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発明の名称 自動車
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−216929(P2007−216929A)
公開日 平成19年8月30日(2007.8.30)
出願番号 特願2006−42931(P2006−42931)
出願日 平成18年2月20日(2006.2.20)
代理人 【識別番号】100080469
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 則夫
発明者 小山 悦伸
要約 課題
後縁部が上下方向に移動する向きに回動開閉可能なフロントルーフと、該フロントルーフよりも後方に位置していて、車室上部を覆った使用位置と該使用位置よりも後方の退避位置との間を移動可能な可動ルーフとを有する自動車において、フロントルーフを開位置に回動し、可動ルーフを退避位置にもたらして自動車を走行させたときにウィンドスロッブが発生することを抑制する。

解決手段
フロントルーフ1の後縁部6の少なくとも一部が、メインボデー9の前後方向Lに対して直交する車幅方向W以外の方向に延びている。
特許請求の範囲
【請求項1】
後縁部が上下方向に移動する向きに回動開閉可能なフロントルーフと、該フロントルーフよりも後方に位置していて、車室上部を覆った使用位置と該使用位置よりも後方の退避位置との間を移動可能な可動ルーフとを有する自動車において、
前記フロントルーフの後縁部の少なくとも一部が、メインボデーの前後方向に対して直交する車幅方向以外の方向に延びていることを特徴とする自動車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、後縁部が上下方向に移動する向きに回動開閉可能なフロントルーフと、該フロントルーフよりも後方に位置していて、車室上部を覆った使用位置と該使用位置よりも後方の退避位置との間を移動可能な可動ルーフとを有する自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
上記形式の自動車は従来より周知である。図9の(a),(b)は、従来のこの種の自動車の上部の概略断面図である。図9における符号1Aは、自動車のフロントルーフを示し、2Aはフロントルーフ1Aの後方に位置する可動ルーフを示している。また符号3Aはメインボデーに対して固定されたリヤルーフを示し、さらに符号4A及び5Aはメインボデーに固定されたウィンドシールドガラスとリヤガラスをそれぞれ示し、符号Frは自動車の前進方向を示している。図9の(a)から判るように、車室RAの前部と後部はウィンドシールドガラス4Aとリヤガラス5Aによって区画され、車室RAの上部はフロントルーフ1A、可動ルーフ2A及びリヤルーフ3Aによって覆われている。
【0003】
フロントルーフ1Aは、その後縁部6Aが上下方向に移動する向きに回動開閉可能に支持されていて、図9の(a)はフロントルーフ1Aが閉位置を占めたときの様子を示し、図9の(b)及び図10は、フロントルーフ1Aが開位置を占めたときの様子を示している。一方、可動ルーフ2Aは、車室RAの上部を覆った図9(a)に示した使用位置と、その使用位置よりも後方の図9(b)及び図10に示した退避位置との間を移動可能に支持されている。
【0004】
今、図9の(b)及び図10に示したように、フロントルーフ1Aを開位置にもたらし、可動ルーフ2Aを退避位置にもたらして車室RAの上部開口Uを開放した状態で自動車を走行させたとすると、自動車に対して前方から流れてくる風は、図9の(b)及び図10に矢印Sで示すように、フロントルーフ1Aの上面を流れ、次いでフロントルーフ1Aの後縁部6Aから剥離し、さらに渦巻きながら、車室RAに入り込む。このため、車室内にウィンドスロッブと称せられる不快な振動音が発生する。かかるウィンドスロッブについては、特許文献1乃至3にも記載されている。
【0005】
ここで、図10に示すように、フロントルーフ1Aから剥離した空気流Sの流れ状態が、車幅方向Wに亘って均一であると、その全体の空気流Sが渦巻きながら揃って車室に流入するので、ウィンドスロッブの発生が顕著となる。そこで、図11に示すように、フロントルーフ1Aの上面に突起7Aを設け、その突起7Aによってフロントルーフ1Aから剥離した空気流Sを車幅方向Wに亘って乱し、これによって全ての空気流が揃って車室に流入することを阻止し、ウィンドスロッブの発生を抑えた自動車が提案されている。ところが、この自動車によると、フロントルーフ1Aの上面に突起7Aが設けられているので、自動車の外観が低下すると共に、突起7Aの追加により部品点数が増大し、その分、自動車のコストが上昇する欠点を免れない。
【0006】
また、図12の(a)に示すように、フロントルーフ1Aが開位置に回動したとき、その後縁部6Aの高さHAが、図9の(b)に示した後縁部6Aの高さよりも高くなるようにフロントルーフ1Aを構成し、そのフロントルーフ1Aの後縁部6Aから剥離した空気流Sが車室RAよりも後方に至るようにしても、ウィンドスロッブの発生を抑制することが可能である。ところが、開位置を占めたフロントルーフ1Aの後縁部6Aの高さHAが高いと、自動車の見栄えが低下する欠点を免れない。
【0007】
さらに、図12の(b)に示すように、可動ルーフ2Aが退避位置を占めたときの該可動ルーフ2Aの前縁部8Aが、図9の(b)に示した可動ルーフ2Aの前縁部8Aよりも前方に位置するように可動ルーフ2Aを構成し、フロントルーフ1Aから剥離した空気流Sが車室RA内に流入しないように構成しても、ウィンドスロッブの発生を抑えることができる。ところが、この構成によると、可動ルーフ2Aを退避位置にもたらしたときの車室RAの上部の開口Uの面積が狭くなるため、可動ルーフ2Aを退避位置にもたらしたときに車室内の乗員に充分な開放感を与えることができず、自動車の商品価値が低下する欠点を免れない。
【0008】
【特許文献1】特開昭63−90433号公報
【特許文献2】実開平3−47814号公報
【特許文献3】特開2000−233643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、上述した不具合を伴うことなく、ウィンドスロッブの発生を効果的に抑制することのできる冒頭に記載した形式の自動車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の自動車において、フロントルーフの後縁部の少なくとも一部が、メインボデーの前後方向に対して直交する車幅方向以外の方向に延びていることを特徴とする自動車を提案する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡単な構成によって、ウィンドスロッブの発生を効果的に抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0013】
図1は本例の自動車の外観斜視図であり、図4の(a)は図1に示した自動車の上部の概略断面図である。これらの図に示した自動車の基本構成は、図9に示した従来の自動車と変りはない。すなわち、車室Rの上部はフロントルーフ1と、可動ルーフ2と、リヤルーフ3とにより覆われ、車室Rの前部は、メインボデー9に固定されたウィンドシールドガラス4により区画され、車室Rの後部はメインボデー9に固定されたリヤガラス5によって区画されている。また、車室Rの各側部には、メインボデー9に開閉可能に支持されたサイドドア10,11が配置されている。図における符号Frは自動車の前進方向を示しており、本明細書における「前」又は「後」なる文言は、この前進方向Frを基準とした前後を意味し、その前後方向Lに対して直交する方向が車幅方向Wである。
【0014】
フロントルーフ1は、その後縁部6が上下方向に移動する向きに回動開閉可能にメインボデー9に対して支持され、このフロントルーフ1よりも後方に位置する可動ルーフ2は、図1及び図4の(a)に示したように、車室Rの上部を覆った使用位置と、その使用位置よりも後方の退避位置との間を移動可能にメインボデー9に対して支持されている。またリヤルーフ3は、メインボデー9に対して不動に固定されている。これらのルーフ1,2,3は、例えば透明ガラス、樹脂パネル又は金属パネルなどから構成されている。
【0015】
可動ルーフ2を退避位置にもたらすには、先ず、図2及び図4の(b)に示すようにフロントルーフ1の後縁部6を上昇させて該フロントルーフ1を開位置に回動させると共に、可動ルーフ2の後縁部12を上昇させる。次いで、その可動ルーフ2を矢印Aで示すように後方にスライドさせ、図3及び図4の(c)に示した退避位置にもたらす。これにより、車室Rの上部の開口Uが開放され、車室内の乗員(図示せず)に快い開放感を与えることができる。
【0016】
ここで、本例の自動車においては、図1乃至図3及び図5に示すように、フロントルーフ1の後縁部6の少なくとも一部が、メインボデー9の前後方向Lに対して直交する車幅方向W以外の方向に延びている。図示した例では、図5に明示するように、フロントルーフ1の後縁部6のうちの車幅方向両端部領域EAが車幅方向Wに直線状に延びているが、これらの端部領域EAの間の中間領域CAが、前方に向けて窪んだ状態に形成されていて、この中間領域CAが車幅方向W以外の方向に延びている。かかる構成によれば、次の作用を奏することができる。
【0017】
図3及び図4の(c)に示したようにフロントルーフ1を開位置に回動し、可動ルーフ2を退避位置にスライドさせて自動車を走行させると、図4の(c)及び図5に矢印S1,S2,S3で示すように、自動車の前方より流れてくる空気がフロントルーフ1の上面を流れ、次いでその後縁部6から剥離して後方に流れる。このとき、フロントルーフ1の後縁部6のうちの両端部領域EAと中間領域CAとの前後方向の位置が相違し、両端部領域EAのほうが中間領域CAよりも後方に位置しているので、後縁部6の各領域EA,CAから剥離した空気流S1,S2,S3が車室Rの後部に入り込む位置も互いに相違する。すなわち、両端部領域EAから剥離した空気流S1が最も後方の位置にて車室Rに入り込み、後縁部6の車幅方向中央CPから剥離した空気流S2が最も前方の位置において車室Rに入り込み、空気流S3は、空気流S1が車室内に入り込む位置と、空気流S2が車室内に入り込む位置との間の位置にて車室内に入り込む。このように、フロントルーフ1から剥離した各空気流S1,S2,S3が渦巻きながら車室内に入り込む位置が揃っておらず、ばらばらであるため、ウィンドスロッブの発生を効果的に抑えることができる。
【0018】
従来の自動車においては、図10に示したように、フロントルーフ1Aの後縁部6Aが、その全体に亘って直線状に車幅方向Wに延びていたため、その後縁部6Aから剥離した空気流Sが、車幅方向全体に亘って揃って車室内に流入していた。これにより、ウィンドスロッブの発生が顕著となっていたのであるが、本例の自動車においては、このような不具合の発生を阻止できるのである。
【0019】
また、本例の自動車においては、フロントルーフ1に図11に示したような突起7Aを設ける必要がなく、しかも図12の(a)に示したように、フロントルーフの後縁部6の高さ位置を特に高くする必要はないため、自動車の外観が低下することを阻止できる。さらに、可動ルーフ2の退避位置を、図12の(b)に示したように、前方側にずらす必要もないので、可動ルーフ2を退避位置にもたらしたときの上部開口Uの面積が縮小することはない。
【0020】
図6の(a),(b),(c),(d)は、本発明者が行った実験に用いたフロントルーフ1の形態を示している。この図における符号ΔLは、フロントルーフ1の後縁部6の車幅方向端部領域EAと車幅方向中央CPとの前後方向の寸法差を示し、図6の(a)乃至(d)に示した各フロントルーフ1の寸法差ΔLは、それぞれ0mm、20mm、30mm及び40mmである。図7は横軸に寸法差ΔLをとり、縦軸に音圧レベルdBをとった実験結果を示すグラフであり、ΔL=30mmのとき、ΔLがゼロの場合に比べて音圧レベルを約2dB下げることができた。
【0021】
フロントルーフ1の後縁部6の形態は、図5に示したもの以外にも各種採用することができ、例えば図8の(a)乃至(d)に示すような各種形態のフロントルーフ1を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】フロントルーフが閉位置を占め、かつ可動ルーフが使用位置を占めたときの自動車の外観斜視図である。
【図2】フロントルーフが開位置を占め、かつ可動ルーフの後縁部が上方に持ち上がったときの自動車の外観斜視図である。
【図3】フロントルーフが開位置を占め、かつ可動ルーフが退避位置を占めたときの自動車の外観斜視図である。
【図4】各ルーフが図1乃至図3に示した各位置を占めたときのウィンドシールドガラスと、各ルーフと、リヤガラスの相対位置関係を示す、自動車上部の概略断面図である。
【図5】フロントルーフと空気流の関係を説明する平面図である。
【図6】実験に用いたフロントルーフを説明する図である。
【図7】実験結果を示すグラフである。
【図8】フロントルーフの他の例を示す平面図である。
【図9】従来の自動車の上部を示す、図4と同様な概略断面図である。
【図10】従来の自動車のフロントルーフと、空気流の関係を説明する斜視図である。
【図11】突起を有するフロントルーフと空気流の関係を説明する斜視図である。
【図12】他の従来例を示す、図9と同様な概略断面図である。
【符号の説明】
【0023】
1 フロントルーフ
2 可動ルーフ
6 後縁部
9 メインボデー
L 前後方向
W 車幅方向




 

 


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