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発明の名称 保冷車又は保温車の庫内区画装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−106144(P2007−106144A)
公開日 平成19年4月26日(2007.4.26)
出願番号 特願2005−296094(P2005−296094)
出願日 平成17年10月11日(2005.10.11)
代理人 【識別番号】100089196
【弁理士】
【氏名又は名称】梶 良之
発明者 河合 和寛 / 友末 基晴
要約 課題
仕切り壁を仕切り位置と待機位置の間で移動させる際に庫内にスペースを空ける必要がなく、前後方向の仕切り位置の変更も容易な庫内区画装置を提供すること。

解決手段
庫内2に前後方向に移動可能に設けられた移動フレーム10には、前後方向に延びるガイドレール22aと、このガイドレール22aの一端から下方へ延びるガイドレール26aが設けられている。また、庫内2の側面2bには、鉛直方向に延びるガイドレール13aが設けられている。さらに、移動フレーム10には折れ曲がり可能に連結された複数枚のパネル40を有する仕切り壁11が連結され、この仕切り壁11は、3つのガイドレール22a,26a,13aに沿って、庫内2の上部において水平状態で待機する待機位置と鉛直状態で庫内2を仕切る仕切り位置とに亙って移動可能に構成されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
保冷車又は保温車の庫内に設置されて、前記庫内を2室以上に区画するための庫内区画装置であって、
前記庫内の上部において前後方向に移動可能に設けられた移動フレームと、
この移動フレームに設けられ、前後方向に延びる第1ガイドと、
前記庫内の側面に設けられ、鉛直方向に延びる第2ガイドと、
折れ曲がり可能に連結された複数枚のパネルを有し、前記移動フレームに連結されてこの移動フレームと一体的に前後方向に移動可能であり、さらに、前記第1ガイドと前記第2ガイドに沿って、庫内の上部において水平状態で待機する待機位置と鉛直状態で前記庫内を仕切る仕切り位置とに亙って移動可能な仕切り壁と、
を備えていることを特徴とする保冷車又は保温車の庫内区画装置。
【請求項2】
前記第2ガイドは、前記庫内において前後方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の保冷車又は保温車の庫内区画装置。
【請求項3】
前記移動フレームに、前記第1ガイドの一端から、曲線状又は前記第1ガイドに対して傾斜した直線状に下方へ延びる第3ガイドが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の保冷車又は保温車の庫内区画装置。
【請求項4】
前記移動フレームには、前記第1ガイドの両端にそれぞれ連なる2つの前記第3ガイドが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の保冷車又は保温車の庫内区画装置。
【請求項5】
前記移動フレームを、前記第3ガイドの下端と前記第2ガイドの上端とが連なる位置に位置決めする位置決め手段を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の保冷車又は保温車の庫内区画装置。
【請求項6】
前記仕切り壁が前記仕切り位置にあるときに、前記複数枚のパネルのうちの最も上方に位置するパネルが、前記第3ガイドに沿って、鉛直状態の他のパネルに対して前後方向に傾いていることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の保冷車又は保温車の庫内区画装置。
【請求項7】
前記庫内の側面に、複数の前記第2ガイドが前後方向に間隔を空けて設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の保冷車又は保温車の庫内区画装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、保冷車又は保温車の庫内を2室以上に区画する庫内区画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、管理温度の異なる複数種類の荷物を一度に運ぶ場合などに保冷車や保温車の庫内を仕切る仕切り壁が知られている。例えば、特許文献1には、庫内を仕切る場合には前後に移動させて庫内の所定の位置に設置することが可能であり、さらに、庫内を仕切らない場合には天井へはね上げて待機させることが可能な、はね上げ式の剛直な仕切りパネルが記載されている。
【0003】
また、特許文献2に記載された冷凍車用の仕切り装置は、庫内の上部において水平に延びるとともに後部において鉛直方向に延びるガイドレールと、庫内の前後方向途中部においてガイドレールから下方へ分岐する切換用ガイドレールと、ガイドレール又は切換用ガイドレールに沿って移動可能なシャッターを備えている。また、切換用ガイドレールの分岐位置には、シャッターをガイドレールと切換用ガイドレールの何れか一方へ移動させるための切換部が設けられている。そして、シャッターが、ガイドレールに沿って庫内の後部において下方へ移動したときには庫内全体がシャッターで閉じられる。一方、シャッターが庫内途中部に設けられた切換用ガイドレールに沿って下方へ移動したときには、シャッターにより庫内が2室に仕切られる。
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第2563715号公報
【特許文献2】実開昭59−35135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されているような剛直なパネルを、庫内を仕切る仕切り位置から天井付近の待機位置へはね上げる際には、パネル付近の積荷を移動させるなどして、庫内に大きなスペースを確保する必要があり、作業に手間がかかる。
【0006】
一方、特許文献2に記載のシャッターは、折れ曲がった状態でガイドレール又は切換用ガイドレールに沿って移動することから、シャッターの移動の際に庫内にスペースを空ける必要は特にない。しかし、庫内の前後方向の仕切り位置を変更したいときには、ガイドレールを分岐位置の異なる別のガイドレールと交換してから、さらに、切換用ガイドレールと切換部を付け替える作業が必要になり、仕切り位置の変更に手間がかかる。
【0007】
本発明の目的は、仕切り壁を仕切り位置と待機位置の間で移動させる際に庫内にスペースを空ける必要がなく、さらに、前後方向の仕切り位置の変更も容易な庫内区画装置を提供することである。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0008】
第1の発明の保冷車又は保温車の庫内区画装置は、保冷車又は保温車の庫内に設置されて、前記庫内を2室以上に区画するための庫内区画装置であって、前記庫内の上部においてその前後方向に移動可能に設けられた移動フレームと、この移動フレームに設けられ、前後方向に延びる第1ガイドと、前記庫内の側面に設けられ、鉛直方向に延びる第2ガイドと、折れ曲がり可能に連結された複数枚のパネルを有し、前記移動フレームに連結されてこの移動フレームと一体的に前後方向に移動可能であり、さらに、前記第1ガイドと前記第2ガイドに沿って、庫内の上部において水平状態で待機する待機位置と鉛直状態で前記庫内を仕切る仕切り位置とに亙って移動可能な仕切り壁とを備えていることを特徴とするものである。
【0009】
この構成によれば、仕切り壁は移動フレームとともに庫内を前後方向に移動可能であるため、仕切り壁を庫内上部の任意の位置において待機させるとともに、所定の仕切り位置へ迅速に移動させることが可能である。また、仕切り壁は折れ曲がり可能に連結された複数枚のパネルを有し、移動フレームの第1ガイドと庫内側面の第2ガイドに沿って、待機位置と仕切り位置とに亙って複数枚のパネルが折れ曲がった状態で移動する。そのため、仕切り壁の移動の際に庫内にスペースを空ける必要がない。さらに、庫内の前後方向の仕切り位置を変更したい場合には、第2ガイドの取付位置を変えるだけでよく、仕切り位置の変更が容易である。
【0010】
第2の発明の保冷車又は保温車の庫内区画装置は、前記第1の発明において、前記第2ガイドは、前記庫内において前後方向に移動可能であることを特徴とするものである。この構成によれば、仕切り位置の変更がさらに容易になる。
【0011】
第3の発明の保冷車又は保温車の庫内区画装置は、前記第1又は第2の発明において、前記移動フレームに、前記第1ガイドの一端から、曲線状又は前記第1ガイドに対して傾斜した直線状に下方へ延びる第3ガイドが設けられていることを特徴とするものである。この構成によれば、仕切り壁は、前後方向に延びる第1ガイドと鉛直方向に延びる第2ガイドの間で、曲線状又は傾斜した直線状に延びる第3ガイドに沿って移動するため、仕切り壁の移動がスムーズになる。
【0012】
第4の発明の保冷車又は保温車の庫内区画装置は、前記第3の発明において、前記移動フレームには、前記第1ガイドの両端にそれぞれ連なる2つの前記第3ガイドが設けられていることを特徴とするものである。この構成によれば、第1ガイド両端に連なる2つの第3ガイドから、仕切り壁をそれぞれ仕切り位置に移動させることができる。そのため、庫内前端面又は後端面に近い位置においても、その端面側のガイドレールから仕切り壁を降ろして庫内を区画することが可能になる。
【0013】
第5の発明の保冷車又は保温車の庫内区画装置は、前記第3又は第4の発明において、前記移動フレームを、前記第3ガイドの下端と前記第2ガイドの上端とが連なる位置に位置決めする位置決め手段を有することを特徴とするものである。この構成によれば、位置決め手段により、第3ガイドが第2ガイドに対して確実に位置決めされるため、第3ガイドの下端が第2ガイドに対してずれることがなく、第2ガイドと第3ガイドの間で仕切り壁をスムーズに移動させることができる。
【0014】
第6の発明の庫内区画装置は、前記第3〜第5の何れかの発明において、前記仕切り壁が前記仕切り位置にあるときに、前記複数枚のパネルのうちの最も上方に位置するパネルが、前記第3ガイドに沿って、鉛直状態の他のパネルに対して前後方向に傾いていることを特徴とするものである。この構成によれば、仕切り位置にある仕切り壁を、第2ガイド、第3ガイド及び第1ガイドに沿って庫内上部の待機位置へ移動させるのが容易になる。
【0015】
第7の発明の保冷車又は保温車の庫内区画装置は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記庫内の側面に、複数の前記第2ガイドが前後方向に間隔を空けて設けられていることを特徴とするものである。この構成によれば、複数の第2ガイドの位置に仕切り壁をそれぞれ移動させることにより、庫内の前後方向の仕切り位置を容易に変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、保冷車又は保温車の庫内を2室に区画する庫内区画装置に本発明を適用した一例である。
【0017】
図1に示すように、保冷車又は保温車である車両1の庫内2には、仕切り壁11により庫内2を2室以上に区画する庫内区画装置3が設けられている。また、この庫内区画装置3は、庫内2を区画する必要がないときには、図2に示すように、仕切り壁11を天井2a付近の上部へ上げて待機させることが可能に構成されている。尚、庫内2の左右両側の側面2bには、それぞれ上下2本のラッシングレール5が内側へ突出するように設けられている。これらラッシングレール5には多数の係止部6が設けられており、係止部6には、庫内2に収納された荷物を固定するための荷締具用ベルト7の一端が固定される。
【0018】
次に、庫内区画装置3について詳細に説明する。図1〜図4に示すように、庫内区画装置3は、庫内2に設けられたレール12に沿って前後方向(図1、図2の紙面垂直方向)に移動可能な移動フレーム10と、この移動フレーム10に連結されて移動フレーム10と一体的に前後方向に移動可能な仕切り壁11とを備えている。
【0019】
まず、移動フレームについて説明する。図5、図6に示すように、移動フレーム10は、それぞれ前後方向に延びる左右1対のスライダー20と、これらスライダー20を連結する前後2本のビーム21と、1対のスライダー20にそれぞれ固定されたガイド部材22を有する。図5、図7に示すように、スライダー20には、外側へ突出する複数のローラ23が回転自在に設けられており、これらのローラ23は、庫内2の上隅部において前後方向に延びる2本のレール12に係合している。従って、移動フレーム10は、ローラ23を介して2本のレール12に沿って前後方向に移動可能である。
【0020】
図5に示すように、スライダー20の前後両端部には、それぞれ内側に突出する2つの連結部21aが形成されており、これら連結部21aに2本のビーム21がそれぞれ挿入された状態で、スライダー20とビーム21が固定されている。そして、連結部21aへのビーム21の挿入量を調整することにより、庫内2の幅(即ち、車両1の大きさ)に応じて移動フレーム10の幅を調整することが可能になっている。また、後側のビーム21の左右方向中央部には、後述する仕切り壁11が庫内2の上部の待機位置(図4参照)にあるときに、仕切り壁11を移動フレーム10に固定するためのバックル24が設けられている。
【0021】
図6、図7に示すように、ガイド部材22はスライダー20の下側に配置されて、このスライダー20に4つのブラケット25を介して固定されており、さらに、ガイド部材22には、前後方向に延びるガイドレール22a(第1ガイド)が形成されている。さらに、図8に示すように、スライダー20の前端部には、ブラケット27を介して、ガイド部材22と前後方向に隣接するガイド板26が固定されている。このガイド板26には、ガイドレール22aの前端に連なり、鉛直下方へ円弧状に緩やかに延びるガイドレール26a(第3ガイド)が形成されている。
【0022】
ところで、図1、図2に示すように、庫内2の側面2bには左右1組のガイド部材13が、前後方向に間隔を空けて複数組設けられている。また、図6、図8に示すように、各ガイド部材13には、鉛直方向に延びるガイドレール13a(第2ガイド)が形成されている。そして、移動フレーム10が所定の位置に移動したときには、移動フレーム10に設けられたガイドレール26aの下端と側面2bに設けられたガイドレール13aの上端とが連なるようになっている。
【0023】
尚、ガイドレール26aの下端とガイドレール13aの上端が連なる位置に、移動フレーム10を位置決めする位置決め機構14(位置決め手段)も設けられている。図8に示すように、この位置決め機構14は、移動フレーム10のガイド板26の下端部に設けられ、鉛直方向に移動可能な位置決めピン30と、庫内2の側面2bに固定されたガイド部材13の上端部に設けられ、位置決めピン30を受け止める受け部材31とを有する。そして、ガイドレール26aの下端とガイドレール13aの上端の前後方向位置が一致した状態で、位置決めピン30が下方へ移動してその先端部が受け部材31に挿入されることにより、2つのガイドレール26a,13aが連なる位置に移動フレーム10が位置決めされる。さらに、図5、図8に示すように、移動フレーム10には、ハンドル32が回動されたときに、移動フレーム10を庫内2に対して相対移動不能に固定するクランプ機構15も設けられている。
【0024】
次に、仕切り壁11について説明する。図3、図4に示すように、仕切り壁11は、矩形板状の7枚のパネル40(40a,40b)を有する。これら7枚のパネル40は、短手方向に並べられた状態で、パネル40の後面の中央部と左右両端部にそれぞれ設けられたヒンジ41により連結されており、それらの連結部において後側(図3の手前側)へ折れ曲がり可能となっている。
【0025】
パネル40には、良好な断熱性と、外部からの衝撃等が作用しても変形しない十分な強度が必要であり、例えば、断熱性に優れたポリエチレン発泡体等の断熱材と、この断熱材を両面側から挟む硬質且つ軽量の合成樹脂板とを有するものを採用できるが、このような構造に限定されるものではない。
【0026】
また、7枚のパネル40のうち、最も端(図3の上端)に位置するパネル40aの外周部(上部及び左右両側部)には、図9に示すように、ウレタンスポンジ等からなる断熱材42が設けられ、この断熱材42は布帛43により覆われている。一方、残りの6枚のパネル40bの外周部(左右両側部)には、図10に示すように、ゴム材料や合成樹脂材料等の伸縮性を有する材料からなるエアチューブ44が設けられており、このエアチューブ44も布帛45により覆われている。この布帛45は、エアチューブ44を外側から完全に覆った状態で、面ファスナー等の接着材によりパネル40bに着脱可能に装着されている。そのため、エアチューブ44が破損したときには、布帛45を取り外してエアチューブ44を簡単に交換することができる。尚、布帛43,45は、ニット布等の伸縮性に優れた布で構成されており、例えば、ニット布や、けん縮糸を絡み合わせた不織布や、ゴム糸をしん糸にしたカバドヤーンを使用した織物などを利用できる。また、布帛45に覆われたエアチューブ44にエアを充填することにより、庫内2においてパネル40が確実に固定され、パネル40が上下方向、前後方向に動くのを防止できる。
【0027】
また、パネル40bの前面部には、エアチューブ44へのエアの注入/排出を切り替える為の手動のエアバルブ46が収容されている。このエアバルブ46は、パネル40b内に形成されたエア通路(図示省略)を介してエアチューブ44と接続されている。尚、エアバルブ46は、作業者が操作しやすいように、床面から60〜70cmの高さに設けられている。そして、エアチューブ44にエアを注入する際には、エアバルブ46にはエアホース等を介して手動ポンプ等のエア供給源が接続される。尚、車両1にエアコンプレッサー又はブロワが付随している場合には、これらエアコンプレッサー又はブロワをエア供給源として、エアバルブ46に接続してもよい。また、エアバルブ46は、図示外のコントロールユニットからの信号により自動的に開閉される自動弁であってもよい。
【0028】
そして、エアバルブ46が開いてエアチューブ44にエアが注入されたときには、その圧力によりエアチューブ44が膨張してパネル40bと庫内2の側面2bとの間の隙間を塞ぐようになっている。また、エアチューブ44が伸縮性を有する布帛45で覆われていることから、エアチューブ44からエアを排出する際には、エアチューブ44自体が収縮することに加え、布帛45の収縮力によりエアチューブ44がさらに強制的に収縮させられるため、エアが確実に排出される。
【0029】
図3、図4に示すように、各パネル40の後面の左右両側には、外側へ突出するローラ47が回転自在に設けられている。また、図7、図10に示すように、これらローラ47は、移動フレーム10に設けられたガイドレール22a,26a、及び、庫内2の側面2bに設けられたガイドレール13aに係合可能である。そして、図6、図8に示すように、仕切り壁11を支持する移動フレーム10が、そのガイドレール26aの下端とガイドレール13aの上端とが連なる位置にあるときに、仕切り壁11は、複数のローラ47を介して、3つのガイドレール22a,26a,13aの間を移動可能である。
【0030】
さらに、図3に示すように、仕切り位置にある仕切り壁11の7枚のパネル40のうち、最も下側のパネル40bと下から3番目のパネル40bの後面には、4つの取っ手48が設けられている。従って、これらの取っ手48を持って仕切り壁11を移動させると、7枚のパネル40が折れ曲がりながら仕切り壁11が3つのガイドレール22a,26a,13aに沿って移動することになり、仕切り壁11は、庫内2の上部において水平状態で待機する図4の待機位置と鉛直状態で庫内2を仕切る図3の仕切り位置とに亙って移動する。
【0031】
ここで、図1に示すように、仕切り壁11が仕切り位置にあるときには、最も上方に位置するパネル40aは、円弧状のガイドレール26aに沿って、鉛直状態の他のパネル40bに対して後方に傾いている。そのため、仕切り位置にある鉛直状態の仕切り壁11を3つのガイドレール22a,26a,13aに沿って庫内2の上部の待機位置へ移動させるのが容易になる。
【0032】
また、図3、図4に示すように、パネル40aの左右方向中央部にはベルト49が設けられており、仕切り壁11が待機位置にあるときには、このベルト49は移動フレーム10の後端部に設けられたバックル24に連結される。そのため、待機位置にあるときの仕切り壁11の移動フレーム10に対する前後方向への相対移動が規制される。尚、ベルト49は、パネル40aの中央部に設けられている必要は必ずしもなく、例えば、パネル40の上下両端に設けられていてもよい。
【0033】
次に、この庫内区画装置3の作用について説明する。
仕切り壁11により庫内2を区画する場合には、まず、待機位置にある仕切り壁11を支持する移動フレーム10を庫内2の上隅部に固定されたレール12に沿って前後方向へ移動させる。このとき、図4に示すように、仕切り壁11のベルト49が移動フレーム10のバックル24に連結されているため、仕切り壁11は移動フレーム10に対して相対移動することなく、移動フレーム10と一体的に前後方向へ移動する。そして、図6、図8に示すように、移動フレーム10を、そのガイドレール26aの下端が、側面2bに前後方向に間隔を空けて設けられた複数組のガイドレール13aのうちの何れかの上端に連なる位置まで移動させた後、位置決め機構14により移動フレーム10を位置決めする。また、移動フレーム10の位置ずれをより確実に防止するために、クランプ機構15により移動フレーム10を庫内2に対して相対移動不能に固定する。
【0034】
次に、仕切り壁11のベルト49と移動フレーム10のバックル24の連結状態を解除してから、待機状態にある仕切り壁11を前方へ押し出す。すると、仕切り壁11は、ローラ47を介してガイドレール22aに沿って前方へ移動し、次に、7枚のパネル40が折れ曲がった状態で円弧状のガイドレール26aに沿って下方へ90度方向転換し、さらに、ガイドレール13aに沿って下方へ移動して、鉛直状態で庫内2を仕切る仕切り位置へ到達する。そして、この仕切り壁11により庫内2が前後に2室に区画される。ここで、前述したように、移動フレーム10は庫内2に対して位置決め機構14により位置決めされ、さらに、クランプ機構15により移動フレーム10の前後方向の移動が規制されているため、仕切り壁11の移動中に2つのガイドレール26a,13aの位置がずれることがなく、仕切り壁11の移動がスムーズになる。
【0035】
逆に、仕切り位置にある仕切り壁11を庫内2上部の待機位置へ移動させる場合には、取っ手48を持って仕切り壁11を上方へ押し上げる。すると、仕切り壁11はガイドレール13aに沿って上方へ移動し、次に、7枚のパネルが折れ曲がった状態で円弧状のガイドレール26aに沿って後方へ90度方向転換し、さらに、ガイドレール22aに沿って後方へ移動して、水平状態の待機位置に到達する。
【0036】
以上説明した庫内区画装置3によれば、次のような効果が得られる。
仕切り壁11は移動フレーム10とともに一体的に庫内2を移動可能であるため、庫内2の上部の任意の位置で待機させるとともに、所望の仕切り位置(ガイドレール13aの位置)へ迅速に移動させることが可能である。また、仕切り壁11は、待機位置と仕切り位置との間で、3つのガイドレール22a,26a,13aに沿って移動するため、仕切り壁11を移動させるために庫内2にスペースを空ける必要がない。
【0037】
また、図1、図2に示すように、庫内の側面2bには、複数組のガイドレール13aが前後方向に間隔を空けて設けられているため、これら複数組のガイドレール13aの位置に仕切り壁11をそれぞれ移動させることにより、仕切り位置を容易に変更することができる。さらに、ガイドレール13aの取付位置を変えるだけで仕切り位置の細かな変更も容易に行える。
【0038】
さらに、移動フレーム10には、水平に延びるガイドレール22aの前端から円弧状に延びてガイドレール13aの上端に連なるガイドレール26aが設けられているため、待機位置と仕切り位置との間における仕切り壁11の移動がスムーズになる。
【0039】
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]図11に示すように、移動フレーム10Aに、ガイドレール22aの前後両端にそれぞれ連なる2つのガイドレール26aが設けられていてもよい。この構成によれば、待機位置にある仕切り壁11を、前後2つのガイドレール26aからそれぞれ仕切り位置に移動させることができる。そのため、庫内2の前端面(運転席側の端面)及び後端面(扉の裏面)に近い位置において、その端面側のガイドレール26aから仕切り壁11を降ろして庫内2を区画し、端面近くの空間に、温度管理が必要な荷物を少量収納することが可能になる。
【0040】
2]図12に示すように、仕切り壁11Bの7枚のパネル40(40a,40b)が合成樹脂材料等からなるシート60(テープ)により折れ曲がり可能に連結されていてもよい。この構成では、パネル40の間の隙間がシート60で塞がれるため、保冷性又は保温性が向上する。
【0041】
3]前後方向に延びるガイドレール22aと鉛直方向に延びるガイドレール13aを接続するガイドレールは、円弧状である必要は特になく、円弧以外の曲線形状であってもよいし、さらには、鉛直面内でガイドレール22aに対して傾斜して下方へ延びる直線形状であってもよい。
【0042】
4]前記実施形態の仕切り壁11は、最上端のパネル40aの外周部にのみ断熱材42が設けられ、残りのパネル40bの外周部にはエアチューブ44が設けられているが(図9、図10参照)、断熱材42又はエアチューブ44の何れか一方が全てのパネル40の外周部に亙って設けられていてもよい。
【0043】
5]前記実施形態では、移動フレーム10を庫内に対して位置決めする位置決め機構14と、移動フレーム10を庫内に対して相対移動不能に固定するクランプ機構15の両方が設けられているが(図8参照)、何れか一方を省略することも可能である。
【0044】
6]前記実施形態では、鉛直方向に延びるガイドレール13aが設けられたガイド部材13は庫内2の側壁2bに固定されているが、ガイド部材13が前後方向に移動可能であってもよい。例えば、ガイド部材13が、庫内2の側面2b等に設けられたレールに沿って前後方向に移動可能に構成されていてもよい。あるいは、ガイド部材13が移動フレーム10に連結されて、移動フレーム10と一体的に前後方向に移動可能であってもよい。これらの構成によれば、ガイドレール13aを前後方向に移動させることにより、仕切り位置をさらに容易に変更することができる。
【0045】
7]仕切り位置にある仕切り壁11を持ち上げて待機位置に移動させる際の力が小さくなるように、仕切り壁11がバネ等により上方へつり上げられていてもよい。このような構成の一例を以下に説明する。バネは、その一端がスライダ20の後端部(図5における右端部)に固定された状態で、スライダ20上において前方へ延びている。このバネの他端にはベルトが連結されており、このベルトは、仕切り壁11のパネル40の前面(仕切り位置にあるときの車両1の運転席側の面)に沿って延びて、一番下のパネル40bに連結されている。尚、ベルトの長さは、仕切り壁11が仕切り位置にあるときにバネが完全に伸びきるような長さに設定される。この構成によれば、仕切り位置にあるときには、仕切り壁11にはバネによる上方への力が常に作用しているため、持ち上げる際の力が少なくて済む。
【0046】
8]庫内に設けられる仕切り壁の数は1つである必要は特になく、1つの庫内に複数の仕切り壁が設けられて、庫内を3室以上に区画するように構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施形態に係る、仕切り壁が仕切り位置にあるときの車両を後方から見た図である。
【図2】仕切り壁が待機位置にあるときの車両を後方から見た図である。
【図3】仕切り壁が仕切り位置にあるときの庫内を後方から見た図である。
【図4】仕切り壁が待機位置にあるときの庫内を後方から見た図である。
【図5】移動フレームの平面図である。
【図6】移動フレーム、及び、庫内に固定されたガイド部材の側面図である。
【図7】図4のA部拡大図である。
【図8】図6のB部拡大図である。
【図9】図3のIX-IX線断面図である。
【図10】図3のX-X線断面図である。
【図11】変更形態に係る移動フレーム、及び、庫内に固定されたガイド部材の側面図である。
【図12】別の変更形態に係る仕切り壁の背面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 車両
2 庫内
2b 側面
3 庫内区画装置
10,10A 移動フレーム
11,11B 仕切り壁
13a ガイドレール(第2ガイド)
14 位置決め機構
22a ガイドレール(第1ガイド)
26a ガイドレール(第3ガイド)
32 ハンドル
40 パネル




 

 


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