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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−8634(P2007−8634A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−189716(P2005−189716)
出願日 平成17年6月29日(2005.6.29)
代理人 【識別番号】100077481
【弁理士】
【氏名又は名称】谷 義一
発明者 春名 純 / 三井 裕二
要約 課題
記録媒体の連続給送において、画像形成スループットを低下させずに、記録媒体の搬送障害を防止する。

解決手段
給紙指示があると、その際にユーザにより指定された用紙の種類に基づき、給紙指示された用紙の種類を認識し、RAM103の紙種と摩擦係数とを対応させたテーブルから、この用紙に対応する摩擦係数を取り出す。ついで、この取り出した摩擦係数に対応する距離Lmを決定し、このLmを所定の式に代入して時間Tを決定する。先行紙の先端が搬送センサ6により検出された時点から、時間Tが経過するまで、待機し、時間Tが経過したとき、後続の用紙の給紙を開始する。
特許請求の範囲
【請求項1】
連続給紙される記録媒体の種類を指定するための種類指定手段と、
記録媒体の種類と摩擦係数とを対応させて格納した格納手段と、
前記指定手段により指定された種類の記録媒体に対応する摩擦係数を前記格納手段から取り出す摩擦係数取出手段と、
摩擦係数と、第1記録媒体の後に給紙される第2記録媒体の記録媒体収納部から突出している部分の距離と、の対応関係を示す摩擦係数対距離特性曲線から、前記摩擦係数取出手段により取り出された摩擦係数に対応する距離を求める距離取得手段と、
前記記録媒体収納部の下流の予め定めた位置において前記第1記録媒体の先端を検出する先端検出手段と、
該先端検出手段により前記第1記録媒体の先端が検出されてから前記第2記録媒体を給送開始するまでの時間を求める時間取得手段と、
前記先端検出手段により前記第1記録媒体の先端が検出されてから前記時間取得手段により求められた時間が経過した時点で前記第2記録媒体の給送を開始する給送制御手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
連続給紙される記録媒体の種類を指定するための種類指定手段と、
記録媒体の種類と摩擦係数とを対応させて格納した格納手段と、
前記指定手段により指定された種類の記録媒体に対応する摩擦係数を前記格納手段から取り出す摩擦係数取出手段と、
雰囲気環境を検出する環境検出手段と、
該環境検出手段により検出された雰囲気環境に対応する補正係数を、雰囲気環境に対する補正係数の特性曲線から求める補正係数取得手段と、
前記摩擦係数取出手段により取り出された摩擦係数を、補正係数取得手段により求められた補正係数で補正する補正手段と、
摩擦係数と、第1記録媒体の後に給紙される第2記録媒体の記録媒体収納部から突出している部分の距離と、の対応関係を示す摩擦係数対距離特性曲線から、前記補正手段により補正された摩擦係数に対応する距離を求める距離取得手段と、
前記記録媒体収納部の下流の予め定めた位置において前記第1記録媒体の先端を検出する先端検出手段と、
該先端検出手段により前記第1記録媒体の先端が検出されてから前記第2記録媒体を給送開始するまでの時間を求める時間取得手段と、
前記先端検出手段により前記第1記録媒体の先端が検出されてから前記時間取得手段により求められた時間が経過した時点で前記第2記録媒体の給送を開始する給送制御手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記雰囲気環境は、雰囲気温度であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記雰囲気環境は、雰囲気湿度であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記雰囲気環境は、雰囲気温度及び雰囲気湿度であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記雰囲気環境は、雰囲気温度及び雰囲気湿度から求めた絶対湿度であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記種類指定手段を、画像形成モードを設定する設定手段、及び該設定手段により設定された画像形成モードに予め対応させた記録媒体の種類を設定する設定手段と、置換したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記種類指定手段を、記録媒体の種類を判別する判別センサと置換したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
複数の記録媒体を連続給紙する給紙手段と、
前記給紙手段によって給紙された記憶媒体の有無を検知する検知手段と、
前記検知手段によって前記記録媒体有りを検知したタイミングに基づいて、次に給紙される記録媒体の給紙開始タイミングを決定する給紙制御手段と、を備え、
前記給紙制御手段は、第1の記録媒体が給紙された際に、前記第1の記録媒体の給紙動作に伴って、次に給紙される第2の記録媒体の先端が前記記録媒体の待機位置から移動する距離に基づいて、前記第2の記録媒体の給紙開始タイミングを決定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
更に、前記記録媒体の種類を指定するための指定手段を備え、
前記給紙制御手段は、前記指定手段によって指定された記録媒体の種類に基づいて、前記記録媒体の待機位置から移動する距離を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
更に、記録媒体の種類を検知する種類検知手段を備え、
前記給紙制御手段は、前記種類検知手段によって検知された記録媒体の種類に基づいて、前記記録媒体の待機位置から移動する距離を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項12】
更に、前記画像形成装置の環境を検知する環境検知手段を備え、
前記給紙制御手段は、前記環境検知手段の検知結果に基づいて、前記記録媒体の待機位置から移動する距離を決定することを特徴とする請求項10又は11のいずれかに記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体収納部から記録媒体を連続して給送可能な画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、連続して用紙を給紙する機能を持つ画像形成装置が知られており、この例を図10に示す。カセット8に収納されたてカット紙は、ピックアップローラ7によりピックアップされ、ピックアップされたカット紙は搬送ローラ1、2により繰り出される。用紙センサ3により、カセット8内の用紙有無が検出される。搬送ローラ1、2により搬送される用紙の搬送状態は、搬送センサ6により検出される。搬送ローラ1、2により繰り出された用紙の先端が、搬送センサ6の用紙先端検出位置11まで到達したとき、搬送センサ6により紙有りが検出される。そして、用紙後端検出位置12に用紙後端が到達したとき、搬送センサ6のセンサフラグが搬送用紙から解放されてから、このセンサフラグが元の位置に戻るのに要するセンサ戻り時間Tfが経過したとき、搬送センサ6により紙無しが検出される。なお、給紙センサが用紙の後端を検知した後、所定時間経過後に、給紙センサからの出力を監視して紙有無を判断することは、例えば特許文献1に記載されている。
【0003】
連続画像形成時においては、第1の用紙と第2の用紙との用紙間隔がLpとなるように、カセット8から用紙が給紙されるが、このようにするためには、先行する用紙の先端が搬送センサ6に到達した時から時間Tが経過した時、カセット8から次の用紙を給紙開始する必要がある。この時間Tは、
T=(Ls+Lp−Lt)/Ps−Tm …(a)
から求められる。ここに、
Ps(mm/s)は、本画像形成装置の用紙搬送速度、
Lsは、用紙Pの長さ、
Ltは、給紙口内の理想的な用紙の待機位置先端10から搬送センサ6の用紙先端検出位置11までの距離、
Tmは、給紙動作が開始されてから実際に用紙が搬送開始されるまでに要する時間
である。
【0004】
このように、連続画像形成時において、先行する用紙すなわち第1の用紙の先端が搬送センサ6に到達してから時間Tが経過した時に、カセット8から、次の用紙すなわち第2の用紙の給紙が開始されると、搬送センサ6のセンサフラグが元の位置に戻るまで、すなわち、センサ戻り時間Tfが経過するまでには、この第2の用紙の先端は、実際には、この理想的な用紙待機位置先端10からLmの位置にある。そこで、第1の用紙と第2の用紙との用紙間隔をLpとするためには、Lpは、Ld、Lm、Tf、及びPsとの間に、
Lp≧(Ld+Lm+Tf×Ps) …(b)
という関係を満たす必要がある。ここに、Ldは、搬送センサ6の用紙先端検出位置11から用紙後端検出位置12までの距離である。
【0005】
【特許文献1】特開2002−160851号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図11に示すように、あらかじめ計算で求めた固定のタイミングにおいて、搬送センサ6で先行紙の搬送タイミングを検出し、その検出した結果を用いて以降の給紙制御を行う方法によれば、式(b)のLmは、紙種、雰囲気環境に大きく依存するのであるから、式(b)を満足させることは困難であり、印字スループットをこれ以上向上させることができなかった。
【0007】
印字スループットを向上させるため、紙種、雰囲気環境に関係せずに、このLmの変動を最小限に抑制する機構が考えられるが、そうすると製品のコストアップを招いていた。
【0008】
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決し、記録媒体の連続給送において、画像形成スループットを低下させずに、記録媒体の搬送障害を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、上記のような問題点を解決し、用紙間制御を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、連続給紙される記録媒体の種類を指定するための種類指定手段と、記録媒体の種類と摩擦係数とを対応させて格納した格納手段と、前記指定手段により指定された種類の記録媒体に対応する摩擦係数を前記格納手段から取り出す摩擦係数取出手段と、摩擦係数と、第1記録媒体の後に給紙される第2記録媒体の記録媒体収納部から突出している部分の距離と、の対応関係を示す摩擦係数対距離特性曲線から、前記摩擦係数取出手段により取り出された摩擦係数に対応する距離を求める距離取得手段と、前記記録媒体収納部の下流の予め定めた位置において前記第1記録媒体の先端を検出する先端検出手段と、該先端検出手段により前記第1記録媒体の先端が検出されてから前記第2記録媒体を給送開始するまでの時間を求める時間取得手段と、前記先端検出手段により前記第1記録媒体の先端が検出されてから前記時間取得手段により求められた時間が経過した時点で前記第2記録媒体の給送を開始する給送制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、連続給紙される記録媒体の種類を指定するための種類指定手段と、記録媒体の種類と摩擦係数とを対応させて格納した格納手段と、前記指定手段により指定された種類の記録媒体に対応する摩擦係数を前記格納手段から取り出す摩擦係数取出手段と、雰囲気環境を検出する環境検出手段と、該環境検出手段により検出された雰囲気環境に対応する補正係数を、雰囲気環境に対する補正係数の特性曲線から求める補正係数取得手段と、前記摩擦係数取出手段により取り出された摩擦係数を、補正係数取得手段により求められた補正係数で補正する補正手段と、摩擦係数と、第1記録媒体の後に給紙される第2記録媒体の記録媒体収納部から突出している部分の距離と、の対応関係を示す摩擦係数対距離特性曲線から、前記補正手段により補正された摩擦係数に対応する距離を求める距離取得手段と、前記記録媒体収納部の下流の予め定めた位置において前記第1記録媒体の先端を検出する先端検出手段と、該先端検出手段により前記第1記録媒体の先端が検出されてから前記第2記録媒体を給送開始するまでの時間を求める時間取得手段と、前記先端検出手段により前記第1記録媒体の先端が検出されてから前記時間取得手段により求められた時間が経過した時点で前記第2記録媒体の給送を開始する給送制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明において、雰囲気環境は、雰囲気温度とすることができる。
【0013】
請求項2の発明において、雰囲気環境は、雰囲気湿度とすることができる。
【0014】
請求項2の発明において、雰囲気環境は、雰囲気温度及び雰囲気湿度とすることができる。
【0015】
請求項2の発明において、雰囲気環境は、雰囲気温度及び雰囲気湿度から求めた絶対湿度とすることができる。
【0016】
請求項1又は2の発明において、種類指定手段を、画像形成モードを設定する設定手段、及び該設定手段により設定された画像形成モードに予め対応させた記録媒体の種類を設定する設定手段と、置換することができる。
【0017】
請求項1又は2の発明において、種類指定手段を、記録媒体の種類を判別する判別センサと置換することができる。
【0018】
請求項9の発明は、複数の記録媒体を連続給紙する給紙手段と、前記給紙手段によって給紙された記憶媒体の有無を検知する検知手段と、前記検知手段によって前記記録媒体有りを検知したタイミングに基づいて、次に給紙される記録媒体の給紙開始タイミングを決定する給紙制御手段と、を備え、前記給紙制御手段は、第1の記録媒体が給紙された際に、前記第1の記録媒体の給紙動作に伴って、次に給紙される第2の記録媒体の先端が前記記録媒体の待機位置から移動する距離に基づいて、前記第2の記録媒体の給紙開始タイミングを決定することを特徴とする。
【0019】
請求項9の発明において、更に、前記記録媒体の種類を指定するための指定手段を備えることができ、給紙制御手段は、指定手段によって指定された記録媒体の種類に基づいて、記録媒体の待機位置から移動する距離を決定することができる。
【0020】
請求項9の発明において、更に、記録媒体の種類を検知する種類検知手段を備えることができ、給紙制御手段は、種類検知手段によって検知された記録媒体の種類に基づいて、記録媒体の待機位置から移動する距離を決定することができる。
【0021】
請求項10又は11の発明において、更に、前記画像形成装置の環境を検知する環境検知手段を備えることができ、給紙制御手段は、環境検知手段の検知結果に基づいて、記録媒体の待機位置から移動する距離を決定することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、上記のように構成したので、記録媒体の連続給送において、画像形成スループットを低下させずに、記録媒体の搬送障害を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態を示す。これは画像形成装置の例であり、この構造を図2に示す。本実施の形態においては給紙部を例に説明するが、本発明は、この例に限定されるものではない。
【0025】
図2において、8はカセットであり、カット紙を収納するためのものである。10はカセット8内における理想的な用紙の待機位置先端を示す。7はピックアップローラであり、カセット8からカット紙をピックアップするものである。2は搬送ローラ対であり、ピックアップローラ7によりピックアップされたカット紙を繰り出すものである。3は用紙センサであり、カセット8内の用紙の有無を検出するためのものである。
【0026】
6は搬送センサであり、用紙搬走路4上の用紙を検出するためのものである。搬送センサ6は、用紙の接触状態で遮光板によりフォトインタラプタが遮光、透過され、この遮光、透過によって当該位置での用紙の有無を検出するものであるが、これに限定されるものではない。搬送センサ6は、給紙された用紙先端が用紙先端検出位置11まで到達したタイミングで、搬送センサ6は紙有りを検出し、用紙後端検出位置12に用紙後端が到達したタイミングで搬送センサ6のセンサフラグが搬送用紙から解放されてからセンサ戻り時間Tfが経過したとき、紙無しを検出するものである。
【0027】
5は搬送ローラであり、搬送センサ6の下流において、用紙を搬送するものである。
【0028】
図1において、3、6は図2と同一部分を示す。100はプリンタであって、ホストコンピュータ200に接続してあり、CPU(central processing unit)101と、ROM(read only memory)102と、RAM(random access memory)103と、入出力部105と、印刷部インタフェース(以下「印刷部I/F」という。)106と、操作部109と、入出力I/F108とが、システムバス104を介して相互に接続してある。
【0029】
ROM102は制御プログラムがストアしてある。CPU101はROM102の制御プログラムに従って、システムバス104に接続されている各部を制御し、画像信号を印刷部I/F106を介して印刷部107に供給するものである。RAM103はCPU101の主メモリ、ワークエリアとして用いられる。またRAM103には、紙種と摩擦係数とを対応させたテーブルがストアしてあり、摩擦係数に対する距離Lmを算出する算出プログラムがストアしてある。ここに、距離Lmは、給紙口内の理想的な用紙の待機位置先端10から実際に次に給紙開始する用紙の先端までの距離である。紙種と摩擦係数とを対応させたテーブルの一例を図4に示す。摩擦係数対距離Lm特性曲線の一例を図5に示す。
【0030】
操作部109はプリンタ100を操作するための操作ボタンと動作状況を表示する表示部とを有する。入出力I/F108には用紙センサ3及び搬送センサ6が接続してある。
【0031】
次に、動作を説明する。まず、給紙要求が来ると、用紙センサ3を用いて、カセット8内の用紙の有無を確認し、その時点で用紙があれば、ピックアップローラ7を回転させることにより用紙Pがピックアップされる。ピックアップローラ7は図示しないクラッチによって選択的に回転駆動される。カセット8から給紙された用紙Pは、搬送ローラ対2へ搬送され、より下流の搬送ローラ5を経た後、転写位置まで搬送される。
【0032】
搬送センサ6は、用紙の先端が用紙先端検出位置11に到達したタイミングで用紙有りを検出し、用紙後端検出位置12に用紙後端が到達したタイミングで搬送センサ6のセンサフラグが搬送用紙から解放されて、センサ戻り時間Tf(このセンサフラグが元の位置に戻るまでに要する時間)後に、紙無しを検出する。
【0033】
次に、時間Tを求める方法を説明する。連続画像形成時において、先行紙先端が搬送センサ6に到達した時点から次の給紙開始時点までの時間Tは、次の式から求められる。
【0034】
T=(Ls+Lp−Lt)/Ps−Tm …(1)
Lp=(Ld+Lm+Tf×Ps) …(2)
【0035】
ここに、
Lsは、用紙Pの長さである。
【0036】
Lmは、給紙口内の理想的な用紙の待機位置先端10から実際に次に給紙開始する用紙の先端までの距離である。Lmは、紙の種類に応じて変化する可変の値である。給紙口内の用紙は、先行紙との摩擦により、先行紙の搬送につられて搬送されるため、Lmは0よりも大きな値となる。
【0037】
Ltは、給紙口内の理想的な用紙の待機位置先端10から搬送センサ6の用紙先端検出位置11までの距離、
Tmは、給紙動作を開始してから実際に用紙が搬送開始されるまでに要する時間、
Lpは、用紙の搬送間隔、
Ldは、搬送センサ6の用紙先端検出位置11から用紙後端検出位置12までの距離、
である。
【0038】
本実施の形態では、機械的な搬送センサ6のセンサフラグが搬送用紙から解放されてから紙なし状態に戻るまでのセンサ戻り時間Tfが0秒であり、給紙動作を開始してから実際に用紙が搬送開始されるまでに要する時間Tm0秒である、と仮定する。
【0039】
この仮定の下においては、式(1)は、
T=(Ls+Lp−Lt)/Ps …(3)
と表され、式(2)は、
Lp=(Ld+Lm) …(4)
と表される。
【0040】
式(4)を式(3)に代入することにより、Tは、
T=(Ls+Ld+Lm−Lt)/Ps …(5)
と表される。ここに、Lsは用紙サイズであり、Ld、Ltは本画像形成装置において一意であるから、Lmが決定されると、Tが確定することになる。
【0041】
図3は、第1の実施の形態において図1のROM102に格納される制御プログラムの一例を示すフローチャートである。給紙指示があると(S100)、その際にユーザにより指定された用紙の種類を認識する(S101)。そして、RAM103の紙種と摩擦係数とを対応させたテーブルから、この認識された用紙に対応する摩擦係数を取り出す(S102)。ついで、この取り出した摩擦係数に対応する距離Lmを決定する(S103)。この決定したLmを上記式(5)に代入して時間Tを決定する(S104)。次に、先行紙の先端が搬送センサ6により検出された時点から、S104で決定された時間Tが経過するまで、待機し(S105)、時間Tが経過したとき、後続の用紙の給紙を開始する(S106)。その後、当該用紙に対する給紙制御を終了する(S107)。
【0042】
このように、後続の用紙の給紙を制御するようにしたので、先行用紙と後続用紙との間隔を適正に保つことができる。
【0043】
本実施の形態においては、ユーザにより指定された用紙の種類に対応する摩擦係数を取り出す例を説明したが、この例に代えて、ユーザにより指定された印字モードに予め対応させた用紙の種類を設定し、この設定された用紙の種類に対応する摩擦係数を取り出すようにすることができる。
【0044】
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態との比較でいえば、距離Lmを求める方法が異なる。すなわち、第1の実施の形態においては、RAM103の紙種と摩擦係数とを対応させたテーブルから、この用紙に対応する摩擦係数を取り出し、この取り出した摩擦係数に対応する距離Lmを決定するようにした。
【0045】
これに対して、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様にして取り出した摩擦係数を補正し、この補正された摩擦係数に対応する距離Lmを決定するようにした。これについては、次に、より詳細に説明する。
【0046】
図6は、第2の実施の形態において図1のROM102に格納される制御プログラムの一例を示すフローチャートである。図6において、S100〜S102及びS104〜S107は、図3と同一のステップを示す。RAM103の紙種と摩擦係数とを対応させたテーブルから、この用紙に対応する摩擦係数を取り出す(S102)。ついで、この取り出した摩擦係数を補正する(S203)。
【0047】
すなわち、図示しない環境センサにより検出された雰囲気環境、例えば温度及び湿度から、絶対湿度を求め、求めた絶対湿度に対応する補正係数を、図7の絶対湿度対補正係数特性曲線から補正係数を求める。ついで、この求めた補正係数を摩擦係数に乗算して補正後摩擦係数を求める。
【0048】
そして、この補正後摩擦係数に対応する距離Lmを図5の特性曲線から決定する(S204)。この決定したLmを上記式(5)に代入して時間Tを決定する(S104)。
【0049】
このように、後続の用紙の給紙を制御するようにしたので、先行用紙と後続用紙との間隔を適正に保つことができる。
【0050】
本実施の形態においては、雰囲気環境である温度及び湿度から絶対湿度を求め、ついで、この求められた絶対湿度に対応する補正係数を求める例を説明したが、本実施の形態は、この例に限定されるものではない。
【0051】
例えば、雰囲気環境が温度である場合には、温度センサにより検出された温度に対応する補正係数を、予め用意した温度対補正係数特性曲線から求めることができる。また、雰囲気環境が湿度である場合には、湿度センサにより検出された湿度に対応する補正係数を、予め用意した湿度対補正係数特性曲線から求めることができる。さらには、雰囲気環境が温度及び湿度である場合には、温度センサ及び湿度センサにより検出された温度及び湿度に対応する補正係数を、予め用意した温度及び湿度対補正係数特性曲線から求めることができる。
【0052】
このように、後続の用紙の給紙を制御するようにしたので、先行用紙と後続用紙との間隔を、第1の実施の形態に比べてより適正に保つことができる。
【0053】
<第3の実施の形態>
図8は本発明の第3の実施の形態を示す。図8において、図2と同一部分は同一符号を付してある。14は紙種判別センサであって、カセット8に収納された用紙の紙種を判別するものであり、カセット8の近傍に配置してある。
【0054】
本実施の形態は、給紙指示された用紙の種類を紙種判別センサ14により検出するようにした点が、第2の実施の形態と異なる。
【0055】
図9は、第3の実施の形態において図1のROM102に格納される制御プログラムの一例を示すフローチャートである。図9において、S100〜S102、S203及びS204、並びにS104〜S107は、図6と同一のステップを示す。給紙指示があると(S100)、給紙指示された用紙の種類を紙種判別センサ14により判別する(S301)。そして、RAM103の紙種と摩擦係数とを対応させたテーブルから、この判別された紙種の用紙に対応する摩擦係数を取り出す(S102)。
【0056】
このように、後続の用紙の給紙を制御するようにしたので、先行用紙と後続用紙との間隔を適正に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1のプリンタの構造を示す断面図である。
【図3】第1の実施の形態において図1のROM102に格納される制御プログラムの一例を示すフローチャートである。
【図4】紙種と摩擦係数との対応関係をテーブルにして示す図である。
【図5】摩擦係数対距離Lm特性曲線の一例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態において図1のROM102に格納される制御プログラムの一例を示すフローチャートである。
【図7】絶対湿度対補正係数特性曲線の一例を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るプリンタの構造を示す断面図である。
【図9】第3の実施の形態において図1のROM102に格納される制御プログラムの一例を示すフローチャートである。
【図10】画像形成装置の従来例を示す断面図である。
【図11】従来例における給紙制御を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0058】
3 用紙センサ
6 搬送センサ
100 プリンタ
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 システムバス
105 入出力部
106 印刷部インタフェース
107 印刷部
109 操作部




 

 


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