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発明の名称 シート給送装置及びシートインサート装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−45580(P2007−45580A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−232104(P2005−232104)
出願日 平成17年8月10日(2005.8.10)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 渡辺 直人 / 西村 俊輔 / 加藤 仁志 / 森山 剛
要約 課題
用紙の給紙動作完了の時間制約がある場合において、給紙リトライ制御は実施されていなかった。

解決手段
給紙手段による給紙開始から、所定位置へ到達するまでの基準時間である第一搬送時間と、給紙手段による給紙開始から、所定位置へ到達するまでの最大許容時間である第二搬送時間と、リトライ制御手段により、リトライ給紙を開始するまでの再給紙インターバル時間と、第二搬送時間と第一搬送時間との差分時間であるリトライ可能時間と、リトライ可能時間と、第一搬送時間と再給紙インターバル時間の加算時間の比較により、給紙リトライの実施の可否及びリトライ実施回数を決定する給紙リトライ制御手段を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
シートを積載するシート積載手段からシート給紙手段により給紙し、給紙されるシートを搬送路上でシート検出手段により検出し、前記給紙手段の給紙開始から前記シート検出手段により、シートが検出されるまでの時間が、予め定められたジャム検出時間を超えた場合に、給紙リトライを実施する給紙リトライ制御手段において、
前記給紙手段による給紙開始から、所定位置へ到達するまでの基準時間である第一搬送時間と、前記給紙手段による給紙開始から、所定位置へ到達するまでの最大許容時間である第二搬送時間と、前記リトライ制御手段により、リトライ給紙を開始するまでの再給紙インターバル時間と、
前記第二搬送時間と前記第一搬送時間との差分時間であるリトライ可能時間と、前記リトライ可能時間と、前記第一搬送時間と再給紙インターバル時間の加算時間の比較により、前記給紙リトライの実施の可否及びリトライ実施回数を決定する給紙リトライ制御手段を備えることを特徴とするシート給送装置。
【請求項2】
画像形成装置の下流に装着され、画像形成された記録シートにシートを挿入するシートインサート装置において、
前記シートインサート装置に装着されるインサートシートを積載するシート積載手段からシート給紙手段により給紙し、給紙されるシートを搬送路上でシート検出手段により検出し、前記給紙手段の給紙開始から前記シート検出手段により、シートが検出されるまでの時間が、予め定められたジャム検出時間を超えた場合に、給紙リトライを実施する給紙リトライ制御手段において、
前記給紙手段による給紙開始から、所定位置へ到達するまでの基準時間である第一搬送時間と、前記給紙手段による給紙開始から、所定位置へ到達するまでの最大許容時間である第二搬送時間と、前記リトライ制御手段により、リトライ給紙を開始するまでの再給紙インターバル時間と、
前記第二搬送時間と前記第一搬送時間との差分時間であるリトライ可能時間と、前記リトライ可能時間と、前記第一搬送時間と再給紙インターバル時間の加算時間の比較により、前記給紙リトライの実施の可否及びリトライ実施回数を決定する給紙リトライ制御手段を備えることを特徴とするシートインサート装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カセットやトレイ等のシート積載機構に積載されたシートを給紙する場合、ピックアップミス等の原因で発生するジャムを救済する為に、複数回の給紙リトライ動作を行うシート給送装置、及びシート給送機構を備える装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真複写機やレーザビームプリンタなどの画像形成装置において、形成された画像を記録するためのシートを積載する給紙カセット、給紙デッキといったシート積載機構からの給紙動作において、給紙開始位置より搬送路下流に設けられたシート検知位置までの所定距離を、予め決められた検知時間内に検知されない場合に、給紙ジャムを検知する装置が知られている。
【0003】
そして、従来技術では、給紙ジャムが発生した場合の救済手段として、所定の回数の給紙リトライを実施する給紙リトライ制御を備え、給紙リトライ動作により給紙ジャムの発生を減少させることが行われている。
【0004】
この給紙リトライリトライ制御に関しては、リトライ回数を任意に設定可能な設定手段を持ち、設定された回数だけ給紙リトライを実施するシート給紙機構(例えば、特許文献1参照)や、シートの種類ごとに給紙リトライ回数を設定する設定手段を持ち、給紙されるシート種類ごとに設定された給紙リトライを行うシート給紙機構(例えば、特許文献2参照)など、予め設定されたリトライ回数だけ給紙リトライを実施するものが提案されている。
【特許文献1】特開平11−3349358号公報
【特許文献2】特開2003−306251号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の給紙リトライ制御は、給紙リトライの実施による用紙の給紙動作が遅れても問題の発生しないような場合のみ実施されており、従来技術では、給紙動作完了に時間制約がある場合においては給紙リトライを実施していなかった。
【0006】
具体例を述べるならば、画像形成装置から送られてくる紙を積載し、整合してステイプル処理を行うフィニッシャといったシート後処理装置において、画像形成装置から送られてくる紙との間に表紙、裏表紙、合紙を挿入するインサート機能を備えるシート後処理装置が知られている。このインサートする用紙を給紙する給紙機構においては、インサートする用紙の後に画像形成装置から用紙が搬送されてくるため、インサートする用紙の給紙完了が規定の時間内に完了しないと後続するシートとの重なってしまうといった時間的な制約が発生することになる。
【0007】
そして、インサート用紙の給紙ジャムを救うため、給紙リトライを設定回数実施するようにすると、インサートする用紙と画像形成装置から送られる用紙とのシート間隔を、給紙リトライ実施時間分だけ予め見込んで余計にあける必要が生じるため、生産性が落ちてしまうという問題が発生した。
【0008】
以上のようなことから、従来の技術では、画像形成装置下流に装着されるシート後処理装置のインサータといった給紙機構のように、給紙動作完了に時間制約がある場合においては、給紙リトライ制御を実施していなかった。
【0009】
しかしながら、近年、プリントオンデマンド市場向けに、画像形成装置に複数の後処理装置を重連接続して製本機能などの多種多様な機能が行える大規模な画像形成システム(図21参照)が提案されるようになってきているが、このような大規模システムでは、システム内に大量のシートが搬送されているため、ジャムによる異常停止が発生すると、ジャム復帰させるために大量の無効シートを操作者が取り除かなければならない。また、出力物を商品として依頼主に納期までに納めなければならないなど、ジャムによるシステムダウンの発生をできるだけ抑えることが重要になっている。
【0010】
本発明では、このような点を考慮してなされたものであり、例えばインサート機能を備えるシート後処理装置の給紙動作のように、給紙動作完了に時間制約がある場合においても、給紙動作を完了させるまでの許容時間により、給紙リトライ動作の実施の可否を判定し、許容時間によりリトライ回数を変更し、状況に応じた給紙リトライ制御を実施することで、給紙ジャムによる装置の停止を可能な限り救済することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、請求項1の発明においては、シートを積載するシート積載手段からシート給紙手段により給紙し、給紙されるシートを搬送路上でシート検出手段により検出し、前記給紙手段の給紙開始から前記シート検出手段により、シートが検出されるまでの時間が、予め定められたジャム検出時間を超えた場合に、給紙リトライを実施する給紙リトライ制御手段において、前記給紙手段による給紙開始から、所定位置へ到達するまでの基準時間である第一搬送時間と、前記給紙手段による給紙開始から、所定位置へ到達するまでの最大許容時間である第二搬送時間と、前記リトライ制御手段により、リトライ給紙を開始するまでの再給紙インターバル時間と、前記第二搬送時間と前記第一搬送時間との差分時間であるリトライ可能時間と、前記リトライ可能時間と、前記第一搬送時間と再給紙インターバル時間の加算時間の比較により、前記給紙リトライの実施の可否及びリトライ実施回数を決定する給紙リトライ制御手段を備えることを特徴とするシート給送装置を提供する。
【0012】
請求項2の発明においては、画像形成装置の下流に装着され、画像形成された記録シートにシートを挿入するシートインサート装置において、前記シートインサート装置に装着されるインサートシートを積載するシート積載手段からシート給紙手段により給紙し、給紙されるシートを搬送路上でシート検出手段により検出し、前記給紙手段の給紙開始から前記シート検出手段により、シートが検出されるまでの時間が、予め定められたジャム検出時間を超えた場合に、給紙リトライを実施する給紙リトライ制御手段において、前記給紙手段による給紙開始から、所定位置へ到達するまでの基準時間である第一搬送時間と、前記給紙手段による給紙開始から、所定位置へ到達するまでの最大許容時間である第二搬送時間と、前記リトライ制御手段により、リトライ給紙を開始するまでの再給紙インターバル時間と、前記第二搬送時間と前記第一搬送時間との差分時間であるリトライ可能時間と、前記リトライ可能時間と、前記第一搬送時間と再給紙インターバル時間の加算時間の比較により、前記給紙リトライの実施の可否及びリトライ実施回数を決定する給紙リトライ制御手段を備えることを特徴とするシートインサート装置を提供する。
【発明の効果】
【0013】
以上述べたように、給紙動作完了までに時間の制約がある場合においても、給紙動作を完了させるまでの許容時間により、給紙リトライ動作の実施の可否を判定し、リトライ給紙を実施する場合においても、許容時間によりリトライ回数を変更することで、状況に応じて可能な限り給紙リトライを実施することで、給紙ジャムによる装置の停止を救済することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明における給紙リトライ制御について、インサータ機能を備えたシート後処理装置を備える画像形成システムを例に説明する。
【0015】
<画像形成装置の全体構成>
図1は本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の主要部の縦断面構造を示す構成図である。画像形成装置は、図1に示すように、画像形成装置本体10と、折り装置400と、フィニッシャ500とから構成されている。画像形成装置本体10は、原稿から画像を読み取るイメージリーダ200及び読み取った画像を用紙上に形成するプリンタ300を備えている。
【0016】
各部の構成を詳述すると、画像形成装置本体10のイメージリーダ200には、原稿給送装置100が搭載されている。原稿給送装置100は、原稿トレイ上に上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ図1左方向へ給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左から流し読み取り位置を経て右へ搬送し、その後、外部の排紙トレイ112に向けて排出する。この原稿がプラテンガラス102上の流し読み取り位置を左から右へ向けて通過するときに、原稿画像が流し読み取り位置に対応する位置に保持されたスキャナユニット104により読み取られる。この読み取り方法は、一般的に、原稿流し読みと呼ばれる方法である。具体的には、原稿が流し読み取り位置を通過する際に、原稿の読取面がスキャナユニット104のランプ103の光で照射され、その原稿からの反射光がミラー105、106、107を介してレンズ108に導かれる。このレンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像する。
【0017】
このように、流し読み取り位置を左から右へ通過するように原稿を搬送することによって、原稿の搬送方向に対して直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を副走査方向とする原稿読み取り走査が行われる。即ち、原稿が流し読み取り位置を通過する際に、主走査方向に原稿画像を1ライン毎にイメージセンサ109で読み取りながら、原稿を副走査方向に搬送することによって原稿画像全体の読み取りを行う。光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ109によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ109から出力された画像データは、後述する画像信号制御部202において所定の処理が施された後に、プリンタ300の露光制御部110にビデオ信号として入力される。
【0018】
尚、原稿給送装置100により原稿をプラテンガラス102上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿を読み取ることも可能である。この読み取り方法は、いわゆる原稿固定読みと呼ばれる方法である。
【0019】
原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取るときには、まず、ユーザにより原稿給送装置100を持ち上げてプラテンガラス102上に原稿を載置し、そして、スキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿の読み取りを行う。即ち、原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取るときには、原稿固定読みが行われる。
【0020】
プリンタ300の露光制御部110は、イメージリーダ200から入力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力する。該レーザ光は、ポリゴンミラー110aにより走査されながら感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。ここで、露光制御部110は、後述するように、原稿固定読み時には、正しい画像(鏡像でない画像)が形成されるようにレーザ光を出力する。この感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。
【0021】
一方、プリンタ300内に装備されている上カセット114或いは下カセット115からピックアップローラ127、128により給紙された用紙は、給紙ローラ129、130によりレジストローラ126まで搬送される。用紙の先端がレジストローラ126まで達したところで、レジストローラ126を任意のタイミングで駆動し、且つ、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、用紙を感光ドラム111と転写部116との間に搬送する。感光ドラム111に形成された現像剤像は、給紙された用紙上に転写部116により転写される。現像剤像が転写された用紙は、定着部117に搬送され、定着部117は、用紙を加熱及び加圧することによって現像剤像を用紙上に定着させる。定着部117を通過した用紙は、フラッパ121及び排出ローラ118を経てプリンタ300から画像形成装置本体外部(折り装置400)に向けて排出される。
【0022】
ここで、用紙をその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出するときには、定着部117を通過した用紙をフラッパ121の切換動作により一旦反転パス122内に導き、その用紙の後端がフラッパ121を通過した後に、用紙をスイッチバックさせて排出ローラ118によりプリンタ300から排出する。以下、この排紙形態を反転排紙と呼ぶ。この反転排紙は、原稿給送装置100を使用して読み取った画像を形成するときまたはコンピュータから出力された画像を形成するときなどのように、先頭頁から順に画像形成するときに行われ、その排紙後の用紙順序は正しい頁順になる。
【0023】
また、手差給紙部125からOHPシートなどの硬い用紙が給紙され、この用紙に画像を形成するときには、用紙を反転パス122に導くことなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ)で排出ローラ118により排出する。更に、用紙の両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合には、フラッパ121の切換動作により用紙を反転パス122に導いた後に両面搬送パス124へ搬送し、両面搬送パス124へ導かれた用紙を上述したタイミングで感光ドラム111と転写部116との間に再度給紙する制御が行われる。
【0024】
画像形成装置本体10のプリンタ300から排出された用紙は、折り装置400に送られる。この折り装置400は、用紙をZ形に折りたたむ処理を行う。例えば、A3サイズやB4サイズの用紙で且つ折り処理が指定されているときには、折り装置400で折り処理を行い、それ以外の場合は、プリンタ300から排出された用紙は折り装置400を通過してフィニッシャ500に送られる。このフィニッシャ500には、画像が形成された用紙に挿入するための表紙、合紙などの特殊用紙を給送するインサータ900が設けられている。フィニッシャ500では、製本処理、綴じ処理や穴あけなどの各処理を行う。
【0025】
<画像形成装置のシステムブロック図>
次に、本画像形成装置全体の制御を司るコントローラの構成について図2を参照しながら説明する。図2は上記図1に示した画像形成装置全体の制御を司るコントローラの構成を示すブロック図である。コントローラは、図2に示すように、CPU回路部150、原稿給送装置制御部101、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、プリンタ制御部301、折り装置制御部401、フィニッシャ制御部501、外部インタフェース(I/F)209を備えている。図中、153は画像形成装置の操作部、210は画像形成装置と通信可能なコンピュータである。
【0026】
各部の構成を詳述すると、CPU回路部150は、CPU151、ROM152、RAM153を内蔵しており、ROM152に格納されている制御プログラムにより、原稿給送装置制御部101、操作部154、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、外部I/F209、プリンタ制御部301、折り装置制御部401、フィニッシャ制御部501を総括的に制御する。RAM153は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。原稿給送装置制御部101は、原稿給送装置100をCPU回路部150からの指示に基づき駆動制御する。イメージリーダ制御部201は、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部202に転送する。
【0027】
画像信号制御部202は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力する。また、画像信号制御部202は、コンピュータ210から外部I/F209を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力する。この画像信号制御部202による処理動作は、CPU回路部150により制御される。プリンタ制御部301は、入力されたビデオ信号に基づき上述の露光制御部110を駆動する。操作部154は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有し、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力すると共に、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
【0028】
折り装置制御部401は、折り装置400に搭載され、CPU回路部150と情報のやり取りを行うことによって折り装置全体の駆動制御を行う。フィニッシャ制御部501は、フィニッシャ500に搭載され、CPU回路部150と情報のやり取りを行うことによってフィニッシャ全体の駆動制御を行う。
【0029】
<折り部>
次に、本画像形成装置に装備された折り装置400及びフィニッシャ500の構成について図3を参照しながら説明する。図3は上記図1に示した折り装置400及びフィニッシャ500の構成を示す構成図である。折り装置400は、図3に示すように、画像形成装置本体10のプリンタ300から排出された用紙を導入し、フィニッシャ500側に導くための折り搬送水平パス402を有する。折り搬送水平パス402上には、搬送ローラ対403及び搬送ローラ対404が設けられている。また、折り搬送水平パス402の出口部(フィニッシャ500側)には、折りパス選択フラッパ410が設けられている。この折りパス選択フラッパ410は、折り搬送水平パス402上の用紙を折りパス420またはフィニッシャ側500に導くための切換動作を行う。
【0030】
ここで、折り処理を行う場合には、折りパス選択フラッパ410がオンされ、用紙が折りパス420に導かれる。折りパス420に導かれた用紙は、折りローラ421まで搬送されてZ形に折りたたまれる。これに対し、折り処理を行わない場合には、折りパス選択フラッパ410がオフされ、用紙はプリンタ300から折り搬送水平パス402を介してフィニッシャ500に直接に送られる。
【0031】
<フィニッシャメイン部>
フィニッシャ500は、折り装置400を介して排出された用紙を順に取り込み、取り込んだ複数の用紙を整合して1つの束に束ねる処理、束ねた用紙束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理、取り込んだ用紙の後端付近に孔あけをするパンチ処理、用紙を仕分けるソート処理、用紙の仕分けを行わないノンソート処理、用紙を製本する製本処理などの各シート後処理を行う。
【0032】
フィニッシャ500は、図3に示すように、画像形成装置本体10のプリンタ300から折り装置400を介して排出された用紙を内部に導くための入口ローラ対502を有する。この入口ローラ対502の下流には、用紙をフィニッシャパス552、または第1製本パス553に導くための切換フラッパ551が設けられている。フィニッシャパス552に導かれた用紙は、搬送ローラ対503を介してバッファローラ505に向けて送られる。搬送ローラ対503とバッファローラ505は、正逆転可能に構成されている。
【0033】
入口ローラ対502と搬送ローラ対503の間には、入口センサ531が設けられている。また、入口センサ531の用紙搬送方向上流近傍においては、第2製本パス554がフィニッシャパス552から分岐している。以下、この分岐点を分岐Aと呼ぶ。この分岐Aは、入口ローラ対502から搬送ローラ対503に用紙を搬送するための搬送路への分岐を成すが、搬送ローラ対503が逆転して用紙を搬送ローラ対503側から入口センサ531側に搬送する際には、第2製本パス554側のみに搬送されるワンウェイ機構を有する分岐を成す。
【0034】
搬送ローラ対503とバッファローラ505の間には、パンチユニット550が設けられており、パンチユニット550は必要に応じて動作し、搬送されてきた用紙の後端付近に穿孔する。バッファローラ505は、その外周に送られた用紙を所定枚数積層して巻き付け可能なローラであって、必要に応じてこのローラの外周には各押下コロ512、513、514により用紙が巻き付けられる。バッファローラ505に巻き付けられた用紙は、バッファローラ505の回転方向に搬送される。
【0035】
押下コロ513、514間には、切換フラッパ510が配置されており、押下コロ514の下流には、切換フラッパ511が配置されている。切換フラッパ510は、バッファローラ505に巻き付けられた用紙をバッファローラ505から剥離してノンソートパス521またはソートパス522に導くためのフラッパである。切換フラッパ511は、バッファローラ505に巻き付けられた用紙をバッファローラ505から剥離してソートパス522に、またはバッファローラ505に巻き付けられた用紙を巻き付けられた状態でバッファパス523に導くためのフラッパである。
【0036】
切換フラッパ510によりノンソートパス521に導かれた用紙は、排出ローラ対509を介してサンプルトレイ701上に排紙される。ノンソートパス521の途中には、ジャム検出などのための排紙センサ533が設けられている。切換フラッパ510によりソートパス522に導かれた用紙は、搬送ローラ506、507を介して中間トレイ(以下、処理トレイという)630上に積載される。処理トレイ630上に束状に積載された用紙は、必要に応じて整合処理、ステイプル処理などが施された後に、排出ローラ680a、680bによりスタックトレイ700上に排出される。処理トレイ630上に束状に積載された用紙を綴じるステイプル処理には、ステイプラ601が用いられる。このステイプラ601の動作については後述する。スタックトレイ700は、上下方向に自走可能に構成されている。
【0037】
<製本部>
第1製本パス553、第2製本パス554からの用紙は、搬送ローラ対813によって収納ガイド820に収納され、更に用紙先端が可動式のシート位置決め部材823に接するまで搬送される。搬送ローラ対813の上流側には、製本入口センサ817が配置されている。また、収納ガイド820の途中位置には、2対のステイプラ818が設けられており、このステイプラ818は、それに対向するアンビル819と協働して用紙束の中央を綴じるように構成されている。
【0038】
ステイプラ818の下流位置には、折りローラ対826が設けられている。折りローラ対816の対向位置には、突出し部材825が設けられている。この突出し部材825を収納ガイド820に収納された用紙束に向けて突き出すことにより、この用紙束は折りローラ対826間に押し出され、この折りローラ対826によって折りたたまれた後に、折り紙排紙ローラ827を介してサドル排出トレイ832に排出される。折り紙排紙ローラ827の下流側には、製本排紙センサ830が配置されている。また、ステイプラ818で綴じられた用紙束を折る場合には、ステイプル処理終了後に用紙束のステイプル位置が折りローラ対826の中央位置になるように、位置決め部材823を所定距離分下降させる。
【0039】
<インサータ部>
インサータ900は、フィニッシャ500の上部に設けられており、トレイ901上(シート積載手段)に積載された表紙、合紙を成す用紙束を順次分離し、フィニッシャパス552または製本パス553に搬送する。ここで、インサータ900のトレイ901上には、特殊用紙がユーザから見て正視状態で積載される。即ち、特殊用紙はその表面が上に向けられた状態でトレイ901上に積載される。このトレイ901上の特殊用紙は、搬送ローラ・給紙ローラ902(シート給紙手段)によって、搬送ローラ903及び分離ベルト904からなる分離部に搬送され、最上位紙から1枚ずつ順次分離されて搬送される。
【0040】
この分離部下流側には、引き抜きローラ対905が配置されており、この引き抜きローラ対905により分離された特殊用紙は、安定して搬送パス908に導かれる。引き抜きローラ対905の下流側には、給紙センサ907(シート検出手段)が設けられている。また、給紙センサ907と入口ローラ対502との間には、搬送パス908上の特殊用紙を入口ローラ対502に導くための搬送ローラ906が設けられている。搬送パス908の搬送路中には、トレイ901から分離搬送されてきた特殊用紙が2枚以上重なり合った重送状態か否かを検知するための重送検知センサ950が設けられている。
【0041】
そして、このインサータ900は、トレイ901上に積載されたシートを給紙ローラ902により分離搬送され給紙センサ907までの所定距離を、予め決められた検知時間内に検知されない場合に、給紙ジャムとするようになっており、更には、給紙ジャムが発生した場合の救済手段として、給紙動作のリトライを実施する給紙リトライ制御手段を備えている。(詳細は後述)
<フィニッシャブロック図>
次に、フィニッシャ500を駆動制御するフィニッシャ制御部501の構成について図4を参照しながら説明する。図4は上記図2に示したフィニッシャ制御部501の詳細構成を示すブロック図である。フィニッシャ制御部501は、図4に示すように、CPU511、ROM512、RAM513などで構成されるCPU回路部510を有する。CPU回路部510は、通信IC514を介して画像形成装置本体側に設けられたCPU回路部150と通信してデータ交換を行い、CPU回路部150からの指示に基づきROM512に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ500の駆動制御を行う。
【0042】
この駆動制御を行う際には、CPU回路部150に各種センサからの検出信号が取り込まれる。この各種センサとしては、入口センサ531、製本入口センサ817、製本排紙センサ830、給紙センサ907、用紙セットセンサ910、重送検知センサ950がある。用紙セットセンサ910は、インサータ900のトレイ901上に特殊用紙がセットされているか否かを検出するためのセンサである。
【0043】
CPU回路部510にはドライバ520が接続されている。ドライバ520は、CPU回路部510からの信号に基づきモータ及びソレノイドを駆動する。また、CPU回路部150は、クラッチを駆動する。ここで、モータとしては、入口ローラ対502、搬送ローラ対503、搬送ローラ対906の駆動源である入口モータM1、バッファローラ505の駆動源であるバッファモータM2、搬送ローラ対506、排出ローラ対507、排出ローラ対509の駆動源である排紙モータM3、各排出ローラ680a、680bの駆動源である束排出モータM4、搬送ローラ対813の駆動源である搬送モータM10、シート位置決め部材823の駆動源である位置決めモータM11、突出し部材825、折りローラ対826、折り紙排紙ローラ対827の駆動源である折りモータM12、インサータ900の給紙ローラ902、搬送ローラ903、分路ベルト904、引き抜きローラ対905の駆動源である給紙モータM20がある。
【0044】
入口モータM1、バッファモータM2、排紙モータM3は、ステッピングモータから構成されており、励磁パルスレートを制御することによって各モータにより駆動するローラ対を等速で回転させたり、独自の速度で回転させたりすることができる。また、入口モータM1、バッファモータM2は、ドライバ520により正逆のそれぞれの回転方向に駆動可能である。搬送モータM10、位置決めモータM11は、ステッピングモータから構成されており、折りモータM12は、DCモータから構成されている。尚、搬送モータM10は、入口モータM1と速度同期して用紙搬送が可能なように構成されている。給紙モータM20は、ステッピングモータから構成されており、入口モータM1と速度同期して用紙搬送が可能なように構成されている。
【0045】
ソレノイドとしては、切換フラッパ510の切換を行うソレノイドSL1、切換フラッパ511の切換を行うソレノイドSL2、切換フラッパ551の切換を行うソレノイドSL10、インサータ900の給紙シャッタ(図3には図示せず)を駆動するソレノイドSL20、インサータ900の給紙ローラ902を昇降駆動するソレノイドSL21がある。クラッチとしては、折りモータM12の駆動を突出し部材825に伝達するためのクラッチCL1、給紙モータM20の駆動を給紙ローラ902に伝達するためのクラッチCL10がある。
【0046】
<操作部>
次に、本画像形成装置の操作部154を用いて後処理モードの選択操作例について図5を参照しながら説明する。図5は上記図1に示した画像形成装置における操作部154の後処理モード選択に関する画面例を示す図である。本画像形成装置では、後処理モードとして、ノンソートモード、ソートモード、ステイプルソートモード(綴じモード)、製本モードなどの各処理モードを有すると共に、また合紙モードとして表紙や最終紙或いは途中に挿入紙を挿入することが可能なように構成されている。このような処理モードの設定などは操作部154からの入力操作により行われる。
【0047】
例えば、後処理モードを設定する際には、図5(a)に示すメニュー選択画面が操作部154に表示され、このメニュー選択画面を用いて処理モードの設定が行われる。また、例えば合紙モードの設定の際には、図5(b)に示す挿入設定画面が操作部154に表示され、この挿入設定画面を用いて、特殊用紙の挿入をインサータ900から行うか手差し給紙部125から行うかを設定し、図5(c)に示す画面を用いて、何枚目に挿入するかを設定することができる。特殊用紙を表紙のみに給紙する場合は「1」のみ選択し、挿入する枚数が複数あるときは所望枚数目を選択し設定することが可能である。
【0048】
<フィニッシャの動作概要>
次に、ソートモード時のインサータ900及びプリンタ300からフィニッシャ500内の処理トレイ630への用紙搬送について図6乃至図11を参照しながら説明する。図6乃至図11は上記図1に示した画像形成装置におけるソートモード時のインサータ900及びプリンタ300からフィニッシャ500内の処理トレイ630への用紙の流れを説明するための図である。尚、図6以降の各図では用紙を太い実線で示すと共に実線の端部に「C」または「P」の半円を付加するものとする。
【0049】
用紙Cを表紙として画像形成後の用紙に挿入する場合には、図6(b)に示すように、用紙がインサータ900のトレイ901にセットされる。このとき、用紙Cは、図6(a)に示すように、画像面が上向きで綴じ位置がユーザから見て左になるようにセットされ、図中の矢印の方向へ給紙される。この用紙Cのセット状態は、原稿給装置100における原稿のセット状態と同じであり、用紙Cのセットを行う際の操作性を向上させることができる。
【0050】
用紙Cがトレイ901にセットされると、図7に示すように、その最上段の用紙C1の給紙が開始され、切換フラッパ551はフィニッシャパス552側に切り換えられる。用紙C1は搬送パス908から入口ローラ対502を経てフィニッシャパス552内に導かれ、この用紙C1の先端が入口センサ531により検出されると、画像形成装置本体10のプリンタ300からの画像形成後の用紙(図8に示す用紙P1)の給送が開始される。
【0051】
次いで、図8に示すように、画像形成装置本体10のプリンタ300から給紙された用紙P1がフィニッシャ500内に導かれると共に、用紙C1はバッファローラ505を介してソートパス522に導かれる。このとき、切換フラッパ510、511はいずれもソートパス522側に切り換えられている。このソートパス522に導かれた用紙C1は、図9に示すように、処理トレイ630上に収納される。
【0052】
このとき、画像形成装置本体10のプリンタ300からの用紙P1は、フィニッシャパス522内に導かれている。この用紙P1は、図10に示すように、用紙C1と同様に、バッファローラ505を介してソートパス522に導かれ、処理トレイ630に向けて搬送される。また、この用紙P1に続く用紙P2がフィニッシャパス552内に導かれている。そして、図11に示すように、用紙P1は既に処理トレイ630に収納されている用紙C1に積み重ねられて収納され、それに続く用紙P2が用紙P1に積み重ねられて収納される。
【0053】
ここで、画像形成装置本体10のプリンタ300からの各用紙P1、P2には鏡像処理された画像が形成されており、その各用紙P1、P2は反転排紙により排紙されているから、各用紙P1、P2は用紙C1と同様に、その画像面を下向きにして且つその綴じ位置をステイプラ601側に向けて処理トレイ630に収納される。また、本図11には示していないが、次の用紙束に対する特殊用紙があるときには、現在の用紙束を構成する用紙P1、P2の給送中にこの特殊用紙を搬送パス908に給送して待機させるように構成されている。この構成によりソートモード処理時における生産性を向上させることができる。
【0054】
<製本の動作概要>
次に、製本モード時の画像形成について図12を参照しながら説明する。図12は上記図1に示した画像形成装置における製本モード時の画像形成を説明するための図である。製本モードが指定されると、原稿給送装置100にセットされた原稿を、その先頭頁から順に読み取り、読み取った原稿の画像を順に画像形成装置本体10内のハードディスク(図示略)に格納し、同時に読み取った原稿枚数をカウントする。
【0055】
原稿の読取が終了すると、読み取った原稿画像を次の(1)式により分類し、画像形成順、画像形成位置を決定する。
【0056】
M=n×4−k ・・・(1)
M:原稿枚数
n:1以上の整数で用紙枚数
k:0、1、2、3のいずれかの値
尚、画像形成順、画像形成位置制御に関しては詳細な説明を省略する。この製本モード時における画像形成を読取原稿枚数が8枚の場合を例にして説明すると、図12(a)に示すように、ハードディスク(図示略)には8頁分の原稿画像データ(R1からR8)が読み取った順番に格納される。各原稿画像データ(R1からR8)に対してその画像形成順、画像形成位置が決定される。これにより、図12(b)に示すように、上述した鏡像処理が施された後に、1頁目の用紙P1の第1面(表面)には、その左半分にR4画像、右半分にR5画像が形成され、この用紙P1は両面搬送パス124に導かれる。
【0057】
次に、用紙P1は再度転写部116に給送され、その第2面(裏面)の左半分にR6画像、右半分にR3画像が形成される。そして、このようにして両面に画像が形成された用紙P1は、反転排紙により反転されて排紙された後にフィニッシャ500の製本パス553に送られる。この反転排紙により用紙P1に関しては、図12(c)に示すように、R6画像及びR3画像が形成されている第2面を上向きに且つR6画像を先頭にして図中の矢印の方向に搬送される。
【0058】
次いで、2頁目の用紙P2の第1面(表面)に対して、その左半分にR2画像、右半分にR7画像が形成され、この用紙P2は両面搬送パス124に導かれる。この用紙P2は再度転写部116に給送され、その第2面(裏面)の左半分にR8画像、右半分にR1画像が形成される。そして、この用紙P2は、反転されて排紙された後にフィニッシャ500の第1製本パス553に送られる。この反転排紙により用紙P2に関しては、図12(c)に示すように、R8画像及びR1画像が形成されている第2面を上向きに且つR8画像を先頭にして図中の矢印の方向に搬送される。
【0059】
各用紙P1、P2は、フィニッシャ500の製本パス553を介して収納ガイド820内に導かれて収納される。この収納ガイド820内においては、図12(d)に示すように、用紙P1が突出し部材825側に、用紙P2が折りローラ対826側にそれぞれ収納されるように構成されている。また、各用紙P1、P2の第1面は突出し部材825側に向けられて収納される。各用紙P1、P2の収納ガイド820内の位置決めは位置決め部材823により行われる。
【0060】
<製本及びインサータの動作概要>
この製本モード時のインサータ900及びプリンタ300からフィニッシャ500内の収納ガイド820への用紙搬送について図13乃至図20を参照しながら説明する。図13乃至図19は上記図1に示した画像形成装置における製本モード時のインサータ900及びプリンタ300からフィニッシャ500内の収納ガイド820への用紙の流れを説明するための図、図20は上記図3に示したフィニッシャ500内の折り処理及び綴じ処理により製本化する例を示す図である。
【0061】
用紙C1を表紙として画像形成後の用紙に挿入して製本化する場合には、図13(b)に示すように、用紙C1がインサータ900のトレイ901にセットされる。このとき、用紙C1は、図13(a)に示すように、画像R及び画像Fが形成されている画像面を上向きにしてトレイ901にセットされ、画像Fを先頭にして給送される。即ち、用紙C1はユーザから見て正視状態でセットされ、この用紙C1のセット状態は、原稿給装置100における原稿のセット状態で同じである。よって、用紙C1のセットを行う際の操作性を向上させることができる。
【0062】
用紙C1がトレイ901にセットされると、図14に示すように、その最上段の用紙C1の給紙が開始され、切換フラッパ551はフィニッシャパス552側に切り換えられる(図3参照)。用紙C1は搬送パス908から入口ローラ対502を経てフィニッシャパス552内に導かれ、この用紙C1の先端が入口センサ531により検出され、この用紙C1の後に画像形成装置本体10のプリンタ300からの画像形成後の用紙(図15に示す用紙P)が搬送される。
【0063】
次いで、図15に示すように、画像形成装置本体10のプリンタ300から給紙された用紙Pがフィニッシャ500内に導かれると共に、用紙C1はバッファローラ505を介してノンソートパス521側に導かれる。このとき、切換フラッパ510はノンソートパス521側に切り換えられている。更に、用紙C1がノンソートパス521側に導かれてその後端が入口センサ531を通過するまで搬送されると、図15に示すように、用紙C1は一旦停止される。このとき、画像形成装置本体10のプリンタ300からの用紙Pは、フィニッシャ500内に導かれる。
【0064】
そして、用紙C1が停止された状態で、用紙Pは、図16に示すように、切換フラッパ551により第1製本パス553に導かれて収納ガイド820内に収納され、この用紙Pに続く次の用紙Pが同様に第1製本パス553に導かれる。このとき、用紙C1に続く用紙C2は分離されて搬送ローラ対906の手前まで搬送されて、所定枚数の用紙が収納ガイド820に収納されるまで待機される。
【0065】
所定枚数の用紙Pが収納ガイド820に収納されると、図17に示すように、用紙C1が反転給送され、分岐A及び第2製本パス554を経由して収納ガイド820内に導かれる(図3参照)。このとき、用紙C1は、図18に示すように、画像R側を先頭にして搬送され、そして既に収納ガイド820に収納されている用紙Pの束に重ね合わされて収納される。この用紙C1が収納ガイド820に収納されると、用紙C1に続く用紙C2の給送が開始される。ここで、例えば用紙C2が所定のサイズと異なるサイズであるような不適切な用紙であるときには、図19に示すように、上記図16に示す状態で一旦停止させることなく、サンプルトレイ701に排出される。
【0066】
収納ガイド820において用紙C1が用紙Pの束に重ね合わされて収納された後は、図20(a)に示すように、用紙C1と用紙Pの束に対して突出し部材825が突き出され、この束が折りローラ対826に向けて押し出される。この束が折りローラ対826により束中央部(画像面の画像境界部分)で折りたたまれてサドル排出トレイ832に排出される。このようにして折りたたまれた状態では、図20(b)に示すように、用紙C1の画像F(FRONT)が表紙頁にまた画像R(REAR)が最終頁に配置され、各用紙Pの画像が頁順に配置されることになり、また用紙C1、用紙Pの各画像の向きが一致される。
【0067】
このように、インサータ900からの用紙C1の給紙制御、画像形成装置本体10のプリンタ300からの用紙Pの搬送制御により、製本化状態において、用紙C1の画像Fが表紙頁に配置されまた画像Rが最終頁に配置され、各用紙Pの画像が頁順に配置されると共に、その画像の向きが一致されるから、インサータ900からの特殊用紙の印刷品位及びプリンタ300の用紙搬送耐久性を損なわずに、用紙と特殊用紙とを合わせて製本化することができる。また、このソートモード時には、フィニッシャ500により特殊用紙の挿入を一旦フィニッシャパス552内に待機させた後に、用紙を収納ガイド820内に導いて収納し、この用紙の収納後、フィニッシャパス552内に待機している特殊用紙を収納ガイド820内に導いて収納するから、用紙と特殊用紙とを合わせて製本化する際の生産性を向上させることができる。
【0068】
また、必要に応じて、収納ガイド820において用紙C1が用紙Pの束に重ね合わされて収納された状態において、ステイプラ818によりその束を中央部で綴じることもできる。
【0069】
<給紙リトライ制御説明>
次に、第1の実施の形態に係る画像形成装置における、本発明のインサータ900の給紙リトライ制御について図22を用いて説明する。
【0070】
給紙リトライ制御は、図22のトレイ901上(シート積載手段)のシートが給紙ローラ902(シート給紙手段)により給紙動作が開始されて、給紙センサ907(シート検出手段)により検出されるまでの時間に対してジャム検知時間(以後、ジャムマージン)を加算した給紙ジャム検出時間Tj経過しても、給紙センサ907でシートを検出できない場合に、給紙動作を一端停止して再度給紙動作を開始するまでの再給紙インターバル時間T_interval経過した後、再度給紙動作を行うことで給紙ジャムによるジャム停止を救済する制御である。
【0071】
本発明では、この給紙リトライ制御の実施可能かを判定するリトライ可能時間T_retryの時間の大きさにより給紙リトライの実施の可否、実施可能な場合には可能な給紙リトライ回数だけ行うようにするものである。
【0072】
例えば画像形成装置の毎分に出力速度(枚数/分)が、A4サイズで60枚/分であったならば紙の先端から次紙の先端までの基準紙間時間T_baseは1000msecであるが、インサータ900から用紙を挿入する場合、インサートするシートBと先行する画像形成装置からのシートAとの紙間時間と、インサートするシートBと後続のシートCの紙間時間が、それぞれ基準紙間時間T_baseとなるように、インサータからの給紙動作開始タイミングを制御することで画像形成システムとしての生産性を落とさないようにしている。
【0073】
次に、先行シートA、インサートシートB、後続シートCとの関係について説明する。
【0074】
<先行シートAとインサートシートBとの関係>
トレイ901上(シート積載手段)のシートが給紙ローラ902(シート給紙手段)により給紙されて、搬送パスセンサ531により検出される最大時間T1は給紙ジャム検出時間Tjであり、給紙センサ907を検知してから搬送パスセンサ531に到達する最大時間をT2とすると、給紙動作開始から所定位置(ここでは搬送パスセンサ531)へ到達するまでの基準時間である第一搬送時間T_FIRSTは、T_FIRST = T1 + T2 となる。
【0075】
そして、T_FISRT > T_baseであれば、インサートシートBと先行シートAとのシート間隔が基準紙間時間T_baseとなるようにするには、シートAが搬送パスセンサ531を検出するより、T_FIRSTから基準紙間時間T_baseからを引いた時間Tαだけ手前で給紙動作を開始すればよい。
【0076】
T_FISRT < T_baseであれば、インサートシートBと先行シートAとの紙間が基準紙間時間T_baseとなるようにするには、シートAが搬送パスセンサ531を検出してから、基準紙間時間T_baseからT_FIRSTを引いた時間Tαだけ経過したところで給紙動作を開始すればよい。
【0077】
また、第一搬送時間T_FISRTはジャムマージンを含んだ時間のため、給紙分離が最短で行われた場合には、第一搬送時間T_FISRTより早く搬送パスセンサ531に到達することが発生する。そのため、本発明ではパスの合流前に設けられた合流前待機位置(図示せず)にて一端停止して紙間時間を調整することで基準紙間時間T_baseとなるように制御している。
【0078】
以上述べたように先行シートAが所定位置に来たタイミングでインサートシートBの給紙動作を行うように給紙タイミングを制御することで、先行シートAとインサートシートBが基準紙間時間T_baseとなるように制御している。
【0079】
<インサートシートBと、後続シートCとの関係>
画像形成装置から出力される後続シートCは、先行するシートAに対してインサートシートBの基準紙間時間T_base分だけ余分にあけた紙間、すなわちT_base×2の紙間時間となるように画像形成装置が出力間隔を調整することでインサートシートBを挿入する時間をあけている。しかしながら、実際には画像形成装置の都合で調整動作などが実施された場合には基準紙間時間T_baseより長く紙間があくことがある。
【0080】
この、実際の紙間時間である実紙間時間T_realと基準紙間時間T_baseを引いた時間Tβだけ、インサートシートBの給紙動作が遅れても良いことになる。よって、給紙動作開始から所定位置(ここでは搬送パスセンサ531)までの最大許容時間である第二搬送時間T_SECONDは、T_SECOND = T_FIRST + Tβとなる。
【0081】
また、実紙間時間T_realは、インサートシートBの給紙動作開始がされる前にわかっている必要があり、本実施例では、画像形成装置のCPU回路部150にて基準紙間時間T_baseに対して調整動作などにより延びる時間を加算した紙間時間を算出し、インサートシートBの給紙動作が開始される前にフィニッシャ制御部501の通信IC514を介して、フィニッシャのCPU回路部510へ通知するようにしている。
【0082】
リトライ可能時間は、T_retry = T_SECOND − T_FIRST の計算式から算出される第二搬送時間と第一搬送時間との差分時間であり、ここでは、実紙間時間T_realと基準紙間時間T_baseとの差分時間と等しくなる。
【0083】
本発明における給紙リトライ制御手段は、インサートシートBの給紙動作開始時にリトライ可能時間T_retryと、給紙リトライが発生した場合の再給紙動作を開始するまでの再給紙インターバル時間T_intervalと第一搬送時間T_FIRSTとの加算時間T_totalの大小比較により給紙リトライの実施の可否、実施可能な場合には可能な給紙リトライ回数を確定する。
【0084】
以上の説明を具体的な数値例を挙げて説明すると、
<具体例1>
基準紙間時間T_base:1000msec (60枚/分の出力速度)
実紙間時間T_real:3000msec (図27のシートBとシートCの紙間)
第一搬送時間T_FIRST:700msec
第二搬送時間T_SECOND:2700msec
再給紙インターバル時間T_interval:500msec
であったならば、
リトライ可能時間T_retry = T_SECOND − T_FIRST = 2000msec、
T_total = T_FIRST + T_interval = 1200msecであり、T_retry > T_totalなのでリトライ給紙可能であり、T_retry ÷ T_totalから算出されたリトライ回数は1回となる。
【0085】
<具体例2>
基準紙間時間T_base:1000msec (60枚/分の出力速度)
実紙間時間T_real:5000msec (図27のシートBとシートCの紙間)
第一搬送時間T_FIRST:700msec
第二搬送時間T_SECOND:4700msec
再給紙インターバル時間T_interval:500msec
であったならば、
リトライ可能時間T_retry = T_SECOND − T_FIRST = 4000msec、
T_total = T_FIRST + T_interval = 1200msecであり、T_retry > T_totalなのでリトライ給紙可能であり、T_retry ÷ T_totalから算出されたリトライ回数は3回となる。
【0086】
<具体例3>
基準紙間時間T_base:1000msec (60枚/分の出力速度)
実紙間時間T_real:1500msec (図27のシートBとシートCの紙間)
第一搬送時間T_FIRST:700msec
第二搬送時間T_SECOND:1200msec
再給紙インターバル時間T_interval:500msec
であったならば、
リトライ可能時間T_retry = T_SECOND − T_FIRST = 500msec、
T_total = T_FIRST + T_interval = 1200msecであり、T_retry < T_totalなのでリトライ給紙不可であり、リトライ回数は0回となる。
【0087】
<フローチャートによる動作説明>
次に、本発明における給紙リトライ制御を図23のフローチャートを用いて説明する。
【0088】
ステップS101では、先行するシートが所定位置に到達してインサータ900に対して給紙動作開始要求が発行されると給紙リトライ判定が開始される。
【0089】
ステップS102では、画像形成装置から事前に通知されている実紙間時間T_realから基準紙間時間T_baseを引いた時間から給紙余裕時間が算出されるので、第二搬送時間T_SECONDと第一搬送時間T_FISRTからリトライ可能時間T_retryを算出する。
【0090】
ステップS103では、リトライ可能時間T_retryと、第一搬送時間T_FIRSTと再給紙インターバル時間T_intervalの加算時間T_totalを比較し、リトライ可能時間T_retryが加算時間T_total以上であればリトライ可能と判断してステップS104のリトライ可能と判断する。リトライ可能時間T_retryが加算時間T_total未満であればリトライ不可と判断してステップS106へ進む。
【0091】
ステップS105では、T_retry ÷ T_total(= T_FIRST+T_interval)の計算式からリトライ回数を確定する。
【0092】
ステップS107では、リトライ不可と判断されたのでリトライ回数0に確定する。ステップS108では、リトライ回数が確定したので給紙動作を開始する。
【0093】
ステップS109では、給紙ジャムが発生したかを検出し、発生していたらステップS110へ進む。
【0094】
ステップS110では、給紙リトライが可能かを判定して、リトライ回数が0であればステップS111へ進み給紙ジャムとなる。リトライ回数が0でなければ、再度ステップS108へ進み給紙動作を行う。以後、正常給紙がされるまで算出されたリトライ回数分だけ給紙リトライを実施する。
【0095】
[他の実施の形態]
本発明における給紙リトライ制御手段について、シート後処理装置に備えられたインサート機能の給紙機構を例に説明したが、本発明は、それに限定されるものではなく、画像形成装置における給紙機構に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の内部構造を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る画像形成装置のコントローラの構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係るフィニッシャの内部構造を示す構成図である。
【図4】第1の実施の形態に係るフィニッシャのフィニッシャ制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施の形態に係る画像形成装置の操作部の画面例を示す図であり、(a)はメニュー選択画面、(b)は設定画面、(c)は設定画面である。
【図6】第1の実施の形態に係るフィニッシャの動作を説明するための図であり、(a)は用紙の綴じ側及び搬送方向、(b)はフィニッシャの構成図である。
【図7】第1の実施の形態に係るフィニッシャの動作を説明するための構成図である。
【図8】第1の実施の形態に係るフィニッシャの動作を説明するための構成図である。
【図9】第1の実施の形態に係るフィニッシャの動作を説明するための構成図である。
【図10】第1の実施の形態に係るフィニッシャの動作を説明するための構成図である。
【図11】第1の実施の形態に係るフィニッシャの動作を説明するための構成図である。
【図12】第1の実施の形態に係るフィニッシャの製本モードの動作を説明するための図であり、(a)は原稿画像データ、(b)は用紙の各頁の各面に形成される画像データ、(c)は用紙の搬送方向、(d)は用紙の収納状態である。
【図13】第1の実施の形態に係るフィニッシャのインサータを使用した製本モード時の動作を説明するための図であり、(a)は用紙の搬送方向、(b)はフィニッシャの構成図である。
【図14】第1の実施の形態に係るフィニッシャのインサータを使用した製本モード時の動作を説明するための構成図である。
【図15】第1の実施の形態に係るフィニッシャのインサータを使用した製本モード時の動作を説明するための構成図である。
【図16】第1の実施の形態に係るフィニッシャのインサータを使用した製本モード時の動作を説明するための構成図である。
【図17】第1の実施の形態に係るフィニッシャのインサータを使用した製本モード時の動作を説明するための構成図である。
【図18】第1の実施の形態に係るフィニッシャのインサータを使用した製本モード時の動作を説明するための構成図である。
【図19】第1の実施の形態に係るフィニッシャのインサータを使用した製本モード時の動作を説明するための構成図である。
【図20】第1の実施の形態に係るフィニッシャのインサータを使用した製本モード時の動作を説明するための構成図である。
【図21】画像形成装置の下流に多数のシート処理装置が重連接続された大規模な画像形成システムを示す図である。
【図22】インサートするシートと、インサートシートに対して画像形成装置から出力される先行シートと後続シートとの関係を示す図である。
【図23】第1の実施の形態に係る給紙リトライ制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0097】
10 画像形成装置本体
114、115 カセット
127、128 ピックアップローラ
300 プリンタ
500 フィニッシャ
501 フィニッシャ制御部
630 処理トレイ
700 スタックトレイ
701 サンプルトレイ
900 インサータ
903 搬送ローラ
904 分離ベルト
950 重送検知センサ




 

 


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