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発明の名称 車両用の照明装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−196919(P2007−196919A)
公開日 平成19年8月9日(2007.8.9)
出願番号 特願2006−19690(P2006−19690)
出願日 平成18年1月27日(2006.1.27)
代理人 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
発明者 榊原 泰博 / 大松 直樹 / 石川 幸毅 / 上片野 充
要約 課題
車両内における照明装置の配置スペースを削減し、かつ配線の取り回しを容易化すること。

解決手段
ボード照明装置L1の透光部14b及びコンソール照明装置L2の透光部17bを、加飾用光を発光し得る加飾用発光部及び照明用光を発光し得る照明用発光部として機能させるように構成する。そして、ボード照明装置L1をグラブボックス13の上方に配設することで、グラブボックス13の周辺を加飾するとともに、グラブボックス13の開放時にボックス空間13aを照明する。また、コンソール照明装置L2をセンターコンソール12の上方に配設することで、センターコンソール12の周辺を加飾するとともに、搭乗者の足元を照明する。
特許請求の範囲
【請求項1】
発光体の発した光を車室内に照射する発光部を有する車両用の照明装置であって、
前記発光部は、前記車室内に装飾効果を付与する加飾用光を発光し得る加飾用発光部と車室内における所定部位を照明して照明効果を付与する照明用光を発光し得る照明用発光部とを一体化して構成したことを特徴とする車両用の照明装置。
【請求項2】
前記発光体は、透光性を有する導光体であって、
前記導光体は、当該導光体を支持する支持部が形成された支持部材により前記発光部の裏面側に装着されており、
前記支持部材において前記発光部と対向する部位には、装飾が施されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用の照明装置。
【請求項3】
前記発光部には、前記発光体の発した光を透過しないように装飾が施された装飾部が連設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用の照明装置。
【請求項4】
前記車両の照明装置は、グラブボックスの周辺、又はセンターコンソールの周辺に設けられるものであって、
前記グラブボックスの周辺に設けられる場合において前記発光部は、前記グラブボックスの周辺を加飾するとともに前記グラブボックスの開放時に当該グラブボックスの収納空間を照明し、
前記センターコンソールの周辺に設けられる場合において前記発光部は、前記センターコンソールの周辺を加飾するとともに搭乗者の足元を照明することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の車両用の照明装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光体の発した光を車室内に照射する発光部を有する車両用の照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の室内において、当該室内の装飾を向上させる目的の照明装置や便宜を図るための照明装置が、車両の室内に取り付けられている。このような照明装置として、車両の乗降の便宜を図るために、車両の乗降の際に照明により足元を照らすことで乗降のサポートをするものがある(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1の照明装置では、照明装置及びカバー部とをサイドミラーの底面に一体に取り付けるようにしている。また、前記照明装置では、複数個のLEDランプを実装し、使用者の足元が広範囲に亘って照らされるようにしている。そして、車両のエンジン停止時において、車両が備えるキーレスエントリにより車両ドアのロックが解除された場合、前記照明装置を点灯させ使用者の足元が乗車時に照らされるようになっている。
【特許文献1】特開2005−1612号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記特許文献1に記載の照明装置では、所定時間の点灯を継続した後、点灯を消灯させるようになっている。すなわち、前記照明装置により点灯は、所定時間で消灯してしまうため、当該照明装置を車両の装飾を向上させる目的の装飾用の照明として用いることはできなかった。したがって、車両の装飾を向上させる目的で照明を用いる場合には、前記照明装置とは別に新たに装飾用の照明装置を備え付ける必要があった。すなわち、新たに装飾用の照明装置を備え付ける分だけ、当該照明装置の設置スペースを確保しなければいけないとともに、当該照明装置用にハーネスなどを配線する必要があった。また、装飾用の照明装置用にハーネスなどを配線する分、ハーネスなどが絡まったり、車室内においてハーネス同士が衝突することで異音が発生する虞があった。
【0004】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両内における照明装置の配置スペースを削減し、かつ配線の取り回しを容易化することができる車両用の照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、発光体の発した光を車室内に照射する発光部を有する車両用の照明装置であって、前記発光部は、前記車室内に装飾効果を付与する加飾用光を発光し得る加飾用発光部と車室内における所定部位を照明して照明効果を付与する照明用光を発光し得る照明用発光部とを一体化して構成したことを要旨とする。
【0006】
これによれば、加飾用光の発光による加飾機能と照明用光の発光による照明機能の両方を備えた照明装置を実現し得る。すなわち、加飾用発光部と照明用発光部とが一体化されることで前記両機能を備えた照明装置を単一の装置で実現することができ、照明機能を備えた照明装置と加飾機能を備えた照明装置とを別々に設ける必要がなくなる。したがって、車両内における照明装置の配置スペースを削減し、かつ配線の取り回しを容易化することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用の照明装置において、前記発光体は、透光性を有する導光体であって、前記導光体は、当該導光体を支持する支持部が形成された支持部材により前記発光部の裏面側に装着されており、前記支持部材において前記発光部と対向する部位には、装飾が施されていることを要旨とする。これによれば、少なくとも装飾が施された部分においては、車室内から透光部を介して透光部の裏側が見えないようすることができる。したがって、車室内の装飾効果を高めることできる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用の照明装置において、前記発光部には、前記発光体の発した光を透過しないように装飾が施された装飾部が連設されていることを要旨とする。
【0009】
これによれば、装飾部の有する装飾効果と、透光部の有する装飾効果を異質の効果とすることができる。すなわち、光を照射していない場合であっても、照明装置は、装飾部により装飾効果を有することができる。さらに、光を照射している場合、照明装置は、装飾部の装飾と、透光部から照射される照射光により、さらに装飾効果を増すことができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の車両用の照明装置において、前記車両の照明装置は、グラブボックスの周辺、又はセンターコンソールの周辺に設けられるものであって、前記グラブボックスの周辺に設けられる場合において前記発光部は、前記グラブボックスの周辺を加飾するとともに前記グラブボックスの開放時に当該グラブボックスの収納空間を照明し、前記センターコンソールの周辺に設けられる場合において前記発光部は、前記センターコンソールの周辺を加飾するとともに搭乗者の足元を照明することを要旨とする。
【0011】
これによれば、照明装置をグラブボックスの周辺に設けることにより、当該グラブボックスの閉鎖時には照明装置によって周辺を加飾し、グラブボックスの開放時には収納空間を照明することができる。また、照明装置をセンターコンソールの周辺に設けることにより、当該センターコンソールの周辺を照明装置によって加飾し、かつ搭乗者の足元を照明することができる。したがって、照明装置に加飾機能と照明機能の両方を持たせることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、車両内における照明装置の配置スペースを削減し、かつ配線の取り回しを容易化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を車両用の照明装置に具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
図1は、車室内を車両後方から前方に向って見た状態が示されている。
【0014】
図1に示すように、車室内において、車両前方には、インストルメントパネル10が車幅方向に沿って配設されている。このインストルメントパネル10には、助手席の正面に位置するようにダッシュボード11が設けられているとともに、運転席と助手席の間である車両の中央にセンターコンソール12が設けられている。ダッシュボード11の下方には、グラブボックス13が配設されている。グラブボックス13は、図2に示すように、収納物を収納する収納空間としてのボックス空間13aと、当該ボックス空間13aの収納口13bを開放及び閉鎖する開閉扉13cとから構成されている。センターコンソール12には、シフト装置15が配設されているとともに、当該シフト装置15の後方にコンソールボックス16が配設されている。センターコンソール12の両側には、助手席用のシート18と、運転席用のシート19が配設されている。
【0015】
そして、本実施形態においてグラブボックス13の上縁13d(ボックス空間13aの上方)には、ボード照明装置L1が配設されている。また、本実施形態においてセンターコンソール12の両側面の上縁12aには、コンソール照明装置L2が配設されている。コンソール照明装置L2は、シフト装置15の側面を通ってコンソールボックス16まで延設されている。本実施形態においてコンソール照明装置L2は、助手席側と運転席側の両方にセンターコンソール12を中心に対称的に設けられており、図1には助手席側のコンソール照明装置L2のみを示す。
【0016】
ボード照明装置L1は、透明のアクリル樹脂で成形されているとともに、一部が発光可能な装飾部材14と、当該装飾部材14の内部に光を照射する照明部20とから構成されている。コンソール照明装置L2は、透明のアクリル樹脂で成形されているとともに、一部が発光可能な装飾部材17と、当該装飾部材17の内部に光を照射する照明部20とから構成されている。
【0017】
以下、ボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2の具体的な構成を図3〜図5に基づき説明する。
最初に、ボード照明装置L1の構成を図3及び図4に基づき説明する。
【0018】
図3(a)に示すように、ボード照明装置L1を構成する装飾部材14は、正面視長方形状で、四隅が丸みをおびるように成形されている。また、装飾部材14の表面は、図3において上下方向の中央が図3の紙面上手前側に向かって突出し、その突出部位から装飾部材14の外縁に向かって斜状をなすように形成されている(図3(b),(c)参照)。図3(b)は、図3において装飾部材14の左右方向中央の断面図であり、当該左右方向中央において装飾部材14は、突出部位から装飾部材14の上方及び下方にそれぞれ斜状をなすように形成されている。図3(c)は、図3において装飾部材14の左端部の断面図であり、左端部において装飾部材14は、突出部位から装飾部材14の下方に斜状をなすように形成されている。
【0019】
また、本実施形態の装飾部材14は、模様(例えば、図1の拡大図に示す木目調の模様)が施された装飾部14aと、模様が施されておらず、光を透過可能な発光部としての透光部14bとから構成されており、装飾部14aと透光部14bは一体成形されている。装飾部14aには、インモールド成形法や水圧転写法などにより模様が施される。装飾部14aは、光を透過しないように模様が施されている。なお、装飾部材14では、図3において上部側が装飾部14aであり、下部側が透光部14bとなっている。
【0020】
装飾部14aの裏面には、装飾部材14の車室内への配設時に位置決めをする位置決め部22が突出するように形成されているとともに、当該位置決め部22の途中から下方に向って突出する突部23が形成されている。また、透光部14bは、装飾部材14の突出部位の下方側に連設されており、装飾部材14の斜状面を形成するように前傾した傾斜面H1と当該傾斜面H1に連設される水平な水平面H2を有するように屈曲した形状とされている。傾斜面H1と水平面H2は、光を車室内に照射(発光)する発光面となる。そして、透光部14bにおいて傾斜面H1を透光した光は、図3(b)に示すように装飾部材14に対して斜め前方に向かって照射される一方で、水平面H2を透光した光は、図3(b)に示すように装飾部材14の下方(垂直方向)に向かって照射される。
【0021】
また、装飾部材14の裏面側には、突部23を含む装飾部14aの内面と透光部14bの内面とにより一部に開口部14cを有する収容空間25が形成されている。収容空間25は、装飾部材14の左右方向の両端部間に亘って形成されている。本実施形態の前記収容空間25には、光を照射するための照明部20が収容されるとともに、当該照明部20を支持するための支持部材としての支持具21が収容されるようになっている。
【0022】
支持具21は、樹脂製とされており、透光部14bの裏面と同一形状をなす表面27aを有する支持具本体27を有しており、当該支持具本体27には、収容空間25内において照明部20(導光体30)を支持する鉤状の支持部26が形成されている。また、支持具本体27には、当該支持具本体27を切り欠いた切欠き部28と、当該切欠き部28の下方に延びる延設部29とが形成されている。また、支持具本体27の表面27aであって、支持具21を収容空間25に収容した状態において透光部14bの内面と対向する部位には、金属調の光沢のある装飾が施されている。以下の説明では、前記装飾が施された支持具本体27の表面27aを、「施工面K1」と示す(図3(b)の拡大図)。支持具21は、装飾部材14に形成される収容空間25と同じ長さであり、装飾部材14の左右方向の両端部間に亘る長さで形成されている。
【0023】
図4に示すように、照明部20は、直方体状に形成された透光性を有する樹脂製の発光体としての導光体30を備えている。導光体30の一面には、図4における導光体30の上下方向に複数(図3では5箇所)のスリット(溝)Sが形成されている。複数のスリットSは、図4における導光体30の左右方向に所定の間隔を空けて形成されている。スリットSは、深さ方向に沿う断面がV字状をなしており、最深部に向かって溝幅が狭くなるように対向する2面のスリット面Mから構成されている。以下の説明では、図3においてスリットSが形成された導光体30の面を「後面30b」と示し、当該後面30bに対向する導光体30の面を「前面30a」と示す。
【0024】
また、導光体30の一端には、光を照射するLEDランプ(図示しない)を備える光源31が配設されている。また、光源31には、当該光源31が光を照射するために必要な電源の供給を行うとともに、光の照射を制御する制御部(図示しない)を接続するためのハーネス32が接続されている。そして、光源31からは、前記制御部の指示に従い光が導光体30の一端から図3において導光体30の反対端(右側の端部)に向かって照射される。
【0025】
光源31から導光体30に入射された入射光は、導光体30の一端側(光源31側)から入射し、空気(導光体30の外側)との屈折率の差及び当該導光体30の各内面により全反射しながら導光体30内を伝播する。その伝播の際において、入射光の一部は、後面30bに形成された各スリット面Mにより反射し、その反射した反射光は、前面30a側へ反射するとともに、当該前面30aを透過して導光体30から外部へ出射されるようになっている。また、各スリット面Mにより反射せず導光体30の後面30bを透過した入射光は、導光体30の後面30bに配設される反射板R(図3(b)の拡大図及び図5(b)の拡大図参照)により、再び導光体30内に戻されるようになっている。反射板Rは、光を反射又は拡散することができる白色のシート状のものである。また、反射板Rは、支持具本体27において導光体30を支持する部位に設けられている。そして、導光体30内に戻された入射光は、前面30aで全反射又は前面30aを透過することとなる。このため、導光体30を伝播する入射光により導光体30の全体から光が出射され、導光体30の全体(正面30aの全体)から光を出射(照射)することができる。
【0026】
図3(b)及び(c)に示すように、導光体30は、支持具21を収容空間25に組み付けた状態において支持部26と収容空間25の内面25aとで挟まれ、支持及び固定されるようになっている。また、支持具21は、収容空間25に組み付けた状態において、支持部26と内面25aとが面接触するとともに、切欠き部28と突部23とが面接触し、さらに延設部29と透光部14bとが面接触することにより、固定されるようになっている。なお、支持具21は、収容空間25にその両端のいずれかからスライドさせることで挿入されるようになっている。
【0027】
ボード照明装置L1が完成した状態では、図3(b)の拡大図に示すように、導光体30の前面30a(入射光が出射される面)と透光部14bの裏側(収容空間25の内面25a)が対向するようになっている。そして、導光体30の前面30aから出射された光は、透光部14bを透過し、装飾部材14の外部に照射されるようになっている。なお、図3(b)において、矢印は光の光路を模式的に示したものである。また、ボード照明装置L1が完成した状態では、図3(b)の拡大図に示すように、支持具21の施工面K1と透光部14bの裏側(収容空間25の内面25a)が対向するようになっている。そして、装飾部材14を正面視した場合には、透光部14bを介して収容空間25の様子が見えないようになっている。このため、装飾部材14を正面視した場合には、装飾部14aの装飾(木目調の装飾)と施工面K1の金属調の装飾が見えるようになっている。
【0028】
次に、コンソール照明装置L2について説明する。なお、ここでは助手席側に配設されるコンソール照明装置L2について説明し、運転席側に配設されるコンソール照明装置L2については助手席側に配設されるコンソール照明装置L2と同一構成であるため、その重複する説明を省略する。
【0029】
図5(a)に示すように、コンソール照明装置L2を構成する装飾部材17は、細長で下方に曲線を描く弓形形状となるように成形されている。装飾部材17の表面は、図5において上方から下方に向かって斜状をなすように形成されている(図5(b),(c)参照)。また、本実施形態の装飾部材17は、模様(例えば、図1の拡大図に示す木目調の模様)が施された装飾部17aと、模様が施されておらず、光を透過可能な発光部としての透光部17bとから構成されており、装飾部17aと透光部17bは一体成形されている。装飾部17aには、インモールド成形法や水圧転写法などにより模様が施される。装飾部17aは、光を透過しないように模様が施されている。なお、装飾部材17では、図5において上部側が装飾部17aであり、下部側が透光部17bとなっている。
【0030】
装飾部17aの裏面には、当該裏面側に開口する凹部状の収容空間34が形成されている。収容空間34は、装飾部材17(透光部17b)の左右方向の両端部間に亘って形成されている。そして、本実施形態の収容空間34には、光を照射するための照明部20が収容されるとともに、当該照明部20を支持するための支持部材としての支持具35が収容されるようになっている。なお、装飾部材17の収容空間34に収容される照明部20の構成は、装飾部材14の収容空間25に収容される照明部20と同一構成であるため、その重複する説明は省略する。
【0031】
また、透光部17bは、装飾部17aの下方側に連設されており、装飾部材17の斜状面を形成するように前傾した傾斜面H3と、当該傾斜面H3に連設される水平な水平面H4を有するように側面視台形形状とされている。傾斜面H3と水平面H4は、光を車室内に照射(発光)する発光面となる。なお、装飾部材17の傾斜面H3は、装飾部材14の傾斜面H1に比して緩い勾配となっている。そして、透光部17bにおいて傾斜面H3を透光した光は、図3(b)に示すように装飾部材17に対して斜め前方に向かって照射される一方で、水平面H4を透光した光は、図3(b)に示すように装飾部材14の下方(垂直方向)に向かって照射される。
【0032】
支持具35は、樹脂製とされており、透光部17bの裏面と同一形状をなす表面37aを有する支持具本体37を有しており、当該支持具本体37には、収容空間34内において照明部20(導光体30)を支持する鉤状の支持部36が形成されている。また、支持具本体37の表面37aであって、支持具35を収容空間34に収容した状態において透光部17bの内面と対向する部位には、金属調の光沢のある装飾が施されている。以下の説明では、前記装飾が施された支持具本体37の表面37aを「施工面K2」と示す(図5(b)の拡大図)。支持具35は、装飾部材17に形成される収容空間34と同じ長さであり、装飾部材17の左右方向の両端部間に亘る長さで形成されている。
【0033】
図5(b)及び(c)に示すように、導光体30は、支持具35を収容空間34に組み付けた状態において支持部36と収容空間34の内面34aとで挟まれ、支持及び固定されるようになっている。また、支持具35は、収容空間34に組み付けた状態において、支持部36と内面34aとが面接触することにより、固定されるようになっている。なお、支持具35は、収容空間34にその両端のいずれかからスライドさせることで挿入されるようになっている。
【0034】
コンソール照明装置L2が完成した状態では、図5(b)の拡大図に示すように、導光体30の前面30a(入射光が出射される面)と透光部17bの裏側(収容空間34の内面34a)が対向するようになっている。そして、導光体30の前面30aから出射された光は、透光部17bを透過し、装飾部材14の外部に照射されるようになっている。なお、図5において、矢印は光の光路を模式的に示したものである。また、コンソール照明装置L2が完成した状態では、図5(b)の拡大図に示すように、支持具35の施工面K2と透光部17bの裏側(収容空間34の内面34a)が対向するようになっている。そして、装飾部材17を正面視した場合には、透光部17bを介して収容空間34の様子が見えないようになっている。このため、装飾部材17を正面視した場合には、装飾部17aの装飾(木目調の装飾)と施工面K2の金属調の装飾が見えるようになっている。
【0035】
次に、本実施形態のボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2を車室内に装備した場合の作用を説明する。
本実施形態のボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2では、光源31を点灯させると、透光部14b,17bから光が照射される。なお、光源31は、車両に装備されたヘッドライトなどの点灯を指示する点灯スイッチを操作した場合に点灯するようにしても良いし、点灯スイッチとは別に設けた専用のスイッチを操作した場合に点灯するようにしても良い。
【0036】
そして、ボード照明装置L1が点灯した場合には、グラブボックス13の上方が照らされる。ボード照明装置L1から照射される光は、グラブボックス13が閉鎖されている場合において当該グラブボックス13の上縁13d周辺を照らすことにより、当該光が加飾用光となって車室内の加飾効果を高める。その一方で、ボード照明装置L1から照射される光は、グラブボックス13が開放されている場合、当該グラブボックス13の上縁13d側からボックス空間13aを照らすことにより、当該光が照明用光となって照明効果を付与する。本実施形態においてボード照明装置L1の透光部14bは、加飾用光を発光し得る加飾用発光部と照明用光を発光し得る照明用発光部とが一体化した発光部として機能する。
【0037】
また、コンソール照明装置L2が点灯した場合には、センターコンソール12の側方が照らされる。コンソール照明装置L2から照射される光は、センターコンソール12の上縁12a周辺を照らすことにより、当該光が加飾用光となって車室内の加飾効果を高める。その一方で、コンソール照明装置L2から照射される光は、センターコンソール12の上縁12a側から搭乗者の足元を照らすことにより、当該光が照明用光となって照明効果(足元の視認性が向上)を付与する。本実施形態においてコンソール照明装置L2の透光部17bは、加飾用光を発光し得る加飾用発光部と照明用光を発光し得る照明用発光部とが一体化した発光部として機能する。
【0038】
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)装飾部材14の透光部14bと装飾部材17の透光部17bを、加飾用光と照明用光の両方を発光し得るように一体化して構成した。これにより、加飾機能と照明機能を兼ね備えた照明装置(ボード照明装置L1、コンソール照明装置L2)を単一の装置で実現することができる。したがって、車室内における照明装置の配置スペースを削減し、かつ配線の取り回しを容易化することができる。
【0039】
(2)支持具21,35の透光部14b,17bと対向する面には、金属調の装飾(施工面K1,K2)を施した。これによれば、装飾が施された部分は、車室内から透光部14b,17bを介して透光部14b,17bの裏側が見えないようにすることができる。したがって、車室内の装飾効果を高めることできる。また、光が照射されている場合には、施工面K1,K2に光を反射させることにより、照明効果と装飾効果をより向上させることができる。
【0040】
(3)ボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2の装飾部材14,17には、光を透過しない装飾部14a,17aと、光を透過する透光部14b,17bを形成した。このため、装飾部14a,17aの有する装飾効果と、透光部14b,17bの有する装飾効果を異質の効果とすることができる。すなわち、光を照射していない場合であっても、ボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2は、装飾部14a,17aにより装飾効果を有することができる。さらに、光を照射している場合、ボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2は、装飾部14a,17aの装飾と、透光部14b,17bから照射される光とで装飾効果を増すことができる。
【0041】
(4)導光体30内に光源31のLEDランプから光を入射し、その入射光をスリット面Mで反射させることで、導光体30の前面30aから光が照射されるようにした。このため、本実施形態の透光部14b,17bは面発光することになる。したがって、透光部14b,17b内に複数個のLED(又はランプ)を設けなくても、装飾部材14,17の透光部14b,17bの全体から光を照射することができ、コストの削減に寄与し得る。
【0042】
(5)装飾部材14,17を樹脂で成形した。このため、成形が容易にできるとともに、装飾など加工がし易くなる。また、照明部20の導光体30も樹脂で成形した。このため、導光体30の成形を容易にするとともに、ボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2を適用する場所に応じて変形させるなどの加工がし易くなる。すなわち、配設場所及び配設車種を選ぶことなく、ボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2を適用することができる。
【0043】
(6)ボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2を、グラブボックス13の周辺(本実施形態では上縁13d)及びセンターコンソール12の周辺(本実施形態では上縁12a)に配設した。このため、ボード照明装置L1は、グラブボックス13の周辺を加飾するとともに、グラブボックス13のボックス空間13a内を照明する。また、コンソール照明装置L2は、センターコンソール12の周辺を加飾するとともに、搭乗者の足元を照明する。したがって、搭乗者には、グラブボックス13を開放していない場合にはボード照明装置L1から照射される光を加飾用として認識させるとともに、グラブボックス13を開放している場合にはボード照明装置L1から照射される光を照明用として認識させることができる。また、搭乗者には、シート18,19に着座している場合にはコンソール照明装置L2から照射される光を加飾用として認識させるとともに、車両に乗降する場合にはコンソール照明装置L2から照射される光を、足元を照らす照明用として認識させることができる。
【0044】
なお、上記実施形態は、以下のように変更しても良い。
・実施形態において、装飾部材14,17の装飾部14a,17aは、光を透過することができるようにしても良い。すなわち、装飾部材14,17の全体に光が透過するようにしても良い。
【0045】
・実施形態において、導光体30の前面30aを支持具21,35側に向けて後面30bを透光部14b,17bの裏面に対向するようにし、スリット面Mで反射した反射光を反射板Rで反射させるようにしても良い。そして、反射板Rで反射された反射光を、再び導光体30内を通って透光部14b,17bから照射されるようにする。
【0046】
・実施形態におけるボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2の構造を他の部位に装着される照明装置の構造として具体化しても良い。例えば、車両のドアに装着される照明装置として具体化しても良い。ドア用の照明装置に具体化した場合、ドアの周辺を加飾する一方で、ドアのロック装置などを照明することが可能となり、実施形態におけるボード照明装置L1及びコンソール照明装置L2と同様に加飾機能と照明機能の両方を備えることが可能となる。また、後部座席を有する車両において、該後部座席用の照明装置として具体化しても良い。後部座席用の照明装置に具体化した場合、前部座席(シート18,19)の背もたれ部の後面に装着することで、後部座席の周辺を加飾する一方で、後部座席の搭乗者の足元及び手元などを照明することが可能となる。
【0047】
・実施形態において、支持具21,35の施工面K1,K2を支持部26,36にも施し、金属調の装飾を反射板Rの代用として機能させ、スリットSを透過する入射光を反射させるようにしても良い。
【0048】
・実施形態において、導光体30のかわりに直線状にLEDランプを複数個配列するようにしても良い。
・実施形態において、支持具21,35に金属調の装飾を施さなくても良い。
【0049】
・実施形態において、反射板Rは、設けなくても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記導光体には、複数箇所に光源の照射する光を反射する溝が形成されており、前記光源から前記導光体に入射された光は、前記溝で反射されることにより前記発光部を介して前記車室内に照射される、又は前記溝で反射された後に前記支持部材にて再び反射されることにより前記発光部を介して前記車室内に照射されることを特徴とする請求項2に記載の車両用の照明装置。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】車室内を車両後方から前方に向って見た斜視図。
【図2】グラブボックス周辺の拡大図。
【図3】(a)は、装飾部材を示す模式図、(b)は、(a)におけるA−A線断面図、(c)は、(a)におけるB−B線断面図。
【図4】照明部の構成を示す模式図。
【図5】(a)は、装飾部材を示す模式図、(b)は、(a)におけるC−C線断面図、(c)は、(a)におけるD−D線断面図。
【符号の説明】
【0051】
H1…傾斜面、H2…水平面、H3…傾斜面、H4…水平面、M…スリット面、S…スリット、L1…ボード照明装置、L2…コンソール照明装置、K1、K2…施工面、13…グラブボックス、14…装飾部材、14a…装飾部、14b…透光部、17…装飾部材、17a…装飾部、17b…透光部、18、19…シート、20…照明部、21…支持具、30…導光体、31…光源、35…支持具。




 

 


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