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発明の名称 車両用シート配置構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−210391(P2007−210391A)
公開日 平成19年8月23日(2007.8.23)
出願番号 特願2006−30925(P2006−30925)
出願日 平成18年2月8日(2006.2.8)
代理人 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
発明者 土屋 教光
要約 課題
シートのフルフラットな状態で別途枕用部材を配置しなくても枕部が設けられる車両用シート配置構造を得る。

解決手段
フロントシートバック16が倒されてフロントシート12がフルフラットな状態となった場合、フロントシートバック16とリヤシートクッション32とが近接すると共に、リヤシートクッション32の前部32Aがフロントシートバック16に比べて高い位置に配置されることによってフロントシートバック16との間に段差を形成する。これにより、乗員Pは、フロントシートクッション14及びフロントシートバック16の上で横になりながら、頭部をリヤシートクッション32の前部32Aに枕として支持させることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
前席シートクッションと、
前記前席シートクッションと共に前席シートを構成し、前記前席シートクッションと平坦状に連続する後倒状態に傾倒可能な前席シートバックと、
前記前席シートの後方に配置され、前記前席シートバックの前記後倒状態では、前記前席シートバックに近接すると共に前記前席シートバックに比べて高い位置に前部が配置されることによって前記前席シートバックとの間に段差を形成する後席シートクッションと、
を有することを特徴とする車両用シート配置構造。
【請求項2】
前記後席シートクッションは、前記前部が他の部分に比べて低反発な低反発部材を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用シート配置構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートバックが傾倒可能とされる車両用シート配置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用シート配置構造においては、シートバックを倒すことで乗員仮眠用の配置にできるものがある(例えば、特許文献1参照)。このような配置では、シートをフルフラットにすることで、前部シート及び後部シートが平坦面を形成した状態としている。
【0003】
しかし、この従来の車両用シート配置構造では、シートのフルフラットな状態で頭部を載せる枕部に相当する構成がないので、枕部が必要な場合には、別途枕用部材を配置することになる。
【特許文献1】特開平9−109753号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事実を考慮して、シートのフルフラットな状態で別途枕用部材を配置しなくても枕部が設けられる車両用シート配置構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載する本発明の車両用シート配置構造は、前席シートクッションと、前記前席シートクッションと共に前席シートを構成し、前記前席シートクッションと平坦状に連続する後倒状態に傾倒可能な前席シートバックと、前記前席シートの後方に配置され、前記前席シートバックの前記後倒状態では、前記前席シートバックに近接すると共に前記前席シートバックに比べて高い位置に前部が配置されることによって前記前席シートバックとの間に段差を形成する後席シートクッションと、を有することを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載する本発明の車両用シート配置構造によれば、前席シートバックが前席シートクッションと平坦状に連続する後倒状態にされた場合、前席シートバックと後席シートクッションとが近接すると共に、後席シートクッションの前部が前席シートバックに比べて高い位置に配置されることによって前席シートバックとの間に段差を形成するので、乗員が車両内で仮眠をとる際には、乗員は、前席シートクッション及び前席シートバックの上で横になりながら、頭部を後席シートクッションの前部に枕として支持させることができ、快適に仮眠をとることが可能となる。
【0007】
請求項2に記載する本発明の車両用シート配置構造は、請求項1記載の構成において、前記後席シートクッションは、前記前部が他の部分に比べて低反発な低反発部材を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載する本発明の車両用シート配置構造によれば、後席シートクッションは、前部が他の部分に比べて低反発な低反発部材を備えているので、仮眠姿勢にある乗員の頭部に対して後席シートクッションの前部の反発力が抑えられ、より快適に仮眠をとることができる。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用シート配置構造によれば、シートのフルフラットな状態では、前席シートバックと後席シートクッションとが近接すると共に後席シートクッションの前部が前席シートバックに比べて高い位置に配置されることで、別途枕用部材を配置しなくても乗員仮眠用の枕部を設けることができるという優れた効果が得られる。
【0010】
請求項2に記載の車両用シート配置構造によれば、仮眠姿勢にある乗員の頭部に対して後席シートクッションの前部の反発力が抑えられることで、より快適な仮眠の場を乗員に提供することができるという優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明における車両用シート配置構造の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車両の上方向、矢印DNは車両の下方向、矢印FRは車両の前方向、矢印REは車両の後方向をそれぞれ示す。
【0012】
(実施形態の構成)
図1に示されるように、車両10における車室内には、前席シートとしてのフロントシート12、及び、後席シートとしてのリヤシート30が配設されている。フロントシート12及びリヤシート30は、図示しないフレームにウレタン等で形成されたクッションパッドが取り付けられ、これらの表面が表皮材で包み込まれて構成されている。
【0013】
フロントシート12は、前席シートクッションとしてのフロントシートクッション14と、このフロントシートクッション14の後端部に支持された前席シートバックとしてのフロントシートバック16と、このフロントシートバック16の上端部に設けられたヘッドレスト18と、を含んで構成されている。
【0014】
フロア11F側に設けられたフロントシートクッション14は、乗員が着座する乗員着座用の座面14Aを備え、スライド機構(図示省略)によって車両前後方向(矢印FR、RE方向)にスライド移動可能とされると共に、バーチカルアジャンタ機構(図示省略)によって車両上下方向(矢印UP、DN方向)に移動可能とされている。
【0015】
フロントシートクッション14の後端部に支持されたフロントシートバック16は、シート後部を構成しており、着座した乗員の背中を保持するための背もたれ面16Aを備え、傾倒可能となっている。また、ヘッドレスト18は、このフロントシートバック16の上端部に上下調節可能かつ取り外し可能に設けられて乗員の頭部を支持するようになっている。
【0016】
フロントシートクッション14のフレーム(図示省略)の後端部には、リンク22がヒンジピン20の軸回りに回転可能に取り付けられている。リンク22は、フロントシートバック16のフレーム(図示省略)の下部に軸24回りに回転可能に取り付けられている。ヒンジピン20の軸方向及び軸24の軸方向は、共に車幅方向(矢印W方向(図2参照))とされている。
【0017】
フロントシートクッション14とフロントシートバック16との連結部には、リクライニング機構26が設けられる。リクライニング機構26は、フロントシートバック16のフレーム(図示省略)における軸24回りの回転を阻止及び許可できると共に、リンク22におけるヒンジピン20の軸回りの回転を阻止及び許可できるようになっている。
【0018】
これらにより、フロントシートバック16の傾倒角が変えられると共に、任意の位置でロックされるようになっている。すなわち、フロントシートバック16は、所定のリクライニング操作によって、軸24回りにフロントシートバック16のフレーム(図示省略)が回転することで、所定のリクライニング調整が可能となり、また、ヒンジピン20の軸回りにリンク22及びフロントシートバック16のフレームが回転することで、図3に示されるように、フロントシートバック16がフロントシートクッション14と平坦状に連続する後倒状態16Xに傾倒可能とされる。なお、本実施形態では、図3に示されるフロントシート12の状態をフルフラットな状態といい、この状態では、フロントシートクッション14の座面14A及びフロントシートバック16の背もたれ面16Aが略水平方向に連続している。
【0019】
ヒンジピン20には、本実施形態では、ギヤを介してモータ(図示省略)が接続されており、スイッチ(図示省略)が操作されてモータが回転した状態では、ヒンジピン20が回転するようになっている。
【0020】
図2に示されるように、フロントシート12の後方には、3人用のベンチシートとされるリヤシート30が配置される。リヤシート30は、乗員が着座する座面32Bを備えた後席シートクッションとしてのリヤシートクッション32と、このリヤシートクッション32の後端部に傾倒可能に支持された後席シートバックとしてのリヤシートバック34と、このリヤシートバック34の上端部に上下調節可能かつ取り外し可能に設けられて乗員の頭部を支持するヘッドレスト36と、を含んで構成されている。
【0021】
図1に示されるように、リヤシートクッション32の座面32Bにおける高さ位置は、フロントシートクッション14の座面14Aにおける高さ位置に比べて高くなっている。図3に示されるように、フロントシートバック16の後倒状態16Xでは、リヤシートクッション32がフロントシートバック16に近接して(本実施形態では、リヤシートクッション32の端部がフロントシートバック16の端部に接して)おり、リヤシートクッション32の座面32Bにおける前部32Aがフロントシートバック16の背もたれ面16Aに比べて高い位置に配置される。
【0022】
これにより、フロントシートバック16の背もたれ面16Aとリヤシートクッション32の座面32Bにおける前部32Aとの間には、段差が形成され、リヤシートクッション32の前端部を含む前部32Aは、乗員仮眠時における枕部用とされる。フロントシートバック16の背もたれ面16Aとリヤシートクッション32の座面32Bにおける前部32Aとの間に形成される段差は、乗員仮眠時における枕部の高さとなるので、枕として好ましい高さとなる寸法にするのがよく、例えば、2cm〜15cmとするのが好ましい。なお、図3に示される状態では、フロントシートバック16からヘッドレスト18(図1参照)が外された状態となっている。
【0023】
図2に示されるように、リヤシートクッション32は、前部32Aが表皮材内に低反発部材38を備えている。低反発部材38は、リヤシートクッション32における他の部分に比べて低反発な部材からなり、例えば、低反発ウレタン材、低反発ゴム等を適用できる。ここで、低反発とは、他からの力を跳ね返す力が小さいことをいう。本実施形態の低反発部材38は、押圧力に応じて変形しやすいが、押圧力が除かれて時間が経過すると復元するようになっている。
【0024】
(実施形態の作用)
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
【0025】
図1に示されるフロントシート12は、ヒンジピン20の軸回りにリンク22及びフロントシートバック16のフレーム(図示省略)が回転することで、図3に示されるように、フロントシートバック16がフロントシートクッション14と平坦状に連続する後倒状態16Xとなり、フルフラットな状態となる。
【0026】
この状態では、フロントシートバック16とリヤシートクッション32とが近接すると共にリヤシートクッション32の座面32Bにおける前部32Aがフロントシートバック16の背もたれ面16Aに比べて高い位置に配置されて段差が形成されるので、乗員Pが車両10内で仮眠をとる際には、乗員Pは、フロントシートクッション14及びフロントシートバック16の上で横になりながら、頭部をリヤシートクッション32の座面32Bにおける前部32Aに支持させることができ、快適に仮眠をとることが可能となる。すなわち、リヤシートクッション32の座面32Bにおける前部32Aを枕として利用することができる。このため、特別な機構を設けることなく、簡単な構成で、乗員Pが快適に仮眠等をとれるようなシートアレンジが可能となる。
【0027】
ここで、リヤシートクッション32は、低反発部材38を備えた前部32Aが他の部分に比べて低反発となっているので、仮眠姿勢にある乗員Pの頭部に対してリヤシートクッション32の前部32Aの反発力が抑えられる。これにより、より快適にベッド代わりに使用できる空間を乗員Pに提供することが可能となる。
【0028】
(その他の形態)
なお、上記実施形態では、リヤシートクッション32の座面32Bにおける前部32Aの高さ位置が、フロントシートクッション14の座面14Aにおける高さ位置に比べて初期状態で既に高くなっているが、車両用シート配置構造は、このような形態に限定されず、フロントシートバック16の後倒状態16Xで、リヤシートクッション32の前部32Aがフロントシートバック16に比べて高い位置に配置される構成を採り得る他の形態であってもよい。
【0029】
例えば、フロントシートバック16を倒して後倒状態16Xにした時点では、リヤシートクッション32の座面32Bにおける高さ位置と、フロントシートクッション14の座面14Aにおける高さ位置とが同じとされ、その後、リヤシートクッション32をバーチカルアジャンタ機構によって車両上方向(矢印UP方向)に移動させる等のような他の形態であってもよい。
【0030】
また、他の例として、フロントシートクッション14をバーチカルアジャンタ機構(図示省略)により車両下方向(矢印DN方向)に移動させることによって、フロントシートバック16の後倒状態16Xで、リヤシートクッション32の前部32Aをフロントシートクッション14及びフロントシートバック16に比べて高い位置に配置させる等のような他の形態であってもよい。
【0031】
また、上記実施形態では、ヒンジピン20の軸回りにリンク22及びフロントシートバック16のフレーム(図示省略)が回転することで、図3に示されるように、フロントシートバック16がフロントシートクッション14と平坦状に連続する後倒状態16Xとなっているが、フロントシートバック16を後倒状態16Xにする機構はこれに限定されない。例えば、軸24回りにフロントシートバック16のフレーム(図示省略)を回転させる機構と、フロントシートバック16を上下方向にスライド移動させる機構とを備え、軸24回りにフロントシートバック16のフレーム(図示省略)を回転させてフロントシートバック16の背もたれ面16Aを略水平に傾倒させた後、フロントシートバック16の背もたれ面16Aとフロントシートクッション14の座面14Aとの間の段差をなくすために、フロントシートバック16を車両下方向(矢印DN方向)にフロントシートクッション14の高さ位置までスライド移動させてフロントシートバック16の背もたれ面16Aをフロントシートクッション14の座面14Aと平坦状に連続する後倒状態16Xにする等のように、フロントシートバック16を後倒状態16Xにするために他の機構を適用してもよい。
【0032】
さらに、上記実施形態では、ヒンジピン20をモータ(図示省略)によって回転させる構成となっているが、ヒンジピン20を手動によって回転させる構成としてもよい。
【0033】
さらにまた、車両用シート配置構造においては、リヤシートクッション32と後倒状態16Xのフロントシートバック16との間にこれらを連結するための連結機構を設けてもよい。
【0034】
なお、車両用シート配置構造においては、フロア11Fにフットレストを配置してもよく、また、フルフラットな状態のフロントシート12上で仮眠姿勢にある乗員Pの膝下部等を下側から支持するために、フロントシートクッション14の前方にオットマンを配置してもよい。
【0035】
また、上記実施形態では、2列シートタイプの車両10を例に挙げて説明したが、2列シートタイプ以外の複数列シートタイプ(例えば、3列シートタイプ)の車両であっても、少なくとも1組のシートクッションとシートバックとを平坦状に連続する状態(フルフラットな状態)にできれば、車両用シート配置構造に適用可能である。この場合、前席シートクッション及び前席シートバックは、後方に後席シートクッションが配置されていれば、2列目以降のシートにおけるシートクッション及びシートバックであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用シート配置構造が適用される車両を示す概略構成図である。(フロントシートバックが起立された状態で示す。)
【図2】本発明の実施形態に係る車両用シート配置構造が適用される車室内を示す斜視図である。(フロントシートバックが起立された状態で示す。)
【図3】図1の状態からフロントシートバックが後倒状態となってシートが乗員仮眠用の配置となった状態を示す状態図である。
【符号の説明】
【0037】
12 フロントシート(前席シート)
14 フロントシートクッション(前席シートクッション)
16 フロントシートバック(前席シートバック)
16X 後倒状態
32 リヤシートクッション(後席シートクッション)
32A 前部
38 低反発部材




 

 


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