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発明の名称 コンバイン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−238051(P2007−238051A)
公開日 平成19年9月20日(2007.9.20)
出願番号 特願2006−67367(P2006−67367)
出願日 平成18年3月13日(2006.3.13)
代理人 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
発明者 中畠 章博
要約 課題
コンバインにおいて、選別部より発生する塵を常時機外へ排出し、クローラより飛散する泥の選別部への侵入を防止する。

解決手段
クローラ走行装置11後端の上方、かつ、選別部20の側部下方に設けられるコンバイン10の泥除け手段であって、前記選別部20へエンジンからの動力を伝達するためのベルト式動力伝達装置21を覆うカバー40の下部と、機体フレーム13の側端とから、それぞれ上下二つのマッドガード43及びフラップ41を斜め外下方に延設した。
特許請求の範囲
【請求項1】
クローラ走行装置後端の上方、かつ、選別部の側部下方に設けられるコンバインの泥除け手段であって、
前記選別部へエンジンからの動力を伝達するための動力伝達装置を覆うカバーの下部と、機体フレームの側端とから、それぞれ上下二つの泥除け手段を斜め外下方に延設したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記泥除け手段の外側端をサイドデバイダより内側に配置したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
前記二つの泥除け手段を平行に配置し、該二つの泥除け手段の間で前記カバー下部に開口部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クローラ式走行装置から撥ね上げられる泥等が機体側部の選別部の駆動部等に浸入しないようにするコンバインの泥除けの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地面への接地圧が小さく、大きな牽引力を得ることができる走行装置として、クローラ式走行装置が採用されている。このクローラ式走行装置にて泥道等を走行させた場合に、本機側に泥水等がかからないようにマッドガードをクローラ式走行装置の後部上方に配置した技術は公知となっている(例えば、特許文献1)。
従来のマッドガードは、走行時に泥水等が上方に撥ね上げられて機体内部や操縦部等に至らないように、クローラの後部から前上方に配置されていた。
一方、コンバインにおけるクローラ式走行装置にマッドガードを機体側部に設ける構成では、付着した泥に更に塵埃が付着し堆積して機体側部の隙間が閉じられ密閉状態となる。このような場合、機体内部より発生する塵等が機外へ排出されないことがあった。
【特許文献1】特開平9−226641号公報
【0003】
ここで、図4を用いて従来のコンバインの有する問題点について説明する。図4は従来のコンバインの図1及び図2のAA´断面の一部に相当する断面を示した断面図である。この模式断面図は図1及び図2のAA´断面に相当する断面を示した断面図である。
【0004】
図4に示すように、コンバイン110は選別部120を機体の側部に配置している。この選別部120は、脱穀された穀粒や藁屑などから穀粒を選別し、選別後の穀粒をグレンタンク51(図1参照)へ搬送したり、藁屑などを機外に排出したりする作業部である。選別部120の各装置へは、エンジン(図示なし)から変速装置やベルト式の動力伝達装置121等を介して駆動が伝達される。ベルト式の動力伝達装置121は、動力伝達用ベルトをプーリーに巻きつけて,原動機側のプーリーから従動機側のプーリーへ回転運動を伝達する動力伝達装置である。該ベルト式の動力伝達装置121は点検・清掃を容易にするため、コンバイン110の側部に配置されている。また、選別部120のベルト式の動力伝達装置121はカバー140によって覆われ、このカバー140を着脱可能に構成することにより機体外方より点検・清掃時に取り外される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、コンバイン110は降雨後の圃場5も走行することがあるため、クローラ111後端において、クローラーベルト112の回転により泥が上方に飛散する(図4中C方向)。この泥は機体フレームやカバー140やその周辺に飛散し、カバー140内部にも侵入する。そして、カバー140を傷めるだけでなく、その浸入する隙間141を埋めることによりカバー内部で発生した塵埃の排出を妨げる。排出されず蓄積された塵埃は、ベルト式動力伝達装置121に絡み合いベルトの損傷・劣化の原因或いは伝達不良の原因となる。
そこで、解決しようとする課題は、コンバインにおいて、選別部より発生する塵を常時機外へ排出し、クローラより飛散する泥の選別部への侵入を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、クローラ走行装置後端の上方、かつ、選別部の側部下方に設けられるコンバインの泥除け手段であって、前記選別部へエンジンからの動力を伝達するための動力伝達装置を覆うカバーの下部と、機体フレームの側端とから、それぞれ上下二つの泥除け手段を斜め外下方に延設したものである。
【0008】
請求項2においては、前記泥除け手段の外側端をサイドデバイダより内側に配置したものである。
請求項3においては、前記二つの泥除け手段を平行に配置し、該二つの泥除け手段の間の前記カバー下部に開口部を形成したものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0010】
請求項1においては、下側の泥除け手段によりクローラより撥ね上げられる泥等がカバー下部側へ至ることがなくなる。つまり、カバー内部に泥等が浸入すること、或いはカバーと機体との隙間を埋めてカバー内部に塵埃等が堆積することを防止することができる。そして、カバー内部に堆積した塵埃等により動力伝達装置が傷められることがなくなる。また、上側の泥除け手段により雨水等がカバー内部に浸入することを防止できる。そして、カバー内部で発生した塵埃等は両泥除け手段により誘導されて機外に排出できる。
【0011】
請求項2においては、請求項1の効果に加え、作業時に未刈り穀稈が泥除け手段により巻き込まれる、又は引っ掛けてクローラ走行装置により踏みつけられることを防止できる。
【0012】
請求項3においては、請求項1の効果に加え、コンバインにおいて、選別部やフィードチェーン等より発生する塵や藁屑等を常時機外へ排出し、クローラより飛散する泥の選別部への侵入を防止できる。つまり、選別部のベルト式動力伝達装置の信頼性が向上できる。また、開口部を選別部のベルト式動力伝達装置より遠ざけることで、運転中に作業補助者等が、容易に開口部から手を侵入しベルト式動力伝達装置に触れることを防止できる。つまり、コンバインの安全性を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例であるコンバインの全体的な構成を示した側面図、図2は同じくクローラ後端部付近を示した側面図、図3は図1及び図2のAA´断面の一部を示した断面図である。
図4は従来のコンバインの図1及び図2のAA´断面の一部に相当する断面を示した断面図である。
【0014】
本発明の実施例を、自脱型コンバイン10とする。
図1に示すように、コンバイン10は、クローラ走行装置11上に機体フレーム13を配置し、この機体フレーム13前部上に運転席50を配設している。機体フレーム13上の運転席50下部にはエンジン(図示なし)を載置し、その後方にグレンタンク51を配置している。このグレンタンク51より穀粒を排出するための排出オーガ52を機体後方から前方に向けて配設している。また、刈取作業時においてクローラ11が未刈稈を巻き込んだり、踏んだりしないように、前後方向にサイドデバイダ44が機体側面から張り出すように設けられている。
【0015】
同じく図1に示すように、前記機体フレーム13前方には引起し・刈取装置60が配置されている。該引起し・刈取装置60は前端に分草板61を突出し、その後部に引起しケース62を立設している。また、引起しケース62の下後部には刈刃63を配設している。
前記分草板61で分草された穀稈は、引起しケース62で引起され前記刈刃63により株元で刈り取られた後、搬送装置64にて後部へ搬送され株元がフィードチェーン53に受け継がれる。つまり、穀稈は本体左側に配設されたフィードチェーン53により株元を保持され、穀粒が付着した部位が本体左側の脱穀装置70に導入されるようにしている。
【0016】
前記フィードチェーン53へと受け継がれた穀稈は脱穀装置70で穀粒を除去された後、排藁がさらに後方の排藁搬送装置54へと受け継がれる。そして、排藁は排藁搬送装置54の後部下方に配設された排藁カッター装置(図示なし)により切断され機外へと放出、或いは切断されずにそのまま圃場上に放出される。
【0017】
前記脱穀装置70では穀稈から穀粒が除去される。脱穀装置70は前後方向に軸心を有する扱胴71と、同じく前後方向に軸心を有する送塵口処理胴72とが扱室73内部に横設されている。扱胴71は周囲に扱歯71a・71a・・・が植設されており、扱胴71が回転し扱歯71aが穀稈と接触することにより穀粒が除去されるようにしている。前記送塵口処理胴72では扱胴71にて処理できなかった枝梗付着粒を処理して、処理済みの藁屑等を後方に搬送している。
そして、脱穀装置70で処理された穀粒は脱穀装置70から漏下し、該脱穀装置70の下部に配設された選別部20へと供給される。
【0018】
選別部20は、扱胴71の下方に受網(クリンプ網またはコンケーブ)23が配設され、さらにその下方には、チャフシーブ24や流穀板等を有する揺動本体25や、該揺動本体25の下方で前側から順に配される唐箕ファン26、一番コンベア27、二番コンベア28、及び吸引ファン29等から形成されている。揺動本体25上では振動による比重選別が行われ、唐箕ファン26から吐出される風がガイド部材等に沿って流れることにより風選別が行われている。このように比重選別と風選別を併用して、前記受網23から漏下する穀粒や藁屑等の選別を行なうようにしている。前記漏下する穀粒や藁屑等のうち選別された一番物は、一番コンベア27により上方に搬送された後グレンタンク51へと供給され貯溜される。また、選別された二番物は前記二番コンベア28・二番還元搬送装置30を経て扱室73に還元するようにしている。そして、藁屑等の不要物は吸引ファン29により機外へと放出される。
【0019】
図2に示すように、選別部20の左側にはプーリーとベルト等によって構成されるベルト式動力伝達装置21が配設されている。該ベルト式動力伝達装置21は、動力伝達用ベルトをプーリーに巻きつけて、原動機側のプーリーから従動機側のプーリーへ回転運動を伝達する駆動伝達装置である。
一番プーリー81は一番コンベア27を駆動するプーリー、二番プーリー83は二番コンベア28を駆動するプーリー、揺動プーリー85は揺動本体25を駆動するプーリーである。また、ベルト90はエンジン(図示なし)の動力を一番プーリー81及び二番プーリー83に伝達するベルトであり、ベルト91はプーリー86を介してエンジン(図示なし)の動力を揺動プーリー85に伝達するベルトである。さらに、テンションプーリー82・84は駆動側のプーリーと従動側のプーリーとの間に掛け渡されたベルトを緊張するためのものである。
ベルト式動力伝達装置21は揺動選別装置の左側であって機体左側に配置しているため、メンテナンスが容易に行なえる。該ベルト式動力伝達装置21をカバー40にて覆うことで、外部より保護され、メンテナンス時は、このカバー40を外すことによって行なう。
【0020】
図2及び図3に示すように、進行方向左側(選別部20、ベルト式動力伝達装置21)が位置する側のクローラ走行装置11の後部上方には庇状の突出部材で構成した上下二つの泥よけ手段となるマッドガード43とフラップ41が配置されている。即ち、マッドガード43が機体フレーム13の左外側端部に取り付けられ、フラップ41がカバー40の左側下端に取り付けられている。
図2に示すように、マッドガード43及びフラップ41は、それぞれ長手方向(コンバイン10の進行方向)の長さを略同一とする板状の細長体で構成され、前端位置はクローラー走行装置11の後部従動輪14の前端位置と略同じとし、後端位置はクローラー走行装置11の後端位置よりも後方に位置するように配設される。これらの取り付け方法は特に限定しないが、本実施例ではボルトによる取り付けとしている。
図3に示すように、マッドガード43及びフラップ41は、後面視において互いが略平行にかつ機体外側の斜め下方向を向くように取り付けられている。該マッドガード43は後面視において後部上側に位置するクローラーベルト12の左端上方に配置され、その斜め外側上方にフラップ41が配置される。このとき、それぞれの突出した先端はサイドデバイダ44よりも内側に収まるように取り付ける。また、それぞれの突出した先端は走行中のクローラー11に触れないように取り付けられ、マッドガード43の下端はクローラーベルト12の左端よりも外側に位置するように配設される。
なお、本実施例ではマッドガード43及びフラップ41の材質については特に限定しない。一端を機体フレーム13又はカバー40に取り付けた場合に、機体外側の斜め下方向を向く姿勢を維持できる程度の剛性があれば良い。
【0021】
また、ベルト式動力伝達装置21は選別部20の進行方向左外側、かつフィードチェーン53の下方に位置しているために、藁屑や塵埃等が発生しカバー40下部に堆積し易くなっている。そこで、カバー40と本機との間には所定の隙間が形成される。本実施例では、選別部20のベルト式動力伝達装置21下方において、カバー40下部に配置固定されるフラップ41と機体フレーム13の側端に配設固定されるマッドガード43との間位置に、塵埃等を排出できる開口部42を構成している。言い換えれば、クローラー走行装置11の後部上方のカバー40下端に開口部42を設け、該開口部42の外側のカバー40下端にフラップ41を前後方向に固定し、該フラップ41の斜め内下方の機体フレーム13の側端にマッドガード43を前後方向に固定している。
このような構成とすることで、カバー40内部で発生した塵等は、開口部42から落下して常時機外へ排出することができる。発生した塵等が堆積することで、ベルト式動力伝達装置121のベルト90・91等に絡みつき損傷・劣化の原因或いはベルトとプーリーとの隙間に入り込み伝達不良の原因となる。そこで、塵を常時排出することでベルト式動力伝達装置21の信頼性を向上している。
さらに、マッドガード43及びフラップ41は、コンバイン10の機体より斜め下向きに排出部45を形成している。このような構成とすることで、塵等は開口部42よりマッドガード43とフラップ41に誘導され機体外側に排出される(図3中矢印B方向)。このため、排出される塵は、クローラー11に降りかかり従動輪の回動に悪影響を与えることなく確実に機体外側に排出できる。
【0022】
コンバイン10は軟弱地の圃場5を走行することがあるため、クローラ11後端においてクローラーベルト12により、泥が上方に飛散する(図2及び図3中矢印C方向)。マッドガード43は、この飛散した泥を機体フレーム13より上方へ飛散することを防止している。
つまり、飛散した泥等は、従来カバー40との隙間より内部に侵入し堆積して隙間を塞ぎ、塵埃等の堆積によりベルト式動力伝達装置21の作動不良の恐れがあった。そして、ベルト式動力伝達装置21のベルト90・91の損傷・劣化の原因或いはベルトとプーリーとの隙間に入り込み伝達不良の原因となる。そこで、泥の上方への飛散をマッドガード43で遮断することで、カバー40内部への浸入を防止でき、ベルト式動力伝達装置21の信頼性を向上している。
【0023】
ここで、マッドガード43及びフラップ41は機体フレーム13下端より斜め外下方へ延出されるダクト状の排出部45を形成することとなるので、機外からベルト式動力伝達装置21までの間に排出距離を設けた構成となっている。このような構成とすることで、作業中に補助作業者がむやみに排出部42に手を入れても、ベルト式動力伝達装置21には触れることができない。つまり、作業中のコンバイン10の安全性を向上している。また、機体の側方外部から開口部42より雨等が浸入しようとしても、フラップ41により外方へ流れ落ちるため雨水等の浸入も防止できる。
また、マッドガード43及びフラップ41はその機外側先端を、サイドデバイダ44よりも内側に収まるように取り付ける構成としている。このような構成とすることで、マッドガード43及びフラップ41によって未刈稈を引っ掛けることなく、コンバイン10の作業効率が上昇できる。また、図2に示すように、外側に位置するフラップ41の前部は前上がり形状の傾斜部、後部は後上がり形状の傾斜部をそれぞれ形成しているので、つまり、フラップ41の前後を斜めにカットしているので、サイドデバイダ44よりも内側に穀稈が入り込んでも、引っ掛かったり、巻き込んだりしにくい構成としている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施例であるコンバインの全体的な構成を示した側面図。
【図2】同じくクローラ後端部付近を示した側面図。
【図3】図1及び図2のAA´断面の一部を示した断面図。
【図4】従来のコンバインの図1及び図2のAA´断面の一部に相当する断面を示した断面図。
【符号の説明】
【0025】
10 コンバイン
11 クローラ走行装置
13 機体フレーム
20 選別部
21 ベルト式駆動伝達装置
40 カバー
41 フラップ
43 マッドガード




 

 


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