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シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置 - キヤノン株式会社
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発明の名称 シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15816(P2007−15816A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−198707(P2005−198707)
出願日 平成17年7月7日(2005.7.7)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 杉山 慎一
要約 課題
斜行補正動作中のシートのダメージを防ぐことができると共に、高精度な斜行補正が可能なシート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置を提供する。

解決手段
制御手段は、一対の斜行補正手段12a,12bのうちの少なくとも一方をシート搬送方向と直交する方向に移動する移動手段38,39を制御する。そして、シートPを挟持した状態の一対の斜行補正手段12a,12bのうちの少なくとも一方を他の斜行補正手段との間隔が拡がる方向に移動させる。これにより、一対の斜行補正手段12a,12bによる斜行補正動作中にシートPに生じたシート搬送方向と直交する方向の歪を斜行補正動作中に解消するようにする。
特許請求の範囲
【請求項1】
シートを搬送するシート搬送装置において、
搬送されてくるシートの斜行量を検知するためのシート検知手段と、
シート搬送方向と直交する方向に所定間隔で設けられ、それぞれ独立してシートを搬送し、かつ前記シート検知手段により検知したシートの斜行量に応じてそれぞれのシート搬送量が制御されることによりシートの斜行を補正する一対の斜行補正手段と、
前記斜行補正手段の少なくとも一方をシート搬送方向と直交する方向に移動する移動手段と、
前記移動手段を制御して前記斜行補正手段の少なくとも一方を移動させる制御を行う制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記斜行補正手段による斜行補正動作中に、シートを挟持した状態の前記斜行補正手段の少なくとも一方の斜行補正手段を他の斜行補正手段との間隔が拡がる方向に移動するよう前記移動手段を制御することを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記斜行補正手段による前記斜行補正動作中に生じる斜行量に基づきシートの歪量を予め計算する演算手段を設け、
前記制御手段は、前記演算手段の演算結果に基づいて、前記移動手段により前記斜行補正手段の少なくとも一方を移動させる制御を行い、斜行補正動作中に生じるシートの歪を解消することを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記制御手段は前記移動手段により斜行補正動作中に移動した前記斜行補正手段の少なくとも一方を、シートを挟持していない状態のときに、前記移動手段によって初期の斜行補正手段の間隔になるように戻すことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
画像形成部と、前記画像形成部にシートを搬送する前記請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
シートの画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部にシートとしての原稿を搬送する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置に関し、特に画像形成部又は画像読取部に搬送される記録紙や原稿等のシートの斜行を補正するための構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置や画像読取装置においては、画像形成部や画像読取部に記録紙や原稿等のシートを搬送するシート搬送装置を備えている。そして、このシート搬送装置には、画像形成部や画像読取部に搬送するまでにシートの姿勢及び位置を合わせるために、シートの斜行補正を行う斜行補正部を備えている。
【0003】
また、近年の画像形成装置においては、デジタル化により、搬送されるシート間の離間距離を短くすることが可能となっている。しかし、このようにシート間の離間距離が短くなると、処理速度が高速化し、これに伴いシートが搬送される際に発生する斜行を短時間で補正する必要がある。
【0004】
ここで、従来の斜行補正部としては、例えば停止したローラ対のニップ部にシートの先端を突き当てて斜行を補正する方式のものがあるが、このような方式の場合、シート間の離間距離が短い場合には対応が困難であることから、最近ではシートを搬送しつつ斜行を補正する、所謂アクティブレジストレーション方式と称する方式を採用している(特許文献1参照)。
【0005】
図8は、このようなアクティブレジストレーション方式を採用した従来の斜行補正部の構成を示すものであり、図8において、101a,101bは画像形成手段となる感光ドラム100のシート搬送方向上流で、矢印で示すシート搬送方向と略直交する方向(以下、幅方向という)に所定の間隔を設けて配置された2つのセンサである。
【0006】
また、103a、103bはレジストローラ対であり、このレジストローラ対103a,103bは幅方向に、かつ同軸状に所定間隔を設けて配置されると共に、それぞれモータ102a,102bにより独立して駆動されるようになっている。
【0007】
ここで、このような構成の斜行補正部において、下流から搬送されたシートPの先端がそれぞれセンサ101a,101bを横切ると、センサ101a,101bからシートが横切ったことを示す信号が出力される。
【0008】
そして、不図示の制御部は、モータ102a,102bにより夫々独立して駆動制御されるレジストローラ対103a,103bによるシートPの搬送量をセンサ101a,101bからの信号に基づいて検知された斜行量に応じて制御するようにしており、このような制御により、シートPの斜行を補正するようにしている。
【0009】
なお、レジストローラ対103a,103bによるシートPの搬送量の制御は、例えば、図8の破線で示す状態に斜行したシートPを補正するために一方側(進んだ側)のレジストローラ対103bの搬送速度を他方側(遅れた側)のレジストローラ対103aの搬送速度よりも遅くする、或いは他方側(遅れた側)のレジストローラ対103aの搬送速度を一方側(進んだ側)のレジストローラ対103bの搬送速度よりも速くするという制御である。そして、このようなシートPのシート搬送速度に基づく搬送量の制御により、図8の実線で示すようにシートPの斜行が補正される。
【0010】
【特許文献1】特開2001−058741号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、このような斜行補正部を備えた従来のシート搬送装置においては、レジストローラ対103a,103bによるシートPの搬送量を変化させるためには、駆動制御されるレジストローラ対103a,103bの回転数にシートPの搬送量が正確に対応することが必要であり、このためレジストローラ対103a,103bにおいてシートPの挟持力がある程度確保されていることが要求される。
【0012】
さらに近年ではカラー化の発展などによるユーザーニーズの多様化から、シートPの坪量は50g/m程度の薄紙から300g/m以上の厚紙まで同じレジストローラ対103a,103bで搬送する必要があり、慣性力の大きな厚紙を正確に搬送するために、挟持力を今まで以上に高めに設定する必要がある。
【0013】
しかし、このように挟持力を高めに設定した場合、斜行量が大きなシートPを短時間で斜行補正する際、図9に示すように、幅方向前奥で搬送速度差を与えられつつレジストローラ対103a,103bにより挟持搬送されるシートPは、シートPの幅方向の中央部に向かって歪が生じる場合がある。これは、一方のレジストローラ103aの送り量が多く、他方のレジストローラ103bの送り量が少なく、この送り量の差により生じるものであり、特に薄紙などの曲げ剛性の低いシートが顕著に生じる。
【0014】
ここで、シートPが、薄紙等の曲げ剛度が低い傾向にあるものの場合、このような歪が生じると、歪の原因となったストレスが斜行補正後に解放されず、このため、シートに波打ちあるいはシワが発生し、シートがダメージを受けるという問題があった。
【0015】
一方、シートPが、曲げ剛度の高い厚紙等の場合は、中央部に寄ったストレスを外側に解放しようとするため、レジストローラ対103a,103bの挟持ポイントであるニップ部においてスリップを引き起こし、高精度な斜行補正の妨げになっていた。
【0016】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、斜行補正動作中のシートのダメージを防ぐことができると共に、高精度な斜行補正が可能なシート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置において、搬送されてくるシートの斜行量を検知するためのシート検知手段と、シート搬送方向と直交する方向に所定間隔で設けられ、それぞれ独立してシートを搬送し、かつ前記シート検知手段により検知したシートの斜行量に応じてそれぞれのシート搬送量が制御されることによりシートの斜行を補正する一対の斜行補正手段と、前記斜行補正手段の少なくとも一方をシート搬送方向と直交する方向に移動する移動手段と、前記移動手段を制御して前記斜行補正手段の少なくとも一方を移動させる制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記斜行補正手段による斜行補正動作中に、シートを挟持した状態の前記斜行補正手段の少なくとも一方の斜行補正手段を他の斜行補正手段との間隔が拡がる方向に移動するよう前記移動手段を制御することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明のように、シートを挟持した状態の一対の斜行補正手段の少なくとも一方を他方の斜行補正手段との間隔が拡がる方向に移動させ、一対の斜行補正手段による斜行補正動作中にシートに生じたシート搬送方向と直交する方向の歪を斜行補正動作中に解消する。これにより、斜行補正動作中のシートのダメージを防ぐことができると共に、高精度な斜行補正が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の断面図である。
【0021】
図1において、100は画像形成装置、101は画像形成装置本体であり、この画像形成装置本体101の上部には、原稿の画像情報を読み取るための画像読取部102が配置されている。ここで、この画像読取部102は、固定して設けられた透明ガラス板からなる原稿台1と、原稿台1の所定の位置に画像面を下向きにして載置された原稿を押圧固定する原稿圧着板1aと、原稿台1の下側に設けられ、原稿を光学的に読み取る光学読取系2を備えている。そして、原稿画像を読み取る場合には、光学読取系2を所定の速度で左右方向に移動(走査)させることにより、原稿画像を読み取るようにしている。
【0022】
また、この画像読取部102の下部には、画像読取部102により取得した画像情報データに応じてシートPに画像を形成する画像形成部103が設けられている。そして、この画像形成部103は、感光ドラム5と、感光ドラム5の表面にトナー像を形成する現像器6と、感光ドラム5の表面に形成されたトナー像を転写する転写ローラ13等を備えている。
【0023】
また画像形成装置本体101の下部には、紙や合成樹脂等で構成されるシートPを積載収納したカセット7a,7bと、ピックアップローラ8a,8b等を備えたシート給送装置104が設けられている。そして、このシート給送装置104と画像形成部103との間に、搬送ローラ11と、斜行補正部12を備えたシート搬送装置105が設けられている。
【0024】
そして、シート給送装置104から給送されたシートPは搬送ローラ11により、斜行補正部12に導かれるようになっている。なお、24は、手差し給紙部であり、この手差し給紙部からのシートは、搬送ローラ25,11により斜行補正部12に導かれるようになっている。
【0025】
そして、このような構成の画像形成装置100では、画像を形成する場合には、まず画像読取部102によって原稿画像を読み取った後、不図示のコントローラによりレーザ発振器に信号が送られ、画像情報に応じてレーザ光が発せられる。次に、このレーザ光が回転しているポリゴンミラー3に反射し、更に反射ミラー4に反射して再び折り返されることで、表面が一様に帯電された感光ドラム5の表面に照射される。
【0026】
これにより、感光ドラム5の表面に静電画像が形成され、さらにこの後、この静電画像を現像器6により現像することにより、感光ドラム5の表面にトナー画像が形成され、可視像化される。
【0027】
一方、カセット7a,7bに収容されたシートPはピックアップローラ8a,8bにより選択的に繰り出された後、フィードローラ9a,9b及びリタードローラ10a,10bにより構成される分離部により1枚ずつ分離給送される。この後、搬送ローラ対11により斜行補正部12に導かれる。
【0028】
そして、この斜行補正部12において、シートPは後述するように搬送されつつ斜行が補正され、この後、感光ドラム5の回転に合わせたタイミングで感光ドラム5と転写ローラ13とにより構成される転写部に送られる。この転写部予め感光ドラム5上に形成されているトナー像が転写される。
【0029】
さらに、このようにトナー画像が転写された後、シートPは、搬送ベルト14により定着装置15に導かれる。この定着装置15において定着ローラ15aと加圧ローラ15bとによって挟持搬送される際に加熱、加圧処理されることにより、トナー画像がシートPに永久定着される。
【0030】
この後、定着装置15から排出されたシートPは、フェイスアップ排紙の際は、フラッパ16a,16bを適宜切り換えることにより、排出ローラ対19に挟持搬送されて画像面が上向きで排出トレイ22上に排出される。また、フェイスダウン排紙の際は、排出ローラ対19の所定のタイミングでの逆転と、排出ローラ対20,21により画像面が下向きで排出トレイ23上に排出される。
【0031】
さらに、シートPの両面に画像を形成する場合には、定着装置15から排出されたシートPは、フラッパ16a,16bを適宜切り換えることで両面パス17に導かれて表裏面が反転した後、搬送ローラ対18により斜行補正部12に搬送される。以後、片面と同一のプロセスを経て機外に排出される。
【0032】
また、手差しトレイ24にセットされたシートPは給送ローラ25により給送されて搬送ローラ対11により斜行補正部12に搬送される。そして、この斜行補正部12により斜行が補正され、感光ドラム5の回転に合わせたタイミングで感光ドラム5と転写ローラ13とにより構成される転写部に送られてトナー画像が形成され、この後、画像定着を行って機外に排出される。
【0033】
図2は、斜行補正部12の斜視図であり、図2において、12a、12bはレジストローラ対である。なお、このシートPが給送される際に発生する斜行を補正する複数、本実施の形態においては2つの斜行補正手段であるレジストローラ対12a,12bは、シートPを搬送しつつ斜行を補正する所謂アクティブレジストレーション方式のものである。
【0034】
ここで、このレジストローラ対12a,12bは、後述するシートセンサにより検知されるシートの斜行量に応じてそれぞれのシート搬送量が制御されることによりシートの斜行を補正するものである。このレジストローラ対12a,12bシート搬送方向である図2の矢印a方向と略直交する幅方向で同軸状に配置された回転駆動軸26,27に夫々固定されている。そして、互いに所定の間隔を有して配置された回転体となるレジストローラ28,29と、このレジストローラ28,29に夫々圧接して従動回転する従動回転体であるコロ30,31とにより構成されている。
【0035】
なお、32、33はレジストローラ28,29の駆動手段となるモータであり、このモータ32,33によりレジストローラ28,29は夫々独立して回転駆動されるようになっている。なお、このモータ32,33は、後述する図3に示す制御手段である制御装置70により駆動制御されるようになっている。
【0036】
ところで、本実施の形態において、レジストローラ対12a,12bが固定されている回転駆動軸26,27は、例えば不図示のウォームギアを備えた移動手段38,39により軸方向(幅方向)に移動可能に構成されている。そして、この移動手段38,39を制御装置70によって制御することにより、レジストローラ対12a,12bを移動させることが出来るようになっている。例えば、レジストローラ28,29とコロ30,31とのニップ部の幅方向の離間距離がL1である実線で示す位置(初期位置)から、ニップ部の幅方向の離間距離がL2である破線で示す位置の間の任意の位置に移動させることが出来るようになっている。
【0037】
また、34、35はレジストローラ対12a,12bのシート搬送方向下流側に、夫々所定の間隔を有して幅方向に配置されている2つ(複数)のシート検知手段となるシートセンサであり、このシートセンサ34,35からの出力に基づいて制御装置70はシートPの斜行量を検知するようになっている。なお、シートセンサ34,35のシート幅方向の離間間隔はM1である。
【0038】
ここで、このシートセンサ34,35は、搬送されるシートPの下面側に配置されたLED(発光ダイオード)等の発光素子34a,35aと、シートPの上面側に配置された受光素子34b,35bとにより構成されている。
【0039】
なお、搬送されるシートPの下面側で発光素子34a,35aの上方には所定の幅のスリット37aが形成されたスリット板37が配置されている。発光素子34a,35aから出射された光はスリット板37のスリット37aを夫々通過して受光素子34b,35bにより検知される。そして、このようなスリット37aを介在させることでシートPの端部位置を精度良く検知することができる。
【0040】
そして、このような斜行補正部12において、シートPがレジストローラ対12a,12bに進入し、シート先端が発光素子34a,35aと受光素子34b,35bとの間の光路を遮断すると、シートセンサ34,35が夫々所定のタイミングでOFFとなる。そして、その時間差に基づいてシートPの斜行量が測定される。
【0041】
図4は斜行したシートPがシートセンサ34,35により検知された時の検知信号の一例を示すものである。図4においては、先ず、シートセンサ34がシートPの先端を検知してOFFとなり、そのT1時間後にシートセンサ35がシートPの先端を検知してOFFとなったことを示している。
【0042】
そして、このようにシートセンサ34,35により検知された検知信号は、図3に示す制御装置70の斜行量演算部71に入力され、この斜行量演算部71において検知信号の時間差からシートPの斜行量が演算される。さらに、演算された斜行量に基づき制御量演算部72により、シートPの斜行を補正するために必要なレジストローラ28,29によるシート搬送量が算出される。これに基づき、制御装置70はモータ32,33を制御し、レジストローラ28,29の回転速度の制御を行うようにしている。
【0043】
例えば、レジストローラ対12a,12bが、図2の実線で示す、レジストローラ28,29とコロ30,31とのニップ部の幅方向の離間距離がL1となる位置(初期位置)に設定されたとする。このとき、シートセンサ34,35を使用して図5に示すシートPの斜行量に応じたシートPの補正搬送距離Lsを求める場合、このシートPの斜行を補正するのに必要な補正搬送距離Lsは下記の(1)式により求められる。
【0044】
なお、T1はシートセンサ34,35が夫々シートPの先端を検知した時間差、M1はシートセンサ34,35の幅方向の離間間隔、L1はレジストローラ28,29とコロ30,31との夫々のニップ部の幅方向の離間距離、VはシートPの搬送速度である。
【0045】
Ls=L1(T1V/M1)・・・(1)
【0046】
即ち、補正搬送距離Ls分だけ、この場合であれば、例えばシートPの進んだ側のモータ33の回転速度を一旦遅くしてから再び元の回転速度に戻すことでシートPの搬送量を左右でずらし、これによりシートPの斜行を補正することができる。
【0047】
ところで、既述したようにシートPの斜行量が大きい場合、この斜行量の大きなシートPを短時間で斜行補正するようにすると、シートPはレジストローラ対12a,12bにより搬送速度差を与えられつつ挟持搬送される。この結果、シートPは、シートの幅方向の中央部に向かって歪が発生する(図9参照。)。
【0048】
次に、レジストローラ対12a,12bのレジストローラ28,29及びコロ30,31のニップ位置が図2の実線で示す位置(ニップ部の幅方向の離間距離L1)にある状態における、斜行量に応じたシートPの中央部での歪量の求め方について説明する。なお、本実施の形態において、このような歪量の演算は演算手段である制御量演算部72にて行う。
【0049】
既述したように、シートPの補正搬送距離Lsは上記(1)式により求められるが、その時の、図5に示す入力斜行角度θは、簡略的に下記の(2)式で表される。
【0050】
tanθ=Ls/L1 ・・・(2)
【0051】
また、レジストローラ28,29とコロ30,31のニップ部の幅方向の離間距離L1の範囲内で、斜行補正動作により搬送量を相対的にずらしたことにより、シートPが中央方向へ押込まれて生じる歪の量をSとすると、この歪量Sは下記の(3)式となる。
【0052】
S/Ls=tan(θ/2) ・・・(3)
【0053】
ここで、上記式(2)を変形すると下記の(4)式となる。
【0054】
tanθ=tan(θ/2+θ/2)
={tan(θ/2)+tan(θ/2)}/{1−tan(θ/2)×tan(θ/2)}=Ls/L1・・・(4)
【0055】
そして、この(4)式に(3)式を代入すると、下記の(5)式となる。
【0056】
{S/Ls+S/Ls}/{1−S/Ls×S/Ls}=Ls/L1・・・(5)
【0057】
よって、シートPが中央方向へ押込まれる歪量Sは、下記の(6)式で表すことができる。
【0058】
S=(L1+Ls1/2 −L1・・・(6)
【0059】
ここで、本実施の形態において、既述したようにレジストローラ対12a,12bを幅方向に移動可能としている。そして、このレジストローラ対12a,12bを、図6に示すように斜行補正動作中に幅方向に移動可能とすることにより、斜行補正動作中に発生する歪量分を幅方向に解放することができる。
【0060】
即ち、レジストローラ対12a,12bが斜行補正動作により搬送量を相対的にずらし始めてから、斜行量に応じたシートPの補正搬送距離Lsを移動させて斜行補正が完了するまでの間に、レジストローラ対12a,12bを移動するように制御する。このように、レジストローラ対12a,12bをニップ部の間隔が拡がる方向である幅方向外側に向かって、略歪量Sに相当する量だけ移動するように制御することにより、斜行補正動作中に歪が発生するのを防ぐことができる。
【0061】
例えば、レジストローラ対12a,12bのニップ部の幅方向離間距離L1が250mm、シートセンサ34,35の幅方向離間間隔M1が200mm、シートPの搬送速度Vが300mm/sの条件とする。ここで、この条件下で斜行角度θが10°でシートPが搬送されてきた場合、シートセンサ34,35の検知時間差T1は117.6msであり、ニップ部でのシートP補正搬送距離Lsは44.1mmとなる。そして、この時の斜行補正動作によって発生する歪量Sは3.9mmである。
【0062】
ここで、斜行補正制御方法として、レジストローラ対12a,12bの一方を停止させて他方を搬送速度V=300mm/sのまま搬送する制御を採用したとすれば、ニップ部のシート幅方向離間距離L1=250mmでの補正時間は147msとなる。したがって、制御装置70は、斜行補正動作開始から147ms以内にレジストローラ対12a,12bを幅方向外側に向かって、3.9mm移動させるよう移動手段38,39を制御する。
【0063】
なお、このような移動制御方法としては、レジストローラ対12a,12bの一方を停止させて他方のみ移動させると共に、その移動量を3.9mm、移動速度を30mm/s程度に設定すれば、上記斜行補正終了時間内に移動することができる。あるいは、レジストローラ対12a,12bの両方を同時に移動させ、各々の移動量を約2mm、移動速度を15mm/s程度に設定するようにしても、上記斜行補正終了時間内に移動することができる。
【0064】
このように、レジストローラ対12a,12bによる斜行補正動作中に、シートPを挟持した状態の一対のレジストローラ対12a,12bの少なくとも一方を、間隔が拡がる方向に移動させるようにする。
【0065】
これにより、斜行補正動作によりシートPに生じた歪を斜行補正動作中に解消することができ、斜行補正動作中のシートPのダメージの発生、特に薄紙搬送に関しては波打ちやシワの発生を防ぐことができる。さらに、厚紙に関しては捩れ力がニップ部に伝わり、スリップすることによる斜行補正能力低下を防止することができ、高精度な斜行補正が可能となる。
【0066】
ところで、本実施の形態において、制御装置70は、上記斜行補正動作に伴う歪解消動作を繰り返し行う。そして、この際、少なくともレジストローラ対12a,12bのニップ部の幅方向離間距離が稼動範囲外に到達するまでにニップ部の間隔が元の間隔L1となる位置に戻すように制御している。即ち、L1が図2の破線部L2に到達するまでに、移動手段38,39を制御してレジストローラ対12a,12bを、ニップ部の間隔が元の間隔L1となる位置に戻すように制御している。
【0067】
なお、制御装置70は、このようにレジストローラ対12a,12bを初期位置に戻すタイミングとして、シートPを挟持していない状態のとき、例えば紙間やジョブの合間などにおいて戻すようにしている。そして、このようにレジストローラ対12a,12bを元の位置に戻すことにより、斜行補正動作によりシートPに生じた歪を継続して斜行補正動作中に解消することができる。
【0068】
なお、移動手段38,39による移動量は、シートPの剛性、或はシートPとレジストローラ28,29の摩擦係数等により必ずしも演算して求めた歪量相当分を移動させる必要がない場合には、適宜移動量を設定しても良い。
【0069】
また、移動手段38,39の構成や制御方法は本実施の形態に限られたものではない。斜行補正動作によって発生する幅中央方向の歪量を計算する演算手段と、中央方向に向かう歪を解放するべくレジストローラニップ部を幅外側方向に略歪量相当移動せしめる移動手段38,39を有すれば良い。また、移動タイミングが斜行補正動作開始から終了するまでの間となる形態であれば、同様の効果が得られる。
【0070】
また、本実施の形態において、制御装置70は、レジストローラ対12a,12bのシート搬送量を制御すると共に、レジストローラ対12a,12bの少なくとも一方を移動させる制御を行うものとした。しかし、これら2つの制御を2つの制御手段により行うようにしても良い。
【0071】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0072】
図7は、本実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像読取装置の一例であるスキャナの構成を示す断面図である。
【0073】
図7において、50はスキャナである。このスキャナ50は、固定された光学読取系に対して原稿Dを移動させることで原稿D上に記録された画像を読み取る、所謂流し読み自動原稿送り装置Aと、この自動原稿送り装置Aの下方に設けられた画像読取手段となる画像読取光学系Bとを備えている。
【0074】
そして、自動原稿送り装置Aにおいて、原稿トレイ41上に積載された原稿Dはピックアップローラ42により繰り出される。この後、分離ローラ対43により1枚ずつ分離給送された後、搬送ローラ対44により画像読取光学系Bによる画像読取が可能な画像読取部45に搬送される。
【0075】
ここで、本実施の形態においては、この画像読取部45の原稿搬送方向上流側及び下流側に、既述した図2に示す構成のレジストローラ対12a,12bと略同様に構成されたレジストローラ対46が配置されている。さらに、画像読取部45を挟んで反対側に設けたレジストローラ対47が配置されている。
【0076】
このレジストローラ対46により画像形成部45の原稿搬送方向上流側から搬送されてくる原稿Dの斜行を補正し、レジストローラ対47により画像読取部45の原稿搬送方向下流側から搬送される原稿Dの斜行を補正するようになっている。そして、補正された原稿を画像読取部45に搬送するようにしている。
【0077】
次に、このように構成されたスキャナ50の原稿画像読み取り動作について説明する。
【0078】
例えば、原稿Dの片面の画像を読み取る場合には、原稿Dの画像面を上向きにして原稿トレイ41上に載置してセットし、この原稿Dをピックアップローラ42により繰り出した後、分離ローラ対43により1枚ずつ分離給送する。この後、原稿Dを搬送ローラ対44及びフラッパ57によりレジストローラ対46に導く。
【0079】
そして、このレジストローラ対46により原稿Dの斜行を補正しつつ、画像読取部45に搬送することにより、画像読取部45の下方に配された画像読取光学系Bにより原稿画像を読み取るようにする。なお、このように原稿画像を読み取った後、レジストローラ対47、搬送ローラ対48、フラッパ49により原稿Dを矢印b方向に導き、排出ローラ対50により排出トレイ51上に原稿面が下向きの状態で排出する。
【0080】
また、原稿Dの両面の原稿画像を読み取る場合には、上述したように原稿Dを搬送して画像読取部45において原稿トレイ41上では上向きとなっていた第1面の原稿画像を読み取る。この後、レジストローラ対47、搬送ローラ対48、フラッパ49により矢印c方向に導く。
【0081】
この後、原稿Dを、搬送ローラ対52により反転してレジストローラ対47に導き、このレジストローラ対47により斜行を補正しつつ画像読取部45に搬送し、画像読取光学系Bにより第2面の原稿画像を読み取るようにする。なお、このように画像を読み取った後、レジストローラ対46、フラッパ57により原稿Dを矢印d方向に導き、この後、搬送ローラ対53により、更に矢印b方向に導き、排出ローラ対50により排出トレイ51上に第2面が上向きの状態で排出する。
【0082】
なお、自動原稿送り装置Aにより搬送するのが困難な厚い原稿Dや極端に薄い原稿D等の原稿画像を読み取る場合には、手差しトレイ54上に原稿面を下向きにして原稿Dを載置してセットし、給送ローラ対55及び搬送ローラ対56により矢印e方向に搬送する。そして、この原稿Dを、搬送ローラ対52により搬送した後、レジストローラ対47により斜行を補正しつつ画像読取部45に搬送し、画像読取光学系Bにより原稿画像を読み取るようにする。
【0083】
なお、このように原稿画像を読み取った後、原稿Dを、レジストローラ対46、フラッパ57により導いて矢印f方向に搬送し、排出ローラ対58により排出トレイ59上に原稿面が下向きの状態で排出する。
【0084】
ところで、本実施の形態においても、レジストローラ対46,47は、既述した第1の実施の形態と同様、シートセンサ34,35により検知した斜行量に応じてレジストローラ28,29の搬送速度を制御することにより、原稿Dの斜行補正を行うようにしている。
【0085】
また、第1の実施の形態と同様の移動手段によりレジストローラ対46,47のそれぞれのレジストローラの間隔が拡がる方向に移動し、斜行補正動作によりシートPに生じた歪を斜行補正動作中に解消するようにしている。これは、第1の実施の形態と同じであるため詳細な説明は省略する。これにより、斜行補正動作中のシートのダメージを防ぐことができると共に、高精度な斜行補正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の断面図。
【図2】上記シート搬送装置に設けられた斜行補正部の構成を示す斜視図。
【図3】上記斜行補正部の制御ブロック図。
【図4】上記シート搬送装置に設けられたシートセンサのシートを検知した時の検知信号を示す図。
【図5】上記斜行補正部により斜行を補正する際に生じるシート中央部への歪量を説明する図。
【図6】上記斜行補正部における歪解消動作を説明する図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像読取装置の一例であるスキャナの構成を示す断面図。
【図8】従来の斜行補正部の構成を示す図。
【図9】従来の斜行補正部により斜行を補正する際に生じる歪を示す図。
【符号の説明】
【0087】
12a,12b レジストローラ対
28,29 レジストローラ
30,31 コロ
32,33 モータ
34,35 シートセンサ
38,39 移動手段
45 画像読取部
46,47 レジストローラ対
50 スキャナ
70 制御装置
71 斜行量演算部
72 制御量演算部
100 画像形成装置
102 画像読取部
103 画像形成部
P シート




 

 


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