米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 包装;運搬 -> キヤノン株式会社

発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−62960(P2007−62960A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−252419(P2005−252419)
出願日 平成17年8月31日(2005.8.31)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 山本 悟 / 佐々木 一郎 / 永田 直久 / 西方 彰信 / 松本 啓
要約 課題
両面に画像を形成する場合でも横レジストレーションのとれた良好な画像を形成することのできる画像形成装置を提供する。

解決手段
画像形成部の上流に設けられ、シート搬送方向と直交する幅方向に移動可能な突き当て板21と、シートを斜送させて突き当て板21に突き当てる斜送手段22とを備えた斜行補正手段2により、シートPの斜行を補正する。そして、予め求められた、片面に画像が形成された後、再度、斜行補正手段2に達するまでにシートPに生じる位置変化量を記憶し、シートの裏面に画像を形成する際、突き当て板21の位置を、片面に画像が形成される際の位置から記憶された位置変化量に応じて移動させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像形成部にて片面に画像が形成されたシートを反転させて再度、前記画像形成部に搬送し、シートの裏面に画像を形成する画像形成装置において、
前記画像形成部の上流に設けられ、シート搬送方向と直交する幅方向に移動可能な突き当て板と、シートを斜送させて前記突き当て板に突き当てる斜送手段とを有する斜行補正手段と、
前記突き当て板の幅方向の位置を制御する制御手段と、
予め求められた、片面に画像が形成された後、再度、前記斜行補正手段に達するまでに生じるシートの幅方向の位置変化量を記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、シートの裏面に画像を形成する際、前記突き当て板の位置を、片面に画像が形成される際の位置から前記記憶手段に記憶された位置変化量に応じて移動させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記位置変化量は、前記反転したシートが前記斜行補正手段に達する前に、該反転したシートと前記突き当て板との幅方向の距離を測定することにより求められることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記反転したシートが前記斜行補正手段に達する前に、前記反転したシートの突き当て板側の側端位置を検知する検知手段を備え、
前記位置変化量は、前記検知手段からの信号に基づいて求められることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記位置変化量は、シートの種類に応じて異なる位置変化量をそれぞれ前記記憶手段に記憶し、前記制御手段は、シートの裏面に画像を形成する際、前記突き当て板の位置を、前記シートの種類に応じた位置変化量に応じて移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記位置変化量は、シートに形成された画像の濃度に応じて異なる位置変化量をそれぞれ前記記憶手段に記憶し、前記制御手段は、シートの裏面に画像を形成する際、前記突き当て板の位置を、前記画像の濃度に応じた位置変化量に応じて移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記斜行補正手段により斜行が補正されたシートを前記画像形成部に対する所定の幅方向の基準位置にシフトさせるシフト手段を備え、
前記シフト手段によるシートのシフト量を、前記位置変化量に基づいて変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
シートに形成する画像の位置を制御する画像形成位置制御手段を備え、
前記画像形成位置制御手段は、画像形成位置を前記位置変化量に基づいて変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に片面に画像が形成されたシートを反転させて再度、画像形成部に搬送してシートの裏面に画像を形成する際のシートの斜行補正に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真プリンタ等の画像形成装置においては、片面に画像が形成されたシートを反転させて再度、画像形成部に搬送してシートの裏面に画像を形成するようにしたものがある。そして、このようにシートの片面、或は裏面に画像を形成する際、レジストレーションの取れた良好な画像を形成するためには、シートを画像形成部に対して斜行することなく真っ直ぐに搬送する必要がある。
【0003】
なお、このようにシートを真っ直ぐに搬送するため、例えば複数枚のシートをカセットに収容する際、カセットに設けられたサイド規制板等の部材により、複数枚のシートをシート搬送方向に対して平行に載置するようにしている。しかしながら、このようにサイド規制板等のメカニカルな機構を以ってしても十分にシートの斜行を取ることができない。
【0004】
また、他の方法として、カセットより給送したシートを、画像形成部の直前に設けられ、停止した状態のレジストローラに一旦突き当ててシートにループを形成することにより、斜行を補正するようにしたものがある。なお、このように斜行を補正した後、レジストローラを回転させることにより、シートを画像形成部に案内するようにしている。
【0005】
ところが、このようなレジストローラを用いた場合、斜行は十分に補正できるが、シートをレジストローラで一旦停止させることから、オン・デマンド・プリンタのように高い生産性が求められる電子写真プリンタにおいては、障害となっていた。また、シートをレジストローラに突き当てただけでは、シート搬送方向に対して直交する方向(以下、幅方向という)のレジストレーション(横レジストレーション)を合わせることができないという問題もあった。
【0006】
そこで、従来は、画像形成部の直前でシートを斜送させ、シート搬送方向に対して平行な突き当て板に突き当てながら搬送することで、シートの搬送を停止することなくシートの斜行を補正する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、このような斜行補正機構においては、突き当て板により、シートは幅方向の位置が必ず同じ状態で搬送されるため、横レジストレーションも十分に取ることができる。
【0007】
また、シートは、一側端が斜行補正機構において突き当て板に接した位置で搬送されるため、所望の位置で画像の転写を行えるよう、シートを幅方向にローラで移動させる機構(シフト機構)のものがある。さらに、シートのサイズによって突き当て板の位置を変更する機構も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
図15は、従来の斜行補正機構を示すものであり、図15において、30は突き当て板310と斜送ローラ320を備えた斜行補正機構、40はシートPを斜行補正機構30に搬送するプレレジローラである。50は矢印K方向に移動可能なシフトローラ、60は不図示の感光ドラム上に形成されたトナー画像をシートに転写するための転写ローラである。
【0009】
そして、プレレジローラ40によりシートPが斜行補正機構30に矢印Gの方向で案内されると、シートPは、まず斜送ローラ320により突き当て板310に向かって矢印Hの方向に斜めに搬送される。なお、斜送ローラ320のニップ圧は弱いことから、突き当て板310に当接すると、シートPは突き当て板310に沿って向きを変え、これにより斜行が補正される。なお、突き当て板310は矢印J方向に移動可能である。
【0010】
次に、シフトローラ50にシートPが達すると、斜送ローラ320は離間してシートPの挟持を解除する一方、シフトローラ50は矢印K方向に移動して感光ドラムの中央とシートの中央とを一致させる(中央基準)。これにより、シートPはシフトローラ50によって矢印K方向に移動しつつ、転写ローラ60に感光ドラム上に形成されたトナー画像の先端が達するタイミングに間に合うように矢印I方向に移動する。
【0011】
ここで、このようにシフトローラ50(シフト機構)などにより、例えば画像形成部の幅方向の中央位置で常に画像形成できるため、画像形成装置内のシート搬送ローラの磨耗位置を中央に集め、シートの斜行を低減させることができる。また、ステイプラや折り機などのシート処理装置に対して常に中央位置のシートを送り、中央位置出し精度を上げることもできる。
【0012】
【特許文献1】特開2002−370850号公報
【特許文献2】特開平08−188300号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、このような従来の斜行補正機構を備えた画像形成装置において、シートPに対して良好に横レジストレーションをとるため、シートPと突き当て板310との幅方向の距離Lにおける最適な距離範囲をL1≦L≦L2としている。
【0014】
ここで、L>L2の場合、シートPを突き当て板310に寄せきれず斜行を補正できない。また、0≦L<L1の場合、坪量の小さいシート等ではシートPが突き当て板310に乗り上げたり、坪量の大きなシート等ではシートPが突き当て板310との間の摩擦により搬送速度が著しく低下する場合もあった。さらにL<0の場合、シートPが突き当て板310に激突することもあった。そこで、良好な横レジストレーションをとるため、例えばカセットの幅方向の位置を調整することにより、この距離Lの調整を行うようにしている。
【0015】
ところが、シート両面に画像を形成する場合、シートの片面に対する距離Lの調整はカセット位置調整で行うことができるが、裏面に画像を形成する際、再搬送通路を通過する際の斜行などにより、シートが斜行補正機構に達したとき片面の場合と距離Lが異なる場合がある。また、シートの材質や画像形成における現像剤の載り量、即ち画像の濃度によっては、定着装置を通過後のカール量が異なるため、距離Lの最適な距離範囲が変化し、突き当て板310に寄せきれない場合もあった。
【0016】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、両面に画像を形成する場合でも横レジストレーションのとれた良好な画像を形成することのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、画像形成部にて片面に画像が形成されたシートを反転させて再度、前記画像形成部に搬送し、シートの裏面に画像を形成する画像形成装置において、前記画像形成部の上流に設けられ、シート搬送方向と直交する幅方向に移動可能な突き当て板と、シートを斜送させて前記突き当て板に突き当てる斜送手段とを有する斜行補正手段と、前記突き当て板の幅方向の位置を制御する制御手段と、予め求められた、片面に画像が形成された後、再度、前記斜行補正手段に達するまでに生じるシートの幅方向の位置変化量を記憶する記憶手段と、を備え、前記制御手段は、シートの裏面に画像を形成する際、前記突き当て板の位置を、片面に画像が形成される際の位置から前記記憶手段に記憶された位置変化量に応じて移動させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明のように、シートの裏面に画像を形成する際に、再度斜行補正手段に達するまでにシートに生じる位置変化量を予め求めて記憶しておいて、突き当て板の位置を記憶された位置変化量に基づいて移動させる。これにより、両面に画像を形成する場合に最適な位置に突き当て板を配置できるため、確実にシートの斜行を補正することができ、横レジストレーションのとれた良好な画像を形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【0021】
図1において、1は画像形成装置であり、この画像形成装置1には、画像形成部1Aと、シートP(Pa,Pb)を給送するシート給送部1Bと、シート給送部1Bから給送されたシートPを画像形成部1Aに搬送するシート搬送装置1Cとを備えている。なお、シート搬送装置1Cは、シートPの斜行補正やタイミング補正を行う斜行補正手段である斜行補正機構2を備えている。
【0022】
ここで、画像形成部1Aは、感光ドラム5、転写ローラ4及び不図示の帯電装置、露光装置、現像器等から構成される。また、シート給送部1Bは、シートP(Pa,Pb)を複数枚収納するシート収納部であるカセット7(7a,7b)と、カセット7に収納されたシートPを送り出す分離ローラ8(8a,8b)とを備えている。
【0023】
なお、カセット7には、幅方向に移動可能なサイド規制板71(71a,71b)が設けられており、シートPはサイド規制板71により規制されてシート搬送方向に対して平行に載置されるようになっている。
【0024】
そして、このような構成の画像形成装置1において、不図示の操作部もしくはネットワーク接続されたホストコンピュータなどからプリンタジョブが投入されると、まず帯電装置により感光ドラム5の表面が一様に帯電される。次に、露光装置による露光により感光ドラム5の表面に潜像が形成され、この後、この感光ドラム上に形成された静電潜像に対して現像装置によるトナー現像が行われ、感光ドラム上にトナー像が形成される。
【0025】
一方、プリンタジョブが投入されると、分離ローラ8により、指定されたサイズのシートが収容されたカセット7からシートPが一枚ずつ送り出される。そして、このように送り出されたシートPは、搬送ローラ9a,9b,9c及びプレレジローラ14により斜行補正機構2に案内され、この斜行補正機構2により斜行が補正される。
【0026】
次に、このように斜行が補正されシートPは、シフトローラ3に搬送され、シフトローラ3はシートPを画像形成部1Aに対する所定の幅方向の基準位置にシフトさせつつ、感光ドラム5と転写ローラ4とにより構成される転写部までシートPを搬送する。そして、この後、シートPが転写ローラ4に達するタイミングで、感光ドラム5上に形成された画像先端が転写ローラ4に達するようになっており、これによりトナー像がシートPに転写される。
【0027】
次に、このようにトナー像が転写されたシートPは定着ローラ6まで搬送される。ここで、定着ローラ6は約200℃の温度で加熱されており、これによりシート上に形成されたトナー像は定着ローラ6のニップ圧と熱により溶融され、シートPに定着される。この後、シートPの一面目(片面)にのみ印字する片面印字の場合は排紙ローラ12により、シートPは機外に排出される。
【0028】
一方、シートPの二面目(裏面)にも印字する両面印字の場合は、フラッパ13を切り替えて、シートPを反転パスSwに案内した後、反転ローラ10a,10bによりシートPを反転位置Xまで搬送する。次に、ローラ10bを反転させることによってシートPをスイッチバックさせてスルーパスDupに案内した後、両面搬送ローラ11a,11b,11c、搬送ローラ9c及びプレレジローラ14により斜行補正機構2に案内する。そして、この斜行補正機構2により、再度シートPの斜行を補正した後、斜行が補正されたシートPに対して一面目と同様にしてトナー像が転写され、この後、トナー像が定着される。
【0029】
ところで、斜行補正機構2は、図2に示すようにシート搬送通路の一方の側端に設けられ、シート搬送方向に延びる突き当て板21と、突き当て板21にシートSの側端を押し当てるための斜送手段である斜送ローラ22とを備えている。なお、突き当て板21は後述するステッピングモータ23により矢印Fに示す幅方向に移動可能である。
【0030】
そして、このような構成の斜行補正機構2において、後述するステッピングモータ32によって駆動されるプレレジローラ14によりシートPが矢印A方向に搬送されると、シートPは、斜送ローラ22により突き当て板21に向かって矢印Bに示す方向に斜送される。これにより、シートPの一側端が突き当て板21に突き当てられ、この結果、シートPの斜行が補正され、主走査方向(幅方向)の位置が調整される。なお、このようなシートPの斜行補正の際、プレレジローラ14の圧接を解除するようにしており、これによりシートPの斜送が容易になる。
【0031】
次に、斜行が補正されたシートPを斜送ローラ22によりシフトローラ3に搬送し、シフトローラ3がシートPを挟持すると、後述するステッピングモータ31により軸方向に移動可能なシフトローラ3が矢印D方向に移動する。そして、このようにシフト手段であるシフトローラ3が移動すると、シートPは画像形成部1Aの転写部に対する所定の幅方向の基準位置に移動しつつ、矢印C方向に搬送され、転写ローラ4に向かう。
【0032】
図3は、画像形成装置1の制御ブロック図であり、100は画像形成部1Aの画像形成動作を制御すると共に、斜行補正機構2を制御するCPUである。ここで、このCPU100は不図示の内蔵ROM及び外部バスを介して接続された外部ROM101よりプログラム及び固定データをロードし、可変データを不図示の内蔵RAM及びSRAM102にリードライトするようになっている。
【0033】
また、CPU100には、モータ等の負荷を制御するASIC103や、アナログ信号をディジタル信号に変換するADC104、センサ入力や外部の負荷を制御するPIO105が接続されている。なお、ASIC103には、ステッピングモータ32,23,31を駆動するモータドライバ110,111,112が接続されている。
【0034】
また、ADC104には、例えば環境温度を検知する環境センサなどのセンサ120が接続されており、PIO105にはシート搬送路上のシートを検知するためのセンサ121及びフラッパ13を制御するためのソレノイド130が接続されている。
【0035】
ところで、突き当て板21の幅方向の位置を制御する制御手段であるCPU100は不図示の内蔵ROM及び外部ROM101に記録されたプログラムコードに応じて突き当て板21の位置調整制御を行うようになっている。ここで、この突き当て位置調整制御は、図4に示すようにカセット位置調整(S0)及び二面目位置調整(S1)から構成される。
【0036】
次に、このような突き当て板位置調整制御について説明する。
【0037】
まず、図5に示すフローチャートを用いてカセット位置調整について説明する。
【0038】
例えば、不図示の操作部よりカセット位置調整の開始が指示されると、まず分離ローラ8によるカセット7からの給紙が開始され(S01)、シートが一枚ずつ送り出される。そして、このシートを搬送ローラ9a〜9cによりプレレジローラ14に搬送する。
【0039】
次に、このプレレジローラ14によりシートを斜行補正機構2に向けて搬送し、シートが斜行補正機構2の近傍に達すると、一旦プレレジローラ14を停止させる(S02)。図6は、このようにプレレジローラ14を停止させたときのシートPと突き当て板21の関係を示す図であり、図6に示す状態でシートPと突き当て板21の幅方向の距離Eaを測定する(S03)。
【0040】
なお、この距離Eaの測定は、例えば不図示のセンサによりシートPと、突き当て板21の幅方向の位置を検知することによって行う、或は斜行補正機構2及びプレレジローラ14をユニットとして引き出して直接測定する。
【0041】
次に、測定された距離Eaが、シートPが突き当て板21に乗り上げることのない距離E1より長く、シートPを突き当て板21に突き当てることができる限界距離E2より短い範囲にあるかを判断する(S04)。
【0042】
ここで、距離Eaが、適正範囲内、即ちE1≦Ea≦E2(代表的には10mm±3)であれば(S04のY)、調整を終了する。一方、距離Eaが、適正範囲から外れていた場合は(S04のN)、カセット7の幅方向の位置を調整する(S05)。なお、このカセット位置の調整は、カセット7を幅方向に移動可能とし、手動、或は不図示の駆動手段を用いてカセット7を自動的に移動させるようにしても良いし、またサイド規制板71を幅方向に移動して調整してもよい。
【0043】
次に、図7に示すフローチャートを用いて二面目位置調整について説明する。
【0044】
既述したカセット位置調整が終わった後、まず分離ローラ8による給紙を開始する(S11)。そして、分離ローラ8によりシートを一枚ずつ送り出し、このシートを搬送ローラ9a〜9c、プレレジローラ14、斜行補正機構2に搬送する。さらに、斜行補正機構2により斜行を補正した後、シートを転写ローラ4、定着ローラ6を経て反転パスSwに搬送し、この後、スルーパスDupを通じて反転させ、両面搬送ローラ11a〜11cにより、再び搬送ローラ9cによりプレレジローラ14に搬送する。
【0045】
次に、プレレジローラ14によりシートを斜行補正機構2に向けて搬送し、シートが斜行補正機構2の近傍に達すると、一旦プレレジローラ14を停止させる(S12)。図8は、このようにプレレジローラ14を停止させたときのシートPと突き当て板21の関係を示す図であり、図8に示す状態でシートPと突き当て板21の幅方向の距離Ebを測定する(S13)。
【0046】
そして、この測定した距離Ebに基づき、例えばシートが突き当て板21に乗り上げることのない距離E1と、シートを突き当て板21に突き当てることができる限界距離E2との中心の値(以下、中心距離という)Eから距離Ebをマイナスした値ΔEを求める。そして、片面に画像が形成された後、再度、斜行補正機構2に達するまでにシートに生じる位置変化量(幅方向の位置ずれ)であるこの値ΔE(=E−Eb)をオフセット値ΔEとして不図示の操作部等からセットする。これにより、オフセット値ΔEはCPU100により記憶手段であるSRAM102に記憶される(S14)。
【0047】
次に、図9に示すフローチャートを用いて実際にシートの両面に画像を形成する場合のシートの一面目と二面目における突き当て板21の位置調整について説明する。
【0048】
まず、CPU100はシートのサイズに応じて突き当て板21の基本位置を演算する(S20)。本実施の形態においては、幅方向での画像形成部1Aの中央位置を基準として(シートサイズ/2+E)の位置(代表的にはE=10mm)を基本位置とする。
【0049】
次に、シートが一面目であれば(S21のY)、突き当て板21を基本位置に移動させる(S23)。二面目であれば基本位置に、既述した図8に示すオフセット調整量であるオフセット値ΔEを加算して(S22)、突き当て板21を幅方向に移動させる(S23)。
【0050】
なお、図10は、上記S22において、オフセット値ΔEを加味して決定された突き当て板21の位置と、二面目のシートPの位置との関係を示す図である。図10に示すように両面搬送の結果、シートPと突き当て板21との距離E’はほぼ中心距離Eに近くなり、良好な横レジストレーションをとることができる。
【0051】
なお二面目では突き当て板21をΔEだけオフセットさせるため、シフトローラ3による戻し量に関してもΔEだけオフセットさせる。もしくは画像形成位置制御手段であるCPU100により、画像書き出し位置をΔEだけオフセットさせるようにしてもよい。
【0052】
このように、予め求められた、一面目に画像が形成された後、再度、斜行補正機構2に達するまでにシートPに生じる位置変化量を記憶し、二面目に画像を形成する際、突き当て板21の位置を一面目に画像が形成される際の位置から、記憶された位置変化量に応じて移動させることにより、両面に画像を形成する場合でも確実にシートの斜行を補正することができる。
【0053】
これにより、シートPの突き当て板21に対する突き当て不足による搬送不良や、突き当て板21へのシートPの激突、乗り上げがなくなり、この結果、両面に画像を形成する場合でも、横レジストレーションのとれた良好な画像を形成することができる。
【0054】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0055】
図11は、本実施の形態に係る画像形成装置に設けられた斜行補正機構の構成を説明する図である。なお、図11において、図8と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0056】
図11において、15は斜行補正機構2の上流に設けられた検知手段であるラインセンサであり、このラインセンサ15によりにシートPの突き当て板側の側端位置を検知するようにしている。
【0057】
図12は、本実施の形態に係る画像形成装置の制御ブロック図である。図12において、106はセンサドライバ140を介してラインセンサ15を制御するASICであり、CPU100にはASIC106及びセンサドライバ140を介してセンサドライバ140が接続されている。
【0058】
次に、図13に示すフローチャートを用いて本実施の形態に係る二面目位置調整について説明する。
【0059】
この場合、既述したカセット位置調整が終わった後、まず分離ローラ8による給紙を開始する(S31)。そして、分離ローラ8によりシートを一枚ずつ送り出し、このシートPを搬送ローラ9a〜9c、プレレジローラ14、斜行補正機構2、転写ローラ4、定着ローラ6を経て反転パスSwに搬送する。更に、この後、スルーパスDupを通じて反転させ、両面搬送ローラ11a〜11cにより、再び搬送ローラ9cによりプレレジローラ14に搬送する。
【0060】
次に、このプレレジローラ14によりシートを斜行補正機構2に向けて搬送し、図11に示すようにラインセンサ15にシートPの先端が到達したタイミングでシートPの位置の測定を開始する(S32)。そして、この状態でラインセンサ15からのシートPの突き当て板側の側端位置信号によりシートPと突き当て板21の距離Ebを測定する(S33)。
【0061】
さらに、このようにして測定した距離Ebを中心距離Eからマイナスした値ΔEを求める。そして、この値ΔE(=E−Eb)を不図示の操作部等からセットすると、CPU100はSRAM102にオフセット値ΔEとして記憶する(S34)。
【0062】
このように、ラインセンサ15を用いることにより、自動的にシートPと突き当て板21の距離Ebを測定して予めシートの位置変化量を求めることができ、さらにオフセット値ΔEを求めることができる。
【0063】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0064】
本実施の形態ではシートの属性に基づいて突き当て板21の二面目位置の補正を行うようにしている。ここで、シートの属性とは、例えばシートPの坪量であり、SRAM102には下記の表1のように、予め求められたシートPの坪量に応じたオフセットΔEpが記憶されている。
【0065】
【表1】


【0066】
なお、この表1から明らかなようにシートPの坪量が小さい場合、突き当て板21への乗り上げが懸念されるため、斜送距離が大きくなるようオフセットΔEpを大きくしている。一方、シートPの坪量が大きい場合、斜送ローラ22の搬送力が不足するため、斜送距離が小さくなるようオフセットΔEpを小さくしている。
【0067】
そして、本実施の形態においては、不図示の操作部等より、搬送されるシートPの属性設定が可能である。
【0068】
次に、図14に示すフローチャートを用いて本実施の形態に係るシートの一面目と二面目における突き当て板位置調整について説明する。
【0069】
まず、CPU100は、シートのサイズに応じて突き当て板21の基本位置を演算する(S40)。本実施の形態においては、幅方向での画像形成部の中央位置を基準として(シートサイズ/2+E)の位置(代表的にはE=10mm)を基本位置とする。
【0070】
次に、シートが一面目であれば(S41のY)、突き当て板21を基本位置に移動させる(S43)。二面目であればSRAM102に記憶された表1に示す坪量データからオフセット値ΔEpを決定し(S42)、基本位置にΔEpを加算し(S45)、突き当て板21を移動させる(S43)。
【0071】
なお、二面目では突き当て板21をΔEpだけオフセットさせるため、シフトローラ3による戻し量に関してもΔEpだけオフセットさせる。もしくは画像書き出し位置をΔEpだけオフセットさせるようにしてもよい。
【0072】
このように、シートの種類に応じて異なる位置変化量をそれぞれSRAM102に記憶し、シートの裏面に画像を形成する際、突き当て板21の位置を、シートの種類に応じた位置変化量に応じて移動させることにより、両面に画像を形成する場合でも確実にシートの斜行を補正することができる。
【0073】
なお、これまでの説明においては、シートの種類に応じてΔEpオフセットさせる場合について述べてきたが、既述した図10に示す二面目に対するオフセット量ΔEに対して更にΔEpオフセットさせるようにしてもよい。
【0074】
また、これまではシートの属性として、シートPの坪量を例に挙げたが、シートの属性としてシートの画像濃度データ、即ちトナーの載り量のデータを用いても良い。このように、画像の濃度に応じて異なる位置変化量をそれぞれ記憶し、シートの裏面に画像を形成する際、突き当て板の位置を、画像の濃度に応じた位置変化量に応じて移動させることにより、両面に画像を形成する場合でも確実にシートの斜行を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図。
【図2】上記画像形成装置に設けられたプレレジローラ及び斜行補正機構の構成を説明する図。
【図3】上記画像形成装置の制御ブロック図。
【図4】上記斜行補正機構に設けられた突き当て板の位置調整制御を説明する図。
【図5】上記画像形成装置のカセット位置調整を説明するフローチャート。
【図6】上記プレレジローラを停止させたときのシートと突き当て板との関係を示す図。
【図7】上記突き当て板の二面目位置調整を説明するフローチャート。
【図8】上記プレレジローラを停止させたときのシートと突き当て板との関係を示す図。
【図9】上突き当て板の一面目と二面目における突き当て板の位置調整を説明するフローチャート。
【図10】上記突き当て板のオフセット値を加味したときのシートと突き当て板との関係を示す図。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置に設けられた斜行補正機構の構成を説明する図。
【図12】上記画像形成装置の制御ブロック図。
【図13】上記斜行補正機構に設けられた突き当て板の二面目位置調整を説明するフローチャート。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置に設けられた斜行補正機構の突き当て板位置調整を説明するフローチャート。
【図15】従来の斜行補正機構を説明する図。
【符号の説明】
【0076】
1 画像形成装置
1A 画像形成部
2 斜行補正機構
21 突き当て板
22 斜送ローラ
3 シフトローラ
7 カセット
71 サイド規制板
15 ラインセンサ
100 CPU
102 SRAM
P シート




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013