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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−62911(P2007−62911A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−250105(P2005−250105)
出願日 平成17年8月30日(2005.8.30)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 村▲崎▼ 聡
要約 課題
画像品質の低下を少なくする。

解決手段
画像形成装置は、シートを搬送しながらシートに画像を形成する画像形成部101と、画像形成部101にシートを搬送するシート供給部8と、シート給送部8に設けられ、シートを画像形成部101に搬送すると共に、シート搬送方向に沿って移動可能なレジストローラ8dと、を備えている。
特許請求の範囲
【請求項1】
シートを搬送しながら前記シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に前記シートを搬送するシート供給部と、
前記シート供給部に設けられ、前記シートを前記画像形成部に搬送するために回転し、かつシート搬送方向に沿って移動可能な回転体と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成部と前記シート供給部との間で前記回転体の移動に基づいて前記シートの速度変化を検知して前記シート供給部のシート搬送速度を前記画像形成部のシート搬送速度を基準にして増減速させる速度検知調節手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記速度検知調節手段が、
前記回転体の位置を検知する検知センサと、
前記検知センサの検知動作にともなって前記シート供給部のシート搬送速度を前記画像形成部のシート搬送速度を基準にして増減速させる制御部と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記回転体はシートを挟んで搬送する回転体対を構成し、
前記回転体対が、前記画像形成部の上流側近傍に配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記回転体が、前記画像形成部にシートが送り込まれた後、離間可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記回転体を有して前記回転体の移動を拡大して前記検知センサを作動させる拡大部材を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成部と、前記画像形成部よりも低速な前記回転体との両方でシートが搬送されているときにシートのこしによって前記画像形成部から離れる方向に前記回転体が移動することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート供給部から搬送されてきたシートを引き継いで搬送しながら、画像形成部でそのシートに画像を形成するとき、シート供給部のシートの搬送速度を画像形成部のシート搬送速度を基準にして増減させる画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機、プリンタ、ファクス、およびこれらの複合機器等の画像形成装置において、画像形成の高速化、高画質の要求が高まってきている。
【0003】
画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置は、像担持体としての感光ドラムと、この感光ドラムに潜像を形成するスキャナと、潜像をトナー像にて可視化する現像器とを各色ごとに備え、さらに、感光ドラムにシートを搬送する転写搬送ベルト等を備えている。これらは、画像形成部を構成している。カラー画像形成装置は、各感光ドラムに形成された各色のトナー像を、シート担持体としての転写搬送ベルトに静電吸着されて搬送されてくるシートに順次重ねて転写するようになっている。
【0004】
そして、カラー画像形成装置は、シート供給部により送り出したシートの先端部が転写搬送ベルトに到達していても、後端部がシート供給部から送り出されていないことがある。
【0005】
一方、シート供給部の給紙ローラの熱膨張や、材質の違い、あるいは経年変化によってシート供給部のシート搬送速度と、転写搬送ベルトでのシート搬送速度とに差が生じることがある。この場合、転写搬送ベルトのシート搬送速度が、シート供給部のシート搬送速度を上回ると、給紙ローラと転写搬送ベルトとの間でシートの引っ張り合いが生じる。このため、転写搬送ベルトに対するシートの吸着位置がずれて、シートの所定の位置にトナー像を転写することができないで、各カラートナー像同士にずれが生じて、色ずれが発生することがあった。また、トナー像をシートに転写している最中に、転写搬送ベルトに対してシートの位置がずれて、画像が多少歪むこともあった。すなわち、画像品質が悪かった。
【0006】
この問題に対処するため、従来のカラー画像形成装置は、シート供給部と転写搬送ベルトとの間で、シートの搬送方向を傾けて、シートをガイド部材に沿わせて搬送しながら、シートにループを強制的に作らせて、シートの引っ張り合いを吸収していた(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2002−249258号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来のカラー画像形成装置は、厚紙のようなコシの強いシートの場合、シート供給部と前記シート担持部との間にループができ難く、シートの引っ張り合いを吸収することができないことがあった。このため、シートの種類によっては、画像品質が悪いことがあった。
【0009】
なお、従来のカラー画像形成装置は、モノクロ(白黒)画像もシートに形成することができるようになっており、モノクロ画像を形成する場合も、画像が歪んで画質が悪いという課題が生じていた。
【0010】
本発明は、シート供給部から搬送されてきたシートを引き継いで搬送しながら、画像形成部でそのシートに画像を形成するとき、画像品質の低下を少なくすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明の画像形成装置は、シートを搬送しながら前記シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に前記シートを搬送するシート供給部と、前記シート供給部に設けられ、前記シートを前記画像形成部に搬送するために回転し、かつシート搬送方向に沿って移動可能な回転体と、を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の画像形成装置は、歪みの少ない、高品質の画像をシートに形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態の画像形成装置を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態における画像形成装置としてのカラー画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面図である。
【0014】
カラー画像形成装置の構成を説明する。
【0015】
カラー画像形成装置100は、4色のトナー像をシートに重ねて転写してカラー画像を形成するようになっている。カラー画像形成装置100は、4色のカラーに対応する4個の像担持体としての感光体ドラム1(1a,1b,1c,1d)を備えている。それぞれの感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に従って順に、帯電器2(2a,2b,2c,2d)、露光器3(3a,3b,3c,3d)、現像器4(4a,4b,4c,4d)、転写器(転写ローラ)5(5a,5b,5c,5d)、クリーナ6(6a,6b,6c,6d)等が配設されている。4個の感光体ドラム1(1a,1b,1c,1d)に対向して、シート担持体としての転写搬送ベルト9aが配設されている。これらは、画像形成部101を構成している。
【0016】
帯電器2(2a,2b,2c,2d)は、感光体ドラム1の表面を均一に帯電するようになっている。露光器3(3a,3b,3c,3d)は、画像情報に基づいてレーザービームを感光体ドラム1に照射して、感光体ドラム1上に静電潜像を形成するようになっている。現像器4(4a,4b,4c,4d)は、静電潜像にトナーを付着させて静電潜像をトナー像として顕像化するようになっている。転写器(転写ローラ)5(5a,5b,5c,5d)は、感光体ドラム1上のトナー像をシート(記録媒体)に転写させるようになっている。クリーナ6(6a,6b,6c,6d)は、転写後の感光体ドラム1の表面に残った残存トナーを除去するようになっている。カラー画像形成装置100は、制御部103によって制御されて動作するようになっている。
【0017】
本実施形態のカラー画像形成装置100における、感光体ドラム1a,1b,1c,1dと、帯電器2a,2b,2c,2d、現像器4a,4b,4c,4d、およびクリーナ6a,6b,6c,6dは、一体的にカートリッジ化されて、プロセスカートリッジ7(7a,7b,7c,7d)として装置本体100Aに着脱自在に設けられている。
【0018】
シート供給部8は、給送カセット8a、カセットピックアップローラ8a1、カセット搬送ローラ対8a2、レジストローラ対8d,8e、及びマルチ給送装置等で構成されている。マルチ給送装置は、マルチ給送トレイ8b、マルチ給送部8cで構成されている。マルチ給送部8cは、マルチピックアップローラ8c1、マルチ搬送ローラ対8c2で構成されている。給送カセット8aは、複数枚のシートPを収納し、装置本体100A内の底部に着脱自在に装填されている。マルチ給送トレイ8bは、装置本体100Aの正面(図1において、右側が正面である)に開閉自在に格納されており、画像形成時に、ユーザによって、開かれるようになっている。
【0019】
シート供給部8は、画像形成時に、給送カセット8aに積載されているシートPを、カセットピックアップローラ8a1によって1枚ずつに分離して送り出し、カセット搬送ローラ対8a2、及びレジストローラ対8d,8eによって画像形成部101に送り込むようになっている。カセット搬送ローラ対8a2から画像形成装置101の吸着ローラ9fまでのシート搬送路26(図2参照)は、湾曲している。レジストローラ対8d,8eは、その湾曲したシート搬送路26の途中に配設されている。
【0020】
また、シート供給部8は、画像形成時に開かれたマルチ給送トレイ8bに積載された複数枚のシートPを、マルチピックアップローラ8c1によって1枚ずつに分離して装置本体100A内に引き込み、マルチ搬送ローラ対8c2、及びレジストローラ対8d,8eによって画像形成部101に送り込むようになっている。
【0021】
給送カセット8a、マルチ給送トレイ8bにおけるシートの分離や搬送は、シート供給部8に備えてある搬送モータM25(図3参照)によりギア駆動列を介して行われる。
【0022】
シートを搬送する搬送部9を構成する転写搬送ベルト9aは、駆動ローラ9bと従動ローラ9c,9d,9eの4本のローラに張架支持されている。転写搬送ベルト9aの最上流位置には、転写搬送ベルト9aとともにシートを挟持し、かつシートを転写搬送ベルト9aに吸着させる吸着ローラ9fが配設されている。吸着ローラ9fは、シートの搬送時に電圧を印加されるようになっている。吸着ローラ9fは、電圧を印加されると、対向して接地されている従動ローラ9cとの間に電界を形成して、転写搬送ベルト9a、及びシートの間に誘電分極を発生させ、シートが転写搬送ベルト9aに静電吸着されるようにしている。
【0023】
転写搬送ベルト9aに対向している感光体ドラム1(1a,1b,1c,1d)は、アルミニウム製シリンダの外周面に有機光導伝体層(OPC)を塗布して形成されている。感光体ドラム1は、その両端部をフランジによって回転自在に支持されており、一方の端部が不図示の駆動モータから駆動力を受けると、図1の矢印で示す反時計回り方向に回転するようになっている。
【0024】
転写搬送ベルト9aの内側には、4個の感光体ドラム1a,1b,1c,1dに対向して転写搬送ベルト9aに内側から当接する転写器5(5a,5b,5c,5d)がそれぞれ配設されている。これらの転写器5は不図示の転写バイアス用電源に接続されている。この転写器5は、転写搬送ベルト9aを介してシートに正極性の電荷を印加して、感光体ドラム1上の負極性の各カラートナー像をシートに順次転写させ、最終的にカラー画像を形成するようになっている。
【0025】
転写搬送ベルト9aは、シートPを搬送するとき、シートPが転写搬送ベルト9aから剥がれないように不図示の補助部材によって剥がれ防止されている。この補助部材は、転写搬送ベルト9a上のシートを担持する側に配設されており、後述するように転写搬送ベルト9aを転写器5側へ押し込んで第2の位置へ移動させる機能も備えている。補助部材は、具体的に、転写搬送ベルト9aの表面側に配設されて、転写搬送ベルト9aに従動回転可能な複数個の搬送補助ローラである。この複数個の搬送補助ローラは、カム機構によって図1の左右方向(転写搬送ベルト9aの厚み方向)に一体に移動できるようになっている。
【0026】
そして、搬送補助ローラは、カラー複写機100がカラー記録を行うときには、図1の左方へ退避して転写搬送ベルト9aから離間している。しかし、搬送補助ローラは、モノクロ記録を行うときには、カム機構が動作して図1の右方へ移動して、転写搬送ベルト9aに当接して、転写搬送ベルト9aを転写器5側へ押し込む。これにより、転写搬送ベルト9aは、ブラック感光体ドラム1dと当接したままで、他の感光体ドラム1a,1b,1cから離間して、モノクロ記録ができるようになる。
【0027】
トナー画像検知センサ20は、色ずれ量を測定するためベルト上に形成されたトナーパターンを検知して、その検知結果に基づいて色ずれ量を演算し、この演算結果に基づいて各カラーのトナー像のシートに対する転写タイミングを補正するようになっている。
【0028】
定着器10は、シートに熱及び圧力を加えてシートにトナー像を定着するようになっている。定着器10は、電磁誘導発熱層を有する円筒状の定着ベルト10aと、弾性加圧ローラ10bとを有している。定着ベルト10aは、励磁コイルとT型の磁性コアとからなる磁場発生部を内蔵したベルトガイド部材10cにガイドされている。弾性加圧ローラ10bは、定着ベルト10aを挟みベルトガイド部材10cと所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成している。
【0029】
カラー画像形成装置の動作を説明する。
【0030】
シートにカラー画像を記録する場合の動作を説明する。
【0031】
ユーザによって、カラー画像記録を選択されると、上記した補助部材としての不図示の搬送補助ローラは、左方へ退避して、転写搬送ベルト9aから離れる。このため、転写搬送ベルト9aは、4個の感光体ドラム1a,1b,1c,1dに当接している。カセット搬送ローラ対8a2、レジストローラ対8d,8eは、シート供給部8から送り出されたシート(記録媒体)を、転写搬送ベルト9aへ搬送する。転写搬送ベルト9aは、シートを静電吸着して、感光体ドラム1a,1b,1c,1dを通過させる。感光体ドラム1a,1b,1c,1dに対向している各転写器5a,5b,5c,5dは、感光体ドラム1a,1b,1c,1dの各色のトナー像をシートに順次転写して、カラートナー像を形成する。そして、定着器10は、シートを加熱加圧して、カラートナー像をシートに定着する。最後に、排出ローラ11,12は、カラー画像を形成されたシートを、排出積載部13へ排出して積載する。
【0032】
シートに、モノクロ(白黒)画像を記録する場合の動作を説明する。
【0033】
ユーザによって、モノクロ画像記録を選択されると、不図示のカム機構が作動して補助搬送ローラは、右方へ移動して、転写搬送ベルト9aを転写器5側に押し込み、転写搬送ベルト9aを、ブラック感光体ドラム1dを除く他の感光体ドラム1a,1b,1cから離間させる。この結果、ブラック感光体ドラム1dのみに選択されて、カラー画像形成装置100は、モノクロ画像記録可能な状態になる。その後、カラー画像形成装置100は、カラー画像を記録する場合と同様な動作によって、ブラック感光体ドラム1dに形成されたブラックトナー像を、シートに転写して、定着器10で定着する。モノクロ(白黒)画像を記録されたシートは、排出部13へ排出される。
【0034】
シートの両面に画像を記録する場合の動作を説明する。
【0035】
ユーザによってシートの両面に画像を記録することが選択されると、排出ローラ11,12は、カラー、モノクロに関係なく、排出部13がシートを完全に排出する前に、逆転して、シートを両面搬送経路15に送り込む。すなわち、排出ローラ11,12は、シートをスイッチバック搬送して、表裏反転する。両面搬送経路15は、シートを、装置本体正面側に配設されている斜送ローラ16に送り込む。斜送ローラ16、Uターンローラ17、及びレジストローラ対8d,8eは、シートを転写搬送ベルト9aと吸着ローラ9fとの間に送り込む。そして、転写搬送ベルト9aがシートを搬送している間にシートの第2面(他方の面)にトナー像が転写される。最後、定着器10が、シートにトナー像を定着し、排出ローラ11,12がシートを排出部13に排出する。
【0036】
本実施形態のカラー画像形成装置100は、シート給送部8と画像形成部101との間に、速度変化検知部102を有している。この速度変化検知部102は、シートの速度変化を検知するようになっている。速度変化検知部102は、シートを挟んで回転搬送可能であり、かつ一方の回転体としてのレジストローラ8dがシート搬送方向に沿って移動可能な駆動ローラである回転体対としてのレジストローラ対8d、8eと、レジストローラ8dの位置を検知するセンサ22とを備えている。この速度変化検知部102と、後述するモータM25と、制御部103は、速度検知調節手段を構成している。なお、レジストローラ対8d、8eは、シート供給部8と、速度変化検知部102との機構と兼用されている。
【0037】
レジストローラ8dは、シート搬送方向に沿って円滑に移動(揺動)できるようになっている。レジストローラ8dの移動は、拡大部材としての増幅レバー21に増幅されて、検知センサ22によって検知されるようになっている。検知センサ22は、光センサであり、増幅レバー21によって遮光されるとオフになり、遮光を解除されて透光状態になるとオンになる。なお、検知センサ22は、光センサに限定されない、接触子に増幅レバーが接離することによってオン、オフするようなスイッチであってもよい。
【0038】
レジストローラ8dの軸受は、レジストローラ8dがシート搬送方向へ移動できるように不図示の長孔に支持されている。因みに、レジストローラ8dの移動距離は約0.5mmである。なお、0.5mmは、参考数値であって、本発明を限定するものではない。この移動距離は、短い程、画像劣化を防ぐのに有効であり、移動距離が短くてもレジストローラ8dの動きを確実に検知できるようにするため、増幅レバーを設けてある。
【0039】
また、レジストローラ8dに対向するレジストころ8eの回転負荷反力と、レジストローラ8dの自重とをキャンセルするため、レジストローラ8dは、不図示の付勢部材(ばね)によって、上方に牽引されている。
【0040】
また、レジストローラ8dには、図3に示す駆動入力ギア24が設けられている。駆動入力ギア24は、固定回転する駆動ギア25に噛み合っている。駆動ギア25は、搬送モータM25によって回転するようになっている。この搬送モータM25は、カセットピックアップローラ8a1、カセット搬送ローラ対8a2、マルチピックアップローラ8c1、マルチ搬送ローラ対8c2も回転するようになっている。また、モータM25は、制御部103によって、回転制御されるようになっている。
【0041】
レジストローラ対8d,8eのシート搬送速度は、検知センサ22の検知結果に応じて、制御部103が搬送モータM25の回転速度を制御することによって、2段階に切り換えられるようになっている。レジストローラ対8d,8eは、シート搬送速度を切り換えられることによって、シート供給部8から搬送されてきたシートを、画像形成部101のシート搬送速度に合わせて画像形成部101にシートを送り込むことができる。なお、本実施形態のレジストローラ対8d,8eは、2段階に速度切り換えができるようになっているが、2段階に限定されるものではなく、3段階以上であってもよい。
【0042】
以上の構成において、シート供給部8のシート搬送速度が転写搬送ベルト9aのシート搬送速度より速いとき、図4に示すように、転写搬送ベルト9aにはシートの押込み力が加わる。この押込み力が画像形成部101のシート保持力を越える前に、レジストローラ8dは後述する動作によって下がる(下降する)。レジストローラ8dが下方へ移動することによってシートの腰に起因したシートの押込み力が転写搬送ベルト9aに加わることが緩和される。さらに、レジストローラ8dが下降した動きは、検知センサ22によって検知される。制御部103は、検知センサ22の検知動作によって、カセットピックアップローラ8a1、カセット搬送ローラ対8a2、レジストローラ8d等を駆動している搬送モータM25の回転を遅くする。この結果、カセットピックアップローラ8a1、カセット搬送ローラ対8a2、レジストローラ8d等による、シートの搬送速度が、転写搬送ベルト9aのシート搬送速度より遅くなる。
【0043】
しかし、搬送モータM25を遅く回転し続けていると、今度は、レジストローラ8d等がシートを引っ張り、画像形成部101にバックテンションが加わる虞がある。そこで、このバックテンションが画像形成部101のシート保持力を越える前に、後述する動作によって、レジストローラ8dは、上方に移動する。レジストローラ8dの上方への動きは、検知センサ22によって検知される。制御部103は、検知センサ22の検知動作によって、搬送モータM25の回転を速くする。この結果、カセットピックアップローラ8a1、カセット搬送ローラ対8a2、レジストローラ8d等による、シートの搬送速度が、転写搬送ベルト9aのシート搬送速度より速くなり、画像形成部101にバックテンションが加わるようなことがない。なお、図4において、1st乃至4stは、各感光ドラム1a,1b,1c,1dにシートが到達したときの画像形成部101のシート保持力(ETB保持力)の値を示している。
【0044】
このようにして、シート供給部8は、画像形成部101のシート搬送速度を基準にして、シート供給部8のシート搬送速度を調節することによって、画像形成部101にシートを押し込むことがなければ、画像形成部101が搬送しているシートにバックテンションを加えるようなこともない。従って、シート供給部8は、シートにカールが生じなくても、シートの搬送速度を調節することができるので、シートの種類に関係なく、シートを画像形成部101に円滑に送り込むことができる。
【0045】
以上の動作を詳細に説明する。
【0046】
レジストローラ8dに対向するレジストころ8eの回転負荷反力と、レジストローラ8dの自重とをキャンセルして、速度変化検知部102の検出感度を向上させるため、レジストローラ8dには、上方へ付勢部材(ばね)によって牽引されている。このため、レジストローラ8dには、シート供給部8に搬送モータM25の回転力が伝わっていないとき、図5に示すように、引き上げられている。
【0047】
シート供給部8に搬送モータM25の回転力が伝わると、レジストローラ8dがシートを搬送する方向に回転する(図6において、右回転する)。レジストローラ8dは、回転停止しているレジストころ8eに接触しているため、レジストころ8eを回転させるための反力によって右回転しながら下がる(下降する)。このため、増幅レバー21が、図6において左回転して、検知センサ22を透光状態にしてオンにする。制御部103は、検知センサ22がオンになったことによって、搬送モータM25の回転速度を転写搬送ベルト9aによるシート搬送速度未満の低速(V1)にする。
【0048】
給紙カセット8aから送り出されたシートの先端がレジストローラ対8e,8dに突入する。シート供給部8内の中間搬送ローラとしてのカセット搬送ローラ対8a2と、レジストローラ8dとのシート搬送速度を等しくするか、或いはカセット搬送ローラ対8a2のシート速度を速く設定してある。このため、図7に示すように、カセット搬送ローラ対8a2とレジストローラ対8e,8dとの間のシート部分のコシの強さ(剛性)で、レジストローラ8dが押し上げられる。これにともなって、増幅レバー21が図7において右回転して、検知センサ22を遮光してオフにする。制御部103は、検知センサ22がオフになったことによって、搬送モータM25の回転速度を転写搬送ベルト9aによるシート搬送速度より速い高速(V2)にする。また、このとき、制御部103は、検知センサ22の検知動作に基づいて、シートがシート供給部8から搬送されてきたことを認識する。すなわち、制御部103は、シートのトップ検知を行い、この後、感光ドラム1上のトナー像をシートに転写するときの、転写タイミングを図る。
【0049】
そして、図8に示すように、シートの先端が画像形成部101の吸着ローラ9fと転写搬送ベルト9aとの間に突入する。このとき、シート供給部8のシート搬送速度が、画像形成部101のシート搬送速度(V3)以上の高速(V2)である。このため、シートは、吸着ローラ9fと転写搬送ベルト9aとの間に突き当てられて押し込められ、減速する。しかし、レジストローラ8dは、シートを高速(V2)で搬送する回転速度で搬送モータM25によって回転を継続している。従って、レジストローラ8dは、図8に示すように、減速しているシートに対する反力によって右回転しながら下降する。なお、シートが吸着ローラ9fと転写搬送ベルト9aとの間に突き当てられたとき、コシの強いシートは殆ど撓まないが、コシの弱いシートは撓むことがある。従って、レジストローラ8dは、シートが撓むのに従って、その撓み部分によって押し下げられる場合もある。
【0050】
レジストローラ8dが下がると、増幅レバー21が、図8において、左回転して、検知センサ22を透光状態にしてオンにする。制御部103は、検知センサ22がオンになったことによって、搬送モータM25の回転速度を転写搬送ベルト9aによるシート搬送速度未満の遅い低速(V1)にする。
【0051】
シート供給部8のシート搬送速度が、転写搬送ベルト9aによるシート搬送速度未満の低速(V1)であるので、図9に示すように、吸着ローラ9fと転写搬送ベルト9aとがシートをレジストローラ対8d,8eから引き抜くようにして搬送する。これにともなって、レジストローラ8dが、シートに引き上げられて、増幅レバー21は、検知センサ22を遮光してオフにする。制御部103は、検知センサ22がオフになったことによって、搬送モータM25の回転速度を転写搬送ベルト9aによるシート搬送速度以上の高速(V2)にする。
【0052】
以後、検知センサ22がオン、オフする毎に、制御部103は、シート供給部8のシート搬送速度を、転写搬送ベルト9aのシート搬送速度(V3)以上のより速い高速(V2)と、転写搬送ベルト9aのシート搬送速度未満の低速(V1)とに切り換える。この結果、シート供給部8は、画像形成部101のシート保持力より、バックテンションと押込み力が大きくならないようにして、シートを画像形成部101に送り込むことができる。
【0053】
以上の説明は、給紙カセット8aからシートが供給する場合について説明であったが、シート供給部8は、マルチ給送部8bからシートを供給する場合も同様にして、シート搬送速度を高速と低速に換えて、画像形成部101にシートを送り込むことができるようになっている。
【0054】
なお、シート供給部8のシート搬送速度は、カセット搬送ローラ対8a2、マルチ給送部8c、レジストローラ対8d,8e等のローラが熱で膨張して径が大きくなることによって、シート搬送速度が速くなることがある。このため、本実施形態のシート供給部8のシート搬送速度における高速(V2)は、ローラの熱膨張によって増加する速度よりも高速に設定してある。また、低速(V1)は、ローラが摩耗で径が小さくなることよって、減少する速度よりも低速に設定してある。このため、本実施形態のカラー画像形成装置100は、温度変化、長期間の使用による摩耗の影響を受けることが少なく、画像形成部101のシート搬送速度に合わせてシートを画像形成部101に送り込むことができる。さらに、本実施形態のカラー画像形成装置100は、シートの搬送速度の管理しているので、必要以上に高速(V2)と低速(V1)の差を設ける必要が無くなり、装置全体として安定した動作をすることができるとともに、騒音を少なくすることができる。
【0055】
なお、本実施形態のカラー画像形成装置100における速度変化検知部102は、転写搬送ベルト9aの下端及び吸着ローラ9fの近くに配設するのが好ましい。すなわち、速度変化検知部102は、画像形成部101の上流側近くに設けるのが好ましい。速度変化検知部102をこのような配置すると、給紙カセット8a、マルチ給送部8c、両面搬送経路15のいずれから送り込まれてきたシートに対しても、シートの搬送速度を画像形成部101のシート搬送速度に合わせることができる。
【0056】
また、以上の説明において、図3に示す駆動ギア25が回転して、駆動ギア25の回転力が駆動入力ギア24に伝達されるとき、歯車の噛み合いによって、駆動入力ギア24にシート搬送方向の力が加わって、同方向に駆動入力ギア24が移動する虞がある。駆動入力ギア24が移動するとレジストローラ8dも同方向に移動する。このため、速度変化検知部102が、シートによって、レジストローラ8dが動かされたものと判断して、シートの搬送状態を誤検知する虞がある。そこで、駆動ギア25は、図3(a)に示すように、駆動入力ギア24の圧力角を考慮して、シート搬送方向に対して直交しり方向へ力が加わる位置に配設してある。この結果、レジストローラ8dは、駆動ギア25と駆動入力ギア24とのギア噛合による回転分力によって移動しないようになっている。
【0057】
ギア24,25の噛み合い量が変化することによる影響について説明する。レジストローラ8dがシートに押されたり下流側に引っ張られたりすることなく、自ら回転しているときには、図3(a)に示すように、レジストローラ8dは、レジストころ8eの回転負荷反力で下がり、下方にいる。このため、ギア24,25同士は、適正な噛み合いになっており、ギア24,25同士の回転力の伝達性能が低下することがない。これに対して、図3(b)に示すように、レジストローラ8dがシートに押されたり下流側に引っ張られたりすると、レジストローラ8dは、上方に移動して、ギア同士24,25の噛み合い量が減少する。しかし、シートによって回転されるため(従動回転されるため)、噛み合い量が減少しても、回転伝達が損なわれるようなことがない。なお、このときの、レジストローラ8dの移動量は、ギア同士24,25の噛合が外れない程度に設定してある。
【0058】
以上のように、本実施形態のカラー画像形成装置100では、レジストローラ8dが下方へ移動することによってシートの腰に起因したシートの押込み力が転写搬送ベルト9aに作用することが少なくなる。よってシートに画像を転写するときの、画像伸縮、色ずれを少なくすることができる。また、本実施形態のカラー画像形成装置100では、厚紙のようにコシの強いシートのように十分なループが形成されなくても、シート供給部の速度の切換を適宜設定することができる。よって画像形成部101のシート保持力よりシートによるバックテンションと押込み力が大きくならないように制御することができる。この結果、本実施形態のカラー画像形成装置100は、シートに画像を転写するときの、画像伸縮、色ずれを防止することができる。
【0059】
また、本実施形態のカラー画像形成装置100は、シート搬送路を従来と異なって、シートを積極的に撓ませる構造にする必要がなく、シート搬送路が狭くても、シート供給部の速度管理を行うことができる。よって、本実施形態のカラー画像形成装置100は、小型にすることができる。
【0060】
さらに、本実施形態のカラー画像形成装置100は、シートがレジストローラ対8d,8eに突入して、レジストローラ8dが上昇したことが検知(トップ検知)されてから、レジストローラ8dが下降を開始するまでの時間が、シートの種類によって異なっているので、シートの種類を検知することができる。
【0061】
また、本実施形態のカラー画像形成装置100は、シートが転写搬送ベルト9aのローラ9b乃至9eに対して回転方向に滑って、駆動ローラ9bの不図示の駆動モータを過回転させることがないので、駆動モータが円滑に回転することができる。この結果、カラー画像形成装置100は、転写搬送ベルト9aに循環速度にむらが生じることがなく、シートに画質の良い画像を形成することができる。
【0062】
以上の実施形態のカラー画像形成装置100は、レジストローラ8dがシート搬送方向に沿って移動することによってシートの搬送速度を検知してシート搬送速度を制御しているが、レジストローラ8dに対向するレジストころ8eがレジストローラから回転力を得てシート搬送方向に移動できるようにしてもよい。この場合、レジストローラ8dのギア24,25の噛み合いが減少する危険性を回避することができる。
【0063】
また、以上の実施形態のレジストローラ対8d,8eは、常時互いに接触するようになっているが、シートを画像形成部101に送り込んだ後、離間するようになっていてもよい。この場合、画像形成部101は、シート供給部8によって、シートの押し込み力やバックテンションを受けることが無くなるので、より一層、画像伸縮、色ずれを防止することができる。
【0064】
以上の説明は、シートにトナー画像を形成する電子写真方式のカラー画像形成装置を画像形成装置の一例として説明したが、シートにインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置においても、本発明を適用することができる。従って、本発明は、カラー画像形成装置のみに適用されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置としてのカラー画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面図である。
【図2】速度変化検知部の概略図である。
【図3】レジストローラを駆動する駆動ギアと駆動入力ギアとの噛合関係を示す図である。(a)レジストローラが下がった位置にいるときの図である。(b)レジストローラが上がった位置にいるときの図である。
【図4】画像形成部のシート保持力とシート搬送部から受ける力の関係を示す図である。
【図5】速度変化検知部の非作動状態を示す図である。
【図6】速度変化検知部の作動開始時の図である。
【図7】レジストローラ対にシートの先端が突入したときの図である。
【図8】吸着ローラと転写搬送ベルトとの間にシートの先端が突入したときの図である。
【図9】画像形成部がシートの搬送を開始したときの図である。
【符号の説明】
【0066】
P シート
1a,1b,1c,1d 感光体ドラム
8 シート供給部
8a 給送カセット
8a2 カセット搬送ローラ対
8c マルチ給送部
8d,8e レジストローラ対
8d レジストローラ(一方の回転体、駆動回転体、回転体対)
8e レジストころ(回転体対)
9 搬送部
9a 転写搬送ベルト
9b 駆動ローラ
9c,9d,9e 従動ローラ
9f 吸着ローラ
10 定着器
15 両面搬送経路
21 増幅レバー(拡大部材)
22 検知センサ
24 駆動入力ギア
25 駆動ギア
26 シート搬送路
100 カラー画像形成装置(画像形成装置)
100A 装置本体
101 画像形成部
102 速度変化検知部(速度検知調節手段)
103 制御部(速度検知調節手段)




 

 


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