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発明の名称 ランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−112192(P2007−112192A)
公開日 平成19年5月10日(2007.5.10)
出願番号 特願2005−302918(P2005−302918)
出願日 平成17年10月18日(2005.10.18)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 長井 健太郎 / 平野 雅之 / 中 裕明 / 片野 友博
要約 課題
組付作業性の向上とコストの低減を図るランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法方法を提供する。

解決手段
ランプユニット10を、コンソールケース50の装着口52に着脱自在とし、ルーフトリム110の開口部111に、その裏側から共通機能の配線30を施したランプユニット10を仮固定する。そのルーフトリムを車体天井部に取り付けた後、ランプユニットの仮固定を解除し、コンソールケースの装着口からランプユニットを下に引き出す。次にコンソールケースをルーフトリムの開口部に組み付け、コンソールケースの装着口から下に引き出したランプユニットに、必要に応じて付加機能の配線106aの接続を行った後、ランプユニットを装着口に装着し、組み付けを完了する。
特許請求の範囲
【請求項1】
車体天井部に取り付けられるルーフトリムに、ランプユニットを備えるルーフコンソールを組み付けるランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法方法であって、
前記ランプユニットを、前記ルーフコンソールのコンソールケースのランプユニット装着口に対して着脱自在なユニットとして構成すると共に、前記ルーフトリムにコンソール取付用の開口部を形成して、その開口部またはその近傍に、ルーフトリムの裏側から共通機能の配線を施した状態の前記ランプユニットを仮固定する準備工程と、
該工程後に、前記ルーフトリムを車体天井部に取り付けるルーフトリム取付工程と、
該工程後に、前記ランプユニットの仮固定を解除し、前記コンソールケースのランプユニット装着口から前記ランプユニットを下に引き出した後、コンソールケースをルーフトリムのコンソール取付用の開口部に組み付けるコンソールケース取付工程と、
該工程後に、前記コンソールケースのランプユニット装着口から下に引き出した前記ランプユニットに対し、必要に応じて付加機能の配線の接続を行った後、ランプユニットを前記ランプユニット装着口に装着するランプユニット装着工程と、
を具備することを特徴とするランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法。
【請求項2】
請求項1に記載のランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法であって、
前記準備工程においてランプユニットの意匠面に対し着脱自在に保護カバーを取り付けておき、該保護カバーに形成してある仮係止手段によって、保護カバー及びランプユニットを前記ルーフトリムのコンソール取付用の開口部に仮固定することを特徴とするランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法。
【請求項3】
請求項2に記載のランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法であって、
前記保護カバーの仮係止手段が、保護カバーの外周に突設されて前記ルーフトリムのコンソール取付用の開口部の開口周縁に係合することで保護カバーをルーフトリムに仮固定する複数組の挟持片よりなり、
これら複数組の挟持片と前記開口部とが、保護カバーを開口部に対して前記仮固定の状態にない第1の位置にスライドさせたとき少なくとも対向位置にある組の挟持片が前記開口周縁に係合可能であり、且つ、前記第1の位置から前記複数組の挟持片が全て前記開口周縁から離脱した状態の第2の位置に保護カバーを回動させたとき前記開口周縁に対する前記挟持片の係合が解除される関係に設定されていることを特徴とするランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法。
【請求項4】
請求項3に記載のランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法であって、
前記対向位置にある組の挟持片の相互距離を、前記開口部の特定の方向に対向する開口周縁の距離に対応させることで、当該部分の開口周縁に対して前記挟持片を係合可能とし、前記開口部の別の特定の方向に対向する開口周縁の距離よりも短く設定することで、当該部分の開口周縁から前記挟持片を離脱可能としたことを特徴とするランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法。
【請求項5】
請求項3または4に記載のランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法であって、
前記挟持片の組を、互いに離間し且つ向きの異なる3箇所以上に設けたことを特徴とするランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マップランプユニット等のランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、車両の前席の天井部にはマップランプが付いている。このマップランプは、通常はユニット化した状態でルーフトリムに取り付けてある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図14を用いて従来のランプユニット120の組付方法の一例を説明すると、まず、ルーフトリム110を車体天井部101に取り付け、その後、ランプユニット120を後から上向きに取り付けている。その場合、ランプユニット120を取り付ける際に、先に取り付けてあるルーフトリム110の開口部111を利用して、天井裏の配線106a、107aとランプユニット120の結線作業を行っている。
【0004】
即ち、天井裏の配線106a、107aのコネクタ106、107とランプユニット120側のコネクタ122、125を、ルーフトリム110の開口部111を利用して接続した後、ルーフトリム110の開口部111にランプユニット120を取り付けている。
【0005】
配線の接続例として、マップランプ用のランプユニット120の場合、スポットランプ以外にオプションで、ハンズフリー用のマイク、ムード照明用のランプ、サンルーフモータ105の作動用のスイッチ121等を設けることがあるため、それらの配線の接続を全てルーフトリム110の開口部111を通して行っている。
【0006】
ここで、図14に示すように、ランプユニット120だけを直接ルーフトリム110の開口部111に取り付けるのではなく、図15、図16に示すように、ランプユニット210をコンソールケース200に装着したルーフコンソールの形でルーフトリム110に取り付ける例もある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
図15、図16において、201はサングラス等の収納部、202は収納部蓋、203はルーフトリム110の裏側からコンソールケース200と共にルーフトリム110の開口周縁を挟む裏側ブラケット、204はランプユニット取付部、222はランプユニットのコネクタである。
【0008】
このルーフコンソールを車両天井部に取り付けるには、まず、ルーフトリム110を車体天井部に取り付け、次いで、図16に示すように裏側ブラケット203とコンソールケース201でルーフトリム110の開口周縁を挟み込んで、コンソールケース201を固定する。次に収納部蓋202を装着すると共に、ランプユニット210を装着することで、ルーフコンソールの組み付けを完了する。
【0009】
また、別の組付方法として、図17に示すように、ランプユニット210を備えたルーフコンソール310を予めルーフトリム110に全て取り付けておき、その状態で、ルーフトリム110を車体天井部に取り付ける方法もある。この方法の場合、ルーフトリム110の開口部111には既にルーフコンソール310が装着されているので、その開口部111を利用して、後から結線作業を行うことはできない。従って、特にサンルーフ仕様車の場合は、ルーフトリム110の取り付けの段階で、ランプユニット210側のサンルーフスイッチ(図示略)とサンルーフ302側のモータ105の接続を行う必要があるので、サンバイザ取付部(サンバイザ裏)112に結線作業のための作業孔113を設け、その作業孔113を利用して、ランプユニット210側のサンルーフスイッチにつながる配線122aの先端のコネクタ122と、サンルーフモータ105につながる配線106aの先端のコネクタ106を接続している。そして、前記作業孔113は、カードホルダを兼ねたリッド113L等で塞いでいる。
【0010】
なお、図において、301は車体天井部前端に配されたフロントルーフレール、320はランプユニット210につながるメインハーネス、321はその先端に取り付けられて車体側配線に接続されるコネクタ、114はサンバイザの支軸側の固定具を取り付ける孔、115はサンバイザの支軸側の固定具116を取り付ける孔である。
【特許文献1】実開平5−46577号公報
【特許文献2】特開2002−293193号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、図14を用いて説明した従来の組付方法においては、ほとんどの結線作業を上向きの姿勢で行わなければならないため、作業がしづらいという問題がある。また、サンルーフ仕様かそうでないかの違いやオプションの違い等により、結線数がばらつくため、作業の標準化が難しい。特にコネクタ106、107、122、125の数が増えるほど、コネクタ106、107、122、125の組み合わせを選ぶ際に迷いやすくなるため、全体の作業効率が悪いという問題がある。この点は、図15、図16にて説明したタイプにおいても同様である。
【0012】
また、図17を用いて説明した別の従来の組付方法においては、最初からランプユニット210をルーフコンソール310に組み込んでルーフトリム110に取り付けておくので、共通機能(スタンダード仕様)に係る主要配線をメインハーネス320の形でまとめておくことができ、後からの結線作業をほとんど省略することができる。しかし、サンルーフ仕様車の場合には、サンルーフ用の結線(付加機能の結線)だけを後から行う必要があり、そのための作業孔113を作業後にリッド113L等で塞がなくてはならず、部品点数が増えてコストアップや重量増につながる。また、例えばルーフトリム110を車体天井部に取り付ける際に、ルーフコンソール310の取付用の開口部111を通して、目視で取付位置の位置合わせができないので、作業性が悪いという問題もある。
【0013】
本発明は、上記事情を考慮し、組付作業性の向上とコストの低減を図ることのできるランプユニット付きルーフコンソールの車体天井部への組付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1の発明は、車体天井部に取り付けられるルーフトリムに、ランプユニットを備えるルーフコンソールを組み付ける方法であって、前記ランプユニットを、前記ルーフコンソールのコンソールケースのランプユニット装着口に対して着脱自在なユニットとして構成すると共に、前記ルーフトリムにコンソール取付用の開口部を形成して、その開口部またはその近傍に、ルーフトリムの裏側から共通機能の配線を施した状態の前記ランプユニットを仮固定する準備工程と、該工程後に、前記ルーフトリムを車体天井部に取り付けるルーフトリム取付工程と、該工程後に、前記ランプユニットの仮固定を解除し、前記コンソールケースのランプユニット装着口から前記ランプユニットを下に引き出した後、コンソールケースをルーフトリムのコンソール取付用の開口部に組み付けるコンソールケース取付工程と、該工程後に、前記コンソールケースのランプユニット装着口から下に引き出した前記ランプユニットに対し、必要に応じて付加機能の配線の接続を行った後、ランプユニットを前記ランプユニット装着口に装着するランプユニット装着工程と、を具備することを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1に記載のランプユニットを備えるルーフコンソールの車体天井部への組み付け方法であって、前記準備工程においてランプユニットの意匠面に対し着脱自在に保護カバーを取り付けておき、該保護カバーに形成してある仮係止手段によって、保護カバー及びランプユニットを前記ルーフトリムのコンソール取付用の開口部に仮固定することを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2に記載のランプユニットを備えるルーフコンソールの車体天井部への組み付け方法であって、前記保護カバーの仮係止手段が、保護カバーの外周に突設されて前記ルーフトリムのコンソール取付用の開口部の開口周縁に係合することで保護カバーをルーフトリムに仮固定する複数組の挟持片よりなり、これら複数組の挟持片と前記開口部とが、保護カバーを開口部に対して前記仮固定の状態にない第1の位置にスライドさせたとき少なくとも対向位置にある組の挟持片が前記開口周縁に係合可能であり、且つ、前記第1の位置から前記複数組の挟持片が全て前記開口周縁から離脱した状態の第2の位置に保護カバーを回動させたとき前記開口周縁に対する前記挟持片の係合が解除される関係に設定されていることを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、請求項3に記載のランプユニットを備えるルーフコンソールの車体天井部への組み付け方法であって、前記対向位置にある組の挟持片の相互距離を、前記開口部の特定の方向に対向する開口周縁の距離に対応させることで、当該部分の開口周縁に対して前記挟持片を係合可能とし、前記開口部の別の特定の方向に対向する開口周縁の距離よりも短く設定することで、当該部分の開口周縁から前記挟持片を離脱可能としたことを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明は、請求項3または4に記載のランプユニットを備えるルーフコンソールの車体天井部への組み付け方法であって、前記挟持片の組を、互いに離間し且つ向きの異なる3箇所以上に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1の発明によれば、配線の必要なランプユニットだけを、予めルーフトリムに仮に組み込んでおき、ルーフトリムの取り付け後に、ランプユニットの仮固定を外して、配線の不要なコンソールケースをルーフトリムに取り付け、その後でコンソールケースにランプユニットを装着するようにしたので、共通機能の配線接続を後から行う必要がなく、サンルーフ仕様車の場合だけ1回の結線を行えばよくなる。従って、結線作業の容易化を図ることができる。また、サンルーフ仕様車の場合の結線作業も、コンソールケースに設けたランプユニット取付用の装着口を利用して行うことができるので、そのための作業孔をサンバイザ裏などに設ける必要がなく、よって余計なリッド等を使用せずに済み、コスト減を図ることができると共に、サンバイザ裏の見映えの向上を図ることができる。また、ルーフトリムの取付時に、ルーフトリムに設けたランプユニット取付用の開口部から車体天井部側の取付位置を目視できるので、ルーフトリムの位置合わせや取り付けが容易にできる。従って、組付作業性の向上とコストの低減を図ることができる。
【0020】
請求項2の発明によれば、ランプユニットの意匠面に対し着脱自在に保護カバーを取り付けるので、作業中のランプユニットの意匠面への傷つきを防止することができる。また、その保護カバーに仮係止手段を設けているので、必要時のみに使用し、後は取り外して、リユースすることができる。
【0021】
請求項3の発明によれば、挟持片により保護カバーをルーフトリムの開口部の開口周縁に係合させるので、ルーフトリム側に特別な仮係止のための仕掛けを設ける必要がない。また、第1の位置にスライドさせることで挟持片を開口周縁に係合させ、第1の位置から第2の位置に回動させることで、挟持片の係合を解除することができるので、保護カバーのルーフトリムに対する着脱が容易にできる。
【0022】
請求項4の発明によれば、前記開口部の異なる対向周縁間寸法に対応させて、互いに対向する組の挟持片の距離を決めているので、保護カバーの回動位置を変えることにより、係合状態にしたり解除状態にしたりすることができる。
【0023】
請求項5の発明によれば、前記挟持片の組を、互いに離間し且つ向きの異なる3箇所以上に設けたので、保護カバー及びそれを装着したランプユニットを、ガタつきなく安定した姿勢で仮固定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0025】
実施形態の組付方法は、車体天井部にランプユニット付きルーフコンソールを組み付ける方法であり、以下に説明する準備工程と、その次のルーフトリム取付工程と、その次のコンソールケース取付工程と、その次のランプユニット装着工程と、を具備している。
【0026】
図1は準備工程で用意したルーフトリムを上から見た部分斜視図、図2は次の工程でルーフトリムの開口部から保護カバー付きのランプユニットを下側に引き落としている状態を示す部分斜視図、図3は準備工程で用意したルーフトリムに保護カバー付きランプユニットを仮固定した状態を上から見た平面図、図4は仮固定を解除するために保護カバー付きランプユニットを開口部の中心にスライドさせた状態を示す平面図、図5は仮固定を解除するために保護カバー付きランプユニットを開口部の中心で回転させた状態を示す平面図である。
【0027】
また、図6は仮固定を解除した保護カバー付きランプユニットとルーフトリムの開口部の関係を下から見上げた斜視図、図7はコンソールケースのランプユニット取付用の装着口に保護カバー付きランプユニットを通した状態を示す上から見た斜視図、図8はコンソールケースをルーフトリムのコンソール取付用の開口部に取り付けた状態を示す上から見た斜視図、図9は保護カバーをランプユニットから取り外した状態を示す上から見た斜視図、図10はランプユニットにサンルーフ側のコネクタを接続しようとしている状態を示す上から見た斜視図、図11はコンソールケースのランプユニット取付用の装着口にランプユニットを取り付けようとしている状態を示す上から見た斜視図、図12はルーフコンソールの組付完了状態を下から見上げた斜視図である。また、図13は一連の組立工程を概略的に説明するための車両前側上方から見下ろした斜視図である。
【0028】
ここでは、全体的な概要については図13を参照し、個別的な内容については図1〜図12を参照しながら説明する。なお、各図(特に図13)において、図17に示した要素と同様の要素については、同符号を付して説明を省略する。
【0029】
この実施形態の組付方法では、まず、図7、図13に示すように、ランプユニット10を、コンソールケース50のランプユニット装着口52に対して着脱自在なユニットとして構成している。ここで、ルーフコンソールMは、サングラスケース51を具備するコンソールケース50と、コンソールケース50に着脱自在に装着されるランプユニット10とからなる。
【0030】
図1に示すように、車体天井部に取り付けるルーフトリム110には、コンソール取付用の矩形の開口部111が形成されている。この開口部111は、コンソールケース50の大きさに合わせて形成されている。
【0031】
準備工程では、この開口部(またはその近傍)111に、ルーフトリム110の裏側(上側)から共通機能の配線30を施した状態のランプユニット10を仮固定する。配線30は必要に応じてテープ31等で止めておいてもよい。
【0032】
ルーフトリム110の開口部111に対する仮固定は、図6に示す、ランプユニット10の意匠面11(図9参照)に対し着脱自在に取り付けた保護カバー20の挟持片(仮係止手段)21、22によって行う。保護カバー20のランプユニット10に対する取り付けは、別の係止爪23によって行う。
【0033】
挟持片21、22は、平面視長方形の保護カバー20の4つの辺のうちの3辺、即ち、2つの短辺と1つの長辺の外周にそれぞれ組となって突設されており、ルーフトリム110の開口部111の開口周縁に係合することで、保護カバー20及びランプユニット10をルーフトリム110に仮固定する。
【0034】
各組の挟持片21、22は、短辺側のものは2つで組をなし、長辺側のものは3つで組をなしている。いずれの組も、上側の挟持片21は、下側の挟持片22と、保護カバー20の高さ方向に一定の間隔を開けて設けられている。その間隔は、ルーフトリム110の開口部111の開口周縁の厚みに相当し、上側の挟持片21と下側の挟持片22とで開口周縁を挟むことで、係合力を得る。ここでは、上側の挟持片21と下側の挟持片22は、各辺の長さ方向に位置をずらして形成してある。これは、係合を解除するときにやりやすくするためである。
【0035】
これら複数組の挟持片21、22とルーフトリム110の開口部111の関係は、図4に示すように、保護カバー20を開口部111に対して仮固定の状態にない第1の位置にスライドさせたとき少なくとも対向位置にある組の挟持片21、22が開口部111の開口周縁に係合可能であり、且つ、第1の位置から図5に示す複数組の挟持片21、22が全て開口部111の開口周縁から離脱した状態の第2の位置に保護カバー20を回動させたとき開口部111の開口周縁に対する挟持片21、22の係合が解除されるように設定してある。
【0036】
具体的には、対向位置にある組(短辺側)の挟持片21、22の相互距離を、図4に示すように、開口部111の特定の方向(対辺方向)に対向する開口周縁の距離に対応させることで、当該部分の開口周縁に対して挟持片21、22を係合可能とし、図5に示すように、開口部110の別の特定の方向(対角方向)に対向する開口周縁の距離よりも短く設定することで、当該部分の開口周縁から挟持片21、22を離脱可能としている。
【0037】
これらの短辺側の挟持片21、22による係合だけでは実際には安定性が悪いので、それを補うべく長辺側の挟持片21、22を利用する。即ち、2つの短辺と1つの長辺に設けた3組の挟持片21、22を、それぞれ開口周縁に係合させることで、図3に示すように、保護カバー20付きランプユニット10をルーフトリム110に仮固定する。このように、挟持片21、22の組を、互いに離間し且つ向きの異なる3箇所に設けたことにより、安定的な仮固定状態を維持することができる。
【0038】
次にルーフトリム取付工程で、準備工程から搬入したルーフトリム110を車体天井部に取り付ける。そして次のコンソールケース取付工程で、保護カバー20付きランプユニット10の仮固定を解除する。
【0039】
解除の仕方は、図4に示すように、開口部111の中心部に保護カバー20付きランプユニット10をスライド(矢印Aの移動)させ、その位置で図5に示すように保護カバー20付きランプユニット10を回転(矢印Bの移動)させ、対角の位置に合わせて保護カバー20付きランプユニット10を取り外し、図2、図6に示すように、開口部111から保護カバー20付きランプユニット10を下に降ろす。このとき、ランプユニット10には予め配線30がつながっているので、ぶら下がった状態で保持される。
【0040】
次いで、図7、図8に示すように、コンソールケース50を用意し、コンソールケース50のランプユニット装着口52から保護カバー20付きランプユニット10を下に引き出した後、コンソールケース50をルーフトリム110のコンソール取付用の開口部111に組み付ける。その際、サンルーフ仕様車の場合、サンルーフモータにつながる配線106aのコネクタ106を、コンソールケース50のランプユニット装着口52から下に引き出しておく。
【0041】
次にランプユニット装着工程で、図9に示すように、ランプユニット10から保護カバー20を取り外し、コンソールケース50のランプユニット装着口52から下に引き出したランプユニット10側のコネクタ(サンルーフ仕様車の場合に設けられるもので、例えば、図13の符号122で示すものがそれである)に対し、必要に応じてサンルーフ側の配線106aの接続を行った後、図11に示すように、ランプユニット10をコンソールケース50のランプユニット装着口52に装着する。
【0042】
これにより、図12に示すようにランプユニット10付きのルーフコンソールMの取り付けが完了する。図12において、12Aはハンズフリー用マイク、12Bはマイクインジケータ、12Cはムード照明用LED、12Eはサンルーフスイッチ、12F、12Gはスポットライトである。
【0043】
以上説明したように、本実施形態の組付方向によれば、配線の必要なランプユニット10だけを、予めルーフトリム110に仮に組み込んでおき、ルーフトリム110の取り付け後に、ランプユニット10の仮固定を外して、配線の不要なコンソールケース50をルーフトリム110に取り付け、その後でコンソールケース50にランプユニット10を装着するようにしたので、共通機能の配線30の接続を後から行う必要がなく、サンルーフ仕様車の場合だけ1回の結線(配線106aのコネクタ106の接続)を行えばよくなる。従って、結線作業の容易化を図ることができる。
【0044】
また、サンルーフ仕様車の場合の結線作業も、コンソールケース50に設けたランプユニット取付用の装着口52を利用して行うことができるので、そのための作業孔をサンバイザ裏などに設ける必要がなく、よって余計なリッド等を使用せずに済み、コスト減を図ることができると共に、サンバイザ裏の見映えの向上を図ることができる。
【0045】
また、ルーフトリム110の取付時に、ルーフトリム110に設けたランプユニット取付用の開口部111から車体天井部側の取付位置を目視できるので、ルーフトリム110の位置合わせや取り付けが容易にできる。従って、組付作業性の向上とコストの低減を図ることができる。
【0046】
また、ランプユニット10の意匠面11に対し着脱自在に保護カバー20を取り付けるので、作業中のランプユニット10の意匠面11への傷つきを防止することができる。また、その保護カバー20に仮係止手段(挟持片21、22)を設けているので、必要時のみに使用し、後は取り外して、保護カバー20をリユースすることができる。
【0047】
また、挟持片21、22により保護カバー20をルーフトリム110の開口部111の開口周縁に係合させるので、ルーフトリム110側に特別な仮係止のための仕掛けを設ける必要がない。また、図4に示すように第1の位置にスライドさせることで挟持片21、22を開口周縁に係合させ、第1の位置から図5に示すように第2の位置に回動させることで、挟持片21、22の係合を解除することができるので、保護カバー20のルーフトリム110に対する着脱が容易にできる。
【0048】
また、前記開口部111の異なる対向周縁間寸法に対応させて、互いに対向する組の挟持片21、22の距離を決めているので、保護カバー20の回動位置を変えることにより、係合状態にしたり解除状態にしたりすることが簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施形態の説明図で、準備工程で用意したルーフトリムを上から見た部分斜視図である。
【図2】次の工程でルーフトリムの開口部から保護カバー付きのランプユニットを下側に引き落としている状態を示す部分斜視図である。
【図3】準備工程で用意したルーフトリムに保護カバー付きランプユニットを仮固定した状態を上から見た平面図である。
【図4】仮固定を解除するために保護カバー付きランプユニットを開口部の中心にスライドさせた状態を示す平面図である。
【図5】仮固定を解除するために保護カバー付きランプユニットを開口部の中心で回転させた状態を示す平面図である。
【図6】仮固定を解除した保護カバー付きランプユニットとルーフトリムの開口部の関係から見上げた斜視図である。
【図7】コンソールケースのランプユニット取付用の装着口に保護カバー付きランプユニットを通した状態を示す上から見た斜視図である。
【図8】コンソールケースをルーフトリムのコンソール取付用の開口部に取り付けた状態を示す上から見た斜視図である。
【図9】保護カバーをランプユニットから取り外した状態を示す上から見た斜視図である。
【図10】ランプユニットにサンルーフ側のコネクタを接続しようとしている状態を示す上から見た斜視図である。
【図11】コンソールケースのランプユニット取付用の装着口にランプユニットを取り付けようとしている状態を示す上から見た斜視図である。
【図12】ルーフコンソールの組付完了状態を下から見上げた斜視図である。
【図13】一連の組立工程を概略的に説明するための車両前側上方から見下ろした斜視図である。
【図14】従来例の説明図である。
【図15】ルーフコンソールにランプユニットを組み付ける従来例の説明図である。
【図16】図15の取付状態の断面図である。
【図17】別の従来例の説明図である。
【符号の説明】
【0050】
M ルーフコンソール
10 ランプユニット
11 意匠面
20 保護カバー
21,22 挟持片(仮係止手段)
30 共通機能の配線
50 コンソールケース
52 ランプユニット装着口
106a 付加機能の配線
110 ルーフトリム
111 ルーフコンソール取付用の開口部




 

 


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