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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−22721(P2007−22721A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−205460(P2005−205460)
出願日 平成17年7月14日(2005.7.14)
代理人 【識別番号】100066061
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 宏之
発明者 秋田 正倫
要約 課題
画像形成装置内に設置された、耐久や環境の変化による光量変動の影響をキャンセルしより正確な光量を検出することにより、高精度な紙種判別を実現し、高い安定度で高画質を実現する。

解決手段
レーザービームプリンタ等の画像形成装置において、カセット内の紙を検出可能な位置に設置された反射型光センサにおいては、下地の光量を検出し、保存できる構成で、搬送路上の検出時は、反射型光センサと透過型光センサにおいて、下地の光量を検出し保存した後に、保存された数値を用いて記録材の検出結果を補正することを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
給紙カセット内にセットされた記録材の表面を斜め方向から任意の光量で照射可能な照射手段と、その光源の正反射光を受光可能な位置に設置された第一の受光手段と、照射手段の入射角と異なる角度の光を検出可能な位置に設置された第二の受光手段と、給紙カセットの有無を検出する第三の検出手段と、給紙カセット内の記録材の有無を検出する第四の検出手段と、給紙カセット内に記録材がない場合にセンサが検出可能な位置に設置された反射材と、反射材の検出結果に基づき前記照射手段の光量および画像形成条件を制御可能な制御手段とを有する画像形成装置において、
前記第三の検出手段がカセット無しを検知し、前記第四の検出手段が記録材が無いことを検知した状態で、前記反射材から反射される前記第一の受光手段の出力と、前記第二の受光手段との出力が一定となるように、照射手段を制御することを特徴とした画像形成装置。
【請求項2】
給紙カセット内にセットされた記録材の表面を斜め方向から任意の光量で照射可能な照射手段と、その光源の正反射光を受光可能な位置に設置された第一の受光手段と、照射手段の入射角と異なる角度の光を検出可能な位置に設置された第二の受光手段と、給紙カセットの有無を検出する第三の検出手段と、給紙カセット内の記録材の有無を検出する第四の検出手段と、給紙カセット内に記録材がない場合にセンサが検出可能な位置に設置された反射材と、反射材の検出結果を記憶する記憶手段と、検出結果に基づき画像形成条件を制御可能な制御手段とを有する画像形成装置において、
前記第三の検出手段がカセット無しを検知し、前記第四の検出手段が記録材が無いことを検知した状態で、前記反射材から反射される前記第一の受光手段の出力と、前記第二の受光手段との出力を前記記憶手段に記憶し、記録材の反射光の検出結果と前記記録手段に記録された結果とを演算し、算出された結果に基づき、画像形成条件を制御することを特徴とした画像形成装置。
【請求項3】
記録材搬送路上に設置され、記録材の表面を斜め方向から任意の光量で照射可能な第一の照射手段と、その光源の正反射光を受光可能な位置に設置された第一の受光手段と、記録材に対し垂直方向の光を検出可能な位置に設置された第五の受光手段と、記録材に対し第五の受光手段と反対側に設置された第二の照射手段と、第一乃至は第二の照射位置に記録材が存在するかどうかを検知する第六の検知手段と、第二の照射手段の光路上にて、記録材が無いときに第一及び、第五の受光手段で受光可能な位置に設置される拡散材と、拡散材の検出結果に基づき前記照射手段の光量および画像形成条件を制御可能な制御手段とを有する画像形成装置において、
前記拡散材から反射される前記第一の受光手段の出力と、前記第五の受光手段との出力が一定となるように、前記第一照射手段乃至は前記第二の照射手段を制御することを特徴とした画像形成装置。
【請求項4】
記録材搬送路上に設置され、記録材の表面を斜め方向から任意の光量で照射可能な第一の照射手段と、その光源の正反射光を受光可能な位置に設置された第一の受光手段と、記録材に対し垂直方向の光を検出可能な位置に設置された第五の受光手段と、記録材に対し第五の受光手段と反対側に設置された第二の照射手段と、第一乃至は第二の照射位置に記録材が存在するかどうかを検知する第六の検知手段と、第二の照射手段の光路上にで、記録材が無いときに第一及び、第五の受光手段で受光可能な位置に設置される拡散材と、拡散材の検出結果を記憶する記憶手段と、拡散材の検出結果に基づき画像形成条件を制御可能な制御手段とを有する画像形成装置において、
前記拡散材から反射される前記第一の受光手段の出力と、前記第五の受光手段との出力を前記記憶手段に記憶し、記録材の反射光の検出結果と前記記録手段に記録された結果とを演算し、算出された結果に基づき、画像形成条件を制御することを特徴とした画像形成装置。
【請求項5】
給紙カセット内の記録材を検出可能な位置に設置された、発光と受光の機能を有する第一の光学式センサユニットと、搬送される記録材を検出可能な位置に設置された、第二の光学式センサユニットと、第二の光学式センサユニットが検出可能な位置に記録材が無い時に、第二の光学式センサユニットで検出可能な位置に設置された部材とを有する画像形成装置において、
前記第二の光学式センサユニットで検出された前記部材の検出結果に基づき、前記第一の光学式センサユニットの発光量を変化させる、乃至は、読取結果を補正することの少なくともどちらか一方行うことを特徴とした画像形成装置。
【請求項6】
給紙カセット内の記録材を検出可能な位置に設置された、発光と受光の機能を有する光学式センサユニットと、周囲の温度を検出可能な温度センサとを有する画像形成装置において、
前記温度センサの検出結果に基づき、前記光学式センサユニットの発光量を変化させる、乃至は、読取結果を補正することの少なくともどちらか一方行うことを特徴とした画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材の反射光乃至は透過光を検出する反射型乃至は透過型光学式センサの結果から、印刷条件を制御する機能を備えた、複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像として可視化する現像装置と、所定方向に搬送される記録材に該現像装置による該現像剤像を転写する転写手段と、該転写手段によって上記現像剤像の転写を受けた上記記録材を所定の定着処理条件にて加熱及び加圧することにより上記現像剤像を上記記録材に定着させる定着装置を備えている。
【0003】
従来、かかる画像形成装置においては、例えば、画像形成装置本体に設けられた操作パネル等に記録材たる記録材のサイズや種類(以下、紙種ともいう)がユーザによって設定され、その設定に応じて定着処理条件(例えば、定着温度や定着装置を通過する記録材の搬送速度)を設定するよう制御する。
【0004】
あるいは、画像形成装置内部に記録材を判別するセンサを用いて、記録材の種類によって現像条件、転写条件、搬送条件あるいは定着条件を可変制御する。
【0005】
特に、後者の画像形成装置内部においては、例えば特許文献1において提案されているように、発光素子と、発光素子から発射された光が検出面により反射され、その反射光を受光する位置に設置された第一の受光センサと、前記受光センサと異なる角度で設置された第二の受光センサとを備えた反射型光学センサが設置される場合がある。このようなセンサでは、光沢度の高いグロス紙と、光沢度の低い普通紙とを判別することができる。
【0006】
このような光学式のセンサでは汚れの影響を受ける為、清掃機構を設けたり、あるいは特許文献2のように予防的に汚れの付着を押さえたりする工夫が既になされている。
【特許文献1】特開平2−138805号公報
【特許文献2】特開2004−85787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1の画像形成装置は以下のような問題を有している。
【0008】
特許文献1のような光学式センサの付近を、記録材が搬送される場合、記録材と搬送路上の部材とがこすれ、紙粉などのゴミが発生する。そのゴミはセンサに付着して光路を遮ることにより、検出光量が変化するという問題があった。
【0009】
また、予防対策としての特許文献2のような構成は、取り付け位置や構成によっては、効果が不十分であるといった問題があった。
【0010】
本出願に係る第一、第二、第三、第四、第五、第六の発明の目的は、耐久が進行するにつれてセンサの検出部が汚れ光量が劣化した場合の影響を抑制し、正確な紙種検知を行い、最適な画像形成制御を行うことが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する為、本出願に係る第一、第二、第三、第四、第五、第六の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤像として可視化する現像手段と、所定方向に所定速度で記録材を搬送する搬送手段と、搬送される記録材に該現像装置による該現像剤像を所定の転写条件で転写する転写手段と、該転写手段によって上記現像剤像の転写を受けた上記記録材を所定の定着処理条件にて加熱および加圧することにより上記現像剤像を記録材に定着させる定着装置と、給紙カセットに収納された記録材乃至は搬送路上の記録財を検出可能な位置に設置さた光学センサの初期状態の反射光量を記憶して検出時の光量の初期状態からの劣化量を補正する機能を有することを特徴とする。
【0012】
なお、さらに詳細に説明すれば、本発明は下記の構成によって前記課題を解決できた。
【0013】
(1)給紙カセット内にセットされた記録材の表面を斜め方向から任意の光量で照射可能な照射手段と、その光源の正反射光を受光可能な位置に設置された第一の受光手段と、照射手段の入射角と異なる角度の光を検出可能な位置に設置された第二の受光手段と、給紙カセットの有無を検出する第三の検出手段と、給紙カセット内の記録材の有無を検出する第四の検出手段と、給紙カセット内に記録材がない場合にセンサが検出可能な位置に設置された反射材と、反射材の検出結果に基づき前記照射手段の光量および画像形成条件を制御可能な制御手段とを有する画像形成装置において、
前記第三の検出手段がカセット無しを検知し、前記第四の検出手段が記録材が無いことを検知した状態で、前記反射材から反射される前記第一の受光手段の出力と、前記第二の受光手段との出力が一定となるように、照射手段を制御することを特徴とした画像形成装置。
【発明の効果】
【0014】
本出願に係る第一、第二、第三、第四、第五、第六の発明は、カセットの下地の光量変化量を用いて検出結果の補正演算を行うことにより、高精度な紙種検出が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は本発明を達成する上で必要な構成をもっとも良くあらわす図であり、記録材の表面性を検出する反射型光学センサと、その下地の概略構成を示す模式断面図である。センサユニット123は、図1に示すように、斜めに実装された光照射手段であるLED1111(但し、光源はLEDでなくとも、例えばキセノン管やハロゲンランプでもよい。)、第一のフォトトランジスタ(このとき受光素子はフォトダイオードでも、CCDやCMOSセンサでもよい)1112、第二のフォトトランジスタ(このとき受光素子はフォトダイオードでも、CCDやCMOSセンサでもよい)1113、を有している。このとき、LED1111は図1のように、検出面に対して斜めに実装されている。但し、LEDを斜めに実装せずに図示しないライトガイドで斜めに照射させてもよい。
【0017】
センサユニット123は、例えばころ1116等の中間部材により、検出面と一定の距離を保つ構成になっている(このとき、ころ等の中間部材はなくても、検出面とセンサユニットを一定距離に保つか、もしくは検出面が、センサの検出可能範囲内にあるような構成をとればよい。)。
【0018】
第二のフォトトランジスタ1113は、LEDの入射角α°と同じ角度で、LEDの対向方向にあるのが望ましい。入射角が大きければ大きいほど正反射光量は増加する。
【0019】
第一のフォトトランジスタ1112は、LEDと同じ側か、LEDの入射角からはなれた場所にあるのが望ましい。図1の実施例では第一のフォトトランジスタ1112の入射角は0°に図示している。
【0020】
LED1111を光源とする光は、記録材1114表面に対して照射される。記録材1114からの正反射光と拡散反射光は、それぞれ第二のフォトトランジスタ1113と第一のフォトトランジスタ1112に入射される。このときのLED光量を変化させた場合の第二のフォトトランジスタ1113と第一のフォトトランジスタ1112との受光光量を図2に示す。第二のフォトトランジスタ1113の出力と第一のフォトトランジスタ1112の出力の比率を検出し、記録材の表面性を読み取る。OHT、グロス紙、普通紙の中では、OHTはもっとも光沢度が高く正反射光に対する拡散反射光の比率はもっとも低くなる。次にグロス紙、普通紙と正反射光に対する拡散反射光は大きくなっていく。
【0021】
図3に下地を検出する場合の模式断面図を示す。
【0022】
用紙カセットに用紙がセットされていないときに、LEDより照射された光は、検出部分の下地の表面に対して照射される。下地からの正反射光と拡散反射光は、それぞれ第二のフォトトランジスタ1113と第一のフォトトランジスタ1112に入射される。
【0023】
図4は、画像形成装置の構成を示した図である。
【0024】
図中101は画像形成装置、102は用紙カセット、126は用紙トレイ、103、125は給紙ローラ、104は転写ベルト駆動ローラ、105は転写ベルト、106〜109はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光ドラム、110〜113は転写ローラ、114〜117はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカートリッジ、118〜121はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの光学ユニット、122は定着ユニットである。
【0025】
画像形成装置は、電子写真プロセスを用い記録材上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を重ねて転写し、定着ローラによってトナー画像を温度制御に基づき熱定着させる。
【0026】
また、各色の光学ユニットは、各感光ドラムの表面をレーザビームによって露光走査して潜像を形成するよう構成され、これら一連の画像形成動作は搬送される記録材上のあらかじめ決まった位置から画像が転写されるよう同期をとって走査制御している。
【0027】
さらに、画像形成装置は記録材であるところの記録材を給紙、搬送する給紙モータと転写ベルト駆動ローラを駆動する転写ベルト駆動モータと各色感光ドラムおよび転写ローラを駆動する感光ドラム駆動モータと定着ローラを駆動する定着駆動モータを備えている。
【0028】
画像形成装置が備える制御CPU(図示せず)は、定着ユニット122によって、所望の熱量を記録材に与えることによって、記録材上のトナー画像を融着し定着させる。
【0029】
次に、図5を用いて、制御CPUの動作について説明する。
【0030】
図5は、制御CPUが制御する各ユニットの構成を表した図である。
【0031】
図中、10はCPU、11は紙種検知センサ、12〜15はポリゴンミラーおよびモータおよびレーザを備え、感光ドラム面上にレーザを走査し、所望の潜像を描くための光学ユニット、16は記録材を搬送するための給紙モータ、17は記録材を給紙するための給紙ローラの駆動開始に使用する給紙ソレノイド、19は電子写真プロセスに必要な1次帯電、現像、1次転写、2次転写バイアスを制御する高圧電源20は感光ドラムおよび転写ローラを駆動するドラム駆動モータ、21は転写ベルトおよび定着ユニットのローラを駆動するためのベルト駆動モータ22は定着ユニットおよび低圧電源ユニットであり、制御CPUによって図示しないサーミスタにより温度をモニタし、定着温度を一定に保つ制御がなされる。
【0032】
23はASICであり、制御CPU10の指示に基づき、紙種検知センサ11および光学ユニット12〜15内部のモータ速度制御、給紙モータの速度制御を行う。
【0033】
モータの速度制御は、図示していないモータからのタック信号を検出して、タック信号の間隔が所定の時間となるようモータに対して加速または減速信号を出力して速度制御を行う。このため、制御回路はASIC23のハードウエアによる回路で構成したほうが、CPU10の制御負荷低減が図れるメリットがある。
【0034】
紙種検知センサで検出を行うための所定のタイミングには、CPU10乃至はASIC23の出力ポートからLEDを点灯させる。第二のフォトトランジスタ1113の出力MSSRと、第一のフォトトランジスタ1112の出力MSDRはCPU10乃至はASIC23のADポートに入力され、CPU10乃至はASIC23フォトトランジスタの受光光量を認識する。その後、後述の制御フローに基づき、正反射光と乱反射光の比率からメディアの種類を判別し、それぞれの演算結果は、CPU10乃至はASIC23内部のレジスタに格納される。また、このときの受光光量が極端に低い場合は、LEDが故障していると判断する。
【0035】
制御CPU10は、図示しないホストコンピュータからの指示によって、プリントコマンドを受けると、紙種検知センサ11によって記録材の有無とカセットの状態を判断し、紙有りの場合は、給紙モータ16、ドラム駆動モータ20、ベルト駆動モータ21を駆動するとともに、給紙ソレノイド17を駆動し、記録材を所定位置まで搬送する。CPU10は、前記ASIC23内部のレジスタを読み込み、給紙された記録材の種類を判別し、その結果に応じて高圧電源19の現像バイアス条件を可変制御する。
【0036】
例えば、記録材の表面繊維が粗い、いわゆるラフ紙の場合は、普通紙よりも現像バイアスを下げ、記録材の表面に付着するトナー量を抑えてトナーの飛び散りを防止する制御を行う。これは、特にラフ紙の場合、記録材の表面に付着するトナー量が多いために、紙繊維によるトナーが飛び散って画質が悪化する問題を解消するためである。
【0037】
また、CPU10は、給紙された記録材の種類を判別し、その結果に応じて定着ユニット22の温度条件を可変制御する。
【0038】
これは、特にOHTの場合、記録材の表面に付着するトナーの定着性が悪いとOHTの透過性が悪化するといった問題に対して効果がある。
【0039】
さらに、CPU10は、給紙された記録材の種類を判別し、その結果に応じて記録材の搬送速度を可変制御する。搬送速度の可変制御は、速度制御を司るASIC23の速度制御レジスタ値をCPU10によって設定することによって実現する。
【0040】
例えば、OHT等の透過性の記録材に対し、定着温度条件を変えて、透過型の記録材では、透過性を上げる為に、定着温度を上げて制御しする。或いは、記録材の種類が透過型のものか否かによって、記録材搬送速度を変えて制御してもよい。
【0041】
もしくは、グロス紙などの場合において、記録材の表面に付着するトナーの定着性を上げ、グロスを高めて画質の向上を図ることもできる。
【0042】
図6に紙による光量調整の制御フローを示す。
【0043】
紙種検知を行う為にはあらかじめセンサが正しい光量で発光する様に、調整する必要がある。
【0044】
調整は基準チャート(紙でも良い)の出力で調整する。所定のタイミングでCPU乃至ASICは、カセットがあることと、紙(チャート)があることを確認した後に、LEDを点灯する。もし、カセット乃至は紙がなかった場合は、調整失敗で調整終了する。続いてCPU乃至ASICは、第二のフォトトランジスタからの出力と、第一のフォトトランジスタからの出力とを取り込み、それぞれの出力が一定の出力になるようにそれぞれのLED発光量を調整し、保存する。但し、この調整は、単品に調整機構を備えていて別工程で調整する場合は必要ない。
【0045】
次に初期の下地のデータαを取得する。図7に初期の下地データ検出フローを示す。所定のタイミングでCPU乃至ASICは、カセットがあることと、紙がないことを確認した後に、LEDを点灯する。もし、カセットがない乃至は紙があった場合は、検出は行わずに終了する。CPU乃至ASICは、第二のフォトトランジスタからの出力と、第一のフォトトランジスタからの出力とを取り込み、初期の下地データの第二のフォトトランジスタ出力(α2)と初期の下地データの第一のフォトトランジスタ出力(α1)とを保存する。
【0046】
また、同様の方法で、カセットに紙がなく、下地を検出可能なタイミングで、最新の下地の値の第二のフォトとトランジスタ出力(β2)と最新の下地の値の第一のフォトトランジスタ出力(β1)とを取り込み、保存する。
【0047】
図8に検出時のフローを示す。検出時フローを説明する。所定のタイミングでCPU乃至ASICは、カセットがあることと、紙があることを確認した後に、LEDを点灯する。CPU乃至ASICは、第二のフォトトランジスタからの出力(θ2)と、第一のフォトトランジスタからの出力(θ1)とを取り込み、既に保存されている前回の検出結果と平均化をして保存する。CPU乃至ASICは、そのとき、出荷時の下地のデータ(α1、α2)と直前の下地のデータ(β1、β2)が保存されていることを確認し、保存されている場合は、その光量変化率に比例した係数γで検出結果を以下の式で補正する。
【0048】
【数1】


【0049】
その補正後の、第一のフォトトランジスタの受光量を図7に、第二のフォトトランジスタの受光量を図8に示す。またそのときにおける、第一のフォトトランジスタの受光量に対する第二のフォトトランジスタの受光量の比率を図9に示す。
【0050】
紙の反射率に適当な光量に光量を変更し、紙種判別測定を行う。そのときの第一のフォトトランジスタの受光量に対する第二のフォトトランジスタの受光量の比率を図9に示す。紙種判別では、第一のフォトトランジスタの受光量に対する第二のフォトトランジスタの受光量の比率と閾値9−1との比較を行う、閾値9−1よりも比率が低かった場合メディアの種類は普通紙と判断する。また、閾値9−2よりも小さく閾値9−1よりも大きかった場合は、光沢度の高いグロス紙と判断し、閾値9−2よりも大きい値の場合は、OHTと判断する。この比率より記録材の種類を判別しその判別結果を元に、印刷モードを設定し、LEDを消灯する。LEDを消灯した後に、検知を終了し、次の検出タイミングまで待機する。
【0051】
以上の動作を、所定のタイミングで繰り返すことにより、適正な印刷モードを設定することができる。
【0052】
このように本実施例では、紙種検知センサによって記録材の表面性を高精度に検出し、その結果からCPU乃至ASICは、高圧電源の現像条件、あるいは定着ユニットの制御温度条件、あるいは記録材の搬送速度を可変制御することを特徴とする。
【実施例2】
【0053】
画像形成装置の動作内容は、前記第一の実施形態と同じであるので、第一の実施例と形態が同一の部分については同一符号を用いて説明を省略し、第一の実施形と異なる紙種検出の構成と検出方法についてのみ説明する。
【0054】
図4は、画像形成装置の構成を示した図である。
【0055】
紙種検知センサ124が記録材搬送路上を検出可能な位置に設置された場合について説明する。
【0056】
不図示のCPU乃至ASICは、所定のタイミングで、記録材がまだ紙種検知センサ124に到達していないタイミングで、下地の光量を取得する。続いて記録材が紙種検知センサ124に到達したタイミングで、紙種検知センサは記録材の物性を検出する。
【0057】
図10、図11に搬送路上に設置された紙種検知センサ124の断面模式図を示す。
【0058】
図1、図3と同様な部分に関しては、同一符号を用いて説明を省略する。
【0059】
図12は紙到達前の断面模式図を示す。記録材が紙種検知センサに到達する前に、紙透過光検出用LED1117を点灯し、光透過板1118を介したのちに、第一のフォトトランジスタ1112から得られる出力を取り込む。このとき取り込まれた光量は、記録材の透過率を検出する為に用いられる。取り込み完了後、透過光検出用LED1117を消灯し、LED1111を点灯する。続いて第二のフォトトランジスタ及び第一のフォトトランジスタの出力を取り込む。
【0060】
図10は紙到達後の断面模式図である。
【0061】
紙到達後も同様に、紙透過光検出用LED1117を点灯し、第一のフォトトランジスタ1112の出力を取り込む。このとき取り込まれた光量は、記録材の透過率を検出する為に用いられる。取り込み完了後、透過光検出用LED1117を消灯し、LED1111を点灯する。続いて第二のフォトトランジスタ及び第一のフォトトランジスタの出力を取り込む。
【0062】
反射光検出に関する制御方法は前記第一の実施形態と同じであるので、第一の実施例と形態が同一の部分については同一符号を用いて説明を省略し、第一の実施形と異なる透過率検出方法についてのみ説明する。
【0063】
図12に光量調整の制御フローを示す。
【0064】
記録材の透過率検知を行う為にはあらかじめセンサが正しい光量で発光する様に、調整する必要がある。調整は基準チャート(紙でも良い)の出力で調整する。所定のタイミングでCPU乃至ASICは、紙(チャート)があることを確認した後に、透過光検出用LED1117を点灯する。もし、紙がなかった場合は、調整失敗で調整終了する。続いてCPU乃至ASICは、第二のフォトトランジスタからの出力が一定の出力になるようにそれぞれのLED発光量を調整し、保存する。但し、この調整は、単品に調整機構を備えていて別工程で調整する場合は、必要ない。
【0065】
次に初期の下地のデータを取得する。図13に初期の下地データ検出フローを示す。所定のタイミングでCPU乃至ASICは、紙がないことを確認した後に、透過光検出用LED1117を点灯する。もし、紙があった場合は、検出は行わずに終了する。CPU乃至ASICは、第二のフォトトランジスタからの出力を取り込み、保存する。
【0066】
また、同様の方法で、下地を検出可能なタイミングでは下地の値を取り込み、保存する。
【0067】
図14に検出時のフローを示す。検出時フローを説明する。所定のタイミングでCPU乃至ASICは、紙があることを確認した後に、LEDを点灯する。CPU乃至ASICは、第二のフォトトランジスタからの出力を取り込み、保存する。CPU乃至ASICは、そのとき、出荷時の下地のデータと直前の下地のデータがあることを確認し、ある場合はその光量変化率に比例した係数で検出結果を補正する。その補正後の第二のフォトトランジスタの受光量の大小で、紙の透過率を検出する。
【実施例3】
【0068】
画像形成装置の動作内容は、前記第一の実施形態と同じであるので、第一の実施例と形態が同一の部分については同一符号を用いて説明を省略し、第一の実施形と異なる各種センサの構成と紙種検出方法についてのみ説明する。
【0069】
図4は、画像形成装置の構成を示した図である。
【0070】
画像形成装置にはカセット内に一つ紙種検知センサ123が設置され、別の用紙トレイ126からの搬送路上にもう一つ紙種検知センサ124が設置されている。
【0071】
カセット内の紙種検知センサ123は、下地による補正は、カセット内の紙がすべてなくなったタイミングでしか行うことが出来ない。一方用紙トレイ126の搬送路に設置された紙種検知センサ124はプリントごとに、紙がない状態を作ることができるために、温度などの環境変動による出力変動に関しては、用紙トレイ126の搬送路に設置された紙種検知センサ124の方が、正確に環境による変動を検出することができる。以上の理由から、用紙トレイ126の搬送路に設置された紙種検知センサ124の下地の出力変動に応じて、用紙カセット内に設置された紙種検知センサ123の検出結果を補正する。
【0072】
もしくは、温度等の環境を検出することができるセンサを画像形成装置内に設置し、カセット内に設置された紙種検知センサ123の出力結果を補正する。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施例1に係る概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る記録材反射光量を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例1に係る概略構成を示す模式的断面図である。
【図4】本発明の実施例1に係る画像形成装置を示す模式断面図である。
【図5】本発明の実施例1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例1に係る制御フローを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例1に係る制御フローを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例1に係る制御フローを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例1に係る第一のフォトトランジスタの受光光量に対する、第二のフォトトランジスタの受光光量を示す図である。
【図10】本発明の実施例2に係る概略構成を示す模式断面図である。
【図11】本発明の実施例2に係る概略構成を示す模式断面図である。
【図12】本発明の実施例2に係る制御フローを示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施例2に係る制御フローを示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施例2に係る制御フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
123 センサユニット
1111 LED
1112 第一のフォトトランジスタ
1113 第二のフォトトランジスタ
1114 記録材
1115 下地
1116 ころ
1117 透過光検出用LED
1118 光透過板
101 画像形成装置
102 用紙カセット
103 給紙ローラ
104 転写ベルト駆動ローラ
105 転写ベルト
106〜109 感光ドラム
110〜113 転写ローラ
114〜117 カートリッジ
118〜121 光学ユニット
122 定着ユニット
123 センサユニット(紙種検知センサ)
124 紙種検知センサ
125 給紙ローラ
126 用紙トレイ
10 制御CPU
11 紙種検知センサ
16 給紙モータ
17 給紙ソレノイド
19 高圧電源
20 ドラム駆動モータ
21 ベルト駆動モータ
22 定着ユニット
23 ASIC




 

 


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