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発明の名称 シート整合装置、シート処理装置、および画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−1761(P2007−1761A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−187374(P2005−187374)
出願日 平成17年6月27日(2005.6.27)
代理人 【識別番号】100082337
【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 大渕 裕輔
要約 課題
本発明は、1つのシート束において幅サイズの異なっているシートが混在していてもシートの側端を揃えることのできるシート整合装置を提供することを目的としている。

解決手段
シートユニット108は、搬送されてきたシートを挟持するシフトローラ対106,107と、シートの側端位置とシートの搬送方向に対して交差する方向の所定の位置との距離を検知する横レジ検知センサ104と、横レジ検知センサからの距離情報に基づいてシフトローラ対106,107をシートの搬送方向に対して交差する方向に移動させて、シートの側端を所定の位置に位置決めするシフトモータ210と、を備えている。
特許請求の範囲
【請求項1】
搬送されてきたシートを挟持する挟持手段と、
前記シートの側端位置と前記シートの搬送方向に対して交差する方向の所定の位置との距離を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段からの前記距離情報に基づいて前記挟持手段を前記シートの搬送方向に対して交差する方向に移動させて、前記シートの側端を前記所定の位置に位置決めする移動手段と、
を備えたことを特徴とするシート整合装置。
【請求項2】
前記位置検出手段が、前記シートの側端位置を検知する位置検知部と、前記位置検知部によって検知された側端位置と前記所定の位置との距離を算出する算出部と、を有していることを特徴とする請求項1に記載のシート整合装置。
【請求項3】
前記位置検出手段が、シートの幅サイズに基づいて、前記シートの側端と前記所定の位置との距離を算出する算出部を有していることを特徴とする請求項1に記載のシート整合装置。
【請求項4】
前記位置検出手段が、前記シートの側端位置のずれ量を検知するずれ検知部を有し、前記算出部が、前記ずれ量に基づいて前記シートの側端と前記所定の位置との距離を修正して算出することを特徴とする請求項3に記載のシート整合装置。
【請求項5】
前記所定の位置が複数あり、前記移動手段が、前記挟持手段を移動させて、前記シートを前記複数の所定の位置のいずれかに選択的に移動させることが可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート整合装置。
【請求項6】
前記挟持手段が、前記シートを挟持して搬送する回転体対を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート整合装置。
【請求項7】
シートの側端を揃えるシート整合装置と、
前記シート整合装置によって整合されたシート束に処理を施す処理手段と、を備え、
前記シート整合装置が、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート整合装置であることを特徴とするシート処理装置。
【請求項8】
シートに画像を形成する画像形成部と、
画像を形成されたシートの側端を揃えるシート整合装置と、を備え、
前記シート整合装置が請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート整合装置であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
シートに画像を形成する画像形成部と、
画像を形成されたシートの側端を揃えた後、シート束に処理を施すシート処理装置と、を備え、
前記シート処理装置が請求項7に記載のシート処理装置であることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートの側端を揃えるシート整合装置、特に、1つのシート束において幅サイズの異なっているシートが混在していてもシートの側端を揃えることのできるシート整合装置と、このシート整合装置によって側端を揃えられたシート束に処理を施すシート処理装置と、シート整合装置を装置本体に備えた画像形成装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、シートに画像を形成する画像形成装置は、画像形成装置の装置本体にフィニッシャと呼ばれるシート処理装置を接続して形成されているのが一般的になってきている。フィニッシャの役割としては、画像形成装置の装置本体から排紙されたシートの側端をシート整合装置で揃えた後、シート束にステイプル処理(綴じ)を施したり、仕分け処理を施したりするようになっている。
【0003】
シート処理装置として、図14に示すように、例えば、ステイプルされたシート束(綴じられたシート束)PAと、ステイプルされていないシート束PBとを区別してシフトトレイ3に積載するようになっているものがある(特許文献1参照)。
【0004】
ステイプルされるシート束は、シフトトレイ3のシート搬送方向の上流側に配設された不図示のステイプルトレイ上で片側に寄せられて幅整合されてから、不図示のステイプラで綴じられるようになっている。
【0005】
シートの幅整合は、不図示のシート整合装置によって行われる。シート整合装置は、1対の整合板(図示省略)の内、一方の整合板がシートの一方の片側を押して他方の整合板にシートの他方の片側を押し付けて行うようになっている。
【0006】
このシート処理装置は、ステイプルされたシート束がシフトトレイ3に積載される場合、シフトトレイ3が矢印B方向に距離Fだけ移動して、片側に寄せられて排出されてくるシート束PAを片寄り状態で受け取るようになっている。符号Sは、綴じ針を示している。
【0007】
ステイプルされていないシートは、シート搬送路の幅中心(シート搬送方向に対して交差する方向の長さの中心)にシートの幅中心を一致させて搬送されてきて、シフトトレイ3に排出されるようになっている。このとき、シフトトレイ3は、シート束毎に、矢印B方向と、矢印C方向とに交互にオフセット移動して、シート束がオフセット積載できるようにしている。この結果、シート束同士を区別することができる。
【0008】
【特許文献1】特開平10−129922号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このように、従来のシート処理装置は、ステイプルされたシート束PAとステイプルされていないシート束PBとの区別ができるようになっている。しかし、ステイプルされていないシート束PB同士の区別が困難な場合があった。すなわち、幅サイズ(シート搬送方向に対して交差する方向の長さサイズ)が同一のシートからなるシート束の場合、1つのシート束として側端PBaが揃っているため、シート束同士の区別が明瞭であるが、幅サイズが異なるシートからなるシート束の場合、1つのシート束としての端部が不揃いになり、他のシート束との区別が困難であった。
【0010】
また、従来のシート処理装置は、幅サイズが異なるシートからなるシート束の場合、シートの幅整合が、1対の整合板(図示省略)の内、一方の整合板がシートの一方の片側を押して他方の整合板にシートの他方の片側を押し付けて行われるため、シートの側端をステイプルトレイ上で揃えることが困難であり、ステイプル処理を施すことができないという問題があった。
【0011】
本発明は、1つのシート束において幅サイズの異なっているシートが混在していてもシートの側端を揃えることのできるシート整合装置を提供することを目的としている。
【0012】
本発明は、1つのシート束において幅サイズの異なっているシートが混在していてもシートの側端を揃えることのできるシート整合装置を備えて、幅サイズの異なっているシートが混在しているシート束に処理を施すことのできるシート処理装置を提供することを目的としている。
【0013】
本発明は、1つのシート束において幅サイズの異なっているシートが混在していてもシートの側端を揃えることのできるシート整合装置を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、本発明のシート整合装置は、搬送されてきたシートを挟持する挟持手段と、前記シートの側端位置と前記シートの搬送方向に対して交差する方向の所定の位置との距離を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段からの前記距離情報に基づいて前記挟持手段を前記シートの搬送方向に対して交差する方向に移動させて、前記シートの側端を前記所定の位置に位置決めする移動手段と、を備えている。
【0015】
本発明のシート処理装置は、シートの側端を揃えるシート整合装置と、前記シート整合装置によって整合されたシート束に処理を施す処理手段と、を備え、前記シート整合装置が、上記のシート整合装置である。
【0016】
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、画像を形成されたシートの側端を揃えるシート整合装置と、を備え、前記シート整合装置が上記のシート整合装置である。
【発明の効果】
【0017】
本発明のシート処理装置は、移動手段が、位置検出手段からの距離情報に基づいて挟持手段をシートの搬送方向に対して交差する方向に移動させて、シートの側端を所定の位置に位置決めするようになっているので、1つのシート束において幅サイズの異なっているシートが混在していてもシートの側端を揃えることができる。
【0018】
本発明のシート処理装置は、1つのシート束において幅サイズの異なっているシートが混在していてもシートの側端を揃えることのできるシート整合装置を備えているので、幅サイズの異なっているシートが混在しているシート束に処理を施すことができる。
【0019】
本発明の画像形成装置は、1つのシート束において幅サイズの異なっているシートが混在していてもシートの側端を揃えることのできるシート整合装置を備えているので、幅サイズの異なっているシートに画像を形成することができて、画像形成効率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態のシート整合装置と、このシートの整合装置を備えたシート処理装置と、シート処理装置を装置本体に備えた画像形成装置とを図に基づいて説明する。
【0021】
なお、本発明において、シートの幅方向とは、シート搬送方向に対して交差する方向のことを言う。また、手前側とは、図13に示す複写機の前にユーザが立ったとき、ユーザの手前になる部分を言い、奥側とは、ユーザから離れる奥行き方向の部分を言う。
【0022】
(画像形成装置)
図13に基づいて画像形成装置としての複写機300を説明する。なお、画像形成装置には、複写機、ファクシミリ、プリンタ、およびこれらの複合機等がある。このため、画像形成装置は、複写機に限定されるものではない。
【0023】
(画像形成装置の構造説明)
複写機300は、装置本体300Aと、装置本体300Aの脇に接続されたシート処理装置100とを備えている。なお、シート処理装置100は、装置本体300Aの脇にオプションとして接続されていても良いし、装置本体300A内に組み込まれていてもよい。
【0024】
装置本体300Aには、原稿載置台としてのプラテンガラス906、光源907、レンズ系908、給紙部909、画像形成部902、原稿をプラテンガラス906に給送する自動原稿給送装置500等が備えられている。
【0025】
給紙部909は、記録用のシートPを収納して装置本体300Aに着脱自在なカセット910,911、及びペディスタル912に配置されたデッキ913を有している。画像形成手段としての画像形成部902には、円筒状の感光ドラム914、その回りに配設された現像器915、転写用帯電器916、分離帯電器917、クリーナ918、一次帯電器919等を備えている。画像形成部902の下流側には、搬送装置920、定着装置904、及び排出ローラ対905等を備えている。
【0026】
(画像形成装置の動作説明)
装置本体300Aに設けられている制御装置950から給紙信号が出力されると、カセット910,911、またはデッキ913からシートPが送り出される。一方、プラテンガラス906に載置されている原稿Dに、光源907から光を当てられる。原稿Dを反射した光は、レンズ系908を介して感光ドラム914を照射する。感光ドラム914は、一次帯電器919によりあらかじめ帯電されている。感光ドラム914は、光が照射されると静電潜像を形成される。潜像は、現像器915により現像されてトナー像となる。
【0027】
給紙部909から給送されたシートPは、レジストローラ901で斜行が補正されて、トナー像の位置にタイミングを合わされて画像形成部902へ送られる。画像形成部902は、感光ドラム914のトナー像を、送られてきたシートPに転写用帯電器916によって転写する。トナー像が転写されたシートPは、分離帯電器917によって転写用帯電器916と逆極性に帯電されて、感光ドラム914から分離される。
【0028】
そして、搬送装置920は、上記分離されたシートPを定着装置904に搬送する。定着装置904は、シートPに転写画像を永久定着する。ストレート排紙モードの場合、画像が定着されたシートPは、画像面を上側にして排出ローラ対905により装置本体300Aから排出される。表裏反転して画像面が下側になる反転排紙モードの場合、画像が定着されたシートPは、シート反転パス930に一旦搬送されて、排出ローラ対905により、装置本体300Aから排出される。
【0029】
(シート処理装置)
シート処理装置100は、複写機300の装置本体300Aの脇にオプションとして接続されているが、ファクシミリ、プリンタ、複合機等の装置本体に接続、あるいは装置本体内に、組み込まれていてもよい。
【0030】
図3に示すように、装置本体300A(図13参照)から排紙されたシートは、シート処理装置100の入口ローラ対102に受け渡される。このとき、入口センサ101によりシートの受渡しタイミングも同時に検知される。入口ローラ対102により搬送されたシートは、搬送パス103を通過しながら、シートの側端を横レジ検知センサ104により検知されて、搬送パス103の幅方向中心に対してシートの幅中心がどの程度幅方向にずれているかが検知される。すなわち、横レジ誤差が検知される。
【0031】
横レジ誤差が検知された後、シート搬送方向と交差する方向に移動可能なシフトユニット108のシフトローラ対106,107によってシートが搬送されている途中で、シフトユニット108がシート処理装置100の手前側(または、奥側)に検知された横レジ誤差に応じた所定量移動することにより、搬送パス103の幅方向の所定位置に移動させられる。その後、搬送ローラ110、および離間ローラ111は、シートを第1バッファーローラ対115に搬送する。
【0032】
シートを上トレイ136に排出する場合、上パス切換えフラッパ118が不図示のソレノイド等の駆動源により、図中破線の位置に傾いてシートを上パス搬送路117に導く。そして、上排紙ローラ対120がシートを上トレイ136に排出する。
【0033】
シートをサドルユニット135でサドル(中綴じ)処理する場合、上パス切換えフラッパ118が駆動源によって、図中実線の位置に傾いて、シートを、束搬送パス121に案内する。その後、第2バッファーローラ対122、束搬送ローラ対124が、シートを搬送する。シートは、束搬送パス121内を通過していく。サドルパス切換えフラッパ125は、不図示のソレノイド等の駆動源により、図中破線の位置に傾いて、シートをサドルパス133に案内する。そして、サドル入口ローラ対134は、シートをサドルユニット135に送り込む。サドルユニット135は、シートをサドル処理(中綴じ処理)する。サドル処理は、一般的な処理であるため、詳細な説明は省略する。
【0034】
シートを下トレイ137に排出する場合、サドルパス切換えフラッパ125は、実線の位置に傾いて、束搬送ローラ対124によって搬送されてきたシートを下パス126に案内する。その後、下排紙ローラ対128が、シートを処理トレイ138に排出する。そして、パドル131と、ローレットベルト129が処理トレイ138上のシートをステイプラ132の方に移動させる。処理トレイ138には、複数枚のシートが束状に積載される。シート束は、ストッパ141に受け止められて端部を整合される。その後、処理手段としてのステイプラ132によりシート束を綴じる場合、ストッパ141が退避して、ステイプラ132がシート束を綴じる。束排紙ローラ対130は、綴じられたシート束を下トレイ137に排出する。シート束を綴じない場合、束排紙ローラ対130は、綴じられていないシート束を下トレイ137に排出する。
【0035】
シート処理装置は、制御部140によって作動制御されるようになっている。この制御部140と、複写機の装置本体300Aの制御装置950は、いずれか一方が他方に組み込まれていてもよい。
【0036】
(シフトユニット)
図1は、シフトユニットの外観斜視図である。図2は、図1に示すシフトユニットを矢印K方向から見た図である。図1、図2において、図面の上端側がシート処理装置の奥側、下端側が手前側である。
【0037】
シート整合装置としてのシフトユニット108のフレーム108Aは、シート処理装置100に固定されているスライドレール246,247上を移動自在なスライドブッシュ205a,205b,205c,205dに支持されてスライドレール246,247に沿った矢印J方向に往復移動できるようになっている。矢印J方向は、シート搬送方向に対して交差する方向であり、シートの幅方向である。
【0038】
シフトユニット108のフレーム108Aには、シフト搬送モータ208と、シフトローラ対106,107とが設けられている。シフト搬送モータ208は、駆動ベルト209を介してシフトローラ対106を回転させるようになっている。さらに、シフトローラ対106は、駆動ベルト213を介してシフトローラ対107を回転させるようになっている。
【0039】
シート処理装置100には、横レジ検知センサ104と、シフトモータ210とが設けられている。シフトモータ210は、制御部140からフレーム108Aを移動させる信号が発せられると、回転して、駆動ベルト211を循環させるようになっている。駆動ベルト211は、フレーム108Aに連結部材212によって連結されている。このため、フレーム108Aは、循環する駆動ベルト211によって、矢印J方向に移動するようになっている。シフトユニット108のフレーム108Aが矢印J方向に移動する動作は、シフトローラ対106,107がシートPを挟持しているときに行われるようになっている。
【0040】
横レジ検知センサ104は、シートの側端を検知するようになっており、パルスモータ104Mによって、矢印E方向に移動するようになっている。矢印Eは、矢印Jと同方向である。
【0041】
以上の構成において、シートを図4に示す基準位置Aに移動させる動作を図1乃至図4に示す構成と図5に示すフローチャートとに基づいて説明する。シフトローラ対106,107は、シフト搬送モータ208によって回転して、搬送されてきたシートを図1乃至図3に示す矢印C方向に搬送する。このとき、シートの側端(シート搬送方向に沿った一端)を検知する横レジ検知センサ104は、図4に示すように、ホームポジションHPに待機している。そして、横レジ検知センサ104は、シートが搬送されてくると、図2に示すパルスモータ104Mによって矢印E方向に移動して、シートの手前側の側端Paを検知する(S101)。このとき、横レジ検知センサ104がホームポジションHPから、シートの手前側の側端Paを検知した位置までの移動する距離L1は、パルスモータ104Mのパルス数によって検知される。これによって、横レジ検知センサ104のホームポジションHPを基準とした、シートの現在位置が検知される。
【0042】
なお、横レジ検知センサ104には、光がシートの側端部に当たって反射してきたときシートの側端部を検知する反射型センサ、あるいは、光がシートの側端部によって遮られたときシートの側端部を検知する透過型センサ等の光学式のセンサが使用される。しかし、シートの側端部を検知するには、光学式のセンサに限定されるものではない。シートの側端部に検知子が接触することによって、シートの側端部を機械的に検知する機械式のセンサであってもよい。
【0043】
横レジ検知センサ104のホームポジションHPと基準位置Aとの距離Lは、あらかじめ、分かっている。また、横レジ検知センサ104のホームポジションHPと、シートの手前側側端Paの現在位置との距離L1は、既に、検知されている。さらに、搬送されてきたシートの幅サイズWも分かっている。制御部140は、これらの情報を基にして、シートを現在位置から基準位置Aに移動させる距離LSを算出(LS=L−(L1+W))する(S102)。
【0044】
制御部140は、シートの移動距離(LS)を算出すると、シフトモータ210を作動制御して、シートを挟持しているシフトローラ対106,107を有しているフレーム108Aを待機位置から、シートの幅方向に移動させて、シートを基準位置Aに移動させる(S103)。フレーム108Aを待機位置は、シフトローラ対106,107の中心と、搬送パス103の幅中心とが一致する位置である。シフトモータ210は、パルスモータであるのパルスモータのパルスをカウントすることによって、シートの移動距離(LS)を検知することができる。
【0045】
以上の説明では、シートの移動距離LSを算出して求めるようになっているので、横レジ検知センサ104のホームポジションHPと基準位置Aとの距離Lの入力値を変更することによって、所望の位置としての基準位置を自由に設定変更することができる。また本実施形態においては、横レジ検知センサ104のホームポジションHPを基準位置Aのシートを挟んで他端側に設定した配置で説明したが、ホームポジションHPを基準位置Aと同じ側に設定してもよい。その場合はシートの幅サイズWを考慮せず、LとL1からLSを求める。
【0046】
以上の構成において、回転体対としてのシフトローラ対106,107は、挟持手段を構成している。なお、シフトローラ対106,107は、シートを挟持搬送しながら、フレーム108Aと一体にシート搬送方向に対して交差する方向(幅方向)に移動するようになっている。挟持手段としては、シフトローラ対106,107とは別にシートを挟持してフレーム108Aと一体にシートの幅方向に移動する挟持部材であってもよい。この場合、シフトローラ対106,107は、シートの幅方向に移動する必要がなく、シートを搬送するときに挟持するのみであり、挟持部材がシートを幅方向に移動しているとき、シートの挟持を開放するようになっている必要がある。
【0047】
位置検知部としての横レジ検知センサ104、パルスモータ104M、算出部としての制御部140等は、位置検出手段を構成している。制御部140、シフトモータ210等は、移動手段を構成している。
【0048】
基準位置Aに奥側の側端Pbを位置合わされたシートは、上パス搬送路117を搬送されて、上トレイ136に排出される。シートは、図6に示すように、奥側の側端Pbと、後端Pcとの2辺が整合されて上トレイ136に積み重ねられて束状になる。したがって、1つのシート束に幅サイズの異なるシートが混在(異形シート混在)していても、従来、1対の整合板でシートの両側を挟んで整合していたのと異なって、シートの側端を整合することができる。
【0049】
上トレイ136に積載されるシート束同士を区別できるようにするには、図7に示すように、基準位置を符号Aで示す位置と符号Bで示す位置とにして、シート束をオフセット積載する。この結果、図8に示すように、各シート束P1乃至P4内のシートは、シートの奥側の側端Pbが整合されているので、各シート束P1乃至P4は、それぞれ、隣のシート束同士を容易に区別することができる。また、オフセット積載されたシート束は、取り出しが容易である。この場合、1つのシート束に幅サイズの異なるシートが混在(異形シート混在)して、手前側の側端Paが不揃いになっていても、奥側の側端Pbが整合されているので、シート束同士の区別をすることができる。
【0050】
なお、図9に示すように、基準位置はシート処理装置100の手前側の、符号H,Gで示す2箇所であってもよい。また、基準位置は3箇所以上であってもよい。2箇所に限定されるものではない。
【0051】
シート処理装置100は、ステイプラ132(図3参照)でシート束の奥側の角を綴じる場合、1つのシート束に幅サイズの異なるシートが混在していても、シート束の奥側の側端Pbが揃っているので、綴じ損なうシートがなく、シート束を確実に綴じることができる。なお、シート束の手前側の角を綴じるときには、シートの手前側の側端Paを整合するようにすればよい。
【0052】
なお、本実施形態のシート処理装置100は、ステイプラ132を備えてシート束を綴じるようになっているが、ステイプラ132の代わりに、シート束を穿孔する不図示の穿孔装置を備えていてもよい。穿孔装置でシート束の穿孔処理を行うとき、1つのシート束に幅サイズの異なるシートが混在していても、シート束の奥側の側端Pbが揃っているので、孔あけし損なうシートがなく、シート束に孔を確実にあけることができる。ただし、穿孔処理されたシート束を下トレイ137に積載するとき、シート束同士の区別ができるようにシート束をオフセット積載する必要がある。このため、穿孔装置でシート束に孔をあけるとき、シート束毎に基準位置を異ならせて、シート束に孔をあける必要がある。
【0053】
以上の構成において、シフトユニット108は、シート搬送方向に配列された2対のシフトローラ対106,107を備えているため、シートを確実に挟持することができる。例えば、A3サイズのように長さが長いシートの先端部や後端部が、搬送パス103の湾曲している部分を擦りながら通過しているとき、シートを幅方向に移動させると、シートに回転モーメントが発生する虞がある。しかし、本実施形態のシフトユニット108は、シートを2対のシフトローラ対106,107で挟持しているので、その回転モーメントに抗してシートを幅方向に移動させることができる。したがって、シフトユニット108は、シートにスキュー等がほとんど発生しないようになっており、安定してシートをシフトさせながら搬送することができる。
【0054】
なお、シフトローラ対は、2対に限定されることなく、3対以上であってもよい。また、シートをシフトしているときに生じるシートのスキューが問題無い程度の場合、シフトローラ対は、1対であってもよい。すなわち、シフトローラ対は、2対に限定されるものではない。
【0055】
以上、説明したシート処理装置の動作説明は、シートが搬送パス103の幅方向のどのような位置を搬送されてきてもシートの側端を基準位置に移動させるようになっているが、次に、搬送パス103の幅中心位置にシートの幅中心を一致させた状態でシートが搬送されてくる場合について説明する。
【0056】
図10において、搬送パス103を搬送されてくるシートの幅サイズWは、あらかじめ、シート処理装置100に知らされている。シートの幅サイズWは、ユーザのサイズ入力信号によって知らされる場合と、複写機本体300Aから知らされる場合と、シフトユニット108の上流側に配設された不図示のシートサイズ検知センサから知らされる場合等がある。1つのシート束に幅サイズの異なるシートが混在する場合は1枚ずつシートの幅サイズWを知らせる必要がある。
【0057】
制御部140は、搬送パス103の幅中心CLから奥側の基準位置Aまでの距離L2と、シートの幅サイズWとによって、シートの移動量Yを算出する(Y=L2−(W/2))。制御部140は、シフトユニット108にシートが送り込まれると、シフトユニット108を距離Yだけ移動させて、シートの奥側の側端Pbを基準位置Aに一致させる。これによって、シートは、上トレイ136に、図6乃至図8に示すように積載される。
【0058】
以上のように、搬送パス103の幅中心位置にシートの幅中心を一致させた状態でシートが搬送されてくる場合には、横レジ検知センサ104は不要である。本実施形態は前述したように、搬送パス103の幅中心位置にシートの幅中心を一致させた状態でシートが搬送されてくる場合に有効であるが、シートの一方の側端を揃えて搬送されてくる、いわゆる片側基準の場合にも有効である。例えば、基準となる側端側ではなく、他方の側端を揃えて角を綴じたい場合、幅中心CLからではなく、もともとの基準位置からの距離と、シートの幅サイズWとによって、シートの移動量を算出する。
【0059】
しかし、シート処理装置100のシート搬送性能如何によっては、シートが、搬送パス103の幅中心に一致しないで許容誤差以上ずれて搬送されてくる場合がある。そのような場合への対応は、次のようにして行う。
【0060】
制御部140は、図11において、搬送パス103の幅中心位置と、シートの幅サイズWとから、シートの手前側の側端Pa位置を算出して、横レジ検知センサ104を、その算出した位置に破線のホームポジション位置から移動させる。横レジ検知センサ104が移動の途中において、手前側の側端Paを検知したとき、制御部140は、検知した位置から上記算出した位置までの距離を算出することができる。この場合、シートは、図11において、基準位置Aから離れる方に寄っていることになるので、検知した横レジ誤差は、+X1となる。すなわち、シートは、搬送パス103の幅中心CLから+X1だけずれていることになる。
【0061】
仮に、算出した位置まで横レジ検知センサ104が移動しても、シートの手前側の側端Paを検知できない場合、横レジ検知センサ104は、手前側の側端Paを検知できるまで移動する。この場合、シートは、基準位置Aに近づいた位置にずれていることになるので、検知した横レジ誤差は、−X1となる。すなわち、シートは、搬送パス103の中心CLから−X1だけずれていることになる。
【0062】
したがって、制御部140は、シフトユニット108の移動量(Y1)を、搬送パス103の中心CLから基準位置Aまでの距離をZ1、シートの幅をWとして、次の式(1)に基づいて算出する。
【0063】
Y1=Z1±X1−(W/2) 式(1)
【0064】
制御部140は、シフトユニット108のフレーム108Aを移動量(Y1)だけ移動させて、シートの奥側の側端Pbを基準位置Aに合わせる。
【0065】
図12は図11のシートの後に、新しいシートが搬送されて来たときの図である。このシートも同様に基準位置Aに揃えられていく。新しいシートの横レジ誤差が±X2である場合、図11に示す場合と同様に、搬送パス103の中心CLから基準位置Aまでの距離をZ1、シートの幅をWとすると、制御部140は、シートの移動量(Y2)を、次の式(2)に基づいて算出する。
【0066】
Y2=Z1±X2−(W/2) 式(2)
【0067】
制御部140は、シフトユニット108のフレーム108Aを移動量(Y2)だけ移動させて、シートの奥側の側端Pbを基準位置Aに合わせる。
【0068】
その後、シートは、図8に示すように上トレイ136に積載されるか、ステイプラ132に綴じられて、下トレイ137に積載される。
【0069】
一つのシート束に幅サイズの異なるシートが混在する場合も上述した検出方法で対応が可能である。この場合、横レジ検知センサ104のホームポジション位置がすべての幅サイズに対応可能な位置に設定されるのが好ましい。例えば、2種類の幅サイズのシートが搬送されてくる場合には、各々のシートの側端位置の中間をホームポジション位置とし、サイズ情報に応じて横レジ検知センサ104の移動方向を変えることにより、側端検知までの時間が短縮できる。さらに、横レジ検知センサ104のホームポジション位置を基準位置A側に配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施形態のシート整合装置におけるシフトユニットの外観斜視図である。
【図2】図1のシフトユニットを矢印K方向から見た図である。
【図3】本発明の実施形態におけるシート処理装置の正面概略図である。
【図4】シートを基準位置に移動させるときの動作説明用の図である。
【図5】シートを基準位置に移動させるときの動作説明用のフローチャートである。
【図6】シートの2辺を整合されたシートの平面図である。
【図7】基準位置を変更して整合されたシートの平面図である。
【図8】トレイに幅サイズの異なるシートが混在されたシート束がオフセット積載されたときの状態図である。
【図9】基準位置をシートの手前側にした場合のシートの平面図である。
【図10】搬送パスの幅中心とシートの幅中心とを一致して搬送されてきたシートを基準位置に移動させるときの動作説明用の図である。
【図11】搬送パスの幅中心とシートの幅中心とが多少ずれて搬送されてきたシートを基準位置に移動させるときの動作説明用の図である。
【図12】搬送パスの幅中心とシートの幅中心とが多少ずれて搬送されてきたシートを基準位置に移動させるときの動作説明用の図である。
【図13】本発明の実施形態における画像形成装置の概略正面断面図である。
【図14】従来のシート処理装置の斜視図である。
【符号の説明】
【0071】
A,B,H,G 端部基準(所望の位置)
P シート
Pa シートの手前側の側端
Pb シートの奥側の側端
W シートの幅
X 横レジ誤差
X1 横レジ誤差
Y,Y1,Y2 シートの移動量
Z1 シート処理装置中心から端部基準までの距離
CL シート処理装置の中心
100 シート処理装置
104 横レジ検知センサ(位置検出手段、位置検知部)
104M パルスモータ(位置検出手段)
106 シフトローラ対(回転体対、シート挟持手段)
107 シフトローラ対(回転体対、シート挟持手段)
108 シフトユニット(シート整合装置)
108A フレーム
132 ステイプラ(処理手段)
136 上トレイ
137 下トレイ
140 制御部(算出部、位置検出手段、移動手段)
208 シフト搬送モータ
209 駆動ベルト
210 シフトモータ(移動手段)
211 駆動ベルト
212 連結部材
213 駆動ベルト
246 スライドレール
247 スライドレール
300 画像形成装置
902 画像形成部(画像形成手段)
950 制御装置




 

 


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