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発明の名称 シート搬送装置及び画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−70093(P2007−70093A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−261367(P2005−261367)
出願日 平成17年9月8日(2005.9.8)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 安本 武士
要約 課題
ジャム処理性を向上させることのできる画像形成装置を提供する。

解決手段
シートを搬送するシート搬送手段でシートがジャムしたとき、操作部11によりシート搬送手段を手動で動かして、ジャムしたシートを装置本体40Aから取り出すための開口部50に移動させる。そして、この操作部11を、装置本体40Aの開口部50からジャムシートを取り出す側と同じ側から操作可能に設け、操作部11の操作方向とジャムシートの取り出し方向が同じになるようにする。
特許請求の範囲
【請求項1】
シートを搬送するシート搬送手段を備える搬送経路と、
前記搬送経路で停止しているシートを装置本体から取り出すための取り出し部と、
前記シート搬送手段を手動で動かして、停止しているシートを前記取り出し部から前記装置本体の外に送り出すための操作部と、
を備え、
前記操作部により前記シート搬送手段を動かして、停止しているシートを前記装置本体の前記取り出し部から送り出す側と同じ側に前記操作部を配置することを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記装置本体に開閉自在に取り付けられ、内壁面が前記搬送経路の一部を構成する扉部材を備え、
前記取り出し部は、前記扉部材を開いて前記搬送経路を開放させることにより出現する開口部であることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記シート搬送手段がシートを搬送している間は、前記操作部の操作ができないように構成することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記取り出し部を開閉するための扉部材と、
前記操作部を覆うカバー部材と、を備え、
前記カバー部材を前記扉部材の開閉動作に連動して開閉することを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記操作部を覆うカバー部材を前記扉部材と一体に設けたことを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記取り出し部を前記装置本体の側壁面に設け、該装置本体の側壁面に前記操作部を配置することを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
【請求項7】
前記取り出し部は、前記装置本体の上面に設けられ、画像が形成されたシートを排出する排出口であり、前記装置本体の上面に前記操作部を配置することを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
【請求項8】
前記操作部と前記シート搬送手段とを連結する連結機構を備え、
前記連結機構は、前記操作部からの前記停止しているシートを前記取り出し部に移動する方向の回転のみを前記シート搬送手段へ伝達することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項9】
前記操作部は、手動により回転する回転体を備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項10】
シートに画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体に配置される、前記請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置に関し、特にジャムしたシートを取り出すための構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ、複写機、印刷機等の画像形成装置においては、搬送されるシート上に電子写真方式、オフセット印刷方式、インクジェット方式等によりトナー画像やインク画像を形成している。
【0003】
そして、例えば電子写真方式を用いたカラー画像形成装置は、構成上から、主に複数の感光体ドラムを並べて配置したタンデム方式と、円筒状に配置したロータリー方式に分類される。また、転写方式から、像担持体である感光体ドラムから直接シートにトナー像を転写する直接転写方式と、一旦トナー像を中間転写体に転写した後、中間転写体からトナー像をシートに転写する中間転写方式に分類される。
【0004】
ここで、4色の画像形成部を中間転写ベルト上に並べて配置した中間転写タンデム方式では、直接転写方式のようにシートを転写ドラムや転写ベルト上に保持する必要がない。このため、中間転写タンデム方式を採用したカラー画像形成装置は、超厚紙やコート紙等の多種多様なマテリアルに対応できる上、複数の画像形成部における並列処理およびフルカラー画像の一括転写という特長から高生産性の実現に適している。
【0005】
ところで、従来の画像形成装置では、搬送部や画像形成部は、画像形成装置本体の筐体内に収まるように構成されている。シートの詰まり(以下、ジャムという)が発生した時には搬送ガイドの一部を開閉する。或は、本体筐体からユニットを引き出することでジャムしたシートや搬送部で停止しているシート(以下、これらのシートをジャムシートと言う)の除去を行うようにしている。
【0006】
しかし、筐体には、例えば筐体の剛性を維持する上で必要不可欠な梁部材があり、この梁部材のため搬送ガイドが引き出せない場合がある。この結果、局所的にジャム処理が容易でない箇所が発生する。
【0007】
そこで、従来は、搬送ローラ等の搬送手段に連結されたジャム処理ダイヤルを設け、ジャムが発生した場合には、このジャム処理ダイヤルを手動で回して搬送ローラを回転させる。これにより、ジャムシートを処理可能な場所まで強制搬送させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。なお、このジャム処理ダイヤルは、ジャム処理時以外は操作しない部分であるため、通常は装置本体(筐体)の前面に開閉可能に設けられた前カバー等により覆われている。
【0008】
この前カバーとしては、図6の(a)に示すような下ヒンジ開閉式の前カバー51や、図6の(b)に示すような左右に開く横ヒンジ開閉式の前カバー51がある。そして、ジャム処理の際には、図6の(a)及び(b)に示すように前カバー51を開放した後、ジャム処理ダイヤル52を手動で回すようにしている。
【0009】
ここで、電子写真複写機を用いた簡易製本などの大量処理などが要求されるPOD(プリント・オン・デマンド)市場に対応するためには大型の画像形成装置が必要となってきている。この大型の画像形成装置の場合、前カバーを1枚で構成すると、前カバーが大きくなりすぎ、開閉動作がしづらいだけでなく、開閉に要するスペースも大きくなるため現実的でない。このため、前カバーを1枚で構成する場合の開閉方式としては、例えば図7の(a)に示すように前カバー60を上方向への持ち上げる方式が挙げられる。しかし、この持ち上げ方式では、天井高さ等の設置場所の条件が限定されるだけでなく、前カバー60の持ち上げ動作に伴うアシスト機構や自己保持機構等の大掛かりな機構が必要となる。
【0010】
そこで、大型の画像形成装置における前カバーのシンプルで安価な開閉方式として、例えば前カバーを2分割すると共に、図7の(b)のように2分割した前カバー61,62を観音開きとする方式のものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0011】
【特許文献1】特開2001−072278号公報
【特許文献2】特開平05−238650号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、従来の画像形成装置においては、求められる仕様によって給紙カセットの段数や、中間転写ベルトの周長、装置内での搬送パス長が異なり、これらが装置本体のサイズを決定する要因にもなる。
【0013】
例えば、POD市場向けの画像形成装置の場合、高生産性、マテリアル対応性を重視し、より多くの給紙カセットの段数、より多くの装置内循環枚数を実現しようとすると、装置本体のサイズがオフィス機に比べて非常に大型となる。
【0014】
同様に、画像形成装置の本体筐体の構造も、耐久性やコスト等の重要視される要素に応じて異なるようになる。例えば、POD市場向けの画像形成装置であれば、高耐久性、高信頼性、高画質等が重要視されるため、オフィス機等に多く見られる側板のみによる構造体ではなく、パイプフレーム等による堅牢な構造となる。
【0015】
図8は、このようにパイプフレームにより構成される画像形成装置の筐体を示す斜視図であり、図8において、70は画像形成装置の筐体である。この筐体70は、底板部材71と、パイプフレームの柱72B,72C及びパイプフレームの梁72Aとする構造体となっており、画像形成部等の位置決めを行うために後側板73を有している。なお、強度上は前側板が無くても十分な剛性を確保できる。
【0016】
そして、このように堅牢な構造とすることにより、画像形成装置の前面から、例えば給紙ユニット76を引き出し構成にすることができ、この結果、優れたジャム処理性やメンテナンス性が実現できる。しかし、画像形成装置の端部に位置する給紙ユニット76や、不図示の排紙ユニットにおいて、搬送ローラや搬送ガイドの一部、或は排紙ローラや排紙ガイドの一部が、筐体70の四隅を構成するパイプフレーム72B,72Cの影に位置する場合が発生する。
【0017】
また、POD市場向けの高生産性の画像形成装置の場合、出版物作成等のジョブも対象とするために、給・排紙部に外付けの大型給紙装置や後処理装置を装着したプリントシステムとして稼動する場合が多い。従って、これらの外付けの装置との受け渡し部を構成する搬送ローラ74や搬送ガイド75も、パイプフレーム72Cの影に位置することになる。
【0018】
この場合、このような搬送ローラ74や搬送ガイド75の辺りでシートのジャムが発生すると、パイプフレーム72Cが邪魔になって搬送ローラ74や搬送ガイド75を前面に引き出すことができない。
【0019】
このため、給紙ユニット76を引き出す際、搬送ガイド75や搬送ローラ74を装置内に残した状態で給紙ユニット76を引き出すことになり、ジャムシートの視認性及びアクセス性が悪くなる。また、ジャムしたシートがパイプフレーム部72Cの影に位置すると、給紙ユニット76の引き出し操作でシートが破れて紙片残りになったり、部品の破損原因になったりする。従って、大型の画像形成装置であればあるほど、これらの課題に対応するためにジャム処理ダイヤルの必要性が高くなる。
【0020】
ここで、オフィス機クラスの小型の画像形成装置であれば、図6の(a)あるいは(b)のように前カバー51を開いた状態でも、容易にジャム処理ダイヤル52を操作し、かつ排出されるジャムシートを取り除く作業が可能である。
【0021】
しかし、大型の画像形成装置で、既述した図7の(b)に示すように前カバー61,62が観音開き構成になるものでは、給・排紙部のジャム処理に際して、開いた前カバー61,62が操作の障害となる。
【0022】
つまり、大型の画像形成装置では、観音開きに分割したとはいえ、1つの前カバー61,62は大きく、かつ高さもある。このため、前カバー61,62が開いた状態でジャム処理ダイヤル52の操作を行うと、前カバー61,62が壁となってジャムシートの除去作業が出来ない。
【0023】
従って、ジャムシートを除去するためには、いちいち前カバー61,62を閉じたり、開いた前カバー61,62を避けて回り込んだりという無駄な動作が発生して非常に煩わしくなる。このように、従来のように前カバーを開けて、装置正面からジャム処理ダイヤルを操作する構成では、画像形成装置のサイズによってジャム処理性が悪くなる。
【0024】
そこで本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、ジャム処理性を向上させることのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明は、シートを搬送するシート搬送手段を備える搬送経路と、前記搬送経路で停止しているシートを装置本体から取り出すための取り出し部と、前記シート搬送手段を手動で動かして、停止しているシートを前記取り出し部から前記装置本体の外に送り出すための操作部と、を備え、前記操作部により前記シート搬送手段を動かして、停止しているシートを前記装置本体の前記取り出し部から送り出す側と同じ側に前記操作部を配置することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、シートがジャムした際、シート搬送手段を手動で動かして、ジャムシートを取り出し部に移動させる操作部を、装置本体の取り出し部からジャムシートを取り出す側と同じ側から操作可能であるため、操作部の操作とジャムシートの取り出しとを同じ側からすることができる。これにより、必要最小限の動作でジャム処理を行うことができ、ジャム処理性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。
【0029】
図1において、40はカラー画像形成装置、40Aはカラー画像形成装置本体(以下、装置本体という)である。装置本体40Aには、画像形成部413と、シートSを搬送するシート給送部40Bと、画像形成部413で形成されたトナー画像をシート給送部40Bにより給送されたシートSに転写する転写部40Cとを備えている。
【0030】
ここで、画像形成部413は、それぞれ感光体408、露光装置411、現像器410、一次転写装置407及び感光体クリーナ409等から構成される、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の画像形成ユニットにより構成される。つまり、本実施の形態におけるカラー画像形成装置40は、画像形成部として4色の画像形成ユニットを後述する中間転写ベルト上に並べて配置した中間転写タンデム方式のものである。なお、各画像形成ユニットの形成する色は、これら4色に限定されるものではなく、また色の並び順もこの限りではない。
【0031】
また、シート給送部40Bは、シートSをリフトアップ装置42の上に積載される形で収納すると共に引き出し可能なシート収納部である給紙カセット41と、給紙カセット41に収納されたシートSを送り出すシート給送手段43とを備えている。ここで、このシート給送手段43としては給紙ローラ等による摩擦分離を利用する方式や、エアによる分離吸着を利用する方式等が挙げられるが、本実施の形態においては、エアによる給紙方式を例に挙げている。
【0032】
なお、本実施の形態においては、後述する図2に示すように給紙カセット41の側方に他の給紙カセット41Lが設けられており、この2つの給紙カセット41(41R,41L)から選択的に転写部40CへシートSが給送されるようになっている。
【0033】
また、転写部40Cは、駆動ローラ404、テンションローラ405及び二次転写内ローラ403等のローラ類によって張架され、図中矢印Bの方向へと搬送駆動される中間転写ベルト406を備えている。
【0034】
ここで、この中間転写ベルト406は、一次転写装置407により与えられる所定の加圧力及び静電的負荷バイアスにより、感光体上に形成されたトナー像が転写されるものである。また、略対向する二次転写内ローラ403及び二次転写外ローラ46により形成される二次転写部において所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることでシートSへ未定着画像を吸着させるものである。
【0035】
そして、このような構成のカラー画像形成装置40において、画像を形成する際には、まず、予め不図示の帯電手段により感光体408の表面が一様に帯電される。この後、図中矢印Aの方向に回転する感光体408に対し、送られてきた画像情報の信号に基づいて露光装置411が発光し、この光を反射手段412等を適宜経由して照射することにより感光体表面に潜像が形成される。なお、感光体408上に僅かに残った転写残トナーは感光体クリーナ409により回収され、再び次の画像形成に備える。
【0036】
次に、このようにして感光体408上に形成された静電潜像に対して、現像装置410によるトナー現像が行われ、感光体上にトナー像が形成される。この後、一次転写装置407により所定の加圧力及び静電的負荷バイアスが与えられ、中間転写ベルト406上にトナー像が転写される。
【0037】
なお、画像形成部413のY、M、C及びBkの各画像形成ユニットによる画像形成は、中間転写ベルト上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。この結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト406上に形成される。
【0038】
また、シートSは、給紙カセット41からシート給送手段43により画像形成部413の画像形成タイミングに合わせて送り出され、この後、このシートSは搬送パス44aを通過してレジストユニット45へと搬送される。そして、このレジストユニット45においてレジストローラ45aにより斜行補正やタイミング補正を行った後、略対向する二次転写内ローラ403及び二次転写外ローラ46により形成される二次転写部へと搬送される。この後、二次転写部において所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることでシートS上にフルカラーのトナー像が二次転写される。
【0039】
次に、このようにトナー像が二次転写されたシートSは定着前搬送部47により定着装置48へと搬送される。そして、この定着装置48において、略対向するローラもしくはベルト等による所定の加圧力と、一般的にはヒータ等の熱源による加熱効果を加えてシートS上にトナーを溶融固着させる。
【0040】
次に、このようにして得られた定着画像を有するシートSは分岐搬送装置49により、そのまま排紙トレー400上に排出される。なお、シートSの両面に画像を形成する場合には、不図示の切替フラッパの切替により、この後、反転搬送装置401へと搬送される。
【0041】
ここで、このように反転搬送装置401へと搬送されると、シートSはスイッチバック動作を行うことで先後端を入れ替え、両面搬送装置402に設けられた再搬送通路Rへと搬送され、この後、シート給送部40Bから搬送されてくる後続ジョブのシートとのタイミングを合わせてシート搬送装置44が有する再給紙パス44bから合流し、同様に二次転写部へと送られる。画像形成プロセスに関しては1面目と同様なので省略する。
【0042】
ところで、このような構成のカラー画像形成装置40は、図2に示すように、装置本体下部に正面方向に引き出し可能な給紙カセット41L,41Rを有し、その上部に位置する搬送部及び画像形成部は観音開き構成に支持された前カバー61,62で覆われている。
【0043】
一方、給紙カセット41R内に収納される最上部のシートは、図3に示す給紙手段43(ここではエア吸着ベルト)により1枚だけ分離された後、下流直後にあるシート搬送手段である第1引き抜きローラ対31及び第2引き抜きローラ対32により挟持搬送される。
【0044】
この後、シートは、ガイド部材である搬送ガイド33,34により構成される搬送経路である搬送パス44a、搬送ローラ対35,36へと受け渡され、下流に位置する図1に示すレジストローラ45a、二次転写部へと送られる。
【0045】
ここで、搬送ガイド34は、図2に示すように装置本体40Aに下端をヒンジにより開閉可能に保持された扉部材であるサイドカバー19の内壁に固定されている。そして、ジャム発生時、このサイドカバー19を開放することにより、搬送パス44aが開放され、これにより装置本体40Aの側面には取り出し部である開口部50が出現する。
【0046】
シートがジャムを発生した場合には、装置が停止して搬送経路中にあるシートは全て停止する。そのため、ジャムしたシート以外の搬送経路中に停止しているシートも取り除く必要がある。本発明は、ジャムしたシート及び停止しているシート(以下、ジャムシートと言う)を取り除くための発明である。
【0047】
ここで、例えば第1引き抜きローラ対31により引き抜かれた後、シートが搬送ローラ対35,36に挟持された辺りでジャム又は停止した場合には、サイドカバー19を開放すれば、搬送パス44aが開放され、開口部50が出現する。そして、この開口部50からジャムシートを取り出すことにより、ジャム処理を行うことができる。
【0048】
なお、シートが第1引き抜きローラ対31に挟持された辺りで発生した給紙直後のジャムに対しては、給紙カセット41Rを装置正面に引き出すことにより、ジャム処理を行うことができる。
【0049】
しかし、シートの先端が第2引き抜きローラ対32に挟持された辺りでジャムが発生すると、図3に示すようにジャム又は停止したシートSは給紙カセット41Rと第2引き抜きローラ対32とにまたがることになる。さらに、第2引き抜きローラ対32、搬送ローラ対35,36は装置本体40Aの筐体を構成する図8に示す手前側の一側のパイプフレーム72Cに重なる位置となるので、装置正面に引き出すことができない。
【0050】
そこで、本実施の形態では、図2に示すように装置本体40Aの、サイドカバー19が設けられた面と同一面に操作部として手動操作可能なジャム処理ダイヤル11を設け、サイドカバー側からジャム処理ダイヤル11を操作する構成としている。なお、本実施の形態では、サイドカバー19が設けられた面と同一面に操作部としてのジャム処理ダイヤル11を設けているが、後述する開口部50からジャムシートが送り出される側と同じ側にジャム処理ダイヤル11を配置すれば、同一面でなくてもよい。これにより、同じ側からジャム処理ダイヤル11の操作とジャムシートの取り出しが行える。
【0051】
ここで、このジャム処理ダイヤル11は、図4に示すように、装置本体40Aの不図示の筐体に固定された回転軸12aを介して本体筐体に回転自在に設けられたダイヤル本体12を備えている。さらに、ダイヤル本体12の回転軸12aに固着して設けられた歯付きプーリ部13を備えている。なお、第1引き抜きローラ対31及び第2引き抜きローラ対32は、通常のジョブ動作時には、駆動モータ10から駆動ギア列14を介して同時に駆動入力される構成となっている。
【0052】
ジャム処理ダイヤル11の歯付きプーリ部13は、駆動ギア列14に連結する駆動プーリ15に、タイミングベルト16を介して連結されている。従って、サイドカバー側からジャム処理ダイヤル11を回転させれば、第1及び第2引き抜きローラ31,32を手動で回転させることができ、ジャムシートを強制的に搬送することができる。なお、このように強制的に搬送されたシートは、図2に示す開口部50から送り出される。そして、シートを持って引き出すことによりジャム又は停止しているシートを取り出すことができる。
【0053】
このように、ジャムシートの開口部50と同じ側方にジャム処理ダイヤル11を設け、ジャム処理ダイヤル11を操作可能にすることで、装置正面を覆う前カバーには一切関係なく1つの側方のみからジャム処理作業を行うことができる。この結果、無駄な動作やスペースを省くことが出来、ダウンタイムの短縮効果が得られる。
【0054】
なお、駆動プーリ15及び駆動ギア列14によりジャム処理ダイヤル11と第1及び第2引き抜きローラ31,32を連結する連結手段が構成される。そして、この連結手段によりジャム処理ダイヤル11からの手動による回転が第1及び第2引き抜きローラ31,32に伝達される。
【0055】
ところで、本実施の形態においては、駆動プーリ15から駆動ギア列14に至るいずれかの駆動伝達要素にワンウェイクラッチを設けるようにしている。これにより、第1及び第2引き抜きローラ対31,32の手動による回転方向を、ジャムシートを装置側方の開口部50に向けてのみ搬送する方向に限定させることができる。つまり、ジャム処理ダイヤル11からのジャムシートを排出する方向の回転のみを第1及び第2引き抜きローラ対31,32へ伝達することができる。
【0056】
この結果、誤ってジャム処理ダイヤル11を逆方向に回転させた場合にジャムシートが装置本体内部に入り込んでしまうことを防止できる。これにより、確実にジャムシートを排出および除去させることができる。
【0057】
ところで、図2及び図4において、18はジャム処理ダイヤル11を覆うカバー部材であり、このカバー部材18は、不図示の連動部によりサイドカバー19の開閉動作に連動して開閉するようになっている。
【0058】
したがって、サイドカバー19を開いて搬送パス44aが開放されると、これに伴ってカバー部材18が開放され、ジャム処理ダイヤル11のダイヤル本体12が、図2及び図4に示すように、一部が装置本体右側の外装面17から露出するようになる。また、サイドカバー19が閉じられると、カバー部材18が閉じられ、この結果、ジャム処理ダイヤル11はカバー部材18により覆われるようになる。
【0059】
そして、このようにカバー部材18を、サイドカバー19の開閉動作に連動して開閉するようにすることにより、カバー部材18の単独での開閉ができないようにしている。この連動機構としては、サイドカバー19によりカバー部材18の開放を規制し、サイドカバー19を開くことにより、この規制が解除されてカバー部材18が開くようにする。
【0060】
例えば、カバー部材18の端部をサイドカバー19で装置本体との間で挟み込むことにより開放を規制し、規制が解除されたときに、バネ等でカバー部材18が開くようにすればよい。
【0061】
これにより、通常、第1及び第2引き抜きローラ31,32によりシートを搬送しているときには、ジャム処理ダイヤル11による手動操作は禁止され、誤操作による不用意なジャム等のトラブルを未然に防ぐことが出来る。
【0062】
なお、カバー部材18が単独で開閉可能な構成であっても、カバー部材18の開放を検知する検知手段を設け、この検知手段がカバー部材18の開放を検知した時には駆動モータ10への電源供給を遮断するような構成としても同様の効果が得られる。
【0063】
このように、シートがジャムした際、第1及び第2引き抜きローラ31,32を手動で回転させ、ジャムシートを開口部50に移動させるためのジャム処理ダイヤル11を、開口部50からジャムシートを取り出す側と同じ側から操作可能に設ける。これにより、ジャム処理ダイヤル11の操作方向とジャムシートの取り出し方向を同じにすることができる。
【0064】
つまり、本実施の形態のように、例えば装置本体右側にサイドカバー19及びジャム処理ダイヤル11を設けることにより、装置本体右側からジャム処理ダイヤル11を操作して装置本体右側からジャムシートを取り出すことができる。これにより、必要最小限の動作でジャム処理を行うことができ、ジャム処理性が向上する。
【0065】
なお、本実施の形態では、ジャム処理ダイヤル11をカバー部材18で覆うものとしたが、サイドカバー19を大きくして一体で覆ってしまうように構成しても良い。また、サイドカバー19の開閉方式は下ヒンジ式としたが、奥ヒンジ式等の他の開閉方式としても良い。さらに、これまでの説明では、装置本体右側からジャムシートを取り出す場合を例に説明したが、例えば装置本体左側に設けられた排紙装置等の搬送部におけるジャムを処理する場合も同様に構成すれば、同様の効果を得ることができる。
【0066】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0067】
図5は、本実施の形態に係る画像形成装置の斜視図である。
【0068】
図5において、80は画像形成装置、80Aは画像形成装置本体(以下、装置本体という)であり、この装置本体80Aの下部には正面方向に引き出し可能な給紙カセット83を1段もしくは複数段設けられている。なお、本実施の形態において、この画像形成装置80は、既述した第1の実施の形態で説明した画像形成装置40(図1参照)よりもサイズが小さい、デスクトッププリンタやオフィス機のようなタイプのものである。
【0069】
また、この装置本体80Aの上部には不図示の搬送部及び画像形成部が設けられており、この搬送部及び画像形成部は開閉可能に支持された前カバー51で覆われている。ここで、前カバー51は、図6において説明したような下ヒンジ開閉式あるいは横ヒンジ開閉式により支持されている。
【0070】
この画像形成装置80は、給紙カセット83に収納されているシートを給紙カセット83の引き出し方向と直交する方向に搬送し、既述したようなプロセスにより、シート上にトナー像を転写するようにしている。さらに、このようにトナー像を転写した後、定着装置によりトナー像を定着し、この後、シートを装置本体上部の排出口81に設けられた排紙ローラ84により装置本体上面のシート積載部80Bに排出するようにしている。
【0071】
図5において、82はジャム処理ダイヤルであり、このジャム処理ダイヤル82は定着装置から排紙部の排紙ローラ84までを駆動するギア列等に連結している。そして、このジャム処理ダイヤル82は、排出口81と同じ上側から操作が可能となっている。
【0072】
ところで、シートがジャムした場合、デスクトッププリンタのように本体サイズが小型になればなるほど全体の搬送パス長が短いため、ジャムシートが定着装置から排紙ローラ84にまたがることが多い。従って、定着装置のみを引き出したり、開閉したりする構成としても、またがったジャムシートを除去するのは面倒な作業となる。
【0073】
そこで、本実施の形態においては、ジャムシートが定着装置から排紙ローラ84にまたがった場合、ジャム処理ダイヤル82の操作により、定着装置から排紙ローラ84までのシート搬送手段である搬送ローラ類を手動で回転させるようにしている。これにより、ジャムシートを、排出口81まで強制搬送することができる。
【0074】
このように、排出口81を取り出し部とし、ジャム処理ダイヤル82を、この排出口81と同じ装置本体80Aの上面に操作可能に設けることにより、ジャムシートを取り出す側と同じ側からジャム処理ダイヤル82を操作することができる。これにより、ジャム処理ダイヤル82の操作方向とジャムシートの取り出し方向を、同じ装置本体80Aの上面とすることができ、この結果、必要最小限の動作でジャム処理を行うことができ、ジャム処理性が向上する。
【0075】
また、本実施の形態の構成によれば、ジャム処理時における前カバー51の開閉動作を不要とすることが出来る。これは省スペースが重要な要素となる小型プリンタにおいては、設置スペースだけでなくジャム処理時の作業スペースまでも省スペース化が図れるため効果的である。
【0076】
なお、本実施の形態においても、ジャム処理ダイヤル82の回転を伝達し、定着装置から排紙ローラ84までの搬送ローラ類を回転させるために連結された伝達要素のいずれかにワンウェイクラッチ等を設けている。これにより、定着装置から排紙ローラ84までの搬送ローラ類の手動による回転方向を、ジャムシートを排出口81に向けてのみ搬送する方向に限定させることができ、確実にジャムシートを排出口81に向けて搬送させることが出来る。
【0077】
また、本画像形成装置80は下部に給紙カセット83を有する構成としたが、手差し給紙装置等により装置側方から給紙を行う構成でもよい。さらに、排出口81から排紙される方向及びシート搬送方向もこの限りではない。
【0078】
また、本発明は、既述した第1及び第2の実施の形態に限定されるものではなく、操作部であるジャム処理ダイヤルを、装置本体における排出部からジャムシートを排出する側と同じ側から操作可能に設ければよい。したがって、装置の正面又は背面の排出部からジャムシートを排出する構成の画像形成装置であれば、搬出部と同じ側の正面又は背面にジャム処理ダイヤルを設ければよい。
【0079】
また、既述した第1及び第2の実施の形態では、画像形成装置に配置されているシート搬送装置におけるジャムシートを取り出す構成について説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、画像形成装置に装着される給紙ユニットやシート処理装置などに設けられるシート搬送装置に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図。
【図2】上記カラー画像形成装置の構成を説明する斜視図。
【図3】上記カラー画像形成装置の要部拡大図。
【図4】上記カラー画像形成装置のジャム処理ダイヤルを説明する斜視図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の斜視図。
【図6】従来の小型・中型の画像形成装置の前カバー構成について説明する斜視図。
【図7】従来の大型の画像形成装置の前カバー構成について説明する斜視図。
【図8】従来のパイプフレームによって構成される画像形成装置の本体筐体を説明する斜視図。
【符号の説明】
【0081】
11 ジャム処理ダイヤル
18 カバー部材
19 サイドカバー
31 第1引き抜きローラ対
32 第2引き抜きローラ対
33,34 搬送ガイド
40 カラー画像形成装置
40A カラー画像形成装置本体
44 シート搬送装置
44a 搬送パス
50 開口部
51 前カバー
61,62 前カバー
80 画像形成装置
80A 画像形成装置本体
81 排出口
82 ジャム処理ダイヤル
84 排紙ローラ
413 画像形成部




 

 


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