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発明の名称 シート後処理装置、および画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−45620(P2007−45620A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−234448(P2005−234448)
出願日 平成17年8月12日(2005.8.12)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 林 賢一 / 藤田 啓子
要約 課題
2つ折り等のシート処理を行って中綴じ製本するシート処理装置において、先端の垂れ量が大きい場合には、先端着地時の当接角が大きくなり、座屈や丸まり等の排出不良が発生していた。また、ユーザーに対しては視認性、取り出し性がよくないという問題があった。

解決手段
排出手段から排出される束の先端を受け取る、第1の搬送手段を束先端の垂れ方向と同じ方向の傾斜状にすることで、両者の当接角度を小さくして、安定した束排紙動作を実現する。
特許請求の範囲
【請求項1】
用紙束を排出する手段と前記排出手段の下方に位置し、排出された用紙束を受け取り、搬送する第一の束搬送手段と、前記第一の搬送手段の下流側に設けられた第二の束搬送手段と、前記第二の搬送手段により搬送された用紙束を積載する束積載トレイとを有する後処理装置において、前記第一の束搬送手段は、搬送方向下流側に向かうに従い下方に傾斜する用紙束搬送面を有し、前記第二の束搬送手段は、搬送方向下流側に向かうに従い上方に傾斜する用紙束搬送面を有し、前記第一、第二の束搬送手段は、排出された複数の用紙束を半重ね状態で搬送することを特徴とする後処理装置。
【請求項2】
前記用紙束は、少なくとも1枚以上の中折り束であり、折り部を先頭に搬送される請求項1の後処理装置。
【請求項3】
前記用紙束は、少なくとも2枚以上の中綴じ束であり、綴じ部を先頭に搬送される請求項1の後処理装置。
【請求項4】
前記第一または第二の束搬送手段は、少なくとも1つの搬送ベルトからなる請求項1〜3いずれか記載の後処理装置。
【請求項5】
前記積載トレイは収納可能であり、収納により後処理装置の束積載量容量を増加することが可能な請求項1から4いずれか記載の後処理装置。
【請求項6】
用紙上に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像形成された用紙に処理を施す後処理装置と、を備え、
前記後処理装置は、請求項1から5いずれか記載の後処理装置であることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート後処理装置に係り、詳細には、例えば、複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置から順次排出される画像形成済みのシートを装置内にとり込み、シートの略中央付近を綴じ処理し、2つ折り等のシート処理を行って中綴じ製本するシート処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成済みのシートを収納トレイにて複数枚整合して、その中央付近を綴じ処理した後、複数枚のシートを一括して中央部を折りローラ対のニップに挿入させて折り処理し、折りローラ対部の排出側にある排出口から折り部を先頭にして、下方の排出トレイに向けて排出し、中綴じ製本する装置がある。
【0003】
この種の装置として、特開2004−284762に開示されているものは、図18に示すように、先ずコンパイルトレイ31で複数枚のシートを整合した後、その搬送方向中央部を針綴じする。続いて、折りロール37、38で中折りされた後、搬送ロール39により冊子トレイ43に排出される。この冊子トレイ43は水平の積載面を有していて、積載された冊子を水平方向に移動するためのトレイベルト432が設けられている。
【0004】
なお、冊子トレイ43の端部には搬送方向下流が上向きに傾斜した用紙取り出しトレイ431が設けられているが、用紙取り出しトレイ431には冊子を移送する手段は設けられていない。
【特許文献1】特開2004−284762号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の従来装置では、中折りされた冊子は搬送ロール39による排出過程で、先端が自重によって下向きに垂れながら搬送されていく。上記したように、冊子トレイ43は水平形状であるから、先端の垂れ量が大きい場合には、先端着地時の当接角が大きくなり、座屈や丸まり等の排出不良が発生していた。この問題は、特にシートの剛性が低い薄紙において顕著に現れる。
【0006】
また冊子トレイ43は搬送ロール39で排出される冊子を受けるのであるから、その位置は低い位置に設定される事となる。用紙取り出しトレイ431は搬送方向下流が上向きの傾斜面をもつが、この用紙取り出しトレイ431には冊子の移送手段はないため、その位置を高くすることはできない。従って、ユーザーに対しては視認性、取り出し性がよくなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の問題を解決する為に、本願発明では、用紙束を排出する手段と前記排出手段の下方に位置し、排出された用紙束を受け取り、搬送する第一の束搬送手段と、前記第一の搬送手段の下流側に設けられた第二の束搬送手段と、前記第二の搬送手段により搬送された用紙束を積載する束積載トレイとを有する後処理装置において、前記第一の束搬送手段は、搬送方向下流側に向かうに従い下方に傾斜する用紙束搬送面を有し、前記第二の束搬送手段は、搬送方向下流側に向かうに従い上方に傾斜する用紙束搬送面を有し、前記第一、第二の束搬送手段は、排出された複数の用紙束を半重ね状態で搬送することを特徴とすることにより、排出時の挙動の安定化を図りつつ、積載された用紙束の取り出し性を向上するものである。
【発明の効果】
【0008】
上記構成により、第1の搬送手段は、排出される用紙束の先端の垂れ方向と同一方向に傾斜されているから、用紙束先端と第1の搬送手段との当接角度は小さくなり、当接負荷も軽くなる。結果として、シートの剛度が低く、先端の垂れ量が大きなシート束に対しても、座屈や丸まり、引っかかり等の不具合を伴うことなく安定した束排紙動作が可能になる。
【0009】
さらに、第2の搬送手段は搬送方向下流が上向きに傾斜しているため、積載された用紙束は搬送されるに従って、その位置を上方に変位していく。その結果として、ユーザーに対して用紙束の視認性、及び取り出し性の向上に寄与することができる。
【0010】
さらに、第2の搬送手段は搬送方向下流が上向きに傾斜しているため、その搬送方向下流端と床面との高さ方向の容量を増やすことができる。結果として、その間に用紙束を収納する用紙束収納箱を設ければ、大量の用紙束の収容を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、シート処理装置の本発明に係る主要部は、図2に記載されている。
【0012】
図1は、本発明のシート処理装置が適用可能な画像形成装置としての複写装置1000の内部構造を示す断面図である。複写装置1000は、原稿給送部100、イメージリーダ部200及びプリンタ部300、折り処理部400、フィニッシャ500、中綴じ製本部800、インサータ900等を有する。上記折り処理部400、中綴じ製本部800、インサータ900等は、オプションとして装備することができる。
【0013】
図1を参照して、原稿給送部100のトレイ1001上には、ユーザから見て正立状態で、且つ、フェイスアップ状態(画像が形成されている面が上向きの状態)で原稿がセットされているものとし、原稿の綴じ位置は、原稿の左端部に位置するものとする。トレイ1001上にセットされた原稿は、原稿給送部100により先頭頁から順に1枚ずつ左方向(図の矢印方向)、即ち、綴じ位置を先端にして搬送される。そして、更に該原稿は、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左方向から右方向へ搬送され、その後排紙トレイ112上に排出される。なお、この際、スキャナユニット104は、所定の位置に保持された状態にあり、該スキャナユニット104上を原稿が左から右へと通過することにより原稿の読取処理が行われる。上述した読み取り方法を原稿流し読みとする。原稿がプラテンガラス102上を通過する際、該原稿は、スキャナユニット104のランプ103により照射され、その原稿からの反射光がミラー105,106,107、レンズ108を介してイメージセンサ109に導かれる。
【0014】
なお、原稿給送部100により搬送した原稿をプラテンガラス102上に一旦停止させ、その状態でスキャナユニット104を左から右へと移動させることにより原稿の読取処理を行うことも出来る。この読み取り方法を原稿固定読みとする。原稿給送部100を使用しないで原稿の読み取りを行わせる場合、ユーザは、原稿給送部100を持ち上げ、プラテンガラス102上に原稿をセットする。この場合、上述した原稿固定読みが行なわれる。
【0015】
イメージセンサ109により読み取られた原稿の画像データは、所定の画像処理が施されて露光制御部110へ送られる。露光制御部110は、画像信号に応じたレーザ光を出力する。該レーザ光は、ポリゴンミラー110aにより走査されながら感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111上には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。
【0016】
感光ドラム111上に形成された静電潜像は、感光ドラム111とともに画像形成部を構成する現像器113により現像され、トナー像として可視化される。一方、記録紙は、カセット114、115、手差し給紙部125、両面搬送パス124の何れかから転写部116へ搬送される。そして、可視化されたトナー像が転写部116において記録紙に転写される。転写後の記録紙は、定着部177にて定着処理が施される。
【0017】
そして、定着部177を通過した記録紙をフラッパ121により一旦パス122に導き、記録紙の後端がフラッパ121を抜けた後に、スイッチバックさせ、フラッパ121により排出ローラ118へ搬送する。そして、排出ローラ118により該記録紙をプリンタ部300から排出する。これによりトナー像が形成された面を下向きの状態(フェイスダウン)でプリンタ部300から排出できる。これを反転排紙と称する。
【0018】
上述したようにフェイスダウンで記録紙を機外に排出することにより、先頭頁から順に画像形成処理を行う場合、例えば、原稿給送部100を使用して画像形成処理を行う場合や、コンピュータからの画像データに対する画像形成処理を行う場合に頁順序を揃えることが出来る。
【0019】
また、シートの両面に画像形成処理を行う場合は、シートを定着部177からまっすぐ排出ローラ118方向へと導き、シートの後端がフラッパ121を抜けた直後にシートをスイッチバックし、フラッパ121により両面搬送パスへと導く。
【0020】
次に、折り処理部400及びフィニッシャ500の構成について、図1、図2を参照ながら説明する。
【0021】
折り処理部400は、プリンタ部300から排出されたシートを導入し、フィニッシャ500側に導くための搬送パス131を有する。搬送パス131上には、搬送ローラ対130及び133が設けられている。また、搬送ローラ対133の近傍に設けられた切替フラッパ135は、搬送ローラ対130により搬送されたシートを折りパス136またはフィニッシャ500側に導くためのものである。
【0022】
シートの折り処理を行う場合、切替フラッパ135を折りパス136側に切り替え、シートを折りパス420に導く。折りパス420に導かれたシートは、折りローラ421まで搬送され、Z型に折り畳まれる。一方、折り処理を行わない場合は、切替フラッパ410をフィニッシャ側500に切り換え、プリンタ部300から排出されたシートを搬送パス131を介して、直接送り込む。
【0023】
折りパス136を搬送されたシートは、ストッパ137に先端を突き当てることで形成されるループが、折りローラ140,141により折られる。この折り曲げ部を、上方のストッパ143に突き当てることで形成された部ループを、折りローラ141,142により更に折ることで、シートは、Z折りされる。このZ折りシートは、搬送パス145を介して搬送パス131に送られ、排出ローラ133により下流側に付設されたフィニッシャ500に排出される。なお、折り処理部400による折り処理動作は選択的に行われる。
【0024】
フィニッシャ500は、折り処理部400を介して搬送されたプリンタ部300からのシートを取り込み、取り込んだ複数のシートを整合して、1つのシート束として束ねる処理、シート束の後端側をステイプルするステイプル処理(綴じ処理)、ソート処理、ノンソート処理等のシートの処理を行うためのものである。
【0025】
図2に示すように、フィニッシャ500は、折り処理部400を介して搬送されたシートを装置内部に取り込むための搬送パス520が有り、搬送パス520には、入口ローラ対501から順番に508まで、搬送ローラ対が設けられている。
【0026】
搬送ローラ502と搬送ローラ503の間にはパンチユニット530が設けられており、パンチユニット530は必要に応じて動作を行い、搬送されるシートの後端部に穴あけ(穿孔)処理を行う。
【0027】
搬送パス520終端に設けられたフラッパー513は、下流に繋がれた上排紙パス521と下排紙パス522とに経路を切り替えるものである。上排紙パス521は、上排紙ローラ509により、上スタックトレイ701への排紙を行う。一方、下排紙パス522は、搬送ローラ対510、511,512が設けられ、処理トレイ550への排紙を行う。処理トレイ550に排紙されるシートは順次整合処理されながら束状に収容され、操作部1からの設定に応じて、仕分け処理やステイプル処理が行われ、その後、束排紙ローラ対551によりスタックトレイ700、701へ選択的に排出される。
【0028】
なお、上記したステイプル処理はステイプラ560により行われるものであり、ステイプラ560は幅方向に移動可能となっており、シートの任意の位置にステイプルする事ができる。スタックトレイ700、701は上下方向に移動可能に構成されており、上側のスタックトレイ701は上排紙パス521と処理トレイ550からのシートを、また、下側のスタックトレイ700は、処理トレイ550からのシートを受け取ることができる。このようにして、スタックトレイ700、701には大量のシートを積載する事ができ、積載されたシートはその後端を上下方向に伸びる後端ガイド710に規制されて整列される。
【0029】
次に、中綴じ製本部800の構成を説明する。
【0030】
前記下排紙パス522の途中に設けられた切替フラッパ514により、右側に切り替えられたシートは、サドル排紙パス523を通過して、中綴じ製本部800へ送られる。シートはサドル入口ローラ対801に受け渡され、サイズに応じてソレノイドにより動作するフラッパ802により搬入口を選択されて、中綴じ製本部800の収納ガイド803内に搬入さる。搬入されたシートは滑りローラ804により先端が可動式のシート位置決め部材805に接するまで搬送される。サドル入り口ローラ対801と滑りローラ804はモータM1により駆動される。また、収納ガイド803の途中位置には、収納ガイド803を挟んで対向配置されたステイプラ820が設けられている。ステイプラ820は、針を突き出すドライバー820aと突き出された針を折り曲げるアンビル820bとに分割されている。なお、前記のシート位置決め部材805は、シート搬入時において、シート搬送方向中央部が、このステイプラ820の綴じ位置になる位置で停止する。シート位置決め部材805は、モータM2の駆動を受けて移動自在であり、シートサイズに応じて位置を変える。
【0031】
ステイプラ820の下流側には、折りローラ対810a,810bが設けられており、折りローラ対810a,810bの対向位置には、突き出し部材830が設けられている。この突き出し部材830は、収納ガイド803から退避した位置をホームポジションとしていて、モータM3の駆動により収納されたシート束に向けて突出すことにより、シート束を、折りローラ対810a,810bのニップに押し込みながら折り畳むものである。突き出し部材830はその後、再びホームポジションに戻る。なお、折りローラ対810間には、束に折り目付けをするのに充分な圧F1が不図示のバネにより掛けられている。折り目付けされた束は、第1折搬送ローラ対811a、811b、第2折搬送ローラ対812a、812bを介して、折束排出トレイ850に排出される。第1折搬送ローラ対811、及び第2折搬送ローラ対812にも、折り目付けされた束を搬送、停止させるのに充分な圧F2、F3が掛けられている。
【0032】
813は、折りローラ対810と第1折搬送ローラ対811間をつなぐ搬送ガイドであり、814は第1折搬送ローラ対811と第2折搬送ローラ対812をつなぐ搬送ガイドである。なお、折りローラ対810、第1折搬送ローラ対811、第2折搬送ローラ対812は、同一のモータM4(不図示)により等速回転する。
【0033】
なお、ステイプラ820で綴じられたシート束の折り畳み動作は、ステイプル処理終了後に、シート束のステイプル位置が折りローラ対810のニップ位置となるように、シート位置決め部材805をステイプル処理時の位置から所定距離降下させた後に実行される。こうしてステイプル処理を施した位置でシート束を折り畳むことが出来る。
【0034】
815は折りローラ対810a,810bの外周面を挟んで収納ガイド803に突出した面を持ち、収納ガイド803に収納されたシートを整合する整合板対である。整合板対815は、モータM5の駆動を受けて、シートに対し挟みこみ方向に移動する事で、シートの幅方向の位置決めを行うものである。
【0035】
そして、前記第2折搬送ローラ対812の下流には、折束排出トレイ850と空間的に重なって折り目プレスユニット860が設けられている。この折り目プレスユニット860は、プレスローラ対861を支持したプレスホルダー862を有し、プレスローラ対861が折り目をニップした状態で、プレスホルダー862を折り目方向に移動させる事で、折り目を強化するものである。
【0036】
次に、折り目プレスユニット860について図を用いて説明する。図3は折り目プレスユニットの斜視図であり、図4は正面図、図5は図2のA矢視図、図6は図2のC矢視図である。折り目プレスユニット860は、主要部を組み込んだベース板金863と2本のスライドシャフト864、865を有し前後側板に固定されている。2本のスライドシャフト864、865は、装置の前後方向に伸びて並設されていて、それぞれプレスホルダー862に固定されたスライド軸受け874、875に貫通してプレスホルダー862を支持している。ベルト868は、ベース板金863の前後に回転自在に配設されたプーリ866と867に掛け渡され、その一部が連結板金869によりプレスホルダー862に固定されている。プーリ866には、更にベルト870が掛けられていて、駆動伝達手段を経て、ベース板金863に取り付けられたモータM6に連結される。従って、プレスホルダー862は、モータM6の回転に伴って、装置の前後方向の移動が可能となる。プレスホルダー862のホームポジションは装置奥側であり、この位置をホームセンサーS1(図6)が検知する。プレスホルダー862がホームポジションにあるとき、前記第2折搬送ローラ対812で、束を折り束トレイ840へ排出可能となる。
【0037】
続いて、プレスホルダー862について図を用いて説明する。なお、本来プレスホルダー862には、プレスローラ対861に対するシートガイド871が取り付けられているが、次の図については、説明の容易性から、シートガイド871は外されている。図7はプレスホルダー862の斜視図であり、図8は正面図、図9は図2のB矢視図、図10は図8のX−X断面図である。プレスホルダー862はフレーム840を有し、これに前記スライド軸受け874、875がビス止めされる。プレスローラ対861a、861bはそれぞれローラ軸872a、872bに固着され、軸受けを介してプレスアーム873a、873bに回転自在に支持されている。また、プレスアーム873a、873bはフレーム840に固定された揺動軸874a、874bに、軸受けを介して支持されている。プレスアーム873a、873bの一端部とフレーム840には、引っ張りバネ875a、875bが掛けられていて、プレスローラ対861a、861bは互いに近づく方向の圧を有してニップしている。但し、プレスローラ対に束が挿入されると、プレスアーム873a、873bは揺動軸874a、874bを支点に回転し、ローラ間が離間される。前記ローラ軸872a、872bの一端部は、フレーム840から外に出た位置で、ギア876、877が固定される。また、フレーム840にはギア880、879、878が順にかみ合いなが回転自在に支持されており、ギア878はギア876と、ギア879はギア877と噛合っている。そしてギア880はフレーム840に対して、軸受けを介して支持されるギア軸882に固着されたギア881と噛合う。ギア軸881の他端にはギア883が固定され、このギア883が回転すると、プレスローラ対861a、861bはそれぞれギア列を介して駆動が伝達されて回転する。この回転方向は、ニップされたシートに対して同一の方向である。
【0038】
更にギア883は前記スライドシャフト864、865と平行に伸びてベース板金863に固定されたラックギア841と噛合っている。従って、モータM6が回転すると、タイミングベルト868の移動に伴い、プレスホルダー862はスライドシャフト864、865に支持されながら移動する。この移動時には、プレスホルダー862のギア883はラックギア841と噛合いながら回転する為、プレスローラ対861a、861bにも駆動が伝達される。なお、プレスホルダー862の移動速度と、2つのプレスローラ対861a、861bの周速度は等速になるように、前記各ギア列は設定されている。
【0039】
中折り束は、プレスローラ対861にて折り目処理される際には、処理されるサイズに関わらず、中折り束の搬送方向中心を挟んで、1つ以上のローラ対で停止状態を保持される。つまり中折り束には、その先端側において第2折搬送ローラ対812のニップ圧F3が、またその後端側において第1折搬送ローラ対811のニップ圧F2、及び中折り束のサイズ(搬送方向の長さ)によっては、折りローラ対810のニップ圧F1も同時に加えられおり、プレスローラ対861が束をニップする時に回転モーメントが生じても、中折り束を効率良く押える事ができる。なお、折り目処理する際の中折り束の先端停止位置(プレス先端位置)は、サイズに関わらずプレスローラ対861との相対関係が一定になるように、搬送ガイド814に設けられたセンサー884を利用して制御されている。一方、折り目処理する際の後端位置(プレス後端位置)は、2つの後端が収納ガイド803等で規制され、互いに離れる方向の姿勢をとらないように、各部の配置が決定されている。従って、プレスローラ対861で折り目処理されている間に、束の後端が互いに開く方向のカールが付与される事はない。更に、プレス後端位置は前記収納ガイド803の領域外となるように、各部の配置が決定されている。従って、プレスローラ対861で折り目処理されている間も、次束のシートの収納ガイド803への収納、整合動作を可能にしている。これは装置の生産性向上に寄与するものである。
【0040】
また、折り目処理される中折り束の最大サイズ(搬送方向長さL1)のプレス後端位置と、プレス先端位置の直線距離L2は、中折り束搬送方向長さL1より短くなるように、各部の配置が決められている。つまり、前記折束搬送ガイド813、814は束にカールを付与しない程度の緩やかな湾曲形状をなしている。更に、束搬送ガイド813、814は、プレスホルダー862を含めて、収納ガイド803と後端ガイド710の間に収まるように配置されている(図2)。これは、上述した折り束トレイ840と折り目プレスユニット860の空間的重ね配置とともに、装置搬送方向の大きさを小さくする効果がある。湾曲形状パスの最下流で、折り束トレイ840に束を排出する上記第2折搬送ローラ対812は、束を下向きに傾斜して排出するようにニップ角が決められている。これは、大容量のシートがスタックトレイ700に積載されて、スタックトレイ700が下降してきても、支障なく自身の排出動作を可能にする為である。
【0041】
次に折り束トレイ840の構成について、図2を用いて説明する。折り束トレイ840は、連続した第1積載面841、第2積載面842、第3積載面843を有していて、第2折搬送ローラ対812から排出される中折り束を積載する。第1積載面841は折り目プレスユニット860の下に空間的に重なっており、搬送方向の下流側が下方に傾斜している。この傾斜角は、上述した第2束搬送ローラ対812の排出角度に略等しく、傾斜の頂点は、折り目プレスユニット860の動作に干渉しない高さまで極力上げられている。従って、第2折搬送ローラ対から第1積載面への落下量を短く設定している。第2積載面842は、第1積載面841の傾斜面から屈曲し、第1積載面841とは逆の傾斜(搬送方向の下流側が上方に傾斜)をしている。第3積載面843は第2積載面に対して段差を持って平行であり、伸縮して第2積載面内に収納可能である。なお、第1積載面841の傾斜角は下向きに20〜25度程度、第2積載面842の傾斜角は上向きに10〜15度程度が好ましい。
【0042】
第1積載面841、第2積載面面には、積載された中折り束を移送する為のコンベアベルト844、845が設けられていて、両方とも1端を屈曲部付近の駆動プーリ846に掛けられている。他端は、第1コンベアベルト844はアイドラプーリ847に、第2コンベアベルト845はアイドラプーリ848に、積載面と平行になるように掛けられている。そして駆動プーリ846の軸に連結されたコンベアモータM7の駆動を受けて、コンベアベルトは同一の方向に正逆回転する。
【0043】
第1積載面には、前記折り目プレスユニット860の動作領域の直下に積載された束を検出可能な束検知センサ−849が設けられており、検出信号に基づき排出された中折り束の積載位置が制御される。
【0044】
前記したように第3積載面843は、第2積載面842内に収納可能であり、収納した場合には(破線位置)、その位置に床面からアイドラプーリ848までの高さの収納ボックス850(破線図)を置くことで、束の積載量を増やすことができる。
【0045】
次に、フィニッシャ500の上部に設けられたインサータ900について図2を用いて説明する。インサータ900は、記録紙の先頭頁、最終頁、または、途中頁に、通常の記録紙とは別のシート(インサートシート)を挿入するためのものであり、プリンタ部300にて画像が形成されたシート間にインサートシートや表紙用のシートを挿入するためのものである。
【0046】
インサータ900は、ユーザーによりインサートトレイ901、902にセットされたシートをプリンタ部300を通さずに、サンプルトレイ701、スタックトレイ700、折束排出トレイ850のいずれかに給送するためのものであり、インサートトレイ901、902上に積載されたシート束は、1枚づつ順次分離され、所望のタイミングでフィニッシャパス520に合流する。
【0047】
図11は、複写装置1000のブロック図である。CPU回路部150は、CPU(不図示)を有し、ROM151に格納された制御プログラム及び操作部1の設定に従い、原稿給送制御部101、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、プリンタ制御部301、折り処理制御部401、フィニッシャ制御部501、外部I/F203を制御する。そして、原稿給送制御部101は原稿給送部100を、イメージリーダ制御部201はイメージリーダ部200を、プリンタ制御部301はプリンタ部300を、折り処理制御部401は折り処理部400を、フィニッシャ制御部501はフィニッシャ500、中綴じ製本部800、インサータ900を制御する。操作部1は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー、設定状態を表示するための表示部等を有し、ユーザによる各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力すると共に、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
【0048】
RAM152は、制御データを一時的に保持するための領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。外部I/F203は、複写装置1000と外部のコンピュータ204とのインタフェースであり、コンピュータ204からのプリントデータをビットマップ画像に展開し、画像データとして画像信号制御部202へ出力する。また、イメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へは、イメージセンサ(不図示)で読み取った原稿の画像が出力される。プリンタ制御部301は、画像信号制御部202からの画像データを露光制御部(不図示)へ出力する。
【0049】
次に、上記構成に基づき、本発明のサドルステッチャ部800による中綴じ製本について、シートの流れとともに各部の動作を説明する。
【0050】
ユーザにより、中綴じ製本モードが設定されると、適宜面付けされて画像形成されたシートが順次、プリンタ部300の排紙ローラ118から排出される。シートは、折り部400を通過し、入口ローラ対501に受け渡された後、搬送パス520を通過して、下排紙パス522に進入する。その後のシートは、下排紙パス522途中の切替フラッパ514によりサドル排紙パス523に導かれる。図12に示すように、シートのサイズに応じたフラッパ802にガイドされながら収納ガイド803に排出されて、また、滑りローラ804の搬送力も受けながら、予めシートサイズに適合した位置で停止しているシート位置決め部材805に突き当てられて、搬送方向の位置決めがされる。続いて、シート排出時には支障のない位置で待機していた整合板対815による挟み込み整合がなされて、幅方向の位置決めも行われる。以上のシート収容、整合動作が、シートが排出されるごとに行われる。束としての最終シートの整合が終了すると、ステイプラ820がシート束の搬送方向中央部を針綴じする。針綴じされた束は、図13に示すように、シート位置決め部材805の移動に伴って、下方(矢印D方向)に移動する。シート位置決め部材805は、シート束の中央部、すなわち針綴じ部が、折りローラ対810のニップに相当する位置で停止する。次に、待機位置にいた突き出し部材830が折りローラ対810のニップへと動き出し(矢印E方向)、シート束P1はその中央部が折りローラ対810を押し広げながら移動して、ローラのニップに挿入されて折りたたまれる(図14)。このとき、折りローラ対810は第1折搬送ローラ対811、第2折搬送ローラ対812とともに、モータM4の駆動を受けて矢印方向に回転しており、折られたシート束(中折り束)P1は折り目を先頭にして搬送ガイド813、814内を搬送して行く。そして図15に示すように、折り目がプレスローラ対861にニップさせる位置まで搬送されると、モータM4により停止する。停止位置制御は、中折り束P1の先端をセンサー884が検出することによりなされる。この時上述したように、中折り束P1は搬送方向中心を挟んで、先端部を第2折搬送ローラ対812で、後端側を第1折搬送ローラ対811、及び中折り束のサイズ(搬送方向の長さ)によっては、折りローラ対810で確実に保持される。なお、前記前記突き出し部材830は、突き出しが終了すると、再び退避位置へ移動する。
【0051】
そして図16に示すように、中折り束P1の搬送に先立ち、プレスホルダー862は、中折束Pのサイズ(幅方向)に応じた待機位置(奥側)にて待機しており、中折束Pの停止が完了して、中折り束Pの折り目がシートガイド871(鎖線)に挿入されるとモータM6の駆動を受け、プレスローラ対861を回転しながら、手前側(矢印F方向)への移動を開始する。
【0052】
その後、プレスローラ対861は停止保持されている中折り束P1の側面に当接するが、プレスプーラ861対自体が両側駆動で回転している為、両側のローラ共、スムーズに側面を駆け上って折り目をニップすることができる(図17)。この効果は、中折り束の厚みが増えても変わる事はなく、プレスホルダー862の移動に同期して、応答遅れなしで束をプレスローラ対861にニップできるため、中折り束P1に対してシワや破れ、ローラ跡等のダメージを与えない事を意味する。
【0053】
プレスローラ対862が所定回数往復後、折り目プレスユニット860はホームポジションに移動して、中折り束P1の搬送方向の経路を開放する。続いて、図19に示すように、モータM4により停止していた中折り束は再び搬送が開始され、第2折搬送ローラ対812によって排出される。排出過程の中折り束P先端は、自重により垂れながら移送されるが、落下量が短く、かつ排出角度と略等しく設定された第1積載面841によりスムーズに受け渡される。従って、剛度の低い薄紙の場合でも、束先端が第1積載面841に着地することで座屈や丸まり等の不具合を伴わずに安定した束排出動作が行われる。
【0054】
図20に示すように、コンベアベルト844、845は、コンベアモータM7によって所定のタイミングで搬送方向の回転が開始され、折り束トレイ840に排出された中折り束P1を移送する。そして中折り束P1の後端を束検知センサ−849が検出するとコンベアモータM7は停止する。上述したように束検知センサ−849は、折り目プレスユニット860の動作領域の直下に配設されているから、停止した中折り束P1の後端も折り目プレスユニット860の動作領域外(第1積載位置)である。こうした間にも、次の束P2に対する排紙、整合動作は継続されていて、次の中折り束P2も同様に折り目プレスユニット860による折り目強化処理がなされるが、上記第1積載位置にある中折り束P1は、プレスユニット860による折り目強化処理の支障となることはない。
【0055】
そして図21に示すように、中折り束P2の折り目処理が終了して折り目プレスユニット860がホームポジションに移行すると、コンベアベルト844、845はコンベアモータM7の駆動を受けて、搬送方向と逆側に回転して、第1積載位置の中折り束P1を第2折り搬送ローラ対812に近づくように所定量L移動させる(第2積載位置)。
【0056】
その後、再度モータM4により、中折り束P2は第2折搬送ローラ対812から排出される。中折り束P2の先端は自重で垂れるが、第2積載位置の中折り束P1の後端はその軌跡の内側にあるため、折り束P1上を滑りながら移動していく(図22)。また、中折り束P1は折り目プレスユニット860により十分に折り目が強化されており、後端が開くこともない。この様に、既積載束P1を第2積載位置に移行して、次束P2の排出動作を行うことで、引っかかり等の不具合を伴わずに、次束P2は瓦積み状で安定した排出及び積載動作が行われる。
【0057】
排出途中でコンベアベルト844、845が搬送方向に起動され、中折り束P2の後端を束検知センサ−849が検出すると、今度は中折り束P2が第1積載位置で停止される(図23)。この動作が最終束まで繰り返されて、折り束トレイ840上には、所望の部数の中折り束Pが瓦状に整然と積載される。
【0058】
積載部数が増えると、最初の中折り束P1は排出方向下流に傾斜した第2積載面842を駆け上がる。中折り束Pの折り目は先頭となって搬送される為、この傾斜面を移送時には束後端は開きにくく、安定した束移送を可能にする。
また中折り束は、上方向に搬送される為、ユーザーに対する取り出し性が向上される。
【0059】
さらに、前記したように第3積載面843を第2積載面842内に収容して、その位置の収容ボックス850を付設する場合は、第2積載面842の下流端が上がった位置にあるため、収容ボックス850の容量を増やすことできる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明が適用可能な画像形成装置の縦断正面図
【図2】本発明に係るシート後処理装置の縦断正面図
【図3】プレスユニットの斜視図
【図4】プレスユニットの正面図
【図5】プレスユニットの図2におけるA矢視図
【図6】プレスユニットの図2におけるC矢視図
【図7】プレスホルダーの斜視図
【図8】プレスホルダーの正面図
【図9】プレスホルダーの図2におけるB矢視図
【図10】プレスホルダーの図10におけるX−X断面図
【図11】制御に係るブロック図
【図12】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【図13】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【図14】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【図15】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【図16】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【図17】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【図18】従来装置を示す図
【図19】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【図20】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【図21】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【図22】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【図23】本発明に係るシート後処理装置のシートの流れを示す図
【符号の説明】
【0061】
300 プリンター部
400 折り処理部
500 フィニッシャ
700、701 スタックトレイ
800 中綴じ製本部
803 収納ガイド
805 シート位置決め部材
810 折りローラ対
811 第1折搬送ローラ対
812 第2折搬送ローラ対
813、814 搬送ガイド
820 ステイプラ
830 突き出し部材
850 折束排出トレイ
840 折り束トレイ
841 第1積載面
842 第2積載面
843 第3積載面
860 折り目プレスユニット
861 プレスローラ対
862 プレスホルダー




 

 


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