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発明の名称 ワイパーブレード
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−253855(P2007−253855A)
公開日 平成19年10月4日(2007.10.4)
出願番号 特願2006−82593(P2006−82593)
出願日 平成18年3月24日(2006.3.24)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
発明者 葛野 隆
要約 課題
部品点数の少ない簡単な構成で、ブレードラバーを均一な押圧力で払拭面に当接させることができるワイパーブレードを提供すること。

解決手段
払拭面Sを払拭する長尺形状のブレードラバー11と、払拭面Sに対するブレードラバー11の押圧力を均等化すべくブレードラバー11の長手方向に湾曲されかつクリップベース13が設けられたバーティブラ12とを備えるワイパーブレード10である。ブレードラバー11は、払拭部11aと首部11cと頭部11bとを有し、バーティブラ12は、ブレードラバー11の長手方向に伸長するブレードラバー挿入空間15を有する樹脂製の長尺な筒体からなり、この樹脂製長尺筒体には、ブレードラバー挿入空間15にブレードラバー11の頭部11bが挿入された状態でブレードラバー11の首部11cを挟持する一対の開放端壁部20が払拭面S側に形成され、バーティブラ12がブレードラバー11を保持可能である。
特許請求の範囲
【請求項1】
払拭面を払拭する長尺形状のブレードラバーと、前記払拭面に対する前記ブレードラバーの押圧力を均等化すべく該ブレードラバーの長手方向に湾曲されかつワイパーアームへの取り付けのためのクリップベースが設けられたバーティブラとを備え、
前記ブレードラバーは、前記払拭面を払拭する払拭部と、該払拭部に首部を介して連続しかつ該首部よりも拡幅な頭部とを有し、
前記バーティブラは、前記ブレードラバーの長手方向に伸長するブレードラバー挿入空間を有する樹脂製長尺筒体からなり、該樹脂製長尺筒体には、前記ブレードラバー挿入空間に前記ブレードラバーの前記頭部が挿入された状態で前記ブレードラバーの前記首部を挟持する一対の開放端壁部が前記払拭面側に形成され、前記バーティブラが前記ブレードラバーを保持可能であることを特徴とするワイパーブレード。
【請求項2】
前記クリップベースは、前記バーティブラの幅方向で対向する一対の対向壁部を有し、該両対向壁部は、前記バーティブラの幅方向に位置する該バーティブラの両側壁部を外方から挟持可能とされており、前記両対向壁部には、互いに係合可能なベース用係合爪およびベース用係合部のいずれか一方が設けられ、前記両側壁部には、前記ベース用係合爪および前記ベース用係合部の他方が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のワイパーブレード。
【請求項3】
前記バーティブラには、その長手方向に位置する該バーティブラの各端部を覆うストッパが設けられ、該各ストッパは、前記各端部に嵌合可能な形状を呈し、前記各ストッパには、互いに係合可能なストッパ用係合爪およびストッパ用係合部のいずれか一方が設けられ、前記各端部には、前記ストッパ用係合爪および前記ストッパ用係合部の他方が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイパーブレード。
【請求項4】
前記各ストッパは、前記バーティブラが前記ブレードラバーを保持した状態の前記ブレードラバー挿入空間内で前記頭部の周囲に形成される包囲空間のうち少なくとも前記頭部の側方に位置する個所を埋めるように前記ブレードラバー挿入空間に嵌入可能な嵌入部と、該嵌入部が前記ブレードラバー挿入空間に嵌入されると該ブレードラバー挿入空間の前記開放端を遮蔽する蓋部とを有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
【請求項5】
前記ブレードラバー挿入空間は、前記バーティブラが前記ブレードラバーを保持した状態で、前記ブレードラバーの上方に一定の高さ寸法および一定の幅寸法で該ブレードラバーの伸長方向に沿う補助用空間が形成される大きさ寸法とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のワイパーブレード。


発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイパーアームに装着されて払拭面を払拭するのに用いられるワイパーブレードの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、車両のフロントガラスのウィンドウ面等の払拭面を払拭するために、払拭面を摺動する長尺形状のブレードラバーを有するワイパーブレードを用いることが広く知られている。このようなワイパーブレードとして、ブレードラバーに設けられた2つのセカンダリレバーと、両セカンダリレバーを架け渡すプライマリレバーとを有し、プライマリレバーの中央部に設けられたクリップ機構を介してワイパーアームへの連結が可能とされているトーナメント方式のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このワイパーブレードには、長尺な金属板であり長尺方向に対して湾曲されたバーティブラがブレードラバーに沿って設けられている。
【0003】
このワイパーブレードでは、払拭面へ向けての付勢力がワイパーアームから与えられると、この付勢力がプライマリレバーおよび両セカンダリレバーを介してバーティブラに作用し、バーティブラがブレードラバーの長尺方向で見て均一に分散した押圧力としてブレードラバーに作用させるので、ブレードラバーが均一な押圧力で払拭面に当接して払拭面を適切に払拭することができる。
【特許文献1】特開2004−345418号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したワイパーブレードは、プライマリレバーおよび両セカンダリレバーを介してブレードラバーがワイパーアームに連結され、ワイパーアームからの付勢力がバーティブラにより長尺方向で見て均一に分散した押圧力としてブレードラバーに作用される構成であるので、複雑な構成であると共に部品点数が増加してしまう。
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑みて為されたもので、部品点数の少ない簡単な構成で、ブレードラバーを均一な押圧力で払拭面に当接させることができるワイパーブレードを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載のワイパーブレードは、払拭面を払拭する長尺形状のブレードラバーと、前記払拭面に対する前記ブレードラバーの押圧力を均等化すべく該ブレードラバーの長手方向に湾曲されかつワイパーアームへの取り付けのためのクリップベースが設けられたバーティブラとを備え、前記ブレードラバーは、前記払拭面を払拭する払拭部と、該払拭部に首部を介して連続しかつ該首部よりも拡幅な頭部とを有し、前記バーティブラは、前記ブレードラバーの長手方向に伸長するブレードラバー挿入空間を有する樹脂製の長尺な筒体からなり、該樹脂製長尺筒体には、前記ブレードラバー挿入空間に前記ブレードラバーの前記頭部が挿入された状態で前記ブレードラバーの前記首部を挟持する一対の開放端壁部が前記払拭面側に形成され、前記バーティブラが前記ブレードラバーを保持可能であることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載のワイパーブレードは、請求項1に記載のワイパーブレードであって、前記クリップベースは、前記バーティブラの幅方向で対向する一対の対向壁部を有し、該両対向壁部は、前記バーティブラの幅方向に位置する該バーティブラの両側壁部を外方から挟持可能とされており、前記両対向壁部には、互いに係合可能なベース用係合爪およびベース用係合部のいずれか一方が設けられ、前記両側壁部には、前記ベース用係合爪および前記ベース用係合部の他方が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載のワイパーブレードは、請求項1または請求項2に記載のワイパーブレードであって、前記バーティブラには、その長手方向に位置する該バーティブラの各端部を覆うストッパが設けられ、該各ストッパは、前記各端部に嵌合可能な形状を呈し、前記各ストッパには、互いに係合可能なストッパ用係合爪およびストッパ用係合部のいずれか一方が設けられ、前記各端部には、前記ストッパ用係合爪および前記ストッパ用係合部の他方が設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載のワイパーブレードは、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のワイパーブレードであって、前記各ストッパは、前記バーティブラが前記ブレードラバーを保持した状態の前記ブレードラバー挿入空間内で前記頭部の周囲に形成される包囲空間のうち少なくとも前記頭部の側方に位置する個所を埋めるように前記ブレードラバー挿入空間に嵌入可能な嵌入部と、該嵌入部が前記ブレードラバー挿入空間に嵌入されると該ブレードラバー挿入空間の前記開放端を遮蔽する蓋部とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載のワイパーブレードは、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のワイパーブレードであって、前記ブレードラバー挿入空間は、前記バーティブラが前記ブレードラバーを保持した状態で、前記ブレードラバーの上方に一定の高さ寸法および一定の幅寸法で該ブレードラバーの伸長方向に沿う補助用空間が形成される大きさ寸法とされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、樹脂材料で形成されたバーティブラが、ブレードラバーを保持することができ、かつ保持したブレードラバーの払拭面に対する押圧力を均等化することができ、さらにクリップベースを介してブレードラバーをワイパーアームに連結することができることから、ブレードラバーを保持する機能とブレードラバーを均一な押圧力で払拭面に当接させる機能とを併せ持っている。このため、部品点数の少ない簡単な構成で、ブレードラバーを均等な押圧力で払拭面に当接させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明に係るワイパーブレードの実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0013】
図1は、本実施の形態に係るワイパーブレード10を示した模式的な斜視図であり、図2は、ワイパーブレード10を各構成部品に展開して示した模式的な斜視図である。ワイパーブレード10は、車両のフロントガラス等(図示せず。)からなる払拭面S(図4参照。)を払拭するために車両に設けられる。ワイパーブレード10は、ブレードラバー11と、バーティブラ12と、クリップベース13と、2つのストッパ14とから大略構成されている。ここで、ワイパーブレード10から見て、払拭面S側を下方向とし、長手方向の両縁を端部または端面とし、上下方向および長手方向に直交する方向を幅方向とし、幅方向の両縁を側部または側面とする。
【0014】
ブレードラバー11は、払拭面Sを傷つけることなく払拭面Sを摺動可能な弾性部材で形成されており、長尺形状を呈している。ブレードラバー11は、図4に示すように、払拭面Sに当接される払拭部11aと、払拭部11aの上方に位置する頭部11bと、払拭部11aおよび頭部11bを連結する首部11cと、首部11cから幅方向に突起するフランジ部11dとを有する。払拭部11aの断面形状は、逆三角形状を呈し、頭部11bの断面形状は、矩形状を呈する。首部11cは、払拭部11aおよび頭部11bの間に凹部を形成しており、フランジ部11dは、首部11cから頭部11bの下面と平行に延在し、頭部11bの下面との間に一対の嵌入凹所11eを形成する。払拭部11aは、その下端の払拭個所11fで払拭面Sに当接しており、払拭個所11fが払拭面Sを摺動する。このブレードラバー11は、上記のような形状を呈する所謂リップ反転構造である。このブレードラバー11では、付勢力を受けて払拭面S(図4参照。)に押圧された状態で反転される際、すなわち払拭面Sへの摺動方向が反対側へと変化される際、払拭部11aの先端部が払拭面Sに倣うように湾曲されて払拭面Sに対して適切な倒れ角度とされることにより、払拭面Sに対する払拭個所11eの当接関係を適切なものとされる。これに対し、図示は略すがネック反転構造のブレードラバーでは、上記したブレードラバー11の首部11cに相当する個所(首部)が払拭面Sに倣うように湾曲されて傾動される。このネック反転構造のブレードラバーには、首部の湾曲度合いを調整する、すなわち払拭面Sに対する払拭個所の当接関係を適切なものとするために、上記したブレードラバー11のフランジ部11dに当接可能な腕部が設けられている。
【0015】
バーティブラ12は、一定の断面形状(図5参照。)で伸長する長尺な直方体形状を呈する筒体であり、樹脂材料から構成されている。バーティブラ12は、図2に示すように、長尺方向に対して弓なりの形状に湾曲した形状を呈している。バーティブラ12は、弓なりに湾曲させたバーティブラ12の中央部12aを押し下げて平らにした場合(図1参照。)に、この力を分散させてバーティブラ12の長手方向で見て均等化する役割を果たす。この押し下げられる方向に払拭面S(図4参照。)が位置されるように、ワイパーブレード10の使用時にバーティブラ12が配置される。バーティブラ12は、ブレードラバー挿入空間15と、スリット孔16と、ベース用係合部17と、ストッパ用係合部18とを有する。
【0016】
ブレードラバー挿入空間15は、バーティブラ12の内壁面で構成され、一定の矩形断面形状(図5参照。)でバーティブラ12の長手方向に延在する直方体形状を呈し、ブレードラバー11の頭部11bを受け入れるために必要な横幅寸法及び高さ寸法が確保されている(図4参照。)。ブレードラバー挿入空間15は、バーティブラ12の両端面12cを開放(15a)している。ブレードラバー挿入空間15の下方にスリット孔16が位置されている。
【0017】
スリット孔16は、一定の間隔を保ちつつバーティブラ12の伸長方向に沿ってバーティブラ12の下壁部19を開口し、ブレードラバー挿入空間15を下方で開放している。このスリット孔16により開放された下壁部19は、すなわちスリット孔16の周縁部は、ブレードラバー11の一対の嵌入凹所11eに嵌入可能な一対の開放端壁部20を構成する。この両開放端壁部20が両嵌入凹所11eに嵌入可能な大きさ寸法とされている(図3および図4参照。)。
【0018】
バーティブラ12は、図5に示すように、ブレードラバー挿入空間15にブレードラバー11の頭部11bが挿入された際、スリット孔16がブレードラバー11の首部11cを挟持する構造とされており、詳細には、一対の開放端壁部20がブレードラバー11の一対の嵌入凹所11eに嵌入してブレードラバー11の首部11cを挟持する構造とされており、ブレードラバー11がブレードラバー挿入空間15から下方へ抜け落ちない構造となっている。本実施例では、ブレードラバー挿入空間15は、バーティブラ12がブレードラバー11を保持した状態で、ブレードラバー挿入空間15内にブレードラバー11の頭部11bを取り巻く包囲空間21(図3および図5参照。)が形成される大きさ寸法とされている。
【0019】
ベース用係合部17は、図2に示すように、バーティブラ12の長手方向の中央部12aに設けられ、後述するクリップベース13のベース用係合爪24との係合が可能とされている。ベース用係合部17は、本実施例では、バーティブラ12の長手方向と直交する方向で対向するバーティブラ12の両側壁部22、22を貫通する貫通孔であり、各側壁部22、22に対を為すように形成されている。
【0020】
ストッパ用係合部18は、バーティブラ12の両端部12bに設けられ、後述するストッパ14のストッパ用係合爪28との係合が可能とされている。ストッパ用係合部18は、本実施例では、バーティブラ12の上壁部23を貫通する貫通孔であり、両端部12bに形成されている。
【0021】
バーティブラ12の中央部12aに、すなわちベース用係合部17の設定位置にクリップベース13が取り付けられる。クリップベース13は、長方形状の底壁部13aと、この底壁部13aから対向するように起立されて対を為す縦壁部13b、13bと、両縦壁部13b、13bに回動可能に取り付けられたクリップ13cとから大略構成されている。
【0022】
底壁部13aは、バーティブラ12の上壁部23に略等しい幅寸法とされ、一対の縦壁部13b、13bの間隔がバーティブラ12の両側壁部22、22を外方から挟持することができる寸法とされている。両縦壁部13b、13bは、底壁部13aよりも下方でバーティブラ12を挟持し、底壁部13aよりも上方でクリップ13cを支持する。クリップ13cは、両縦壁部13b、13bに掛け渡された軸部(図示せず。)により回動可能に支持されており、図示を略す車両に設けられたワイパーアームの端部の固定が可能とされている。
【0023】
クリップベース13の一対の縦壁部13b、13bには、ベース用係合爪24が設けられている。ベース用係合爪24は、クリップベース13がバーティブラ12に装着された際、バーティブラ12のベース用係合部17に係合してクリップベース13をバーティブラ12に固定するものである。ベース用係合爪24は、図示は略すが、バーティブラ12の各側壁部22、22で対を為すベース用係合部17に対応して各縦壁部13b、13bで対を為して形成されている。
【0024】
バーティブラ12の両端部12bにストッパ14が装着される。ストッパ14は、図3に示すように、嵌入部25と蓋部26とを有する。嵌入部25は、全体にコ字状を呈し、すなわちバーティブラ12の上壁部23に当接可能な上壁部分25aと、バーティブラ12の両側壁部22、22に当接可能な側壁部分25bとを有する。嵌入部25は、図4および図5に示すように、前述した包囲空間21において、側壁部分25bがブレードラバー11の頭部11bの両側面とバーティブラ12の両側壁部22、22との間に位置する個所を埋め、かつ上壁部分25aがブレードラバー11の頭部11bの上面とバーティブラ12の上壁部23との間に位置する個所の上半分を埋める大きさ寸法とされている。この嵌入部25の上壁部分25aとブレードラバー11の頭部11bの上面との間に形成された空間が補助用空間27となる。
【0025】
嵌入部25の上壁部分25aには、ストッパ用係合爪28が設けられている。ストッパ用係合爪28は、嵌入部25がブレードラバー挿入空間15に嵌入されると、バーティブラ12の両端部12bに形成されたストッパ用係合部18に係合可能とされている。
【0026】
蓋部26は、嵌入部25と連続しており、バーティブラ12がブレードラバー11を保持した状態において、バーティブラ12の端面12cとブレードラバー11のフランジ部11eとを覆うことができる寸法とされている。
【0027】
このため、各ストッパ14は、ブレードラバー挿入空間15にブレードラバー11が保持された状態のバーティブラ12の各端部12bに嵌入部25が嵌入されると、ストッパ用係合爪28がバーティブラ12のストッパ用係合部18に係合して固定され、蓋部26がバーティブラ12の各端部12bでブレードラバー挿入空間15の開放端15aを遮蔽する。これにより、各ストッパ14は、ブレードラバー11がバーティブラ12の各端部12bから外部へと抜け落ちることを防止すると共に、バーティブラ12の各端面12cの外観の意匠性を高めることができる。
【0028】
このワイパーブレード10は例えば以下に説明する工程を経て組立てられる。
【0029】
樹脂材料を押し出し加工して、長手方向と直交する断面で見て一定の形状で、ブレードラバー挿入空間15およびスリット孔16を有する長尺な筒体(バーティブラ12)を形成する。
【0030】
この筒体を適用する払拭面Sの大きさ寸法に応じる長さのブレードラバー11と適合する長さ寸法で切断し、所望の長さ寸法のバーティブラ12を形成する。このバーティブラ12の中央部12aの両側壁部22、22を穿孔してベース用係合部17を形成し、両端部12bの上壁部23を穿孔してストッパ用係合部18を形成する。
【0031】
このバーティブラ12の端面12cから、ブレードラバー11をブレードラバー挿入空間15およびスリット孔16に挿入して、バーティブラ12にブレードラバー11を保持させる。
【0032】
次に、バーティブラ12の各端部12bにストッパ14の嵌入部25を嵌入し、そのストッパ用係合爪28をバーティブラ12のストッパ用係合部18に係合させて、ストッパ14をバーティブラ12の両端部12bに装着して両端面12cを遮蔽する。
【0033】
ついで、クリップベース13の両縦壁部13b、13bにバーティブラ12の中央部12aの両側壁部22、22を外方から挟持させつつ、クリップベース13の底壁部13aをバーティブラ12の中央部12aの上壁部23に宛がって、クリップベース13のベース用係合爪24をバーティブラ12のベース用係合部17に係合させて、クリップベース13をバーティブラ12の中央部12aに装着する。
【0034】
これにより、本実施例のワイパーブレード10の組立てが終了する。このワイパーブレード10は、ワイパーアーム(図示せず。)をクリップベース13のクリップ13cに連結させることにより、車両(図示せず。)に取り付けることができる。ワイパーブレード10には、クリップベース13のクリップ13cに連結されたワイパーアーム(図示せず。)から払拭面Sへ向けての付勢力が付与される。この付勢力は、バーティブラ12の弾性作用によりブレードラバー11に長手方向に対して均等に伝達される。このため、ブレードラバー11の払拭個所11fは、払拭面Sに対して均等な押圧力で当接される。ワイパーブレード10は、ワイパーアームの揺動に伴って払拭個所11fが払拭面Sを摺動し、払拭面Sを払拭することができる。
【0035】
このワイパーブレード10では、以下の効果を得ることができる。
【0036】
(1)バーティブラ12が、ブレードラバー11を保持する機能と、ブレードラバー11の払拭個所11fを長手方向で見て均等な押圧力で払拭面Sに当接させる機能とを併せ持つものであるから、従来のワイパーブレードに比較して部品点数が少なくかつ簡単な構成で、払拭面Sを適切に払拭することができる。
【0037】
(2)バーティブラ12の両端部12bの開放端15aがバーティブラ12の両端部12bに固定されたストッパ14により遮蔽されているので、ブレードラバー11がバーティブラ12の各端部12bから外部へと抜け落ちることを防止することができる。
【0038】
(3)ストッパ14がブレードラバー11を保持した状態のバーティブラ12の両端部12bに取り付けられた際、ストッパ14の嵌入部25がブレードラバー挿入空間15内に形成された包囲空間21のうち、ブレードラバー11の頭部11bの両側面とバーティブラ12の両側壁部22、22との間に位置する個所を埋めるので、幅方向で見てブレードラバー挿入空間15内の適切な位置にブレードラバー11の頭部11bを固定することができる。
【0039】
(4)各ストッパ14は、その嵌入部25をブレードラバー挿入空間15内に形成された包囲空間21に嵌めて、そのストッパ用係合爪28をバーティブラ12のストッパ用係合部18に係合することで、バーティブラ12の両端部12bに取り付けることができるので、組付け作業が容易である。
【0040】
(5)ブレードラバー11は、その嵌入凹所11eにバーティブラ12の開放端壁部20が嵌入されることにより、開放端壁部20がブレードラバー11の首部11cを挟持する構成であるので、上下方向で見てブレードラバー挿入空間15内の適切な位置にブレードラバー11の頭部11bを固定することができる。
【0041】
(6)各ストッパ14は、その嵌入部25をブレードラバー挿入空間15内に形成された包囲空間21に嵌めて、そのストッパ用係合爪28をバーティブラ12のストッパ用係合部18に係合することで、バーティブラ12の両端部12bに取り付けることができるので、組付け作業が容易である。
【0042】
(7)各クリップベース13は、その縦壁部13b、13bでバーティブラ12の両側壁部22、22を挟持させつつ底壁部13aをバーティブラ12の上壁部23に宛がって、ベース用係合爪24をバーティブラ12のベース用係合部17に係合することで、バーティブラ12の中央部12aに取り付けることができるので、組付け作業が容易である。
【0043】
(8)各ストッパ14の上壁部分25aとブレードラバー11の首部11cの上面との間に補助用空間27が形成されており、この補助用空間27に補助用の金属板または樹脂材料からなる補助バーティブラ29(図4参照。)を挿入することができる。補助バーティブラ29は、バーティブラ12によるブレードラバー11の払拭個所11fを均等な押圧力で払拭面Sに当接させる作用を補助することができる。
【0044】
(9)バーティブラ12は、長手方向と直交する断面で見て一定の形状で、かつブレードラバー挿入空間15およびスリット孔16を有する長尺な筒体を、所望の長さ寸法で切断して形成されるので、複数の長さ寸法のワイパーブレードに対応することができ、ワイパーブレードの製造コストを低減することができる。
【0045】
(10)樹脂材料で構成されたバーティブラ12が弾性部材からなるブレードラバー11を保持するものであるから、ブレードラバーを保持する個所をゴムカバー等で覆うことで氷雪の付着を防止する従来のワイパーブレードとは異なり、新たな部材を付加することなく寒冷地等でも使用することができる。これは、バーティブラ12が樹脂材料で形成されていることから、バーティブラ12に氷雪が付着した場合であっても、付着した氷雪は容易にバーティブラ12から剥離することによる。
【0046】
(11)構成部材に金属材料が用いられていないので、金属材料が用いられている従来のワイパーブレードに比較して高い耐蝕性を有する。ここで、ゴムカバー等で覆う従来のワイパーブレードにおいて金属材料が用いられている場合、ゴムカバーを装着した後、水の浸入を防ぐためのシール材を塗布する必要があることから、ブレードラバーのみを交換することが不可能である。これに対し、本発明のワイパーブレード10では、組立てた後にシール材を塗布する必要はなく、ブレードラバー11のみの交換が可能である。
【0047】
(12)バーティブラ12にブレードラバー11を保持させる構成であるので、例えば、ブレードラバー11が磨耗してもブレードラバー11のみを交換することができると共に、ブレードラバー11の交換が容易である。
【0048】
(13)ブレードラバー11の払拭個所11fを均等な押圧力で払拭面Sに当接させることができるので、仮に撥水性を有するブレードラバーを採用しても、撥水被膜の均等化を図ることができる。このため、例えば、夜間降雨時に乗員がギラギラ感を覚えること、払拭面Sにスダレ残しが生じることを抑制することができる。
【0049】
(14)ブレードラバー11が、リップ反転構造とされていることから、例えば、払拭面S上の氷雪を払拭した場合であっても、払拭面Sに対するブレードラバー11の倒れ角度、すなわち払拭面Sに対する払拭個所11eの当接関係を適切なものとすることができ、安定した払拭性能を確保することができる。これに対し、前述したネック反転構造のブレードラバー(図示せず。)では、腕部とフランジ部との間(首部の周り。)に氷雪が保持されてしまい、首部が適切に湾曲することができなくなる虞があり、払拭性能が低減する虞がある。
【0050】
したがって、本実施例のワイパーブレード10では、部品点数の少ない簡単な構成で、ブレードラバーを均一な押圧力で払拭面に当接させることができる。
【0051】
以上、本発明に係るワイパーブレードを、図面を用いて説明したが、本発明に係るワイパーブレードは上記したものに限定されるものではなく、バーティブラがブレードラバーを保持する機能と、ブレードラバーの払拭個所を長手方向で見て均等な押圧力で払拭面に当接させる機能とを併せ持つ構成のものであればよい。
【0052】
上記した実施例では、各ストッパ14の上壁部分25aとブレードラバー11の首部11cの上面との間に補助用空間27が形成されていたが、各ストッパ14の嵌入部25がバーティブラ12のブレードラバー挿入空間15の内方に形成された包囲空間21を完全に埋めて補助用空間27が形成されない構成であってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
【0053】
上記した実施例では、バーティブラ12の各端部12bにストッパ14が設けられていたが、これをなくすことができる。しかしながら、バーティブラ12の各端部12bからブレードラバー11が抜け落ちることを防止できることから、ストッパ14を設けることが望ましい。
【0054】
クリップベース13は、バーティブラ12の中央部12aに設けられていたが、バーティブラ12に設けられていればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
【0055】
上記した実施例では、バーティブラ12にベース用係合部17が設けられかつクリップベース13にベース用係合爪24が設けられていたが、バーティブラ12にベース用係合爪を設けかつクリップベース13にベース用係合爪を設けてもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
【0056】
上記した実施例では、バーティブラ12にストッパ用係合部18が設けられかつストッパ14にストッパ用係合爪28が設けられていたが、バーティブラ12にベース用係合爪を設けかつストッパ14にベース用係合爪を設けてもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施の形態に係るワイパーブレードを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るワイパーブレードを示す展開斜視図である。
【図3】ワイパーブレードの端部を拡大して示す斜視図であり、ブレードラバーを保持したバーティブラにストッパを装着する様子を示している。
【図4】図1に示すI−I線に沿って得られた断面図である。
【図5】図2に示すII−II線に沿って得られた断面図である。
【符号の説明】
【0058】
10 ワイパーブレード
11 ブレードラバー
11a 払拭部
11b 頭部
11c 首部
12 バーティブラ
13 クリップベース
13b (対向壁部としての)縦壁部
14 ストッパ
15 ブレードラバー挿入空間
17 ベース用係合部
18 ストッパ用係合部
19 (バーティブラの)下壁部
20 一対の開放端壁部
21 包囲空間
22 (バーティブラの)側壁部
23 (バーティブラの)上壁部
24 ベース用係合爪
25 (ストッパの)嵌入部
26 (ストッパの)蓋部
27 補助用空間
28 ストッパ用係合爪
S 払拭面




 

 


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