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発明の名称 シート排出装置と画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−45623(P2007−45623A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−234665(P2005−234665)
出願日 平成17年8月12日(2005.8.12)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 稲生 一志
要約 課題
排紙駆動ローラの外周と上部保護部材の下流側端部との間の隙間に逆流シートが侵入するのを、装置に組み込み易い構造によって阻止すること。

解決手段
シート排出装置70は、シートを挟持して回転することによって排出する排紙ローラ対53と、排出されたシートを排紙ローラ対53の少なくとも一方のローラに巻き込むことを阻止する阻止部材59と、を備え、阻止部材59が、排紙駆動ローラ53aの回転軸53aaに回転自在に設けられている。
特許請求の範囲
【請求項1】
シートを挟持して排出する回転体対と、
前記回転体対によって排出されたシートを前記回転体対の少なくとも一方の回転に巻き込むことを阻止する阻止部材と、を備え、
前記阻止部材が、前記回転体の回転軸に設けられていることを特徴とするシート排出装置。
【請求項2】
シートを挟持して回転することによって排出する回転体対と、
排出された前記シートが積載される積載手段と、
前記回転体対の少なくとも一方の回転体の外周の一部に対向する保護部材と、
前記回転体の外周と前記保護部材の下流側端部との間の隙間に対して交差する向きに配設されて、前記シートが前記隙間に侵入するのを阻止する阻止部材と、を備え、
前記阻止部材が、前記回転体の回転軸に回転自在に設けられていることを特徴とするシート排出装置。
【請求項3】
前記阻止部材が、前記回転体対から排出されるシートと干渉しない位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート排出装置。
【請求項4】
前記阻止部材が、前記回転体対の少なくとも一方の端部近傍に配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート排出装置。
【請求項5】
前記阻止部材が、前記回転体の中間部に前記回転体に対して回転自在に配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート排出装置。
【請求項6】
前記回転体対の内、いずれか一方の回転体が他方の回転体より硬く、かつ長さが長いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート排出装置。
【請求項7】
前記一方の回転体が、中間部に前記阻止部材を有し、前記阻止部材の前記回転体対のニップに沿った部分が前記一方の回転体の外周と同一面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート排出装置。
【請求項8】
前記隙間に対して交差して、前記回転体対の少なくとも一方の回転体と同軸的に配設され、前記一方の回転体の回転に伴って回転して前記シートを蹴り出す蹴り出し部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート排出装置。
【請求項9】
シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段によって画像を形成されたシートを排出するシート排出装置と、を備え、
前記シート排出装置が、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート排出装置であることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、排出するシートに損傷を与えないようにしたシート排出装置と、このシート排出装置を備えて、画像を形成したシートが損傷を受けないようにした画像形成装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シートに画像を形成する画像形成装置やシートに処理を施すシート処理装置等は、シート排出部分にシート排出装置を有している(特許文献1参照)。
【0003】
シート排出装置が装備されている画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)を図9に示す。
【0004】
図9は、プリンタのシート搬送方向に沿った断面図である。このプリンタ100において、給紙カセット207内のシートPは、中間搬送ローラ対245、レジストローラ対244を通り、二次転写部T202へと給送される。一方、像担持体221Y,221M,221C,221Bkには、カラートナー画像が既に形成されている。このカラートナー画像は、一次転写部T201Y,T201M,T201C,T201Bkを通過する中間転写ベルト235に順次重畳転写される。一次転写部T201Y,T201M,T201C,T201Bkは、像担持体221Y,221M,221C,221Bkと一次転写ローラ234Y,234M,234C,234Bkとのニップによって形成されている。
【0005】
中間転写ベルト235のフルカラートナー画像を形成された部分が、二次転写ローラ251と二次転写対向ローラ232とのニップである二次転写部T202を通過する。このとき、シートも二次転写部T202を通過する。二次転写ローラ251は、シートに中間転写ベルト235上のフルカラートナー画像を転写する。シートは、搬送ベルト252によって定着装置250に送り込まれ、定着装置250で、加熱加圧されて、フルカラートナー画像を定着される。そして、シートは、搬送ローラ対255,254を経て、シート排出装置270の排紙ローラ対253によって、排紙積載部256に排出される。
【0006】
ところで、従来のシート排出装置270は、図10の断面図に示すように、排紙ローラ対253のローラ253a、253bの外周を保護するため、上部保護部材257と下部保護部材258とを備えている。上部及び下部保護部材257,258は、シートガイドと兼用されている。
【0007】
一方、近年、画像形成装置の画像品質に対するユーザのニーズは、非常に高くなる傾向にある。例えば、シート排出部でシートにローラの跡が付かないようにする(ローラマークの抑制)要望や、画像に艶のある(高グロス化)、高画質の画像などの要望が高まっている。ローラマークは、冷え切らないトナー画像にローラが接触することによって、生じる凝固むらや、ローラの角によって付く跡などである。
【0008】
また、画像の高グロス化に伴い、定着装置250でのシートを加熱する温度が高くなる傾向にある。ところが、定着装置250の高温化に伴って、シート排出装置270においてシートにローラマークが付き易くなる傾向にある。
【0009】
このため、図11(図10のV矢視図)に示すように、排紙下ローラ253bにシート幅よりも長く連続した1本のローラ(通しローラ)を使用して、シートにローラマークが付かないようにしていた。
【0010】
しかし、図10に示すように、上部保護部材257及び下部保護部材258と、排紙上ローラ253a及び排紙下ローラ253bとの間に隙間S1,S2が各々形成されている。
【0011】
一方、排紙積載部256に積載されるシートの積載高さが高くなると、排出されるシートの先端が積載されているシートに突き当たり、それ以上排出されにくくなることがある。このような場合、シートP1は、撓んで、シートの後端が排紙ローラ対253から排出されても、排紙ローラ対253から離れないで、排紙上ローラ253a又は排紙下ローラ253bに当接したままになっていることがある。排紙上ローラ253a又は排紙下ローラ253bは回転を継続しているため、シートの後端は、排紙上ローラ253a又は排紙下ローラ253bの回転に伴って、隙間S1または隙間S2に侵入して、排紙ローラ対253と保護部材257,258との間に詰まることがある。なお、このようなシートを「逆流シート」と言う。
【0012】
そこで、図12、図13に示すシート排出装置370のように、保護部材257,258に、阻止部材359a、359bを設け、この阻止部材359a、359bによって、隙間S1または隙間S2に逆流シートが侵入しないようにしていた。
【0013】
この場合、シート幅方向に複数箇所設けられた阻止部材359aを避けるため、排紙上ローラ353aは、回転軸353aaに部分的に短ローラ353abを設けた形状に形成されて、短ローラ353ab間に阻止部材359aが位置するようにしてある。また、排紙下ローラ353bは、シート幅方向に複数箇所設けられた阻止部材359bに寸断されて短ローラに形成されている。排紙下ローラ353bは、排紙上ローラ353aの短ローラ353abに対向する位置にブラケット353bcに支持され、間に阻止部材359bが位置できるようにしてある。ブラケット353bcは、保護部材358に設けられて、阻止部材の役目もしている。
【0014】
【特許文献1】特開2000−327208号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかし、従来のシート排出装置370は、阻止部材359a、359bを上部保護部材257及び下部保護部材258に設けると、排紙上ローラ353aと排紙下ローラ353bとを組み込みにくいという問題があった。
【0016】
また、排紙上ローラ353aと排紙下ローラ353bは、分割された複数の短ローラから形成されているため、シートにローラマークを付けるおそれがあった。
【0017】
本発明は、回転体の外周と保護部材の下流側端部との間の隙間に逆流シートが侵入するのを、装置に組み込み易い構造によって阻止したシート排出装置を提供することを目的としている。
【0018】
本発明は、上記隙間にシートが侵入して詰まるのを阻止したシート排出装置を備えて、シートに形成した高画質の画像に損傷を受けることの少ない画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するため、本発明のシート排出装置は、シートを挟持して排出する回転体対と、前記回転体対によって排出されたシートを前記回転体対の少なくとも一方の回転に巻き込むことを阻止する阻止部材と、を備え、前記阻止部材が、前記回転体の回転軸に設けられていることを特徴としている。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明のシート排出装置は、シートを挟持して回転することによって排出する回転体対と、排出された前記シートが積載される積載手段と、前記回転体対の少なくとも一方の回転体の外周の一部に対向する保護部材と、前記回転体の外周と前記保護部材の下流側端部との間の隙間に対して交差する向きに配設されて、前記シートが前記隙間に侵入するのを阻止する阻止部材と、を備え、前記阻止部材が、前記回転体の回転軸に回転自在に設けられていることを特徴としている。
【0021】
本発明のシート排出装置における、前記一方の回転体が、中間部に前記阻止部材を有し、前記阻止部材の前記回転体対のニップに沿った部分が前記一方の回転体の外周と同一面に形成されていることを特徴としている。
【0022】
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像を形成されたシートを排出するシート排出装置と、を備え、前記シート排出装置が、上記いずれか1つのシート排出装置であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0023】
本発明のシート排出装置は、阻止部材が、回転体の回転軸に回転自在に設けられているので、阻止部材と回転体とを一体化することができて、装置への阻止部材と回転体との組み込みが容易になる。
【0024】
本発明のシート排出装置は、阻止部材が、回転体対によって排出されたシートを回転体対の少なくとも一方の回転に巻き込むことを阻止するようになっていので、シートの巻き込みを阻止してシート詰まりの発生を防止することができる。
【0025】
本発明のシート排出装置は、阻止部材が、回転体の外周と保護部材の下流側端部との間の隙間に逆流シートが侵入するのを阻止するようになっているので、シート詰まりの発生を防止することができる。
【0026】
本発明のシート排出装置は、阻止部材が、回転体対から排出されるシートと干渉しない位置に設けられているので、排出されるシートに傷を付けないようになっている。このため、本発明のシート排出装置は、シートに形成された画像の画質を低下させるようなことがない。
【0027】
本発明のシート排出装置は、阻止部材を回転体の中間部に配設した場合、阻止部材の回転体対のニップに沿った部分と回転体との外周を同一面にしてあるので、回転体の外周に段差が生じることがない。このため、本発明のシート排出装置は、シートにローラの跡(ローラマーク)を付けるようなことがなく、シートに形成された画像の画質を低下させるようなことがない。
【0028】
本発明の画像形成装置は、上記隙間にシートが侵入して詰まるのを阻止したシート排出装置を備えているので、シートに損傷を与えることが少なくなり、シートに形成した画像の画質を高画質のまま維持してユーザに提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態の画像形成装置とシート排出装置とを図に基づいて説明する。
【0030】
(画像形成装置)
画像形成装置には、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機器がある。本実施形態の画像形成装置は、カラーレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)であるが、プリンタに限定されるものではない。
【0031】
図1は、プリンタのシート搬送方向に沿った断面図である。プリンタ10は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーによって、シートにカラー画像をプリントするようになっている。プリンタ10は、シートを排出する部分に後述するシート排出装置70(又は、170)を備えている。
【0032】
給紙カセット1の中板4上に積載されたシートPは、給紙ローラ41によって1枚ずつに分離されて、給紙カセット1から送り出される。シートPは、中間搬送ローラ対45、レジストローラ対44を通り、二次転写部T2へと給送される。
【0033】
画像形成手段としての複数の色成分毎の現像器2Y,2M,2C,2Bkは、像担持体21Y,21M,21C,21Bkと、この像担持体を帯電させる帯電体23Y,23M,23C,23Bkと、像担持体をトナー現像する現像器22Y,22M,22C,22Bk等を有している。
【0034】
露光装置1Y,1M,1C,1Bkは、像担持体21Y,21M,21C,21Bkに画像情報に基づいたレーザを照射する。レーザを照射された部分には潜像が形成される。潜像は、現像器22Y,22M,22C,22Bkにより、トナー現像されて、トナー画像となる。すななわち、潜像は、可視像化される。各色毎のトナー画像は、像担持体21Y,21M,21C,21Bkと一次転写ローラ34Y,34M,34C,34Bkとに挟まれた一次転写部T1Y,T1M,T1C,T1Bkを通過する中間転写ベルト35に順次重畳転写される。これによって、中間転写ベルト35上に目的のフルカラートナー画像が形成される。
【0035】
中間転写ベルト35のフルカラートナー画像を形成された部分が、二次転写ローラ51と二次転写対向ローラ32とのニップである二次転写部T2を通過する。このとき、給紙カセット1から送られてきたシートも二次転写部T2を通過する。二次転写ローラ51は、二次転写部T2を通過するシートに中間転写ベルト35上のフルカラートナー画像を転写する。搬送ベルト52は、シートを二次転写ローラ51から定着装置50に搬送する。定着装置50は、搬送されてきたシートを加熱加圧して、フルカラートナー画像をシートに定着する。最後、排紙ローラ対55,54,53は、シートを搬送し、最後の排紙ローラ対53が、シートを排紙積載部56に排出する。
【0036】
本実施形態のプリンタ10は、逆流シートの侵入を阻止し、かつシートにローラマークが付かないようにして、トナー画像の艶を損なわないようにした後述するシート排出装置70(170)を備えているので、シートのトナー画像を高画質に維持することができる。
【0037】
また、プリンタ10は、備えたシート排出装置70(170)が、排紙駆動ローラ53a(153a)と阻止部材59(159)とを一体化して、装置へのこれらの組み込みと交換とを容易に行えるようになっているので、メンテナンスが容易である。
【0038】
(シート排出装置)
以下、本発明の実施形態のシート排出装置を説明する。実施形態には、第1、第2実施形態があるが、いずれの実施形態のシート排出装置70,170も、逆流シートの侵入を阻止し、かつ侵入を阻止する機構をユニット化して装置に組み込み易くなっていることを特徴としている。また、いずれの実施形態のシート排出装置70,170も、シートにローラマークを付けないようにして、トナー画像の艶を低下させたり、トナー画像に傷を付けたりして高グロス化を維持して、画質を低下させることがないことも特徴としている。
【0039】
(第1実施形態のシート排出装置)
本発明の第1実施形態のシート排出装置を図2乃至図5に基づいて説明する。図2は、本発明の第1実施形態におけるシート排出装置の斜視図である。図3はシート排出装置のシート排出方向に沿った断面図である。図4は、図3のV矢視図である。
【0040】
シート排出装置70は、回転体対としての排紙ローラ対53と、積載手段としての排紙トレイ56と、保護部材としての上部保護部材57(又は、下部保護部材58)と、阻止部材59等を備えている。阻止部材59は排紙ローラ対53によるシートの排紙経路を妨げない位置に設けられる。
【0041】
排紙ローラ対53は、回転体としての排紙駆動ローラ53aと排紙従動ローラ53bとによって構成されている。排紙駆動ローラ53aには、不図示の駆動源が接続されている。排紙従動ローラ53bは、不図示の付勢部材によって、排紙駆動ローラ53aに圧接されて、排紙駆動ローラ53aに従動回転する回転自在なローラである。
【0042】
排紙駆動ローラ53aと排紙従動ローラ53bは、上部保護部材57、下部保護部材58によって、外周を保護されている。上部及び下部保護部材57,58は、シートを排紙ローラ対53に案内するシートガイドと兼用されている。上部保護部材57及び下部保護部材58の下流側端部57a,58aと、排紙駆動ローラ53a及び排紙従動ローラ53bの外周との間に隙間S1,S2が各々形成されている。
【0043】
排紙駆動ローラ53aの両端から回転軸53aaが突出している。回転軸53aa上で排紙駆動ローラ53aの両端近くには、阻止部材59が排紙駆動ローラ53aの回転を妨げないように回転自在に設けられている。阻止部材59は、排紙駆動ローラ53aの片側だけに設けられていてもよい。
【0044】
阻止部材59は、回転止め部59aが上部保護部材57に当接して回転止めされている。阻止部材59は、突起部59rが上部保護部材57と排紙駆動ローラ53aとの間の隙間S1に対して交差する向きに突出している。すなわち、阻止部材59は、シート排出方向の下流側に突出して、隙間S1に逆流シートが侵入するのを阻止する役目をしている。また、阻止部材59は、回転止め部59aによって回転止めされているため、排紙ローラ対53から排出されるシートに接触しない退避位置に位置決めされている。このため、阻止部材59は、排紙ローラ対53によって排出されるシートに接触して、シートを詰まらせたり(ジャムを発生させたり)、シートに損傷を与えたりすることがない。
【0045】
排紙駆動ローラ53aの回転軸53aa上で阻止部材59より外側には、シートの後端を蹴り出す蹴り出し部材としての蹴り出しローラ60が回転軸53aaに固定して設けられている。蹴り出しローラ60は、阻止部材59より外側に配設されているので、阻止部材59が回転軸53aaから抜け出るのを防止するストッパの役目もしている。蹴り出しローラ60は、シートの後端を押す、放射状の3本の爪60aを有している。
【0046】
ところで、排紙駆動ローラ53aと排紙従動ローラ53bとが、仮に、図13に示す排紙上ローラ353a、排紙下ローラ353bのように、部分ローラであると、部分ローラが接触した部分のシートの熱が奪われやすく、トナー画像面に熱の奪われ方の不均一が発生する。このような場合、トナー画像の凝固ムラが発生し、ローラの跡(ローラマーク)がトナー画像面に付くことになる。また、ローラの角の跡も付くことになる。
【0047】
そこで、本実施形態のシート排出装置70の排紙ローラ対53は、ローラマークが付かないようにするため、次のような構造になっている。
【0048】
図2、図4に示すように、排紙駆動ローラ53aと排紙従動ローラ53bは、共に通紙可能なシートの画像保証領域幅の連続する長さを有する連続ローラである。シートPは、図2において、通紙可能なシートであり、連続ローラの外側に進入阻止部材59を、阻止部材59の外側に蹴り出しローラ60を配置してある。このため、蹴り出しローラ60の外側にシートPのシート排出方向に沿った側端Paが位置している。
【0049】
図2乃至図4において、トナー画像は、シートの下面に形成されている。排紙駆動ローラ53a、進入阻止部材59、及び蹴り出しローラ60は、シートのトナー画像が形成されていない面側に配設されている。排紙駆動ローラ53aの表面(踏面)は、シートPを搬送するのに必要な摩擦力が得られるゴム、樹脂等の摩擦材で形成されている。トナー画像面に位置する排紙従動ローラ53bの表面(踏面)は、トナー画像面に画像剥がれや、トナー画像ムラが発生しないように、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキル(PFA)などの高離型材で形成されている。
【0050】
さらに、排紙従動ローラ53bは、排紙駆動ローラ53a よりも低硬度の(弾性を有している)材料で形成されている。高硬度である排紙駆動ローラ53aは、排紙従動ローラ58bよりも長さを長くしてある。
【0051】
図5は、排紙従動ローラ53bの硬度を、仮に、排紙駆動ローラ53aよりも高くした場合の図である。排紙駆動ローラ53aは、硬度の差によって、排紙従動ローラ53bとでニップを形成した領域において潰れる。このため、排紙従動ローラ53bの端部Xにおいて、シートPが屈曲する。シートPが屈曲することによって、排紙従動ローラ53bの端部Xが、シートPに積極的に接触することになり、シートにローラマークを付けることになる。
【0052】
しかし、本実施形態のシート排出装置70における、排紙駆動ローラ53aは、排紙従動ローラ53bより高硬度で、かつ長さが長いので、図5に示すように、潰れることなく排紙従動ローラ53bとでニップを形成することができる。このため、排紙駆動ローラ53aと排紙従動ローラ53bとで、均等な圧でシートをニップし、かつシートの熱の分布も均等にすることができる。よって、トナー画像領域に排紙従動ローラ53bの端部が接触しても、ローラマークがシートに付くことがない。さらに、排紙従動ローラ53bをトナー画像領域の全域に接触する連続した長尺ローラにしてあるので、排紙従動ローラ53bが排出中のシートの熱を均一に奪って、トナー画像の凝固ムラや、ローラの跡を付けるようなことがない。
【0053】
また、本実施形態のシート排出装置における、阻止部材59は、排紙駆動ローラ53aの端部で通紙可能なシート幅の内側に配置されて、突起部59rが上部保護部材57より下流側に突出しているので、通紙幅領域内の隙間S1の一部分を塞ぐことができる。
【0054】
これにより、本実施形態のシート排出装置70は、排紙トレイ56上でのシートの過積載によって排出が阻害されて、排紙ローラ対53から離れることができないシートが、逆流シートとなって、隙間S1に侵入するのを阻止部材59によって阻止できる。したがって、逆流シートのジャムの発生を防止することができる。また、腰の弱い(剛性の低い)シートが排紙ローラ対53に巻き込まれて隙間S1に侵入するのも防止して、腰の弱いシートのジャムの発生も防止することができる。
【0055】
なお、蹴り出しローラ60の爪60aも、上部保護部材57より下流側に延長して、排紙ローラ53aと上部保護部材57との隙間S1の一部分を塞いでいるので、逆流シートや腰の弱いシートが隙間S1に侵入するのを阻止している。
【0056】
また、本実施形態のシート排出装置は、阻止部材59が、排紙駆動ローラ53aの回転軸53aaに回転自在に設けられている。このため、阻止部材59と排紙駆動ローラ53aとはユニット化されて、装置に組み込み易くなっている。本実施形態のシート排出装置は、画像形成装置本体に組み込んだ構成について説明されているが、画像形成されたシートに処理を施すシート処理装置に組み込んでも同様の効果が得られる。
【0057】
(第2実施形態のシート排出装置)
以上説明した第1実施形態のシート排出装置70は、阻止部材59を排紙駆動ローラ53aの両端に配設されているため、その阻止部材59の間隔より幅の広い逆流シートしか、隙間S1に侵入するのを阻止することができない。しかし、本第2実施形態のシート排出装置170は、阻止部材159を排紙駆動ローラ153aの中間部にも配設して、種々のサイズのシートであっても、隙間S1に侵入するを阻止することができるようになっている。なお、本実施形態のシート排出装置170において、第1実施形態のシート排出装置70において、同一部分については同一符号を付して、その部分の説明は省略する。
【0058】
図6は本実施形態のシート排出装置170の外観部分斜視図である。図7は、図6のシート排出方向に沿った断面図である。図8は、図7のV矢視図である。
【0059】
図6において、シートのトナー画像面は下側である。トナー画像面側に位置する回転体としての排紙従動ローラ153bは、通紙可能なシートの画像保証領域幅に連続する連続ローラである。回転体としての排紙駆動ローラ153aは、両端と中間部分とに阻止部材159を有している。排紙駆動ローラ153aは、回転軸153aaに短ローラ153acが設けられて構成されている。このため、短ローラ153acと阻止部材159とが交互に配設されている。
【0060】
阻止部材159は、排紙駆動ローラ153aの回転軸153aaに回転自在に設けられている。阻止部材159は、回転止め部159aが上部保護部材57に当接して回転止めされている。阻止部材159は、突起部159rが上部保護部材57と排紙駆動ローラ153aとの間の隙間S1に対して交差する向きに突出している。すなわち、阻止部材159は、シート排出方向の下流側に突出して、隙間S1に逆流シートが侵入するのを阻止する役目をしている。また、阻止部材159は、回転止め部159aによって回転止めされているため、回転体対としての排紙ローラ対153から排出されるシートに接触しない位置に位置決めされている。
【0061】
また、阻止部材159における、排紙ローラ対153のニップに沿った部分は、排紙駆動ローラ153aの外形と同一面に形成されている。すなわち、短ローラ153acと阻止部材159との間に段差が生じていない。排紙駆動ローラ153aと阻止部材159は、単位幅当たりの熱容量が略等しくなる材質で形成されている。
【0062】
このため、本実施形態のシート排出装置170は、排紙駆動ローラ153aが、短ローラ153acで形成されていても、排紙従動ローラ153bとで、均等な圧でシートをニップし、かつシートの熱の分布も均等にすることができるようになっている。このため、シート排出装置170は、シートにローラマークを付けるようなことがない。
【0063】
また、排紙駆動ローラ153aは、排紙従動ローラ153bより高硬度で、かつ全体の長さが長いので、潰れることなく排紙従動ローラ153bとでニップを形成することができる。このため、排紙駆動ローラ153aと排紙従動ローラ153bとで、均等な圧でシートをニップし、かつシートの熱の分布も均等にすることができる。よって、シート排出装置170は、トナー画像領域に排紙従動ローラ153bの端部が接触しても、シートにローラマークを付けるようなことがない。
【0064】
阻止部材159が、シートが通過可能なシート幅よりも内側の領域に配設されているため、突起部159rによって、逆流シートの逆流を防止してジャムの発生を防止することができる。しかも、阻止部材159は、搬送駆動ローラ153aの中間にも設けられているので、種々のサイズの逆流シートの隙間S1への侵入を阻止することができる。
【0065】
また、本実施形態のシート排出装置は、阻止部材159が、排紙駆動ローラ153aの回転軸153aaに回転自在に設けられている。このため、阻止部材159と排紙駆動ローラ153aとはユニット化されて、装置に組み込み易くなっている。
【0066】
以上の各実施形態のシート排出装置70,170は、阻止部材59,159を排紙駆動ローラ53a,153aの回転軸53aa,153aaに設けてあるが、排紙従動ローラ53b,153bの回転軸53ba,153baに設けて隙間S2に逆流シートや、腰の弱いシートの侵入を阻止してもよい。この場合においても、同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の画像形成装置としてのプリンタのシート搬送方向に沿った断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態におけるシート排出装置の斜視図である。
【図3】図2のシート排出装置のシート排出方向に沿った断面図である。
【図4】図3のV矢視図である。
【図5】図2のシート排出装置において、発明効果を説明するために排紙従動ローラの硬度を、排紙駆動ローラよりも高くした場合の図である。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるシート排出装置の外観部分斜視図である。
【図7】図6のシート排出方向に沿った断面図である。
【図8】図7のV矢視図である。
【図9】従来のカラープリンタのシート搬送方向に沿った断面図である。
【図10】従来のシート排出装置の断面図である。
【図11】図10のV矢視図である。
【図12】他の従来のシート排出装置の断面図である。
【図13】図12のV矢視図である。
【符号の説明】
【0068】
P シート
2Y,2M,2C,2Bk 現像器(画像形成手段)
10 カラーレーザプリンタ(画像形成装置)
53 排紙ローラ対(回転体対)
53a 排紙駆動ローラ(回転体)
53aa 回転軸
53b 排紙従動ローラ(回転体)
53ba 回転軸
56 排紙トレイ(積載手段)
57 上部保護部材(保護部材、固定部材)
57a 下流側端部
58 下部保護部材(保護部材、固定部材)
58a 下流側端部
59 阻止部材
60 蹴り出しローラ(蹴り出し部材)
70 シート排出装置
153 排紙ローラ対(回転体対)
153a 排紙駆動ローラ(回転体)
153aa 回転軸
153ac 短ローラ
153b 排紙従動ローラ(回転体)
153ba 回転軸
159 阻止部材
170 シート排出装置




 

 


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