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発明の名称 車両シート用ダンパーの取り付け構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−50765(P2007−50765A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2005−237409(P2005−237409)
出願日 平成17年8月18日(2005.8.18)
代理人 【識別番号】100078101
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 達雄
発明者 ▲高▼面 啓 / 山下 剛志 / 鈴木 信二 / 川本 幸治 / 阿部 勉
要約 課題
車両シートを回動させる際の回転スピードを最適にコントロールすることができる車両シート用ダンパーの取り付け構造を提供すること。

解決手段
回動速度を低減するためのダンパーを取り付けた車両シート用ダンパーの取り付け構造であって、前記ダンパー4は固定側ダンパー4bと、一定トルクを発生させながら固定側ダンパー4bに対して可動な可動側ダンパー4aとからなり、シートの固定部材と固定側ダンパーとが固定されるとともに、前記可動側ダンパー4aまたは回動部材のいずれか一方に、他方側に向かうストッパー部材6が突設され、前記可動側ダンパー4aまたはシートの回動部材の他方側に、前記ストッパー部材6と当接する当接体5が設けられたものとした。
特許請求の範囲
【請求項1】
シートの固定部材に対して回動可能に設置され、付勢手段により一方向への回動力を付与された回動部材の枢着部に、回動速度を低減するためのダンパーを取り付けた車両シート用ダンパーの取り付け構造であって、前記ダンパーは固定側ダンパーと、一定トルクを発生させながら固定側ダンパーに対して可動な可動側ダンパーとからなり、シートの固定部材と固定側ダンパーとが固定されるとともに、前記可動側ダンパーまたは回動部材のいずれか一方に、他方側に向かうストッパー部材が突設され、前記可動側ダンパーまたはシートの回動部材の他方側に、前記ストッパー部材と当接する当接体が設けられ、この当接体は回動部材の回動に伴うストッパー部材と当接体との相対移動の軌跡上で、ストッパー部材を間に挟んで対向する第1当接部および第2当接部を有することを特徴とする車両シート用ダンパーの取り付け構造。
【請求項2】
請求項1に記載の当接体は、可動側ダンパーの外周面に立設した板状部材に円弧状の案内溝を形成したものであり、この案内溝内をストッパー部材が移動することを特徴とする車両シート用ダンパーの取り付け構造。
【請求項3】
請求項1に記載の当接体は、可動側ダンパーの外周面に立設した一対の爪片で形成したものであり、この爪片間をストッパー部材が移動することを特徴とする車両シート用ダンパーの取り付け構造。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両シートを回動させる際の回転スピードを最適にコントロールすることができる車両シート用ダンパーの取り付け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両シートとしてリクライニング機構や折り畳み式収納機構等を備えたものが種々知られている。これらのシートにおいては、シートバックやシートクッションがフレームとの枢着部を中心に回動自在に取り付けられ、レバー操作によりシートバックやシートクッションを自由に回動させるよう構成されている。この場合、レバーを操作するとシートバックやシートクッションは、位置規制が解除されてバネ等の弾発下で勢いよく回動するので不意に操作者に当たったり、急な回動規制により枢着部に大きな負担がかかってしまう場合がある。そこで、このような現象を防止することを目的として、シートバックやシートクッションの回動スピード低減用のダンパーを取り付けた構造としたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
図5は、上記のような従来の車両シート用ダンパーの一例を示すもので、シートバックのリクライニング機構に組み込まれた場合を示している。図において、21はシートバックフレーム、22はシートクッションフレームであり、シートクッションフレーム22の枢着部にはシートバックフレーム21の回動に連動して回転するダンパーブラケット23が取り付けられている。そして、このダンパーブラケット23に可動側ダンパー24aと固定側ダンパー24bからなるダンパー24が取り付けられており、可動側ダンパー24aに設けた片部25とシートバックフレーム21に設けた受け部26とがボルト27で固定されるとともに、固定側ダンパー24bの中心に設けた孔部28とダンパーブラケット23とが嵌合された構造となっている。
【0004】
この結果、ダンパー24はボルト27でシートバックフレーム21に固定されて完全に拘束された状態であるため、シートバックフレーム21を回動すると、これに固定された可動側ダンパー24aも回動し、またこれと同時にダンパーも作動することとなる。従って、シートバックを前倒し操作すると、最初からダンパーが作動してダンパー作用を必要としない回動範囲においてもゆっくりと回動するため前倒し時間が長くなるという問題点があり、逆に、シートバックを元の位置に戻す場合は、最初からダンパーの作動力以上の大きな操作力が必要となり、子供やお年寄りには操作しにくいという問題点があった。
一方、これを解消するために最初は作動力が小さく、後半は作動力が大きくなる2段階可動式のダンパーを用いることも考えられるが、装置が複雑化して軽量化に反するうえ、生産コストも高くなるという問題点があった。
【特許文献1】実開平4−93634号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記のような問題点を解決して、車両シートを回動させる際の回転スピードを最適にコントロールすることができ、また簡単な装置で軽量化および生産コストの低減化も図ることができる車両シート用ダンパーの取り付け構造を提供することを目的として完成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためになされた本発明の車両シート用ダンパーの取り付け構造は、シートの固定部材に対して回動可能に設置され、付勢手段により一方向への回動力を付与された回動部材の枢着部に、回動速度を低減するためのダンパーを取り付けた車両シート用ダンパーの取り付け構造であって、前記ダンパーは固定側ダンパーと、一定トルクを発生させながら固定側ダンパーに対して可動な可動側ダンパーとからなり、シートの固定部材と固定側ダンパーとが固定されるとともに、前記可動側ダンパーまたは回動部材のいずれか一方に、他方側に向かうストッパー部材が突設され、前記可動側ダンパーまたはシートの回動部材の他方側に、前記ストッパー部材と当接する当接体が設けられ、この当接体は回動部材の回動に伴うストッパー部材と当接体との相対移動の軌跡上で、ストッパー部材を間に挟んで対向する第1当接部および第2当接部を有することを特徴とするものである。
【0007】
なお、前記当接体は、可動側ダンパーの外周面に立設した板状部材に円弧状の案内溝を形成したものであり、この案内溝内をストッパー部材が移動するものとすることや、また可動側ダンパーの外周面に立設した一対の爪片で形成したものであり、この爪片間をストッパー部材が移動するものとすることもできる。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、ダンパーは固定側ダンパーと、一定トルクを発生させながら固定側ダンパーに対して可動な可動側ダンパーとからなり、シートの固定部材と固定側ダンパーとが固定されるとともに、前記可動側ダンパーまたは回動部材のいずれか一方に、他方側に向かうストッパー部材が突設され、前記可動側ダンパーまたはシートの回動部材の他方側に、前記ストッパー部材と当接する当接体が設けられ、この当接体は回動部材の回動に伴うストッパー部材と当接体との相対移動の軌跡上で、ストッパー部材を間に挟んで対向する第1当接部および第2当接部を有するものとしたので、シートの回動当初は、ストッパー部材が第1当接部と第2当接部の間を単独で摺動するだけで、当接体とは接触していないためダンパーの作動力を効かせることなく回動部材が付勢手段により付与される回動力のみの作用によりすばやく回動し、その後はストッパー部材が第1または第2当接部に接触し、当接体と一体的に回動することにより、ダンパーが効いてシートフレームはゆっくりと回動することになり、車両シートを回動させる際の回転スピードを最適にコントロールすることが可能となる。
【0009】
また、当接体として可動側ダンパーの外周面に立設した板状部材に円弧状の案内溝を形成したものとし、この案内溝内をストッパー部材が移動するものとした場合や、可動側ダンパーの外周面に立設した一対の爪片で形成したものとし、この爪片間をストッパー部材が移動するものとした場合は、当接体を簡単に形成することができるとともに、シートの回転スピードを確実にコントロールすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図面は、本発明を自動車用シートにおけるシートバックの折り畳み機構に適用した場合を示すものである。図1において、1は回動部材であるシートバックフレーム、2は固定部材であるシートクッションフレームであり、前記シートバックフレーム1にはリクライニング機構が組み込まれていて、シートバックフレーム1は常に前側へ倒れるようにバネ等の弾発部材(図示せず)により付勢された状態となっている。また、回動自在としたシートバックフレーム1の枢着部には、該シートバックフレーム1の回転スピードを低減するためのダンパー4が取り付けられており、以上の構成は従来のこの種の車両シートと基本的には同じである。
【0011】
そして本発明では、ダンパーは固定側ダンパー4bと、一定トルクを発生させながら固定側ダンパー4bに対して可動な可動側ダンパー4aとからなり、シートの固定部材と固定側ダンパー4bとが固定されるとともに、前記可動側ダンパー4bまたは回動部材のいずれか一方に、他方側に向かうストッパー部材6が突設され、前記可動側ダンパー4aまたはシートの回動部材の他方側に、前記ストッパー部材6と当接する当接体5が設けられ、この当接体5は回動部材の回動に伴うストッパー部材6と当接体5との相対移動の軌跡上で、ストッパー部材6を間に挟んで対向する第1当接部および第2当接部を有するものとされている。
即ち、ダンパー4を可動側ダンパー4aと固定側ダンパー4bからなるものとして、可動側ダンパー4a上にダンパーの作動力を解除する当接体5を形成し、この当接体5内においてシートフレームに突設したストッパー部材6を案内させるようにしたものとされている。
【0012】
より具体的には、図1に示すように、シートクッションフレーム2の枢着部にはダンパーブラケット3が取り付けられており、このダンパーブラケット3の取付軸3aが、可動側ダンパー4aと固定側ダンパー4bからなるダンパー4に取り付けられてダンパーを構成している。なお、前記取付軸3aは固定側ダンパー4bの中心に形成された孔部4cに嵌合され、ピン等の固定具9で固定されている。
【0013】
そして、可動側ダンパー4a上にはダンパーの作動力を解除する当接体5が形成されており、この当接体5内においてシートフレームに突設したストッパー部材6を案内させるよう構成されている。
このダンパーの作動力を解除する当接体5とは、従来からシートフレームが回動すると可動側ダンパー4aも同時に回動して、固定側ダンパー4bとの間にダンパー力が発生し、シートの回転スピードを低減化するようになっていたのを、シートの回動当初の所定範囲内においてはダンパー4の作動力を効かせなくするためのものである。即ち、本発明はダンパー4の作動力が効かないフリーな範囲を作る当接体5を設けた構造である。
【0014】
前記当接体5としては、図1のものでは、可動側ダンパー4aの外周面に立設した板状部材7に円弧状の案内溝7aを形成したものであり、この該案内溝7a内をストッパー部材6が移動する構造としてある。
その他に当接体5としては、図4に示されるように、可動側ダンパー4aの外周面に立設した一対の爪片8、8で形成したものであり、この爪片8、8間をストッパー部材6が移動する構造とすることもできる。
この当接体5は、回動部材の回動に伴うストッパー部材6と当接体5との相対移動の軌跡上で、ストッパー部材6を間に挟んで対向する第1当接部および第2当接部(図1のものでは案内溝7aの両端部、図4のものでは左右の爪片8、8)を有するものである。
【0015】
次に、このように構成された本発明の車両シート用ダンパーの取り付け構造の作動を説明する。
図2は、本発明に係るダンパーの作動を示す説明図であり、(a)は初期状態、(b)はダンパーが効き始める状態、(c)はダンパーが効いている状態を示している。
図2(a)の状態では、シートバックフレーム1は所定位置にあり、またストッパー部材6は円弧状の案内溝7aの右端に位置している。次に、図示しないレバーを操作してシートバックを前倒しすると、図2(b)に示されるように、シートバックフレーム1は位置規制が解除されてバネ等の弾発下で矢印方向(反時計回り方向)へ回動する。この時、ストッパー部材6は円弧状の案内溝7aに案内されて右端から左端まで移動するが、この間はストッパー部材6が単独で動くのみで可動側ダンパー4aは全く移動しない。従って、ダンパー力は何ら発生しないため、シートバックフレーム1は矢印方向へすばやく回動することとなる。次いで、図2(c)に示されるように、シートバックフレーム1が更に回動すると、案内溝7aの左端と係止しているストッパー部材6が板状部材7を引っ張って可動側ダンパー4aを矢印方向へ回動することとなる。この結果、ダンパー4の作動力が効いてシートバックフレーム1の回転スピードは緩和されることとなる。
【0016】
このように本発明では、図3に示されるように、シートバック11を前倒しすると、スタートから一例の範囲内ではダンパー4が効かないためシートバック11はすばやく回動し、その後はダンパー4が効いてスピードをコントロールされた状態でゆっくりと回動することとなり、安全性および操作性に優れたものである。
なお、逆にシートバック11を引き起こす場合にも、同様にスタートから一例の範囲内ではストッパー部材6が案内溝7aに案内されて左端から右端まで移動するのみでダンパー4が効かない状態とし、その後、ダンパー4を効かせてスピードをコントロールした状態でゆっくりと回動させることができる。
また、以上の説明はシートバック11の前倒し構造について説明したが、シートアレンジ機構におけるシートクッションの跳ね上げ構造にも同様に適用することができることは勿論である。
【0017】
以上の説明からも明らかなように、本発明は車両シート用ダンパーの取り付け構造において、ダンパーは固定側ダンパーと、一定トルクを発生させながら固定側ダンパーに対して可動な可動側ダンパーとからなり、シートの固定部材と固定側ダンパーとが固定されるとともに、前記可動側ダンパーまたは回動部材のいずれか一方に、他方側に向かうストッパー部材が突設され、前記可動側ダンパーまたはシートの回動部材の他方側に、前記ストッパー部材と当接する当接体が設けられ、この当接体は回動部材の回動に伴うストッパー部材と当接体との相対移動の軌跡上で、ストッパー部材を間に挟んで対向する第1当接部および第2当接部を有するものとした構造であり、シートを回動させる際の回転スピードを最適にコントロールすることができ、またワンウェイダンパーの簡単な装置を使用するので、軽量化および生産コストの低減化も図ることができるという利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態を示す要部の斜視図である。
【図2】本発明に係るダンパーの作動を示す説明図である。
【図3】シートの作動を示す説明図である。
【図4】その他の実施の形態を示すダンパーの正面図である。
【図5】従来例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
【0019】
1 シートバックフレーム
2 シートクッションフレーム
3 ダンパーブラケット
3a 取付軸
4 ダンパー
4a 可動側ダンパー
4b 固定側ダンパー
5 当接体
6 ストッパー部材
7 板状部材
7a 案内溝
8 爪片
11 シートバック
12 シートクッション





 

 


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