成を説明する第3の図。
【図13】上記加圧駆動ユニットの動作を説明する第1の図。
【図14】上記加圧駆動ユニットの動作を説明する第2の図。
【図15】上記給紙カセットに設けられた残量表示保持機構の斜視図。
【図16】上記残量表示保持機構の給紙カセットを装置本体に挿入した状態を示す図。
【図17】上記残量表示保持機構のカセット中板が上昇したときの状態を示す図。
【図18】上記残量表示保持機構のカセット中板が下降したときの状態を示す図。
【図19】上記シート給送装置に設けられたカセット引き込み機構の構成を説明する図。
【図20】上記給紙カセットの上面図。
【図21】上記カセット引き込み機構の動作を説明する図。
【図22】上記シート給送装置のシート給送時の状態を説明する図。
【図23】上記シート給送装置のシート給送動作が終了したときの状態を説明する図。
【図24】上記シート給送装置のシート積載板を下降させたときの状態を説明する図。
【符号の説明】
【0157】
1A 画像形成装置
1 画像形成装置本体
2 画像形成部
3 シート給送装置
6 本体制御部
200 カセット引き込み機構
302 給紙カセット
303 給送ローラ
304 カセット中板
305 分離ローラ
325 残量表示レバー
325A 残量表示保持機構
326b 表示窓
328d 軸
328e ストッパ部
329 残量表示クリックバネ
S シート




 

 


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