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給電装置 - 株式会社フジクラ
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発明の名称 給電装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−230495(P2007−230495A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−57750(P2006−57750)
出願日 平成18年3月3日(2006.3.3)
代理人 【識別番号】100092820
【弁理士】
【氏名又は名称】伊丹 勝
発明者 井出 剛久
要約 課題
レイアウト設計の自由度を向上させコストの削減を図り、スムーズな動きを確保する。

解決手段
給電装置1は、車体8とスライドドア9との間に電力を供給し、一端が車体8に固定されると共に他端がスライドドア9に固定され、且つこれらの中間部が屈曲可能な状態で両者間に配されるワイヤハーネス2と、このワイヤハーネス2の中間部と接触しつつスライドドア9のスライド移動と連動して相対方向に移動し、ワイヤハーネス2をPA方向に案内するスライダ3と、このスライダ3と共にワイヤハーネス2の中間部を収容する収容空間4を有し、スライドドア9に配設されその長手方向がPA方向に沿って延びる箱形形状のプロテクタ5とを備えて構成される。スライダ3の支持部3gは、プロテクタ5の収納室5f内で各凹部3c〜3eと各凸部5c〜5eとが緩衝部3hを介して係合する状態で収納される。
特許請求の範囲
【請求項1】
固定側部材と、この固定側部材に対してスライド移動可能な移動側部材との間を電気的に接続し両部材間に電力を供給する給電装置であって、
一端が前記固定側部材に固定されると共に他端が前記移動側部材に固定され、且つこれらの中間部が屈曲可能な状態で配されるワイヤハーネスと、
このワイヤハーネスの前記中間部と接触しつつ前記移動側部材のスライド移動と連動して前記移動側部材に対してスライド移動方向に移動し、前記ワイヤハーネスを案内するスライダと、
このスライダと共に前記ワイヤハーネスの前記中間部を収納する第1収納室を有し、前記移動側部材に配設され前記スライド移動方向に沿って延びる箱形形状のプロテクタとを備え、
前記スライダは、
前記スライド移動方向に向かって前記ワイヤハーネスが有する最小曲率半径よりも大きな曲率で曲げられた形状の湾曲部が形成されたハーネス接触部と、このハーネス接触部を前記プロテクタに対して移動可能な状態で支持すると共に、前記スライド移動方向と直交する方向に開口を有し前記スライド移動方向に沿って形成された溝状の複数の凹部及びこれらの凹部と外周表面側から連通するように形成された穴部を有する支持部と、この支持部の前記穴部に対して前記複数の凹部の一部を閉塞するように挿入された緩衝部とを有し、
前記プロテクタは、
前記スライダの前記支持部における前記複数の凹部と前記緩衝部を介してそれぞれ係合するように前記スライド移動方向に沿って形成された複数の凸部を有すると共に、前記支持部が前記スライド移動方向に沿って摺動自在に収納される第2収納室と、この第2収納室形成側と反対側に前記ワイヤハーネスを前記第1収納室から導出するために形成された開口部と、前記スライダに対して前記湾曲部が突出する側に付勢し復元力によって前記スライダを前記湾曲部が突出する側に引っ張る付勢手段とを有する
ことを特徴とする給電装置。
【請求項2】
前記スライダの前記支持部は、それぞれ反対方向に開口を有する一対の凹部と、この一対の凹部を結ぶ方向と直交する方向に開口を有する他の凹部とを備え、
前記プロテクタは、前記第2収納室が形成された筐体本体部と、この筐体本体部に対して着脱可能な筐体カバー部とを備え、前記筐体本体部には、前記第2収納室の対向する内壁面に前記一対の凹部とそれぞれ対向する方向から係合する一対の凸部が形成され、前記筐体カバー部には、前記第2収納室を覆う側の面に前記他の凹部と対向する方向から係合する他の凸部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の給電装置。
【請求項3】
前記スライダの前記支持部は、それぞれ反対方向に開口を有する一対の凹部を備え、
前記プロテクタは、前記第2収納室が形成された筐体本体部と、この筐体本体部に対して着脱可能な筐体カバー部とを備え、前記筐体本体部には、前記第2収納室の対向する内壁面に前記一対の凹部とそれぞれ対向する方向から係合する一対の凸部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の給電装置。
【請求項4】
前記プロテクタは、前記第2収納室が形成された筐体本体部と、この筐体本体部に対して着脱可能な筐体カバー部とを備え、
前記スライダの前記支持部は、前記筐体本体部の第2収納室底面方向に開口を有する一の凹部と、前記筐体カバー部により前記第2収納室が覆れる側の面方向に開口を有する他の凹部とを備え、
前記筐体本体部には、前記第2収納室の内壁面に前記一の凹部と対向する方向から係合する一の凸部が形成され、前記筐体カバー部には、前記第2収納室を覆う側の面に前記他の凹部と対向する方向から係合する他の凸部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の給電装置。
【請求項5】
前記付勢手段は、前記第2収納室の前記スライド移動方向に存する内壁面に一端が固定され、この内壁面と対向配置される前記スライダの前記支持部の外周表面に他端が固定された引張りバネ部により構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の給電装置。
【請求項6】
前記スライダの前記緩衝部は、フェルト材からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の給電装置。
【請求項7】
前記ワイヤハーネスは、複数の電線を束ねてこれらを保護部材により覆った構造からなるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の給電装置。
【請求項8】
前記保護部材は、コルゲート材からなることを特徴とする請求項7記載の給電装置。
【請求項9】
前記固定側部材は自動車の車体であり、前記移動側部材は前記自動車の車体に取り付けられたスライドドアであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の給電装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定側部材と、この固定側部材に対して移動可能な移動側部材との間を接続しつつ電力を供給する給電装置に関し、特に自動車のスライドドアに適用され、このスライドドアに搭載された各種の電装部品に電力を供給する給電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のスライドドア側へ車体側から電力を供給するための給電装置の一例として、例えば特許文献1に開示されているものが知られている。この給電装置は、ワイヤハーネスを、例えば板バネによって常に上方向に屈曲させつつ収容し、スリット状の開口部から導出させる給電用ハーネスプロテクタを備えてなる。この給電用ハーネスプロテクタは、開口部に沿って縦断面形状が湾曲状あるいは傾斜状となる形状で形成されたガイド部と、このガイド部の端部に形成され徐々に高さ方向に湾曲あるいは傾斜した形状のハーネス誘導部とを有し、このハーネス誘導部に隣接して開口部に続くように形成されたハーネス導出用の口部を備えた構造からなる。
【0003】
そして、この給電装置では、このように構成された給電用ハーネスプロテクタをスライドドア及び車体のいずれか一方に配置し、いずれか他方にハーネス固定部を配置して、このハーネス固定部と同じ高さに口部を位置させるようにしている。これにより、スライドドアの全閉あるいは全開位置で口部からハーネス固定部にワイヤハーネスを水平方向に導出させ、ワイヤハーネスの傷みを防ぐことができる構成とされている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−335188号公報、段落0017〜0021、図1〜4
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の給電装置では、給電用ハーネスプロテクタ内で板バネによりワイヤハーネスを常に上方向に付勢している。このため、給電用ハーネスプロテクタの外形が大きくなり、例えばスライドドア側の電装部品の配設スペースを圧迫してしまい、電装部品のレイアウト設計の自由度を制限してしまうという問題がある。
【0006】
また、上述した従来の給電装置では、ハーネス固定部を車体に対して、例えばブラケットの固定軸を支点にして車両の前後方向に揺動自在な状態で取り付けているため、給電装置を実現するための部品点数が多くなり、製造コストや組立コストなどの各種のコストが増加してしまうという問題がある。
【0007】
さらに、上述した従来の給電装置では、給電用ハーネスプロテクタの開口部及び口部からワイヤハーネスを単純にハーネス固定部に向けて導出する構造であるため、給電用ハーネスプロテクタの内部にこれらの開口部や口部を介して異物などが入り込んでしまい、ワイヤハーネスを傷つけたりワイヤハーネスの動きに著しく影響を与えてしまったりする可能性があるという問題がある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、レイアウト設計の自由度を向上させつつコストの削減を図り、ワイヤハーネスの動きを確実に支援してスムーズに動かすことが可能となる給電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る給電装置は、固定側部材と、この固定側部材に対してスライド移動可能な移動側部材との間を電気的に接続し両部材間に電力を供給する給電装置であって、一端が前記固定側部材に固定されると共に他端が前記移動側部材に固定され、且つこれらの中間部が屈曲可能な状態で配されるワイヤハーネスと、このワイヤハーネスの前記中間部と接触しつつ前記移動側部材のスライド移動と連動して前記移動側部材に対してスライド移動方向に移動し、前記ワイヤハーネスを案内するスライダと、このスライダと共に前記ワイヤハーネスの前記中間部を収納する第1収納室を有し、前記移動側部材に配設され前記スライド移動方向に沿って延びる箱形形状のプロテクタとを備え、前記スライダは、前記スライド移動方向に向かって前記ワイヤハーネスが有する最小曲率半径よりも大きな曲率で曲げられた形状の湾曲部が形成されたハーネス接触部と、このハーネス接触部を前記プロテクタに対して移動可能な状態で支持すると共に、前記スライド移動方向と直交する方向に開口を有し前記スライド移動方向に沿って形成された溝状の複数の凹部及びこれらの凹部と外周表面側から連通するように形成された穴部を有する支持部と、この支持部の前記穴部に対して前記複数の凹部の一部を閉塞するように挿入された緩衝部とを有し、前記プロテクタは、前記スライダの前記支持部における前記複数の凹部と前記緩衝部を介してそれぞれ係合するように前記スライド移動方向に沿って形成された複数の凸部を有すると共に、前記支持部が前記スライド移動方向に沿って摺動自在に収納される第2収納室と、この第2収納室形成側と反対側に前記ワイヤハーネスを前記第1収納室から導出するために形成された開口部と、前記スライダに対して前記湾曲部が突出する側に付勢し復元力によって前記スライダを前記湾曲部が突出する側に引っ張る付勢手段とを有することを特徴とする。
【0010】
また、スライダの支持部は、例えばそれぞれ反対方向に開口を有する一対の凹部と、この一対の凹部を結ぶ方向と直交する方向に開口を有する他の凹部とを備え、プロテクタは、例えば第2収納室が形成された筐体本体部と、この筐体本体部に対して着脱可能な筐体カバー部とを備え、筐体本体部には、例えば第2収納室の対向する内壁面に前記一対の凹部とそれぞれ対向する方向から係合する一対の凸部が形成され、筐体カバー部には、例えば第2収納室を覆う側の面に他の凹部と対向する方向から係合する他の凸部が形成されている。
【0011】
また、スライダの支持部は、例えばそれぞれ反対方向に開口を有する一対の凹部を備え、プロテクタは、第2収納室が形成された筐体本体部と、この筐体本体部に対して着脱可能な筐体カバー部とを備え、筐体本体部には、第2収納室の対向する内壁面に一対の凹部とそれぞれ対向する方向から係合する一対の凸部が形成されている。
【0012】
プロテクタは、前記第2収納室が形成された筐体本体部と、この筐体本体部に対して着脱可能な筐体カバー部とを備え、スライダの支持部は、例えば筐体本体部の第2収納室底面方向に開口を有する一の凹部と、筐体カバー部により第2収納室が覆れる側の面方向に開口を有する他の凹部とを備え、筐体本体部には、第2収納室の内壁面に一の凹部と対向する方向から係合する一の凸部が形成され、筐体カバー部には、第2収納室を覆う側の面に前記他の凹部と対向する方向から係合する他の凸部が形成されている。
【0013】
また、付勢手段は、例えば第2収納室の前記スライド移動方向に存する内壁面に一端が固定され、この内壁面と対向配置されるスライダの支持部の外周表面に他端が固定された引張りバネ部により構成されている。なお、スライダの緩衝部は、例えばフェルト材からなる。
【0014】
そして、ワイヤハーネスは、例えば複数の電線を束ねてこれらを保護部材により覆った構造からなる。また、保護部材は、例えばコルゲート材からなる。更に、固定側部材は例えば自動車の車体であり、移動側部材は例えば自動車の車体に取り付けられたスライドドアである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、固定側部材と移動側部材とを電気的に接続する屈曲可能なワイヤハーネスの中間部が、このワイヤハーネスを移動側部材のスライド移動方向に案内するスライダと共に固定側部材あるいは移動側部材に配設されるスライド移動方向に沿って延びる箱形形状のプロテクタに収容される。このため、プロテクタの外形を小さくすることができ、電装部品などのレイアウト設計の自由度を向上させることができる。
【0016】
また、本発明によれば、固定側部材及び移動側部材にそれぞれ固定されるワイヤハーネスの両端部に、いわゆる揺動機構を設ける必要がなく、給電装置を構成する部品点数を削減してコストの低減を図ることが可能となる。さらに、本発明によれば、スライダの支持部が収納されるプロテクタの第2収納室(収納室)で、支持部の複数の凹部と第2収納室の複数の凸部とを緩衝部を介して係合させ、スライダをスライド移動方向に沿って摺動自在に移動させる。このため、プロテクタの開口部から第1収納室(収容空間)内に異物などが混入した場合でも第2収納室における支持部の動きに対しては影響を与えることはなく、スライダが確実に動いてワイヤハーネスをスムーズに動かすことが可能となる。
【0017】
また、本発明によれば、スライダの支持部における複数の凹部と第2収納室(収納室)の複数の凸部とが緩衝部を介して係合するため、プロテクタ内でのスライダの移動時にガタつきなどを抑えて確実にスライダを移動させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る給電装置の構造を示す分解斜視図、図2及び図3は、この給電装置のスライダを示す外観斜視図、図4は、この給電装置のスライダとプロテクタとの配置関係を示す分解斜視図、図5は、この給電装置でワイヤハーネスを配した後の図4におけるA−A’断面図である。
【0020】
また、図6は、この給電装置を自動車のスライドドアに配設した状態を示す斜視図、図7〜図9、図10〜図12及び図13〜図15は、この給電装置におけるスライドドアの全開位置から全閉位置までの動きを示す動作説明図である。なお、図7〜図9は、給電装置を上方から簡易的に見た状態の動作説明図であり、図10〜図12は、給電装置の内部における各部の動きを簡易的に見た状態の動作説明図であり、図13〜図15は、給電装置を車内側から簡易的に見た状態の動作説明図である。
【0021】
図1に示すように、給電装置1は、固定側部材としての自動車の車体8(図7〜図9参照、以下同じ)と、この車体8に対してスライド移動方向である図7〜図15中矢印PA方向(以下、「PA方向」という)にスライド移動可能な移動側部材としてのスライドドア9(図6〜図9参照、以下同じ)との間を電気的に接続して、両者間に電力を供給するものである。なお、スライドドア9は、車体8の左側に取り付けられていることとする。
【0022】
この給電装置1は、一端が車体8にハーネス固定部7(図6〜図9及び図13〜図15参照、以下同じ)及びコネクタ6(図7〜図9参照、以下同じ)を介して固定されると共に他端がスライドドア9に固定され、且つこれらの中間部が屈曲可能な状態で車体8及びスライドドア9間に配されるワイヤハーネス2と、このワイヤハーネス2の中間部と接触しつつスライドドア9のスライド移動と連動して相対方向に移動し、ワイヤハーネス2をPA方向に案内するスライダ3と、このスライダ3と共にワイヤハーネス2の中間部を収容する収容空間4を有し、例えばスライドドア9に配設されその長手方向がPA方向に沿って延びる箱形形状のプロテクタ5とを備えて構成されている。
【0023】
なお、ワイヤハーネス2は、一端がコネクタ6を介して車体8側の配線(図示せず)と接続された状態でハーネス固定部7により固定され、他端がスライドドア9側のパワーウィンドウ装置などの各電装部品(図示せず)と図示しないコネクタを介して接続され固定されている。この場合、ワイヤハーネス2の各固定端は、いわゆる揺動機構によって揺動自在に固定されている必要はない。このワイヤハーネス2は、例えば複数の電線を束ねてこれらの外周部をコルゲート材からなる保護部材で覆った構造からなり、屈曲可能となるように適度な可撓性及び弾性を備えるものである。ここで、上記PA方向は、車体8の前後方向を指すこととし、以降において「前後」は車体8の前後と一致する方向を示すこととする。
【0024】
一方、スライダ3は、例えば樹脂成形部材からなり、図1〜図4に示すように、後方向に向かってワイヤハーネス2が有する最小曲率半径よりも大きな曲率で曲げられた形状の湾曲部3aが形成されたハーネス接触部3bと、このハーネス接触部3bをプロテクタ5に対して移動可能な状態で支持すると共に、PA方向と直交する方向に開口を有しPA方向に沿って形成された溝状の一対の凹部3c,3dと他の凹部3eとからなる複数の凹部3c〜3e及びこれらの凹部3c〜3eと外周表面から連通するように形成された穴部3fを有する支持部3gと、この支持部3gの穴部3fに対して各凹部3c〜3eの一部を閉塞するように挿入されたフェルト材からなる緩衝部3hとを有し、これらが平板状に形成された連結部3iによって連結された構造からなる。この構造により、ワイヤハーネス2の中間部は、ハーネス接触部3bと支持部3gとの間の連結部3iにおける凹状部分を必ず通るように配され、最も屈曲した状態のときには、湾曲部3aに沿って曲げられた状態となる。
【0025】
そして、プロテクタ5は、スライダ3と同様に樹脂成形部材からなり、図1、図4及び図5に示すように、スライダ3の支持部3gにおける各凹部3c〜3eと緩衝部3hを介してそれぞれ係合するようにPA方向に沿って形成された突条の一対の凸部5c,5dと他の凸部5eとからなる複数の凸部5c〜5eを有すると共に、支持部3gがPA方向に沿って摺動自在に収納される空間からなる収納室5fと、この収納室5f形成側と反対側にワイヤハーネス2を収容空間4から導出するために形成された開口部5gとを有する構造からなる。なお、この開口部5gは、例えばプロテクタ5の後方向側部の一部と下部とを連続して開口状態にすることによって形成されている。また、プロテクタ5の前方向側部の一部には、ワイヤハーネス2をスライドドア9の固定側へ導出するための導出穴5hが形成されている。
【0026】
このように構成された給電装置1では、ワイヤハーネス2の中間部がスライダ3と共にPA方向にその長手方向が沿って延びる箱形形状のプロテクタ5に収容されるため、プロテクタ5の外形を小さく構成でき、例えば図6に示すように、スライドドア9側に給電装置1を配設した場合などに各種の電装部品の配設スペースを広くとることができ、レイアウト設計の自由度を向上させることが可能となる。また、ワイヤハーネス2のいわゆる余長は、プロテクタ5内でスライダ3によって吸収される。
【0027】
なお、スライダ3の支持部3gは、例えばプロテクタ5の収納室5fにおいては、一対の凹部3c,3dと一対の凸部5c,5dとが緩衝部3hを介して係合すると共に、他の凹部3eと他の凸部5eとが、例えば上記一対の凹部3c,3dを結ぶ方向と直交する方向において同様に緩衝部3hを介して係合することによって摺動自在に収納されている。これにより、プロテクタ5内でのスライダ3の移動時に、支持部3gの収納室5f内におけるガタつきを効果的に抑えつつスムーズに支持部3gを移動させることができるため、スライドドア9のスライド移動に連動させて確実にスライダ3を移動させることが可能となる。
【0028】
また、プロテクタ5は、例えば収納室5fが形成された筐体本体部5aと、この筐体本体部5aに対して着脱可能な筐体カバー部5bとを備えて構成されている。そして、筐体本体部5aには、収納室5fの対向する内壁面にスライダ3の支持部3gの一対の凹部3c,3dとそれぞれ対向する方向から係合する一対の凸部5c,5dが形成されている。また、筐体カバー部5bには、収納室5fを覆う側の面にスライダ3の支持部3gの他の凹部3eと対向する方向から係合する他の凸部5eが形成されている。これにより、ワイヤハーネス2やスライダ3のメンテナンス時などにおけるアクセス性を向上させつつ確実に収納室5f内において支持部3gを収納する構造を実現することができる。
【0029】
なお、プロテクタ5の収納室5fにおける一対の凸部5c,5dのうち、例えば凸部5cは、図4に示すように、収納室5fの後方向内壁面においては形成されておらず、この部分を利用して筐体本体部5aからスライダ3の支持部3gを容易に取り外すことができるため、メンテナンス性を向上させることができる。
【0030】
また、プロテクタ5内に収容されるワイヤハーネス2の中間部は、収納室5fの壁部5j及びスライダ3の連結部3iによって収納室5fとは空間的に隔離されるため、開口部5gから異物などが混入した場合でも収納室5fへの更なる混入は効果的に防ぐことができ、結果として支持部3gの摺動に影響を与えることはない。
【0031】
ここで、プロテクタ5は、例えば図1に示すように、収納室5fの後方向に存する内壁面に一端が固定され、この内壁面と対向位置されるスライダ3の支持部3gの外周表面に他端が固定された引張りバネ部5iを更に備えて構成されていてもよい。これにより、スライドドア9の全開位置から全閉位置への動きの際に、スライダ3の移動をよりスムーズにすることができる。
【0032】
図7、図10及び図13に示すように、このように構成された給電装置1によれば、スライドドア9がPA方向における後方向にて全開位置となっている場合、収容空間4内のワイヤハーネス2の中間部は、プロテクタ5の壁部5jの開口部5g側でスライダ3のハーネス接触部3b及び連結部3iと接触したまま引張りバネ部5iによって最も張力がかかった状態で屈曲するが、湾曲部3aにより最小曲率よりも折り曲がってしまうことはない。このため、ワイヤハーネス2の中間部に無理な引っ張りや圧縮などの余計なストレスがかかることはない。
【0033】
そして、図8、図11及び図14に示すように、スライドドア9を全開位置から全閉位置に向けてPA方向における前方向に途中までスライド移動させた場合、収容空間4内のワイヤハーネス2の中間部は、上記と同様にプロテクタ5の壁部5jの開口部5g側でスライダ3のハーネス接触部3b及び連結部3iと接触したまま引張りバネ部5hによってある程度の張力がかかった状態で屈曲するが、湾曲部3aにより折り曲がる形状は規制されたままとなる。
【0034】
最後に、図9、図12及び図15に示すように、スライドドア9がPA方向における前方向にて全閉位置となっている場合、収容空間4内のワイヤハーネス2の中間部は、プロテクタ5の壁部5jの開口部5g側でスライダ3のハーネス接触部3b及び連結部3iと接触はしているが湾曲部3aとは接触していない状態で略直線状に配される。
【0035】
このような一連のスライドドア9の動きの中で、この給電装置1では、スライダ3の支持部3gがプロテクタ5の収納室5f内で各凹部3c〜3e、各凸部5c〜5e及び緩衝部3hによってガタつくことなく移動し、また、壁部5jによって収納室5fが収容空間4から空間的に隔離された状態となるため、スライダ3をスムーズに移動させることができると共に開口部5gから異物が混入してもスライダ3の動きを妨げないようにすることができる。
【0036】
なお、上述した実施の形態の給電装置1は、自動車の車体8とスライドドア9との間に電力を供給するものとして適用した場合について説明したが、その他、列車や航空機などの移動体、あるいは各種アトラクションなどを有する施設などにおいて、固定側部材と移動側部材との間に電力を供給する場合においても適用することが可能である。
【0037】
また、上述した実施の形態の給電装置1は、支持部3gをスムーズに移動させるなどのために、スライダ3の支持部3gに3つの凹部3c〜3eが形成され、各凹部3c〜3eと緩衝部3hを介してそれぞれ係合するように形成された突条の凸部5c〜凸部5eがプロテクタ5に形成される構造とされていたが、支持部3gのスムーズな移動等を実現可能な構成であれば、例えば2つの凹部及び凸部、あるいは4個以上の凹部及び凸部による構造とされていてもよい。例えば、3つの凹部3c〜3eと3つの凸部5c〜凸部5eのうち、凹部3cと凸部5cが形成されておらず、2つの凹部3d〜3eと2つの凸部5d〜凸部5eが形成されているのみであっても、支持部3gのスムーズな移動等を実現することができる。また、例えば、3つの凹部3c〜3eと3つの凸部5c〜凸部5eのうち、凹部3eと凸部5eが形成されておらず、一対の凹部3c〜3dと一対の凸部5c〜凸部5dが形成されているのみであっても、支持部3gのスムーズな移動等を実現することができる。
【0038】
また、上述した実施の形態の給電装置1は、車体8の左側に取り付けられるスライドドア9に設置されるものとして説明したが、車体8の右側に取り付けられるスライドドアに設置される給電装置に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係る給電装置の構造を示す分解斜視図である。
【図2】同給電装置のスライダを示す外観斜視図である。
【図3】同給電装置のスライダを示す外観斜視図である。
【図4】同給電装置のスライダとプロテクタとの配置関係を示す分解斜視図である。
【図5】同給電装置でワイヤハーネスを配した後の図4におけるA−A’断面図である。
【図6】同給電装置を自動車のスライドドアに配設した状態を示す斜視図である。
【図7】同給電装置を上方から簡易的に見た状態の動作説明図である。
【図8】同給電装置を上方から簡易的に見た状態の動作説明図である。
【図9】同給電装置を上方から簡易的に見た状態の動作説明図である。
【図10】同給電装置の内部における各部の動きを簡易的に見た状態の動作説明図である。
【図11】同給電装置の内部における各部の動きを簡易的に見た状態の動作説明図である。
【図12】同給電装置の内部における各部の動きを簡易的に見た状態の動作説明図である。
【図13】同給電装置を車内側から簡易的に見た状態の動作説明図である。
【図14】同給電装置を車内側から簡易的に見た状態の動作説明図である。
【図15】同給電装置を車内側から簡易的に見た状態の動作説明図である。
【符号の説明】
【0040】
1…給電装置、2…ワイヤハーネス、3…スライダ、4…収容空間、5…プロテクタ、6…コネクタ、7…ハーネス固定部、8…車体、9…スライドドア。




 

 


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