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発明の名称 トラクタのボンネット支持構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−76559(P2007−76559A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−268840(P2005−268840)
出願日 平成17年9月15日(2005.9.15)
代理人 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
発明者 大家 要造 / 高橋 延明
要約 課題
ダッシュボードとボンネットをコンパクトに形成すること。

解決手段
エンジンの後方にダッシュボードを支持するダッシュボード支持部材を設け、同ダッシュボード支持部材に背面視門型に形成したボンネット支持部材を設け、同ボンネット支持部材にボンネットを開閉自在に支持させた。従って、これらダッシュボードとボンネットを各支持部材により確実に支持させることができると共に、各支持部材をコンパクトに形成することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンの後方にダッシュボードを支持するダッシュボード支持部材を設け、同ダッシュボード支持部材に背面視門型に形成してボンネットを支持するボンネット支持部材を設け、同ボンネット支持部材にボンネットを開閉自在に支持させたことを特徴とするトラクタのボンネット支持構造。
【請求項2】
ボンネット支持部材は、上下縦方向に伸延する左右一対の縦支持部材形成片間に、左右横方向に伸延する横支持部材形成片を横架して背面視門型に形成し、同横支持部材形成片にボンネット取付体を設けると共に、左右一対の縦支持部材形成片にそれぞれ熱風遮蔽体を外側方へ張り出し状に張設して、両熱風遮蔽体によりボンネット側とダッシュボード側とを遮蔽したことを特徴とする請求項1記載のトラクタのボンネット支持構造。
【請求項3】
燃料タンクは、前後方向に伸延させて形成すると共に、背面視門型のボンネット支持部材中に挿通させた状態にて、エンジンの上方位置に燃料タンク支持機枠を介して支持させたことを特徴とする請求項1又は2記載のトラクタのボンネット支持構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタのボンネット支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トラクタの一形態として、エンジンの直後方位置において、走行機体に背面視門型の支持体を立設して、同支持体の前方にボンネットを開閉自在に取り付ける一方、後方にダッシュボードを取り付けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、上記支持体には、エンジンの後部上方と後方とにわたって屈曲させて形成した燃料タンクを取り付けて、同燃料タンクをボンネットとダッシュボードとにより被覆している。
【特許文献1】特開2003−237637号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記したトラクタでは、走行機体に立設した支持体に、ボンネットとダッシュボードと燃料タンクを支持させているために、同支持体を形成する部材を大型化して剛性を確保する必要性があり、その分だけ製造コストが高くなっている。
【0005】
しかも、ボンネット側からダッシュボード側に流入する熱風を遮蔽するための熱風遮蔽体を設ける必要性があるが、かかる熱風遮蔽体は、支持体の左右側上部の内側位置に燃料タンクとの干渉を回避しながら取り付けなければならないという煩雑さがある。
【0006】
さらには、燃料タンクを、エンジンの後部上方と後方とにわたって屈曲させて配置しているために、同燃料タンクのメンテナンス作業を行う際には、ボンネットとダッシュボードの両方を支持体から取り外さなければならないという煩雑さがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明では、エンジンの後方にダッシュボードを支持するダッシュボード支持部材を設け、同ダッシュボード支持部材に背面視門型に形成してボンネットを支持するボンネット支持部材を設け、同ボンネット支持部材にボンネットを開閉自在に支持させたことを特徴とするトラクタのボンネット支持構造を提供するものである。
【0008】
また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
【0009】
(1)ボンネット支持部材は、上下縦方向に伸延する左右一対の縦支持部材形成片間に、左右横方向に伸延する横支持部材形成片を横架して背面視門型に形成し、同横支持部材形成片にボンネット取付体を設けると共に、左右一対の縦支持部材形成片にそれぞれ熱風遮蔽体を外側方へ張り出し状に張設して、両熱風遮蔽体によりボンネット側とダッシュボード側とを遮蔽したこと。
【0010】
(2)燃料タンクは、前後方向に伸延させて形成すると共に、背面視門型のボンネット支持部材中に挿通させた状態にて、エンジンの上方位置に燃料タンク支持機枠を介して支持させたこと。
【発明の効果】
【0011】
(1)請求項1記載の本発明では、エンジンの後方にダッシュボードを支持するダッシュボード支持部材を設け、同ダッシュボード支持部材に背面視門型に形成してボンネットを支持するボンネット支持部材を設け、同ボンネット支持部材にボンネットを開閉自在に支持させている。
【0012】
このようにして、エンジンの後方にダッシュボードを支持するダッシュボード支持部材を設け、同ダッシュボード支持部材にボンネット支持部材を設け、同ボンネット支持部材にボンネットを開閉自在に支持させているため、これらダッシュボードとボンネットを各支持部材により確実に支持させることができると共に、各支持部材をコンパクトに形成することができる。
【0013】
(2)請求項2記載の本発明では、ボンネット支持部材は、上下縦方向に伸延する左右一対の縦支持部材形成片間に、左右横方向に伸延する横支持部材形成片を横架して背面視門型に形成し、同横支持部材形成片にボンネット取付体を設けると共に、左右一対の縦支持部材形成片にそれぞれ熱風遮蔽体を外側方へ張り出し状に張設して、両熱風遮蔽体によりボンネット側とダッシュボード側とを遮蔽している。
【0014】
このようにして、ボンネットを支持するボンネット支持部材の縦支持部材形成片に、熱風遮蔽体を簡単に設けることができると共に、同熱風遮蔽体によりボンネット側とダッシュボード側とを確実に遮蔽することができて、ボンネット側からダッシュボード側に熱風が流入するのを防止することができる。その結果、運転部に着座して運転操作を行うオペレータの居住性を良好に確保することができる。
【0015】
(3)請求項3記載の本発明では、燃料タンクは、前後方向に伸延させて形成すると共に、背面視門型のボンネット支持部材中に挿通させた状態にて、エンジンの上方位置に燃料タンク支持機枠を介して支持させている。
【0016】
このようにして、燃料タンクを前後方向に伸延させて形成しているため、同燃料タンクの内容量を可及的に大容量に確保することができる。
【0017】
しかも、背面視門型のボンネット支持部材中に挿通させた状態にて、エンジンの上方位置に燃料タンク支持機枠を介して支持させているため、同燃料タンクのメンテナンス作業を行う際には、燃料タンク支持機枠への固定を解除することにより、燃料タンクを機体前方へスライドさせ、ボンネットの開放空間を通して燃料タンクを簡単に取り出すことができる。
【0018】
従って、燃料タンクのメンテナンス作業に際して、ボンネットやダッシュボードの取り外し作業を必要としないため、同燃料タンクのメンテナンス作業性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1及び図2に示すAは、本発明に係るトラクタであり、同トラクタAは、図3にも示すように、クラッチ部1とミッション部2とを連結した第1ユニットU1と、原動機部3に支持部材を介してハンドル・ペダル類・ダッシュボード・燃料タンク等の部材を組み付けた第2ユニットU2と、フロント支持体5及び同フロント支持体5に支持されるバッテリー・ラジエータ等の部材を組み付けた第3ユニットU3と、ステップ・フェンダー等を組み付けた第4ユニットU4と、ボンネットである第5ユニットU5とを組み立てて構成している。
【0020】
そして、組立ラインをメインラインとサブラインとから構成し、あらかじめサブライン上において、上記第1〜第5ユニットU1〜U5をそれぞれ個別に組み立て、続いて、メインライン上において、これら第1〜第5ユニットU1〜U5を組み立てるようにしている。
【0021】
このようにして、組立ラインをメインラインとサブラインとに分割して、あらかじめサブライン上において、組み付ける部材を第1〜第5ユニットU1〜U5としてそれぞれ並列的に組み立てておき、これら第1〜第5ユニットU1〜U5をメインライン上に合流させて組み立てるようにしているため、メインラインを組立ラインとして短尺化することができると共に、メインラインに沿わせて多数の作業者と多種類の組み付け部材を配置しておく必要性がなくなり、メインラインにおける組立作業を簡素化させることができる。
【0022】
しかも、メインラインでは、あらかじめサブライン上にて組み立てられた第1〜第5ユニットU1〜U5を組み立てるだけであるため、トラブルによりメインラインを停止させる回数を従来に比べて削減することができて、組立作業全体として作業効率を大幅に向上させることができる。
【0023】
以下に、各ユニット毎に、図面を参照しながら説明する。
【0024】
〔第1ユニットU1の説明〕
第1ユニットU1は、図1〜図3に示すように、クラッチ部1の後端縁部にミッション部2の前端縁部を連動連結し、同ミッション部2の上部に昇降作動部6を設けると共に、ミッション部2の左右側壁後部にそれぞれ左・右側ブレーキ部7,7と左・右側リヤアクスルハウジング8,8とを取り付けている。9はリフトアーム、10はリフトシリンダ、11は主変速レバー、12は副変速レバー、13は後車輪である。
【0025】
〔第2ユニットU2の説明〕
第2ユニットU2は、図1〜図9に示すように、原動機部3に各支持部材を介してハンドル・ペダル類・ダッシュボード・燃料タンク等の部材を組み付けたものであり、同原動機部3は、図6〜図9に示すように、エンジン20の後壁にダッシュボード21を支持するダッシュボード支持部材22を設け、同ダッシュボード支持部材22にペダル支持部材23とステアリングコラム支持部材24とを取り付けると共に、同ダッシュボード支持部材22に、後述する支持部材本体55を介してボンネット25を支持するボンネット支持部材26を設けている。
【0026】
そして、エンジン20の直上方位置には燃料タンク27を支持する燃料タンク支持機枠28を配置している。
【0027】
ダッシュボード支持部材22は、図6〜図9に示すように、エンジン20の後壁上部に左右方向に伸延する板状の取付体29の前面を対面状態に取り付け、同取付体29の後面に前後方向に伸延する左右一対の支持片30,30の前端面を固設し、両支持片30,30の上端面前部間に支持板片31を架設状態に張設して形成しており、同ダッシュボード支持部材22によりダッシュボード21を支持するようにしている。
【0028】
ペダル支持部材23は、上記ダッシュボード支持部材22の支持板片31上に、左右方向に伸延する筒状の軸支持体32を固定し、同軸支持体32中に左右方向に伸延するペダル支軸33を挿通して形成している。
【0029】
そして、軸支持体32から左側方に突出するペダル支軸33の左側端部に、クラッチペダルボス部34を回動自在に嵌合し、同クラッチペダルボス部34に上下方向に伸延するクラッチペダルアーム35を介してクラッチペダル36を取り付けており、クラッチペダルボス部34は、クラッチ作動アーム37を介してクラッチ部1に内蔵したクラッチ機構(図示せず)に連動連結している。
【0030】
また、軸支持体32から右側方に突出するペダル支軸33の右側端部に、左側ブレーキペダルボス部38を嵌合し、同左側ブレーキペダルボス部38に上下方向に伸延する左側ブレーキペダルアーム39を介して左側ブレーキペダル40を取り付けており、左側ブレーキペダルボス部38は、ペダル支軸33に連動連結すると共に、同ペダル支軸33の左側端部に左側ブレーキ作動アーム41を取り付けて、同左側ブレーキアーム41に左側ブレーキ連動機構42を介して左側ブレーキ部7を連動連結している(図2参照)。
【0031】
一方、軸支持体32から右側方に突出するペダル支軸33の右側端部に、右側ブレーキペダルボス部43を回動自在に嵌合し、同右側ブレーキペダルボス部43に上下方向に伸延する右側ブレーキペダルアーム44を介して右側ブレーキペダル45を取り付けており、右側ブレーキボス部43には、右側ブレーキ作動アーム(図示せず)を取り付けて、同右側ブレーキ作動アームに右側ブレーキ連動機構46を介して右側ブレーキ部7を連動連結している(図2参照)。
【0032】
ステアリングコラム支持部材24は、ダッシュボード支持部材22の支持片30,30の後部間にパワステ用バルブ50を取り付け、同パワステ用バルブ部50の天井部に上下方向に伸延するステアリングコラム51の下端部を取り付けて形成しており、同ステアリングコラム51中にはステアリングシャフト52を挿通すると共に、同ステアリングシャフト52は、下端部をパワステ用バルブ部50に連動連結する一方、上端部にステアリングホイール53を取り付けている。
【0033】
ボンネット支持部材26は、上記ダッシュボード支持部材22の支持板片31の左右側前部より左右一対の張り出し支持体54,54を外側方へ張り出し状に設け、両張り出し支持体54,54の上面部間に、背面視門型に形成した支持部材本体55を跨架している。
【0034】
そして、支持部材本体55は、上下縦方向に伸延する左右一対の縦支持部材形成片56,56間に、左右横方向に伸延する横支持部材形成片57を横架して背面視門型に形成し、これら縦支持部材形成片56,56と横支持部材形成片57の前端縁部に沿わせて背面視門型の熱風遮蔽体58を外側方へ張り出し状に張設して、同熱風遮蔽体58によりボンネット25側の熱風がダッシュボード21側から流入するのを防止している。
【0035】
また、熱風遮蔽体58の上部には、左右方向に伸延する板状のボンネット取付体59を前方へ突出状に設けて、同ボンネット取付体59に後述する枢支体64を介してボンネット25を開閉自在に取り付けるようにしている(図4、図13及び図14参照)。
【0036】
ここで、支持部材本体55中には、前後方向に伸延する四角形箱型に形成した燃料タンク27を、前後方向に挿通させることができるように形成している。
【0037】
燃料タンク支持機枠28は、前後方向に伸延する左右一対の前後伸延片60,61と、左右方向に伸延する前後一対の左右伸延片62,63とから枠組形成して、エンジン20の直上方位置に配置している。
【0038】
すなわち、燃料タンク支持機枠28は、左側の前後伸延片60を、エンジン20の左側上部に設けた排気マニホールド20aに左側支持ブラケット(図示せず)を介して支持させる一方、右側の前後伸延片61を、エンジン20の右側上部に設けた吸気マニホールド20bに右側支持ブラケット(図示せず)を介して支持させ、しかも、後側の左右伸延片63を、左右一対の張り出し支持体54,54間に架設して、エンジン20の直上方位置に配置している。
【0039】
そして、上記した燃料タンク支持機枠28上に燃料タンク27を載置して、同燃料タンク27をベルト等の締結部材により締結して支持・固定しており、同燃料タンク27は、前記したように支持部材本体55中に挿通させた状態にて燃料タンク支持機枠28に支持・固定させている。
【0040】
第2ユニットU2は、上記のように構成しているものであり、同第2ユニットU2では、エンジン20に設けたダッシュボード支持部材22にペダル支持部材23とステアリングコラム支持部材24とを取り付けているため、エンジン20という大型部材に、これら支持部材22と支持部材23,24とを介してダッシュボード21とクラッチペダル36と左・右側ブレーキペダル40,45とステアリングシャフト52さらにはステアリングホイール53とを一体的に取り付けて、エンジンユニットという大型のユニット化を図ることができる。
【0041】
従って、あらかじめ上記エンジンユニットを組み立てておき、同エンジンユニットを他のユニットに組み付けることにより、トラクタAの組立ライン上での組立工数を従来に比べて削減することができて、組立作業能率を一段と向上させることができる。
【0042】
しかも、エンジン20という大型部材に燃料タンク支持機枠28を介して燃料タンク27を取り付けることができるため、燃料タンク27を具備するエンジンユニットというさらに大型のユニット化を図ることができる。
【0043】
さらには、ダッシュボード支持部材22にボンネット支持部材26を設けているため、燃料タンク27を具備するエンジンユニットに、ボンネット支持部材26を介してボンネット25を容易に取り付けることができて、トラクタAの組立作業能率をより一層向上させることができる。
【0044】
そして、エンジン20の後方にダッシュボード21を支持するダッシュボード支持部材22を設け、同ダッシュボード支持部材22にボンネット支持部材26を設けると共に、エンジン20の直上方位置に燃料タンク27を支持する燃料タンク支持機枠28を配置しているため、これらダッシュボード21とボンネット25と燃料タンク27とを、各支持部材22,26と燃料タンク支持機枠28とにより確実に支持させることができると共に、各支持部材22,26と燃料タンク支持機枠28をコンパクトに形成することができる。
【0045】
この際、ボンネット25を支持するボンネット支持部材26の支持部材本体55に、熱風遮蔽体58を簡単に設けることができると共に、同熱風遮蔽体58によりボンネット25側とダッシュボード21側とを確実に遮蔽することができて、ボンネット25側からダッシュボード21側に熱風が流入するのを防止することができる。
【0046】
その結果、運転部に着座して運転操作を行うオペレータの居住性を良好に確保することができる。
【0047】
また、燃料タンク27は、前後方向に伸延させて形成しているため、同燃料タンク27の内容量を可及的に大容量に確保することができる。
【0048】
しかも、背面視門型の支持部材本体55中に挿通させて、燃料タンク支持機枠28に支持させているため、同燃料タンク27のメンテナンス作業を行う際には、後端部を支点に上方に回動させると共に、燃料タンク支持機枠28への固定を解除することにより、燃料タンク27を機体前方側へスライドさせて、ボンネット25の開放空間を通して簡単に取り出すことができる。
【0049】
従って、ボンネット25やダッシュボード21の取り外し作業を必要としないため、燃料タンク27のメンテナンス作業性を向上させることができる。
【0050】
〔第3ユニットU3の説明〕
第3ユニットU3は、図1〜図5に示すように、フロント支持体5に支持枠体70を介してラジエータ71を配置し、同ラジエータ71の直前方位置に上記支持枠体70を介してエアクリーナ72を配置し、同エアクリーナ72の直上方位置にプレクリーナ73を配置する一方、上記エアクリーナ72の直下方位置にバッテリー74を配置している。75はマフラー、76は給気配管である。
【0051】
そして、フロント支持体5は、図10〜図12に示すように、鋳物により肉厚板状に成形した支持体本体77と、同支持体本体77の前端縁部に左右方向に伸延させて一体成形してフロントウエイト78を着脱自在に取り付け可能としたフロントウエイト取付部79と、支持体本体77の上面前部において左右方向に伸延する四角形段付き凹状に一体成形してバッテリー74を嵌合状態に配置可能としたバッテリー配置用凹部80と、支持体本体77の下面後部において左右方向に伸延させて上方へ凹状に一体成形してパワステ用シリンダ81を配設可能としたシリンダ配設用凹部82と、同シリンダ配設用凹部82の前方と後方とに一体成形してフロントアクスル83を取付可能としたフロントアクスル取付座84,85とから形成している。
【0052】
ここで、フロントウエイト取付部79は、図1〜図5にも示すように、支持体本体77の前端縁部の下部を前方へ延設して一定の左右幅を有する取付基部片79aを形成し、同取付基部片79aの前端縁部より上方及び下方に突出する係合片79bとを形成しており、同係合片79bはボンネット25よりも前方に位置させて、機体の最前部に配置している。
【0053】
そして、係合片79bにフロントウエイト78に形成した係合用凹部78aを左右側方から係合させることにより、同フロントウエイト78をフロントウエイト取付部79に着脱自在に取り付けることができるようにしている。
【0054】
また、フロントアクスル取付座84,85の左・右側壁には、図12に示すように、左・右側前部連結座86,86を形成しており、同左・右側前部連結座86,86の左右幅W1は、エンジン20の左・右側壁下部に形成した左・右側後部連結座87,87の左右幅W2と略同一幅に形成して、エンジン20の左・右側後部連結座87,87に、前後方向に直帯状に伸延する左右一対の連結体88,88を介してフロント支持体5の左・右側前部連結座86,86を連結している。図1及び図4中、89は締め付けボルトである。図12中、90はパワーステアリング機構、91は前車輪である。
【0055】
このようにして、フロント支持体5に、バッテリー配置用凹部80を設けているため、同バッテリー配置用凹部80内にバッテリー74を配置するだけで、同バッテリー74の位置決めと安定した固定作業とを容易に行うことができて、バッテリー74の配設作業性を向上させることができる。
【0056】
しかも、バッテリー配置用凹部80内にバッテリー74を配置しているため、同バッテリー74をエンジン20の前方において可及的に低位置に配置することができる。その結果、フロント支持体5の上面に載置する場合に比べて、ボンネット25内に前方から取り込まれる冷却風は、バッテリー74によりその流れが阻害されることが少なくなり、エンジン20の冷却効果を向上させることができる。
【0057】
さらには、フロント支持体5に、フロントアクスル取付座84,85を設けているため、同フロントアクスル取付座84,85を介してフロントアクスル83を簡単にかつ確実に取り付けることができて、フロントアクスル83の取付作業性を向上させることができる。
【0058】
そして、フロント支持体5の前端部に左右方向に伸延するフロントウエイト取付部79を設けると共に、同フロントウエイト取付部79は、機体の最前部に配置しているため、フロントウエイト取付部79からフロントウエイト78を取り外した状態(フロントウエイト非装着状態)では、同フロントウエイト取付部79がバンパーとしても機能して、ボンネット25等の機体の損傷等を防止することができる。
【0059】
また、フロント支持体5を、前後方向に伸延する左右一対の連結体88,88を介してエンジン20の左・右側壁下部に連結する際に、フロントアクスル取付座84,85の左・右側壁に形成した左・右側前部連結座86,86の左右幅W1と、エンジン20の左・右側壁下部に形成した左・右側後部連結座87,87の左右幅W2とを略同一幅に形成しているため、同エンジン20の左・右側後部連結座87,87に、連結体88,88の後部を重合状態にして、締め付けボルト89により締め付けて連結することにより、連結体88,88とエンジン20の左・右側壁下部との密着性を良好に確保することができる。
【0060】
その結果、エンジン20の荷重を締め付けボルト89を介して連結体88,88により受けることができるため、締め付けボルト89に作用する剪断力を低減させることができて、同締め付けボルト89が破損されるのを防止することができる。
【0061】
しかも、フロント支持体5をエンジン20に組み付ける組み付け作業が容易となり、組み付け作業性を向上させることができる。
【0062】
〔第4ユニットU4の説明〕
第4ユニットU4は、図1〜図3に示すように、ミッション部2の前部の左・右側方位置において、外側方へ張り出し状態に配置される左・右側ステップ片95,95と、左・右側後車輪96,96の前方と上方とを被覆する状態に配置される左・右側フェンダー片97,97とから、左・右側ステップ・フェンダー体98,98を一体的に形成し、左・右側フェンダー片97,97に把手片99,99を取り付けている。
【0063】
そして、左・右側ステップ片95,95には、図2に示すように、それぞれ左・右側メンテナンス用開口部100,100を設け、各左・右側メンテナンス用開口部100,100を開閉蓋体101,101により開閉自在に閉蓋している。
【0064】
また、左・右側ステップ片95,95は、図1及び図2に示すように、ミッション部2の左・右側壁前部より外側方へ張り出し状に突設した左・右側ステップ片支持枠体102,102に取り付けて支持されるようにしている。
【0065】
ここで、本実施の形態では、左側ステップ片95の下方において、左側ステップ片支持枠体102に作動油タンク103を取り付けて配置すると共に、同作動油タンク103の上部に設けた注油口部104に、開閉蓋体101を開蓋した左側メンテナンス用開口部100を通して左側ステップ片95の上方から給油が行えるようにしている。
【0066】
また、左・右側フェンダー片97,97は、ミッション部2の後部に取り付けて支持されるようにしている。
【0067】
ミッション部2の後部上方位置で、かつ、左・右側フェンダー片97,97の間には、運転席105を配置して、同運転席105と前記したステアリングホイール53と各種ペダル36,40,45とミッション部2の後部に設けた各種操作用のレバー11,12等から運転部106を構成するようにしている。
【0068】
〔第5ユニットU5の説明〕
第5ユニットU5は、図1〜図3に示すように、ボンネット25で構成しており、同ボンネット25は、前記したようにボンネット支持部材26に取り付けて、原動機部3とフロント支持体5の上方を開閉自在に被覆するようにしている。
【0069】
ここで、ボンネット25は、図1に示すように、前下方へやや下り傾斜状に湾曲させて形成した天井部25aと、同天井部25aの前端縁部より四分の一円弧状に屈曲させて形成した前上部25bと、同前上部25bの下端縁部より下方へ伸延させて形成した前壁部25cと、同前壁部25cの左右側縁部及び天井部25aの左右側縁部とになめらかに湾曲させて連設した左・右側壁部25d,25dとから形成している。
【0070】
そして、左・右側壁部25d,25dは、図1に示すように、前半部側壁形成体25e,25eと後半部側壁形成体25f,25fとから形成しており、前半部側壁形成体25e,25eは、各側壁部25d,25dの前半部と各側壁部25d,25dの後半上縁部とを一体成形して、天井部25aと前上部25bと前壁部25cの各側縁部に連結した状態にて一体成形する一方、後半部側壁形成体25f,25fは、フロント支持体5とエンジン20とに着脱自在に取り付けて立設している。
【0071】
また、上記ボンネット25をボンネット取付体59に開閉自在に枢支する前記枢支体64は、図13及び図14に示すように、ボンネット取付体59に取付体側枢支片65を取り付け、同取付体枢支片65に左右方向に軸線を向けた取付体側ボス部65aを設ける一方、ボンネット25の天井部25aの内面後部にボンネット側枢支片66を取り付け、同ボンネット側枢支片66に左右方向に軸線を向けたボンネット側ボス部66aを設けて、両ボス部65a,66aを同一軸線上に符合させた状態にて、両ボス部65a,66a中に左右方向に伸延する枢軸67を挿通して構成している。27aは、燃料タンク27の注油口部、68は、注油口部27aとの干渉を回避するために形成した干渉回避用切欠部、69は取付ブラケットである。
【0072】
上記のように、本実施の形態では、トラクタAは、第1〜第5ユニットU1〜U5をあらかじめサブライン上において個別に組み立てておき、メインライン上においてこれらの第1〜第5ユニットU1〜U5を組み立て、さらに、図1に示す運転席105や作動油配管107等を施すようにしている。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明に係るトラクタの側面図。
【図2】同トラクタの平面図。
【図3】同トラクタの第1〜第5ユニットの斜視説明図。
【図4】同トラクタの前半部の側面説明図。
【図5】同トラクタの前半部の平面説明図。
【図6】第2ユニットの斜視図。
【図7】同第2ユニットの側面図。
【図8】同第2ユニットの平面図。
【図9】同第2ユニットの背面図。
【図10】第3ユニットの平面図。
【図11】同第3ユニットの断面側面図。
【図12】同第3ユニットの底面図。
【図13】枢支体の側面説明図。
【図14】同枢支体の平面説明図。
【符号の説明】
【0074】
A トラクタ
U1 第1ユニット
U2 第2ユニット
U3 第3ユニット
U4 第4ユニット
U5 第5ユニット、
1 クラッチ部
2 ミッション部
3 原動機部
5 フロント支持体、
6 昇降作動部
7 左・右側ブレーキ部
8 左・右側リヤアクスルハウジング




 

 


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