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発明の名称 給紙装置、並びに記録装置及び画像読取装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−8651(P2007−8651A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−191102(P2005−191102)
出願日 平成17年6月30日(2005.6.30)
代理人 【識別番号】100078846
【弁理士】
【氏名又は名称】大音 康毅
発明者 松本 俊哉 / 大山 一夫
要約 課題
簡単かつ小型な構成で、給紙トレイから給送されるシートの斜行を効果的に防止できる給紙装置を提供する。

解決手段
開閉回動可能な給紙トレイ21と、積載されたシートSの一側端縁に当接可能に給紙部に配されたシート位置決め部25aと、シート位置決め部より上流側でシートの一側端縁に当接可能に給紙トレイに配された端縁規制部材211と、給紙トレイの開閉動作に連動して端縁規制部材の倒立姿勢を制御する制御手段と、を備え、給紙トレイの開動作で端縁規制部材が起き上がり、給紙トレイの閉動作で端縁規制部材が倒れるように構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
給送方向と交差する略水平方向の軸部を中心に開閉回動可能である給紙トレイを備えた給紙装置において、
積載されたシートの一側端縁に当接可能に給紙部に配されたシート位置決め部と、前記シート位置決め部より上流側で前記シートの一側端縁に当接可能に給紙トレイに配された端縁規制部材と、前記給紙トレイの開閉動作に連動して前記端縁規制部材の倒立姿勢を制御する制御手段と、を備え、
前記給紙トレイの開動作で前記端縁規制部材が起き上がり、前記給紙トレイの閉動作で前記端縁規制部材が倒れることを特徴とする給紙装置。
【請求項2】
前記給紙トレイは閉状態のときに給紙口を覆い、開状態のときに給紙されるシートを積載することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記給紙トレイが閉状態のとき、前記端縁規制部材が略90度倒されて該給紙トレイの裏面側に収納されることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
【請求項4】
前記端縁規制部材を起き上がらせる方向に付勢する付勢手段と、該端縁規制部材を起き上がった位置に保持するストッパと、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の給紙装置。
【請求項5】
前記給紙トレイの開閉動作に際し、前記端縁規制部材に設けられたカム部を給紙口端部に当接させて摺動させることにより、該端縁規制部材の姿勢を変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の給紙装置。
【請求項6】
前記給紙トレイが閉状態のとき、前記カム部が給紙口の空間に収まることを特徴とする請求項5に記載の給紙装置。
【請求項7】
前記端縁規制部材はシートの片側端縁のみに配され、シートの幅方向中心より該端縁規制部材寄りの位置で主な給送力が付与されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の給紙装置。
【請求項8】
前記給紙トレイのシート幅方向の位置は、開状態のときには給紙部との位置規制手段によって規制され、閉状態のときには外装カバーとの位置規制手段によって規制されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の給紙装置。
【請求項9】
記録情報に基づいて記録手段によりシートに画像を記録する記録装置において、請求項1〜8のいずれか1項に記載の給紙装置を具備することを特徴とする記録装置。
【請求項10】
画像読取手段によりシートの画像を読み取る画像読取装置において、請求項1〜8のいずれか1項に記載の給紙装置を具備することを特徴とする画像読取装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉回動可能な給紙トレイを備えた給紙装置、並びに該給紙装置を備えた記録装置及び画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
記録媒体に画像を記録する記録装置や、原稿から画像を読み取る画像読取装置においては、シート状をした記録媒体や原稿であるシートを画像形成部や読み取り部などへ給送するための給紙装置が使用されている。記録装置としては、プリンタ、複写機、印刷装置、ファクシミリ、並びにこれらを用いる複合機器やシステムが含まれる。また、画像読取装置としては、スキャナ及び該スキャナを用いる複合機器やシステムが含まれる。なお、本願における「画像」は文字や記号や線画や模様等を含む広義のものである。
【0003】
給紙装置にはシートを積載するための給紙トレイが設けられており、特許文献1に開示されるように、給紙トレイが開閉回動可能に装着された構成の給紙装置が知られている。図12は従来の給紙装置を備えた記録装置の給紙トレイを開いたときの斜視図であり、図13は図12の記録装置の給紙トレイを閉じたときの斜視図である。図12及び図13において、開閉回動可能な給紙トレイを有する給紙装置によれば、給紙トレイ101を閉じて収納状態にすることにより、省スペース化や美観向上を図ることができ、装置内部を埃等から保護することで信頼性向上を図ることができる。また、このような給紙装置では、本体側と給紙トレイ101のそれぞれに、積載されたシートの側端縁に当接することでシートの位置及び傾きを規制するためのサイドガイドを設けることが行われている。
【0004】
すなわち、本体側には、給紙トレイに積載されたシートの先端付近の側端縁に当接することでシートの幅方向(給送面に対して平行かつ給送方向に対して垂直な方向)の位置決めを行う位置決め部材としてのサイドガイド102が設けられている。一方、開閉回動可能な給紙トレイ101の先端部には、積載されたシートの側端縁の本体側のサイドガイドより上流側の位置に当接することで、シートの給送面内での傾きを規制する傾き規制部材としてのサイドガイド101aが設けられている。給紙トレイを折りたたんだ状態では、サイドガイド101aは給紙装置の上ケースに形成された段差部に収納されていた。このような給紙装置によれば、給紙トレイを開閉回動可能としながらも、シートの斜行を軽減することができる。
【特許文献1】特開平11−301045号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来例では、上記の傾き規制部材101aは、給紙トレイ101を折りたたんだときのスペース上もしくは他の構成部材との配置関係から、給紙トレイ先端部の限られた範囲にしか設けることができなかった。そのため、シートの後端が傾き規制部材を抜けた後では傾き規制の効果を期待することができなかった。また、長さ方向の寸法が短いために後端が傾き規制部材に届かないようなシートの場合も、傾き規制の効果を期待することができなかった。そこで、従来技術では、複数の給送手段や複数の分離手段をシート幅方向にバランス良く配置したり、シート幅方向に移動可能とすることにより、給紙中にシートに作用する給送力や抵抗力の均一化を図り、それによってシートの斜め給紙の低減化を図っていた。この場合には、傾き規制部材101aは補助的に使用されていた。
【0006】
また、装置の簡素化や軽量化を優先させた給紙装置では、本体のX方向の中心より位置決め部材寄りの1箇所の固定位置でシートに主な給送力を与えることにより、給送手段や分離手段の簡素化及び軽量化を図っていた。このような構成では、給送力や抵抗力のシート幅方向のバランスが悪いため、シートの斜行が発生しやすい。そこで、このような課題を回避するために、給紙トレイに大型の傾き規制部材を設けたり、本体側に設けられる位置決め部材を大型にすることで傾き規制効果も同時に発揮させるようにしていた。
【0007】
しかしながら、一般的な給紙装置では、給紙トレイに複数枚のシート束を積載し、最上位の1枚のみを分離して給送するため、上記の位置決め部材や傾き規制部材の高さは少なくともシートの束の厚み(積層高さ)以上の高さが必要であった。そのため、スペース的に給紙トレイの収納や折りたたみが不可能であったり、給紙トレイへの積載可能枚数が減少するなどの不都合があった。また、給紙トレイを折りたたんだ収納状態で給紙装置が大型になったり、給紙装置の本体側の大きさが増大するなどの不都合もあった。さらには、傾き規制部材を備えた給紙トレイが外装カバーによって支持されていたため、傾き規制部材の位置決め部材に対する位置は給紙フレームと外装カバーと給紙トレイとを介して位置決めされることなり、そのため、シートの幅方向の位置ズレ精度が低く、シートの斜行を十分に抑止できなかった。
【0008】
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡単かつ小型な構成で、給紙トレイから給送されるシートの斜行を効果的に防止できる給紙装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため、給送方向と交差する略水平方向の軸部を中心に開閉回動可能である給紙トレイを備えた給紙装置において、積載されたシートの一側端縁に当接可能に給紙部に配されたシート位置決め部と、前記シート位置決め部より上流側で前記シートの一側端縁に当接可能に給紙トレイに配された端縁規制部材と、前記給紙トレイの開閉動作に連動して前記端縁規制部材の倒立姿勢を制御する制御手段と、を備え、前記給紙トレイの開動作で前記端縁規制部材が起き上がり、前記給紙トレイの閉動作で前記端縁規制部材が倒れることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の給紙装置によれば、積載されたシートの一側端縁に当接可能に給紙部に配されたシート位置決め部と、シート位置決め部より上流側でシートの一側端縁に当接可能に給紙トレイに配された端縁規制部材と、を設け、給紙トレイの開動作で端縁規制部材が起き上がり、給紙トレイの閉動作で端縁規制部材が倒れる構成とするので、簡単かつ小型な構成で、給紙トレイから給送されるシートの斜行を効果的に防止できる給紙装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は一実施形態に係る給紙装置を備えた記録装置の給紙トレイ及び排紙トレイを開いたときの斜視図であり、図2は図1の記録装置の給紙トレイ及び排紙トレイを収納したときの斜視図である。図3は一実施形態に係る給紙装置の給紙トレイを開いたときの斜視図であり、図4は図3の縦断面図である。本発明による給紙装置は、記録装置において記録紙等の記録媒体であるシートを画像形成部に給送したり、画像読取装置において原稿であるシートを読み取り部に給送するために使用されるものである。図1及び図2の記録装置は、給紙装置(給紙部)から給送されたシートに対し、画像情報に基づいて記録手段である記録ヘッドにより画像を記録するものである。例えば、記録装置がインクジェット記録装置である場合には、画像情報に基づいて記録ヘッドの吐出口からインクを吐出することでシートに対する画像記録が行われる。
【0012】
図1〜図4において、給紙装置を構成する給紙部2にはシートSの束が積載されており、最上位のシートから1枚ずつを画像形成部へ給送する。画像形成部で記録されたシートは排紙部3から排出され、排紙トレイ31上に積載保持される。給紙部2、画像形成部、排紙部3の機構部分は基台4上に設置され、これらの機構部分は外装カバー5により覆われている。外装カバーは、その外周枠部分で基台に固定されている。給紙部2と排紙部3には、シートの幅方向(X方向)の軸の回りで開閉回動可能に支持された給紙トレイ21と排紙トレイ31がそれぞれ設けられている。
【0013】
図1及び図3において、排紙トレイ31の支持軸部(回転軸部)4aと排紙口4bは基台4に設けられ、給紙トレイ21の支持軸部(回転軸部)5aと給紙口5bは外装カバー5に設けられている。給紙トレイにはサブトレイ22が、排紙トレイ31にはサブトレイ32が設けられ、それぞれ多段スライド収納式になっている。図1は給紙トレイ及び排紙トレイをすべて展開した使用状態を示し、図2はすべて収納した非使用状態を示す。使用状態では、給紙トレイ及び排紙トレイがシートの積載面を構成する。また、非使用状態では、給紙トレイは給紙口5bをカバーし、排紙トレイは排紙口4bをカバーし、いずれもコンパクトに収納される。この収納状態では、各トレイの積載側が内向きに閉まることになり、機能上必要なリブや凸凹等は裏面側になって隠れるように構成されている。
【0014】
図3において、給紙部2の主たる構造体である給紙フレーム23は、両側部23a、23bと底部23cとを有する。底部23cは、積載されたシートの先端部を支持する土手部(シート先端が当接する壁面部)23dと、給紙時にシート先端を下側から案内支持するガイド部23eとを有する。給紙フレーム23の両側部23a、23bは、給紙ローラ軸24をX方向の軸を中心に回転可能に支持するとともに、圧板25をX方向の軸を中心に揺動可能に支持している。給紙ローラ軸24には、3箇所の大径部24a、24b、24cが一体的に形成されている。3箇所の内、図3中の右側の大径部24aの外周面には給紙ローラゴム26が嵌合固定されている。他の2箇所の大径部24b、24cは、ローラゴム26の外径より若干小さな外径を有し、給紙時のシートの浮き上がり防止する。
【0015】
圧板25は積載されるシートの先端付近を支持している。圧板の両側部には垂直な立壁部が設けられている。また、圧板にはX方向(シート幅方向)にスライド可能な可動サイドガイド27が設けられ、このサイドガイドはロック機構とロック解除機構により任意の位置にセットすることができる。これにより、多種のサイズのシートに対応可能である。圧板25上に積載されたシート束を可動サイドガイド27により片寄せすることにより、給紙ローラゴム26側の立壁部はシート位置決め部25aとして機能する。シート位置決め部25aの位置がX方向のシート基準位置となる。なお、圧板25は、給紙フレーム23によりX方向の移動を規制され、一定の位置で給紙ローラ(ローラゴム)26に対し圧接離間方向に揺動する。
【0016】
給紙ローラ軸24の回転動作と圧板25の揺動動作は不図示の駆動部により制御される。給紙ローラゴム26の下側には、シート束を挟んで、1枚のシートを分離給送するための分離部28が設けられている。この分離部は給紙ローラゴム26に対して圧接位置と離間位置との間で移動可能に構成され、不図示の駆動部により制御される。また、圧板25の上側対向位置であって給紙ローラゴム26の上流側隣接位置には、シートの種類を検知するための紙種センサ29が配されている。この紙種センサは、圧板上の積載シートに接触しないように離間した退避位置と、積載シートに軽く接触してシート表面の光沢度等を検知する読み取り位置との間で移動可能に装着され、不図示の駆動部により制御される。
【0017】
給紙トレイ21の図1〜図4中の右側端部近傍の位置には折りたたみ可能な端縁規制部材211が設けられている。この端縁規制部材は、積載されたシート束の側端縁に当接することで、シート位置決め部25aと共に、給紙時のシートの傾きを規制しながら側端縁を案内する端縁規制部材を構成するものである。図5は一実施形態に係る給紙装置の給紙トレイの端縁規制部材が起き上がった状態を示す部分斜視図であり、図6は図5における給紙トレイの端縁規制部材が倒された状態を示す部分斜視図である。
【0018】
図7は一実施形態に係る給紙装置における給紙トレイの開閉に際し端縁規制部材の先端部が給紙口端部と接触しているときの斜視図である。図8は一実施形態に係る給紙装置における給紙トレイの開閉に際しカム部と給紙口端部とが接触摺動しているときの斜視図である。図9は一実施形態に係る給紙装置において給紙トレイが外装カバーに対して位置規制されているときの部分斜視図であり、図10は図9から外装カバーを取り外したときの部分斜視図である。図11は一実施形態に係る給紙装置において給紙トレイを開いたときのシート幅方向の位置規制手段を軸心方向から見た概略図である。
【0019】
次に、給紙トレイ21について詳細に説明する。図1〜図8において、給紙トレイ21は、外装カバー5に一体的に形成されたX方向の支持軸で構成される支持軸部5aにより開閉可能に支持されている。給紙トレイ21には、位置規制突起部21aと逃げ段差部21bと傾斜ガイド面21cとが形成されている。給紙トレイ21の閉状態では、外装カバー5に形成された位置規制リブ5dが給紙トレイの両側の逃げ段差部21bを挟み込むことにより、外装カバーと給紙トレイとの間のX方向の隙間は僅かな値にされている。つまり、給紙トレイ21が閉状態のときには、給紙トレイのシート幅方向の位置は外装カバー5との位置規制手段である逃げ段差部21b及び位置規制リブ5dによって規制されている。
【0020】
このような幅方向位置規制手段によれば、給紙トレイと外装カバーとの隙間を最小限とすることで、美観性の向上を図るとともに、給紙部への埃等の侵入を最小限に抑えることができる。また、隙間を僅かな値に抑えることにより、物流時等で装置が振動を長時間受けた場合でも、部品の粉吹きカスが表面に出てくることがなく、美観性と信頼性の向上を図ることができる。
【0021】
給紙トレイ21を所定位置まで開けると、図11に示すように逃げ段差部21bと位置規制リブ5dとの係合が外れ、給紙トレイ21はX方向に一定量だけ移動可能になる。給紙トレイ21の開状態では、給紙フレーム23に形成された位置規制凹部23fに給紙トレイ21の位置規制突起部21aが嵌入する。これによって、給紙フレーム23に対する給紙トレイ21のX方向の移動が規制(抑制)され、一定の位置にセットされる。つまり、給紙トレイ21が開状態のときには、給紙トレイのシート幅方向の位置は給紙部(給紙フレーム23)との位置規制手段である位置規制突起部21a及び位置規制凹部23fによって規制されている。なお、給紙トレイの開閉動作の際には、各部品の傾斜ガイド面により給紙トレイ21は滑らかにX方向に変位可能であり、滑らかに開閉することができる。
【0022】
このように給紙トレイ21の開状態では、シート位置決め部25aと端縁規制部材211とのシート幅方向の位置を外装カバー5を介さずに直接的に規制するので、給紙の際の給紙トレイのシート幅方向の位置を高精度で規制することができる。これによって、給紙の際のシートの斜行を一層確実に防止することができる。
【0023】
給紙トレイ21には、収納位置と延伸位置との2つの位置を選択できる給紙サブトレイ22がスライド可能に設けられている。長いサイズのシートを積載する場合は延伸状態で使用する。給紙トレイ21の端縁規制部材211は、シート基準位置に設けられている。シートの斜行を防止するための端縁規制部材211には、シート傾き規制面でもある端縁規制面211aと、前後端下部で前後方向の軸心を有する回転軸部211b、211cと、背面に設けられた回転ストッパ部211d、211eと、一端部で背面側に突出した姿勢制御用のカム部211fとが設けられている。
【0024】
端縁規制部材211は、回転軸部211b、211cによって、給紙トレイ21に回動可能に支持されている。また、端縁規制部材は、付勢手段としての捻りコイルばね212によって付勢され、回転ストッパ部211d、211eが給紙トレイ21の凸部21e、21eに当接することによって端縁規制部材211は給紙トレイの積載面に対して垂直な姿勢(起き上がり位置)に保持される。つまり、給紙トレイ21が開状態のときには、端縁規制部材は垂直に起き上がった状態であり、端縁規制面211aと圧板25のシート位置決め部(X方向基準位置)25aとは略同一平面(シート基準面)を形成する。
【0025】
給紙トレイ21を所定角度だけ閉じると、外装カバー5に設けられた給紙口5bのシート基準側の給紙口端部5cが端縁規制部材211のカム部211fに当接する。給紙トレイを更に閉じ方向に回動させると、給紙口端部とカム部とのカム作用によって端縁規制部材は徐々に倒されていく。なお、給紙トレイ21を起立方向(起き上がり方向)に付勢している付勢手段である捻りコイルばね212の付勢力は、給紙トレイが自重によって完全に閉状態になり得るように、比較的弱く設定されている。また、給紙トレイの閉状態(倒れ位置)では、端縁規制部材211は略90度(略フラットな姿勢まで)倒されて給紙トレイと外装カバー5との間に収納される。このとき、端縁規制部材の姿勢制御用のカム部211fは給紙口5b内に進入する。このような構成によって、給紙トレイ21の開閉動作に連動して端縁規制部材211の倒立姿勢を制御する制御手段が提供されている。
【0026】
次に、以上説明した給紙装置のシート給送動作について説明する。待機時には、圧板25は給紙ローラゴム26から最も離れた下降状態に位置制御され、紙種センサ29は圧板から離間した上昇状態に位置制御されている。先ず、図1に示すように給紙トレイ21及び排紙トレイ31をサブトレイを含めて展開する。次に、給紙トレイ31、サブトレイ22及び圧板25により形成された積載面上にシートSの束を積載し、可動サイドガイド27を片寄せして挟み込む。積載されたシートの一方の側端縁はシート基準面である圧板のシート位置決め部25aと端縁規制部材211の端縁規制面211aとに当接した状態でセットされる。
【0027】
このような使用状態でプリント命令を受けると、紙種センサ29が下降してシート束の上に軽く接触し、積載されたシートの表面光沢度を検知するなどして紙種を判定する。紙種検知が終わると、紙種センサは再び離間位置へ退避する。そして圧板25が上昇し、給紙ローラ軸24が回転を開始するとともに、分離部28が給紙ローラゴム26に押圧される位置にセットされる。積載されたシートが給紙ローラゴム26に当接すると、シート束の上層の数枚が送り出され、次いで分離部28により最上層の1枚のみが分離されて給送される。送り出されたシートには、シート基準寄りの給紙ローラゴム26から給送力が与えられ、給紙フレーム23のガイド部23e等のパス面(搬送面)からの給送抵抗が生じる。
【0028】
給送抵抗はシート幅全域に及ぶため、力のバランスにより、給送中のシートには、シートの非基準側が遅れるような方向のモーメントが生じる。その際、給送中のシート基準側後端部は、給紙トレイ上の端縁規制部材211の規制面211aに当接しているため、上記モーメントにも関わらず、シート後端部が規制面側(図示右側)へ移動する回転移動は阻止される。これによって、シートはほとんど傾くことなく給送される。本実施形態では、構成上からも端縁規制部材211の長さ及び高さを十分な寸法にすることができる。従って、十分な寸法にすることで、シートサイズが短い場合や、シートの積載量が多い場合でも、給送中のシートの基準側後端部を端縁規制部面211aに当接させておくことができる。それによって、給紙時のシートの斜行を防止し、精確な給紙動作を円滑に行うことができる。
【0029】
以上説明した実施形態によれば、操作性、並びに給紙トレイ21を閉じた状態での省スペース化や美観性、さらには給紙部の保護に関する信頼性などを犠牲にすることなく、簡単かつ安価な構成で、シートの一側端に十分な長さと十分な高さの端縁規制部材211を設けることができる。そのため、シートのサイズが短い場合、あるいはシートの積載量が多い場合でも、給紙の際のシートの斜行を有効に防止することができる。
【0030】
すなわち、給紙トレイ21の開閉動作に連動して端縁規制部材211が回動するため、操作性を向上させることができる。また、開閉動作と端縁規制部材の姿勢との連動を制御する制御手段としてのカム部211fを給紙口21bの空間に収める構成としたので、カム部を比較的大きく構成することができ、スムースな連動動作を実現することができる。また、給紙トレイの閉状態では、端縁規制部材211を略90度倒して給紙トレイと給紙部との間に収納するとともに、カム部を給紙口21bの空間に収めるので、省スペース化を図ることができる。この省スペース化によって、紙種センサ29等を給紙部き最適な位置に配することができる。
【0031】
さらに、給紙トレイ21の閉状態でも、給紙トレイに設けられた端縁規制部材と給紙部に設けられたシート位置決め部とが干渉することなく、給紙トレイをきちんと閉じることができる。これによって、給紙装置の美観性の向上、並びに給紙部の保護に伴う信頼性の向上を図ることができる。また、全体としても、簡単で安価な構成であるため、機能と対比した場合の低コスト化を図ることができる。そして、シートの一側端縁に十分な長さと十分な高さの端縁規制部材を配することができるため、シートサイズが短い場合や、シートの積載量が多い場合でも、給紙の際のシートの斜行を有効に防止することができる。
【0032】
給紙トレイ21の開状態では、給紙部のシート位置決め部25aと給紙トレイ21の端縁規制部材211とのシート幅方向の位置を外装カバー5を介さずに直接的に規制する構成としたので、給紙トレイのシート幅方向の位置を高精度で規制することができる。これによって、給紙の際のシートの斜行を一層確実に防止することができる。また、給紙トレイの閉状態では、給紙部に対するシート幅方向の位置規制を解除し、外装カバーによってシート幅方向の位置規制を行うので、外装カバーと給紙トレイとの合わせ目の隙間を高精度で小さく規制することができ、装置の美観性を向上させるとともに、給紙部の埃等からの保護に関する信頼性を向上させることができる。
【0033】
以上の実施形態では、本発明に係る給紙装置を、記録情報に基づいて記録手段(記録ヘッド)によりシートに画像を記録する記録装置の給紙部に適用する場合を例に挙げて説明したが、本発明に係る給紙装置は、画像読取手段によりシート(原稿)の画像を読み取る画像読取装置においてシートを読み取り部へ給送する給紙装置にも同様に適用可能なものであり、同様の作用効果を奏するものである。また、適用対象である記録装置としては、プリンタのみならず、印刷装置、複写機、印刷装置、ファクシミリ、並びにこれらを用いる複合機器やシステムも含まれる。また、適用対象である画像読取装置としては、スキャナ及び該スキャナを用いる複合機器やシステムが含まれる。さらに、適用可能な記録装置は、インクジェット式、レーザービーム式、熱転写式、感熱式、ワイヤドット式など、どのような記録方式のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】一実施形態に係る給紙装置を備えた記録装置の給紙トレイ及び排紙トレイを開いたときの斜視図である。
【図2】図1の記録装置の給紙トレイ及び排紙トレイを収納したときの斜視図である。
【図3】一実施形態に係る給紙装置の給紙トレイを開いたときの斜視図である。
【図4】図3の縦断面図である。
【図5】一実施形態に係る給紙装置の給紙トレイの端縁規制部材が起き上がった状態を示す部分斜視図である。
【図6】図5における給紙トレイの端縁規制部材が倒された状態を示す部分斜視図である。
【図7】一実施形態に係る給紙装置における給紙トレイの開閉に際し端縁規制部材の先端部が給紙口端部と接触しているときの斜視図である。
【図8】一実施形態に係る給紙装置における給紙トレイの開閉に際しカム部と給紙口端部とが接触摺動しているときの斜視図である。
【図9】一実施形態に係る給紙装置において給紙トレイが外装カバーに対して位置規制されているときの部分斜視図である。
【図10】図9から外装カバーを取り外したときの部分斜視図である。
【図11】一実施形態に係る給紙装置において給紙トレイを開いたときのシート幅方向の位置規制手段を軸心方向から見た概略図である。
【図12】従来の給紙装置を備えた記録装置の給紙トレイを開いたときの斜視図である。
【図13】図12の記録装置の給紙トレイを閉じたときの斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
S シート
1 記録装置
2 給紙装置(給紙部)
4 基台
4a 支持軸部(回転軸部)
5 外装カバー
5a 支持軸部(回転軸部)
5b 給紙口
5c 給紙口端部
5d 位置規制リブ
21 給紙トレイ
21a 位置規制突起部
21b 逃げ段差部
21c 傾斜ガイド面
22 サブトレイ
23 給紙フレーム
23d 土手部
23e ガイド部
23f 位置規制凹部
24 給紙ローラ軸
25 圧板
25a シート位置決め部(シート端縁の基準位置)
26 給紙ローラゴム
27 可動サイドガイド
29 紙種センサ
211 端縁規制部材(傾き規制部材)
211a 端縁規制面
211b、211c 回転軸部
211d、211e ストッパ(回転ストッパ部)
211f 姿勢制御用のカム部
212 付勢手段(捻りコイルばね)




 

 


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