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発明の名称 シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−31098(P2007−31098A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−218847(P2005−218847)
出願日 平成17年7月28日(2005.7.28)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 片山 弘雅
要約 課題
小型化が可能で、かつシートの斜行補正を精度良く行なうことのできるシート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置を提供する。

解決手段
斜行量検知手段105により、シートの斜行を検知するシート検知手段101a,101bからの信号に基づいてシートの斜行量を検知すると共に、搬送量検知手段130により、それぞれ独立してシートを搬送しながらシートの斜行を補正する複数の斜行補正手段120のそれぞれのシート搬送量を検知する。そして、制御手段110は、複数の斜行補正手段120による斜行補正動作開始後、搬送量検知手段130からの信号に基づいて複数の斜行補正手段120のシート搬送量の差を検知し、検知されたシート搬送量の差が斜行量検知手段105により検知された斜行量と等しくなるように複数の斜行補正手段120を制御する。
特許請求の範囲
【請求項1】
シートの斜行量を検知する斜行量検知手段と、
シート搬送方向と直交する方向に所定間隔で設けられ、それぞれ独立してシートを搬送することによりシートの斜行を補正する複数の斜行補正手段と、
前記複数の斜行補正手段のそれぞれのシート搬送量を検知する搬送量検知手段と、
前記斜行量検知手段及び前記搬送量検知手段の検知結果に応じて前記複数の斜行補正手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記複数の斜行補正手段による斜行補正動作開始後に、前記搬送量検知手段からの信号に基づいて前記複数の斜行補正手段のシート搬送量の差を検知し、前記検知されたシート搬送量の差が前記斜行量検知手段により検知された斜行量と等しくなるように該複数の斜行補正手段を制御することを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記複数の斜行補正手段は、シート搬送速度の差によって斜行補正を行ない、
前記制御手段は、前記複数の斜行補正手段のシート搬送量の差が前記斜行量検知手段により検知された斜行量と等しくなるように該複数の斜行補正手段のシート搬送速度を制御することを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記制御手段は、シートの斜行を補正する際、前記複数の斜行補正手段のシート搬送速度の差が一定となるよう該複数の斜行補正手段のシート搬送速度を制御することを特徴とする請求項2記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記制御手段は、シートの斜行を補正する際、前記複数の斜行補正手段のシート搬送速度の差をシートの斜行量に応じて変化させるよう該複数の斜行補正手段のシート搬送速度を制御することを特徴とする請求項2記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記搬送量検知手段は、前記複数の斜行補正手段により搬送されるシートと一体的に回転する回転部材の回転によりシート搬送量を検知すること特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記斜行量検知手段は、シートの端部を検知するシート検知手段を有し、前記シート検知手段が前記搬送量検知手段を兼ねることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項7】
前記搬送量検知手段を兼ねる前記シート検知手段は、非接触によりシートの先端を検知してシートの斜行を検知し、かつ前記複数の斜行補正手段により搬送されるシートの搬送量を検知するセンサであること特徴とする請求項6記載のシート搬送装置。
【請求項8】
前記搬送量検知手段により前記複数の斜行補正手段のシート搬送速度の変動を検知して記憶手段に記憶し、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたシート搬送速度変動情報に基づいて前記複数の斜行補正手段のシート搬送速度を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたシート搬送速度変動情報に基づいて前記複数の斜行補正手段のシート搬送速度変動の周期を揃えるように制御することを特徴とする請求項8記載のシート搬送装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたシート搬送速度変動情報に基づいて前記複数の斜行補正手段のシート搬送速度変動を打ち消すように制御することを特徴とする請求項8記載のシート搬送装置。
【請求項11】
前記斜行補正手段または前記搬送量検知手段を湾曲パスの湾曲部に配置することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項12】
画像形成部と、前記画像形成部にシートを搬送する前記請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
シートの画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部にシートを搬送する請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置に関し、特に画像形成部又は画像読取部に搬送される記録紙や原稿等のシートの斜行を補正するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置や画像読取装置においては、画像形成部や画像読取部に記録紙や原稿等のシートを搬送するシート搬送装置を備えている。そして、このシート搬送装置には、画像形成部や画像読取部に搬送するまでにシートの姿勢及び位置を合わせるために、シートの斜行補正を行なう斜行補正部を備えたものがある。
【0003】
ここで、このような斜行補正部としては、例えば停止しているローラ対のニップにシート先端を突き当ててシートに撓みを作り、シートの弾性によってシート先端をローラニップに添わせて斜行を補正する方式がある。また、他の方式として、シート先端を停止させるシャッタ部材をシート搬送路中に退避可能に設け、シート先端をシャッタ部材に添わせて斜行を補正した後、シャッタ部材をシート搬送路から退避させる方式がある。
【0004】
更に、最近ではシートとシートの間隔(紙間)をより小さくして画像形成等のスループットを高めるべく、シートを一旦停止させずに搬送しながら斜行を補正するアクティブ斜行補正方式が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
図8は、このようなアクティブ斜行補正方式によりシートの斜行補正を行なう従来の斜行補正部の構成を示す図であり、図8において、201a、201bはシート搬送路に設けられた2個のシート先端検知センサであり、この2個のシート先端検知センサ201a,201bは、シート搬送方向と直交する方向(以下、幅方向という)に所定間隔を設けて配置されている。
【0006】
また、222a、222bは斜行補正ローラであり、この斜行補正ローラ222a,222bは幅方向に、かつ同軸上に所定間隔を設けて配置されると共に、それぞれ別々の駆動源221a,221bにより独立して駆動されるようになっている。
【0007】
ここで、このような構成の斜行補正部において、下流から搬送されたシートSの先端がそれぞれのシート先端検知センサ201a,201bを横切ると、シート先端検知センサ201a,201bからシートが横切ったことを示す信号が出力される。そして、この信号に基づいてシート先端の傾きを検知し、この検知に基づいて斜行補正ローラ222a,222bのシート搬送速度を制御してシートSの斜行を補正するようにしている。
【0008】
なお、図9は、このような斜行補正部の制御ブロック図であり、図9に示すように、2個のシート先端検知センサ201a,201bと斜行検知部200とから斜行量検知手段215が構成されている。そして、シート先端検知センサ201a,201bからのシート先端検知信号は斜行検知部200に入力され、斜行検知部200は瞬間の斜行検知信号を演算部210に出力する。
【0009】
この後、演算部210は、この斜行検知信号に基づいて斜行量演算部210aにて斜行量を算出する。さらに、この後、算出された斜行量に基づき、制御量演算部210bにて斜行補正ローラ222a,222b及び駆動源221a,221bにより構成される2つ(複数)の斜行補正手段220の制御量を決定し、斜行補正を行なう。
【0010】
しかしながら、このような制御の場合、シート先端検知センサ201a,201bと斜行検知部200とから構成される斜行量検知手段215からの検知信号に基づいて斜行補正ローラ222a,222bのシート搬送速度が設定されるため、次の問題がある。例えば、ローラ等の磨耗により搬送効率の変化が生じた場合に当初のシート搬送速度と異なることがある。これにより、精度の良い斜行補正ができない。
【0011】
そこで、従来は、図8に示すシート先端検知センサ201a,201bの代わりに、図10に示すようにラインセンサ301a,301bを用いる斜行補正部が提案されている(特許文献2参照。)。ここで、このようなラインセンサ301a,301bを用いることにより、シートSの先端を検知し続けることが可能となる。
【0012】
なお、図11は、このような斜行補正部の制御ブロック図であり、図11に示すように、2個のラインセンサ301a,301bと斜行検知部300とにより斜行量検知手段315が構成されている。そして、ラインセンサ301a,301bからのシート先端検知信号は斜行検知部300に入力され、斜行検知部300は瞬間の斜行検知信号を演算部310に出力する。
【0013】
この後、演算部310は、この斜行検知信号に基づいて斜行量演算部310aにて斜行量を算出する。さらに、この後、この算出された斜行量に基づき、制御量演算部310bにて斜行補正ローラ322a,322b及び駆動源321a,321bにより構成される2つ(複数)の斜行補正手段320の制御量を決定し、斜行補正を行なう。
【0014】
ここで、ラインセンサ301a,301bを用いることにより、斜行補正動作開始後、斜行検知部300にはラインセンサ301a,301bから引き続き信号が入力される。そして、斜行検知部300から斜行補正手段320による斜行補正の結果が演算部310に入力される。これにより、シート先端の斜行量が0になったかどうか判断可能となり、高精度の斜行補正を行なうことができるようになる。
【0015】
【特許文献1】特開平4−277151号公報
【特許文献2】特開平6−191684号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら、このような斜行補正部を備えた従来のシート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置において、ラインセンサ301a,301bを用いた場合、以下のような、ラインセンサ301a,301bと、直線のシート搬送路が必要となる。即ち、シートの先端を常に検知するためには、図12に示すような斜行補正に必要な距離である補正区間Xと等しい長さのラインセンサ301a,301bと、直線のシート搬送路が必要となる。そして、この補正区間Xは高精度を目指すほど長くなる。
【0017】
また、ラインセンサ301a,301bを用いた場合、高精度にシート先端を検知するためには、シートSをラインセンサ301a,301bに押さえつける必要がある。このためには押圧手段が必要となる上、補正区間Xを搬送している間、常にシートSをラインセンサ301a,301bに摺擦させることになり、シートの表面に跡がついたりして好ましくない。
【0018】
さらに、ラインセンサ301a,301bは、図12に示す感光ドラム21と転写帯電器22の間の画像転写位置まで延設させることはできず、このため斜行補正が不可能な搬送区間Yが生じることとなる。ここで、斜行補正ローラ321a,321bは耐久によって搬送量に差が生じることがあり、このように搬送差が生じた場合、搬送区間Yの間で新たに斜行が発生してしまう可能性がある。
【0019】
このように、ラインセンサ301a,301bを用いた方法では、斜行補正結果のフィードバックは可能であるものの、配置的な制限が多く、小型化傾向にある複写機やプリンタ等の画像形成装置、スキャナ等の画像読取装置には適用が困難である。また、精度向上についても問題を有している。
【0020】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みて為されたものであり、小型化が可能で、かつシートの斜行補正を精度良く行なうことのできるシート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明は、シートの斜行量を検知する斜行量検知手段と、シート搬送方向と直交する方向に所定間隔で設けられ、それぞれ独立してシートを搬送することによりシートの斜行を補正する複数の斜行補正手段と、前記複数の斜行補正手段のそれぞれのシート搬送量を検知する搬送量検知手段と、前記斜行量検知手段及び前記搬送量検知手段の検知結果に応じて前記複数の斜行補正手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記複数の斜行補正手段による斜行補正動作開始後、前記搬送量検知手段からの信号に基づいて前記複数の斜行補正手段のシート搬送量の差を検知し、前記検知されたシート搬送量の差が前記斜行量検知手段により検知された斜行量と等しくなるように該複数の斜行補正手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明のように、複数の斜行補正手段による斜行補正動作開始後、搬送量検知手段からの信号に基づいて複数の斜行補正手段のシート搬送量の差を検知し、検知されたシート搬送量の差が斜行量検知手段により検知された斜行量と等しくなるように複数の斜行補正手段を制御することにより、小型化が可能で、かつシートの斜行補正を精度良く行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるプリンタの断面図である。
【0025】
図1において、1はプリンタであり、このプリンタ1は、プリンタ本体2と、プリンタ本体2の上面に配されたスキャナ11と、プリンタ本体2の一側部に配された多量のシートSを積載収納した給送デッキ12を備えている。
【0026】
ここで、プリンタ本体2は、像担持体である感光ドラム21を備えた画像形成部3と、シートSを給送するリタード分離方式のシート給送装置16,17を備えている。さらに、シート給送装置16,17により給送されたシートSを画像形成部3に搬送するシート搬送装置4等を備えている。
【0027】
ここで、シート給送装置16,17は、所定量のシートSを積載収納したカセット13,14と、給送ローラ16a,17a等を備えている。また、シート搬送装置4は、搬送ローラ41と、斜行補正部18を備えており、シート給送装置16,17から給送されたシートSは搬送ローラ41により、斜行補正部18に導かれるようになっている。なお、給送デッキ12に収納されたシートは、リタード分離方式のシート給送装置15及び搬送ローラ12aにより斜行補正部18に導かれるようになっている。
【0028】
そして、この斜行補正部18において、後述するように斜行が補正された後にシートSは画像形成部3の感光ドラム21と転写帯電器22とにより構成される転写部に送られ、ここで予め感光ドラム21上に形成されているトナー像が転写される。さらに、この後、トナー像が転写されたシートSは搬送ベルト23により定着器24に送られて、この定着器24において転写されたトナー像のシート面への定着処理がなされる。
【0029】
ここで、本プリンタ1はシートSへの両面複写を行なう両面複写モードと多重複写を行なう多重複写モードを備えており、通常複写モード(片面複写モード)の場合、定着処理後のシートSは排出ローラ対26により機外の排出トレイ27上に排出される。
【0030】
また、両面複写モード及び多重複写モードの場合には、内排出ローラ対25又はスイッチバックローラ対29により再給送パス28及び両面搬送パス30を介して中間トレイ31上に一時的に積載収納される。そして、中間トレイ31上に収納されたシートSは、この後、再給送装置32により再び画像形成のために斜行補正部18に搬送され、以後片面複写と同一のプロセスを経て機外に排出される。
【0031】
ところで、図2は、斜行補正部18の斜視図であり、図2において、101a、101bは、シート搬送路中に、幅方向に所定間隔で配置された2個の光学式のシート先端検知センサである。122a、122bは幅方向に同軸上に配置され、駆動源としてのパルスモータ121a,121bによりそれぞれ独立して駆動される駆動ローラである。
【0032】
また、123a、123bは、駆動ローラ122a,122bと従動ローラ124a,124bとにそれぞれ掛け渡された搬送ベルトである。131a、131bは不図示の加圧手段によって搬送ベルト123a,123bに圧接している従動コロであり、この従動コロ131a,131bは、通常、搬送ベルト123a,123bに各々追従して回転するようになっている。
【0033】
そして、既述したようにシート給送装置15,16,17により搬送されたシートSは、この搬送ベルト123a,123bにより、従動コロ131a,131bを追従回転させながら搬送されるようになっている。
【0034】
また、132a、132bは、ロータリーエンコーダであり、このロータリーエンコーダ132a,132bにより従動コロ131a,131bの回転量を検知するようにしている。
【0035】
図3は、このような構成の斜行補正部18の制御ブロック図である。斜行補正部18は、シート検知手段である2個のシート先端検知センサ101a,101bと、シート先端検知センサ101a,101bからの信号が入力される斜行検知部100とから構成され、シートの斜行量を検知する斜行量検知手段105を備えている。110は斜行検知部100からの信号に基づいて斜行量を算出すると共に算出された斜行量に基づいて2つの(複数の)斜行補正手段120に対する制御量を決定する演算部である。なお、この斜行補正手段120はパルスモータ121a,121b及び搬送ベルト123a,123b等により構成される
【0036】
そして、このように構成された斜行補正部18において、シート給送装置15,16,17により下流から搬送されたシートSの先端がそれぞれのシート先端検知センサ101a,101bを横切る。これにより、シート先端検知センサ101a,101bはシートが横切ったことを示す信号を斜行検知部100に出力する。
【0037】
ここで、例えば図4に示すように、シート先端が2個のシート先端検知センサ101a,101bの検知位置Pを異なるタイミングで横切ると、シート先端検知センサ101a,101bからは斜行検知部100に異なったタイミングで検知信号が出力される。
【0038】
そして、このように異なったタイミングで検知信号が出力されると斜行検知部100は、瞬間の斜行検知信号を演算部110に出力し、演算部110は、この斜行検知信号に基づいて斜行量演算部110aにて斜行量を算出する。このように算出された斜行量に基づき、制御量演算部110bにて斜行補正手段120に対する制御量を決定する。
【0039】
さらに、この制御量に基づいてパルスモータ121a、121bの回転速度を制御し、図2に示す手前の搬送ベルト123aと、奥の搬送ベルト123bに周速差をつける。このようにシートSの搬送量を手前側と奥側で変化させることにより、シートの斜行を補正する。
【0040】
なお、この周速差は、常に一定の値になるように制御しても良いし、斜行量に応じた周速差を持たせるよう制御しても良い。また、進んでいる側を遅らせる制御、遅れている側を進める制御、もしくは、両方の制御を行なっても斜行補正は可能である。さらに、駆動源としてのパルスモータ121a,121bは、DCモータ、ACモータであっても制御可能である。
【0041】
ところで、このように斜行補正手段120によってシートSの斜行補正が行なわれると、搬送ベルト123a,123bに従動する手前の従動コロ131aの回転量と、奥側の従動コロ131bの回転量が変化する。さらに、ロータリーエンコーダ132a,132bの値も変化する。
【0042】
ここで、このようなロータリーエンコーダ132a,132bの値の差は、搬送ベルト123a,123bによるシート搬送量の差であることから、この差がシートSを実際に補正した補正量となる。そして、従動コロ131a,131bとロータリーエンコーダ132a,132bにより構成される搬送量検知手段130は、この補正量を演算部110に補正結果として入力する。
【0043】
さらに、この斜行量検知手段105及び搬送量検知手段130の検知結果に応じて斜行補正手段120を制御する制御手段である演算部110は、このように搬送量検知手段130から入力された実際の補正結果と、斜行量検知手段105で検知され斜行量演算部110aで算出された斜行量とを比較部110cで比較することで、斜行補正が十分行なわれたか、もしくは斜行補正におけるオーバーシュート(適正な補正を超えてしまうこと)を発生させていないかを検知する。
【0044】
なお、比較の結果、斜行量が不足であった場合は周速差を持たせたままとし、オーバーシュートが発生していた場合は周速差の関係が逆になるようパルスモータ121a,121bを制御する。この動作を斜行量=補正量となるまで継続する。また、斜行量=補正量と判断された後、シートの斜行を検知した場合でも補正制御を再び行なう。
【0045】
そして、このような動作はシートの先端が、図4に示す検知位置Pで斜行を検知されてから感光体ドラム21と転写帯電器22とにより構成される転写部に到達するまでの距離Xの間、継続することが可能である。
【0046】
ところで、搬送ベルト123a,123bと従動コロ131a,131bの間にシートSがない場合は、従動コロ131a,131bは搬送ベルト123a,123bに追従している。そのため、この状態のときのロータリーエンコーダ132a,132bの信号を検知することにより、搬送ベルト123a,123bのシート搬送速度を制御することが可能である。例えば、耐久によって搬送ベルト123a,123bの表面が摩耗し、シート搬送速度が変化した場合、搬送量検知手段130と演算部110によって搬送ベルト123a,123bのシート搬送速度を所望の値に保つことが出来る。
【0047】
また、従動コロ131a,131bの回転精度を厳しく管理し、搬送ベルト123a,123bの回転ムラを演算部110に設けられた記憶部110dに記憶させて回転ムラをキャンセルするようにパルスモータ121a、121bを制御する。これにより、2つの駆動ローラ122a,122bの回転速度を揃えることができると共に、回転ムラのない安定した所望のシート搬送速度を得ることが出来る。さらに、このように構成した場合は、斜行補正手段120に関する全ての回転体と搬送量検知手段130に関する全ての回転体の周期を整数倍にすることで、回転ムラの周期を短くすることが出来る。
【0048】
このように、複数の斜行補正手段120による斜行補正動作開始後、搬送量検知手段130からの信号に基づいて複数の斜行補正手段120のシート搬送量の差を検知し、検知されたシート搬送量の差が斜行量検知手段105により検知された斜行量と等しくなるように複数の斜行補正手段120を制御する。これにより、小型化が可能で、かつシートの斜行補正を精度良く行なうことができる。また、シートの先端が転写位置に至るまで斜行補正を行なうことが可能である。
【0049】
なお、本実施の形態では、図4に示すように従動コロ131a,131bとロータリーエンコーダ132a、132bの回転中心を湾曲したシート搬送路(湾曲パス)LのRの中心に設ける。そして、搬送ベルト123a,123b及び従動コロ131a,131bをシート搬送路Lの湾曲部に配置することにより、搬送ベルト123a,123bやシートSと、従動コロ131a,131bとの接触面積を大きくしている。
【0050】
これにより、シートSと従動コロ131a,131b、搬送ベルト123a,123bと従動コロ131a,131bのスリップを軽減することができる。なお、斜行補正手段120と搬送量検知手段130のシート搬送路Lに対する位置関係が逆となっても同様の効果が得られる。
【0051】
この場合は、搬送量検知手段130としては、ロータリーエンコーダ132a、132bと従動コロ131a,131bではなく、ロータリーエンコーダ132a、132bと搬送ベルト123a,123bで構成することになる。また、略直線部のシート搬送路に斜行補正手段120と搬送量検知手段130を設けた場合は、共にベルト構成としても良い。
【0052】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0053】
図5は、本実施の形態に係るシート搬送装置に設けられた斜行補正部の斜視図であり、図6は、そのブロック図である。なお、図5及び図6において、図2及び図3と同一符号は、同一または相当部分を示している。
【0054】
図5において、125a、125bは、斜行補正手段120を構成する斜行補正ローラであり、この斜行補正ローラ125a,125bは幅方向に同軸上に配置され、駆動源としてのパルスモータ121a,121bによりそれぞれ独立して駆動される。
【0055】
126a、126bは、不図示の加圧手段により斜行補正ローラ125a,125bに圧接する搬送コロである。シート給送装置15,16,17により搬送されたシートSは、この搬送コロ126a,126bと斜行補正ローラ125a,125bとにより挟持されながら搬送されるようになっている。
【0056】
ところで、本実施の形態において、斜行補正ローラ125a,125bの軸方向の幅は、搬送コロ126a,126bの軸方向の幅よりも長くなっている。そして、このような幅の差により、斜行補正ローラ125a,125bには搬送コロ126a,126bが当接していない箇所が生じ、この箇所に臨むようにレーザードップラー式のセンサ133a,133bが配置されている。
【0057】
ここで、このレーザードップラー式のセンサ133a,133bは物体の速度変動を非接触で検知することが可能なセンサであり、このようなセンサ133a,133bを用いることにより、シートSの搬送速度を検知することができる。また、このセンサ133a,133bは、シートSが搬送されてくると、出力が変化するようになっており、このような出力の変化により、シートSが搬送されてきたことを検知することができる。つまり、本実施の形態においては、斜行量検知手段と搬送量検知手段を兼ねている。
【0058】
そして、このような構成の斜行補正部において、シート給送装置15,16,17によって搬送されたシートSが、図7に示すようにセンサ133a,133bの検知ポイントPに搬送されてくると、センサ133a,133bの検知する値が変化する。
【0059】
ここで、シートSが斜行を有した状態で搬送されてくると、シートSの先端は、2つのセンサ133a,133bを異なるタイミングで横切るようになり、これによりセンサ133a,133bからは異なったタイミングで検知信号が出力される。
【0060】
そして、このように異なったタイミングで検知信号が出力されると、既述した第1の実施の形態と同様に、図6に示す斜行検知部100は、センサ133a,133bから斜行検知信号が入力されて瞬間の斜行検知信号を演算部110に出力する。この後、演算部110は、この斜行検知信号に基づいて斜行量を算出する。そして、このように算出された斜行量に基づいてパルスモータ121a,121b及び斜行補正ローラ125a,125b等により構成される2つ(複数)の斜行補正手段120に対する制御量を決定する。なお、センサ133a,133bと斜行検知部100とで、本発明の斜行量検知手段115が構成される。
【0061】
そして、この制御量に基づいてパルスモータ121a、121bの回転速度を制御し、手前の斜行補正ローラ125aと、奥の斜行補正ローラ125bに回転速度に差をつけることで、シートSの搬送量を手前側と奥側で変化させる。これにより、シートSの斜行を補正する。
【0062】
ここで、このように手前の斜行補正ローラ125aと、奥の斜行補正ローラ125bとにより搬送されるシートの搬送速度は、それぞれセンサ133a,133bにより検知される。そして、この検知結果に基づいてシート搬送量を算出することにより、実際の補正量を検知することができる。
【0063】
演算部110は、このように搬送量検知手段を兼ねるセンサ133a,133bから入力された実際の補正結果と、斜行量検知手段115で検知され斜行量演算部110aで算出された斜行量とを比較部110cにて比較する。これにより、斜行補正が十分行なわれたか、もしくは斜行補正におけるオーバーシュートを発生させていないかを検知する。
【0064】
ここで、斜行量が不足であった場合は周速差を持たせたままとし、オーバーシュートが発生していた場合は周速差の関係が逆になるようパルスモータ121a,121bを制御する。この動作を斜行量=補正量となるまで継続する。また、斜行量=補正量と判断された後、シートの斜行を検知した場合でも補正制御を再び行なう。
【0065】
そして、このように構成することにより、既述した第1の実施の形態と同様、小型化が可能で、かつシートの斜行補正を精度良く行なうことができるシート搬送装置及びプリンタ(画像形成装置)の提供が可能となる。
【0066】
なお、斜行補正ローラ125a,125bの材質によりレーザードップラー式のセンサ133a,133bによるシート搬送速度の検知が困難な場合は、搬送コロ126a,126bの幅を斜行補正ローラ125a,125bよりも長くする。これにより、レーザードップラー式のセンサ133a,133bを斜行補正ローラ125a,125b側に配置して搬送コロ126a,126bのシート搬送速度を検知してパルスモータ121a,121bの制御を行なっても良い。
【0067】
また、これまでの説明においては、第1及び第2の実施の形態にかかるシート搬送装置をプリンタ(画像形成装置)に設けた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、例えば、画像読取部を備えたスキャナ等の画像読取装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるプリンタの断面図
【図2】上記シート搬送装置に設けられた斜行補正部の構成を示す斜視図。
【図3】上記斜行補正部のブロック構成図。
【図4】上記斜行補正部の側面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るシート搬送装置に設けられた斜行補正部の斜視図。
【図6】上記斜行補正部のブロック構成図。
【図7】上記斜行補正部の側面図。
【図8】従来の斜行補正部の構成を示す斜視図。
【図9】従来の斜行補正部のブロック構成図。
【図10】従来の他の斜行補正部の構成を示す斜視図。
【図11】従来の他の斜行補正部のブロック構成図。
【図12】従来の他の斜行補正部の側面図。
【符号の説明】
【0069】
1 プリンタ
3 画像形成部
4 シート搬送装置
18 斜行補正部
100 斜行検知部
101a,101b シート先端検知センサ
105 斜行量検知手段
110 演算部
110a 斜行量演算部
110b 制御量演算部
110c 比較部
110d 記憶部
115 斜行量検知手段
120 斜行補正手段
121a,121b パルスモータ
122a,122b 駆動ローラ
123a,123b 搬送ベルト
125a,125b 斜行補正ローラ
126a,126b 搬送コロ
130 搬送量検知手段
131a,131b 従動コロ
132a,132b ロータリーエンコーダ
133a,133b レーザードップラー式のセンサ
L 湾曲したシート搬送路
S シート




 

 


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