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発明の名称 印刷装置及び印刷方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−197206(P2007−197206A)
公開日 平成19年8月9日(2007.8.9)
出願番号 特願2006−20971(P2006−20971)
出願日 平成18年1月30日(2006.1.30)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 師岡 秀和
要約 課題
積載手段に連続して排出される複数の印刷ジョブにかかるシート束の排出状態を同一にする。

解決手段
印刷システムは、複数のシートに印刷処理する印刷装置と、印刷処理された複数のシートをシート束として積載するスタッカ装置とを有し、シートを反転処理させてスタッカ装置に排出するフェイスダウン排出モードと、シートを反転処理させることなくスタッカ装置に排出するフェイスアップ排出モードのいずれかのモードを選択する。そして、印刷システムは、第1の印刷ジョブに引き続き第2の印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する場合、第1の印刷ジョブにかかる排出モードと同一の排出モードで、第2の印刷ジョブにかかる排出を実行する。
特許請求の範囲
【請求項1】
複数ページの画像データを含む印刷ジョブを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された印刷ジョブに基づいて、複数のシートに印刷処理する印刷手段と、
前記印刷手段により印刷処理された複数のシートをシート束として積載する積載手段と、
前記シート束にかかるシートを、前記積載手段に積載される前に反転させる反転手段と、
前記シート束にかかるシートを前記反転手段により反転処理させて前記積載手段に排出する第1の排出モードと、前記シート束にかかるシートを前記反転手段により反転処理させることなく前記積載手段に排出する第2の排出モードのいずれかのモードを選択する選択手段とを有し、
前記選択手段は、前記第1の印刷ジョブに引き続き第2の印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する場合、前記第1の印刷ジョブにかかるシート束の排出のために選択した排出モードを、前記第2の印刷ジョブにかかるシート束の排出のために選択することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記積載手段にシートが積載されているか否かを検知する検知手段を有し、
前記第1の印刷ジョブは前記検知手段が前記積載手段にシートが積載されていないと検知している状態で入力される印刷ジョブであり、
前記選択手段は、前記検知手段が前記積載手段にシートが積載されていないと検知するまでは、前記第1の印刷ジョブにかかるシート束の排出のために選択した排出モードを、前記第1の印刷ジョブに引き続き入力される全ての印刷ジョブにかかるシート束の排出のために選択することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記印刷装置が印刷処理したシート束を用いてシート処理を実行するシート処理装置にかかる情報を取得する取得手段を有し、
前記選択手段は、前記取得手段が取得した情報に基づいて、前記第1の排出モードと前記第2の排出モードのいずれかを選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記シート処理装置は前記印刷装置と通信媒体を介して接続されており、
前記取得手段は、前記通信媒体を介して前記シート処理装置から前記シート処理装置にかかる情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記シート処理装置は、前記シート束の少なくとも一端を断裁する断裁処理を実行することを特徴とする請求項3又は4に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記シート処理装置は、前記シート束の一端とカバーシートの中央部分を糊付けして製本物を作成するくるみ製本処理を実行することを特徴とする請求項3又は4に記載の印刷装置。
【請求項7】
複数ページの画像データを含む印刷ジョブを入力する入力工程と、
前記入力工程により入力された印刷ジョブに基づいて、複数のシートに印刷処理する印刷手段と、
前記シート束にかかるシートを、反転させる反転工程と、
前記シート束にかかるシートを前記反転工程により反転処理させて前記積載部に排出する第1の排出モードと、前記シート束にかかるシートを前記反転工程により反転処理させることなく前記積載部に排出する第2の排出モードのいずれかのモードを選択する選択工程と、
前記印刷工程により印刷処理された複数のシートを前記選択工程にて選択した排出モードにて排出させて積載部に積載する積載工程とを有し、
前記選択工程は、前記第1の印刷ジョブに引き続き第2の印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する場合、前記第1の印刷ジョブにかかるシート束の排出のために選択した排出モードを、前記第2の印刷ジョブにかかるシート束の排出のために選択することを特徴とする印刷方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、シートに印刷処理をして排紙トレイ等の積載部にシートを排出する印刷装置が知られている。そして、印刷処理されたシートの積載部への排出方法(排出モード)としては、次の2方法が知られている。第1の方法は、印刷処理された面を上向きにしてシートを排出するフェイスアップ(FU)排出方法である。第2の方法は、印刷処理された面を下向きにしてシートを排出するフェイスダウン(FD)排出方法である。印刷装置は、シートに印刷処理する印刷処理部は通常1箇所しか持たないので、フェイスアップ排出方法とフェイスダウン排出方法を、シートを反転させることにより切り替えている。
【0003】
以上のようなフェイスアップ排出方法とフェイスダウン排出方法を、操作者の指示により切り替える印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2005−121716号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の従来技術では、印刷装置の操作者が、フェイスアップ排出方法とフェイスダウン排出方法のうち所望の排出方法を選択することが可能である。しかし、上記の従来技術では以下のような問題が生じることが考えられる。
【0006】
印刷装置が備える積載部に複数の印刷ジョブにかかる複数のシート束を積載する場合、上記の従来技術では、以下のような指示が可能である。それは、1番目に実行する印刷ジョブにかかるシート束の排出方法をフェイスダウン排出方法とし、2番目に実行する印刷ジョブにかかるシート束の排出方法をフェイスアップ排出方法とする指示である。この場合、印刷装置が備える積載部には、フェイスダウン排出方法で排出されたシート束と、フェイスアップ排出方法で排出されたシート束とが混在することとなる。例えば、印刷装置にて印刷処理された複数の印刷ジョブにかかる複数のシート束を、印刷装置とは異なるシート処理装置で一括して処理する場合に問題が生じる。その問題とは、フェイスダウン排出方法で排出されたシート束と、フェイスアップ排出方法で排出されたシート束とが混在することにより一括したシート処理を実行すると不具合が生じるという問題である。例えば、シート処理装置にてシートの一端を断裁する断裁処理を実行する場合、フェイスダウン排出方法で排出したシート束と、フェイスアップ排出方法で排出したシート束とを適切に並び換えないと不具合が生じる。その不具合とは、あるシート束では印刷処理された面の右端部が断裁され、あるシート束では印刷処理された面の左端部が断裁されてしまうという不具合である。
【0007】
本願発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、積載手段にシートを反転させて排出する第1の排出モードとシートを反転させることなく排出する第2の排出モードのいずれかにてシートを排出可能な印刷装置において、積載手段に連続して排出される複数の印刷ジョブにかかるシート束の排出状態を同一にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の印刷装置は、複数ページの画像データを含む印刷ジョブを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された印刷ジョブに基づいて、複数のシートに印刷処理する印刷手段と、前記印刷手段により印刷処理された複数のシートをシート束として積載する積載手段と、前記シート束にかかるシートを、前記積載手段に積載される前に反転させる反転手段と、前記シート束にかかるシートを前記反転手段により反転処理させて前記積載手段に排出する第1の排出モードと、前記シート束にかかるシートを前記反転手段により反転処理させることなく前記積載手段に排出する第2の排出モードのいずれかのモードを選択する選択手段とを有し、前記選択手段は、前記第1の印刷ジョブに引き続き第2の印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する場合、前記第1の印刷ジョブにかかるシート束の排出のために選択した排出モードを、前記第2の印刷ジョブにかかるシート束の排出のために選択することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の印刷方法は、複数ページの画像データを含む印刷ジョブを入力する入力工程と、前記入力工程により入力された印刷ジョブに基づいて、複数のシートに印刷処理する印刷手段と、前記シート束にかかるシートを、反転させる反転工程と、前記シート束にかかるシートを前記反転工程により反転処理させて前記積載部に排出する第1の排出モードと、前記シート束にかかるシートを前記反転工程により反転処理させることなく前記積載部に排出する第2の排出モードのいずれかのモードを選択する選択工程と、前記印刷工程により印刷処理された複数のシートを前記選択工程にて選択した排出モードにて排出させて積載部に積載する積載工程とを有し、前記選択工程は、前記第1の印刷ジョブに引き続き第2の印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する場合、前記第1の印刷ジョブにかかるシート束の排出のために選択した排出モードを、前記第2の印刷ジョブにかかるシート束の排出のために選択することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、積載手段(積載部)にシートを反転させて排出する第1の排出モードとシートを反転させることなく排出する第2の排出モードのいずれかにてシートを排出可能な印刷装置及び印刷方法において、積載手段(積載部)に連続して排出される複数の印刷ジョブにかかるシート束の排出状態を同一にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
<印刷システム(印刷装置)の全体構成>
図1は、本発明の実施形態に対応する印刷システム(広義の印刷装置)の全体構成を示す図である。
【0013】
図1において、105は印刷装置であり、画像データに基づいてシートに印刷処理をするとともに、印刷処理されたシートをスタッカ装置104へ搬送する。スタッカ装置104は、印刷装置105から搬送されたシートをスタックトレイ(不図示)に積載する。また、スタッカ装置104は、印刷装置105から搬送されたシートをスタックトレイに積載することなく、くるみ製本装置103へ搬送することもできる。くるみ製本装置103は、印刷装置105からスタッカ装置104を介して搬送される複数のシートSを後述する集積トレイ42にシート束S1として積載する。そして、集積トレイ42に積載されたシート束S1を後述するカバーシート積載トレイ70に積載されたカバーシートS2でくるむことでくるみ製本物を作成する。
【0014】
なお、くるみ製本装置103は、スタッカ装置104から搬送されたシートSを集積トレイ42に積載することなく、中綴じ製本装置102へ搬送することもできる。中綴じ製本装置102は、印刷装置105からくるみ製本装置103を介して搬送される複数のシートSからなるシート束S1に対してステイプル処理を実行することで中綴じ製本物を作成する。なお、中綴じ製本装置102にて作成された中綴じ製本物は、断裁装置101に搬送され断裁処理が実行される。なお、断裁処理とは、複数枚のシートで構成されるシート束の少なくとも一端を切断するシート処理をいう。
【0015】
なお、図1では印刷システム(印刷装置)2000を、印刷装置105、スタッカ装置104、くるみ製本装置103、中綴じ製本装置102及び断裁装置101で構成したが他の構成であってもよい。少なくとも印刷装置105とスタッカ装置104を組み合わせることで、本実施形態に対応する印刷システム(印刷装置)2000を構成することができる。
【0016】
<印刷装置の制御構成>
図2は、本発明の実施形態に対応する印刷装置105の制御構成を示すブロック図である。
【0017】
図2において201はスキャナ部であり、複数枚の原稿(紙等のシートに画像が印刷されたもの)を光学的に読み取って画像データを生成するとともに、読み取られた画像データに対して画像処理(例えば、シェーディング補正処理)を実行する。そして、スキャナ部201は、画像処理が実行された複数ページの画像データを1つの印刷ジョブとしてハードディスク(HDD)209へ記憶させる。202は外部I/Fであり、印刷装置105にネットワーク232を介して接続されたコンピュータ端末233から複数ページの画像データを含む印刷ジョブを受信する。そして、外部I/F202は、コンピュータ端末233から受信した印刷ジョブをハードディスク209へ記憶させる。203はプリンタ部であり、ハードディスク209に記憶された印刷ジョブに基づいて、複数のシートSに印刷処理を実行する。なお、印刷ジョブは複数ページの画像データから構成されているので、複数の画像データが複数のシートSの各々に印刷処理される。204は操作部であり、印刷装置105の操作者による各種の指示を受け付け、受け付けた指示をメモリコントローラ部206へ伝えることで印刷装置105に各種の設定を行うものである。また、外部I/F202は、ネットワーク232を介してオフラインくるみ製本装置234及びオフライン断裁装置235に接続されている。前述したくるみ製本装置103は、印刷装置105から搬送された印刷済みのシートSを直接的に受け入れる方式(以下、オンライン方式)であった。それに対して、オフラインくるみ製本装置234は、印刷システム2000のスタッカ装置104に印刷処理されたシートを排紙した後に、印刷システム2000の操作者により運搬されたシート束を処理するものである。このように、印刷装置105が印刷処理したシートを直接的に受け入れるのではなく、操作者により運搬されたシート束を受け入れる方式をオフライン方式という。また、前述した断裁装置101は、印刷装置105から搬送された印刷済みのシートSを直接的に受け入れる方式(以下、オンライン方式)であった。それに対して、オフライン断裁装置235は、印刷システム2000のスタッカ装置104に印刷処理されたシートを排紙した後に、印刷システム2000の操作者により運搬されたシート束を断裁処理するものである。なお、オフラインくるみ製本装置234は、通常はオフライン断裁装置235にて断裁処理されたシート束に対してくるみ製本処理を施す。従って、第1の実施形態のシステムでは、スタッカ装置104に排紙されたシート束を操作者がオフライン断裁装置235へ運搬して断裁処理を施す。その後、オフライン断裁装置235にて断裁処理が施されたシート束を操作者がオフラインくるみ製本装置234へ運搬してくるみ製本処理を施す。なお、オフラインくるみ製本装置234は、印刷装置と直接的に接続されていない点を除いては、くるみ製本装置103と同様の構造であるものとする。また、オフライン断裁装置235は、印刷装置と直接的に接続されていない点を除いては、断裁装置101と同様の構造であるものとする。
【0018】
CPU205は、ROM207から読み込んだプログラムをRAM208へ書き込み、RAM208を用いてプログラムを実行することで印刷装置105を含む印刷システム2000の全体を制御する。なお、ROM207には、外部I/F202が外部装置から印刷ジョブとして受信したPDL(Page Description language:ページ記述言語)コードデータを解釈するためのプログラムが記憶されている。さらに、ROM207には、PDLコードデータを解釈した後にプリント部203にて印刷可能なデータを生成するためのプログラムが記憶されている。メモリコントローラ部206は、ROM207、RAM208、及びハードディスク209に対する、各部からのアクセスを制御する。
【0019】
圧縮伸長部210は、JBIGやJPEG等といった各種圧縮方式によってRAM208、ハードディスク209に記憶されている画像データに圧縮処理を実行することができる。また、圧縮伸長部210は、各種圧縮方式により圧縮処理された画像データを伸長する伸長処理を実行することができる。
【0020】
回転部231は、ハードディスク209に記憶された画像データをプリンタ部203へ送信して印刷処理を実行させるにあたって、画像データを回転させる必要がある場合に、回転処理を実行するものである。回転部231は、回転処理として、画像データの天地方向を逆転させる180°回転処理や、90°回転処理等の、任意の角度の回転処理を実行することができる。なお、回転部231が実行する回転処理の回転角度の設定等は、CPU205からできるものとする。
【0021】
オプションI/F230は、CPU205が、印刷装置105に接続されるオプション装置としてのスタッカ装置104、くるみ製本装置103、中綴じ製本装置102及び断裁装置101と通信するためのインターフェースである。スタッカ装置104、くるみ製本装置103、中綴じ製本装置102及び断裁装置101は各々内部の動作を制御するためのCPU(不図示)を有する。そして、印刷装置105のCPU205は、オプションI/F230を介して各オプション装置のCPUを制御するための制御コマンドを送信することにより、スタッカ装置104、くるみ製本装置103、中綴じ製本装置102及び断裁装置101を制御する。
【0022】
<印刷装置の構成>
次に、印刷装置105の構成について、図3を用いて説明する。
【0023】
印刷装置105は、大きく分けてスキャナ部201およびプリンタ部203から構成される。スキャナ部201は、原稿給送ユニット250に積載されたシート束をその積載順に従って先頭(最上部)から順次1枚ずつプラテンガラス211上に給送する。そして原稿給送ユニット250は、スキャナユニット220による読み取り動作が終了した後、排出トレイ219に排出する。スキャナユニット210は、プラテンガラス211上に原稿シートが搬送されると、ランプ212を点灯して光学ユニット213の移動を開始させ、シート状の原稿を下方から照射しながら走査する。原稿からの反射光が複数のミラー214、215、216およびレンズ217を通ってCCDイメージセンサ(以下、CCD)218に導かれ、走査された原稿上の画像はCCD218によって画像データとして読み取られる。CCD218で読み取られた画像データは、所定の画像処理が施された後、ハードディスク209に記憶される。
【0024】
プリンタ部203は、ハードディスク209から読み出される画像データに対応するレーザ光を、レーザドライバ321によって駆動されるレーザ発光部322から出力する。レーザ光を照射された感光ドラム323にはレーザ光に応じた静電潜像が形成され、現像器324は静電潜像の部分に現像剤(例えば、トナー)を付着させる。
【0025】
一方、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314、手差しトレイ315の何れかからシートSを給紙し、搬送路331を経由して転写部325まで搬送する。ここで、手差しトレイ315には、シートSが載置されたことを検知するシート検知センサ315aが設けられている。転写部325は感光ドラム323に付着している現像剤をシートS上に転写する。現像剤が転写されたシートSは搬送ベルト326によって定着部327に搬送され、定着部327にて加熱される。それによりシートS上の現像剤は、シートSに定着される。現像剤が定着したシートSは、搬送路335、334を経由してスタッカ装置104に搬送される。スタッカ装置104にシートSを搬送する(排出する)にあたっては、フェイスアップ排出モードとフェイスダウン排出モードとがある。フェイスアップ排出モードは、印刷処理がされた面を上向きにして排出するモードであり、搬送路335から搬送されたシートSを反転させることなく搬送路334から排出する。一方、フェイスダウン排出モードは、印刷処理がされた面を下向きにして排出するモードであり、搬送路335から搬送されたシートSを反転させてから搬送路334へ搬送する。具体的には、CPU205は定着部327を経由したシートSを搬送路335へ搬送せずに搬送路336、338まで導くようプリンタ部203を制御する。そしてその後に、シートSを逆方向に搬送し、搬送路337、334を経由してスタッカ装置104にシートを排出する。印刷装置105は、CPU205の指示により、フェイスダウン排出モード又はフェイスアップ排出モードのいずれかを用いてシートSをスタッカ装置104へ排出することができる。
【0026】
<スタッカ装置の構成>
次に、スタッカ装置104の構成について、図13を用いて説明する。
【0027】
スタッカ装置104は、右側に設置された印刷装置105から印刷処理されたシートを受け入れる。スタッカ装置104が印刷装置105から受け入れたシートSは、搬送路1301を経てスタッカトレイ1304に積載される。なお、印刷装置105から搬送されたシートSがスタッカトレイ1304に積載されるのは、後述する図9においてシートSの排紙方法として“スタッカ”が選択された場合である。図9において、シートSの排紙方法として“くるみ製本”や“中綴じ製本”が選択された場合、シートSは搬送路1305を経てくるみ製本装置103へ排出される。また、1302は、ばね部材であり、スタッカトレイ1304に積載されるシートSの重量により縮むものである。スタッカトレイ1304の垂直方向の位置は、積載されるシートSの重量(枚数)が多くなるに従って下方へ下がることで、スタッカトレイ1304の最上面に位置するシートと搬送路1301との位置関係を一定に保たれる。1303は、台車であり、ばね部材1302及びスタッカトレイ1304が固着されている。スタッカ装置104に積載されたシートSは、台車とともに運搬することが可能であるので、操作者がシート束を持ち上げることなく、容易にオフラインくるみ製本装置234やオフライン断裁装置に運搬できる。1307は、搬送路であり、例えば印刷システム2000にてシートの搬送不良が発生した場合に、印刷装置105内の印刷済みのシートSを排出するための搬送路である。搬送路1307を経たシートSは、エスケープトレイ1306へ搬送される。1308は、シート検知センサであり、スタッカトレイ1304にシートSが積載されているか否か検知するものである。スタッカ装置104は、シート検知センサが、シートSがスタッカトレイ1304に積載されていることを検知している場合は、その旨を示す情報をオプションI/F230を介してCPU205へ送信する。一方、スタッカ装置104は、シート検知センサが、シートSがスタッカトレイ1304に積載されていないことを検知している場合は、その旨を示す情報をオプションI/F230を介してCPU205へ送信する。これにより、CPU205は、スタッカ装置104のスタッカトレイ1304にシートSが積載されているか否かを判定することが可能となる。
【0028】
<操作部の構成>
次に、図4を用いて印刷装置105が備える操作部204の構成について説明する。
【0029】
操作部204は、各種ハードキー4−241〜4−246を含むハードキー群4−240を備える。また、操作部204は、液晶表示装置からなるドットマトリックスで構成される液晶表示部4−250を有する。液晶表示部4−250は表面にタッチパネルを備えている。操作部204は、印刷装置105の操作者がキー表示部を押下したことによりキー入力がされたことを検知し、CPU205へキー入力に応じた信号を送信する。そして、CPU205は、ROM207に記憶されたプログラムに基づいて印刷装置105を制御し、受信した信号に応じた動作を実行する。
【0030】
キー4−243は電源キーで、電源のON/OFFをする為のキーである。キー4−244は節電キーで、節電モードにする/節電モードを解除する為のキーである。スタートキー4−241は、スキャナ部201による原稿上の画像の読み取り動作を開始させる指示等の各種処理をスタートさせる指示を操作者に入力させる為のキーである。ストップキー4−242は、印刷装置105を含む印刷システム2000により実行中の動作を中止させる指示を操作者に入力させる為のキーである。
【0031】
また、キー群4−245は、コピー枚数、ズーム倍率等を入力させる0〜9までのテンキーとその入力をクリアするためのクリアキーを有する。このキー郡4−245で入力されたコピー部数は、液晶表示部4−253に表示される。リセットキー4−246は、液晶表示部4−250やハードキー群4−240を介して操作者により設定された設定条件を初期状態に戻すためのキーである。
【0032】
液晶表示部4−250は、CPU205からの指示により、印刷システム2000の動作状態等を表示する。液晶表示部4−250には、タッチキーも表示される。液晶表示部4−250において、キー4−252は、印刷装置105が印刷処理に用いるシートS(用紙)が積載されたカセットを選択するキーである。CPU205は、このキーが操作者により押下されると、液晶表示部4−250に用紙選択画面を表示するよう操作部204を制御する。
【0033】
<コンピュータ端末から印刷装置への印刷ジョブの送信処理>
次に、コンピュータ端末から印刷装置への印刷ジョブの送信処理を説明する。
【0034】
図5、コンピュータ端末233の構成を示す図である。
図5おいて、コンピュータ端末233は、ROM903のプログラム用ROMあるいは外部メモリ911に記憶された文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU901を備える。CPU901は、システムバス904に接続される各バスデバイスを総括的に制御する。また、ROM903のプログラム用ROMあるいは外部メモリ911には、CPU901の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)や後述するプリンタドライバ等が記憶されている。ROM903のフォント用ROMあるいは外部メモリ911には文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶されている。また、ROM903のデータ用ROMあるいは外部メモリ911には文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶される。RAM902は、CPU901の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0035】
キーボードコントローラ(KBC)905は、キーボード909や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)906は、CRTディスプレイ(CRT)910の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)907は、ハードディスク(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等の外部メモリ911とのアクセスを制御する。外部メモリ911は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下プリンタドライバ)等を記憶する。プリンタコントローラ(PRTC)908は、ネットワーク232を介して印刷装置105に接続されて、印刷装置105との通信処理を実行する。
【0036】
図6、コンピュータ端末233のソフトウェア構成図である。アプリケーション1001、グラフィックエンジン1002、プリンタドライバ1003、およびシステムスプーラ1004は、外部メモリ911に保存されたプログラムとして存在する。
【0037】
外部メモリ911に保存されているアプリケーション1001は、RAM902にロードされて実行される。そして、アプリケーション1001から印刷装置105に対して印刷ジョブを送信する際には、RAM902にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン1002を利用して出力(描画)を行う。
【0038】
グラフィックエンジン1002が出力したデータは、プリンタドライバ1003に渡される。プリンタドライバ1003は、外部メモリ911からRAM2にロードされ、CPU901により実行されるものである。そして、プリンタドライバ1003は、グラフィックエンジン1002から渡されたデータを印刷装置105が解釈可能な制御コマンド(例えば、PDLコマンド)に変換する。制御コマンドは、OSによってRAM902にロードされたシステムスプーラ1004を経てネットワーク232経由で印刷装置105へ出力される仕組みとなっている。そして、このような制御コマンドを、印刷ジョブと呼ぶものとする。
【0039】
なお、プリンタドライバ1003による印刷ジョブの生成を行うためには、印刷装置105における印刷処理条件(印刷処理に用いるシートの種類、両面・片面印刷の指定等)を設定する必要がある。この設定は、通常プリンタドライバ203が提供するウィンドウ(CRT910上に表示するもの)から行う。そして、プリンタドライバ203は、ウィンドウを介してコンピュータ端末233の操作者が設定した内容を印刷ジョブに印刷処理条件として付加する。
【0040】
図7は、コンピュータ端末233にインストールされているプリンタドライバ1003が印刷処理条件を設定するためのウィンドウを示す図である。
【0041】
コンピュータ端末233は、アプリケーション1001にて文書を作成している際に、プリンタドライバ1003を起動させることで図7の設定画面をCRT910に表示させる。
【0042】
図7の設定画面において、コンピュータ端末233の操作者(作業者)は、プリンタ名選択ボックス701を不図示のポインティングデバイス等を用いて操作する。この操作により、コンピュータ端末233が印刷ジョブを送信する送信先として、印刷装置105又は他の印刷装置が選択される。図7においてコンピュータ端末233は、印刷装置105を選択している。また、コンピュータ端末233を操作する操作者は、印刷範囲選択ボックス702を、ポインティングデバイス等を用いて操作する。これにより、アプリケーション1001が生成する文書のうち所望のページが印刷装置105にて印刷すべき範囲として決定する。プリンタドライバ1003は、操作者が「すべて」を選択した場合には、アプリケーション1001が生成した文書の全てのページを印刷対象とする。また、プリンタドライバ1003は、操作者が「現在のページ」を選択した場合には、アプリケーション1001が生成した複数ページの文書のうち現在CRT910上に表示されているページを印刷対象とする。また、プリンタドライバ1003は、操作者が「ページ指定」を選択した場合には、アプリケーション1001が生成した複数ページの文書のうちエディットボックス703に入力されているページを印刷対象とする。また、プリンタドライバ1003は、操作者が印刷部数設定ボックス704に入力した部数を印刷対象の部数にする。
【0043】
そして、コンピュータ端末233の操作者は、印刷装置105へ送信する印刷ジョブの印刷処理条件の設定が終了したならばOKボタン706を押下する。それにより、プリンタドライバ1003は、印刷ジョブの生成を開始する。なお、コンピュータ端末233の操作者は、印刷ジョブの生成を中止する場合には、キャンセルボタン707を押下する。
【0044】
図8は、図7のプリンタドライバのプロパティ設定画面においてプロパティボタン705を押下したときに表示される画面を示す図である。
【0045】
コンピュータ端末233を操作する操作者は、原稿サイズ選択ボックス801を不図示のポインティングデバイス等を用いて操作する。この操作により、プリンタドライバ1003は、アプリケーション1001が編集する文書における各ページの原稿サイズを選択する。なお、通常はアプリケーション1001が編集する文書には原稿サイズが指定されているので、この原稿サイズが自動的に選択される(図8ではA4)。また、プリンタドライバ1003は、操作者が出力用紙サイズ選択ボックス802について「原稿サイズと同じ」を選択した場合には、印刷装置105にて印刷処理(出力処理)に用いるシートのサイズとしてA4サイズを選択する。なお、操作者は出力用紙サイズとして、「原稿サイズと同じ」を選択する以外にも「A3サイズ」、「B5サイズ」等の所望のシートサイズを選択することができる。ただし、この場合は、原稿サイズと異なるサイズが選択されるので、プリンタドライバ1003は、倍率を変更しつつ印刷ジョブを生成する。また、プリンタドライバ1003は、操作者が部数選択ボックス1203について所望の印刷部数を入力したことに応じて入力された部数を印刷ジョブに設定する。また、プリンタドライバ1003は、操作者が印刷方向指定ボックス804にて選択した印刷方向を入力する。
【0046】
そして、操作者がOKボタン805を選択したことにより原稿サイズ選択ボックス801、出力用紙サイズ選択ボックス802、部数選択ボックス803、印刷方向指定ボックス804に入力されている値を確定する。一方、操作者がキャンセルボタン806を選択したことによりボックス801〜804に入力されている値を確定せずに予め定められている初期設定に戻す。
【0047】
図9は、図8のプリンタドライバ1003のプロパティ設定画面において仕上げタブ808が選択されたときに表示される画面を示す図である。
【0048】
コンピュータ端末233を操作する操作者は、印刷方法選択ボックス901を不図示のポインティングデバイス等を用いて操作する。この操作により、プリンタドライバ1003は、印刷ジョブを印刷装置105にて印刷処理させるときの印刷方法(印刷処理条件の1つ)を選択する。なお、印刷方法としては、シートの片面のみに印刷処理をする「片面印刷」、シートの両面に印刷処理をする「両面印刷」等がある。
【0049】
また、コンピュータ端末233を操作する操作者は、シート排出方法選択ボックス904を不図示のポインティングデバイス等を用いて操作する。この操作により、プリンタドライバ1003は、印刷装置105にて印刷処理されたシートSの排紙方法を選択する。シートの排紙方法としては、ステイプル、断裁、中綴じ製本、くるみ製本、スタッカがある。“ステイプル”は、中綴じ製本装置102によりステイプル処理をして排紙する方法であり、印刷装置105が印刷処理した複数枚のシートの端部にステイプル処理して排紙(排出)する方法である。また、“中綴じ製本”は、中綴じ製本装置102により中綴じ製本処理をして排紙する方法であり、印刷装置105が印刷処理した複数枚のシートの中央部にステイプル処理を施すとともに、シートの中央部で折りたたんで排紙(排出)する方法である。また、“断裁”は、断裁装置101により断裁して排紙する方法であり、印刷装置105が印刷処理した複数枚のシートの端部を断裁して排紙(排出)する方法である。また、“くるみ製本”は、くるみ製本装置103によりくるみ製本処理して排紙する方法であり、印刷装置105が印刷処理した複数枚のシートを、カバーシートで包み込んで糊付けして排紙(排出)する方法である。
【0050】
また、コンピュータ端末233を操作する操作者は、ボックス905を不図示のポインティングデバイス等を用いて操作する。ボックス905は、ボックス904にて“スタッカ”が選択された場合にのみ選択可能になるボックスである。この操作により、プリンタドライバ1003は、スタッカ装置104に排紙されたシート束に対するオフラインシート処理を選択する。オフラインシート処理の種類としては、オフラインシート処理をしない方法と、オフラインくるみ製本装置234を使用する方法と、オフライン断裁装置235を使用する方法とがある。
【0051】
そして、操作者がOKボタン902を選択したことにより印刷方法選択ボックス901、シート排紙方法選択ボックス904及びオフラインシート処理選択ボックス905に入力されている値を確定する。一方、操作者がキャンセルボタン903を選択したことにより印刷方法選択ボックス901、シート排紙方法選択ボックス904及びオフラインシート処理選択ボックス905に入力されている値を確定せずに予め定められている初期設定に戻す。
【0052】
<印刷処理の実行手順−片面印刷>
次に、図10を用いて、第1の実施形態における印刷処理のフローを説明する。ここでは、図9のボックス904にて、シートの排紙方法としてスタッカが選択された場合に実行される印刷処理について説明する。また、図10は、図9のボックス901にてシートSの片面にのみ印刷処理をすると設定された場合の動作を示すものである。
【0053】
ステップS1001で、CPU205は、印刷ジョブの入力処理を実行する。ここで、入力処理は、コンピュータ端末233から印刷ジョブ(画像データ)を受信することにより実行される。具体的には、外部I/F202がコンピュータ端末233から印刷ジョブを受信したことにより印刷ジョブに制御コードとして含まれる画像データをハードディスク209へ書き込む。そして、メモリコントローラ部206は、ハードディスク209から印刷ジョブを読み出してプリンタ部203へ出力することで複数ページの画像データを入力する。
【0054】
ステップS1002で、CPU205は、スタッカ装置104のスタッカトレイ1304にシートSが積載されているか否かを判別する。CPU205は、スタッカトレイ1304にシートSが積載されている場合はステップS1004に進み、積載されていない場合はステップS1003に進む。
【0055】
ステップS1003で、CPU205は、ステップS1001にて入力された印刷ジョブに含まれる印刷処理条件情報に基づいて、排紙モードとしてフェイスダウン排出モード又はフェイスアップ排出モードのいずれかを選択する。ここで、印刷ジョブに含まれる印刷処理条件情報とは、図14に示すような情報である。印刷処理条件情報としては、図7〜9にて、プリンタドライバ1003を介して操作者が入力した値が設定されている。また、図12は、印刷装置105のハードディスク209に記憶されているテーブルであり、オフラインシート処理の種類に対する排出モードの指定を示すものである。なお、CPU205は、ネットワーク232を介して、オフラインくるみ製本装置234及びオフライン断裁装置235から、図12のテーブルに示す情報を取得する。また、ハードディスク209に予め図12に示す情報を記憶させておいても良い。第1の実施形態においては、シートSをスタッカ装置105のスタッカトレイ1304に積載する場合に、オフラインシート処理の実行に関して以下の3種類の方法がある。1つ目は、シートSをスタッカ装置105のスタッカトレイ1304に積載するだけで、その後に何のシート処理も実行しない方法である。また、2つ目は、シートSをオフラインくるみ製本装置234にてくるみ製本処理させる方法である。3つ目は、シートSをオフライン断裁装置235にて断裁処理させる方法である。そして、図12には、各々の方法に対して、排出モードが設定されている。
【0056】
図12では、オフラインシート処理をしない場合は、フェイスダウン排出モードが対応付けられている。フェイスダウン排出モードの場合、印刷装置105は印刷ジョブにかかる先頭ページから順に印刷処理をすることとなる。印刷装置105のCPU205は、印刷ジョブをコンピュータ端末233から受信しつつ順次印刷ジョブに含まれる制御データ(PDLデータ)を解析してプリンタ部203にて印刷可能な印刷データに変換する。なお、ここでは、印刷装置105は、印刷ジョブを受信するにあたって、先頭ページにかかるデータを先に受信し、その後に2、3、4と1ページずつ受信して最後に最終ページにかかるデータを受信するものとする。そして、印刷ジョブに複数ページの画像データが含まれている場合、CPU205は、先頭ページから順に制御データの解析を行うので、先頭ページから順に印刷データが生成される。フェイスダウン排出モードは、先頭ページから順に印刷処理するモードであるので、先頭ページの印刷データが生成され次第、すぐに印刷処理を開始できるメリットがある。
【0057】
また、図12では、オフラインシート処理として、オフラインくるみ製本処理を実行する場合は、フェイスアップ排出モードが対応付けられている。フェイスアップ排出モードの場合、印刷装置105は印刷ジョブにかかる最終ページから順に印刷処理をすることとなる。フェイスアップ排出モードは、最終ページから順に印刷処理するモードであるので、最終ページの印刷データが生成されなければ、印刷処理を開始できないというデメリットがある。しかし、図2におけるオフラインくるみ製本装置234は、印刷処理された面を上向き(フェイスアップ)にてトレイ(不図示)にシート束を設置してくるみ製本処理を開始させるものとする。そうすると、スタッカ装置104のスタッカトレイ1304には、シートをフェイスアップにて積載させる必要がある。そこで、オフラインくるみ製本処理には、フェイスアップ排出モードが対応付けられているのである。
【0058】
また、図12では、オフラインシート処理として、オフライン断裁処理を実行する場合は、フェイスダウン排出モードが対応付けられている。図2におけるオフライン断裁装置235は、印刷処理された面を下向き(フェイスダウン)にてトレイ(不図示)にシート束を設置して断裁処理を開始させるものとする。そうすると、スタッカ装置104のスタッカトレイ1304には、シートをフェイスダウンにて積載させる必要がある。そこで、オフライン断裁処理には、フェイスダウン排出モードが対応付けられているのである。
【0059】
ここで、図10のステップS1003の説明に戻る。
図10のステップS1003で、CPU205は、図14の印刷処理条件情報にてくるみ製本処理が設定されており、図12にてくるみ製本処理はフェイスアップ排出モードに対応付けられていることから、ステップS1011へ進む。
【0060】
ステップS1011で、CPU205は、複数ページの画像データの印刷順序を制御するためのページ識別情報Nとして、初期値の“1”を設定する。
【0061】
CPU205は、ステップS1012で(M−N+1)ページ目の印刷処理をプリンタ部203に実行させる。ここで、(M−N+1)ページ目としているのは、Mページの印刷ジョブを印刷する場合に、最終ページであるMページ目から印刷処理させるためである。そして、フェイスアップ排出モードでは、フェイスダウン排出モードと異なりシートSの反転処理をさせない。これは、印刷処理されたシートSをスタッカトレイ1304に上面にフェイスアップ(印刷処理された面が上向きの状態)で集積させるためである。
【0062】
CPU205は、ステップ1013でページ識別情報Nをインクリメントしてステップ1014へ進む。ステップS1014でCPU205は、ページ識別情報NがM+1となったかを判定し、N=M+1であればステップS1010へ進み、そうでなければステップS1012へ戻る。ここで、Mは印刷ジョブのページ数であり、例えば10ページの画像データからなる印刷ジョブであれば10が設定される。
【0063】
CPU205は、以上のステップS1012からS1014を繰り返すことで、スタッカトレイ1304へ複数枚のシートSを集積させてシート束を生成する。なお、この場合にスタッカトレイ1304に積載されるシート束を模式的に示したものが図15である。図15は、3ページの画像データからなる印刷ジョブを実行した場合に対応し、スタッカトレイ1304にシートSがフェイスアップにて集積されている。なお、この場合印刷順序は、3ページ目が先頭となり、1ページ目が最後となる。
【0064】
以上のステップS1011〜ステップS1014はフェイスアップ排出モードを示すものであった。次に、CPU205がステップS1003にてフェイスダウン排出モードを選択した場合に実行するステップS1005〜ステップS1009について説明する。
【0065】
なお、以下のステップS1005〜S1009は、Mページの画像データからなる印刷ジョブを1ページ目、2ページ目、・・・M−1ページ目、Mページ目と印刷処理するフローである。それに対してステップS1011〜S1014は、Mページ目、M−1ページ目・・・2ページ目、1ページ目と、印刷順序を逆順にして印刷処理するフローである。
【0066】
ステップS1005で、CPU205は、複数ページの画像データの印刷順序を制御するためのページ識別情報Nとして、初期値の“1”を設定する。なお、このページ識別情報NはRAM208へ記憶されCPU205が読み出し及び書き込みが可能な情報である。
【0067】
CPU205は、ステップS1006でNページ目の印刷処理をプリンタ部203に実行させ、ステップS1007でシートSの反転処理をさせた後にシートSをスタッカ装置104へ排出させる。なお、シートSを反転処理させているのは、シートSの上面に印刷処理された状態(フェイスアップ)のシートSをスタッカトレイ1304に下面に印刷処理された状態(フェイスダウン)で集積させるためである。
【0068】
CPU205は、ステップ1008でページ識別情報Nに1を加算してステップ1009へ進む。ステップS1009でCPU205は、ページ識別情報NがM+1となったかを判定し、N=M+1であればステップS1010へ進み、そうでなければステップS1006へ戻る。
【0069】
CPU205は、以上のステップS1006からS1009を繰り返すことで、スタッカトレイ1304へ複数枚のシートSを集積させてシート束を生成する。なお、この場合にスタッカトレイ1304に積載されるシート束を模式的に示したものが図16である。図16は、3ページの画像データからなる印刷ジョブを実行した場合に対応し、スタッカトレイ1304にシートSがフェイスダウン(印刷処理された面が下向きの状態)にて集積されている。なお、この場合の印刷順序は、1ページ目が先頭となり、3ページ目が最後となる。
【0070】
ステップS1010で、CPU205は、引き続き実行すべき印刷ジョブがあるか否かを判定し、印刷ジョブがあればステップS1001へ戻り、印刷ジョブがなければ処理を終了させる。
【0071】
ステップS1001へ戻った後に、CPU205は印刷ジョブの入力処理を実行し、ステップS1002へ進む。既に1つの印刷ジョブの印刷処理が終了している場合、スタッカトレイ1304にはシートSが積載されているので、ステップS1004へ進む。
【0072】
ステップS1004で、CPU205は、直前に実行された印刷ジョブの排出モードがフェイスダウン排出モードであったか否かを判定する。CPU205は直前に実行された印刷ジョブの排出モードがフェイスダウン排出モードであればステップS1005へ進み、フェイスアップ排出モードであればステップS1011へ進む。ステップS1004において、CPU205は、図12及び図15のテーブルを参照することなく、前の印刷ジョブの排出モードと同一の排出モードにて印刷処理を実行する。このようにしているのは、スタッカトレイ1304に、フェイスダウン排出方法で排出されたシート束と、フェイスアップ排出方法で排出されたシート束とが混在しないようにするためである。なお、ステップS1004でいうところの直前の印刷ジョブとは、シートの排紙方法として“スタッカ”を指定した印刷ジョブのことを示す。スタッカトレイ1304に積載されるシートの排出状態(フェイスアップかフェイスダウンか)を同一にするのが目的だからである。従って、シートの排紙方法として“スタッカ”を指定する第1印刷ジョブを実行し、“中綴じ製本”を指定する第2印刷ジョブを実行し、さらに引き続いて“スタッカを指定する第3印刷ジョブを実行する場合を考える。この場合、第3印刷ジョブにとっての”直前の印刷ジョブ“とは第1印刷ジョブとなる。
【0073】
<製本処理の実行手順−両面印刷>
次に、図11を用いて、第1の実施形態における印刷処理のフローを説明する。ここでは、図9のボックス904にて、シートの排紙方法としてスタッカが選択された場合に実行される印刷処理について説明する。また、図11は、図9のボックス901にてシートSの両面に印刷処理をすると設定された場合の動作を示すものである。
【0074】
なお、図11のステップS1101〜1104及びS1119は、図10のステップS1001〜1004及びS1010と同様であるので説明を省略する。
【0075】
また、以下のステップS1105〜S1111は、Mページの画像データからなる印刷ジョブを1ページ目、・・・Mページ目と印刷処理するフローである。それに対してステップS1112〜S1118は、Mページ目、・・・1ページ目と、印刷順序を逆順にして印刷処理するフローである。なお、図11ではシートSの両面に印刷処理するので、1ページ目、2ページ目、3ページ目・・・と、ページを1ずつ順番に印刷処理する方法とは異なる。
【0076】
ステップS1105で、CPU205は、ページ識別情報Nとして、初期値の“1”を設定する。
【0077】
ステップS1106で、CPU205は、ページ識別情報NがM以下であるかを判定し、M以下であればステップS1107へ進み、そうでなければステップS1108へ進む。
【0078】
ステップS1107で、CPU205は、カセットからシートSを給紙させ、そのシートSにNページ目の印刷処理を実行する。
【0079】
ステップS1108で、CPU205は、N−3が0より大きいか否かを判定し、大きければステップS1109へ進み、そうでなければステップS1110へ進む。ステップS1109で、CPU205は、再給紙搬送路332から搬送されるシートSに(N−3)ページ目の印刷処理を実行する。ここで、“3”は印刷装置105が装置内に保持することができるシートSの枚数を示す。印刷装置105は、両面印刷を行うにあたって、カセットからシートSを3枚連続して給紙して印刷処理を実行する。その後は、再給紙搬送路332から搬送されるシートSに対する偶数ページの印刷処理と、カセットから給紙したシートSに対する奇数ページの印刷処理を交互に繰り返す。この繰り返しの印刷処理により、シートSの両面に印刷処理を行う。
【0080】
ステップS1110で、CPU205はNに2を加算してステップS1111へ進む。ステップS1111で、CPU205は、ページ識別情報NがM+5となったかを判定し、N=M+5であればステップS1119へ進み、そうでなければステップS1106へ戻る。
【0081】
ここで、S1105〜S1111においてCPU205がプリンタ部203に実行させる印刷処理における印刷順序について、印刷ジョブが10ページの画像データからなるものとして説明する。なお、カセットとしてカセット311が選択されているものとして説明する。
【0082】
まず初めに、CPU205は、カセット311から3枚のシートSを給紙させ、各々に1、3、5ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。また、CPU205は、1、3、5ページ目が印刷処理されたシートSを、再給紙搬送路332へ搬送させる。なお、再給紙搬送路332から搬送されるシートSは、印刷処理された面を下向きにして転写部325へ搬送される。
【0083】
次に、CPU205は、1ページ目が印刷処理されたシートSを転写部325へ搬送させ、2ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。その後にCPU205は、1ページ目と2ページ目の画像データの双方が印刷処理されたシートSをスタッカ装置104へ搬送させる。引き続き、CPU205は、カセット311から給紙したシートSへの7ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。その後、CPU205は、3ページ目が印刷処理されたシートSを転写部325へ搬送させ、4ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。次に、CPU205は、カセット311から給紙したシートSへの9ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。引き続き、5、7及び9ページ目が印刷処理されたシートSを再給紙搬送路332から連続して転写部325へ搬送させる。そして、CPU205は、それらのシートSに6、8及び10ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。
【0084】
以上のように、複数ページの画像データの印刷順序は、1−3−5−2−7−4−9−6−8−10という順序になる。なお、この場合にスタッカトレイ1304に集積されるシート束を模式的に示したものが図17である。図17における数字はページ番号を模式的に示したものであり、実際には偶数に対応するページの画像がシートの上面に印刷処理されている。その一方で、奇数に対応するページの画像がシートの下面に印刷処理されている。
【0085】
次に、ステップS1104又はステップS1103にてCPU205がフェイスアップ排出モードを選択した場合に実行されるステップについて説明する。
【0086】
ステップS1112で、CPU205は、ページ識別情報Nとして、初期値の“1”を設定する。
【0087】
ステップS1113で、CPU205は、ページ識別情報NがM以下であるかを判定し、M以下であればステップS1114へ進み、そうでなければステップS1115へ進む。
【0088】
ステップS1114で、CPU205は、カセットからシートSを給紙させ、そのシートSに(M−N+1)ページ目の印刷処理を実行する。
【0089】
ステップS1115で、CPU205は、N−3が0より大きいか否かを判定し、大きければステップS1116へ進み、そうでなければステップS1117へ進む。ステップS1116で、CPU205は、再給紙搬送路332から搬送されるシートSに(M−N+4)ページ目の印刷処理を実行する。その後は、再給紙搬送路332から搬送されるシートSに対する印刷処理と、カセットから給紙したシートSに対する印刷処理を交互に繰り返す。この繰り返しの印刷処理により、シートSの両面に印刷処理を行う。
【0090】
ステップS1117で、CPU205はNに2を加算してステップS1118へ進む。ステップS1118で、CPU205は、ページ識別情報NがM+5となったかを判定し、N=M+5であればステップS1119へ進み、そうでなければステップS1113へ戻る。
【0091】
ここで、S1112〜S1118においてCPU205がプリンタ部203に実行させる印刷処理における印刷順序について、印刷ジョブが10ページの画像データからなるものとして説明する。なお、カセットとしてカセット311が選択されているものとして説明する。
【0092】
まず初めに、CPU205は、カセット311から3枚のシートSを給紙させ、各々に10、8、6ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。また、CPU205は、10、8、6ページ目が印刷処理されたシートSを、再給紙搬送路332へ搬送させる。
【0093】
次に、CPU205は、10ページ目が印刷処理されたシートSを転写部325へ搬送させ、9ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。その後にCPU205は、10ページ目と9ページ目の画像データの双方が印刷処理されたシートSをスタッカ装置104へ搬送させる。引き続き、CPU205は、カセット311から給紙したシートSへの4ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。その後、CPU205は、8ページ目が印刷処理されたシートSを転写部325へ搬送させ、7ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。次に、CPU205は、カセット311から給紙したシートSへの2ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。引き続き、6、4及び2ページ目が印刷処理されたシートSを再給紙搬送路332から連続して転写部325へ搬送させる。そして、CPU205は、それらのシートSに5、3及び1ページ目の画像データの印刷処理を実行させる。
【0094】
以上のように、複数ページの画像データの印刷順序は、10−8−6−9−4−7−2−5−3−1という順序になる。この右開き製本モードにおける印刷順序は、左開き製本における印刷順序の逆順となっている。なお、この場合に集積トレイ42に集積されるシート束S1を模式的に示したものが図18である。図18における数字はページ番号を模式的に示したものであり、実際には奇数に対応するページの画像がシートの上面に印刷処理されている。その一方で、偶数に対応するページの画像がシートの下面に印刷処理されている。
【0095】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、印刷システム2000は、スタッカトレイ1304にシートSを反転させて排出するフェイスダウン排出モードとシートを反転させることなく排出するフェイスアップ排出モードのいずれかにてシートSを排出可能である。また、印刷システム2000は、スタッカトレイ1304に連続して排出される複数の印刷ジョブにかかるシート束の排出状態(フェイスアップ又はフェイスダウン)を同一にすることができる。
【0096】
なお、上記の説明においては、印刷ジョブはコンピュータ端末233から入力するものとして説明したが、他の態様であっても良い。例えば、印刷装置105が備えるスキャナ部201にて複数枚の原稿を画像データとして読み込むことで印刷ジョブを入力しても良い。この場合、図7〜9にてプリンタドライバ1003の設定を行っていたものを、操作部204を介して設定できるようにすればよい。
【0097】
(その他の実施形態)
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても達成される。この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行すること前述した実施形態の機能を実現する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】印刷システム(印刷装置)の全体構成を示す図である。
【図2】印刷装置105の制御構成を示すブロック図である。
【図3】印刷装置105の構成を示す断面図である。
【図4】印刷装置105が備える操作部204の構成を示す図である。
【図5】コンピュータ端末233の構成を示す図である。
【図6】コンピュータ端末233のソフトウェア構成図である。
【図7】コンピュータ端末233にインストールされているプリンタドライバ1003が印刷処理条件を設定するためのウィンドウを示す図である。
【図8】プリンタドライバのプロパティ設定画面においてプロパティボタン705を押下したときに表示される画面を示す図である。
【図9】プリンタドライバ1003のプロパティ設定画面において仕上げタブ808が選択されたときに表示される画面を示す図である。
【図10】印刷処理のフローチャートである。
【図11】印刷処理のフローチャートである。
【図12】印刷装置105のハードディスク209に記憶されているテーブルを示す図である。
【図13】スタッカ装置104の構成を示す図である。
【図14】印刷ジョブの印刷処理条件情報を示す図である。
【図15】スタッカトレイ1304に積載されるシート束を模式的に示した図である。
【図16】スタッカトレイ1304に積載されるシート束を模式的に示した図である。
【図17】スタッカトレイ1304に積載されるシート束を模式的に示した図である。
【図18】スタッカトレイ1304に積載されるシート束を模式的に示した図である。
【符号の説明】
【0099】
101 断裁装置
102 中綴じ製本装置
103 くるみ製本装置
104 スタッカ装置
105 印刷装置
201 スキャナ部
203 プリンタ部
250 原稿給送ユニット
311〜315 カセット
332 再給紙搬送路
1304 スタッカトレイ
1308 シート検知センサ
2000 印刷システム
S シート




 

 


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