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発明の名称 車両用エアバッグ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15478(P2007−15478A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−197251(P2005−197251)
出願日 平成17年7月6日(2005.7.6)
代理人 【識別番号】100089233
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 茂明
発明者 山路 直樹
要約 課題
安定した衝撃緩衝効果が良好に発揮できると共に生産性にも優れる車両用エアバッグを提供する。

解決手段
エアバッグ1はガス抜き用のベントホール6を備え、インフレータにより発生するガスで膨張して展開する。ベントホール6がその周囲の下基布3の一部によって覆われるように折り込み状に折り畳まれ、ベントホール6を跨いだ状態で下基布3に両側が縫製されたテザー片7の中間部分をつまみ状態に縫製し、折り畳まれた状態が保持されている。テザー片7はガスによるエアバッグ1の内圧が所定値を超えると破断する布材料からなる。折り畳みによる折り込みライン10が、ガスの拡散方向に沿って配置されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
一部にガス抜き用のベントホールを備え、インフレータにより発生するガスで膨張して展開する車両用エアバッグにおいて、
前記ベントホールがその周囲のエアバッグの一部によって覆われるように折り込み状に折り畳まれ、前記ベントホールを跨いだ状態でエアバッグに両側が縫製されたテザー片の中間部分をつまみ状態に縫製して前記折り畳まれた状態が保持され、前記テザー片は前記ガスによるエアバッグの内圧が所定値を超えると破断する布材料からなることを特徴とする車両用エアバッグ。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用エアバッグにおいて、
前記折り畳みによる折り込みラインが、前記ガスの拡散方向に沿って配置されていることを特徴とする車両用エアバッグ。
【請求項3】
一部にガス抜き用のベントホールを備え、インフレータにより発生するガスで膨張して展開する車両用エアバッグにおいて、
前記ベントホールがその周囲のエアバッグの一部によって覆われるように折り込み状に折り畳まれ、前記ベントホールを跨いだ状態でエアバッグに両側が縫製されたテザー片の中間部分をつまみ状態に縫製して前記折り畳まれた状態が保持され、前記ガスによるエアバッグの内圧が所定値を超えると前記テザー片が破断するようにテザー片に破断補助手段が備えられていることを特徴とする車両用エアバッグ。
【請求項4】
請求項3に記載の車両用エアバッグにおいて、
前記折り畳みによる折り込みラインが、前記ガスの拡散方向に沿って配置されていることを特徴とする車両用エアバッグ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等に装着されるエアバッグ装置に用いられる車両用エアバッグの改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の衝突時等の車両緊急時に乗員を保護する装置として、種々のエアバッグ装置が提案されている。このようなエアバッグ装置は、所定の速度以上で車両が衝突した時等にインフレータによってエアバッグにガスを充填することにより、エアバッグが膨張して乗員を保護する構造とされている。
【0003】
また、このようなエアバッグ装置においては、瞬時にエアバッグ内にインフレータからガスを充満して展開する必要がある一方で、乗員がエアバッグに当たった際にはその反発を和らげ、乗員に対するエアバッグの衝撃を緩和するために、ガス抜き用のベントホールがエアバッグの一部に形成されている。
【0004】
そして、このようなベントホールを備えたエアバッグの展開に際し、ベントホールからガスが抜けるのを防止して、エアバッグの展開速度を向上させるための構造が提案されている。
【0005】
即ち、ベントホールを細長形状に形成し、そのベントホールの長手方向中間領域を横切るように横断する弾性部材を設け、エアバッグの展開初期においてはベントホールからのガスの漏れを少なくし、展開終期等においてエアバッグの内圧が大きくなった際には弾性部材の伸びによってベントホールの開口面積が拡大されて、ガスの抜けを確保し、乗員に対するエアバッグの衝撃を緩和する構造や(例えば、特許文献1参照。)、ベントホールの周囲を折り重ねると共に、この折り重ね部をエアバッグの所定の内圧で破断する縫製で結合し、エアバッグの展開初期においてはベントホールからのガスの抜けを防止し、展開終期等においてエアバッグの内圧が大きくなった際には折り重ね部の縫製が破断してベントホールが開放されてガスの抜けを確保し、乗員に対するエアバッグの衝撃を緩和する構造(例えば、特許文献2参照。)等が提案されている。
【0006】
【特許文献1】特開平6−286569号公報
【特許文献2】特開平7−205738号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記特許文献1に開示のエアバッグによれば、エアバッグの展開初期において依然としてベントホールからガスの漏れがあり、エアバッグの内圧が大きくなってガスの抜けが必要とされる際には、ベントホールを横断して配置されている弾性部材がガスの円滑な抜けを阻害するおそれがあった。
【0008】
また、前記特許文献2に開示のエアバッグによれば、エアバッグの展開初期においてベントホールからのガス漏れは有効に防止できるものの、エアバッグの内圧が大きくなって縫製部分が破断する際に、部分的な縫製糸の破断によってベントホールが充分に開放されない事態を招くおそれがあり、安定した衝撃緩衝効果が発揮できないおそれがある。さらに、折り重ね部の縫製に際しては、ガスの不用意な漏れを防止する目的から、ベントホールの周囲を全体にわたって縫製する必要があり、縫製部分も長く、手間がかかるため、生産性に難点があった。
【0009】
そこで、本発明の解決しようとする課題は、安定した衝撃緩衝効果が良好に発揮できると共に生産性にも優れる車両用エアバッグを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するための第1の技術的手段は、一部にガス抜き用のベントホールを備え、インフレータにより発生するガスで膨張して展開する車両用エアバッグにおいて、前記ベントホールがその周囲のエアバッグの一部によって覆われるように折り込み状に折り畳まれ、前記ベントホールを跨いだ状態でエアバッグに両側が縫製されたテザー片の中間部分をつまみ状態に縫製して前記折り畳まれた状態が保持され、前記テザー片は前記ガスによるエアバッグの内圧が所定値を超えると破断する布材料からなる点にある。
【0011】
また、前記課題を解決するための第2の技術的手段は、一部にガス抜き用のベントホールを備え、インフレータにより発生するガスで膨張して展開する車両用エアバッグにおいて、前記ベントホールがその周囲のエアバッグの一部によって覆われるように折り込み状に折り畳まれ、前記ベントホールを跨いだ状態でエアバッグに両側が縫製されたテザー片の中間部分をつまみ状態に縫製して前記折り畳まれた状態が保持され、前記ガスによるエアバッグの内圧が所定値を超えると前記テザー片が破断するようにテザー片に破断補助手段が備えられている点にある。
【0012】
そして、前記折り畳みによる折り込みラインが、前記ガスの拡散方向に沿って配置されている構造としてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の車両用エアバッグによれば、ベントホールがその周囲のエアバッグの一部によって覆われるように折り込み状に折り畳まれ、ベントホールを跨いだ状態でエアバッグに両側が縫製されたテザー片の中間部分をつまみ状態に縫製して前記折り畳まれた状態が保持され、テザー片はガスによるエアバッグの内圧が所定値を超えると破断する布材料からなる構造とされているため、エアバッグの展開初期においては、折り込み状に折り畳まれたエアバッグの基布部分が内圧によって互いに密着されるため、ベントホールからのガス漏れは有効に防止できる。
【0014】
また、エアバッグの展開中においても、テザー片が完全に破断されるまでは前述のように内圧によって常に密着された状態が維持されており、エアバッグの展開終期等において、内圧が大きくなって所定値を超えた場合にテザー片が破断し、折り込み状に折り畳まれた部分が一気に展開して広がり、ベントホールを開放するため、ベントホールからのガスの抜けだけでなく、エアバッグ内の容積の増加も招くため、より高性能な衝撃緩衝効果が安定して得られる利点がある。
【0015】
さらに、テザー片の縫製に際しても、ベントホールを跨いだ状態でエアバッグにその両側を縫製し、その後、ベントホール部分のエアバッグを折り込み状に折り畳んだ状態で、テザー片の中間部分をつまんだ形態で縫製すればよく、容易に縫製が行えると共に、従来のようにベントホールの周囲をガス漏れがしないように全体にわたって縫製する必要がないため、縫製部分も短くでき、生産性に優れるという利点がある。
【0016】
また、本発明の他の車両用エアバッグによれば、ベントホールがその周囲のエアバッグの一部によって覆われるように折り込み状に折り畳まれ、ベントホールを跨いだ状態でエアバッグに両側が縫製されたテザー片の中間部分をつまみ状態に縫製して折り畳まれた状態が保持され、ガスによるエアバッグの内圧が所定値を超えるとテザー片が破断するようにテザー片に破断補助手段が備えられた構造とされているため、上記同様、エアバッグの展開初期においては、折り込み状に折り畳まれたエアバッグの基布部分が内圧によって互いに密着されるため、ベントホールからのガス漏れは有効に防止できる。
【0017】
また、エアバッグの展開中においても、テザー片が完全に破断されるまでは内圧によって常に密着された状態が維持されており、エアバッグの展開終期等において、内圧が大きくなって所定値を超えた場合に破断補助手段位置でテザー片が破断し、折り込み状に折り畳まれた部分が一気に展開して広がり、ベントホールを開放するため、ベントホールからのガスの抜けだけでなく、エアバッグ内の容積の増加も招くため、より高性能な衝撃緩衝効果が安定して得られる利点がある。
【0018】
さらに、テザー片の縫製に際しても、ベントホールを跨いだ状態でエアバッグにその両側を縫製し、その後、ベントホール部分のエアバッグを折り込み状に折り畳んだ状態で、テザー片の中間部分をつまんだ形態で縫製すればよく、容易に縫製が行えると共に、従来のようにベントホールの周囲を全体にわたって縫製する必要がないため、縫製部分も短くでき、生産性に優れるという利点がある。
【0019】
また、上記のような車両用エアバッグにおいて、折り込み状に折り畳まれる折り込みラインが、ガスの拡散方向に沿って配置されている構造とすることにより、エアバッグの展開初期においてはテザー片に大きなテンションが作用せず、エアバッグの展開終期に至った段階でテザー片に大きなテンションが作用する構造となり、テザー片の不用意な破断が有効に防止でき、この点からも安定した衝撃緩衝効果が有効に発揮できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1ないし図6は、車両用エアバッグの一例として、例えば運転席用のエアバッグ1を示しており、各々円形状に裁断された上基布2と下基布3とがそれらの外周縁部分で互いに縫製され、この縫製糸による外周縫製部4によっていわゆる袋状に形成された構造とされている。なお、このような上基布2や下基布3としては、一般にエアバッグ1に採用されている織物を適宜使用すればよい。
【0021】
前記下基布3の中心部には、ガス供給部を構成するインフレータ取付用の取付孔5が形成されており、この取付孔5に従来同様、インフレータのガス吹出部が入り込んだ状態で固定される。また、下基布3の外周縁と取付孔5との中間部に位置して、適宜径を有したガス抜き用のベントホール6が形成されている。
【0022】
そして、エアバッグ1の製造に際しては、図1仮想線で示されるように、適宜幅と適宜長さを有して形成されると共に、不織布等からなる所望の破断強度を有したテザー片7を、下基布3におけるベントホール6を跨いだ状態で重ねて配置し、図2に示されるように、そのテザー片7の両側端部を下基布3側にそれぞれ縫製する。ここに、縫製糸による下基布側縫製部8によってテザー片7は下基布3に取り付けられる。
【0023】
その後、図3に示されるように、この下基布3上に前記上基布2を重合し、外周縁部分を互いに縫製した外周縫製部4を形成する。
【0024】
この袋状とされた上基布2および下基布3を、取付孔5を通じて引き出し、内外を反転させた後、図4ないし図7に示されるように、ベントホール6がその周囲の下基布3自身によって覆われるように内側に折り込み状に折り畳み、この折り畳み状態でテザー片7の中間部分を両側からつまんだ形態のいわゆるつまみ状態で縫製する。この縫製糸によるテザー片同士縫製部9によって、下基布3の前記折り畳み状態が保持される。
【0025】
そして、この際における下基布3の前記折り畳みによる折り込みライン10は、図5に示されるように、下基布3の径方向に沿って配置された構造とされており、ここに、取付孔5に取り付けられるインフレータにより発生するガスの拡散方向に沿って配置された構造となっている。
【0026】
本実施形態のエアバッグ1は以上のように構成されており、車両の衝突時等においてインフレータにより発生するガスでエアバッグ1が膨張する展開初期においては、図7に示されるように、ベントホール6部分が内側へ折り込まれた折り畳み状態がテザー片7によって保持されているため、下基布3における折り込み基布部分3aが逆止弁構造のように供給されたガスによる内圧Pによって互いに密着され、ベントホール6からのエアバッグ1外部へのガス漏れが有効に防止できる。
【0027】
また、エアバッグ1の展開中においても、テザー片7が完全に破断されるまでは前述のように内圧Pによって常に密着された状態が維持されている。そして、エアバッグの展開終期における内圧Pの上昇もしくは乗員の衝突によりエアバッグ1内の内圧Pが大きくなって所定値を超えた場合には、折り畳み状態を保持しているテザー片7が耐えきれずに破断する。
【0028】
このテザー片7の破断によって、図8に示されるように、下基布3の折り畳まれた折り込み基布部分3a部分が一気に展開して広がり、ベントホール6を開放する。このベントホール6の開放によって、ベントホール6からガスがエアバッグ1外部に抜けると共に、折り込み基布部分3a部分の展開によって、エアバッグ1内の容積の増加するため、エアバッグ1内の内圧Pが急激に下がり、より大きな衝撃緩衝効果が良好に得られる。また、テザー片7が破断されているため、ベントホール6からのガスの抜けを何ら阻害せず、ベントホール6による円滑なガス抜け機能を発揮でき、ここに、より高性能な衝撃緩衝効果が安定して発揮できる利点がある。
【0029】
さらに、テザー片7の縫製に際しても、広げた状態の下基布3におけるベントホール6を跨いだ状態でテザー片7を配置し、テザー片7の両側端部を下基布3に縫製し、その後、ベントホール6部分の下基布3を折り込み状に折り畳んだ状態で、テザー片7の中間部分をつまんだ形態で縫製すればよく、容易に縫製が行えると共に、従来のようにベントホール6の周囲を全体にわたって縫製する必要がないため、縫製部分も短くでき、生産性に優れ、安価に提供できるという利点がある。
【0030】
また、図10に示されるように、下基布3の取付孔5に装着されるインフレータ12により発生するガスでエアバッグ1が膨張する展開初期の伸び出しにおいては、下基布3の中心部から上基布2方向に向けてガスが拡散され、その後、上基布2や下基布3の径方向に充満される。そして、本実施形態においては、折り込み状に折り畳まれる下基布3の折り込みライン10が、下基布3の径方向に沿って配置されており、ここに、折り込みライン10がガスの拡散方向に沿って配置された構造となるため、エアバッグ1の展開初期においてはテザー片7に大きなテンションが作用せず、エアバッグ1のフル展開となる展開終期に至った段階でテザー片7に大きなテンションが作用するため、エアバッグ1展開途中におけるテザー片7の不用意な破断が有効に防止でき、この点からも安定した衝撃緩衝効果が有効に発揮できる。
【0031】
さらに、テザー片7の破断によってベントホール6を開放する構造であるため、テザー片7の布材料の選択や、テザー片7の生地幅の適宜選択によって、所望の破断強度を安定して得ることができ、安定した衝撃緩衝効果が良好に発揮できるエアバッグ1を提供できる。
【0032】
なお、上記実施形態においては、ベントホール6を覆う幅を有するテザー片7を示しているが、テザー片7の形状や幅等は、必要に応じて適宜決定すればよく、実施形態のような形状に何ら限定されない。
【0033】
図11は本発明の第2の実施形態を示しており、前記第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0034】
即ち、本実施形態におけるテザー片7においては、インフレータ12により発生するガスでエアバッグ1の内圧Pが所定値を超えるとテザー片7が破断するように、テザー片7における各下基布側縫製部8とテザー片同士縫製部9との相互間に、それぞれ破断補助手段としての切れ目14を形成した構造とされている。
【0035】
また、本実施形態においても、下基布3の折り込み状に折り畳まれた折り込みライン10は、下基布3の径方向に沿って配置された構造とされており、その他の構造も第1の実施形態と同様に構成されている。
【0036】
従って、本実施形態においても第1の実施形態と同様に、エアバッグ1が膨張する展開初期においては、ベントホール6部分が内側へ折り込まれた折り畳み状態がテザー片7によって保持されているため、下基布3における折り込み基布部分3aが逆止弁構造のようにガスによる内圧Pによって互いに密着され、ベントホール6からのエアバッグ1外部へのガス漏れが有効に防止でき、エアバッグ1の展開中においても、テザー片7が完全に破断されるまでは密着された状態が維持されている。
【0037】
そして、エアバッグの展開終期における内圧Pの上昇もしくは乗員の衝突によりエアバッグ1内の内圧Pが大きくなって所定値を超えた場合には、折り畳み状態を保持しているテザー片7が切れ目14位置より破断し、下基布3の折り畳まれた折り込み基布部分3a部分が一気に展開して広がり、ベントホール6を開放するため、安定してより高性能な衝撃緩衝効果が良好に得られる利点がある。
【0038】
また、テザー片7の縫製に際しても、第1の実施形態と同様にして縫製でき、容易に縫製が行えると共に、従来のようにベントホール6の周囲を全体にわたって縫製する必要がないため、縫製部分も短くでき、生産性に優れ、安価に提供できるという利点がある。
【0039】
さらに、下基布3の折り込みライン10が、下基布3の径方向に沿って配置され、いわゆるガスの拡散方向に沿って配置された構造となっているため、エアバッグ1の展開初期においてはテザー片7に大きなテンションが作用せず、エアバッグ1のフル展開となる展開終期に至った段階でテザー片7に大きなテンションが作用する構造であり、エアバッグ1展開途中におけるテザー片7の不用意な破断が有効に防止でき、この点からも安定した衝撃緩衝効果が有効に発揮できる。
【0040】
また、テザー片7に切れ目14を備えた構造としているため、エアバッグ1の内圧Pが所定値を超えた際、より確実な破断性能が確保でき、この点からも安定した衝撃緩衝効果が良好に発揮できるエアバッグ1を提供できる。そして、この切れ目14の切込み深さの調整により、テザー片7の破断強度の調整も容易に行える利点がある。
【0041】
なお、本実施形態においては、各下基布側縫製部8とテザー片同士縫製部9との相互間にそれぞれ切れ目14を備えた構造としているが、一方のみに形成した構造であってもよい。また、テザー片7の破断補助手段として切れ目14を備えた構造とされているが、ミシン目等であってもよく、実施形態の構造に何ら限定されない。
【0042】
さらに、上記各実施形態において、折り込みライン10がガスの拡散方向に沿って、即ち下基布3における径方向に沿って配置された構造を示しているが、その他の方向に沿って配置される構造であってもよく、また、運転席用のエアバッグ1に採用した構造を示しているが、助手席用や側面用等のエアバッグ1であっても同様に適用できる。このような助手席用や側面用等のエアバッグ1であっても、折り込みライン10をガスの拡散方向に配置することが好ましい。
【0043】
さらに、ベントホール6の数も1箇所に限らず、複数位置に設けられる構造であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるエアバッグの製造工程説明図である。
【図2】同製造工程説明図である。
【図3】同製造工程説明図である。
【図4】エアバッグの側面図である。
【図5】エアバッグの正面図である。
【図6】要部斜視図である。
【図7】要部断面図である。
【図8】エアバッグ展開時の要部説明断面図である。
【図9】同全体正面図である。
【図10】エアバッグの展開初期説明図である。
【図11】第2の実施形態における要部斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
1 エアバッグ
2 上基布
3 下基布
3a 折り込み基布部分
5 取付孔
6 ベントホール
7 テザー片
8 下基布側縫製部
9 テザー片同士縫製部
10 折り込みライン
12 インフレータ
14 切れ目




 

 


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