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発明の名称 ボンネット構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−69768(P2007−69768A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−259617(P2005−259617)
出願日 平成17年9月7日(2005.9.7)
代理人 【識別番号】100109427
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 活人
発明者 花房 昌弘 / 西 陽一朗 / 松本 邦彦
要約 課題
ボンネットフードの脱着作業の容易化を図りつつ、走行時のボンネットフードの振動を低減させ得るボンネット構造を提供する。

解決手段
フレーム側ユニットに設けられた上方へ開く係入凹部に、フード側ユニットにおける枢支軸を係入させると共に、フレーム側ユニットにおけるリンク部材が、ボンネットフード閉状態においては枢支軸の係入凹部からの脱離を防止し、且つ、ボンネットフード開状態においては枢支軸の係入凹部からの脱離及び係入凹部への係入を許容するように基準軸線回り回動可能とされている。該リンク部材は付勢部材によって基準軸線回りに付勢されている。該付勢部材は、リンク部材が付勢方向切替位置よりも閉方向に回動されている際には該リンク部材を閉方向へ付勢し、且つ、該リンク部材が付勢方向切替位置よりも開方向に回動されている際には該リンク部材を開方向へ付勢する。
特許請求の範囲
【請求項1】
ボンネットフードに固着されるフード側ユニットと、支持フレームに固着されるフレーム側ユニットとを介して、前記ボンネットフードを前記支持フレームに開閉可能に支持させるボンネット構造であって、
前記フード側ユニットは、
前記ボンネットフードの開閉動作時に該ボンネットフードの回動支点となる枢支軸と、
前記枢支軸と直交する方向に延びるカム部材であって、前記ボンネットフードの開閉動作時に前記回動支点回りに揺動するカム部材とを備え、
前記カム部材は、前記枢支軸の軸線方向に沿って視た際に、該枢支軸を挟んで一方側及び他方側へそれぞれ延びる閉用押動カム及び開用押動カムを有し、
前記フレーム側ユニットは、
前記枢支軸が上方から係入可能とされた係入凹部が設けられた一対の支持板と、
前記枢支軸と平行な基準軸線回りに回動し得るように前記一対の支持板に相対回転自在に支持されたリンク部材と、
前記リンク部材を付勢する付勢部材とを備え、
前記リンク部材は、前記ボンネットフードを前記枢支軸の軸線回り一方側の閉方向へ回動させる際に、前記閉用押動カムによって、該リンク部材が前記基準軸線回り一方側の閉方向へ回動するように、押動される閉用従動カムと、前記ボンネットフードを前記枢支軸の軸線回り他方側の開方向へ回動させる際に、前記開用押動カムによって、該リンク部材が前記基準軸線回り他方側の開方向へ回動するように、押動される開用従動カムとを有し、前記ボンネットフードの閉状態においては前記枢支軸を前記係入凹部内に保持し且つ前記ボンネットフードの開状態においては前記枢支軸の前記係入凹部に対する係脱を許容するように構成されており、
前記付勢部材は、前記リンク部材が前記基準軸線回りの付勢方向切替位置を基準にして、該付勢方向切替位置よりも閉方向に回動されている際には該リンク部材を閉方向へ付勢し且つ該リンク部材が前記付勢方向切替位置よりも開方向に回動されている際には該リンク部材を開方向へ付勢するように、前記リンク部材に連結されていることを特徴とするボンネット構造。
【請求項2】
前記フレーム側ユニットには、さらに、前記リンク部材と共に前記基準回転軸線回りに回動するストッパー部材が備えられており、
前記ストッパー部材は、前記ボンネットフードが外されている状態において、前記一対の支持板に設けられた開方向停止部及び閉方向停止部と係合して、前記付勢部材による前記リンク部材の開方向及び閉方向への回動端を画していることを特徴とする請求項1に記載のボンネット構造。
【請求項3】
前記支持フレームは、正面視門形のダッシュボードフレームであり、
前記フレーム側ユニットは、前記ダッシュボードフレームに直接又は間接的に固定されるベース部材を備えており、
前記一対の支持板は、略垂直に沿うように前記ベース部材に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のボンネット構造。
【請求項4】
前記リンク部材は、前記ボンネットフードの閉状態においては前記係入凹部の上方を覆う保持位置をとり、且つ、前記ボンネットフードの開状態においては前記係入凹部の上方を開放する開放位置をとる係止部を有していることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のボンネット構造。
【請求項5】
前記枢支軸が前記係入凹部に係入された状態で前記係止部が前記保持位置をとるボンネットフードの閉状態の際に、前記閉用従動カムが前記閉用押動カムに近接することを特徴とする請求項4に記載のボンネット構造。
【請求項6】
前記フード側ユニットは、前記ボンネットフードの内周面に車輌前後方向に沿うように固着される一対のヒンジ部材であって、車輌幅方向に離間された状態で互いに対向するように配設された一対のヒンジ部材と、車輌幅方向に沿うように前記一対のヒンジ部材に支持される前記枢支軸と、車輌前後方向に沿うように前記枢支軸に支持された前記カム部材とを備え、
前記フレーム側ユニットは、車輌幅方向に離間された状態で互いに対向するように略垂直に延びる前記一対の支持板と、前記基準軸線を画するように前記一対の支持板に設けられた支持軸と、前記支持軸に支持される一対の側板及び該一対の側板の後端部を連結する後板を含む前記リンク部材と、前記付勢部材とを備え、
前記係入凹部は、前記一対の支持板の上端部にそれぞれ上方に開くように形成され、
前記一対の側板には、前記係止部として作用する凹部と、前記開用従動カムとして作用する突起部とが設けられており、
前記後板が、前記閉用従動カムとして作用することを特徴とする請求項4又は5に記載のボンネット構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用トラクタのボンネット構造に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、乗用トラクタには、エンジンやラジエター等を収容するボンネットフードが備えられる。該ボンネットフードは、前記エンジン等の収容空間を閉塞する閉状態と、該エンジン等の収容空間を開放する開状態とをとり得るように、ダッシュボードフレーム等の支持フレームに回動可能に装着される(例えば、下記特許文献1参照)。
【0003】
ところで、従来のボンネット構造は、前記ボンネットフードに設けられた一対のヒンジアームの回動孔に、前記支持フレームに設けられた一対の枢支軸を挿入させることにより、前記ボンネットフードを回動自在とするものであった為、該ボンネットフードの支持フレームへの装着作業及び取り外し作業が極めて困難であった。
【0004】
さらに、従来のボンネット構造においては、前記ボンネットフードの閉状態は、単に該ボンネットフードの自重によって保持されているだけであった為、トラクタの走行中において前記ボンネットフードが振動し、騒音が生じ易いという問題もあった。
特に、前記ボンネットフードの開閉動作をスムースに行う為に、前記枢支軸の外径を前記回動孔の内径よりも小さくすると、前記ボンネットフードの振動が大きくなってしまい、騒音が増大してしまう。
【特許文献1】特開2002−316669号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、ボンネットフードの脱着作業の容易化を図りつつ、走行時のボンネットフードの振動を低減させ得るボンネット構造の提供を、一の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記目的を達成するために、ボンネットフードに固着されるフード側ユニットと、支持フレームに固着されるフレーム側ユニットとを介して、前記ボンネットフードを前記支持フレームに開閉可能に支持させるボンネット構造を提供する。
本発明に係るボンネット構造において、前記フード側ユニットは、前記ボンネットフードの開閉動作時に該ボンネットフードの回動支点となる枢支軸と、前記枢支軸と直交する方向に延びるカム部材であって、前記ボンネットフードの開閉動作時に前記回動支点回りに揺動するカム部材とを備える。
前記カム部材は、前記枢支軸の軸線方向に沿って視た際に、該枢支軸を挟んで一方側及び他方側へそれぞれ延びる閉用押動カム及び開用押動カムを有している。
前記フレーム側ユニットは、前記枢支軸が上方から係入可能とされた係入凹部が設けられた一対の支持板と、前記枢支軸と平行な基準軸線回りに回動し得るように前記一対の支持板に相対回転自在に支持されたリンク部材と、前記リンク部材を付勢する付勢部材とを備える。
前記リンク部材は、前記ボンネットフードを前記枢支軸の軸線回り一方側の閉方向へ回動させる際に、前記閉用押動カムによって、該リンク部材が前記基準軸線回り一方側の閉方向へ回動するように、押動される閉用従動カムと、前記ボンネットフードを前記枢支軸の軸線回り他方側の開方向へ回動させる際に、前記開用押動カムによって、該リンク部材が前記基準軸線回り他方側の開方向へ回動するように、押動される開用従動カムとを有し、前記ボンネットフードの閉状態においては前記枢支軸を前記係入凹部内に保持し且つ前記ボンネットフードの開状態においては前記枢支軸の前記係入凹部に対する係脱を許容するように構成される。
前記付勢部材は、前記リンク部材が前記基準軸線回りの付勢方向切替位置を基準にして、該付勢方向切替位置よりも閉方向に回動されている際には該リンク部材を閉方向へ付勢し且つ該リンク部材が前記付勢方向切替位置よりも開方向に回動されている際には該リンク部材を開方向へ付勢するように、前記リンク部材に連結されている。
【0007】
好ましくは、前記フレーム側ユニットには、さらに、前記リンク部材と共に前記基準回転軸線回りに回動するストッパー部材が備えられる。
前記ストッパー部材は、前記ボンネットフードが外されている状態において、前記一対の支持板に設けられた開方向停止部及び閉方向停止部と係合して、前記付勢部材による前記リンク部材の開方向及び閉方向への回動端を画する。
【0008】
例えば、前記支持フレームは、正面視門形のダッシュボードフレームとされ得る。
斯かる態様においては、前記フレーム側ユニットは、前記ダッシュボードフレームに直接又は間接的に固定されるベース部材を備え得る。
前記一対の支持板は、略垂直に沿うように前記ベース部材に設けられる。
【0009】
好ましくは、前記リンク部材は、前記ボンネットフードの閉状態においては前記係入凹部の上方を覆う保持位置をとり、且つ、前記ボンネットフードの開状態においては前記係入凹部の上方を開放する開放位置をとる係止部を有し得る。
より好ましくは、前記枢支軸が前記係入凹部に係入された状態で前記係止部が前記保持位置をとるボンネットフードの閉状態の際に、前記閉用従動カムが前記閉用押動カムに近接するように構成される。
【0010】
好ましくは、前記フード側ユニットは、前記ボンネットフードの内周面に車輌前後方向に沿うように固着される一対のヒンジ部材であって、車輌幅方向に離間された状態で互いに対向するように配設された一対のヒンジ部材と、車輌幅方向に沿うように前記一対のヒンジ部材に支持される前記枢支軸と、車輌前後方向に沿うように前記枢支軸に支持された前記カム部材とを備え得る。
前記フレーム側ユニットは、車輌幅方向に離間された状態で互いに対向するように略垂直に延びる前記一対の支持板と、前記基準軸線を画するように前記一対の支持板に設けられた支持軸と、前記支持軸に支持される一対の側板及び該一対の側板の後端部を連結する後板を含む前記リンク部材と、前記付勢部材とを備え得る。
斯かる態様において、前記係入凹部は、前記一対の支持板の上端部にそれぞれ上方に開くように形成され、前記一対の側板には、前記係止部として作用する凹部と、前記開用従動カムとして作用する突起部とが設けられ、前記後板が、前記閉用従動カムとして作用する。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明に係るボンネット構造は、フレーム側ユニットに設けられた上方へ開く係入凹部に、フード側ユニットにおける枢支軸を係入させると共に、前記フレーム側ユニットにおけるリンク部材が、ボンネットフードの閉状態においては前記枢支軸の前記係入凹部からの脱離を防止し、且つ、ボンネットフードの開状態においては前記枢支軸の前記係入凹部からの脱離及び該係入凹部への係入を許容するように構成されている。
従って、支持フレーム側に設けられた枢支軸をボンネットフード側に設けられた回動孔に係入又は該回動孔から脱離させることによって、ボンネットフードを支持フレームに脱着させていた従来構成に比して、ボンネットフードの脱着作業性を格段に向上させることができる。
【0012】
さらに、本発明に係るボンネット構造は、付勢部材によって、前記リンク部材が付勢方向切替位置よりも閉方向に回動されている際には該リンク部材が閉方向へ付勢され、且つ、該リンク部材が付勢方向切替位置よりも開方向に回動されている際には該リンク部材が開方向へ付勢されている。
従って、単にボンネットフードの自重によって閉位置に保持されているだけの従来構成に比して、トラクタの走行中におけるボンネットフードの振動を有効に防止でき、これにより、斯かる振動に起因する騒音を低減させることができる。
【0013】
又、本発明に係るボンネット構造構造によれば、ボンネットフードが全開状態とされている際には、該ボンネットフードは前記付勢部材によって全開位置に保持されることになる。
従って、全開状態とされているボンネットフードが意に反して閉位置へ回動することを防止できると共に、リンク部材を全開位置に位置させた状態で、ボンネットフード側の枢支軸をフレーム側の係入凹部に係入させる際に、リンク部材が付勢部材によって全開位置に保持される為、該リンク部材が意に反して閉位置へ移動することが防止され、これにより、ボンネットフードの支持フレームへの装着作業性をより向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係るボンネット構造の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施の形態に係るボンネット構造100が適用された乗用トラクタ1の側面図を示す。
【0015】
図1に示すように、前記乗用トラクタ1は、車輌前後方向に延びる一対のメインフレーム11を含む車輌フレーム10と、前記車輌フレーム10の車輌前後方向一方側(本実施の形態においては前方側)に支持されたエンジン20と、前記エンジン20を搭載する領域(以下、エンジン搭載領域という)の下部側面を覆うように前記車輌フレーム10に支持されたサイドカバー31と、前記エンジン搭載領域の前面を覆うように車輌フレーム10に支持されたフロントカバー32と、前記エンジン搭載領域の上方を覆うように車輌フレームに支持されたボンネットフード30と、前記エンジン20からの動力を変速するトランスミッション40であって、該エンジン20から車輌前後方向に離間した位置において前記車輌フレーム10に支持されたトランスミッション40と、前記トランスミッション40によって変速された回転動力によって回転駆動される主駆動輪50(本実施の形態においては後輪)と、車輌前後方向一方側(本実施の形態においては前方)に配設されたフロントアクスルケース(図示せず)と、前記トランスミッション40によって変速された回転動力によって回転駆動可能とされた副駆動輪55(本実施の形態においては前輪)と、前記車輌フレーム10に支持された運転席60と、前記運転席60の前方に配設されたステアリング機構70と、ステアリング機構70の一部を覆うように車輌フレーム10に支持されたダッシュボード80とを備えている。
【0016】
図2に、前記乗用トラクタ1の後方斜視図であって、前記ダッシュボード80及び前記ステアリング機構70を取り除いた状態の後方斜視図を示す。又、図3に、図2の拡大図を示す。
【0017】
前記ボンネット構造100は、前記ボンネットフード30を支持フレームに開閉可能に支持するように構成されている。
本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、該ボンネット構造100は、前記ボンネットフード30をダッシュボードフレーム81に回動可能に支持している。
【0018】
詳しくは、前記乗用トラクタ1は、前記一対のメインフレーム11に立設された背面視門形のダッシュボードフレーム81であって、前記ダッシュボード80が装着されるダッシュボードフレーム81を有している。
そして、本実施の形態に係るボンネット構造100は、斯かるダッシュボードフレーム81を利用して前記ボンネットフード30を回動可能に支持している。
【0019】
図4(a)に、前記ボンネットフード30の後方斜視図を示す。又、図4(b)に、図4(a)における仮想面IVに沿った断面図を示す。
さらに、図5に、本実施の形態に係るボンネット構造100の後方斜視図であって、前記ダッシュボードフレーム81を削除した状態の後方斜視図を示す。
【0020】
図2〜図5に示すように、前記ボンネット構造100は、前記ボンネットフード30に固着されるフード側ユニット110と、前記支持フレーム(本実施の形態においてはダッシュボードフレーム81)に支持されるフレーム側ユニット200とを有しており、該フード側ユニット110及び該フレーム側ユニット200を介して前記ボンネットフード30を前記支持フレームに回動可能に支持するように構成されている。
なお、本実施の形態においては、前記フード側ユニット110は、前記ボンネットフードの上方内周面に支持されている。
一方、前記フレーム側ユニット200は、取付ステー82(図2及び図3参照)を介して前記ダッシュボードフレーム81の上部に支持されている。
【0021】
図4及び図5に示すように、前記フード側ユニット110は、前記ボンネットフード30の開閉動作時に該ボンネットフード30の回動支点となる枢支軸120と、前記枢支軸120と直交する方向に延びるカム部材130であって、前記ボンネットフード30の開閉動作時に前記回動支点120回りに揺動するカム部材130とを備えている。
【0022】
詳しくは、本実施の形態においては、前記ボンネットフード30の上方内周面には、車輌幅方向に離間された一対のヒンジアーム150が固着されている。
そして、前記枢支軸120は、車輌幅方向に沿うように前記一対のヒンジアーム150に軸線回り相対回転不能に支持されている。
即ち、前記ボンネットフード30を開閉操作する際には、前記枢支軸120が軸線回りに回転するようになっている。
【0023】
前記カム部材130は、図4(b)に示すように、前記枢支軸120の軸線方向に沿って視た際に、該枢支軸120を挟んで一方側(本実施の形態においては車輌後方側)及び他方側(本実施の形態においては車輌前方側)へそれぞれ延びる閉用押動カム130a及び開用押動カム130bを有している。
なお、本実施の形態においては、前記カム部材130は前記枢支軸120に固着されている。
【0024】
図6(a)及び(b)に、それぞれ、前記ボンネットフード30が閉状態とされている際の前記ボンネット構造100の前方斜視図及び縦断側面図を示す。
図7(a)及び(b)に、それぞれ、前記ボンネットフード30が閉状態から全開状態へ移行されている際の前記ボンネット構造100の前方斜視図及び縦断側面図を示す。
又、図8(a)及び(b)に、それぞれ、前記ボンネットフード30が全開状態とされている際の前記ボンネット構造の前方斜視図及び縦断側面図を示す。
さらに、図9(a)及び(b)に、それぞれ、前記ボンネットフード30が全開状態から閉状態へ移行されている際の前記ボンネット構造100の前方斜視図及び縦断側面図を示す。
なお、図6(a),図8(a)及び図9(a)においては、前記ボンネット構造100をより明確に表す為に、前記一対のヒンジアーム150が固着される前記ボンネットフード30を省略している。
【0025】
図6〜図9に示すように、前記フレーム側ユニット200は、前記枢支軸120と略直交し且つ互いに対向するように配設される一対の支持板220と、前記枢支軸120と平行な基準軸線R回りに回動可能なリンク部材230と、前記リンク部材230を基準軸線R回りに付勢する付勢部材250とを備えている。
【0026】
前記一対の支持板220には、前記フード側ユニット110の前記枢支軸120が上方から係入可能とされた係入凹部221が設けられている(図7〜図9参照)。
なお、本実施の形態においては、前記フレーム側ユニット200は、図5〜図8に示すように、前記構成に加えて、前記一対の支持板220を支持するベース部材210を備えている。
そして、該ベース部材210が、前記取付ステー82を介して、前記ダッシュボードフレーム81の上部に固定されている(図3参照)。
【0027】
詳しくは、本実施の形態においては、前記一対の支持板220及び前記ベース部材210は、単一の支持部材201によって一体形成されている。
具体的には、図5〜図9に示すように、前記単一の支持部材201は、前記ダッシュボードフレーム81に直接又は間接的に固定されるように略水平面に沿って延びる前記ベース部材210と、車輌前後方向に面した状態で略垂直面に沿って延びるように該ベース部材210の後端辺から上方へ曲げられた背面部材215と、車輌幅方向に面した状態で略垂直面に沿って延びるように該背面部材215の左右両端辺から曲げられた前記一対の支持板220とを有している。
【0028】
前記リンク部材230は、前記基準軸線Rを画する支持軸225を介して前記一対の支持板220に相対回転自在に支持されている。
即ち、図5,図7,8及び図9に良く示されるように、前記フレーム側ユニット200は、前記基準軸線Rを画するように前記一対の支持板220に設けられた前記支持軸225を有している。
そして、前記リンク部材230は、前記支持軸225に軸線回り相対回転自在に支持されている。
【0029】
斯かるリンク部材230は、図6〜図9に示すように、前記ボンネットフード30を前記枢支軸120の軸線回り一方側の閉方向(矢印C)へ回動させる際に前記閉用押動カム130aと係合する閉用従動カム230aと、前記ボンネットフード30を前記枢支軸120の軸線回り他方側の開方向(矢印O)へ回動させる際に前記開用押動カム130bと係合する開用従動カム230bとを有しており、前記ボンネットフード30の閉状態においては前記枢支軸120を前記係入凹部221内に保持し且つ前記ボンネットフード30の開状態においては前記枢支軸120の前記係入凹部221に対する係脱を許容するように構成されている。
【0030】
前記閉用従動カム230aは、図9に示すように、前記ボンネットフード30を図8に示す全開位置から図6に示す閉位置へ向けて閉操作する際に、前記閉用押動カム130aによって押動されるように構成されており、該閉用押動カム130aによって該閉用従動カム230aが押動されることにより、該リンク部材230が前記基準軸線R回り一方側の閉方向Cへ回動されるようになっている。
一方、前記開用従動カム230bは、図7に示すように、前記ボンネットフード30を図6に示す閉位置から図8に示す全開位置へ向けて開操作する際に前記開用押動カム130bによって押動されるように構成されており、該開用押動カム130bによって該開用従動カム230bが押動されることにより、該リンク部材230が前記基準軸線R回り他方側の開方向Oへ回動されるようになっている。
【0031】
本実施の形態においては、該リンク部材230は、さらに、係止部230cを有している。
該係止部230は、該リンク部材230の前記基準軸線R回りの位置に応じて、前記枢支軸120が前記係入凹部221から上方へ移動することを防止するように該係入凹部221を覆う保持位置と、前記枢支軸120が前記係入凹部221へ係入又は該係入凹部221から脱離することを許容する開放位置とをとり得るように構成されている。
即ち、前記係止部230cは、前記ボンネットフード30が閉状態とされている際には前記保持位置をとり、且つ、前記ボンネットフード30が少なくとも全開状態とされている際には前記開放位置をとるように、前記リンク部材230に設けられている。
【0032】
本実施の形態においては、該リンク部材230は、図5〜図9に示すように、前記一対の支持板220に前記支持軸225の軸線回り回転自在に支持される一対の側板231と、該一対の側板231の間を連結する後板232であって、前記閉用従動カム230aとして作用する後板232とを有している。
そして、前記一対の側板231には、前記係止部230cとして作用する凹部と、前記開用従動カム230bとして作用する突起部とが設けられている。
【0033】
前記付勢部材250は、前記リンク部材230が基準軸線R回りの所定位置(図7及び図9に示す位置であり、以下、付勢方向切替位置という)よりも閉方向Cに回動されている際には該リンク部材230を閉方向へ付勢し且つ該リンク部材230が前記付勢方向切替位置よりも開方向に回動されている際には該リンク部材230を開方向へ付勢するように、前記リンク部材230に連結されている。
【0034】
本実施の形態においては、図6〜図9に示すように、前記付勢部材250は、一端部が前記ベース部材210に連結され、且つ、他端部が前記リンク部材230に連結されている。
そして、該付勢部材250は、前記リンク部材230が前記付勢方向切替位置に位置する際に、側面視において、前記基準軸線Rを通過するように配設されている(図7(b)及び図9(b)参照)。
【0035】
斯かるボンネット構造100は、以下の効果を奏する。
即ち、該ボンネット構造100においては、上方へ開くように前記支持板220に形成された前記係入凹部221に、前記枢支軸120を係脱させることによって、前記ボンネットフード30を前記ダッシュボードフレーム81等の支持フレームに脱着させることができる。
従って、支持フレーム側に設けられた枢支軸をボンネットフード側に設けられた回動孔に係入又は該回動孔から脱離させることによって、ボンネットフードを支持フレームに脱着させていた従来構成に比して、ボンネットフード30の脱着作業性を格段に向上させることができる。
【0036】
又、前述の通り、本実施の形態に係るボンネット構造100においては、前記付勢部材250によって、前記リンク部材230が前記付勢方向切替位置(図7及び図9参照)よりも閉方向に回動されている際には該リンク部材230が閉方向へ付勢され、且つ、該リンク部材230が前記付勢方向切替位置よりも開方向に回動されている際には該リンク部材230が開方向へ付勢されている。
即ち、前記ボンネットフード30が閉状態とされている際には、該ボンネットフード30は前記付勢部材250によって閉位置に保持されている。
従って、単にボンネットフードの自重によって閉位置に保持されているだけの従来構成に比して、トラクタの走行中におけるボンネットフード30の振動を有効に防止でき、これにより、斯かる振動に起因する騒音を低減させることができる。
【0037】
さらに、本実施の形態においては、前記ボンネットフード30が全開状態とされている際には、該ボンネットフード30は前記付勢部材250によって全開位置に保持されており、これにより、全開状態とされているボンネットフード30が意に反して閉位置へ回動することを防止できると共に、前記ボンネットフード30の支持フレームへの装着作業性をより向上させることができるという効果も得られる。
即ち、前記リンク部材230を全開位置に位置させた状態で、前記ボンネットフード30に固着された前記フード側ユニット110の枢支軸120を前記フレーム側ユニット200の係入凹部221に係入させる際に、前記リンク部材230が前記付勢部材250によって全開位置に保持されている為、該リンク部材230が意に反して閉位置へ移動することが防止される。
従って、前記枢支軸120の前記係入凹部221への係入作業を容易に行うことができる。
【0038】
好ましくは、図6(b)に示すように、前記枢支軸120が前記係入凹部221に係入された状態で前記係止部230cが前記保持位置をとるボンネットフード30の閉状態の際に、前記閉用従動カム230aが前記閉用押動カム130aに近接するように構成される。
詳しくは、前記ボンネットフード30が閉状態のまま前記リンク部材230だけを閉位置から開方向へ回動させて前記閉用従動カム230aと前記閉用押動カム130aとを係合させる際の該リンク部材230の前記基準軸線R回りの位置が、前記付勢方向切替位置よりも、前記閉位置に近接するように設定される。
斯かる構成を備えることにより、前記ボンネットフード30が閉状態の際に、前記リンク部材230のみが開方向へ回動することを有効に防止できる。
【0039】
又、好ましくは、図5〜図9に示すように、前記フレーム側ユニット200に、ストッパー部材260を設けることができる。
該ストッパー部材260は、前記リンク部材230と共に前記基準軸線R回りに回動し得るように、該リンク部材230に固定されている。
なお、図示の形態においては、前記ストッパー部材260は、前記リンク部材230における前記後板232の背面に固着されている。
【0040】
斯かるストッパー部材260は、前記ボンネットフード30が支持フレームから取り外されている状態において、前記付勢部材250によって付勢される前記リンク部材230の前記基準軸線R回り一方側及び他方側の回動端を画する。
即ち、前記ストッパー部材260は、図5に示すように、前記一対の支持板220に設けられた閉方向停止部220a及び開方向停止部220bと係合して、前記付勢部材250による前記リンク部材230の開方向及び閉方向への回動端を画している。
本実施の形態においては、図5に示すように、前記閉方向停止部220a及び前記開方向停止部220bは、前記一対の支持板220に形成されている。
【0041】
斯かる構成を備えることにより、前記ボンネットフード30が前記支持フレームから外されている際に、前記リンク部材230が前記付勢部材250によって意に反した位置まで回動されることを有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係るボンネット構造が適用された乗用トラクタの側面図である。
【図2】図2は、図1に示す乗用トラクタの後方斜視図であり、ダッシュボード及びステアリング機構を取り外した状態を示している。
【図3】図3は、図2の拡大図である。
【図4】図4(a)は、図1〜図3に示す乗用トラクタにおけるボンネットフードの後方斜視図であり、図4(b)は、図4(a)におけるIV矢視図である。
【図5】図5は、前記ボンネット構造の後方斜視図であり、前記ダッシュボードフレームを削除した状態で示している。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、前記ボンネットフードが閉状態とされている際の前記ボンネット構造の前方斜視図及び縦断側面図である。
【図7】図7(a)及び(b)は、それぞれ、前記ボンネットフードが閉状態から全開状態へ移行されている際の前記ボンネット構造の前方斜視図及び縦断側面図である。
【図8】図8(a)及び(b)は、それぞれ、前記ボンネットフードが全開状態とされている際の前記ボンネット構造の前方斜視図及び縦断側面図である。
【図9】図9(a)及び(b)は、それぞれ、前記ボンネットフードが全開状態から閉状態へ移行されている際の前記ボンネット構造の前方斜視図及び縦断側面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 乗用トラクタ
30 ボンネットフード
81 ダッシュボードフレーム(支持フレーム)
100 ボンネット構造
110 フード側ユニット
120 枢支軸
130 カム部材
130a 閉用押動カム
130b 開用押動カム
150 ヒンジ部材
200 フレーム側ユニット
210 ベース部材
220 支持板
220a 閉方向停止部
220b 開方向停止部
221 係入凹部
225 支持軸
230 リンク部材
230a 閉用従動カム
230b 開用従動カム
230c 係止部
231 側板
232 後板
250 付勢部材
260 ストッパー部材
R 基準軸線




 

 


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