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画像形成装置 - キヤノン株式会社
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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−8654(P2007−8654A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−191408(P2005−191408)
出願日 平成17年6月30日(2005.6.30)
代理人 【識別番号】100085006
【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信
発明者 矢野 崇史
要約 課題
複数のシート給送手段の使用頻度の差を減少させる。

解決手段
異なる種類のシートを給送可能な複数のシート給送手段30と、シート給送手段30により給送されるシートに画像を形成するプリンタ本体1と、複数のシート給送手段30のそれぞれの累積給送枚数をカウントする累積カウンタ40aと、累積カウンタ40aのカウント結果に基づいて各シート給送手段30の使用頻度の偏りを判定し、各シート給送手段30の使用頻度の偏りを減少させるように各シート給送手段30のシートの割り付けを変更するコントローラ40と、を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
異なる種類のシートを給送可能な複数のシート給送手段と、
前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
前記複数のシート給送手段のそれぞれの累積給送枚数をカウントする累積給送枚数カウント手段と、
前記累積給送枚数カウント手段のカウント結果に基づいて各シート給送手段の使用頻度の偏りを判定し、各シート給送手段の使用頻度の偏りを減少させるように各シート給送手段のシートの割り付けを変更する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記累積給送枚数カウント手段のカウント結果に基づき、前記複数のシート給送手段のうちいずれか2つのシート給送手段の累積給送枚数の差が所定値より大きい場合には、シートの割り付けを変更し、累積給送枚数の差が所定値よりも小さい場合には、シートの割り付けを変更しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
現在までの所定期間内における前記複数のシート給送手段のそれぞれの使用頻度を算出する使用頻度算出手段を有し、
前記累積給送枚数カウント手段のカウント結果と前記使用頻度算出手段の算出結果に基づき、前記複数のシート給送手段のうちいずれか2つのシート給送手段の累積給送枚数の差が所定値より大きく、かつ、前記2つのシート給送手段のうち累積給送枚数が少ない一方のシート給送手段の使用頻度が、前記2つのシート給送手段のうち累積給送枚数が多い他方のシート給送手段の使用頻度より低い場合には、前記制御手段はシートの割り付けを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段により変更されたシートの割り付けを報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記報知手段は、シートの割り付けの結果を通信手段を介して外部機器に送信可能であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段によりシートの割り付けが必要な場合に警告信号を出力することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記シート給送手段にセットされたシートの種類が、2以上のシート給送手段において同じ場合に、累積給送枚数の少ない前記シート給送手段を優先的に使用するように割り付けを行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御手段による各シート給送手段の使用頻度の偏りの判定を、所定の期間ごとに開始することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段による各シート給送手段の使用頻度の偏りの判定を、装置本体の電源投入後の所定の期間内に開始することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記予測手段による各シート給送手段の使用頻度の偏りの判定を、装置本体へのシートの累積給送枚数が所定の枚数になるごとに開始することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記予測手段による各シート給送手段の使用頻度の偏りの判定を、受信手段を介して外
部からの指示により開始することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のシート給送手段を備える画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複写機やプリンタといった画像形成装置には、一般的に複数の給送トレイが設けられている。これらの給送トレイには、ユーザの使用目的に応じて、それぞれ異なる種類(以下、「異なる種類」とは、材質、厚さ、サイズ等、シートを特定するための種々のパラメータの少なくとも一つが異なることを意味するものとする)のシートがセットされることが多い。画像形成装置のコントローラは、印刷ジョブを受け付けると、ユーザが指定する材質や厚さのシートが収納されている給送トレイや、形成する画像サイズに適したサイズのシートが収納されている給送トレイを選択して、画像形成動作を開始する。
【0003】
一般的に、複数の給送トレイに異なる種類のシートがセットされている場合、良く使用されるシートと、まれにしか使用されないシートとで、使用頻度に差が生じる。例えば、一般的なオフィス環境の場合、A4サイズやB5サイズの普通紙は高頻度で使用されるが、A3サイズやB4サイズの普通紙や厚紙等は、需要があるものの使用頻度が低い。このような頻度差が蓄積されると、給送トレイ間の累積給送枚数に大きな偏りが生じる。
【0004】
一般的な給送装置は、ゴムローラやゴムパッドを用いてシートの搬送・分離を行うが、これらの部材はシートを多く搬送する程に磨耗劣化する一方、長期間未使用状態で放置しても表面状態が劣化する。このような劣化が進行すると、やがてシートとの接触面の摩擦係数が低下したり、ローラ外周の磨耗によって搬送量が低下したりし、搬送遅延ジャムや重送といった問題を発生する。この状態を、給送ローラや分離パッドの寿命と呼ぶ。
【0005】
先述したように、給送トレイ間で使用頻度に偏りが存在すると、使用頻度の高い給送トレイのローラ類が偏って磨耗したり、使用頻度の低い給送トレイのローラ類が放置劣化したりして早期に寿命を迎えるため、ジャムや重送といったトラブルが頻発し易くなる。更にはサービスマンが頻繁に給送ローラの交換作業を行わなければならない等の弊害が生じる。
【0006】
これらの問題を改善するためには、給送トレイの使用頻度を均一化することが必要となる。
【0007】
そこで、従来、複数の給送トレイに同サイズ・同種類のシートがセットされている場合に限定して、以下の方法が提案されている。
【0008】
収容する用紙のサイズ及び材質が同一の複数の用紙収容部を備えた給送ユニットであって、各用紙収容部の累積給送回数が均一になるように、用紙を給送すべき用紙収容部を選択する選択手段を設けた構成である(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002-255380号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述の従来例では、同サイズ・同種類のシートが複数の給送トレイにセットされていることを前提としたものであり、各給送トレイに異なる種類のシートがセットされうる一般的な使用状況に対しては適用できない。
【0010】
本発明は上記の従来技術の課題を鑑みなされたもので、その目的とするところは、複数のシート給送手段間の使用頻度の差を減少させることが可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明にあっては、異なる種類のシートを給送可能な複数のシート給送手段と、前記シート給送手段により給送されるシートに画像を形成する画像形成部と、前記複数のシート給送手段のそれぞれの累積給送枚数をカウントする累積給送枚数カウント手段と、前記累積給送枚数カウント手段のカウント結果に基づいて、各シート給送手段の使用頻度の偏りを減少させるように各シート給送手段のシートの割り付けを変更する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数のシート給送手段間の使用頻度の差を減少させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に図面及び実施例を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明で一度説明した部材についての材質、形状などは、特に改めて記載しない限り上記背景技術での説明と同様のものである。
【実施例】
【0014】
(画像形成装置)
図6を参照して、本発明を好適に採用することができる画像形成装置の一例を説明する。図6は、本実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。
【0015】
画像形成装置100は、シート上に画像を形成するプリンタ本体1と、複写機として機能させる場合の読み取り装置2を備える。なお、本実施例では、読み取り装置を備えた複写機タイプの画像形成装置を例に説明するが、本発明は、読み取り装置を備えないプリンタタイプの画像形成装置にも当然適用することができる。
【0016】
プリンタ本体1の上部には、感光ドラム12へと画像を書き込むためのレーザースキャナ11が設けられている。パソコン等の外部機器から送信されてきた印刷データは、プリンタ本体1を制御するコントローラ40で受信され、書き込み画像データとしてレーザースキャナ11へ出力される。
【0017】
異なる種類のシートを給送可能な複数のシート給送手段30a,30b,30c,30dは、シート搬送の最上流に位置し、本実施例の画像形成装置100では、装置下部に上下方向に並んで設けられている。シート給送手段30a,30b,30c,30dは、シートSを積載収納する給送トレイA,B,C,Dと、その給送トレイ内に収納されているシートSを分離して給送する給送ユニット31a,31b,31c,31dとを有する。
【0018】
給送ユニット31a(給送ユニット31b,31b,31cは給送ユニット31aと構成はほぼ同様なため説明は省略する)には、給送トレイA内のシートSをピックアップするためのピックアップローラ50と、ピックアップローラ50がピックアップしたシートSを給送するための給送ローラ51と、給送ローラ51に対向し、シートに戻し方向の分離力を与えることでシートSを分離する分離ローラ52が配置されている。
【0019】
また、給送ローラ51の下流には、給送ローラ51が給送したシートSの搬送を引き継
ぎ、給送ローラ51の搬送駆動が切れた後も、シートを給送ローラ51と分離ローラ52とのニップから引き抜くための搬送ローラ対36a(36b,36c,36d)が設けられている。
【0020】
搬送ローラ対36aは、この引き抜き動作の他、更に上流側にある給送部(例えば、30d)から縦搬送パス35を搬送されてくるシートSの搬送を引き継ぐ役割も持っている。
【0021】
図7は、本実施例に係る制御部のブロック図である。コントローラ40には、給送したシートの枚数を計測するための累積カウンタ40aが内蔵されており、給送動作信号と連動して、給送トレイごとに累積給送枚数をカウントし、そのカウント値をメモリ40bで記憶する。
【0022】
縦搬送パス35の最下流位置には、レジストローラ対81が設けられており、ここで最終的なシートの斜行補正、及び、画像形成部での画像書き込みとシート搬送とのタイミング合わせを行う。
【0023】
プリンタ本体1は、感光ドラム12と、感光ドラム12の表面に均一な帯電を施すための帯電器13と、帯電器13により帯電された感光ドラム12の表面に光を照射することで静電潜像を形成するレーザースキャナ11と、静電潜像を現像剤によりトナー像として現像する現像器14と、現像されたトナー像をシートSに転写するための転写ローラ19と、トナー像を転写した後、感光ドラム12に残留したトナーを除去するためのクリーナ26とを備えている。
【0024】
画像形成部の下流側には、トナー像が転写されたシートSを搬送するための搬送部21と、搬送部21により搬送されるシートS上の像を永久画像として定着するための定着器22が設けられている。
【0025】
また、定着器22で像が定着されたシートSをプリンタ本体1から排出するための排出ローラ24が設けられており、さらに、プリンタ本体1の上部外側には、排出ローラ24で排出されたシートSを受け取るための排出シート積載トレイ25が設けられている。
【0026】
(使用頻度均一化方法)
以下において、本実施例に係る複数のシート給送手段の使用頻度の差を減少させ、可能な限り互いの使用頻度を均一化する方法について説明する。
【0027】
シート給送手段に含まれる給送ユニット31に備えられたピックアップローラ50、給送ローラ51、分離ローラ52は、先述した通り、シートを給送するに従い徐々に消耗(摩耗)する。とりわけ、給送ローラ51と分離ローラ52は、給送時の負荷が大きいため消耗度合が大きく、画像形成装置が本体寿命を全うするまでの間に、数回の交換を必要とする。
【0028】
そのため、複数の給送ユニットのうち特定の給送ユニットが偏って高頻度で使用されると、その給送ユニットのローラのみが早期に劣化して交換寿命に早く到達してしまい、複数の給送ユニットの交換時期がずれることになる。その結果、ローラの交換のためのメンテナンス回数が増えてしまったり、逆に、一部の給送ユニットのメンテナンスが必要な状態で長く稼働することでジャムや重送などのトラブルの発生を招いたりする。
【0029】
そこで、本発明の画像形成装置には、コントローラ40に、各給送トレイの使用頻度を可能な限り均一化するための機能が設けられている。
【0030】
先述した通り、コントローラ40には各給送トレイからのそれぞれのシートの給送枚数をカウントする累積カウンタ40aが備えられており、各給送トレイからの累積給送枚数を計測して、その値をコントローラ40内のメモリ40bに格納している。また、コントローラ40には、現在までの所定期間内における各シート給送手段の最近の使用頻度を算出する予備カウンタ40cも備えられており、現在から遡る一定期間内の給送枚数を測定し、その値をコントローラ40内のメモリ40bに常時更新記録している。つまり、この値は、各給送トレイにセットされているシートの最近の使用頻度となる。
【0031】
なお、現在からどの程度の期間を遡って使用頻度を計測するかは、ユーザの装置使用状況に応じて設定変更可能であり、本実施例では、一般的なオフィスの使用状況を想定して1週間に設定している。
【0032】
コントローラ40のその他の機能としては、各給送トレイの使用状況に偏りがないかを判定する偏り検出機能と、使用状況に偏りがあると判定された場合に、偏りを緩和可能な各給送トレイへのシート割り付けを推定する頻度均一化機能とを備える。
【0033】
処理の流れの概略を、図1のフローチャートに示す。図1は、本実施例に係る頻度均一化処理を示すフローチャートである。
【0034】
なお、以下の処理は公知の演算手段(CPU)40dや記憶手段(メモリ)40bを組み合わせた予測手段としてのコントローラ40により、ハード的、ソフト的に行うことが可能である。
【0035】
まず、コントローラ40は、所定の期間ごとにタイマーによって偏り検出処理が開始されると、累積カウンタ40aが計測した各シート給送手段の累積給送枚数の値を参照する(S1)。次に、累積給送枚数が最大のシート給送手段の値Cminと累積給送枚数が最小のシート給送手段の値Cmaxとの差分DIFと、設定した閾値THとを比較する(S2)。なお、本実施例では、閾値THを30000枚に設定している。差分DIFが閾値THを上回っていない場合(No)、各シート給送手段の使用頻度にあまり偏りがないと判断し偏り検出処理を終了する。
【0036】
差分DIFが閾値THを上回っている場合(Yes)、それら2つの給送トレイについて、予備カウンタ40cによって計測された値を参照し(S3)、最近の使用頻度を比較する(S4)。
【0037】
その結果、累積給送枚数が最小のシート給送手段の最近の使用頻度F1が、累積給送枚数が最大のシート給送手段の最近の使用頻度F2よりも低い場合(Yes)は、今後も両給送トレイの使用頻度の偏りが改善される見込みがないと判断し、警告信号を出力する(S5)。一方、両者の最近の使用頻度が逆の関係にある場合(No)は、今後の印刷動作で累積給送枚数の格差が緩和される可能性があるため、警告信号は出力せず終了する。
【0038】
ここで、使用頻度とは、シート給送手段がシートを給送する頻度をいい、例えば、ある単位時間あたりに給送するシートの数として表すことができる。そして、使用頻度によりその後の給送ローラや分離パッド等の部品の消耗の度合をある程度予測することができる。
【0039】
頻度均一化処理は、偏り検出処理において警告信号が出力されると、それをトリガに開始される(S6)。
【0040】
本実施例の処理では、コントローラ40は、累積カウンタ40aが計測した各シート給送手段の累積給送枚数Cと、予備カウンタが計測した各シート給送手段(あるいは各給送トレイにセットされたシート種)の最近の使用頻度Fの情報とを元に、その後の各給送トレイで用いることが好ましいシート種を導き出す。あるいは、同種のシートを給送する給送トレイが複数ある場合、どの給送トレイを優先的に使用することが好ましいかを導出する。
【0041】
そして、各給送トレイで使用するシート種を、現在最も使用頻度の高い材質やサイズのシート種から順に、累積給送枚数の少ない給送トレイで用いるように、優先的に割付けていく。これにより、各給送トレイで用いることが推奨されるシート種の割り付けが決定され、その後の給送動作により複数のシート給送手段の使用頻度の差を減少させることが可能となる。
【0042】
次に、実際にこれらの機能が動作する状況を想定して、具体的な処理の流れを説明する。本実施例の画像形成装置では、タイマーを用いたスケジュール動作が可能であり、週に一度、所定の時間になると、偏り検出処理による各シート給送手段の使用状況の偏りチェックを自動的に実施する。
【0043】
コントローラ40は、各給送トレイで使用頻度に偏りがあるか判定するための偏り検出処理の動作命令を出力する。この動作命令が出たとき、仮に各給送トレイのプロフィールが図2のようになっていたとする。この時、累積給送枚数が最大の給送トレイAの値Cmax(43057枚)と、累積給送枚数が最小の給送トレイDの値Cmin(12502枚)との差分DIFは、30555枚である。先に述べた通り、本実施例では偏り判定の閾値THを30000枚に設定しているため、この差分DIFの値は閾値THを上回っている。
【0044】
また、両給送トレイにセットされているシートの最近の使用頻度を比較すると、給送トレイA(F2=1509枚/週)が給送トレイD(F1=109枚/週)よりも高頻度で使用されていることから、警告信号を出力する(S5)。
【0045】
警告信号が出力されると、頻度均一化処理が開始され(S6)、今後の画像形成動作の中で使用頻度の偏りが解消されるよう、先に説明した処理で得られる、各給送トレイでのシート種の理想的な割り付けをした結果を出力する(S7)。本実施例では、各給送トレイで使用するシート種の再割り付け後のプロフィールは図3に示す通りになる。出力された結果は、シートの割り付けをユーザに報知する報知手段としての表示部で表示される。
【0046】
なお、本発明に係る報知手段は、後述するディスプレイ等の表示部に限らず、音声によりユーザに報知したり、発光素子の点滅によりユーザに報知したりする構成としても良い。
【0047】
画像形成装置100の表示部3には、各給送トレイへのシート種の割り付け状況を図3に示すプロフィールに変更するよう、ユーザに推奨するメッセージが表示される(S8)。ここでは、最も累積給送枚数が多い給送トレイAに最も累積給送枚数が少ない厚紙A3がセットされ、次の累積給送枚数が多い給送トレイCに次に累積給送枚数が少ない普通紙A3がセットされる。また、次に多いのは給送トレイBであるが、最近の頻度が給送トレイDの方が多いため、最近の頻度が少ない給送トレイBに最も累積給送枚数が多い普通紙A4がセットされるようにする。このように、ユーザがこの指示に従って給送トレイへのシートの割り付けを変更する(図3に示すように各給送トレイに割り付けられた紙種のシートが収納されるように交換する)ことにより(S9)、その後の印刷動作を通じて、シート給送手段間の累積給送枚数の格差は徐々に緩和される。本実施例のように、偏り検出処理によるチェックを定期的に行えば、各シート給送手段間の累積給送枚数の偏りは一定の範囲内に抑えられ、複数のシート給送手段の使用頻度の差を減少させることができる。
【0048】
次に、同種類・同サイズのシート材が複数の給送トレイにセットされている場合に対する本実施例での処理を説明する。なお、本実施例に係る画像形成装置では、同じシートがセットされた複数の給送トレイには、使用する優先順位が割り当てられており、優先順位の高い給送トレイにシートが残っている場合は、必ずそちらから給送する仕組みになっている。
【0049】
偏り検出処理の動作命令が出たとき、仮に各給送トレイのプロフィールが図4のようになっていたとする。この時、累積給送枚数が最大の給送トレイAの値Cmax(44160枚)と、累積給送枚数が最小の給送トレイCの値Cmin(13022枚)との差分は、31138枚である。本実施例での偏り判定閾値THを30000枚に設定しているため、この差分DIFの値は閾値THを上回っている。
【0050】
また、両給送トレイにセットされているシートの最近の使用頻度を比較すると、給送トレイA(F2=1612枚/週)が給送トレイC(F1=109枚/週)よりも高頻度で使用されていることから、警告信号を出力する(S5)。
【0051】
警告信号が出力されると、頻度均一化処理が開始され(S6)、今後の画像形成動作の中で使用頻度の偏りが自然に解消されるよう、先に説明した処理で得られる、各給送トレイで使用するシート種の理想的な割り付けの推定結果を出力する(S7)。このケースでは、各給送トレイで使用するシート種の再割り付け後のプロフィールは図5に示す通りになる。この時、同じ種類であるA4サイズの普通紙がセットされる2つの給送トレイについては、再割り付け先の給送トレイの累積給送枚数が少ない方から順に、高い選択優先順位が自動的に割り当てられる。
【0052】
画像形成装置100の表示部3には、各給送トレイへのシートの割り付け状況をこのプロフィールに変更するよう、ユーザに推奨するメッセージが表示される(S8)。ユーザが表示部3に設定変更を入力し、また、実際にユーザによって各給送トレイにセットされるシートの種類が入れ換えられると、表示部に表示された種類のシートを、それぞれのシート給送手段に応じて積載されたことを検知する検知手段を介して、コントローラ40がそれを認識し、この優先順位を適用する(S9、S10)。このような検出手段を設けることにより複数のシート種の入れ替えの間違いを低減することができる。そして、予備カウンタの値をシートの種類を入れ替える給送トレイに合わせて入れ替える(S11)。
【0053】
なお、本発明は、以上で述べた実施例に限定されるものではない。本実施例では、スケジュール管理して定期的に偏り検出処理を実行する構成を取っているが、毎日、装置本体の電源投入後の所定時間内に必ず実施するように構成しても良い。
【0054】
また、累積給送枚数の差を印刷ジョブごとに常時カウントし、差分が閾値を超えた時点で先の処理を行う構成であっても良い。
【0055】
また、それぞれのシート給送手段の累積給送枚数ではなく、装置本体へのシートの累積給送枚数が所定の枚数になるごとに先の処理を行う構成であっても良い。例えば、装置本体へのシートの累積給送枚数が10万枚ごとに行うようにしても良い。
【0056】
また、シートの割り付けが変更された各シート給送手段情報を、通信手段を介して外部に送信するように構成しても良い。このように構成することで、外部のサービスセンター等に各シート給送手段の使用頻度を報知することができ、ローラや分離パッドの交換の時
期を予想することができてメンテナンスを効率よくすることができる。
【0057】
また、偏り検出処理のトリガを、ユーザが外部から指示する構成や、通信回線で接続された外部のサービスステーション側から遠隔操作で指示を出す構成としても良い。このように構成することで、一部のシート給送手段の給送部品が消耗し、ジャムが発生しやすい状況において、外部からの指示でそのシート給送手段の使用頻度を低くすることができ、メンテナンスを行うまでの搬送不良を低減することができる。
【0058】
また、本実施例では、累積カウンタによる累積給送枚数の差分比較と、予備カウンタによる最近の使用頻度とを利用した並べ替えによって、各給送トレイで用いる部材の消耗度を均一化するための再割り付け処理を行っている。しかし、本発明はこの処理アルゴリズムに限定されるものではない。コントローラ側で、より高度な演算処理を行えるのであれば、過去のサイズ変更の履歴や、各シート種別の使用頻度傾向などを記録しておき、これらの情報を処理に利用すれば、より効果的な均一化が行える。
【0059】
また、シートサイズによって1枚搬送するのに要する搬送距離が異なることから、以上の処理を、枚数のみではなく通算搬送距離(=給送枚数×用紙サイズ)で行ってもよい。このようにすれば、ピックアップローラ、給送ローラ、分離ローラ等の給送部材の摩耗の程度をそれぞれのシート給送部材においてより均一化することができる。そのため、各シート給送手段の部品交換時期を揃えることができ、メンテナンスの効率化を図ることができる。
【0060】
なお、本実施例の説明の中で、各給送トレイへのシートを入れ換えると記述している。しかし、給送トレイA〜Dのシート収納庫部分が、プリンタ本体1から取り外し可能で、相互に入れ換え可能な構成になっている場合には、給送トレイごとシートの位置を入れ換えることで、各シート給送手段で給送することが好ましいシートの種類を入れ替えても良い。
【0061】
以上のように、本発明によれば、同じ種類のシートが積載された複数のシート給送手段間だけでなく、従来は不可能であった、互いに異なる種類のシートが積載された複数のシート給送手段間においても、それぞれのシート給送手段の使用頻度の差を低減することができる。
【0062】
これにより、特定のシート給送手段に含まれる給送ローラや分離ローラ等の交換可能な部材が短期間で偏って消耗したり、長期間使用されない状態に置かれたりすることを防止できるため、ジャムや重送などのトラブルの発生頻度を低減できる。
【0063】
また、全ての給送ローラや分離ローラ等を同じペースで使用できることから、サービスマンによる部品交換等のメンテナンス間隔を最大限に広げられる上、一回のメンテナンスで全シート給送手段の消耗部品を同時に交換できるため、サービスマンの出動回数を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施例に係る頻度均一化処理の一例を示すフローチャートである。
【図2】各給送トレイのプロフィールの一例を示す図である。
【図3】各給送トレイで使用するシート種の再割り付け後のプロフィールの一例を示す図である。
【図4】各給送トレイのプロフィールの一例を示す図である。
【図5】各給送トレイで使用するシート種の再割り付け後のプロフィールの一例を示す図である。
【図6】実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。
【図7】実施例に係る制御部のブロック図である。
【符号の説明】
【0065】
1 プリンタ本体
3 表示部
30a,30b,30c,30d シート給送手段
31a,31b,31c,31d 給送ユニット
40 コントローラ
40a 累積カウンタ
40b メモリ
40c 予備カウンタ
50 ピックアップローラ
51 給送ローラ
52 分離ローラ
A,B,C,D 給送トレイ
S シート




 

 


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