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発明の名称 搬送装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−161384(P2007−161384A)
公開日 平成19年6月28日(2007.6.28)
出願番号 特願2005−357836(P2005−357836)
出願日 平成17年12月12日(2005.12.12)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 櫻井 紀生
要約 課題
ユーザーが操作可能なユニットにおいてセットミスをユーザーに認識させる。

解決手段
ユーザーが操作可能なユニットで、そのセット位置のセット不良のときのみ、本体側近辺の回転部分と接触する形状を操作可能なユニットに設け、当接接触させることで振動や異音等を発生させ、それによってユーザーにセット不良を認識させ喚起する。
特許請求の範囲
【請求項1】
外周に高摩擦を有し駆動回転される高摩擦回転体と、
前記高摩擦回転体に対して付勢・圧接される圧接部材と、
前記高摩擦回転体と前記圧接部材とのどちらか一方を支持し前記圧接部材が前記高摩擦回転体を圧接する第1の位置と、前記圧接部材が前記高摩擦回転体に対して圧接を解除する第2の位置とを移動可能な支持部材と、
を備えた搬送装置において、
前記支持部材が前記高摩擦回転体と前記圧接部材とを圧接する第1の位置付近で正規の前記第1の位置にないときに、前記支持部材の一部が前記高摩擦回転体の回転に伴って回転する回転部材の一部に接触して非定常的状態を発生することで周囲にセット不良を喚起することを特徴とする搬送装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットプリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置に用いられる用紙の搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シート状の記録媒体を搬送する記録装置等においては、通常ユーザーが操作可能なユニットとして、給紙カセットやジャム除去を可能とするジャム除去カバー等がある。さらにこれら給紙カセットやジャム除去カバー等には各々に対応する位置に給紙ローラや中間搬送ローラ等の回転軸が存在する。通常ユーザーが操作可能な給紙カセットやジャム除去カバー等のユニットは、上述の対応する回転軸を基準にして高精度の位置決め精度が要求される。例えば、上述したユーザーが操作するユニット側に設けたラッチ形状などを前述の回転軸等に引っ掛けて直接的に位置決めされる構成がある。そしてこれらのユニットが記録装置に対して正規位置にセットされているかを検出する検出手段を別途設けて記録装置の誤動作を防止している。このような技術としては例えば、特許文献1に開示された技術がある。なお、セット不良に起因する記録装置の誤動作とは、ジャム、斜行、不送等の不具合の事を指す。
【0003】
以下図5により従来の搬送装置におけるユーザーが操作可能なユニットの正規位置を検出する技術について説明する。以下に説明する例は記録装置の排紙トレイユニットに関する技術である。図5に示すように、片面排紙トレイ117は本体トレイ117a及び補助トレイ117bからなり、装置本体102に着脱自在に設けられている。この本体トレイ117aの装置本体101側取り付け面には光学式反射形センサによるトレイセンサ164が設けられており、本体トレイ117aのアクチュエータ165をトレイセンサ164が検知すると、図示しない制御部のCPUへ信号を送出するように構成されている。CPUにおいてセット状態が不良であることを検出し、ユーザーに対して警告出力するように構成されている。
【0004】
また、この補助トレイ117bは、図6に示すようにトレイ装着時に本体102から突出した状態で上側に折り曲げ自在であって、補助トレイ117bと本体トレイ117aの連結部においては、補助トレイ117b側にフィラ166が設けられ、本体トレイ117a側に光学式反射形センサによるトレイセット状態センサ163が設けられている。そして、補助トレイ117bが所定角度以上折り曲げられずに排紙原稿を正常に積載可能な場合はフィラ166がトレイセット状態センサ163を遮光することによって正常なセット状態であることを検知し、そのセット状態が不良な場合(補助トレイ117bが所定角度以上折り曲げられた場合)にはフィラ166によってトレイセット状態センサ163が遮光されないことによってセット不良が検知されるように構成されている。なお、トレイセット状態センサ163の検知信号は図示しない制御部のCPUへ送出され、ユーザーに対して警告出力するように構成されている。
【特許文献1】特開2000−219386号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、給紙カセットやジャム除去カバー等は正規の位置にセットされないとジャム、斜行、不送等の不具合を生じる。特に、寸法が長手のユニット等においては長手の両端部にラッチ構造を設けた場合、剛性不足等の原因により片側のラッチは正規位置にセットされ、他方のラッチはセット不良となることがままある。従来こうした問題に対応する為に前述の従来技術でも述べたようにユーザーが操作するユニット、例えば給紙カセットやジャム除去カバー等のセット状態を記録装置内に備えたセンサで検知し、もしこれらが正規の位置にない場合にユーザーに警告したり記録装置の動作を禁止したりすることができるが、センサ、警告手段、回路等のコストがかさむという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明の搬送装置は、外周に高摩擦を有し駆動回転される高摩擦回転体と、高摩擦回転体に対して付勢・圧接される圧接部材と、高摩擦回転体と圧接部材とのどちらか一方を支持し圧接部材が高摩擦回転体を圧接する第1の位置と、圧接部材が高摩擦回転体に対して圧接を解除する第2の位置とを移動可能な支持部材と、を備えた搬送装置において、支持部材が高摩擦回転体と圧接部材とを圧接する第1の位置付近で正規の第1の位置にないときに、支持部材の一部が高摩擦回転体の回転に伴って回転する回転部材の一部に接触して振動又は異音等の非定常的状態を発生することで周囲にセット不良を喚起することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上述したように本発明の搬送装置は、ユーザーが操作するユニット、例えば給紙カセットやジャム除去カバー等の装置本体に対してのセット不良を振動、音等が発生することによりユーザーが定常状態でないと認識できる。これによりセンサ、警告手段等なしで、ユーザーがユニットのセット不良を認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。以下に図1及び図2を用いて本発明の第1の実施例に係わる搬送装置について詳細に説明する。
【0009】
(第1の実施例)
本発明の第1の実施の形態に係わる搬送装置1は、シートSを狭持して搬送する為の搬送ローラ対として、高摩擦回転体であるゴムローラ2と、該ゴムローラ2に付勢手段であるピンチバネ3によって付勢される圧接部材であるピンチローラ4と、該ピンチローラ4を回転可能に支持し前記ゴムローラ2側に前記ピンチローラ4を圧接する第1の位置と前記ピンチローラ4と前記ゴムローラ2との圧接解除する第2の位置との間を移動可能に構成された支持部材であるジャム除去カバー5とにより構成され、前記ジャム除去カバー5に設けられたラッチ形状5aによってゴムローラ2の回転軸2aに対して直接ひっかかることで第1の位置に位置決めされる。この状態を図1に示している。
【0010】
図1に示すようにジャム除去カバー5が第1の位置にあるときに、上流側の図示しない搬送手段によってシートSが搬送されてくるとゴムローラ2とピンチローラ4との間にシートSが挟まれて搬送力を受け、さらに下流側に搬送されていく。
【0011】
ゴムローラ2は金属等でできた回転軸2aの外周に円筒状のゴム部材が圧入されて固定されている。回転軸2aは図示しない駆動手段によってシートSを搬送方向に搬送するようR1方向に回転されている。ピンチローラ4は、円筒形の例えばプラスチックコロであり、ジャム除去カバー5に対して回転可能に支持されかつジャム除去カバー5の第1の位置でゴムローラ2に対してピンチバネ3によって所定の付勢力でニップ圧を発生するように構成されている。このニップ圧によって狭持されたシートSに搬送力が付与され搬送される。
【0012】
ジャム除去カバー5は、前述のピンチローラ4を回転可能に支持するとともにゴムローラ2に対してピンチバネ3によって付勢している。また、ジャム除去カバー5は回転軸2aに対して嵌合する少なくとも一つのラッチ形状5aを有している。さらにこのラッチ形状5aは回転軸2aを乗り越える際のガイド部分5bと、回転軸2aに対して摺動するラッチ摺動部5cとにより構成され、第2の位置から第1の位置にセットされる際に回転軸2aを乗り越える際にはガイド部分5bによってガイドされながらラッチ形状2aが弾性変形することで乗り越える。また、ガイド部分5bは比較的摺動性に乏しい若しくは表面に微細な凹凸形状を有しており、ジャム除去カバー5のセット不良時にガイド部分5bと回転軸2aとが接触した状態で、回転軸2aが回転することで振動や異音等が発生するように構成されている。
【0013】
ジャム除去カバー5は第2の位置から第1の位置にセットされる際にラッチ形状5aが回転軸2aの外周を一旦乗り越えて、ラッチ摺動部5cと回転軸2aの外周とが嵌めあいとなることで第1の位置に位置決めされる。なお、ラッチ摺動部5cは回転軸2aに対して回転負荷とならないように摺動面が低摩擦に構成されている。また、これによりいわゆるクリック感を演出しユーザーにセット状態を積極的に認識してもらうことができる。
【0014】
前述した搬送ローラ対付近でシートSがジャムとなった場合、ユーザーはジャム除去カバー5を第1の位置から第2の位置に開放することでジャム除去することができるよう構成されている為、ジャム除去後にジャム除去カバー5を再び第1の位置へセットしなければならない。これは第1の位置以外の位置では正常にシートSを搬送することができないからである。
【0015】
しかしながら、ユーザーが気が付かずにジャム除去カバー5が正規の第1の位置の手前でとまったまま、すなわちセット不良となっていることがある。特に長手方向にラッチ形状5aが複数あるような場合、ユニットの剛性が低くなる為、全てのラッチ形状5aが回転軸2aに対して入っていないような場合が考えられる。いわゆる片ラッチの問題である。このような場合を図2に示すが、前述したガイド部分5bと回転軸2aとが接触した状態となり、回転軸2aが回転することで振動や異音等が発生する。通常、搬送動作の前に所定の時間の間搬送手段が空回りするためこの空回りの間に振動や異音等が発生してユーザーがジャム除去カバー5のセット不良を認識することができる。
【0016】
(第2の実施例)
以下に図3及び図4を用いて本発明の第2の実施の形態に係わる搬送装置について詳細に説明する。
【0017】
本発明の第2の実施の形態に係わる搬送装置10は、図3に示すように積載されたシートSの最上面からシートSを1枚のみピックアップして搬送する高摩擦回転体である給紙ローラ11と、シートSを複数積載する給紙カセット12と、給紙カセット12のシートSと給紙ローラ11とを圧接する圧接部材である圧接手段とを備える。給紙カセット12のシートSと給紙ローラ11とを圧接する圧接手段としては、例えば給紙ローラ11が給紙カセット12に積載されたシートSに対して揺動するように構成しこれをシートS方向に付勢する付勢部材を設けたものが考えられる(図示しない)。若しくは、図3に示すように給紙カセット12内にシート積載板13を設けシート積載板13を付勢部材14によって給紙ローラ11方向に付勢することでシートSと給紙ローラ11とを圧接することができる。本実施の形態においては後者の例を図示して説明している。
【0018】
給紙ローラ11は金属製の回転軸11aに対して圧入されており、外周が高摩擦を有する円筒状のゴム等により構成されている。給紙ローラ11は図示しない制御部から信号を受けた図示しない駆動手段により駆動されて積載されたシートSのうち最上面のシートSのみをピックアップして搬送方向Rに搬送するべく適宜回転される。
【0019】
給紙カセット12は、記録装置本体10に対して挿脱可能に構成されており、ユーザーがジャム除去やシートSを積載セットするために記録装置本体10から取り出して操作することができるように構成されている。また、給紙カセット12は記録装置本体10に対して正規のセット位置に突き当てセットされるように、突き当て形状15等により挿入方向の挿入量が規制されるように構成されている。給紙カセット12が正規のセット位置にあるときにシート積載板13が積載されたシートSを給紙ローラ11方向に付勢部材によって圧接するように構成されている。
【0020】
また、給紙カセット12は、図4において示すように正規のセット位置付近でセット不良となっているときに、給紙ローラ11の回転軸11a若しくは回転羽形状11bに対して接触し、正規のセット位置にあるときには接触しない位置に前述の回転軸11a若しくは回転羽形状11bに当接する当接形状12aを有している。このため、給紙カセット12が正規のセット位置付近ではあるが正規のセット位置ではない状態、すなわちセット不良となっていてユーザーが気がつかないような場合に、回転軸11a若しくは回転羽形状11bと給紙カセット12の当接形状12aとが接触し、給紙ローラ11が回転した際に振動や異音等を発生するため、ユーザーが給紙カセット12のセット不良を認識することができる。
【0021】
なお、上述の実施例では触れていないが、ユーザーが操作可能なユニットの種類や場所が複数ある場合には、種類や場所によって振動の周波数や異音の音質等を変えることでセット不良の位置を特定しやすくしてもよい。また、振動や異音の変わりに、機械式のオルゴールのようにメロディーを奏でるようにしてもよい。また、セット不良時に接触する部材どうしの位置関係から、正常のセット位置に自動的に引き込むような機構としてもよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる搬送装置のジャム除去カバーが第1の位置にあるときの要部断面を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる搬送装置のジャム除去カバーが第1の位置になく、セット不良の状態のときの要部断面を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係わる搬送装置の給紙カセットが第1の位置にあるときの要部断面を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わる搬送装置の給紙カセットが第1の位置になく、セット不良の状態のときの要部断面を示す図である。
【図5】従来の搬送装置におけるユーザーが操作可能なユニットの正規位置を検出する技術について説明する図。
【図6】補助トレイ117b、本体トレイ117a、トレイセット状態センサ163などの関係を示す図。




 

 


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