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発明の名称 シート給送装置及び画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−31101(P2007−31101A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−218850(P2005−218850)
出願日 平成17年7月28日(2005.7.28)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 山本 卓紀
要約 課題
シートの重送を確実に防ぐことのできるシート給送装置及び画像形成装置を提供する。

解決手段
シート給送手段1より送り出されるシートPを1枚ずつに分離する分離部を構成する分離手段をシート給送手段1により送り出されるシートが分離部を通過し終わる前にシート給送手段1から離間させる。そして、分離手段がシート給送手段1から離間した後、重送規制手段3にシート給送手段1により連れ送りされる次シートP1,P2を当接させて次シートP1,P2の重送を規制すると共に、当接角度調整手段3Bにより重送規制手段3と次シートP1,P2との当接角度を次シートP1,P2の重送が規制可能な角度となるよう調整する。
特許請求の範囲
【請求項1】
シートを積載して昇降可能なシート積載手段と、
前記シート積載手段の上昇によりシートに圧接してシートを送り出すシート給送手段と、
前記シート給送手段に圧接し、該シート給送手段より送り出されるシートを1枚ずつに分離する分離手段と、
前記分離手段を前記シート給送手段から離間可能に保持する接離手段と、
前記分離手段が前記シート給送手段から離間した後、前記シート給送手段により送り出されるシートと連れ送りされる次シートに当接して該次シートの重送を規制する重送規制手段と、
前記重送規制手段がシートと当接する当接角度を調整する調整手段と、
を備えたことを特徴とするシート給送装置。
【請求項2】
前記シート積載手段上のシート積載量を検知する検知手段を備え、
前記調整手段は、前記検知手段により検知されるシート積載量に応じて前記重送規制手段とシートとの当接角度を調整することを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
【請求項3】
前記調整手段は、前記シート積載手段の昇降に連動して前記重送規制手段とシートとの当接角度を調整することを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
【請求項4】
前記重送規制手段を保持する回動可能な保持手段を備え、
前記調整手段は、前記検知手段により検知されるシート積載量に応じて、又は前記シート積載手段の昇降に連動して前記当接角度を調整するよう前記保持手段の回動角度を調整することを特徴とする請求項2又は3記載のシート給送装置。
【請求項5】
前記調整手段は、前記保持手段と当接して該保持手段の回動角度を規制する規制部材と、前記規制部材を前記保持手段の回動角度が変化する方向に移動させる移動手段とを備えたものであることを特徴とする請求項4記載のシート給送装置。
【請求項6】
前記重送規制手段を保持する回動可能な保持手段を備え、
前記調整手段は、前記検知手段により検知されるシート積載量に応じて、又は前記シート積載手段の昇降に連動して前記当接角度を調整するよう前記保持手段の回動軸の位置を調整することを特徴とする請求項2又は3記載のシート給送装置。
【請求項7】
前記調整手段は、前記保持手段の回動軸を移動可能に保持してガイドするガイド手段と、前記保持手段の回動軸を前記ガイド手段に沿って移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする請求項6記載のシート給送装置。
【請求項8】
前記調整手段は、前記保持手段の回動軸を移動可能に保持してガイドするガイド手段と、前記回動軸を前記ガイド手段に沿って移動させる移動手段と、前記シート積載手段の昇降と連動して前記移動手段を移動させる連動手段とを備えたことを特徴とする請求項6記載のシート給送装置。
【請求項9】
前記ガイド手段は、前記重送規制手段のシート当接部を中心とした円弧状に形成されていること特徴とする請求項8記載のシート給送装置。
【請求項10】
画像形成部と、前記請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート給送装置及び画像形成装置に関し、特にシートの重送を防止するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置においては、画像形成部にシートを給送するためのシート給送装置を備えており、このようなシート給送装置としては、分離パッドを用いてシートを分離するようにしたものがある。
【0003】
ここで、このような分離パッドによる分離方式を用いたシート給送装置では、分離パッドに対してシート給送時のトルクの低減、高分離性能及び耐久性向上が求められている。そこで、近年、その対応策としてシート給送時に分離パッドによるシート分離を行なった後、サブパッドを用いて次シートの重送を防止するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
図7は、このようなサブパッドを用いて次シートの重送を防止する従来のシート給送装置の斜視図である。図7において、101は給送ローラ、102は分離パッド、103は分離パッド102の両側に配されたサブパッド、117は給送ローラ軸、118は給送ローラ軸117と一体に配設された偏芯カムである。
【0005】
なお、分離パッド102は不図示のバネにより常時給送ローラ側に付勢される回動可能な分離パッドホルダ102Aの回動端に保持されている。また、サブパッド103は回動可能なサブパッドホルダ103Aの上端に保持されている。
【0006】
104はシートを積載すると共に、回動支点104bを中心として回動するシート積載板であり、このシート積載板104は不図示のバネにより上方に付勢されている。シート給送方向先端部の両端には上向きの突起104aが設けられていて、偏芯カム118が摺接することによりシート積載板104が回動する。なお、116はシート給送装置の本体枠体である。
【0007】
次に、このような構成のシート給送装置のシート給送及び分離動作について図8を用いて説明する。
【0008】
図8の(a)は、シート給送動作を開始する前の初期の状態である。このとき、分離パッドホルダ102Aは、シート積載板104の底面に突設された押圧部104cが分離パッドホルダ102Aの当接部102bに当接することにより、不図示のバネに抗しながら分離パッド102を給送ローラ101から離間させる位置に保持されている。
【0009】
また、サブパッドホルダ103Aは、シート積載板104が下端部に設けられた当接部103cを押圧している。このため、支軸103aを支点として時計方向に付勢され、本体枠体116と下端103bが当接することで、サブパッド103が次シートの重送を規制することのできる規制位置に保持されている。
【0010】
なお、このようにサブパッドホルダ103Aが規制位置に保持された後、シート積載板104の上下方向の位置変動(オーバーストローク)は、当接部103cの半円部にて吸収している。
【0011】
この状態のとき、給送スタート信号が送られると、不図示の駆動手段により給送ローラ101及び図7に示す偏心カム118が時計回りの方向に1回転駆動される。そして、この1回転駆動の初期において、偏心カム118によるシート積載板104の押し下げが解除される。これにより、シート積載板104が不図示のバネにより上方回動し、図8の(b)に示すように、シート積載板104上のシートPが給送ローラ101に所定圧で圧接する。
【0012】
また、このシート積載板104の上方回動に連動して、分離パッドホルダ102Aの当接部102bに対するシート積載板104の押圧部104cの規制が解除される。これにより、分離パッドホルダ102Aを付勢しているバネにより、分離パッドホルダ102Aは支軸102aを支点に時計回りの方向に回動し、分離パッド102が給送ローラ1に所定圧で圧接する。
【0013】
そして、この後、この状態で給送ローラ101が回転すると、給送ローラ101により送り出されたシートPは給送ローラ101と分離パッド102により構成される分離部にて1枚ずつに分離されるようになる。
【0014】
一方、シート積載板104が上方回動すると、サブパッドホルダ103Aも、当接部103cに対するシート積載板104の規制が解除され、支点103aを中心に回動自在の状態になる。これにより、自重等によりサブパッドホルダ103Aは図8の(b)に示す矢印方向に回動し、これによりサブパッド103はシート給送路から退避した位置に移動する。
【0015】
この後、給送ローラ101により送り出されたシートPは搬送ローラ対106に向けて送られる。そして、給送ローラ101の1回転が終了すると、給送ローラ101が停止する。また、偏芯カム118が1回転してシート積載板104、分離パッドホルダ102A(分離パッド102)、サブパッドホルダ103A(サブパッド103)は、図8の(a)に示す初期の状態に戻る。
【0016】
なお、このように分離パッド102が初期の状態に戻ると、分離パッドホルダ102Aがシート積載板104により押圧されて反時計回りの方向に回動し、これに伴って分離パッド102が給送ローラ101から離間する。これにより、給送ローラ101と分離パッド102とによるシートPの挟持が解除され、シートPに対して給送ローラ101と分離パッド102の挟持力によるバックテンションが作用しないようにすることができる。
【0017】
ここで、このように分離パッド102が給送ローラ101から離間すると、送り出されたシートPにより連れ送りされるおそれがあり、連れ送りされるとそれまで分離パッド102により連れ送りが規制されていたシートがシート給送路に進入してくる。
【0018】
しかし、このときシート積載板104がサブパッドホルダ103Aの当接部103cを押圧することで、サブパッドホルダ103Aが時計回りの方向に回転し、これによりサブパッド103が図8の(a)に示すようにシート給送路に突出した位置に保持される。これにより、連れ送りされた次シートに当接してシートの重送を防止することができる。
【0019】
【特許文献1】特開平04−75928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
ところで、このような従来のシート給送装置においては、例えば図9の(a)に示すように満載時においては、連れ送りされた次シート(以下、連れ送りシートとも言う)P1はサブパッド103と分離角度はα°で当接する。
【0021】
また、シートPが順次送り出され、やがて図9の(b)に示すようにシートが少積載状態となった時、サブパッド103のパッド面は満載積載時と同じ向きであるが、送り出される先のシートの後端側が下がってしまう。これは、シート積載板104が偏芯カム118により押し下げられてしまうからである。これにより、連れ送りシートP2の後端側も下がるため、パッド面と当接する角度は、シート積載板104に積載されている最上位のシートの高さに応じて変化する。
【0022】
即ち、少積載状態のとき、シート積載板104が初期状態に戻ると、積載枚数がすくないことから、連れ送りシートP2とサブパッド103との分離角度はβ°となり、満載時の分離角度α°に比べて小さくなる。そして、このように分離角度が小さくなると、分離性能が低下し、部品精度・環境・シートの種類等によってはシートの連れ重送が生じるようになり、この結果、給送性能が低下する。
【0023】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シートの連れ重送を確実に防ぐことのできるシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明は、シートを積載して昇降可能なシート積載手段と、前記シート積載手段の上昇によりシートに圧接してシートを送り出すシート給送手段と、前記シート給送手段に圧接し、該シート給送手段より送り出されるシートを1枚ずつに分離する分離手段と、前記分離手段を前記シート給送手段から離間可能に保持する接離手段と、前記分離手段が前記シート給送手段から離間した後、前記シート給送手段により送り出されるシートと連れ送りされる次シートに当接して該次シートの重送を規制する重送規制手段と、前記重送規制手段がシートと当接する当接角度を調整する調整手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0025】
本発明のように、シート給送手段により送り出されるシートが分離部を通過し終わる前に分離手段がシート給送手段から離間した後、重送規制手段により次シートの重送を規制することができる。このとき、調整手段により重送規制手段と次シートとの当接角度を連れ重送が規制可能な角度となるよう調整することにより、シートの連れ重送を確実に防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の一例としてレーザビームプリンタの概略構成を示す図である。
【0028】
図1において、100はレーザビームプリンタ、105はレーザビームプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)、100Bは画像形成部であり、この画像形成部100Bの下方にはシート給送装置100Cが配置されている。なお、画像形成部100Bは、レーザスキャナ108、像担持体としての感光ドラム107を有するプロセスカートリッジ109、感光ドラム107に形成されたトナー像をシートPに転写する転写ローラ110等が設けられている。
【0029】
なお、100Dは、画像形成部100Bにより形成されたトナー画像がシート上に転写された後、シート上のトナー像を定着させる定着器であり、この定着器100Dはシート上の未定着トナー画像を定着する定着ローラ111及び加圧ローラ112を備えている。
【0030】
シート給送装置100Cは、不図示のバネにより上方に付勢されると共に昇降可能な、本実施の形態においては、上下方向に回動可能なシート積載手段であるシート積載板4を備えている。また、シート積載板4の上方回動によりシート積載板4に積載されたシートPと圧接してシートPを送り出すシート給送手段である給送ローラ1と、給送ローラ1に圧接して給送ローラ1と共に分離部を構成するシート分離部材である分離パッド2等を備えている。
【0031】
そして、このような構成のシート給送装置100Cにおいて、給送ローラ1が時計回りに回転すると、シート積載板4上に積載された最上位のシートP1が送り出され、この後、シートP1は分離パッド2により次のシートから分離されて下流方向へ搬送される。
【0032】
なお、このように1枚に分離されたシートP1は、この後、搬送ローラ対106により感光ドラム107と転写ローラ110とにより構成される転写部に搬送される。このとき、感光ドラム表面には、その上部に配置されているレーザ走査光学手段108から出力される画像情報に応じたレーザ光に基づくトナー画像が形成されており、このトナー画像は転写部にて搬送されてきたシートPに転写される。
【0033】
そして、このようにトナー画像が転写されたシートP1は下流方向に搬送され、定着器100Dにより加熱、加圧処理されトナー画像が溶融定着される。この後、排紙ローラ対113,114により排紙トレイ115上に順次積載される。
【0034】
ところで、シート給送装置100Cは、既述した給送ローラ1、シート積載板4、給送ローラ1と圧接して分離部を構成する分離パッド2を備えている。また、図2に示すように分離パッド2によるシート分離を行なった後、次シートの重送を防止するための重送規制手段であるサブパッド3と、サブパッド3を上端に保持すると共に回動軸3aを支点として回動する保持手段であるサブパッドホルダ3Aとを備えている。なお、このサブパッド3は、分離パッド2の両側の給送ローラ1から外れた位置に配される(図7参照)。
【0035】
また、シート給送装置100Cは、サブパッドホルダ3Aの下端3bと当接してサブパッドホルダ3Aの回動角度を規制する規制部材である上下方向に移動可能な支持部材6と、制御モータ5とを備えた当接角度調整手段3Bを備えている。ここで、この当接角度調整手段3Bは、制御モータ5の回転をピニオン5a及び支持部材6に設けられたラック6aを介して支持部材6に伝えることにより、支持部材6を上下方向に移動させるようにしている。
【0036】
なお、この支持部材6をサブパッドホルダ3Aが回動する方向に移動させる移動手段である制御モータ5は、シート給送装置本体に設けられている。そして、シート積載板4上のシート積載量を常時検知している検知手段である不図示のセンサからの信号に基づいて駆動されるようになっている。
【0037】
そして、サブパッドホルダ3Aの下端3bが当接している支持部材6を、このように上下方向に移動させると、サブパッドホルダ3Aは回動軸3aを支点として回動する。これにより、サブパッド3の高摩擦面であるパッド面の次シートP2と当接する位置である分離開始位置が移動するようになり、この結果、次シートP2とサブパッド3のパッド面との成す角度が変化する。即ち、当接角度調整手段3Bを設けることにより、次シートP2とサブパッド3との当接角度を変化させることができる。なお、図2において、103Aは従来例におけるサブパッドホルダを示している。
【0038】
次に、このように構成されたシート給送装置100Cのシート分離及び重送防止動作について説明する。
【0039】
シート給送装置本体に設けられた検知手段であるセンサは、シート積載板4上のシート積載量を常時検知しており、その検知値を制御モータ5の駆動を制御する不図示の制御部に伝えている。ここで、制御部は、図2の(a)に示すシート満載時には制御モータ5を停止させており、これにより支持部材6は所定の位置に停止している。
【0040】
なお、このときサブパッドホルダ3Aは、下端部に設けられた当接部3cにシート積載板4によって矢印方向に加えられている力により下端3bが支持部材6に当接している。これにより、サブパッド3が、シートの重送を防止することができる所定の位置に保持される。
【0041】
そして、この状態で給送ローラ1が回転すると、シート積載板4に積載されたシートP1は、既述したように分離パッド2(図1参照)により1枚ずつ分離され、画像形成部100Bに搬送される。なお、このようにシートP1を分離した後、給送ローラ1は停止すると共に、これと連動してシート積載板4は、例えば突起104a(図1参照)をカム118(図7参照)が押圧することにより下方回動して初期状態に戻る。
【0042】
次に、このようにシート積載板4が初期状態に戻ると、分離パッド2が給送ローラ1から離間して給送ローラ1と分離パッド2とによる挟持が解除されるため、シートP1には給送ローラ1と分離パッド2の挟持力によるバックテンションは発生しない。
【0043】
ここで、このように分離パッド2を給送ローラ1から離間すると、シート給送路に送り出されたシートP1により連れ送りされた次シートがシート給送路に進入してくる。このとき、サブパッドホルダ3Aは、サブパッド3がシートの重送を防止することができる所定の位置に移動して保持されている。このため、連れ送りされた次シートは給送ローラ1により水平方向に送り出されてサブパッド3に当接して止められることになる。なお、このときのサブパッド3のパッド面と次シートとの当接角度である分離角度はα°になる。
【0044】
一方、シート積載板4に積載されているシートが少載状態になると、センサからの信号により、制御部は、制御モータ5を駆動してピニオン5aを反時計回りに回転させる。そして、このピニオン5aの回転は支持部材6のラック部6aに伝えられ、この結果、支持部材6が図2の(b)に示す矢印A方向に下降する。
【0045】
ここで、このように支持部材6が下降すると、初期状態に戻り、当接部3cに圧接しているシート積載板4からの矢印B方向の力によりサブパッドホルダ3Aは、回動軸3aを中心に時計回りに回動し、下端3bがシート積載板4に接することで位置決めされる。
【0046】
このとき、満載時と同様に、次シートP2が連れ送りされた場合、次シートP2はサブパッド3によって止められることになる。しかし、サブパッドホルダ3Aの時計回りの回動により、サブパッド3の次シートP2の分離開始位置は満載時に比べ、シート送り出し方向上流にシフトするようになる。そして、このようにサブパッド3の分離開始位置がシフトすることにより、サブパッド3と連れ送りシートP2との当接角度は従来の角度β°(図9の(b)参照)よりも広い角度α°である満載時と同じ角度を保つことができる。
【0047】
このように、給送ローラ1により送り出されるシートPが分離部を通過し終わる前に分離パッド2が給送ローラ1から離間した後、サブパッド3により次シートP2の重送を規制すると共に、当接角度調整手段3Bによりサブパッド3と次シートP2との当接角度をシート積載量によらず次シートP2の連れ重送が規制可能な角度となるよう調整することにより、シートP2の重送を確実に防ぐことができる。さらに、このようにシートP2の連れ重送を防ぐことにより、給送性能の低下を防ぐことができる。
【0048】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0049】
図3は、本実施の形態に係るシート給送装置の給送部の詳細断面図であり、図3の(a)はシート満載時にシートが連れ出している時の初期状態、図3の(b)はシート少載時にシートが連れ出している時の初期状態を示している。なお、図3において、図2と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0050】
図3において、3dはサブパッド3のシート給送方向上流側端部に設けられた分離傾斜開始点、16はサブパッドホルダ3Aを回動軸13aを支点として回動可能に支持すると共に回動軸13aを移動させる支持部材であり、この支持部材16は制御モータ5の駆動により水平方向に移動可能となっている。
【0051】
11はシート給送装置本体枠体、11aはサブパッドホルダ3Aの回動軸13aを保持して水平方向にガイドし、かつ支持部材16、制御モータ5と共に当接角度調整手段3Bを構成するガイド手段である移動レールであり、この移動レール11aは分離傾斜開始点3dを中心として円弧状に設けられている。
【0052】
次に、このように構成されたシート給送装置のシート分離及び重送防止動作について説明する。
【0053】
シート給送装置本体に設けられたセンサは、シート積載板4上のシート積載量を常時検知しており、その検知値を不図示の制御部に伝えている。ここで、制御部は、図3の(a)に示すシート満載状態のときは制御モータ5を停止させており、これにより支持部材16は所定の位置に停止している。なお、このときサブパッドホルダ3Aは、回動軸13aが移動レール11aのシート給送方向上流側端に位置しており、これによりサブパッド3が連れ送りされたシートの重送を防止することができる所定の位置に保持される。
【0054】
そして、この状態で給送ローラ1が回転すると、シート積載板4に積載されたシートP1は、分離パッド2により1枚ずつ分離され、画像形成部100Bに搬送される。なお、給紙動作の際、シート積載板4が上昇すると、サブパッドホルダ3Aは、図3の(a)に示す位置にて回動自在となっており、分離パッド2によって分離されたシートによりシート給送路から退避した位置に移動する。
【0055】
この後、給送ローラ1が停止すると共に、これと連動してシート積載板4が下方回動して初期状態に戻る。そして、このようにシート積載板4が初期状態に戻ると、分離パッド2が給送ローラ1から離間して給送ローラ1と分離パッド2とによる挟持が解除されるため、シートP1には給送ローラ1と分離パッド2の挟持力によるバックテンションは発生しないようになる。
【0056】
ここで、このように分離パッド2が給送ローラ1から離間すると、シート給送路に送り出されたシートP1により連れ送りされた次シートがシート給送路に進入してくる。しかし、このときサブパッドホルダ3Aは、当接角度調整手段3Bによりサブパッド3が連れ送りシートP1の重送を防止することができる所定の位置に保持されている。このため、連れ送りシートP1はサブパッド3によって止められることになる。なお、このとき、サブパッド3のパッド面と連れ送りシートP1との分離角度はα°になる。
【0057】
一方、シート積載板4に積載されているシートが少載状態になると、センサからの信号により、制御部は、制御モータ5を駆動してピニオン5aを反時計回りに回転させる。そして、このピニオン5aの回転は支持部材16のラック部16aに伝えられる。この結果、支持部材16は、図3の(b)に示す矢印B方向に移動する。
【0058】
ここで、このように支持部材16が移動すると、回動軸13aも移動レール11aに沿って移動し、やがて移動レール11aのシート給送方向下流側端に当接する。これに伴いシート積載板4により押圧されているサブパッドホルダ3Aは、分離傾斜開始点3dを中心として時計回りに回動する。
【0059】
即ち、制御モータ5により支持部材16が移動すると、回動軸13aが移動レール11aに沿って移動し、これに伴ってサブパッドホルダ3Aが分離傾斜開始点3dを支点として回動し、サブパッド3がシートの重送を防止することができる、シート積載量に応じた所定の位置に移動する。
【0060】
このとき、満載時と同様に、連れ送りシートP2はサブパッド3によって止められることになるが、サブパッドホルダ3Aの時計回り方向の回動により、サブパッド3と連れ送りシートP2との分離角度(当接角度)はα°となる。つまり、満載時と同じ角度を保つことができ、さらにはサブパッド3全体が分離傾斜開始点3dの位置を保ったまま移動することができる。
【0061】
このように、本実施の形態では既述した第1の実施の形態と同様、シート積載板上のシート積載量を検出し、その値によってサブパッドホルダ3Aの回動軸13aを移動させ、サブパッドホルダ3Aの回動角度を調整することで、連れ送りシートP2とサブパッド3との当接角度をシート積載量によらず一定に保つことができる。
【0062】
さらに、サブパッドホルダ3Aをサブパッド3の分離傾斜開始点3dを中心に回動させることにより、満載から少載にかけて常に連れ送りシートP2の分離開始位置を同じ位置に保つことができ、より確実にシートの重送を防ぐことができる。
【0063】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0064】
図4は、本実施の形態に係るシート給送装置の給送部の詳細断面図であり、図4の(a)はシート少載時にシートが連れ出している時の初期状態、図4の(b)はシート満載時にシートが連れ出している時の初期状態を示している。なお、図4において、図3と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0065】
図4において、4aはシート積載板4に設けられた軸、25はソレノイド、16aは支持部材16のシート給送方向下流側端部に設けられ、ソレノイド25の係止爪25aにより支持部材16の位置を決めるための係止部である。16bは支持部材16のシート給送方向上流側端部に設けられ、シート積載板4の動きを伝達するラック部である。
【0066】
9は支持部材16をシート給送方向上流側に押圧する圧縮ばね部材であり、シート積載板4を給送ローラ側に付勢している不図示のバネより非常に小さく圧設定されている。10はシート積載板4に設けられた軸4aの動き(変位)を支持部材16のラック部16bに伝達し、シート積載板4の昇降に連動して支持部材16を移動させる連動手段である伝達手段である。この伝達手段10は、シート積載板4とは別体で回動するラック10a、ピニオンギア10b,10cを備えている。なお、本実施の形態においては、圧縮ばね部材9、支持部材16、ソレノイド25、伝達手段10及びラック10aにより当接角度調整手段3Bが構成されている。
【0067】
また、図4の(a)に示すα°は本実施の形態における少載時の連れ送りシートP2とサブパッド3との分離角度、β°は従来の少載時における連れ送りシートP2とサブパッド3との分離角度を示している。また、図4の(b)に示すα°は本実施の形態における満載時の連れ送りシートとサブパッド3との分離角度(当接角度)を示している。
【0068】
次に、このように構成されたシート給送装置100Cのシート分離及び重送防止動作について説明する。
【0069】
図5の(a)は、少載時の初期状態(給送終了状態)を表しており、このときシート積載板4は給送ローラ1とは離間した状態にあり、ラック10aはシート積載板4の軸4aからは力を受けていない状態にある。従って、ピニオン10b,10cは回転しておらず、回動軸13aの位置も、移動レール11aのシート給送方向下流側端に当接する位置となっている。
【0070】
そして、この状態で給送ローラ1が回転を開始すると、シート積載板4が給送ローラ1方向に上昇を開始する。続いて、図5の(b)に示すようにソレノイド25が解除され、圧縮ばね9により支持部材16が矢印方向に移動する。
【0071】
ここで、このように支持部材16が矢印方向に移動することで、サブパッドホルダ3Aの回動軸13aも移動レール11aに沿ってシート給送方向上流側端に当接する方向に移動する。また、同時に支持部材16のラック部16bが矢印に示すようにピニオン10c,10bに動力を伝達する。これにより、ラック10aは矢印に示す下方向に変移を開始する。
【0072】
この後、このようにラック10aが下方向に移動すると、やがて図6の(a)に示すように、ラック10aの上端と、上昇を始めたシート積載板4に設けられた軸4aが接触する。ここで、既述したように圧縮バネ9のバネ圧はシート積載板4を押圧しているバネ(不図示)より非常に小さく設定されているため、ラック10aはシート積載板4の軸4aと同じ上方向に変移をはじめる。
【0073】
そして、このラック10aの動きは、ピニオン10a,10bを介して支持部材16に伝わり、これにより支持部材16は矢印に示す左方向に変移を開始する。同時に、サブパッドホルダ3Aの回動軸13aも移動レール11aに沿って同じ方向に移動を開始する。
【0074】
なお、このとき少載状態となっているので、シート積載板4は、この後、図6の(b)に示すように最大限回動するが、シート積載状態によっては、シート積載板4はその途中まで回動する。
【0075】
そして、このシート積載板4の回動量に応じて支持部材16の移動量が決まる。即ち、シート積載量に応じて支持部材16の位置が決り、この結果、サブパッドホルダ3Aが分離傾斜開始点3dを支点として回動し、サブパッド3がシートの重送を防止することができる、シート積載量に応じた所定の位置に移動する。
【0076】
この後、ソレノイド25の係止爪25aが支持部材16に設けられた係止部16aに係止させることにより、支持部材16をシート積載量に応じた位置で固定させる。これにより、サブパッドホルダ3Aの回動軸13aを固定され、ラック10aも同時に固定される。そして、この後、通常の給送動作を行なった後、シート積載板4は下降をはじめ、図5の(a)に示すようにホームポジションの状態に戻る。
【0077】
このとき、サブパッドホルダ3Aは、支持部材16が停止することにより、図4の(a)に示すようなサブパッド3が連れ送りシートP1の重送を防止することができるシート積載量に応じた所定の位置に保持されている。このため、連れ送りシートP1はサブパッド3によって止められることになる。なお、このとき、サブパッド3のパッド面と連れ送りシートP1との分離角度は図4の(a)に示すα°になる。
【0078】
このように、本実施の形態においては、図4の(a)及び(b)に示すように、シート積載板4の動きに連動して分離傾斜開始点3dの位置を変えずに回動軸13aを移動させることで、シート積載量(満載から少載まで)によらず、連れ送りシートP2とサブパッド3との分離角を一定に保つことができ、安定したシートの分離給送が可能となる。また、積載量を検知するセンサを用いないことで、コストを抑えることができる。
【0079】
なお、これまでは少載状態の例を説明したが、これが中載時、満載時等においては、ホームポジション時に固定されるサブパッドホルダ3Aの回動軸13aの位置が変化するのみで、いかなる積載量においても上述の動作と同じ動きをすることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の一例としてレーザビームプリンタの概略構成を示す図。
【図2】上記シート給送装置のシート分離及び重送防止動作を説明する図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るシート給送装置のシート分離及び重送防止動作を説明する図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るシート給送装置のシート分離及び重送防止動作を説明する第1の図。
【図5】上記シート給送装置のシート分離及び重送防止動作を説明する第2の図。
【図6】上記シート給送装置のシート分離及び重送防止動作を説明する第3の図。
【図7】従来のシート給送装置の構成を示す斜視図。
【図8】上記シート給送装置のシート分離及び重送防止動作を説明する図。
【図9】上記シート給送装置のサブパッドによる重送防止動作を説明する図。
【符号の説明】
【0081】
1 給送ローラ
2 分離パッド
3 サブパッド
3A サブパッドホルダ
3B 当接角度調整手段
3d 分離傾斜開始点
4 シート積載板
5 制御モータ
6 支持部材
9 圧縮ばね部材
10 伝達手段
10a ラック
16 支持部材
25 ソレノイド
100 レーザビームプリンタ
100B 画像形成部
100C シート給送装置
P シート
P1,P2 次シート




 

 


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