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発泡閉塞部材 - 三菱ふそうトラック・バス株式会社
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発明の名称 発泡閉塞部材
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−253695(P2007−253695A)
公開日 平成19年10月4日(2007.10.4)
出願番号 特願2006−78663(P2006−78663)
出願日 平成18年3月22日(2006.3.22)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 橋場 裕之 / 淺野 裕司
要約 課題
車両構造体の強度を低下させることなく筒状部材の内部に発泡組成剤を簡単に挿入でき、しかも発泡組成剤が発泡するまで当該発泡組成剤の脱落を防止することができる発泡閉塞部材を提供すること。

解決手段
車両構造体5に含まれる角パイプPの内部に挿入されて、当該角パイプPの内部を閉塞する発泡閉塞部材6において、加熱により発泡する発泡組成剤61と、前記発泡組成剤61に取り付けられるリング材621と、リング材621に連結され、前記角パイプPの内面との摩擦によって前記発泡組成剤61を前記角パイプPの内部で保持する複数の板バネ材622とを具備している。
特許請求の範囲
【請求項1】
車両構造体に含まれる筒状部材の内部に挿入され、当該筒状部材の内部を閉塞する発泡閉塞部材において、
加熱により発泡する発泡組成剤と、
前記発泡組成剤に取り付けられ、前記筒状部材の内面との摩擦によって前記発泡組成剤を前記筒状部材の内部で保持する保持部材とを具備していることを特徴とする発泡閉塞部材。
【請求項2】
前記保持部材は、
前記発泡組成剤に固定される固定部と、
前記筒状部材の内面に弾性的に当接する当接部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載された発泡閉塞部材。
【請求項3】
前記当接部と前記発泡組成剤の軸心との距離は、前記発泡組成剤の挿入方向の後方に行くにつれて拡大していることを特徴とする請求項1に記載された発泡閉塞部材。
【請求項4】
前記固定部は、前記発泡組成剤の挿入方向の先端となる部位に固定されていることを特徴とする請求項1に記載された発泡閉塞部材。
【請求項5】
前記当接部は、複数の当接片を含んでいることを特徴とする請求項2に記載された発泡閉塞部材。
【請求項6】
少なくとも1つの当接片は、前記筒状部材の内面に掛止するエッジ部を備えることを特徴とする請求項5に記載された発泡閉塞部材。
【請求項7】
少なくとも1つの当接片は、前記筒状部材の内面に掛止する突起部を備えていることを特徴とする請求項5に記載された発泡閉塞部材。
【請求項8】
前記発泡組成剤の挿入方向の後端となる部位に配設され、前記発泡組成剤を推進させるための押圧部材を受ける受け部材をさらに具備していることを特徴とする請求項1に記載された発泡閉塞部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡組成剤の発泡作用によって、車両構造体に含まれるピラーなどの筒状部材の内部を閉塞する発泡性閉塞部材に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばバスや乗用車などの車体において、車両構造体に含まれるピラーなどのパイプ(筒状部材)は、フロアを貫いて車内からエンジンルームにかけて配置されることがある。そのため、エンジンがパイプの近くに設置されていると、エンジンからの騒音、振動、熱気などがパイプを通じて車内に伝達して、車内環境を悪化させることがある。そこで近年、これを防止するために、パイプの内部に発泡充填材を充填した車両構造体が開示された(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
【0003】
通常、発泡充填材は、未発泡の状態でパイプに挿入され、その所望の位置に留置される。その後、発泡充填材は、車体の電着塗装において発生する熱によって発泡して、筒状部材の内部を閉塞する。これにより、筒状部材は、車内とエンジンルームの境界部分で隔離され、エンジンからの騒音、振動、熱気などが車内に伝達することが防止される。
【特許文献1】特開平10−236332号公報
【特許文献2】特開2005−97586号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の手法では、パイプの途中に、未発泡の発泡充填材を挿入するための切欠きや穴が必要となる。しかしながら、パイプに切欠きや穴が存在すると、車両構造体の強度を低下させる原因となる。
【0005】
また、従来の手法では、未発泡の発泡充填材に、当該発泡充填材を固定するための接着剤や固定部材が配設される。しかしながら、接着剤や固定部材などを使ってパイプの内面に未発泡の発泡材を固定する作業は非常に煩雑である。
【0006】
本発明は、車両構造体の強度を低下させることなく筒状部材の内部に発泡組成剤を簡単に挿入でき、しかも発泡組成剤が発泡するまで当該発泡組成剤の脱落を防止することができる発泡閉塞部材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における発泡閉塞部材は、以下のように構成されている。
【0008】
(1)車両構造体に含まれる筒状部材の内部に挿入され、当該筒状部材の内部を閉塞する発泡閉塞部材において、加熱により発泡する発泡組成剤と、前記発泡組成剤に取り付けられ、前記筒状部材の内面との摩擦によって前記発泡組成剤を前記筒状部材の内部で保持する保持部材とを具備している。
【0009】
(2)(1)に記載された発泡閉塞部材において、前記保持部材は、前記発泡組成剤に固定される固定部と、前記筒状部材の内面に弾性的に当接する当接部とを備えている。
【0010】
(3)(1)に記載された発泡閉塞部材において、前記当接部と前記発泡組成剤の軸心との距離は、前記発泡組成剤の挿入方向の後方に行くにつれて拡大している。
【0011】
(4)(1)に記載された発泡閉塞部材において、前記固定部は、前記発泡組成剤の挿入方向の先端となる部位に固定されている。
【0012】
(5)(2)に記載された発泡閉塞部材において、前記当接部は、複数の当接片を含んでいる。
【0013】
(6)(5)に記載された発泡閉塞部材において、少なくとも1つの当接片は、前記筒状部材の内面に掛止するエッジ部を備えている。
【0014】
(7)(5)に記載された発泡閉塞部材において、少なくとも1つの当接片は、前記筒状部材の内面に掛止する突起部を備えている。
【0015】
(8)(1)に記載された発泡閉塞部材において、前記発泡組成剤の挿入方向の後端となる部位に配設され、前記発泡組成剤を推進させるための押圧部材を受ける受け部材をさらに具備している。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、車両構造体の強度を低下させることなく筒状部材の内部に発泡組成剤を簡単に挿入できる。しかも、筒状部材の内部に挿入された発泡組成剤は、それが発泡するまで脱落することがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら、第1の実施形態〜第3の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態におけるリヤエンジンバスの車体の概略図、図2は図1における領域Aの拡大図である。
図1において、1は車内、2はエンジンルーム、3はフロア、4はエンジン、5は車両構造体である。車内1とエンジンルーム2は、フロア3によって隔離されていて、エンジンルーム2にはエンジン4が設置されている。車両構造体5は、複数の部材によって構成されるものであるが、その中にはフロア3を貫いて車内1からエンジンルーム2にかけて配置される角パイプPが含まれる。角パイプPは、完全な閉断面構造を有していて、フロア3に対応する位置には、車内1とエンジンルーム2にかけて既発泡の発泡閉塞部材6が配置されている。既発泡の発泡閉塞部材6は、エンジン4からの振動、騒音、熱気などがエンジンルーム2から車内1に伝達するのを防止するために配置されているが、角パイプPの曲げ、捩じれに対する強度を高める機能も備えている。なお、角パイプPとしては、ピラーのほか、種々のものが考えられるが、いずれにしても、ボルト穴以外に切欠きや穴を備えていない。本実施形態における角パイプPの内形は長方形状である。
【0018】
図3は同実施形態における未発泡の発泡閉塞部材6の概略図である。
図3に示すように、未発泡の発泡閉塞部材6は、加熱により発泡する発泡組成剤61と、発泡組成剤61を保持する保持部材62と、発泡組成剤61を推進させるための押棒(押圧部材)100を受ける押棒受材63とで構成される。
【0019】
発泡組成剤61はほとんど円柱状をしていて、その両端にはそれぞれ第1の端面61aと第2の端面61bが形成されている。なお、発泡組成剤61の外径は、角パイプPの短辺よりも小さい。発泡組成剤61としては、特に限定されるものではないが、断熱性と防音性とに優れた素材が好ましい。
【0020】
保持部材62は、リング材(固定部)621と、複数の板バネ材(当接片)622とで構成される。リング材621は、発泡組成剤61の周面における、第1の端面61aに近い部位に接着剤によって固定されている。板バネ材622は、リング材621に連結されていて、それぞれ発泡組成剤61の第2の端面61bに向かって延びている。板バネ材622の素材としては、例えばバネ鋼などが使用される。
【0021】
各板バネ材622は、ほとんど平板状であって、リング材621との連結部分において、発泡組成剤61の外側に折曲されている。これにより、各板バネ材622は、リング材621から離間するにつれて発泡組成剤61の軸心からの距離が拡大する。なお、リング材621から最も離間した端部622aでは、自由状態において発泡組成剤61の軸心から各板バネ材622までの距離が角パイプPの短辺よりも大きい。
【0022】
したがって、角パイプPに未発泡の発泡閉塞部材6が挿入されると、各板バネ材622の端部622aが角パイプPの内面に弾性的に当接する。なお、リング材621と板バネ材622とは、一体であっても良いし、別体であっても良いが、本実施形態では一体である。
【0023】
さらに、各板バネ材622の端部622aの外面には、丸い突起部622bが形成されている。この突起部622bは、角パイプPの内面に食い付いて、角パイプPに対して未発泡の発泡閉塞部材6が移動するのを抑制する。
【0024】
押棒受材63は、発泡組成剤61の第2の端面61bに接着剤によって固定されている。押棒受材63の形状と寸法は、発泡組成剤61の第2の端面61b似ているほど好ましい。なお、押棒受材63の素材としては、特に限定されるものではなく、発泡組成剤61の第2の端面61bが押棒100によって破壊されるのを防止するものであればよい。
【0025】
次に、角パイプPの内部に未発泡の発泡閉塞部材6を留置してから、その発泡組成剤61を発泡させるまでの流れ工程を説明する。
【0026】
図4は同実施形態における角パイプPに挿入される未発泡の発泡閉塞部材6の概略図である。
先ず、図4(a)に示すように、未発泡の発泡閉塞部材6は、第1の端面61aが先頭にされて、角パイプPの下端Uから角パイプPの内部に挿入される。すると、発泡組成剤61の軸心からの板バネ材622の端部622aまでの距離が角パイプPの短辺より大きいため、板バネ材622の端部622aは、角パイプPの内面に弾性的に当接する。
【0027】
そして、角パイプPと板バネ材622の端部622aとの摩擦によって未発泡の発泡閉塞部材6が角パイプPに保持されたら、図4(b)に示すように、角パイプPの下端Uから挿入される押棒100によって、未発泡の発泡閉塞部材6の押棒受材63が押圧される。これにより、未発泡の発泡閉塞部材6は、板バネ材622の端部622aを角パイプPに摺接させながら、角パイプPの内部を上方に移動する。そして、未発泡の発泡閉塞部材6がフロア3に対応する位置、即ち車内1とエンジンルーム2との境界部分に到達したら、押棒受材63による押圧が停止され、角パイプPから押棒100が引き抜かれる。これにより、未発泡の発泡閉塞部材6は、角パイプPと板バネ材622の端部622aとの内面との摩擦によって角パイプPの内部に留置される。
【0028】
次に、角パイプPの内部に未発泡の発泡閉塞部材6が留置されたままの状態で、車体の電着塗装がなされる。ところで、本実施形態では、車体が電着塗装の乾燥処理のために高温に曝される際に、角パイプPの内部に留置された未発泡の発泡閉塞部材6が加熱されることになる。これにより、発泡閉塞部材6に含まれる発泡組成剤61は、加熱によって発泡して角パイプPの内部を完全に閉塞する。
【0029】
(本実施形態による作用効果)
本実施形態において、車内1からエンジンルーム2にかけて配置される角パイプPに発泡閉塞部材6が配設される。そのため、角パイプPの近くにエンジン4が配置されていても、エンジンルーム2からの振動、騒音、熱気は、角パイプPの内部に配置された発泡材に遮断され、車内1に伝達されることがないから、従来に比べて車内1の環境が飛躍的に向上する。
【0030】
さらに、発泡材は、フロア3に対応する位置、即ち車内1とエンジンルーム2と境界部分に配設されるので、エンジンルーム2からの振動、騒音、熱気は、漏れなく遮断されることになる。
【0031】
しかも、本実施形態において、発泡閉塞部材6は、押棒100によって角パイプPの下端Uから角パイプPの内部に挿入される。そのため、角パイプPの内部に発泡閉塞部材6を挿入するための切欠きや穴が不要となるから、角パイプPの強度が無駄に低下することがない。
【0032】
さらに、本実施形態において、発泡閉塞部材6は、発泡組成剤61に接着されるリング材621と、複数の板バネ材622とから構成されている。そして、発泡組成剤61の軸心から各板バネ材622の端部622aまでの距離は、角パイプPの短辺よりも大きい。
【0033】
そのため、発泡閉塞部材6が角パイプPに留置されると、各板バネ材622の端部622aと角パイプPの内面との間に大きな摩擦力が発生するから、車体の電着塗装が完了するまで発泡閉塞部材6が角パイプPから脱落することがない。さらに、発泡閉塞部材6を角パイプPに挿入するときにも、発泡閉塞部材6が脱落することが無いから、発泡閉塞部材6の挿入作業における作業効率が向上する。なお、各板バネ材622の端部622aの外面に形成される突起部622bも、発泡閉塞部材6の脱落防止に貢献している。
【0034】
また、本実施形態において、発泡閉塞部材6は、発泡組成剤61の第2の端面61bに押棒受材63を備えている。そのため、発泡閉塞部材6が押棒100によって強く押圧されても、発泡組成剤61の第2の端面61bが損傷することがない。
【0035】
さらに、本実施形態において、発泡閉塞部材6は、単に角パイプPの下端から挿入されるだけで、角パイプPの所望の位置に留置される。そのため、非常に簡単な作業によって、以上の作用効果が得られることになる。
【0036】
また、本実施形態において、隣り合う板バネ材622と板バネ材622との間には、隙間が存在する。そのため、角パイプPの内面が防錆塗装されるときに、その塗装溶液は、角パイプP内を自由に流通することができる。即ち、本実施形態における発泡閉塞部材6は、角パイプPの内面塗装の妨げとならない。
【0037】
なお、本実施形態において使用される押棒100は、高い剛性を持つ単なる棒切れであるが、本発明は、これに限定されるものではない。以下、変形例としての押棒100について説明する。
【0038】
図5は同実施形態における変形例としての押棒100Aの概略図である。
【0039】
図5に示すように、変形例としての押棒は、作業者によって把持されるフレキシブル部材101Aと、フレキシブル部材101Aの端部に固定された押圧板102Aとで構成されている。フレキシブル部材101Aは、発泡閉塞部材6を推進させるのに十分な剛性を有するものの、作業者によって容易に湾曲できる程度の可撓性を備えている。押圧板102Aは、前述の押棒受材63と同一のものであって、発泡閉塞部材6における発泡組成剤61の第2の端面61bを押圧するために使用される。したがって、本実施形態における押棒が使用されると、発泡閉塞部材6における押棒受材63が存在しなくても、発泡組成剤61が損傷することがない。さらに、フレキシブル部材101Aは、作業者によって容易に湾曲できる程度の可撓性を備えているので、湾曲した角パイプへの発泡組成剤61の留置にも使用できる。
【0040】
(第2の実施形態)
図6は本発明の第2の実施形態における未発泡の発泡閉塞部材6Aの概略図である。なお、第1の実施形態と同等の構成については、第1の実施形態に対応する符号を付して、その説明を省略することとする。
図6に示すように、本実施形態における発泡閉塞部材6Aは、第1の実施形態における発泡閉塞部材6とほとんど同じ構成を有しているが、保持部材62の構成が若干異なっている。
【0041】
即ち、本実施形態における保持部材62Aは、柱状部材621Aと、複数の板バネ材(当接片)622とで構成される。柱状部材621Aは、ほとんど円柱状をしていて、発泡組成剤61の第1の端面61aに対して、差し込みによって固定されている。このような形態であれば、発泡組成剤61と保持部材62Aとの固定作業が簡単化するから、発泡閉塞部材60Aの製造コストが低下することになる。
【0042】
(第3の実施形態)
図7は本発明の第3の実施形態における未発泡の発泡閉塞部材7の概略図である。なお、第1の実施形態と同等の構成については、第1の実施形態に対応する符号を付して、その説明を省略することとする。
【0043】
図7に示すように、本実施形態において、発泡閉塞部材7は、加熱により発泡する発泡組成剤71と、発泡組成剤71を保持する2つの保持部材72と、発泡組成剤71を推進させるための押棒(押圧部材)100を受ける押棒受材73とで構成される。
【0044】
発泡組成剤71はほとんど四角柱状をしていて、その両端にはそれぞれ第1の端面71aと第2の端面71bが形成されている。なお、発泡組成剤71は、角パイプPより細い。発泡組成剤71としては、特に限定されるものではないが、断熱性と防音性とに優れた素材が好ましい。
【0045】
保持部材72は、発泡組成剤71の軸心方向に対して互いに離間した位置に配置されているが、いずれも全く同じ構成である。したがって、本実施形態では、発泡組成剤71の第1の端面71aに近い部位に配置される保持部材72についてのみ説明する。
【0046】
第1の端面71aに近い部位に配置される保持部材72は、スクエア材(固定部)721と、複数の板バネ材(当接片)722とで構成される。スクエア材721は、発泡組成剤71の周面における、第1の端面71aに近い部位に固定されている。なお、スクエア材721の固定手段としては、接着剤が使用される。板バネ材722は、スクエア材721に連結されていて、それぞれ発泡組成剤71の第2の端面71bに向かって延びている。板バネ材722の素材としては、例えばバネ鋼などが使用される。
【0047】
各板バネ材722は、ほとんど平板状であって、スクエア材721との連結部分において、発泡組成剤71の外側に折曲されている。したがって、各板バネ材722は、スクエア材721から離間するにつれて発泡組成剤71の軸心からの距離が拡大する。なお、スクエア材721から最も離間した端部722aでは、発泡組成剤71の軸心から各板バネ材722までの距離が発泡組成剤71の軸心から角パイプPの内面まで距離よりも大きくなっている。
【0048】
したがって、角パイプPに発泡閉塞部材7が挿入されると、各板バネ材722の端部722aが角パイプPの内面に弾性的に当接する。なお、スクエア材721と板バネ材722とは、一体であっても良いし、別体であっても良いが、本実施形態では一体である。
【0049】
さらに、各板バネ材722の端部722aは、切欠きによって形成されたエッジ部722bを備えている。このエッジ部722bは、角パイプPの内面に食い付いて、角パイプPに対して発泡閉塞部材7が移動するのを抑制する。
【0050】
押棒受材73は、発泡組成剤71の第2の端面71bに接着剤によって固定されている。押棒受材73の形状と寸法は、第2の端面71bに似ているほど好ましい。なお、押棒受材73の素材としては、特に限定されるものではない。
【0051】
以上のように、本実施形態において、発泡閉塞部材7は、発泡組成剤71の軸心方向に離間した位置に、それぞれ保持部材72を備えている。そのため、発泡閉塞部材7を留置するのに必要な、各保持部材72の板バネ材722に要求される弾性力が小さくなるから、発泡閉塞部材7が角パイプPに挿入されるときに、角パイプPの内面が損傷することがない。
【0052】
しかも、本実施形態において、発泡組成剤71は四角柱状をしている。そのため、角パイプPに挿入されたときに、発泡組成剤71と角パイプPの内面との隙間が均一になるから、各板バネ材722の端部722aは、角パイプPの内面に確実に確実に当接する。さらに、隙間が一定になることで、各板バネ材722から角パイプPの内面に付与される圧力が均一化するから、発泡閉塞部材7を留置するのに必要な、板バネ材722に要求される弾性力が確保される。
【0053】
さらに、各板バネ材722の端部722aは、切欠きによって形成されたエッジ部722bを備えている。そのため、エッジ部722bが角パイプPの内面に食い付いて、角パイプPに対する発泡閉塞部材7の移動が抑制されるから、発泡閉塞部材7の脱落がさらに抑制される。
【0054】
(第4の実施形態)
図8は本発明の第4の実施形態における未発泡の発泡閉塞部材8の概略図である。なお、第1の実施形態と同等の構成については、第1の実施形態に対応する符号を付して、その説明を省略することとする。
【0055】
図8に示すように、本実施形態における発泡閉塞部材8は、加熱により発泡する発泡組成剤81と、発泡組成剤81を保持する保持部材82とで構成されるが、前記実施形態における押棒受材63、73は備えていない。したがって、本実施形態における発泡閉塞部材8は、第1の実施形態における変形例としての押棒100Aによって押圧される。
【0056】
発泡組成剤81はほとんど円柱状をしていて、その両端にはそれぞれ第1の端面81aと第2の端面81bが形成されている。なお、発泡組成剤81の外径は、角パイプPの短辺より小さい。発泡組成剤81としては、特に限定されるものではないが、断熱性と防音性とに優れた素材が好ましい。
【0057】
保持部材82は、2つのリング材(固定部)821と、複数の板バネ材(当接片)822とで構成される。リング材821は、それぞれ発泡組成剤81の周面における、第1の端面81aに近い部位と第2の端面81bに近い部位に接着剤によって固定されている。板バネ材822は、2つのリング材821に架設されている。板バネ材822の素材としては、例えばバネ鋼などが使用される。
【0058】
各板バネ材822は、ほとんど平板状であって、リング材821との連結部分において発泡組成剤81の外側に折曲されている。これにより、各板バネ材822は、発泡組成剤81の軸心方向の中心に接近するにつれて発泡組成剤71の軸心から離間が拡大する。なお、リング材821とリング材821とのちょうど中間部822aでは、自由状態において発泡組成剤81の軸心から各板バネ材822までの距離が角パイプPの短辺より大きい。
【0059】
したがって、角パイプPに発泡閉塞部材8が挿入されると、各板バネ材822の中間部822aが角パイプPの内面に弾性的に当接する。なお、リング材821と板バネ材822とは、一体であっても良いし、別体であっても良いが、本実施形態では一体である。
【0060】
以上のように、本実施形態において、保持部材82は、発泡組成剤81の軸心方向に離間した位置に、それぞれリング材821を備えていて、これらリング材821には、複数の板バネ材822が架設されている。そして、各板バネ材822は、リング材821との連結部分において発泡組成剤81の外側に折曲されていて、発泡組成剤81の軸心方向の中心に接近するにつれて発泡組成剤81の軸心からの距離が拡大する。即ち、本実施形態における発泡閉塞部材8は、発泡組成剤81の軸心方向における中心に対して対象形状である。そのため、作業者は、角パイプPに発泡閉塞部材8が挿入されるときに、作業者は、発泡閉塞部材8の向きに気を使う必要が無くなるから、作業者にかかる負担が低減される。
【0061】
本発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、前記実施形態では、内形が長方形状の角パイプPが使用されているが、閉断面構造を備えているのであれば、内形が正方形状であっても良いし、さらには丸パイプであっても良い。
【0062】
また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるリヤエンジンバスの車体の概略図。
【図2】図1における領域Aの拡大図。
【図3】同実施形態における未発泡の発泡閉塞部材の概略図。
【図4】同実施形態における角パイプに挿入される未発泡の発泡閉塞部材の概略図。
【図5】同実施形態における変形例としての押棒の概略図。
【図6】本発明の第2の実施形態における未発泡の発泡閉塞部材の概略図。
【図7】本発明の第3の実施形態における未発泡の発泡閉塞部材の概略図。
【図8】本発明の第4の実施形態における未発泡の発泡閉塞部材の概略図。
【符号の説明】
【0064】
5…車両構造体、6…発泡閉塞部材、61…発泡組成剤、63…押棒受材(受け部材)、100…押棒(押圧部材)、100A…押棒(押圧部材)、621…リング材(固定部)、622…板バネ材(当接片)、622b…突起(突起部)、722…板バネ材(当接片)、722b…エッジ(エッジ部)、721…スクエア材(固定部)、821…リング材(固定部)、822…板バネ材(当接片)、P…角パイプ(筒状部材)。




 

 


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