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発明の名称 列車検知システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−253635(P2007−253635A)
公開日 平成19年10月4日(2007.10.4)
出願番号 特願2006−76699(P2006−76699)
出願日 平成18年3月20日(2006.3.20)
代理人 【識別番号】100079212
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 義治
発明者 佐々木 達也
要約 課題
隣接して設置した高車高列車用の通信遮断型列車検知システムと低車高列車用の通信遮断型列車検知システムの信号波間に干渉が生じないようにすること。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
線路の一方側に設置された第1送受信器、前記線路の他方側に対向して設置され同期信号Sを常時発信する第2送受信器、車上送受信部、及び前記第2送受信器からの出力信号に基づいて列車在線等を判定する信号処理器とで構成された列車検知システムであって、
前記第1送受信器は、同期信号Sを受信する同期信号受信部、受信した同期信号Sを高車高用固有情報ID−1で変調し高車高応答波SS1を常時送信する高車高応答波送信部、及び、受信した同期信号Sを低車高用固有情報ID−2で変調し低車高応答波SS2を常時送信する低車高応答波送信部とで構成されていること、
前記車上送受信部は、同期信号Sを受信する同期信号車上受信部、及び、受信した同期信号Sを車上固有情報ID−3で変調し車上応答波SS3を送信する車上応答波送信部とで構成されていること、及び、
前記第2送受信器は、同期信号Sを常時発信する同期信号送信部、前記高車高応答波を受信し同期信号Sで復調し高車高用固有情報ID−1を出力する高車高応答波受信部、前記低車高応答波を受信し同期信号Sで復調し低車高用固有情報ID−2を出力する低車高応答波受信部、前記車上応答波を受信し同期信号Sで復調し車上固有情報ID−3を出力する車上応答波受信部とで構成されていることを特徴とする列車検知システム。
【請求項2】
前記高車高応答波受信部又は前記低車高応答波受信部は、前記車上応答波受信部と兼用されていることを特徴とする請求項1に記載の列車検知システム。
【請求項3】
線路の一方側に設置された第1送受信器、前記線路の他方側に対向して設置され同期信号Sを常時発信する第2送受信器、車上送受信器、及び前記第2送受信器からの出力信号に基づいて列車在線等を判定する信号処理器とで構成された列車検知システムであって、
前記第1送受信器は、同期信号Sを受信する同期信号受信部、受信した同期信号Sを高車高用固有情報ID−1で変調し高車高応答波SS1を常時送信する高車高応答波送信部、及び、受信した同期信号Sを低車高用固有情報ID−2で変調し低車高応答波SS2を常時送信する低車高応答波送信部とで構成されていること、
前記車上送受信器は、同期信号Sを受信する同期信号車上受信部、受信した同期信号Sを車上第1固有情報ID−31で変調し車上第1応答波SS31を送信する車上第1応答波送信部、及び、受信した同期信号Sを車上第2固有情報ID−32で変調し車上第2応答波SS32を送信する車上第2応答波送信部とで構成されていること、及び、
前記第2送受信器は、同期信号Sを常時発信する同期信号送信部、前記高車高応答波を受信し同期信号Sで復調し高車高用固有情報ID−1を出力する高車高応答波受信部、低車高応答波SS2を受信し同期信号Sで復調し低車高用固有情報ID−2を出力する低車高応答波受信部、車上第1応答波SS31を受信し同期信号Sで復調し車上第1固有情報ID−31を出力する車上第1応答波受信部、車上第2応答波SS32を受信し同期信号Sで復調し車上第2固有情報ID−32を出力する車上第2応答波受信部とで構成されていることを特徴とする列車検知システム。
【請求項4】
前記車上第1応答波送信部と前記車上第2応答波送信部は列車編成の前方の車両と後方の車両にそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項3に記載の列車検知システム。
【請求項5】
前記車上第1応答波送信部と前記車上第2応答波送信部は列車編成の前方の車両又は後方の車両にそれぞれ隣接して設置されていることを特徴とする請求項3に記載の列車検知システム。
【請求項6】
前記車上第1応答波受信部と前記車上第2応答波受信部は兼用されていることを特徴とする請求項3に記載の列車検知システム。
【請求項7】
前記高車高応答波受信部又は前記低車高応答波受信部は、前記車上第1応答波受信部と前記車上第2応答波受信部と兼用されていることを特徴とする請求項3又は5に記載の列車検知システム。



























発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、列車の位置や種別等を無線を利用して検知する列車検知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
軌道回路による列車位置を検知する列車位置検知システムは広く採用されているが、保守点検に多大なコストを要すること、短絡不良の発生により列車位置検知が不安定になることという問題を有する。そこで、軌道回路によらない列車検知システムが開発され、大都市圏の通勤線に導入されてきたが、このシステムは莫大な初期設備投資を必要とするものであるため、地方交通線に導入することは経済的に不可能である。
【0003】
特開2001−63575号公報(特許文献1)には、閉そく区間の境界にレールを挟んで送信部と受信部が配置された地上送受信器と、列車上に配置され当該列車の編成識別情報を前記地上送受信器へ送信する車上送受信器と、列車進入・進出の検出処理を行う検出処理手段とを備えた列車検知システムが開示されている。前記地上送受信器と前記車上送受信器はいずれも、狭指向の無線通信領域を持つ送受信器である。そして、前記検出処理手段は、前記地上送受信器における前記送信部と前記受信部との間の通信の遮断と回復と前記地上送受信器における前記編成識別情報の受信に基づいて、列車進入・進出の検出処理を行うものである。
【0004】
特開2004−66946号公報(特許文献2)には、2つの線路が存在する複線区間の一方の線路近傍に設置される第1通信手段と、前記2つの線路を挟んで前記第1通信手段と対向して配置され、通信遮断の有無情報を出力する第2通信手段と、列車に搭載され、前記第1通信手段及び第2通信手段のうち当該列車に近い方の通信手段と通信可能な第3通信手段と、前記第3通信手段からの信号の受信に基づいて前記第1通信手段及び第2通信手段のうちのいずれか一方から列車検知情報が入力し、且つ、前記第2通信手段から通信遮断有り情報が入力したときに在線線路を特定して列車を検知する列車検知装置とを備えて構成された列車検知システムが開示されている。
【0005】
上述の列車検知システムはいずれも、無線を利用した通信遮断型の列車検知システムであり、初期設備投資を抑え、且つ保守点検コストを削減した低コストの列車検知システムであって、検知精度が高く安定性に優れた列車検知システムである。しかも、特許文献2に開示の列車検知システムは、2つの線路が存在する複線区間においても、列車が存在する線路を識別して列車の検知が可能であるという特徴を有する。
【0006】
ところで、近年、標準的な高さの車両に対して数10cmも低い高さの車両が開発され、車高が異なる2種類の列車が同一線路を走行するようになった。このため、従来の無線を利用した通信遮断型の列車検知システムでは、車高の低い車両の列車を検知できないという問題が生じてきた。従来の無線を利用した通信遮断型の列車検知システムにおいては、質問器のアンテナと地上応答器のアンテナは標準的な車高の列車の検知に適した高さに設置してあるからである。
【0007】
そこで、本出願人は、車高に対応した質問器と応答器を備えた通信遮断型の列車検知システム、即ち車高に対応した高さの2つのアンテナを備えた通信遮断型の列車検知システムを構築し実地試験した。
【0008】
この通信遮断型の列車検知システムは、図5に示す如く、線路3の一方側と他方側に対向して設置された車高の高い列車を検知するための高車高用質問器23と高車高用応答器21、高車高用質問器23と高車高用応答器21にそれぞれ隣接し線路6の一方側と他方側に対向して設置された車高の低い列車を検知するための低車高用質問器24と低車高用応答器22、車高の高い列車に搭載された高車高車上応答器25、車高の低い列車に搭載された低車高車上応答器26、及び高車高用質問器21と低車両質問器22からの出力信号に基づいて列車在線等を判定する信号処理装置27とで構成された列車検知システムであって、高車高用質問器21からの質問波S11と低車高用質問器22からの質問波S12は相互に位相が異なる列車検知システムである。要するに、車高の高い列車を検知するための高いアンテナを備えた通信遮断型の高列車検知システムと、車高の低い列車を検知するための低いアンテナを備えた通信遮断型の低列車検知システムの2つの列車検知システムを隣接して設置し、且つ両列車検知システムの質問波の位相を異なるものとした通信遮断型の列車検知システムである。
【0009】
列車が検知区間に存在しないときは、図5(A)に示す如く、高車高用応答器21は高車高用質問器23からの質問波S11を受信する。そして、高車高用応答器21は、高車高用固有情報ID−1で質問波S11をデータ変調し、更に所定のPN符号で拡散変調した高車高応答波SS11を高車高用質問器23に送信する。高車高用質問器23は高車高応答波SS11を拡散復調し、更にデータ復調して高車高用固有情報ID−1を信号処理器26に出力する。同様に、低車高用応答器22は低車高用質問器24からの質問波S12を受信する。そして、低車高用応答器22は、低車高用固有情報ID−2で質問波S12をデータ変調し、更に所定のPN符号で拡散変調した低車高応答波SS12を低車高用質問器24に送信する。低車高用質問器24は低車高応答波SS12を受信して拡散復調し、更にデータ復調して低車高用固有情報ID−2を信号処理器26に出力する。従って、信号処理器26は、入力された高車高用固有情報ID−1と低車高用固有情報ID−2に基づいて、検知区間内には列車が在線していないと判定する。
【0010】
次に、車高の高い列車が検知区間に入ってきたときは、図5(B)に示す如く、高車高用応答器21は高車高列車1によって遮断されて高車高用質問器23からの質問波S11を受信できない。低車高用応答器22も高車高列車1によって遮断されて低車高用質問器24からの質問波S12を受信できない。その代わり、高車高車上応答器27が高車高用質問器23からの質問波S11を受信する。そして、高車高車上応答器27は、高車高用固有情報ID−3Hで質問波S11をデータ変調し、更に所定のPN符号で拡散変調した高車高車上応答波SS13を高車高用質問器22に送信する。高車高用質問器22は高車高車上応答波SS13を受信して拡散復調し、更にデータ復調して高車高用固有情報ID−3Hを信号処理器26に出力する。従って、信号処理器26は、入力された高車高用固有情報ID−3Hに基づいて、検知区間内には高車高列車1が在線していると判定する。
【0011】
また、車高の低い列車が検知区間に入ってきたときは、図5(C)に示す如く、高車高用応答器21は低車高列車2によって遮断されないので高車高用質問器23からの質問波S11を受信する。高車高用質問器23は高車高応答波SS11を拡散復調し、更にデータ復調して高車高用固有情報ID−1を信号処理器26に出力する。しかしながら、低車高用応答器22は低車高列車2によって遮断されて低車高用質問器24からの質問波S12を受信できない。その代わり、低車高車上応答器28が低車高用質問器22からの質問波S12を受信する。そして、低車高車上応答器28は、低車高用固有情報ID−3Lで質問波S14をデータ変調し、更に所定のPN符号で拡散変調した低車高車上応答波SS14を低車高用質問器24に送信する。低車高用質問器24は低車高車上応答波SS14を受信して拡散復調し、更にデータ復調して低車高用固有情報ID−3Lを信号処理器26に出力する。従って、信号処理器26は、入力された高車高用固有情報ID−1と低車高用固有情報ID−3Lに基づいて、検知区間内には低車高列車2が在線していると判定する。
【0012】
理論的には、上述の如く、車高に応じた高さの異なる2種類のアンテナを備えた通信遮断型の列車検知システムは、高車高列車1も低車高列車2も確実に検知できる筈である。しかしながら、実地試験の結果、上述の車高に応じた高さの異なる2種類のアンテナを備えた通信遮断型の列車検知システムは実用的でないことが判明した。その原因は、高車高用質問器22からの質問波S11と低車高用質問器24からの質問波S12が干渉し、高車高用質問器21が高車高用応答器23から受信した応答波の正常な復調が出来ないし、同様に、前記高車高用質問器が前記高車高用応答器から受信した応答波の正常な復調が出来ないからである。
【特許文献1】特開2001−63575号公報
【特許文献2】特開2004−66946号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明が解決しようとする課題は、車高の高い列車を検知する無線利用の通信遮断型列車検知システムと車高の低い列車を検知する無線利用の通信遮断型列車検知システムを隣接して設置した列車検知システムにおいて、両列車検知システムの信号波間に干渉が生じないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、無線を利用した低車高用の通信遮断型列車検知システムと無線を利用した高車高用の通信遮断型列車検知システムを隣接して設置し、前記2つの通信遮断型列車検知システムに共通の1つの同期用信号を採用した。
【0015】
即ち、上記課題を解決する列車検知システムは、線路の一方側に設置された第1送受信器、前記線路の他方側に対向して設置され同期信号Sを常時発信する第2送受信器、車上送受信部、及び前記第2送受信器からの出力信号に基づいて列車在線等を判定する信号処理器とで構成された列車検知システムである。
【0016】
そして、前記第1送受信器は、同期信号Sを受信する同期信号受信部、受信した同期信号Sを高車高用固有情報ID−1で変調し高車高応答波SS1を常時送信する高車高応答波送信部、及び、受信した同期信号Sを低車高用固有情報ID−2で変調し低車高応答波SS2を常時送信する低車高応答波送信部とで構成されている。
【0017】
また、前記車上送受信部は、同期信号Sを受信する同期信号車上受信部、及び、受信した同期信号Sを車上固有情報ID−3で変調し車上応答波SS3を送信する車上応答波送信部とで構成されている。
【0018】
更に、前記第2送受信器は、同期信号Sを常時発信する同期信号送信部、前記高車高応答波を受信し同期信号Sで復調し高車高用固有情報ID−1を出力する高車高応答波受信部、前記低車高応答波を受信し同期信号Sで復調し低車高用固有情報ID−2を出力する低車高応答波受信部、前記車上応答波を受信し同期信号Sで復調し車上固有情報ID−3を出力する車上応答波受信部とで構成されている。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、無線を利用した通信遮断型の低車高用列車検知システムと高車高用列車検知システムを隣接して設置しても、両列車検知システムの信号波間に干渉が生じないので、同一線路を走行する車高の高い車両と車高の低い車両の列車のいずれも確実に検知できるようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は、線路の一方側に設置された第1送受信器、前記線路の他方側に対向して設置され同期信号Sを常時発信する第2送受信器、車上送受信部、及び前記第2送受信器からの出力信号に基づいて列車在線等を判定する信号処理器とで構成された列車検知システムにおいて、前記第1送受信器、第2送受信器、及び車上送受信部を以下の如く構成したことを特徴とするものである。
【0021】
即ち、前記第1送受信器は、同期信号Sを受信する同期信号受信部、受信した同期信号Sを高車高用固有情報ID−1で変調し高車高応答波SS1を常時送信する高車高応答波送信部、及び、受信した同期信号Sを低車高用固有情報ID−2で変調し低車高応答波SS2を常時送信する低車高応答波送信部とで構成されている。
【0022】
また、前記車上送受信部は、同期信号Sを受信する同期信号車上受信部、及び、受信した同期信号Sを車上固有情報ID−3で変調し車上応答波SS3を送信する車上応答波送信部とで構成されている。
【0023】
そして、前記第2送受信器は、同期信号Sを常時発信する同期信号送信部、前記高車高応答波を受信し同期信号Sで復調し高車高用固有情報ID−1を出力する高車高応答波受信部、前記低車高応答波を受信し同期信号Sで復調し低車高用固有情報ID−2を出力する低車高応答波受信部、前記車上応答波SS3を受信し同期信号Sで復調し車上固有情報ID−3を出力する車上応答波受信部とで構成されている。
【実施例1】
【0024】
本発明の実施例1の列車検知システムは、図1に示す如く、線路3の一方側に隣接して設置された車高の高い列車を検知するための高車高用送受信器11と車高の低い列車を検知するための低車高用送受信器12で構成された第1送受信器4、線路3の他方側に隣接して設置された車高の高い列車を検知するための高車高用受信器13と車高の低い列車を検知するための低車高用受信器14と同期信号送信器15で構成された第2送受信器5、車高の高い列車に搭載された高車高車上応答器17、車高の低い列車に搭載された低車高車上応答器18、及び高車高用受信器13と低車高用受信器14からの出力信号に基づいて列車在線等を判定する信号処理器16とで構成された列車検知システムである。
【0025】
高車高受信器13と低車高用受信器14は、同期信号送信器15から同期信号Sが与えられている。また、同期信号Sはアンテナ15aから線路3の反対側に常時送信されているおり、アンテナ19によって受信された同期信号Sは高車高用送受信器11と低車高用送受信器12に入力される。
【0026】
列車が検知区間に存在しないときは、図1(A)に示す如く、高車高用送受信器11は、高車高用固有情報ID−1で同期信号Sをデータ変調し、更に所定のPN符号で拡散変調した高車高応答波SS1を高車高用受信器13に送信する。高車高用受信器13は高車高応答波SS1を受信して拡散復調し、更に同期信号Sでデータ復調して高車高用固有情報ID−1を信号処理器16に出力する。
【0027】
同様に、低車高用送受信器12は、低車高用固有情報ID−2で同期信号Sをデータ変調し、更に所定のPN符号で拡散変調した低車高応答波SS2を低車高用受信器14に送信する。低車高用受信器14は低車高応答波SS2を受信して拡散復調し、更に同期信号Sでデータ復調して低車高用固有情報ID−2を信号処理器16に出力する。
【0028】
従って、信号処理器16は、入力された高車高用固有情報ID−1と低車高用固有情報ID−2に基づいて、検知区間内には列車が在線していないと判定する。
【0029】
次に、車高の高い列車が検知区間に入ってきたときは、図1(B)に示す如く、高車高用送受信器11からの高車高応答波SS1は、高車高列車1によって遮断されて、高車高受信器13では受信できない。同様に、低車高送受信器12からの低車高応答波SS2も高車高列車1によって遮断されて、低車高用受信器14では受信できない。その代わり、高車高受信器13は、高車高車上送受信器17からの高車高車上応答波SS3を受信する。高車高車上応答波SS3は、高車高車上送受信器17がアンテナ15aからの同期信号Sを受信して、高車高用固有情報ID−3Hで同期信号Sをデータ変調し、更に所定のPN符号で拡散変調して生成されたものである。高車高用受信器13は高車高車上応答波SS3を受信して拡散復調し、更に同期信号Sでデータ復調して高車高用固有情報ID−3Hを信号処理器16に出力する。
【0030】
信号処理器16は、入力された高車高用固有情報ID−3Hに基づいて、検知区間内には高車高列車1が在線していると判定する。
【0031】
また、車高の低い列車が検知区間に入ってきたときは、図1(C)に示す如く、高車高用送受信器11からの高車高応答波S11は、高車高列車1によって遮断されないので、高車高受信器13で受信される。高車高用受信器13は高車高応答波S11を受信して拡散復調し、更に同期信号Sでデータ復調して高車高用固有情報ID−1を信号処理器16に出力する。
【0032】
しかしながら、低車高送受信器12からの低車高応答波S12は高車高列車1によって遮断されて、低車高用受信器14では受信できない。その代わり、低車高受信器14は、低車高車上送受信器18からの低車高車上応答波SS4を受信する。低車高車上応答波SS4は、低車高車上送受信器18がアンテナ15aからの同期信号Sを受信して、低車高用固有情報ID−3Lで同期信号Sをデータ変調し、更に所定のPN符号で拡散変調して生成されたものである。低車高用受信器14は低車高車上応答波SS4を受信して拡散復調し、更に同期信号Sでデータ復調して低車高用固有情報ID−3Lを信号処理器16に出力する。
【0033】
信号処理器16は、入力された高車高用固有情報ID−1と低車高用固有情報ID−3Lに基づいて、検知区間内には低車高列車2が在線していると判定する。
【0034】
上述の第1送受信器、車上送受信部、及び第2送受信器の構成は、例えば次の如きものである。
【0035】
即ち、線路の一方側に設置されている高車高用送信アンテナ39Aと低車高用送信アンテナ39Bから高車高応答波と低車高応答波をそれぞれ送信する第1送受信器4は、図2に示す如く、受信アンテナ31を介して同期信号Sを受信する同期信号受信部32、同期信号Sに同期した基本波を発生させるように基本波発生部34A,34Bを制御する同期制御部33、同期信号Sに同期した基本波を高車高用固有情報ID−1でデータ変調するデータ変調部35A、データ変調部35Aのデータ変調波をPN符号発生部36AのPN符号で広帯域符号変調する広帯域符号変調部37A、及び、広帯域符号変調部37Aの広帯域符号変調波、即ち高車高応答波SS1を送信アンテナ39Aから送信する高車高応答波送信部38Aを備える。送信アンテナ39Aは、検知すべき高車高列車の車高に対応した支柱位置に設置されている。
【0036】
第1送受信器4は、更に、同期信号Sに同期した基本波を低車高用固有情報ID−2でデータ変調するデータ変調部35B、データ変調部35Bのデータ変調波をPN符号発生部36BのPN符号で広帯域符号変調する広帯域符号変調部37B、及び、広帯域符号変調部37Bの広帯域符号変調波、即ち低車高応答波SS2を送信アンテナ39Bから送信する高車高応答波送信部38Bを備える。送信アンテナ39Bは、検知すべき低車高列車の車高に対応した支柱位置に設置されている。
【0037】
次に、線路の他方側に設置されている高車高用受信アンテナ41Aと低車高用受信アンテナ41Bから高車高応答波SS1と低車高応答波SS2をそれぞれ受信する第2送受信器5は、図3に示す如く、同期信号Sを生成する同期信号生成部47と、送信アンテナ49から同期信号Sを送信する同期信号送信部48を備える。
【0038】
また、第2送受信器5は、第1送受信器4の送信アンテナ39Aから送信されてきた高車高応答波SS1を受信アンテナ41Aで受信する高車高応答波受信部42A、PN符号発生部44AのPN符号で広帯域符号復調する広帯域符号復調部43A、及び、基本波発生部46Aからの同期信号Sに同期した基本波で、広帯域符号復調部43Aの出力波である広帯域符号復調波をデータ復調し高車高用固有情報ID−1を出力するデータ復調部45Aを備える。受信アンテナ41Aは、検知すべき高車高列車の車高に対応した支柱位置に設置されている。
【0039】
第2送受信器5は、更に、第1送受信器4の送信アンテナ39Bから送信されてきた低車高応答波SS2を受信アンテナ41Bで受信する低車高応答波受信部42B、PN符号発生部44BのPN符号で広帯域符号復調する広帯域符号復調部43B、及び、基本波発生部46Bからの同期信号Sに同期した基本波で、広帯域符号復調部43Bの出力波である広帯域符号復調波をデータ復調し低車高用固有情報ID−2を出力するデータ復調部45Bを備える。受信アンテナ41Bは、検知すべき低車高列車の車高に対応した支柱位置に設置されている。
【0040】
次に、高車高列車に設置されている第1車上応答波送信アンテナ59Aと第2車上応答波送信アンテナ59Bから第1車上応答波SS31Hと第2車上応答波SS32Hをそれぞれ送信する高車高車上送受信器17は、図4に示す如く、受信アンテナ51を介して同期信号Sを受信する同期信号受信部52、同期信号Sに同期した基本波を発生させるように基本波発生部54A,54Bを制御する同期制御部53、同期信号Sに同期した基本波を第1車上固有情報ID−31Hでデータ変調するデータ変調部55A、データ変調部55Aのデータ変調波をPN符号発生部56AのPN符号で広帯域符号変調する広帯域符号変調部57A、及び、広帯域符号変調部57Aの広帯域符号変調波、即ち第1車上応答波SS31Hを送信アンテナ59Aから送信する第1車上応答波送信部58Aを備える。
【0041】
高車高車上送受信器17は、更に、同期信号Sに同期した基本波を第2車上固有情報ID−32Hでデータ変調するデータ変調部55B、データ変調部55Bのデータ変調波をPN符号発生部56BのPN符号で広帯域符号変調する広帯域符号変調部57B、及び、広帯域符号変調部57Bの広帯域符号変調波、即ち第2車上応答波SS32Hを送信アンテナ59Bから送信する第2車上応答波送信部58Bを備える。
【0042】
第1車上応答波SS31Hは、第2送受信器5の受信アンテナ41Aを介して高車高応答波受信部42Aで受信される。そして、高車高応答波SS1の処理と同じように、広帯域符号復調部43Aによるデータ復調、データ変調部45Aによるデータ復調を順に経て第1車上固有情報ID−31Hを出力する。
【0043】
第2車上応答波SS32Hは、第2送受信器5の受信アンテナ41Aを介して高車高応答波受信部42Aで受信される。そして、高車高応答波SS1の処理と同じように、広帯域符号復調部43Aによるデータ復調、データ変調部45Aによるデータ復調を順に経て第2車上固有情報ID−32Hを出力する。
【0044】
高車高車上送受信器17の第1車上応答波送信アンテナ59Aと第2車上応答波送信アンテナ59Bは、列車編成の前方の車両と後方の車両にそれぞれ設置されている。このようなアンテナの配置によれば、列車在線だけでなく、検知区間への列車の進入と進出をそれぞれ検出できる。
【0045】
高車高車上送受信器17の第1車上応答波送信アンテナ59Aと第2車上応答波送信アンテナ59Bは、列車編成の前方の車両又は後方の車両にそれぞれ隣接して設置されてもよい。このようなアンテナの配置によれば、列車在線だけでなく、検知区間への列車の進行方向を検出できる。
【0046】
最後に、低車高列車に設置されている第1車上応答波送信アンテナと第2車上応答波送信アンテナから第1車上応答波SS41Lと第2車上応答波SS42Lをそれぞれ送信する低車高車上送受信器18は、上述の高車高車上送受信器17の構成と同じである。また、低車高列車の第1車上応答波送信アンテナと第2車上応答波送信アンテナの列車編成への配置も、上述の高車高車上送受信器17の場合と同じように行われる。
【0047】
第1車上応答波SS41Lは、第2送受信器5の受信アンテナ41Bを介して低車高応答波受信部42Bで受信される。そして、低車高応答波SS2の処理と同じように、広帯域符号復調部43Bによるデータ復調、データ変調部45Bによるデータ復調を順に経て第2車上固有情報ID−41Lを出力する。
【0048】
第2車上応答波SS42Lは、第2送受信器5の受信アンテナ41Bを介して低車高応答波受信部42Bで受信される。そして、低車高応答波SS2の処理と同じように、広帯域符号復調部43Bによるデータ復調、データ変調部45Aによるデータ復調を順に経て第2車上固有情報ID−42Lを出力する。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施例の列車検知システムの概要図である。
【図2】本発明の一実施例の列車検知システムに用いられる第1送受信器のブロック構成図の一例である。
【図3】本発明の一実施例の列車検知システムに用いられる第2送受信器のブロック構成図の一例である。
【図4】本発明の一実施例列車検知システムに用いられる車上送受信器のブロック構成図の一例である。
【図5】高車高列車用の従来の通信遮断型列車検知システムと低車高列車用の従来の通信遮断型列車検知システムをそれぞれ構築し、これら2つのシステムを隣接して設置した通信遮断型列車検知システムの概要図である。
【符号の説明】
【0050】
1 高車高列車
2 低車高列車
3 線路
4 第1送受信器
5 第2送受信器
6,7 ケーブル付支柱
8,9 支柱
11 高車高用送受信器
12 低車高用送受信器
13 高車高用受信器
14 低車高用受信器
15 同期信号送信器
15a 同期信号送信アンテナ
16 信号処理器
17 高車高車上送受信器
18 低車高車上送受信器
21 高車高列車用応答器
22 低車高列車用応答器
23 高車高列車用質問器
24 低車高列車用質問器
26 信号処理器
31 同期信号受信アンテナ
32 同期信号受信部
33 同期制御部
34A,34B 基本波発生部
35A,35B データ変調部
36A,35B PN符号発生部
37A,37B 広帯域符号変調部
38A 高車高応答波送信部
38B 低車高応答波送信部
39A 高車高応答波送信アンテナ
39B 低車高応答波送信アンテナ
41A 高車高応答波受信アンテナ
41B 低車高応答波受信アンテナ
42A 高車高応答波受信部
42B 低車高応答波受信部
43 同期制御部
43A,43B 広帯域符号復調部
44A,44B PN符号発生部
45A,45B データ復調部
46A,46B 基本波発生部
47 同期信号生成部
48 同期信号送信部
49 同期信号送信アンテナ
50 信号処理部
51 同期信号受信アンテナ
52 同期信号受信部
53 同期制御部
54A,54B 基本波発生部
55A,55B データ変調部
56A,55B PN符号発生部
57A,57B 広帯域符号変調部
58A 第1車上応答波送信部
58B 第2車上応答波送信部
59A 第1車上応答波送信アンテナ
59B 第2車上応答波送信アンテナ




 

 


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