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発明の名称 ステープル装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−22752(P2007−22752A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−207163(P2005−207163)
出願日 平成17年7月15日(2005.7.15)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 伊藤 満作
要約 課題
紙種及びステープル枚数に応じて、一束毎にステープル動作時のステープルモータの駆動電流を制御にすることにより、適切な駆動電流でステープルを行なえ、無駄な電力を浪費することなく、ステープルミスの少ないステープル装置を提供する。

解決手段
紙種を検知する紙種検知手段を有する画像形成装置に接続され、前記画像形成装置から搬入されるシートを受け取り、整合及びステープルを行なうステープル装置において、前記画像形成装置と前記ステープル装置と通信を行なう通信手段と、紙種と紙厚や硬さ等の紙種情報と駆動電流の関係をテーブル化したデータ、あるいは紙種情報と駆動電流の関係を表す関数式を記憶しておく記憶手段と、ステープル駆動電流を算出する駆動電流算出手段と、ステープラ動作時の駆動電流を複数設定可能な電流設定手段を備え、ステープル駆動電流を前記駆動電流算出手段によって算出した電流値に制御する。
特許請求の範囲
【請求項1】
記録紙の紙種を検知する紙種検知手段を有する画像形成装置に接続され、前記画像形成装置から搬入される記録紙を受け取り、整合及びステープルを行なうことで用紙束を生成するステープル装置において、前記画像形成装置と前記ステープル装置と通信を行なう通信手段と、紙種と紙の厚みや硬さといった様々な紙種情報と駆動電流値の関係をテーブル化したデータ、あるいは、紙種情報と駆動電流の関係を表す関数式を記憶しておく記憶手段と、ステープル駆動電流を算出する駆動電流算出手段と、ステープラ動作時の駆動電流を複数設定可能な電流設定手段を備え、ステープル駆動電流を前記駆動電流算出手段によって算出した電流値に制御することを特徴とするステープル装置。
【請求項2】
請求項1記載の駆動電流算出手段は、紙種データ及びカウントした枚数に基づいてステープル駆動電流を算出することを特徴としたステープル装置。
【請求項3】
請求項1及び2記載の駆動電流算出手段は、請求項1記載の紙種検知手段によって1枚毎検出し、最も厚く、且つ硬い紙種がカウントした枚数分あると判断し、ステープル駆動電流値を算出することを特徴としたステープル装置。
【請求項4】
請求項1及び2記載の駆動電流算出手段は、紙種一枚毎に必要な電流値を数値化し、紙搬送毎に前記数値化した数値を加算・累積した数値を基に駆動電流値を算出したことを特徴としたステープル装置。
【請求項5】
ユーザに情報や状況を伝える通知手段と、ユーザが紙の厚みや硬さデータを自由に入力できる入力手段とを有し、請求項1記載の紙種検知手段で、検出した紙種データと、記憶手段に記憶された紙種データが一致せず、紙種が正確に判別できなかった場合には、前記伝達手段によって、ユーザに紙不一致を知らせ、ユーザが所望の紙の厚みや硬さデータを自由に入力できることを特徴とした請求項1〜4記載のステープル装置。
【請求項6】
搬入される記録紙を受け取り、整合及びステープルを行なうことで用紙束を生成するステープル装置において、記録紙の紙種を検知する紙種検知手段と、紙種と紙の厚みや硬さといった様々な紙種情報と駆動電流値の関係をテーブル化したデータ、あるいは、紙種情報と駆動電流の関係を表す関数式を記憶しておく記憶手段と、ステープル駆動電流を算出する駆動電流算出手段と、ステープラ動作時の駆動電流を複数設定可能な電流設定手段を備え、ステープル駆動電流を前記駆動電流算出手段によって算出した電流値に制御することを特徴とするステープル装置。
【請求項7】
請求項6記載の駆動電流算出手段は、紙種データ及びカウントした枚数に基づいてステープル駆動電流を算出することを特徴としたステープル装置。
【請求項8】
請求項6及び7記載の駆動電流算出手段は、請求項1記載の紙種検知手段によって1枚毎検出し、最も厚く、且つ硬い紙種がカウントした枚数分あると判断し、ステープル駆動電流値を算出することを特徴としたステープル装置。
【請求項9】
請求項6及び7記載の駆動電流算出手段は、紙種一枚毎に必要な電流値を数値化し、紙搬送毎に前記数値化した数値を加算・累積した数値を基に駆動電流値を算出したことを特徴としたステープル装置。
【請求項10】
ユーザに情報や状況を伝える通知手段と、ユーザが紙の厚みや硬さデータを自由に入力できる入力手段とを有し、請求項1記載の紙種検知手段で、検出した紙種データと、記憶手段に記憶された紙種データが一致せず、紙種が正確に判別できなかった場合には、前記伝達手段によって、ユーザに紙不一致を知らせ、ユーザが所望の紙の厚みや硬さデータを自由に入力できることを特徴とした請求項6〜9記載のステープル装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリントされた複数枚の記録紙(以下、シートと記す)を揃えて、1束毎に針打ちを行ない、シート束を綴じ合わせるステープル装置に係り、ステープル時のステープルモータの電流値制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、プリンタ等の画像形成装置では、画像形成(印字)した複数枚のシートについて、各端部を整合させてステープル等の後処理を施して排出する排紙装置を備えているものがある。このような排紙装置としては、画像形成装置本体の用紙排出口側の側面や上面に設けられ、画像形成装置本体側で印字された用紙について、順次、排出口から供給され、各端部を整合して、ステープルにより綴じるようにした排紙装置(フィニッシャ)が知られている。
【0003】
通常、ステープル可能枚数は、ステープルの容量や針打ち時に発生する機械的抵抗力などによって決まるもので、薄紙、厚紙、柔らかい、硬いなどの紙種に応じて異なってくる。しかし、従来のステープル装置では、ステープル可能最大枚数及び駆動電流値は、紙種に関わらず一定とされている。
【0004】
したがって、従来のステープル装置では、厚紙及び硬い紙であっても、決定されたステープル可能枚数までステープルを可能にするため、通常、駆動電流値を高めに設定しなければならない。しかしながら、このような設定をしてしまうと、シートが薄紙であっても、厚紙と同じ電流値を流しているため、不必要な駆動電流を流していることになり、無駄な電力を消費してしまう。あるいは、ステープルを更に行なえるにも関わらず、一定の枚数でステープルを禁止するように制御しているため、ユーザビリティがよくなかった。
【0005】
また、このような問題を解決させるために、特開2000-272815公報に記載されているステープル装置では、ステープルの駆動手段の電流値を検出し、その電流値に基づいてステープル可能枚数を算出する演算手段を有する後処理装置が提案されている。
【0006】
また、特開2000-321937公報に記載されている後処理装置では、記録紙の厚みを測定する手段を有し、前記測定手段によって測定した記録紙の厚みに応じてステープル可能枚数に関する制御を変更することを特徴とする後処理装置も提案されている。
【特許文献1】特開2000-272815号公報
【特許文献2】特開2000-321937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特開2000-272815公報に記載されているステープル装置では、ステープラ動作時の駆動電流を検出し、その検出した電流値によって、ステープル可能な枚数を設定しているため、紙種の異なるシート束を連続してステープルする際に、ステープル可能枚数を誤って設定する危険性があった。つまり、実際にステープル動作を行なった際の検出データを基に、次のステープル可能枚数を設定するため、同じ紙種のシート束をステープルしている際は、適切にステープル枚数を設定できる。しかし、同じ給紙トレイから紙種の異なるシートに切り替えて、ステープル動作を行なう際に、ステープル駆動電流値が大幅に変わる可能性があるため、ステープルミスを引き起こすことがあった。
【0008】
また、特開2000-321937公報に記載されている後処理装置は、シートの厚みだけを考慮し、ステープル最大可能枚数を制御している。このため、例えば、少し硬めの薄紙をステープルする場合に、紙の厚み情報だけで、ステープル最大枚数を増加させてしまい、ステープルミスを起こす危険性があった。
【0009】
本発明の目的は、紙種及びステープル枚数に応じて、一束毎にステープル動作時の駆動電流を制御にすることにより、適切な駆動電流値でステープルを行なえ、無駄な電力を浪費することなく、ステープルミスの少ないステープル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る第1の発明は、シートの紙種を検知する紙種検知手段を有する画像形成装置に接続され、前記画像形成装置から搬入されるシートを受け取り、整合及びステープルを行なうことで用紙束を生成するステープル装置において、前記画像形成装置と前記ステープル装置と通信を行なう通信手段と、紙種と紙の厚みや硬さといった様々な紙種情報と駆動電流値の関係をテーブル化したデータ、あるいは、紙種情報と駆動電流の関係を表す関数式を記憶しておく記憶手段と、ステープル駆動電流を算出する駆動電流算出手段と、ステープラ動作時の駆動電流を複数設定可能な電流設定手段を備え、ステープル駆動電流を前記駆動電流算出手段によって算出した電流値に制御することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る第1の発明によれば、紙種検知手段を新たに設けることにより、シート一枚毎に、紙の厚さや硬さといった様々な情報を反映させ、ステープル駆動電流を毎回、算出することが可能になる。
【0012】
これにより、常にステープル駆動電流を適切な値に設定でき、ステープルミスの少ない安定した動作が実現可能となる。また、不必要に電流を流すこともないので、消費電力も抑制することが可能になる。
【0013】
本発明に係る第2の発明は、請求項1記載の駆動電流算出手段が、紙種データ及びカウントした枚数に基づいてステープル駆動電流を算出することを特徴とする。
【0014】
これにより、ステープル時に発生する機械的抵抗力に影響を及ぼす紙種及びステープル枚数に基づいて、随時ステープル駆動電流を設定できるようになるため、より適切なステープル駆動電流でステープルを行なうことができる。
【0015】
本発明に係る第3の発明は、請求項1及び2記載の駆動電流算出手段は、請求項1記載の紙種検知手段によって1枚毎検出し、最も厚く、且つ硬い紙種がカウントした枚数分あると判断し、ステープル駆動電流値を算出することを特徴としている。
【0016】
これにより、たとえ紙種の異なるシート束をステープルするとしても、最も厚く、硬い紙種を想定して、ステープル駆動電流を設定するため、従来のステープル装置に比べ、ステープルミスを少なくすることができる。
【0017】
本発明に係る第4の発明は、請求項1及び2記載の駆動電流算出手段は、紙種1枚毎に必要な電流値を数値化し、紙搬送毎に前記数値化した数値を加算し累積した数値を基に駆動電流値を算出したことを特徴としている。
【0018】
これにより、たとえ紙種の異なるシート束をステープルするとしても、ステープル時に発生する機械的抵抗力を紙種毎に数値化し、その累積された数値を基にステープル駆動電流を決定するため、従来のステープル装置に比べ、ステープルミスを少なくすることができる。
【0019】
本発明に係る第5の発明は、請求項1〜4記載のステープル装置において、ユーザに情報や状況を伝える通知手段と、ユーザが紙の厚みや硬さデータを自由に入力できる入力手段を有し、請求項1記載の紙種検知手段で、検出した紙種データと、記憶手段に記憶された紙種データが一致せず、紙種が正確に判別できなかった場合には、前記伝達手段によって、ユーザに紙不一致を知らせ、ユーザが所望の紙の重さや表面処理状態のデータを自由に入力できることを特徴としている。
【0020】
これにより、データにないような紙種をユーザが使用したとしても、ユーザにデータにない紙を使用しているのを知らせ、紙の重さや表面処理状態のデータをユーザに入力させることで、様々な紙種において、適切な駆動電流値でステープルモータを駆動できるようになる。
【0021】
本発明に係る第6の発明は、搬入されるシートを受け取り、整合及びステープルを行なうことで用紙束を生成するステープル装置において、シートの紙種を検知する紙種検知手段と、紙種と紙の厚みや硬さといった様々な紙種情報と駆動電流値の関係をテーブル化したデータ、あるいは、紙種情報と駆動電流の関係を表す関数式を記憶しておく記憶手段と、ステープル駆動電流を算出する駆動電流算出手段と、ステープラ動作時の駆動電流を複数設定可能な電流設定手段を備え、ステープル駆動電流を前記駆動電流算出手段によって算出した電流値に制御することを特徴とする。
【0022】
本発明に係る第6の発明によれば、紙種検知手段を新たに設けることにより、シート一枚毎に、紙の厚さや硬さといった様々な情報を反映させ、ステープル駆動電流を毎回、算出することが可能になる。
【0023】
これにより、常にステープル駆動電流を適切な値に設定でき、ステープルミスの少ない安定した動作が実現可能となる。また、不必要に電流を流すこともないので、消費電力も抑制することが可能になる。
【0024】
本発明に係る第7の発明は、請求項6記載の駆動電流算出手段が、紙種データ及びカウントした枚数に基づいてステープル駆動電流を算出することを特徴とする。
【0025】
これにより、ステープル時に発生する機械的抵抗力に影響を及ぼす紙種及びステープル枚数に基づいて、随時ステープル駆動電流を設定できるようになるため、より適切なステープル駆動電流でステープルを行なうことができる。
【0026】
本発明に係る第8の発明は、請求項6及び7記載の駆動電流算出手段は、請求項6記載の紙種検知手段によって1枚毎検出し、最も厚く、且つ硬い紙種がカウントした枚数分あると判断し、ステープル駆動電流値を算出することを特徴としている。
【0027】
これにより、たとえ紙種の異なるシート束をステープルするとしても、最も厚く、硬い紙種を想定して、ステープル駆動電流を設定するため、従来のステープル装置に比べ、ステープルミスを少なくすることができる。
【0028】
本発明に係る第9の発明は、請求項6及び7記載の駆動電流算出手段は、紙種1枚毎に必要な電流値を数値化し、紙搬送毎に前記数値化した数値を加算し累積した数値を基に駆動電流値を算出したことを特徴としている。
【0029】
これにより、たとえ紙種の異なるシート束をステープルするとしても、ステープル時に発生する機械的抵抗力を紙種毎に数値化し、その累積された数値を基にステープル駆動電流を決定するため、従来のステープル装置に比べ、ステープルミスを少なくすることができる。
【0030】
本発明に係る第10の発明は、請求項6〜9記載のステープル装置において、ユーザに情報や状況を伝える通知手段と、ユーザが紙の厚みや硬さデータを自由に入力できる入力手段を有し、請求項6記載の紙種検知手段で、検出した紙種データと、記憶手段に記憶された紙種データが一致せず、紙種が正確に判別できなかった場合には、前記伝達手段によって、ユーザに紙不一致を知らせ、ユーザが所望の紙の重さや表面処理状態のデータを自由に入力できることを特徴としている。
【0031】
これにより、データにないような紙種をユーザが使用したとしても、ユーザにデータにない紙を使用しているのを知らせ、紙の重さや表面処理状態のデータをユーザに入力させることで、様々な紙種において、適切な駆動電流値でステープルモータを駆動できるようになる。
【発明の効果】
【0032】
以上説明したように、本発明によれば、画像形成装置から搬送されてきたシートを設定枚数で、ステープル処理を行なうステープル装置において、シートの紙種を検知する紙種検知手段と、紙種と紙の厚みや硬さといった様々な情報をテーブル化した紙種データを記憶しておく記憶手段と、画像形成装置から搬送されたシートをカウントするカウント手段と、ステープラ動作時の駆動電流を複数設定可能な電流設定手段を備え、前記紙種検知手段によって検出した紙種やステープル枚数に応じて、駆動電流値を適宜、再設定する構成なので、常に無駄な電力を浪費することない適切な電流値を設定できるため、省エネとステープルミスの少ないステープル処理が両立したステープル装置を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
(実施例1)
以下に第1の実施例に係る発明を図面に基づいて説明する。
【0034】
図1は、本発明の実施形態を説明するためのブロック図である。100はCPUで、ステープルモータ111の駆動や駆動電流の設定などを行う。101は、電流制限回路であり、検出抵抗112に流れる電流をステープルモータ電流検出回路106によって検出し、ステープル時に流れる電流を制限したり、過電流検知した際にはFETのON/OFFを禁止する回路が盛り込まれている。また、ステープルモータ電流検出回路106は、CPU100からD/Aコンバータ105を通して、基準電圧を自由に設定できる構成になっている。102は、FET駆動回路であり、ステープルモータ111が正転、逆転できるように、スイッチング素子であるPch MOSFET107とNch MOSFET110だけをONするあるいは、Nch MOSFET108とPch MOSFET109のみをONできるように構成され、ステープルホームポジションセンサ113を監視することで、ステープルモータ111を停止させたりする。103はセンサであり、ステープル装置に入ってきたシートを検知し、シート枚数をカウントアップするためのものである。104は不揮発性メモリであり、画像形成装置120に搭載されている紙種検知手段121によって検出された紙種データを基づいて、ステープルモータ駆動電流を設定するための情報が記憶されている。
【0035】
その他、画像形成装置120から搬送されてきたシートを受け取り、整合位置までシートを搬送するための搬送モータ116とその搬送モータを駆動するための搬送モータ駆動回路115と、整合位置まで搬送されてきたシートを整合するための整合部材を移動させるための整合モータ119とその整合モータを駆動させるための整合モータ駆動回路118と、整合部材のホームポジション位置を検出する整合ホームポジションセンサ119で構成されている。
【0036】
図2は、本発明に係る画像形成装置とステープル機能を有するステープル装置の搬送路断面の概略図、図3はステープル装置の断面図とシート整合処理部を装置上部から見た概略図である。
【0037】
図2の200は、画像形成装置210の上部に設置されたステープル装置である。このステープル装置200はシートを束状に積載および整列させてステープルを行なうステープラと、積載排出するスタッカの機能を有するステープルスタッカである。
【0038】
201は画像形成装置210から搬送されるシートを最初に受け取る入口ローラであり、202はステープル装置内でシートを搬送する搬送ローラ、103はステープル装置内の排出口に配設されている排出ローラである。204は、ステープル装置内に積載されるシート束の搬送方向と直角(用紙幅)方向に揃える、またシートを積載する整合部材である。205は、排出されたシートを積載する排出トレイであり、206は排出積載されたシートを表している。シート206は整合部材204内で整合され、後処理された後、排出トレイ105上に落下積載され、順次積載されるものである。211は、画像形成装置210内に積載されている給送前のシート束であり、ピックアップローラ212およびフィードリタードローラ213によって分離給送される。
【0039】
この搬送されている間に、紙種検知センサ214によって、シート材の紙種を判別し、ステープル装置200に紙種情報を伝達する。
【0040】
紙種検知センサ214の一例を説明すると、紙種検知センサ214は、光照射手段たるLED、読取手段たるCMOSセンサ、結像レンズたるレンズなどで構成されている。検出方法としては、特登録2886993公報に記されているように、LEDからの光で記録シートを照射し、その反射光をレンズによって集光し、CMOSセンサで表面映像及びシート材の先端に映る影をとらえ、その表面状態や影によって、紙種を判断することが可能である。
【0041】
その後シート211は、トナーカートリッジ216を含む感光ドラム215と転写ローラによってトナー画像を上面に形成され、定着ローラ217で画像を定着させる。その後、シート211は画像形成装置の排出トレイ218上に排出されるか、後処理を施すためにステープル装置200に搬送される。ステープル装置200内に搬送されたシート211は、ステープル後処理の有無の後、トレイ205上に前述のシート206のように積載される。
【0042】
図3は、ステープル装置がステープラ300でシート束にステープルを行なう際に搬送方向と垂直方向である幅方向の整合およびトレイ205へのシート束落下積載を説明する図である。
【0043】
シート束は、画像形成装置210よりステープル装置200に搬送され、204内に積載され、204Lと204Rの整合部材によってそろえられながらシート束として、204内に保持される。所定枚数のシート束の保持と整合動作の後、ステープル装置200はステープラ300にてシート後端付近を針で綴じるステープル処理を行なう。
【0044】
その後、204Lと204RはBの位置からAの位置に移動することで、シート束をトレイ205上に落下積載させるように動作する。Aの位置において、シート束の幅より204L、204Rの内側の端部が外側に広がることによってシート束の後処理後の束は落下することとなる。
【0045】
次に、本発明に係る代表的なステープル制御を示すフローチャートを図4に示し、順に説明する。
【0046】
S100では、まずユーザからのプリント及びステープル指示を画像形成装置210が受信し、シートの給紙を開始する。S101では、CISセンサなどから構成される紙種検知センサ214によって、シートの紙種を判断する。次に、S102では、S101で得た情報を基に定着条件を変更しながら、画像形成を行ない、ステープル装置に排出する。S103では、画像形成装置210から画像形成されたシートを受け取り、ステープル装置内で搬送を行なうとともに、入口センサ103にて枚数をカウントアップする。S105にて、ステープル後処理の前にシートの整合処理を行なうため、整合部材204L,204Rを駆動する。整合処理が完了すると、S106で次のページがあるのか判断し、次のページがある場合は、S101にもどる。一方、最終ページであると判断した場合は、S107に進み、カウントアップを終了する。S108では、画像形成装置210から紙種情報を受け取り、ステープルの駆動電流設定を行なう。この設定では、ステープルを行なう際の駆動電流値をCPU100が不揮発性メモリ104より読み出しを行なう。前述した不揮発性メモリ104には、受け取った紙種情報と、ステープル枚数と、駆動電流値がテーブル化されたデータが記憶されており、そのデータを検索することにより、ステープル駆動電流値を読み出すことができる。図5に検索を行なうための、第1の発明に係る代表的な紙種データテーブルを示す。
【0047】
そして、読み出したデータを基にCPU100がD/Aコンバータ105を通して、モータ電流検出回路106の基準電圧を設定する。次にそのモータ電流検出回路では、設定した電流より大きい電流がステープルモータ111に流れた際に、検出信号を電流制限回路101に例えば“H”レベルを出力する。その出力信号を受けた電気制限回路101はFETがONすることを禁止する。S109では、ステープラモータ111の駆動を開始し、S110で所定時間経ってないか検出する。もしも、所定時間経っても、ホームポジションセンサを検出できない場合は、S112に進み、ステープル故障orステープルミスとする。
【0048】
所定時間内は、S111にてステープルホームポジションセンサ113を検知するまで、ステープルモータ111を駆動しつづける。検知すると、S113でステープルモータを停止する。そして、最後にS114にて、ステープルが完了したシート束を束排出する。その後、次のステープル処理に備え、S115に進みカウンタをリセットする。
【0049】
また、本実施例では、ステープル時のステープルモータに流す電流設定を一定にするように記載したが、通常、ステープル装置は、駆動開始直後の突入電流が最も電流が流れるため、不揮発メモリ104の領域が空いていれば、突入時と定常時に流れる駆動電流値を別々に設定するようにしても構わない。
【0050】
また、本実施例では、不揮発性メモリにテーブルデータを記憶させたが、紙種に応じて、変数を決め、その変数を用いた関数によって駆動電流を導き出す方法を取ってもよい。
【0051】
以上、説明したように、ステープルする紙種に応じて、ステープル駆動電流を自由に設定可能な構成を取ることにより、薄紙の束をステープル際には、不必要に電流を流すことなく、また厚紙の束をステープルする際には、駆動電流を増加させステープルミスが発生しない適切な駆動電流を設定できるようになる。したがって、無駄な電力を浪費することもなく、かつステープルミスの少なくステープル装置を実現できる。
【0052】
(実施例2)
第2の実施例に係る発明を第1の実施例の異なる部分についてのみ以下に説明する。第1の実施例では、紙種検知センサ214によって、検出した紙種データを基に、紙種毎にステープルモータの駆動電流を設定していた(図5参照)。しかし、第2の実施例では、図6のようなデータを不揮発性メモリ104に記憶させ、紙種とステープル枚数からステープルモータの駆動電流を検索し、設定する。このように設定することにより適切な電流値を設定することが可能になる。
【0053】
また、もしステープルするシート束に異なる紙種が混じっていた場合には、最も硬くて厚い紙をステープル枚数分あると判断し、駆動電流値を高めに設定しても構わない。このようにすることにより、よりステープルミスの少ないステープル装置を実現可能になる。
【0054】
(実施例3)
第3の実施例に係る発明を第2の実施例の異なる部分についてのみ以下に説明する。第3の実施例と第2の実施例と異なる点は、紙種を検知し、その検知した紙種に応じて、駆動電流を導き出す方法である。図7に第3の実施例に係る紙種、ポイント及び駆動電流の関係を表すデータテーブルを示し、駆動電流の導き方について説明していく。まず、ポイントのつけ方について述べると、普通紙を基準として、1を設定する。そして、普通紙に比べ厚く硬い紙については1より大きなポイントを厚さや硬さに応じて、相対的に数値化し、一方普通紙より薄く柔らかい紙については、1より小さいポイントが厚さや硬さに応じて、相対的に数値化されている。
【0055】
次に、ステープル装置に搬送されてきたシート一枚毎に、前述した算出方法である図7(a)に従い、数値化し、数値化されたポイントを累積し、合計ポイントを導く。そして、図7(b)に示すようなテーブルを基に、導き出した合計ポイントとから、ステープルモータ駆動電流を検索し、電流値を決定させる。
【0056】
以上により、たとえ様々紙種の束をステープルすることがあっても、適切なステープルモータ駆動電流を決定できるため、ステープルミスの少ないステープル装置を実現可能になる。
【0057】
(実施例4)
第4の実施例に係る発明を以下に説明する。第4の実施例は、前述した第1〜3の実施例に対して、表示パネルの表示や音声といった手段で、ユーザに情報や状況を通知する通知手段と、表示パネルなどの入力手段を更に有する構成で、紙種検知センサによって、得られた情報と不揮発性メモリに記憶されたデータとが一致せずに、特定の紙種に判別できなかった際に、ユーザに紙種不一致を知らせ、ユーザ入力をユーザに促す装置である。
【0058】
図8に第4の発明に係る制御フローチャートを示し、ユーザ入力の仕方について説明する。S200では、まず紙種データを受け取り、S201で不揮発性メモリに記憶されたデータと一致するか検索を行なう。一致した場合は、S202に進み、ステープルモータの駆動電流を自動的に設定する。その後の制御については既に述べているので省略する。一方、一致しなかった場合は、S203に進む。S203では、ユーザに使用している紙がデータにないことを知らせるために、ブザーを鳴らすあるいは、表示パネルに紙不一致と表示させる。
【0059】
次にS204に進み、ユーザ入力モードに入る。ユーザ入力モードでは、まず紙種を検索した中で最も近い紙種を表示させ、使用している紙が表示した紙と一致するのか問いただす。もし、一致するならば、S205に進み、表示した紙種データでステープルモータの駆動電流を設定する。一方、一致しない場合は、S206に進み、ユーザに紙サイズ、紙の重さを入力させる。これにより、おおよその紙の厚みが算出可能になる。次にS207では、ユーザに使用している紙の表面状態をコート紙、普通紙、ラフ紙から選択させ、S208にて厚み情報と合わせて紙の硬さを導く。そして最後のS209では、紙の厚みと硬さから、ステープルモータの駆動電流を選択する。
【0060】
以上説明したようなユーザ入力モードを採用することにより、様々な紙種に対応したステープルミスの少ないステープル装置が実現可能になる。
【0061】
(実施例5)
第5の実施例に係る発明について、実施例1〜4と異なる点を説明する。実施例1〜4では、画像形成装置210内に紙種検知センサ214を有し、画像形成装置210から紙種情報を受信し、その受信した紙種情報によって、ステープル装置200の駆動電流を決定する構成であった。しかし、第5の実施例では、図9に示すように、ステープル装置200内に紙種検知センサ214を有する構成であり、画像形成装置210に紙種検知センサを有する必要はない。
【0062】
つまり、ステープル装置内に備えられた紙種検知センサ214で検知した紙種データを基に、ステープル装置自身で駆動電流を算出することが可能になる。以上のような構成を取ることにより、紙種検知センサを備えていない画像形成装置にも接続可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】第1の発明に係るステープルモータ駆動回路部のブロック図。
【図2】第1の発明に係る代表的な画像形成装置とステープル装置の断面図。
【図3】ステープル装置の断面図とシート整合処理部を装置上部から見た概略図。
【図4】本発明に係る代表的なステープル制御を示すフローチャート。
【図5】第1の発明に係る代表的な紙種と駆動電流データテーブル。
【図6】第2の発明に係る代表的な紙種と駆動電流データテーブル。
【図7】第3の発明に係る紙種、ポイント及び駆動電流の関係を表す代表的なデータテーブル。
【図8】第4の発明に係る代表的なユーザ入力時の制御フローチャート。
【図9】第5の発明に係る代表的な画像形成装置とステープル装置の断面図。
【符号の説明】
【0064】
100 CPU
101 電流制限回路
102 FET駆動回路
103 入り口センサ
104 不揮発性メモリ
105 D/Aコンバータ
106 モータ電流検出回路
107 PチャネルMOSFET
108 NチャネルMOSFET
109 PチャネルMOSFET
110 NチャネルMOSFET
111 ステープルモータ
112 電流検出抵抗
113 ステープルホームポジションセンサ
114 搬送モータ駆動回路
115 搬送モータ
116 整合モータ駆動回路
117 整合モータ
118 整合部材ホームポジションセンサ
119、214 紙種検知センサ
120、210 画像形成装置
200 ステープル装置
201 入口ローラ
202 搬送ローラ
203 排出ローラ
204 整合部材
205 排出トレイ
206 紙
211 給紙装置内の紙束
212 ピックアップローラ
213 フィードリタードローラ
214 トナーカートリッジ
215 感光ドラム
216 定着ローラ
217 画像形成装置の排紙トレイ
300 ステープラ




 

 


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