米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 車両 -> ヤンマー株式会社

発明の名称 歩行型管理機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−230506(P2007−230506A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−57952(P2006−57952)
出願日 平成18年3月3日(2006.3.3)
代理人 【識別番号】100079131
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 暁夫
発明者 丹治 光彦 / 土谷 拓 / 早田 裕光
要約 課題
伝動ケースごと付け替えたりすることなく、1台を一輪タイプにしたり二輪タイプにしたりできる汎用性の高い歩行型管理機を提供する。

解決手段
機体を下方から支持する走行部を、伝動ケース15の左右一側方に2つの車輪2,3が配置されたサイドドライブ方式に構成する。左右両車輪2,3を、伝動ケース15から左右一側方に突出した駆動車軸16に沿って左右に並べて設ける。両車輪2,3は、機体の左右方向の中心を通る機体中心面CLを挟んだ両側に対称状に位置させ、駆動車軸16に対して互いの配置間隔を駆動車軸16に沿って広狭調節し得るように構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
機体に搭載された動力源と、この動力源からの動力で駆動する耕耘機構と、前記機体を下方から支持する走行部と、前記機体の上部後端に設けられた操向ハンドルとを備えている歩行型管理機であって、
前記走行部は前記機体の進行方向と交差する幅方向に並ぶ2つの車輪を備えており、これら両車輪は、前記機体に取り付けられた車軸ケースから前記機体の幅方向に突出した車軸に対して、互いの配置間隔を前記車軸に沿って広狭調節し得るように取り付けられている、
歩行型管理機。
【請求項2】
前記両車輪は、前記機体の中心を通り且つ前記車軸と直交する仮想面を挟んだ両側に対称状に位置している、
請求項1に記載した歩行型管理機。
【請求項3】
前記両車輪の回転中心部には筒状のハブ体が設けられており、これら両ハブ体が前記車軸ケースの前記車軸にスライド可能に被嵌されており、
更に、前記車軸に対して前記両ハブ体を前記配置間隔が狭い接近位置と前記配置間隔が広い離間位置とに選択的にロックするためのロック手段を備えている、
請求項1又は2に記載した歩行型管理機。
【請求項4】
前記両ハブ体のうち一方は前記車軸にスライド可能に直接被嵌されており、他方は前記一方のハブ体を介して前記車軸にスライド可能に被嵌されている、
請求項3に記載した歩行型管理機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、オペレータが操向ハンドルを握って歩きながら操向操作する歩行型管理機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、歩行型管理機としては、小回りが利いて畝間や傾斜地等の走行に適した一輪タイプのものと、操縦安定性に優れた二輪タイプのものとがあり、畑の状況や作業内容等に応じてそれぞれ使い分けがなされていた。しかし、ユーザーにしてみると、両方のタイプの管理機を持つのは、その用途に違いがある訳ではないから不経済であるし、メーカーにとっても、機種が増えれば、その分製造コストや在庫等の管理コストが嵩むという問題があった。
【0003】
この点に関して例えば特許文献1には、歩行型管理機の機体に対して、一輪用の車軸ケースと二輪用の車軸ケースとを付け替え可能に構成することが開示されている。この構成によると、畑の状況や作業内容等に応じて、1台の歩行型管理機を一輪タイプにしたり二輪タイプにしたりでき、汎用性が高いという利点がある。
【特許文献1】特開平8−25996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記特許文献1の構成では、歩行型管理機の車輪タイプを変更する際に、車軸ケースごと付け替えなければならず、この付け替え作業が厄介であるという問題があった。また、車軸ケースや車輪のような重量物を付け替える作業は作業者にとって大きな負担になる点も問題であった。
【0005】
そこで、本願発明は、以上の問題を解消して、車輪タイプの切り替えを簡単に行えるようにした歩行型管理機を提供することを技術的課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この技術的課題を達成するため、請求項1の発明は、機体に搭載された動力源と、この動力源からの動力で駆動する耕耘機構と、前記機体を下方から支持する走行部と、前記機体の上部後端に設けられた操向ハンドルとを備えている歩行型管理機であって、前記走行部は前記機体の進行方向と交差する幅方向に並ぶ2つの車輪を備えており、これら両車輪は、前記機体に取り付けられた車軸ケースから前記機体の幅方向に突出した車軸に対して、互いの配置間隔を前記車軸に沿って広狭調節し得るように取り付けられているというものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載した歩行型管理機において、前記両車輪は、前記機体の中心を通り且つ前記車軸と直交する仮想面を挟んだ両側に対称状に位置しているというものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載した歩行型管理機において、前記両車輪の回転中心部には筒状のハブ体が設けられており、これら両ハブ体が前記車軸ケースの前記車軸にスライド可能に被嵌されており、更に、前記車軸に対して前記両ハブ体を前記配置間隔が狭い接近位置と前記配置間隔が広い離間位置とに選択的にロックするためのロック手段を備えているというものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3に記載した歩行型管理機において、前記両ハブ体のうち一方は前記車軸にスライド可能に直接被嵌されており、他方は前記一方のハブ体を介して前記車軸にスライド可能に被嵌されているというものである。
【発明の効果】
【0010】
本願発明の構成によると、機体を下方から支持する走行部は前記機体の進行方向と交差する幅方向に並ぶ2つの車輪を備えており、これら両車輪は、前記機体に取り付けられた車軸ケースから前記機体の幅方向に突出した車軸に対して、互いの配置間隔を前記車軸に沿って広狭調節し得るように取り付けられているので、オペレータが前記両車輪の配置間隔を広狭調節するだけで、畑の状況や作業内容等に応じて前記両車輪をほぼ一輪状に並んだ一輪セット状態にしたり、二輪に分かれた二輪セット状態にしたりできる。
【0011】
すなわち、オペレータは、前記従来のように前記両車輪を前記伝動ケースごと付け替えたりすることなく、畑の状況等に応じた前記両車輪の位置調節作業を手軽に行えるから、1台を一輪タイプにしたり二輪タイプにしたりできる汎用性の高い歩行型管理機でありながら、オペレータの作業負担が少なくて取り扱い易いという効果を奏する。
【0012】
特に、請求項2のように構成すると、前記両車輪が前記機体の中心を通って前記車軸と直交する仮想線を挟んだ両側に対称状に位置しているので、前記両車輪は、左右バランスを良好に保ちながら前記機体を支持でき、前記機体の走行姿勢を安定させることができるという効果を奏する。
【0013】
請求項3及び4の構成によると、前記両車輪の回転中心部には筒状のハブ体が設けられており、前記両ハブ体が前記車軸ケースの前記車軸にスライド可能に被嵌されており、更に、前記車軸に対して前記両ハブ体を前記配置間隔が狭い接近位置と前記配置間隔が広い離間位置とに選択的にロックするためのロック手段を備えているので、前記両ハブ体をスライドさせてから前記車軸に対して前記ロック手段にてロックするだけで、前記両車輪を接近位置や離間位置に確実に位置合わせできる。このため、前記両車輪の位置調節作業の能率向上に寄与できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図3)に基づいて説明する。図1は本実施形態における歩行型管理機の側面図、図2は両車輪が接近位置にある状態での図1のII−II視正断面図、図3は両車輪が離間位置にある状態での図1のIII−III視正断面図である。なお、以下の説明では、機体1の進行方向と交差する幅方向を左右方向と称する。
【0015】
(1).歩行型管理機の概略構造
はじめに、図1を参照しながら、歩行型管理機の概略構造について説明する。
【0016】
本実施形態の歩行型管理機は、走行部を構成する左右一対の車輪2,3(図1では左側のみ示す)に支持された機体1の後端下部に、作業部としてのロータリ式耕耘機構4を備えている。機体1の上面後部には、後ろ斜め上向きに延びる操向ハンドル5が設けられている。オペレータが操向ハンドル5を左右に操作すると、その操作量に応じて機体1自体の向きが変更される。
【0017】
機体1には、動力源としてのエンジン6と、このエンジン6からの動力を適宜変速して左右両車輪2,3や耕耘機構4に伝達するミッション機構(図示せず)を有するミッションケース7とが搭載されている。
【0018】
耕耘機構4は、ミッションケース7から後ろ斜め下向きに延びる耕耘ケース8と、この耕耘ケース8の下端部に対して左右両外側に突出した状態で回転可能に軸支された出力軸9と、この出力軸9に装着された複数のロータリ爪10とを備えている。
【0019】
詳細は図示していないが、耕耘ケース8には、ミッションケース7内のミッション機構からの動力を出力軸9に伝達するためのPTO伝動機構が内蔵されている。このPTO伝動機構を通じて出力軸9に伝達された分岐動力にてロータリ爪10群を出力軸9回りに正逆回転させることにより、耕耘作業が行われる。
【0020】
耕耘ケース8の上部から後ろ向きに延びるリヤフレーム11には、ロータリ爪10群を上方から覆うロータリカバー12が取り付けられている。
【0021】
リヤフレーム11の後端部には、地中に突き刺して機体1の前進動に抵抗を付与する側面視略J字棒状の抵抗棒13が昇降調節可能に取り付けられている。抵抗棒12を地中に深めに突き刺した場合は、前進速度は遅いが耕耘深さが深い耕耘作業を行える。抵抗棒13を地中に浅く突き刺した場合は、速い前進速度で耕耘深さが浅い耕耘作業を行える。
【0022】
なお、機体1の下面前部には支持スタンド14がその上端部を回動支点として前後回動可能に取り付けられている。支持スタンド14を前向き回動させて地面に自立させた場合は、これと耕耘機構4とにより機体1が安定的に支持される。走行時には、支持スタンド14を後ろ向き回動させて収納する。
【0023】
(2).走行部の詳細構造
次に、図2及び図3を参照しながら、走行部の詳細構造について説明する。
【0024】
本実施形態の走行部は、ミッションケース7から前方斜め下向きに延びる伝動ケース15と、この伝動ケース15の下端部に対して左右一側方に突出した状態で回転可能に軸支された駆動車軸16と、当該駆動車軸16に対して着脱可能に取り付けられた一対の車輪2,3とを備えている。この走行部は、伝動ケース15の左右一側方に2つの車輪2,3が配置されたサイドドライブ方式のものである。
【0025】
伝動ケース15には、駆動車軸16のうち伝動ケース15内の端部に固着されたスプロケット18にチェーン19を巻き掛けてなる動力伝達機構17が内蔵されている。ミッションケース7内のミッション機構から動力伝達機構17を介して駆動車軸16に動力伝達することにより、一対の車輪2,3が正逆回転駆動する。なお、駆動車軸16への動力伝達機構17はプーリ及び無端ベルトからなるものや、軸及び傘歯車からなるものでも差し支えない。
【0026】
一対の車輪2,3は、駆動車軸16に沿って左右に並べて設けられており、且つ、機体1の中心を通って駆動車軸16と直交する機体中心面CL(仮想面、図2及び図3の一点鎖線参照)を挟んだ両側に対称状に位置している。そして、これら一対の車輪2,3は、駆動車軸16に対して、互いの配置間隔を駆動車軸16に沿って機体中心面CLを中心に広狭調節し得るように構成されている。この場合、機体1の中心とは、機体1の左右方向(幅方向)の中心であって、機体1の質量中心である重心の箇所やその近傍に位置するものである。
【0027】
本実施形態の各車輪2(3)は、回転中心部に設けられた筒状のハブ体21(31)と環状のパイプリム22(32)とを3本のパイプスポーク23(33)にて連結した構造になっており、パイプリム22(32)の周囲に硬質ゴムを焼き付けることにより、ゴム輪体24(34)と推進ラグ25(35)とが形成されている。推進ラグ25(35)は、ゴム輪体24(34)における機体中心面CLから遠い側の外周面に、円周方向に沿って適宜間隔にて一体形成されている。
【0028】
伝動ケース15に近い側にある右車輪3のハブ体31(以下、右ハブ体という)は、駆動車軸16の突出長さより長い軸長さに設定されており、駆動車軸16に対してその長手方向にスライド可能に直接被嵌されている。伝動ケース15から遠い側にある左車輪2のハブ体21(以下、左ハブ体という)は、駆動車軸16の突出長さより短い軸長さに設定されており、右ハブ体31に対してその長手方向にスライド可能に被嵌されている。すなわち、左ハブ体21は右ハブ体31を介して駆動車軸16に被嵌されている。
【0029】
本実施形態の両車輪2,3は、右ハブ体31を駆動車軸16に沿ってスライドさせると共に、左ハブ体21を右ハブ体31に沿ってスライドさせることにより、配置間隔の狭い接近位置(図2参照)と配置間隔の広い離間位置(図3参照)とに位置変更し得る構成になっている。そして、接近位置及び離間位置のいずれの位置にある場合も、両車輪2,3は機体中心面CLを挟んで対称な位置関係になるように設定されている。
【0030】
駆動車軸16と左右両ハブ体21,31とには、駆動車軸16に対して左右両ハブ体21,31を接近位置と離間位置とに選択的にロックするためのロック手段40が設けられている。
【0031】
本実施形態のロック手段40は、駆動車軸16の先端部に貫通形成されたロック穴41と、右ハブ体31に対してその軸心と交差する方向に貫通形成された2箇所の右ハブ貫通穴36と、左ハブ体21に対してその軸心と交差する方向に貫通形成された2箇所の左ハブ貫通穴26と、ロック穴41及び左右ハブ貫通穴26,36を抜き差し可能に貫通する頭部付きのロックピン42と、このロックピン42をロック穴41及び左右ハブ貫通穴26,36から抜け不能に保持するための止めピン44(図1参照)とを備えている。
【0032】
ここで、以下の説明では、その便宜上、左(右)ハブ体21(31)における基端側の第1左(右)ハブ貫通穴26(36)に符号aを付し、先端側の第2左(右)ハブ貫通穴26(36)に符号bを付している。
【0033】
図2に示すように、左右ハブ体21,31を駆動車軸16に沿ってスライドさせて、駆動車軸16のロック穴41、右ハブ体31の第1右ハブ貫通穴36a及び左ハブ体21の第2左ハブ貫通穴26bを合致させると、両車輪2,3は互いの配置間隔を狭めた接近位置に移動して一輪セット状態(両車輪がほぼ一輪状に並んだ状態)になる。
【0034】
そして、これら三者の穴41,36a,26bにロックピン42を貫通させ、このロックピン42の先端部に形成されたピン穴43に抜け止め用の止めピン44(図1参照)を差し込み固定することにより、両車輪2,3は駆動車軸16と一体的に回転する。
【0035】
また、図3に示すように、左右ハブ体21,31をスライドさせて、ロック穴41、第2右ハブ貫通穴36b、及び第1左ハブ貫通穴26aを合致させると、両車輪2,3は互いの配置間隔を広げた離間位置に移動して二輪セット状態(両車輪が二輪に分かれた状態)になる。
【0036】
この場合も、上述した3つの穴41,36b,26aにロックピン42を貫通させ、このロックピン42における先端のピン穴43に止めピン44(図1参照)を差し込み固定することにより、両車輪2,3は駆動車軸16と一体的に回転するのである。
【0037】
本実施形態では、各車輪2,3の横幅WL,WRは39mm程度に設定されており、それぞれが通常用いられる車輪の横幅の約半分程度の大きさになっている。このため、接近位置にあるときの両車輪2,3のトレッド幅T1(最小トレッド幅)は、通常用いられる車輪の横幅と同じ程度の大きさである78mmほどになっている。なお、トレッド幅とは、左車輪2における機体中心面CLから遠い側の外周面と、右車輪3における機体中心面CLから遠い側の外周面との間の距離のことをいう。
【0038】
ところで、本実施形態の歩行型管理機が用いられる圃場では、畝間の幅寸法が150mm程度と幅狭であることが多い。このため、狭い畝間もスムーズに通れるように、離間位置にあるときの両車輪2,3のトレッド幅T2(最大トレッド幅)は150mm以下に設定するのが好ましい。本実施形態では、両車輪2,3の最大トレッド幅T2が120mm程度に設定されている。
【0039】
(3).作用及び効果
以上のように構成すると、左右一対の車輪2,3は、伝動ケース15から左右一側方に突出した駆動車軸16に対して、互いの配置間隔を駆動車軸16に沿って広狭調節し得るように取り付けられているため、オペレータが両車輪2,3の配置間隔を広狭調節するだけで、畑の状況や作業内容等に応じて両車輪2,3をほぼ一輪状に並んだ一輪セット状態にしたり、二輪に分かれた二輪セット状態にしたりできる。
【0040】
すなわち、オペレータは、両車輪2,3を伝動ケース15ごと付け替えたりすることなく、その位置調節作業を手軽に行えるから、1台を一輪タイプにしたり二輪タイプにしたりできる汎用性の高い歩行型管理機でありながら、オペレータの作業負担が少なくて取り扱いがし易いという効果を奏する。
【0041】
また、両車輪2,3は、機体1の左右方向の中心を通り且つ駆動車軸16と直交する機体中心面CLを挟んだ両側に対称状に位置しているから、接近位置及び離間位置のいずれの位置にあっても、両車輪2,3は左右バランスを良好に保ちながら機体1を支持でき、機体1の走行姿勢が安定化するのである。
【0042】
本実施形態では、両車輪2,3のハブ体21,31が両方とも、伝動ケース15の駆動車軸16にスライド可能に被嵌され、駆動車軸16と左右両ハブ体21,31とには、駆動車軸16に対して左右両ハブ体21,31を接近位置と離間位置とに選択的にロックするためのロック手段40が設けられているので、左右両ハブ体21,31をスライドさせてから駆動車軸16に対してロック手段40にてロックするだけで、両車輪2,3を接近位置や離間位置に確実に位置合わせできる(両車輪の位置を簡単に切り替えできる)。このため、両車輪2,3の位置調節作業の能率向上に寄与できる。
【0043】
しかも、本実施形態のロック手段40は、駆動車軸16や左右ハブ体21,31に形成された穴41,26,36とロックピン42と止めピン44との組合せに過ぎないので、構造が簡単で部品点数も少なくて済む。このため、製造コストの抑制に寄与できる。
【0044】
ところで、圃場における畝間の中央部には、先の耕耘作業で耕し切れなかった盛り土状の残耕部分があることも多い。このような残耕部分に一輪タイプの歩行型管理機の車輪が乗り上げると、機体1のバランスが崩れて操縦が不安定になり易い。
【0045】
これに対して本実施形態の歩行型管理機によると、両車輪2,3を離間位置に移動させた二輪セット状態にすれば、両車輪2,3間に隙間(空間)が開くので、両車輪2,3は残耕部分を跨いだ状態で(残耕部分を避けて)安定走行できる。すなわち、残耕部分のある畝間であっても、二輪セット状態にした両車輪2,3であれば、残耕部分を踏み付けることなく(バランスを崩すことなく)安定走行できる。
【0046】
なお、各車輪2(3)における推進ラグ25(35)の取付け位置としては、ゴム輪体24(34)における機体中心面CLから遠い側の外周面だけでなく、機体中心面CLに近い側の内周面も可能である。この点、本実施形態のものは、ゴム輪体24(34)の内周面のみに推進ラグを設けた場合より高い推進力(グリップ力)を発揮し、オペレータは軽い力で機体1を操縦できた。
【0047】
その理由は必ずしも明らかではないが、おおよそ次のように推測される。すなわち、圃場の畝間を走行する際は、両車輪2,3の回転に伴って推進ラグ25(35)が圃場に噛み込み、この噛み込み反力にて車輪2,3の推進力が得られる。ゴム輪体24(34)の外周面に推進ラグ25(35)を形成した場合は、噛み込んだ土の周りにも土塊があり、これらの土塊の存在が推進ラグ25(35)にて掻こうとする土の移動を妨げる方向に働き、その結果、両車輪2,3に大きな噛み込み反力が作用して、両車輪2,3の推進力が増大するものと解される。もちろん、ゴム輪体24(34)の内外周両面に推進ラグ25(35)を設けても差し支えない。
【0048】
本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本実施形態における歩行型管理機の側面図である。
【図2】両車輪が接近位置にある状態での図1のII−II視正断面図である。
【図3】両車輪が離間位置にある状態での図1のIII−III視正断面図である。
【符号の説明】
【0050】
CL 機体中心面
T1 接近位置でのトレッド幅
T2 離間位置でのトレッド幅
WL 左車輪の横幅
WR 右車輪の横幅
1 機体
2 左車輪
3 右車輪
7 ミッションケース
15 伝動ケース
16 駆動車軸
17 動力伝達機構
21 左ハブ体
26a 第1左ハブ貫通穴
26b 第2左ハブ貫通穴
31 右ハブ体
36a 第1右ハブ貫通穴
36b 第2右ハブ貫通穴
40 ロック手段
41 ロック穴
42 ロックピン
43 ピン穴
44 止めピン




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013