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発明の名称 クローラ式作業車両
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15668(P2007−15668A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−202147(P2005−202147)
出願日 平成17年7月11日(2005.7.11)
代理人 【識別番号】100090893
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 敏
発明者 横山 和寿
要約 課題
燃費の良いクローラ式作業車両を提供する

解決手段
走行クローラと、トラックローラと、トラックローラシャフトと、ナットとを備え、ナットがテーパナットであり、そのテーパナットのテーパ部を圧接する圧接部をトラックローラの遠心部分に備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
走行クローラと、トラックローラと、トラックローラシャフトと、ナットとを備え、
前記トラックローラと前記トラックローラシャフトを同期回転させるクローラ式作業車両において、
前記ナットがテーパナットであり、該テーパナットのテーパ部を圧接する圧接部を前記トラックローラの遠心部分に備えることを特徴とする、クローラ式作業車両。
【請求項2】
前記トラックローラシャフトの外周に円環状の弾性体を密着して設けるとともに、前記弾性体を収容するポケットを前記トラックローラに設け、前記弾性体を前記トラックローラシャフトの車軸水平線に対して傾斜を設けて前記弾性体の外周部分を前記ポケットに密着させるように設けることを特徴とする、請求項1に記載のクローラ式作業車両。
【請求項3】
前記弾性体を、複数重ねて設けることを特徴とする、請求項2に記載のクローラ式作業車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行クローラと、トラックローラと、トラックローラシャフトと、ナットとを備え、トラックローラとトラックローラシャフトを同期回転させるクローラ式作業車両において、ナットがテーパナットであり、そのテーパナットのテーパ部を圧接する圧接部をトラックローラの遠心部分に備える、例えばトラクタ,コンバインなどの農作業機、およびバックホー,ブルトーザなどの建設作業機など、あらゆるクローラ式作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
図4は、従来のクローラ式作業車両の一例としてのトラクタにおけるトラックローラ53付近の断面図であり、走行クローラ51の内側には外側から順に凸部52を形成した左右トラックローラ53と、トラックローラ53の中心部にはキー溝54を形成したトラックローラシャフト55と、トラックローラ53の中心部には左右ベアリング61を設けた揚動板62を備え、左右ナット56、左右座金57、左右カラー58などでトラックローラシャフト55とトラックローラ53とを締結させている。また、トラックローラ53とトラックローラシャフト55との左右ポケット59内には左右Oリング(弾性体)60などを備える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、このようなトラクタでは、トラックローラ53は走行クローラ51の回転につれ回りするので、トラックローラ53とトラックローラシャフト55は同期回転をする。従って、トラックローラシャフト55とトラックローラ53およびベアリング61との摩擦を緩和させるために、トラックローラシャフト55とトラックローラ53およびベアリング61の隙間に潤滑油を有する。この潤滑油をポケット59内に設けたOリング60などにより外部への漏出を防いでいることから、このOリング60を固定してシール性を向上させるための方法として、トラックローラ53とトラックローラシャフト55が接触する面のトラックローラ53側に一定間隔に形成した複数の凸部52を、トラックローラシャフト55に形成したトラックローラ53の凸部52と同間隔かつ同数のキー溝54に接合してトラックローラ53とトラックローラシャフト55を確実に同期回転させるので、このキー溝54の形成によりトラックローラシャフト55の断面積が減少し、トラックローラシャフト55の耐荷重性が低下するという問題があった。トラックローラシャフト55の強度を保つには断面積の減少を抑えるためにトラックローラシャフト55の直径を大きくしなければならず、その結果トラックローラシャフト55の重量が増加する。従ってトラクタ本体の重量が増加し、燃費や駆動性などが低下してしまう。
そこでこの発明の目的は、燃費の良いクローラ式作業車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このため請求項1に記載の発明は、走行クローラと、トラックローラと、トラックローラシャフトと、ナットとを備え、前記トラックローラと前記トラックローラシャフトを同期回転させるクローラ式作業車両において、前記ナットがテーパナットであり、該テーパナットのテーパ部を圧接する圧接部を前記トラックローラの遠心部分に備えることを特徴とする。
【0005】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクローラ式作業車両において、前記トラックローラシャフトの外周に円環状の弾性体を密着して設けるとともに、前記弾性体を収容するポケットを前記トラックローラに設け、前記弾性体を前記トラックローラシャフトの車軸水平線に対して傾斜を設けて前記弾性体の外周部分を前記ポケットに密着させるように設けることを特徴とする。
【0006】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のクローラ式作業車両において、前記弾性体を、複数重ねて設けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、走行クローラと、トラックローラと、トラックローラシャフトと、ナットとを備え、トラックローラとトラックローラシャフトを同期回転させるクローラ式作業車両において、ナットがテーパナットであり、そのテーパナットのテーパ部を圧接する圧接部をトラックローラの遠心部分に備えるので、トラックローラとトラックローラシャフトがナットを介して同期回転するために、Oリングのシール面が固定され、潤滑油の漏出を防止することができる。また、座金やカラーなどの部品の使用を省けるほか、トラックローラシャフトにキー溝を形成しなくてもよいことから、トラックローラシャフトの断面積の減少を抑えることができるため、トラックローラシャフトの直径を大きくする必要がない。従って、燃費の良いクローラ式作業車両を提供することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、トラックローラシャフトの外周に円環状の弾性体を密着して設けるとともに、弾性体を収容するポケットをトラックローラに設け、弾性体をトラックローラシャフトの車軸水平線に対して傾斜を設けて弾性体の外周部分をポケットに密着させるので、Oリングのシール性が向上し、確実に潤滑油漏出を防止できるクローラ式作業車両を提供することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、弾性体を、複数重ねて設けるので、粘性の低い潤滑油を用いた場合でも、確実に潤滑油漏出を防止できるクローラ式作業車両を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。
本発明のクローラ式作業車両の一例として、トラクタの側面図を図1に示す。
この例のトラクタ100は、四角筒形の左右一対のトラックフレーム1前部に前ミッションケース2を固定させ、前ミッションケース2の左右シャフト3に左右駆動スプロケット4を軸支させると共に、トラックフレーム1後部にテンションフレーム5を介してテンションローラ6を設け、トラックローラ7及びアイドラ8を介して駆動スプロケット4とテンションローラ6間に走行クローラ9を巻回装設している。
【0011】
また、左右トラックフレーム1の間で前部上方にエンジン(駆動部)10を搭載し、エンジン10外側をボンネット11によって覆うと共に、左右トラックフレーム1の間で後部に後ミッションケース12を設け、リフトアーム13を備える油圧昇降シリンダ14とトップリンク15及びロワーリンク16とを後ミッションケース12に設け、耕耘ロータリ作業機またはプラウなどの後作業機をトップリンク15及びロワーリンク16に昇降及び着脱自在に装設させ、圃場の耕耘作業などを行わせる。
【0012】
さらに、ボンネット11後方に操縦部17を設ける。操縦部17には、前部にブレーキペダル19、コラムカバー18、コラムカバー18より延設された丸形操向ハンドル20を設けるとともに、後部に作業者が座乗する運転席21を設ける。なお、符号22は安全バーである。
【0013】
図2は、図1におけるトラクタ100に備えるトラックローラ7付近の正面断面図である。トラックローラシャフト31の中心部垂線から左右対称にトラックローラシャフト31の両端部外周にはトラックローラシャフト31を覆うように左右トラックローラ7が設けられている。また、揚動板32に備えられた左右ベアリング33がトラックローラシャフト31の中央部外周を覆うように設けられ、トラックローラシャフト31を支えている。そして、揚動板32のスペースSおよび左右ベアリング33間の揚動板32とトラックローラシャフト31の隙間S´には、グリスなどの潤滑油が封入されている。
【0014】
トラックローラシャフト31の両端には、左右テーパナット34を用いてトラックローラシャフト31とトラックローラ7を締結する。このとき、テーパナット34におけるテーパ部34aのテーパ角度と同じ角度のテーパ部7aをトラックローラ7の遠心部分に形成する。
【0015】
トラックローラ7、テーパナット34およびトラックローラシャフト31の間にあるポケット35には、トラックローラシャフト31の外周に沿ってトラックローラシャフト31の水平線に対して垂直にOリング36を備える。このOリング36は、例えば、シリコンゴムやエラストマーなどの比較的高度の低い高分子材料で形成される。
【0016】
ここで、走行クローラ9の回転走行に伴い、走行クローラ9に連動してトラックローラ7が回転すると、トラックローラシャフト31を締結したテーパナット34はトラックローラ7とも締結しているため、トラックローラ7のテーパ部(圧接部)7aとテーパナット34のテーパ部(圧接部)34aの摩擦力が発生する。その結果、トラックローラ7とトラックローラシャフト31とが同期回転する。
【0017】
トラックローラシャフト31の回転により、潤滑油はトラックローラシャフト31の外周上でベアリング33およびトラックローラ7との接触面のわずかな隙間に浸透し、トラックローラシャフト31とベアリング33およびトラックローラ7との摩擦を緩和している。そして、トラックローラシャフト31とトラックローラ7を同期回転させるので、ポケット35内におけるOリング36のシール面が固定されるため、このOリング36によりトラックローラシャフト31とトラックローラ7との隙間から外部に向かって浸透してくる潤滑油の漏出を防ぐことができる。
【0018】
以上詳述したように、この例のトラクタ100は、走行クローラ9と、トラックローラ7と、トラックローラシャフト31と、テーパナット34を備え、そのテーパナット34のテーパ部34aを圧接する圧接部7aをトラックローラ7の遠心部分に備えるものである。
【0019】
図3は、Oリング36の別の装着例を示す、図2におけるポケット35付近の拡大断面図である。この場合、Oリング36´をポケット35内において、トラックローラシャフト31の車軸水平線に対して傾斜を設けてトラックローラシャフト31の外周に装着させる。このとき、Oリング36´の上端と下端をトラックローラ7の面とそれぞれ密着させる。この結果、Oリング36´の上端と下端の接触面を増やせることから、Oリング36´のシール性が向上するため、トラックローラシャフト31とトラックローラ7との接触面に有する潤滑油の漏出をこのOリング36´で確実に防止することができる。
【0020】
ここで、流動性の低いグリス系などの潤滑油を用いた場合は、Oリング36´の使用枚数が例えば1〜2枚程度の少ない装着枚数であっても、その高シール性により潤滑油の漏出を防止することができる。一方、流動性の高いオイル系などの潤滑油を用いた場合は、Oリング36´の装着枚数を複数に増やすことにより、シール性をさらに向上させ、潤滑油の漏出を確実に防止することができる。
【0021】
さらに、このようなシール性が高いOリング36´の装着枚数を複数に増やすことにより、トラクタ100の周囲の圃場などにある泥水や土埃など外部からの異物がトラックローラシャフト31とトラックローラ7の接触面隙間に浸入することを防ぐこともできる。
【0022】
以上詳述したように、この例のトラクタ100は、走行クローラ9と、トラックローラ7と、トラックローラシャフト31と、テーパナット34を備え、そのテーパナット34のテーパ部34aを圧接する圧接部7aをトラックローラ7の遠心部分に備えるものである。加えて、トラックローラシャフト31の外周に円環状のOリング36´(弾性体)を密着して設けるとともに、そのOリング36´を収容するポケット35をトラックローラ7に設け、Oリング36´をトラックローラシャフト31の車軸水平線に対して傾斜を設けてOリング36´の外周部分をポケット35に密着させるように設ける。さらにはOリング36´を、複数重ねて設ける。
【0023】
なお、上述の例では、クローラ式作業車両の一例としてトラクタ(農作業機)について説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、農作業機としてコンバインなど、また、建設作業機として、バックホー,ブルトーザなど、走行クローラを備えたあらゆるクローラ式作業車両に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明のクローラ式作業車両の一例としてのトラクタを示す側面図である。
【図2】図1に示すトラクタにおけるトラックローラ付近の正面断面図である。
【図3】図2のポケット付近を拡大した正面断面図である。
【図4】従来のクローラ式作業車両の一例としてのトラクタにおけるトラックローラ付近の正面断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 トラックフレーム
2 前ミッションケース
3 左右シャフト
4 左右駆動スプロケット
5 テンションフレーム
6 テンションローラ
7、53 左右トラックローラ
7a,34a テーパ部(圧接部)
8 アイドラ
9,51 走行クローラ
10 エンジン(駆動部)
11 ボンネット
12 後ミッションケース
13 リフトアーム
14 油圧昇降シリンダ
15 トップリンク
16 ロワーリンク
17 操縦部
18 コラムカバー
19 ブレーキペダル
20 丸型操向ハンドル
21 運転席
22 安全棒
31,55 トラックローラシャフト
32,62 揚動板
33,61 左右ベアリング
34 左右テーパナット
35,59 ポケット
36,36´,60 Oリング
52 凸部
54 キー溝
56 ナット
57 座金
58 カラー




 

 


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