米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 車両 -> 関東自動車工業株式会社

発明の名称 自動車のデフロスタ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−76471(P2007−76471A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−265763(P2005−265763)
出願日 平成17年9月13日(2005.9.13)
代理人 【識別番号】100080469
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 則夫
発明者 榛地 由則 / 森崎 高章
要約 課題
インストルメントパネルの通気孔に接続された上側ダクト部と、空調装置の空気吐出口に接続された下側ダクト部とを有し、空気吐出口から流出した空気が、下側ダクト部と上側ダクト部を通ってインストルメントパネルの通気孔から排出され、ウインドシールドガラスに吹き当てられる自動車のデフロスタ装置において、ウインドシールドガラスに人体が当ったとき、上側ダクト部と下側ダクト部を大きく変形させてエネルギーを吸収する。

解決手段
上側ダクト部5と下側ダクト部6をインテグラルヒンジ13を介して連結すると共に、下側ダクト部6を前側部14と後側部15により構成し、ウインドシールドガラス1に人体が当ったとき、上側ダクト部5をインテグラルヒンジ13を中心として後方側へ回動させ、下側ダクト部6の前側部14と後側部15を前後方向に分離させ、これらの間に上側ダクト部5を入り込ませる。
特許請求の範囲
【請求項1】
上部開口がインストルメントパネルの通気孔に合致した上側ダクト部と、該上側ダクト部の下方に位置していて、下部開口が空調装置の空気吐出口に合致した下側ダクト部とを具備し、前記上側ダクト部と下側ダクト部は互いに連通していて、前記空気吐出口から流出した空気が、下側ダクト部と上側ダクト部の内部を流通して、前記インストルメントパネルに形成された通気孔から排出され、ウインドシールドガラスの車内側面に吹き当てられるように構成された自動車のデフロスタ装置において、
前記上側ダクト部の前部と前記下側ダクト部の前部がヒンジを介して一体に連結され、該下側ダクト部は、互いに前後方向に分離可能に連結された前側部と後側部より成り、前記ウインドシールドガラスの車外側面に衝撃的な外力が加えられたとき、前記上側ダクト部が、前記ヒンジを中心として後方側へ回動すると共に、前記下側ダクト部の前側部と後側部が前後方向に分離し、これらの間に前記上側ダクト部が入り込むように構成されていることを特徴とする自動車のデフロスタ装置。
【請求項2】
前記上側ダクト部と下側ダクト部は樹脂により構成され、上側ダクト部の前部と下側ダクト部の前部はインテグラルヒンジを介して一体に連結されている請求項1に記載の自動車のデフロスタ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウインドシールドガラスの車内側面に空気を吹き付け、ここに付着した露滴を除去し、或いはウインドシールドガラスの車外側面に付着した霜や氷を融かしてウインドシールドガラスの面を晴らし、前方視界を確保する自動車のデフロスタ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述の如く構成されたデフロスタ装置は、従来より周知である(例えば、特許文献1参照)。図5はかかるデフロスタ装置の一従来例を示す垂直断面図である。この図における符号1Aは、車室前部に配置されたウインドシールドガラスであり、2Aは運転席と助手席の前方に固定配置されたインストルメントパネルである。このインストルメントパネル2Aの下方にデフロスタ装置4Aが配置されている。矢印Frは自動車の前進方向を示し、符号Rは自動車の車室を示している。
【0003】
ここに示したデフロスタ装置4Aは、上側ダクト部5Aと、この上側ダクト部5Aの下方に位置する下側ダクト部6Aを有し、上側ダクト部5Aと下側ダクト部6Aは上下に重なった状態に突き合わされている。これらのダクト部5A,6Aの内部は、中空に形成され、互いに連通している。また、上側ダクト部5Aの上部開口7Aはインストルメントパネル2Aに形成された通気孔8Aに合致し、下側ダクト部6Aの下部開口9Aは空調装置10Aの空気吐出口11Aに合致している。
【0004】
上側ダクト部5Aと下側ダクト部6Aの間には、シール部材12Aが介設され、そのシール部材12Aは、上側ダクト部5Aと下側ダクト部6Aのいずれか一方に接着されていて、上側ダクト部5Aと下側ダクト部6Aは接着剤などによって接合されておらず、これらは互いに分離することができる。
【0005】
空調装置10Aの空気吐出口11Aから流出した空気は、矢印Aで示すように、下側ダクト部6Aと上側ダクト部5Aの内部を流通して、インストルメントパネル2Aに形成された通気孔8Aから車室R内に排出され、ウインドシールドガラス1Aの車内側面に吹き当てられる。
【0006】
ここで、事故発生時に、人体が、矢印Xで示したように、ウインドシールドガラス1Aの車外側面に当り、その衝撃でウインドシールドガラス1Aが撓み、これによってインストルメントパネル2Aとデフロスタ装置4Aに外力が加えられたとき、デフロスタ装置4Aの上側ダクト部5Aの下部が、下側ダクト部6Aの上部から外れ、インストルメントパネル2Aが大きく変形することによって、エネルギーを吸収し、人体に与える衝撃を小さく留めることができる。
【0007】
ところが、ウインドシールドガラス1Aに人体が当ったとき、そのウインドシールドガラス1Aに加えられる外力の方向によっては、デフロスタ装置4Aの上側ダクト部5Aと下側ダクト部6Aが、図5に仮想線で示すように変形するだけで、上側ダクト部5Aの下部と、下側ダクト部6Aの上部が分離しないことがある。このようになると、インストルメントパネル2Aは図5に仮想線で示すように変形するに留まり、その変形量が少なくなって、エネルギーを大きく吸収することは困難となる。
【0008】
【特許文献1】実開平6−20149号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、ウインドシールドガラスに人体が当ったときに、そのウインドシールドガラスに加えられた外力の方向がいかなるときも、上側ダクト部と下側ダクト部を大きく変形させて、エネルギーを吸収しやすくした自動車のデフロスタ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するため、上部開口がインストルメントパネルの通気孔に合致した上側ダクト部と、該上側ダクト部の下方に位置していて、下部開口が空調装置の空気吐出口に合致した下側ダクト部とを具備し、前記上側ダクト部と下側ダクト部は互いに連通していて、前記空気吐出口から流出した空気が、下側ダクト部と上側ダクト部の内部を流通して、前記インストルメントパネルに形成された通気孔から排出され、ウインドシールドガラスの車内側面に吹き当てられるように構成された自動車のデフロスタ装置において、前記上側ダクト部の前部と前記下側ダクト部の前部がヒンジを介して一体に連結され、該下側ダクト部は、互いに前後方向に分離可能に連結された前側部と後側部より成り、前記ウインドシールドガラスの車外側面に衝撃的な外力が加えられたとき、前記上側ダクト部が、前記ヒンジを中心として後方側へ回動すると共に、前記下側ダクト部の前側部と後側部が前後方向に分離し、これらの間に前記上側ダクト部が入り込むように構成されていることを特徴とする自動車のデフロスタ装置を提案する(請求項1)。
【0011】
また、上記請求項1に記載の自動車のデフロスタ装置において、前記上側ダクト部と下側ダクト部は樹脂により構成され、上側ダクト部の前部と下側ダクト部の前部はインテグラルヒンジを介して一体に連結されていると有利である(請求項2)。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ウインドシールドガラスに人体が当ったとき、上側ダクト部と下側ダクト部を大きく変形させて、エネルギーを効率よく吸収し、歩行者の保護をより一層確実なものにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明に係るデフロスタ装置を有する自動車の車室前部を示す斜視図であり、図2は図1のII−II線拡大断面図である。これらの図における矢印Frは、自動車の前進方向を示し、図2における符号Rは自動車の車室を示している。また、本明細書及び特許請求の範囲において使用する「前」又は「後」なる文言は、自動車の前進方向を基準とするものであり、その前進方向を前、その反対方向を後とする。
【0015】
図1及び図2において、符号1はウインドシールドガラスを示し、符号2で示すものは、図示していない運転席と助手席の前方に配置されたインストルメントパネルであり、そのインストルメントパネル2の前部は図示していない取付部材を介してカウルトップ3に連結されている。
【0016】
図2に示すように、デフロスタ装置4は、車室前部に位置するインストルメントパネル2の下方に配置され、このデフロスタ装置4は、上側ダクト部5と、この上側ダクト部5の下方に位置する下側ダクト部6とを有し、上側ダクト部5と下側ダクト部6は、内部が中空に形成されていて、互いに連通し、上側ダクト部5の上部開口7がインストルメントパネル2に形成された通気孔8に合致している。一方、下側ダクト部6の下部開口9は、空調装置10の空気吐出口11に合致している。また、図3にも示すように、上側ダクト部5と下側ダクト部6は、上下に重なった状態で位置している。
【0017】
デフロスタ装置4の使用時は、空調装置10のヒータコア(図示せず)を通った空気、すなわち温風が、図2に示した空調装置10の空気吐出口11から流出し、その流出した空気は、図2に矢印Aで示すように、下側ダクト部6の内部と、上側ダクト部5の内部を流通し、インストルメントパネル2に形成された通気孔8から車室R内に排出され、ウインドシールドガラス1の車内側面に吹き当てられる。
【0018】
このようにウインドシールドガラス1に温風を吹き当てることによって、その内面に付着した露滴、或いは車外側の外面に付着した霜や氷を取り除いてウインドシールドガラス面を晴らし、良好な前方視界を確保することができる。
【0019】
ここで、本例の自動車のデフロスタ装置4は、その上側ダクト部5と下側ダクト部6が共に樹脂により構成されていて、かかる上側ダクト部5の前部と下側ダクト部6の前部が、インテグラルヒンジ13を介して一体に連結されている。インテグラルヒンジ13の肉厚は、上側ダクト部5と下側ダクト部6の肉厚よりも薄くなっている。またインテグラルヒンジ13が設けられた部分以外の上側ダクト部5と下側ダクト部6との間には、シール部材12が介設され、そのシール部材12は、下側ダクト部6に接着剤により接合されている。
【0020】
上側ダクト部5と下側ダクト部6が例えば金属板により構成されているときは、上側ダクト部5の前部と下側ダクト部6の前部をインテグラルヒンジ以外のヒンジを介して連結することができる。
【0021】
また、下側ダクト部6は、互いに前後方向に分離可能に連結された前側部14と後側部15により構成され、その前側部14の前部と上側ダクト部5の前部が前述のようにインテグラルヒンジ13を介して互いに一体に連結されている。より具体的に示すと、前側部14と後側部15は、それぞれ別々の樹脂成形品により構成され、図2及び図3に示すように、後側部15の一方の側面16と、後側部15の他方の側面とに爪17がそれぞれ一体に形成され、その各爪17が前側部14の各側面に形成された係止孔18に着脱可能に係合し、これによって前側部14と後側部15が互いに分離可能に連結されている。勿論、後側部15と上側ダクト部5は別部材である。
【0022】
上側ダクト部5と、これにインテグラルヒンジ13を介して一体に連結された下側ダクト部6の前側部14の全体を1つの成形品により構成してもよいが、実際にはこれらを1つの成形品として構成することは困難である。このため、図示した例では、図2及び図3に示すように、上側ダクト部5が、前側部19と後側部20とにより構成され、その前側部19と後側部20を一体に連結して上側ダクト部5を構成している。例えば、後側部20の各側面に一体に形成された爪21を、前側部19の各側面に形成された係止孔22に係合して、前側部19と後側部20を一体化する。
【0023】
事故発生時に、人体が、図2に矢印Xで示したように、ウインドシールドガラス1の車外側面に当ると、その衝撃でウインドシールドガラス1が撓み、インストルメントパネル2とデフロスタ装置4に大きな外力が加えられる。このようにウインドシールドガラス1の車外側面に衝撃的な外力が加えられたとき、上側ダクト部5の前部と下側ダクト部6の前部がインテグラルヒンジ13を介して連結されているので、上側ダクト部5は、図4に示すように、そのインテグラルヒンジ13を中心として後方側に回動すると共に、その上側ダクト部5が下側ダクト部6に大きな外力を加える。これにより、下側ダクト部6の後側部15に形成された爪17が前側部14に形成された係止孔18から外れ、図4に示すように、前側部14と後側部15が前後方向に分離し、その分離した前側部14と後側部15の間に、回動した上側ダクト部5が入り込む。このように、上側ダクト部5と下側ダクト部6が大きく変形するので、インストルメントパネル2も大きく変形して、エネルギーを効率よく吸収でき、ウインドシールドガラス1に当った人体に与える衝撃を小さく留めることができる。
【0024】
ウインドシールドガラス1の車外側面に作用する外力の向きが矢印X方向以外であるときも、上側ダクト部5が下側ダクト部6を効果的に変形させて、エネルギー吸収効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】デフロスタ装置を組み付けた自動車の車室前部を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】上側ダクト部と下側ダクト部の外観斜視図である。
【図4】上側ダクト部と下側ダクト部が変形したときの様子を示す、図2と同様な断面図である。
【図5】従来のデフロスタ装置を示す、図2と同様な断面図である。
【符号の説明】
【0026】
1 ウインドシールドガラス
2 インストルメントパネル
4 デフロスタ装置
5 上側ダクト部
6 下側ダクト部
7 上部開口
8 通気孔
9 下部開口
10 空調装置
11 空気吐出口
13 インテグラルヒンジ
14 前側部
15 後側部




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013