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発明の名称 情報出力装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−168494(P2007−168494A)
公開日 平成19年7月5日(2007.7.5)
出願番号 特願2005−365427(P2005−365427)
出願日 平成17年12月19日(2005.12.19)
代理人 【識別番号】100075557
【弁理士】
【氏名又は名称】西教 圭一郎
発明者 中川 貴洋
要約 課題
操作性を向上することができる情報出力装置を提供する。

解決手段
モニタ21が収納状態にある場合、映像を表示すべきことを判断すると、モニタ変位駆動手段23によってモニタ21を露出状態にさせる。またモニタ21が露出状態にある場合、音だけを表示すべきことを判断すると、モニタ変位駆動手段23によってモニタ21を収納状態にさせる。利用者は、モニタ21で映像を見るにあたって、モニタ露出指令を入力する操作を省くことができる。また利用者は、スピーカ21で音だけを聞くにあたって、モニタ収納指令を入力する操作を省くことができる。これによって情報出力装置の操作を簡略化して、操作性を向上することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
映像を表示し、筐体に収納される収納状態と、筐体から露出する露出状態とに切換え可能に構成される表示手段と、
表示手段を変位駆動して、表示手段の状態を収納状態と露出状態とのうちの一方の状態から他方の状態に切換える変位駆動手段と、
出力すべき情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段によって取得される情報が、映像を示す映像情報であることを判断するとともに、その映像情報を出力すべきことを判断すると映像出力指令を生成する映像出力判断手段と、
前記映像出力判断手段によって生成される映像出力指令に応答して、前記変位駆動手段によって露出状態となるように表示手段を変位させるとともに、情報取得手段によって取得される映像情報を、表示手段によって表示させる出力制御手段とを含むことを特徴とする情報出力装置。
【請求項2】
記憶媒体読取手段に記憶媒体が挿入されたことを検知する挿入検知手段をさらに含み、
前記情報取得手段は、記憶媒体に記憶される情報を読取可能な記憶媒体読取手段を有し、
前記映像出力判断手段は、挿入検知手段の検知結果によって記憶媒体が挿入されたことを判断するとともに、記憶媒体読取手段の読取結果によって挿入された記憶媒体に記憶される情報が映像情報であることを判断すると、記憶媒体読取手段によって読取られる映像情報を表示すべきことを示す前記映像出力指令を生成することを特徴とする請求項1記載の情報出力装置。
【請求項3】
1または複数の情報取得手段のうちで、指定される情報取得手段によって取得される映像情報を表示する表示命令が入力される入力手段をさらに含み、
前記映像出力判断手段は、入力手段に入力される表示命令に基づいて、指定される情報取得手段によって取得される映像情報を表示すべきことを示す前記映像出力指令を生成することを特徴とする請求項1または2記載の情報出力装置。
【請求項4】
車両に搭載される情報出力装置であって、
車両の周囲を撮像する撮像手段によって撮像される映像情報を表示する撮像情報出力指令が前記入力手段に入力されると、
前記映像出力判断手段は、撮像手段によって撮像される映像情報を表示すべきことを示す前記映像出力指令を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の情報出力装置。
【請求項5】
映像を表示し、筐体に収納される収納状態と、筐体から露出する露出状態とに切換え可能に構成される表示手段と、
表示手段を変位駆動して、表示手段の状態を収納状態と露出状態とのうちの一方の状態から他方の状態に表示手段を切換える変位駆動手段と、
音を発生する音発生手段と、
出力すべき情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段によって取得される情報が、映像を表示せずに音だけを示す映像非表示音情報であることを判断するとともに、その映像非表示音情報を出力すべきことを判断すると映像非表示音出力指令を生成する音出力判断手段と、
前記音出力判断手段によって生成される映像非表示音出力指令に応答して、前記変位駆動手段によって収納状態となるように表示手段を変位させるとともに、情報取得手段によって取得される映像非表示音情報に含まれる音情報を、音発生手段によって発生させる出力制御手段とを含むことを特徴とする情報出力装置。
【請求項6】
前記表示手段とは異なり、少なくとも前記表示手段が収容状態の場合に筐体から露出した状態で、音発生手段の出力状態を表示するためのもう1つの表示手段をさらに含み、
出力制御手段は、前記音出力判断手段によって生成される映像非表示音出力指令に応答して、音発生手段の出力状態をもう1つの表示手段に表示させることを特徴とする請求項5記載の情報出力装置。
【請求項7】
記憶媒体読取手段に記憶媒体が挿入されたことを検知する挿入検知手段とをさらに含み、
前記情報取得手段は、記憶媒体に記憶される情報を読取可能な記憶媒体読取手段を有し、
前記音出力判断手段は、挿入検知手段の検知結果によって記憶媒体が挿入されたことを判断するとともに、記憶媒体読取手段の読取結果によって挿入された記憶媒体に記憶される情報が映像非表示音情報であることを判断すると、記憶媒体読取手段によって読取られる映像非表示音情報に含まれる音情報を発生すべきことを示す前記映像非表示音出力指令を生成することを特徴とする請求項5または6記載の情報出力装置。
【請求項8】
1または複数の情報取得手段のうちで、指定される情報取得手段によって取得される映像非表示音情報に含まれる音情報を発生する音発生命令が入力される入力手段をさらに含み、
前記音出力判断手段は、入力手段に入力される音発生命令に基づいて、指定される情報取得手段によって取得される映像非表示音情報に含まれる音情報を発生すべきことを示す前記映像非表示音出力指令を生成することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の情報出力装置。
【請求項9】
映像を表示し、筐体に収納される収納状態と、筐体から露出する露出状態とに切換え可能に構成される表示手段と、
表示手段を変位駆動して、表示手段の状態を収納状態と露出状態とのうちの一方の状態から他方の状態に切換える変位駆動手段と、
音を発生する音発生手段と、
出力すべき情報を取得する情報取得手段と、
変位駆動手段、表示手段および音発生手段を制御する出力制御手段と、
前記情報取得手段によって取得される情報が、映像を示す映像情報であることを判断するとともに、その映像情報を出力すべきことを判断すると映像出力指令を生成する映像出力判断手段と、
前記情報取得手段によって取得される情報が、映像を表示せずに音だけを示す映像非表示音情報であることを判断するとともに、その映像非表示音情報を出力すべきことを判断すると映像非表示音出力指令を生成する音出力判断手段とを含み、
出力制御手段は、
前記映像出力判断手段によって生成される映像出力指令に応答して、前記変位駆動手段によって露出状態となるように表示手段を変位させるとともに、情報取得手段によって取得される映像情報を、表示手段によって表示させ、
前記音出力判断手段によって生成される映像非表示音出力指令に応答して、前記変位駆動手段によって収納状態となるように表示手段を変位させるとともに、情報取得手段によって取得される映像非表示音情報に含まれる音情報を、音発生手段によって発生させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の情報出力装置。
【請求項10】
映像を表示し、予め定める基準状態に対して傾動自在に構成される表示手段と、
表示手段を傾動駆動する傾動駆動手段と、
光源の位置と、表示手段との相対位置を計算する計算手段と、
光源に対する表示手段の反射光が搭乗者の頭部位置が配置される領域または領域近傍を通過するのを回避するように、計算手段の計算結果に基づいて表示手段の傾動位置を演算し、演算結果に応じて傾動駆動手段を制御する傾動制御手段とを含むことを特徴とする情報出力装置。
【請求項11】
車載に搭載される情報出力装置であって、
車両の位置および姿勢を検出する自車位置検出手段と、
月日を含む時間を出力する時計手段と、
月日および時刻に応じた太陽位置を記憶する太陽情報データベースとをさらに含み、
前記計算手段は、自車位置検出手段の検出結果と、時計手段の出力結果と、太陽情報データベースとに基づいて、光源となる太陽の位置と表示手段との相対位置を計算することを特徴とする請求項10記載の情報出力装置。
【請求項12】
搭載される車両における窓および屋根の形状および位置と、車両に対する表示手段の配置位置とを示す車両情報を取得する車両情報取得手段をさらに含み、
傾動制御手段は、車両情報取得手段から与えられる車両情報に基づいて、傾動駆動手段を制御することを特徴とする請求項10または11記載の情報出力装置。
【請求項13】
車両に対して、車両に搭乗する搭乗者の予め定められる身体部位の位置を示す搭乗者情報を取得する搭乗者情報取得手段をさらに含み、
傾動制御手段は、搭乗者情報取得手段によって取得される搭乗者情報に基づいて、傾動駆動手段を制御することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1つに記載の情報出力装置。
【請求項14】
車両に搭載されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の情報出力装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像および音を出力し、筐体に対してモニタが露出する露出状態と、収納される収納状態とに切換え変更可能な情報出力装置に関する。特に車両に搭載される情報出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両には、CD(Compact Disk)およびDVD(Digital Versatile Disk)などに記憶される情報を出力する情報出力装置が搭載される場合がある。たとえば特許文献1に開示される車載用ディスク出力装置は、CDが挿入され、かつ車両が走行中の場合には、メニュー表示を行わずに、ディスクに記憶される音情報を出力する。またたとえば特許文献2に開示されるナビゲーション装置は、ビデオディスクに記憶される映像情報の表示中に、車両の走行を検出すると、ビデオディスクに記憶される映像情報の表示を停止して、ナビゲーション表示を行う。
【0003】
このような情報出力装置は、インパネ部分に形成される収納空間に収納されるものがある。また情報出力装置のうち、モニタを変位駆動する駆動手段を有するものがあり、モニタが変位駆動されることで、モニタが収納空間から露出する露出状態と、モニタが収納空間に収納された収納状態とに切換えられる。モニタに映像を表示しない場合に、モニタを収納空間に収納することで、インパネ部分の見栄えをよくすることができるとともに、利用者がインパネ部分に設けられる計器、たとえば空調用スイッチを操作するにあたって、利用者の操作をモニタが阻害することが防がれる。
【0004】
【特許文献1】特開平9−161389号公報
【特許文献2】特開2003−21520号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
利用者は、モニタが収納状態であるときに、映像系ディスクに記憶される映像情報をモニタに表示させる場合、モニタを露出状態に切換えるための操作と、映像系ディスクをディスク挿入口に挿入する操作との2つの操作を行う必要がある。また利用者は、モニタが露出状態であるときに、車内温度を調整する場合、モニタを収納状態に切換えるための操作と、空調用スイッチを操作する操作との2つの操作を行う必要がある。
【0006】
このように従来技術の情報出力装置では、利用者は、モニタ状態を切換えるための操作が必要になることが多く、操作性が低いという問題がある。このような問題は、車載装置以外であっても生じる。
【0007】
また太陽光などの光源からの光がモニタに入射すると、モニタから反射される反射光によって、利用者は、モニタに表示される映像情報が見づらくなる場合がある。この場合、利用者は、モニタに表示される映像情報を見やすくするために、モニタの角度を手動で変更する必要があり、やはり操作性が低いという問題がある。
【0008】
したがって本発明の目的は、操作性を向上することができる情報出力装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明(1)は、映像を表示し、筐体に収納される収納状態と、筐体から露出する露出状態とに切換え可能に構成される表示手段と、
表示手段を変位駆動して、表示手段の状態を収納状態と露出状態とのうちの一方の状態から他方の状態に切換える変位駆動手段と、
出力すべき情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段によって取得される情報が、映像を示す映像情報であることを判断するとともに、その映像情報を出力すべきことを判断すると映像出力指令を生成する映像出力判断手段と、
前記映像出力判断手段によって生成される映像出力指令に応答して、前記変位駆動手段によって露出状態となるように表示手段を変位させるとともに、情報取得手段によって取得される映像情報を、表示手段によって表示させる出力制御手段とを含むことを特徴とする情報出力装置である。
【0010】
本発明(1)に従えば、映像出力判断手段は、表示手段が収納状態にある場合、情報取得手段が取得した映像情報を表示すべきことを判断すると、映像出力指令を出力制御手段に与える。これによって出力制御手段は、変位駆動手段を制御して表示手段を筐体から露出させ、情報取得手段が取得した映像情報を表示手段に表示させる。これによって利用者は、表示手段に表示される映像情報を見ることができる。
【0011】
このように映像出力判断手段は、映像を表示すべきことを判断すると、利用者の操作を必要とせずに表示手段を露出状態とする。これによって利用者は、表示手段が収納状態であっても、表示手段を露出するための命令を情報出力装置に別途与える必要がなく、表示手段を露出させて、表示手段に表示される映像を見ることが可能となる。
【0012】
また本発明(2)は、記憶媒体読取手段に記憶媒体が挿入されたことを検知する挿入検知手段をさらに含み、
前記情報取得手段は、記憶媒体に記憶される情報を読取可能な記憶媒体読取手段を有し、
前記映像出力判断手段は、挿入検知手段の検知結果によって記憶媒体が挿入されたことを判断するとともに、記憶媒体読取手段の読取結果によって挿入された記憶媒体に記憶される情報が映像情報であることを判断すると、記憶媒体読取手段によって読取られる映像情報を表示すべきことを示す前記映像出力指令を生成することを特徴とする。
【0013】
また本発明(2)に従えば、利用者などによって記憶媒体が記憶媒体読取手段に挿入されると、挿入検知手段が記憶媒体読取手段に記憶媒体が挿入されたことを検知する。次に、記憶媒体読取手段は、記憶媒体に記憶される情報を読取り、読取った情報を映像出力判断手段に与える。映像出力判断手段は、挿入検知手段からの検知結果によって、記憶媒体が記憶媒体読取手段に挿入されたことを判断し、記憶媒体読取手段の読取結果によって記憶媒体に記憶される情報が映像情報であると判断すると、記憶媒体に記憶される映像情報を表示すべきことを判断し、映像出力指令を出力制御手段に与える。
【0014】
また本発明(3)は、1または複数の情報取得手段のうちで、指定される情報取得手段によって取得される映像情報を表示する表示命令が入力される入力手段をさらに含み、
前記映像出力判断手段は、入力手段に入力される表示命令に基づいて、指定される情報取得手段によって取得される映像情報を表示すべきことを示す前記映像出力指令を生成することを特徴とする。
【0015】
また本発明(3)に従えば、利用者などによって入力手段に表示命令が入力されると、映像出力判断手段は、映像情報を表示すべきことを判断し、映像出力指令を出力制御手段に与える。出力制御手段は、与えられる映像出力指令に応答して、表示手段を筐体から露出させるとともに、情報取得手段によって取得される映像情報を表示手段に表示させる。
【0016】
また本発明(4)は、車両に搭載される情報出力装置であって、
車両の周囲を撮像する撮像手段によって撮像される映像情報を表示する撮像情報出力指令が前記入力手段に入力されると、
前記映像出力判断手段は、撮像手段によって撮像される映像情報を表示すべきことを示す前記映像出力指令を生成することを特徴とする。
【0017】
また本発明(4)に従えば、車両に搭乗する運転者などが予め定める運転操作を行うと、撮像手段によって撮像される映像情報を表示する撮像情報出力指令が入力手段に入力され、映像出力判断手段が映像出力指令を生成する。この場合、出力制御手段は、映像出力判断手段が生成した映像出力指令に応答して、表示手段を筐体から露出させるとともに、撮像手段によって撮像される映像情報を、取得した映像情報を表示手段に表示させる。
【0018】
また本発明(5)は、映像を表示し、筐体に収納される収納状態と、筐体から露出する露出状態とに切換え可能に構成される表示手段と、
表示手段を変位駆動して、表示手段の状態を収納状態と露出状態とのうちの一方の状態から他方の状態に表示手段を切換える変位駆動手段と、
音を発生する音発生手段と、
出力すべき情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段によって取得される情報が、映像を表示せずに音だけを示す映像非表示音情報であることを判断するとともに、その映像非表示音情報を出力すべきことを判断すると映像非表示音出力指令を生成する音出力判断手段と、
前記音出力判断手段によって生成される映像非表示音出力指令に応答して、前記変位駆動手段によって収納状態となるように表示手段を変位させるとともに、情報取得手段によって取得される映像非表示音情報に含まれる音情報を、音発生手段によって発生させる出力制御手段とを含むことを特徴とする情報出力装置である。
【0019】
また本発明(5)に従えば、音出力判断手段は、表示手段が露出状態にある場合、映像を表示せずに音だけを表示すべきことを判断すると、映像非表示音出力指令を出力手段に与える。これによって出力制御手段は、変位駆動手段を制御して表示手段を筐体に収納させ、情報取得手段が取得した音情報を音発生手段によって発生させる。これによって利用者は、音発生手段で発生される音情報を聞くことができる。
【0020】
このように音出力判断手段は、映像を表示せずに音だけを発生すべきことを判断すると、利用者の操作を必要とせずに表示手段を収納状態とする。これによって利用者は、表示手段が露出状態であっても、表示手段を収納するための命令を情報出力装置に別途与える必要がなく、表示手段を収納させて、音発生手段で発生される音を聞くことが可能となる。
【0021】
また本発明(6)は、前記表示手段とは異なり、少なくとも前記表示手段が収容状態の場合に筐体から露出した状態で、音発生手段の出力状態を表示するためのもう1つの表示手段をさらに含み、
出力制御手段は、前記音出力判断手段によって生成される映像非表示音出力指令に応答して、音発生手段の出力状態をもう1つの表示手段に表示させることを特徴とする。
【0022】
また本発明(6)に従えば、音出力判断手段が、音だけを発生することを判断すると、表示手段が収容状態となり、情報取得手段によって取得される映像非表示音情報に含まれる音情報が音発生手段から発生する。このとき、出力制御手段は、筐体に収容された表示手段とは異なるもう1つの表示手段に、音発生手段の出力状態を表示させる。これによって利用者は、音発生手段の出力状態を把握することができ、利便性を向上することができる。たとえば音発生手段の出力状態とは、音量の大小、発生する音の周波数成分、発生する音がCDに記録される音楽である場合、曲名、歌手名、トラック数、再生時間、発生する音がラジオ放送から送信される場合、ラジオ局周波数、現在時間などである。
【0023】
また本発明(7)は、記憶媒体読取手段に記憶媒体が挿入されたことを検知する挿入検知手段とをさらに含み、
前記情報取得手段は、記憶媒体に記憶される情報を読取可能な記憶媒体読取手段を有し、
前記音出力判断手段は、挿入検知手段の検知結果によって記憶媒体が挿入されたことを判断するとともに、記憶媒体読取手段の読取結果によって挿入された記憶媒体に記憶される情報が映像非表示音情報であることを判断すると、記憶媒体読取手段によって読取られる映像非表示音情報に含まれる音情報を発生すべきことを示す前記映像非表示音出力指令を生成することを特徴とする。
【0024】
また本発明(7)に従えば、利用者などによって記憶媒体が記憶媒体読取手段に挿入されると、挿入検知手段が記憶媒体読取手段に記憶媒体が挿入されたことを検知する。また記憶媒体読取手段は、記憶媒体に記憶される情報を読取り、読取った情報を音出力判断手段に与える。音出力判断手段は、挿入検知手段からの検知結果によって、記憶媒体が記憶媒体読取手段に挿入されたことを判断し、記憶媒体読取手段の読取結果によって記憶媒体に記憶される情報が映像を表示しない音情報だけであると判断すると、記憶媒体に記憶される音情報だけを発生すべきことを判断し、映像非表示音情報を出力制御手段に与える。
【0025】
また本発明(8)は、1または複数の情報取得手段のうちで、指定される情報取得手段によって取得される映像非表示音情報に含まれる音情報を発生する音発生命令が入力される入力手段をさらに含み、
前記音出力判断手段は、入力手段に入力される音発生命令に基づいて、指定される情報取得手段によって取得される映像非表示音情報に含まれる音情報を発生すべきことを示す前記映像非表示音出力指令を生成することを特徴とする。
【0026】
また本発明(8)に従えば、利用者などによって入力手段に音発生命令が入力されると、音出力判断手段は、音情報だけを発生すべきことを判断し、映像非表示音出力指令を出力制御手段に与える。出力制御手段は、与えられる映像非表示音出力指令に応答して、情報取得手段によって取得される映像非表示音情報に含まれる音情報を音発生手段によって発生させるとともに、表示手段を筐体に収納させる。
【0027】
また本発明(9)は、映像を表示し、筐体に収納される収納状態と、筐体から露出する露出状態とに切換え可能に構成される表示手段と、
表示手段を変位駆動して、表示手段の状態を収納状態と露出状態とのうちの一方の状態から他方の状態に切換える変位駆動手段と、
音を発生する音発生手段と、
出力すべき情報を取得する情報取得手段と、
変位駆動手段、表示手段および音発生手段を制御する出力制御手段と、
前記情報取得手段によって取得される情報が、映像を示す映像情報であることを判断するとともに、その映像情報を出力すべきことを判断すると映像出力指令を生成する映像出力判断手段と、
前記情報取得手段によって取得される情報が、映像を表示せずに音だけを示す映像非表示音情報であることを判断するとともに、その映像非表示音情報を出力すべきことを判断すると映像非表示音出力指令を生成する音出力判断手段とを含み、
出力制御手段は、
前記映像出力判断手段によって生成される映像出力指令に応答して、前記変位駆動手段によって露出状態となるように表示手段を変位させるとともに、情報取得手段によって取得される映像情報を、表示手段によって表示させ、
前記音出力判断手段によって生成される映像非表示音出力指令に応答して、前記変位駆動手段によって収納状態となるように表示手段を変位させるとともに、情報取得手段によって取得される映像非表示音情報に含まれる音情報を、音発生手段によって発生させることを特徴とする。
【0028】
また本発明(9)に従えば、映像出力判断手段は、表示手段が収納状態にある場合、映像を表示すべきことを判断すると、映像出力指令を出力制御手段に与えて、変位駆動手段によって表示手段を露出状態にさせる。また音出力判断手段は、表示手段が露出状態にある場合、音だけを表示すべきことを判断すると、映像非表示音出力指令を出力制御手段に与えて、変位駆動手段によって表示手段を収納状態にさせる。
【0029】
また本発明(10)は、映像を表示し、予め定める基準状態に対して傾動自在に構成される表示手段と、
表示手段を傾動駆動する傾動駆動手段と、
光源の位置と、表示手段との相対位置を計算する計算手段と、
光源に対する表示手段の反射光が搭乗者の頭部位置が配置される領域または領域近傍を通過するのを回避するように、計算手段の計算結果に基づいて表示手段の傾動位置を演算し、演算結果に応じて傾動駆動手段を制御する傾動制御手段とを含むことを特徴とする情報出力装置である。
【0030】
また本発明(10)に従えば、相対位置計算手段が光源の位置と表示手段との相対位置を計算する。傾動制御手段は、光源の位置に対する表示手段の位置に基づいて、光源に対する表示手段の反射光が、搭乗者の頭部位置が配置される領域または領域近傍を通過するのを回避するように、表示手段を傾動させる。これによって傾動制御手段は、光源に起因する表示手段の視認性の低下を防ぐことを目的として、表示手段を傾動させることができる。光源は、たとえば太陽光、月光、車内灯であるルームライトまたは車両後方に位置する他の車両のヘッドランプなどが想定される。
【0031】
また本発明(11)は、車載に搭載される情報出力装置であって、
車両の位置および姿勢を検出する自車位置検出手段と、
月日を含む時間を出力する時計手段と、
月日および時刻に応じた太陽位置を記憶する太陽情報データベースとをさらに含み、
前記計算手段は、自車位置検出手段の検出結果と、時計手段の出力結果と、太陽情報データベースとに基づいて、光源となる太陽の位置と表示手段との相対位置を計算することを特徴とする。
【0032】
また本発明(11)に従えば、車両に搭載される表示手段は、車両の移動とともに太陽との相対位置が変化する。本発明では、車両の移動に応じて変化する、太陽に対する表示手段の相対位置を計算することができる。
【0033】
また本発明(12)は、搭載される車両における窓および屋根の形状および位置と、車両に対する表示手段の配置位置とを示す車両情報を取得する車両情報取得手段をさらに含み、
傾動制御手段は、車両情報取得手段から与えられる車両情報に基づいて、傾動駆動手段を制御することを特徴とする。
【0034】
また本発明(12)に従えば、傾動制御手段は、搭載される車両の種類に応じて表示手段の傾動状態を異ならせることができる。これによって車両に応じた表示手段の傾動を実現することができ、より正確に太陽の位置に対する表示手段の位置を計算することができる。たとえば太陽光が車両に設けられる屋根で遮られる場合には、太陽光が表示手段に入射することがない。この場合、本発明では、表示手段の傾動を停止させることができる。
【0035】
また本発明(13)は、車両に対して、車両に搭乗する搭乗者の予め定められる身体部位の位置を示す搭乗者情報を取得する搭乗者情報取得手段をさらに含み、
傾動制御手段は、搭乗者情報取得手段によって取得される搭乗者情報に基づいて、傾動駆動手段を制御することを特徴とする。
【0036】
また本発明(13)に従えば、車両に搭乗する搭乗者に、予め定める身体部位の位置を搭乗者情報として取得し、その搭乗者情報に基づいて、表示手段の傾動を制御する。
【0037】
また本発明(14)は、車両に搭載されることを特徴とする。
また本発明(14)に従えば、情報出力装置の操作に費やす労力を少なくすることができる。これによって車両に搭載されることによって、情報出力装置の操作に費やす時間を少なくすることで、車両の運転に費やす時間を増やすことができ、運転に集中しやすくすることができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明(1)によれば、利用者は、表示手段で映像を見るにあたって、表示手段を筐体から露出すべき命令を入力する操作を省くことができる。したがって映像情報の出力に至る操作を簡略化することができ、情報出力装置の操作性を向上することができる。
【0039】
本発明(2)によれば、利用者が映像情報の記憶される記憶媒体を記憶媒体読取手段に挿入するだけで、表示手段が筐体から露出するので、利用者は、表示手段を露出すべき命令を入力する操作を省くことができる。これによって映像情報の出力に至る操作を簡略化することができ、情報出力装置の操作性を向上することができる。
【0040】
本発明(3)によれば、利用者が表示命令を入力するだけで表示手段が露出するので、利用者は、表示手段を露出すべき命令を入力する操作を省くことができる。これによって映像情報の出力に至る操作を簡略化することができ、情報出力装置の操作性を向上することができる。
【0041】
本発明(4)によれば、運転者は、表示手段を露出すべき命令を入力する操作を省いて、撮像手段によって撮像された映像情報を表示手段で見ることができる。これによって映像情報の出力に至る操作を簡略化することができ、情報出力装置の操作性を向上することができる。
【0042】
たとえば車両の後方に監視カメラが設けられる場合、運転者がシフトレバーをバック位置に合わせることによって、入力手段は、監視カメラによって撮像される映像情報を表示する撮像情報出力指令が入力され、出力制御手段が変位駆動手段および表示手段を制御する。この場合、運転者は、シフトレバーをバック位置に合わせるだけで、車両後方の映像情報を表示手段に表示させることができ、煩わしい操作を行うことなく、車両の後方を監視することができる。これによって後方移動に関する車両の操作をスムーズに行うことができる。
【0043】
本発明(5)によれば、利用者は、音発生手段で音だけを聞くにあたって、表示手段を筐体に収納すべき命令を入力する操作を省くことができる。これによって情報出力装置の操作を簡略化して、操作性を向上することができる。また音だけを聞く場合に不必要な表示手段を筐体に収納することができ、音発生後に表示手段が利用者の他の操作の邪魔をすることを防ぐことができるとともに、情報出力装置の見栄えをよくすることができる。
【0044】
本発明(6)によれば、画像を表示するための表示手段を筐体に収容状態した状態で、音発生手段によって音を発生した場合に、利用者は、音の出力状態を把握することができ、利便性を向上することができる。
【0045】
本発明(7)によれば、利用者が、音情報だけが記憶される記憶媒体を記憶媒体読取手段に挿入するだけで、表示手段が筐体に収納されるので、利用者は、表示手段を収納すべき命令を入力する操作を省くことができる。これによって情報出力装置の操作を簡略化して、操作性を向上することができる。
【0046】
本発明(8)によれば、利用者が音発生命令を入力するだけで表示手段が収納されるので、利用者は、表示手段を収納すべき命令を入力する操作を省くことができる。これによって情報出力装置の操作を簡略化して、操作性を向上することができる。
【0047】
本発明(9)によれば、利用者は、表示手段で映像を見るにあたって、表示手段を露出すべき命令を入力する操作を省くことができる。また利用者は、音発生手段から音だけを聞くにあたって、表示手段を収納すべき命令を入力する操作を省くことができる。これによって情報出力装置の操作を簡略化して、操作性を向上することができる。
【0048】
本発明(10)によれば、太陽光などの光源に起因する表示手段の視認性の低下を防ぐことで、表示手段に表示される映像を見やすくすることができる。また利用者が、太陽光などの光源に起因する表示手段の視認性の低下を回復するために、表示手段を傾動させる手間を省くことができ、操作性を向上することができる。
【0049】
本発明(11)によれば、太陽光に起因する表示手段の視認性の低下を回復するために、車両の移動に応じて表示手段を傾動させる手間を省くことができ、操作性を向上することができる。
【0050】
本発明(12)によれば、太陽光に起因する表示手段の視認性の低下をより確実に防ぐことができるとともに、不必要な表示手段の傾動動作を防ぐことができる。
【0051】
本発明(13)によれば、搭乗者ごとに表示手段の傾動を異ならせることができ、太陽光に起因する表示手段の視認性の低下をより確実に防止することができる。
【0052】
本発明(14)によれば、情報出力装置の操作に費やす労力を少なくすることができる。これによって車両に搭載されることによって、情報出力装置の操作に費やす時間を少なくすることで、車両の運転に費やす時間を増やすことができ、運転に集中しやすくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0053】
図1は、本発明の第1実施形態である情報出力装置20の構成を示すブロック図であり、図2は、情報出力装置20が設けられた車両のインストメントパネル部分30を示す正面図である。図2(1)は、モニタ21が筐体29から露出した状態を示し、図2(2)は、モニタ21が筐体29に収納された状態を示す。また図3は、モニタ21が表示状態にある場合の情報出力装置20を示す側面図であり、図4は、情報出力装置20を示す正面図である。
【0054】
本発明の第1実施形態である情報出力装置20は、車両のインストメントパネル部分30(以下、インパネ部分30と称する)に搭載されるカーオーディオ装置である。情報出力装置20は、車両のインパネ部分30の内部空間に収納される筐体29を有する。また情報出力装置20は、映像を表示するモニタ21を有する。
【0055】
図2に示すように、モニタ21は、筐体29に対して露出する露出状態と、筐体29の内部空間に収納される収納状態とに切換え可能に構成される。モニタ21は、露出状態に切換ると、インパネ部分30から表示画面が露出する。これによって利用者は表示画面を見ることが可能となる。またモニタ21は、収納状態に切換ると、表示画面がインパネ部分30の内部空間に収納される。これによってインパネ部分30の周囲をすっきりさせることができ、インパネ部分30の見栄えをよくすることができる。
【0056】
図1に示すように情報出力装置20は、筐体29と、スピーカ22と、モニタ21と、モニタ変位駆動手段23と、記憶媒体読取手段24と、挿入検知センサ25と、操作手段26と、演算手段27と、記憶手段28とを含んで構成される。
【0057】
筐体29は、少なくともモニタ21を露出および収納可能に構成され、インパネ部分30の内部空間に収まる。本実施の形態では、筐体29は、略立方体形状に形成される。モニタ21は、表示手段となり、演算手段27から与えられる出力情報に従って、映像を表示画面に表示する。また上述したようにモニタ21は、変位することによって、露出状態と収納状態とに切換え可能に構成される。本実施の形態では、露出状態におけるモニタ21は、表示画面が略鉛直に配置された状態で筐体29から露出し、収納状態におけるモニタ21は、表示画面が下方を向いて略水平に配置された状態で筐体29に収納される。
【0058】
モニタ変位駆動手段23は、モニタ21を変位駆動するアクチュエータであって、筐体29からモニタ21を露出した露出状態と、筐体29内にモニタ21を収納した収納状態とにわたって、モニタ21の状態を切換え可能である。
【0059】
本実施の形態では、モニタ21を収納状態から露出状態に切換える場合、モニタ変位駆動手段23は、収納状態にあるモニタ21を筐体29の底面に平行な前進方向に変位移動させて、モニタ21を筐体29から脱出させる。次に、水平に延びるとともに前進方向に直交する角変位軸線まわりに周方向一方にモニタ21を角変位させる。これによってモニタ21の表示画面が略鉛直に立ち上がり、モニタ21が露出状態となる。
【0060】
またモニタ21を露出状態から収納状態に切換える場合、モニタ変位駆動手段23は、露出状態にあるモニタ21を前記角変位軸線まわりに周方向他方に角変位させ、モニタ21の表示画面を底面に平行な状態にする。次に、モニタ21を前進方向と反対となる後進方向に移動させる。これによってモニタ21が筐体29内に収納されて、モニタ21が収納状態となる。
【0061】
モニタ変位駆動手段23は、演算手段27から与えられるモニタ変位指令に基づいて、モニタ21を、収納状態から露出状態に切換えるとともに、露出状態から収納状態に切換えることができる。たとえばモニタ変位駆動手段23は、筐体内に内蔵されたモータと、モータの駆動力を伝えるスライダ等の動力伝達機構とを含んで構成される。
【0062】
記憶媒体読取手段24は、記憶媒体31が挿入口32から挿入され、挿入された記憶媒体31を予め定める読取位置に搬送する。また記憶媒体読取手段24は、読取位置に搬送した記憶媒体31に記憶される情報を読取可能に構成される。記憶媒体読取手段24は、演算手段27から読取指令が与えられることで、記憶媒体31に記憶される情報を読取り、読取った情報を演算手段27に与える。したがって記憶媒体読取手段24は、出力すべき情報を取得する情報取得手段となる。
【0063】
本実施の形態では、記憶媒体31は、CD(Compact Disk)およびDVD(Digital
Versatile Disk)などの円盤状ディスク31であり、記憶媒体読取手段24は、ディスク31を読取可能なCD/DVDドライブ装置によって実現される。記憶媒体読取手段24は、挿入口32から挿入されたディスク31を筐体29内に設定される読取位置に搬送し、読取位置でディスク31に記憶された情報を読取る。記憶媒体読取手段24は、モニタ21が露出状態および収納状態のいずれであっても、ディスク31を挿入可能に構成される。
【0064】
挿入検知センサ25は、ディスク31が挿入口32に挿入されたことを検知する挿入検知手段となる。挿入検知センサ25は、たとえば投光部と受光部とを有する光センサによって実現される。この場合、ディスク31の挿入の有無によって受光部に入射する光の量が変化し、この光の量の変化を検出することによって、ディスク31の挿入の有無を検知することができる。挿入検知センサ25は、ディスク31の挿入の有無を示す情報を演算手段27に与える。
【0065】
操作手段26は、利用者からの命令が入力される入力手段となる。操作手段26は、入力された所定の命令を示す情報を演算手段27に与える。たとえば操作手段26は、筐体29から露出して設けられるスイッチまたはボタンなどの操作部によって実現される。この場合、利用者が所定の操作部を押圧することによって利用者からの命令が入力される。また操作手段26は、筐体29とは別体に設けられる操作体、いわゆるリモコンであってもよい。この場合、利用者がリモコンを操作することによって、無線または有線によってリモコンの操作情報が演算手段27に与えられてもよい。
【0066】
スピーカ22は、音を発生する音発生手段となり、演算手段27から与えられる出力情報に従って、音を発生する。本実施の形態では、スピーカ22は、筐体29とは異なる位置に配置される。モニタ21およびスピーカ22は、予め定める情報をそれぞれ出力するための出力手段となる。
【0067】
演算手段27は、記憶媒体読取手段24、挿入検知センサ25および操作手段26などから与えられる情報に基づいて、モニタ21、スピーカ22およびモニタ変位駆動手段23を制御する。演算手段27は、情報の出力形態と出力タイミングとを判断する出力判断手段46と、出力判断手段46の判断結果に基づいて、モニタ21、スピーカ22およびモニタ変位駆動手段23を制御する出力制御手段47とを含んで構成される。
【0068】
また出力判断手段46は、映像出力判断手段と、音出力判断手段とを兼用する。映像出力判断手段は、記憶媒体読取手段24によって読取られるディスク31の情報が、映像を示す情報であることを判断するとともに、その映像情報を出力すべきことを判断すると映像出力指令を生成する。また音出力判断手段は、記憶媒体読取手段24によって読取られるディスク31の情報が、映像を表示せずに音だけを示す映像非表示音情報であることを判断するとともに、その映像情報を出力すべきことを判断すると映像非表示音出力指令を生成する。
【0069】
また出力制御手段47は、出力判断手段46によって映像出力指令が生成されると、その映像出力指令に応答して、モニタ変位駆動手段23によって、露出状態となるようにモニタ21を変位させるとともに、記憶媒体読取手段24に読取られる映像情報を、モニタ21によって表示させる。また出力制御手段47は、出力判断手段46によって映像非表示音出力指令が生成されると、その映像非表示音出力指令に応答して、モニタ変位駆動手段23によって、収容状態となるようにモニタ21を変位させるとともに、記憶媒体読取手段24に読取られる映像非表示音情報に示される音を、スピーカ22によって発生させる。
【0070】
演算手段27は、CPU(Central Processing Unit)などの演算素子を含んで実現され、予め定める判断プログラムを実行することによって出力判断手段46となり、映像情報を出力すべきか否か、音情報を出力すべきか否かを判断する。また演算手段27は、予め定められる制御プログラムを実行することによって出力制御手段47となり、制御すべき各手段21,22,23を制御する。
【0071】
記憶手段28は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などの記憶素子を含んで実現され、演算手段27が、情報の出力形態と出力タイミングとを判断するための前記判断プログラムと、各手段21,22,23を制御するための制御プログラムが記憶される。この場合、演算手段27は、記憶手段28に記憶される判断プログラムおよび制御プログラムを読取り、そのプログラムを実行する。また記憶手段28は、演算手段27が制御すべき各手段21,22,23を制御するのに必要な情報を一時的に記憶する役割も果たす。
【0072】
演算手段27は、記憶手段28に記憶される判断プログラムおよび制御プログラムを実行することによって複数の動作部を実現する。具体的には、演算手段27は、ディスク挿入判断部41と、モニタ状態判断部42と、出力情報判断部43と、モニタ変位指令部44と、出力情報生成部45とを実現する。ディスク挿入判断部41は、挿入検知センサ25から与えられる情報に基づいて、ディスク31が挿入されたか否かを判断する。たとえば挿入検知センサ25の受光部から与えられる電流値が予め定めるしきい値以上である場合、ディスク31が挿入口32に挿入されたことを判断する。
【0073】
モニタ状態判断部42は、モニタ21が露出状態であるか収納状態であるかを判断する。たとえばモニタ状態判断部42は、モニタ状態を検出するモニタ状態検出センサから与えられる情報に基づいて、モニタ21の状態を判断する。またたとえばモニタ状態判断部42は、演算手段27が以前にモニタ21を変位駆動したときの指令情報を記憶手段28に記憶しておき、記憶手段28からその情報を読出すことによって、現在のモニタ21の状態を判断する。
【0074】
出力情報判断部43は、出力すべき情報の種類について判断する。本実施の形態では、記憶媒体読取手段24から与えられる情報に基づいて、少なくとも映像を出力すべきか、または音だけを出力すべきかを判断する。
【0075】
具体的には、出力情報判断部43は、記憶媒体読取手段24によってディスク31から取得した情報が、少なくとも映像情報を含む場合に、映像および音を同時に出力すること、または映像だけ出力することを判断する。また出力情報判断部43は、記憶媒体読取手段24によってディスク31から取得した情報が映像を含まない音情報だけである場合、音だけを出力することを判断する。
【0076】
以下、少なくとも映像情報を含む情報を映像含有情報と称する。また映像情報を含まずに音情報だけの情報を映像非表示音情報と称する。また映像含有情報が記憶されるディスクを映像系ディスクと称する。たとえば映像系ディスクとして、DVDに関する規格の1つであるDVD-Videoに従って情報が記憶されたDVDが挙げられる。また他の映像系ディスクとしてCDに関する規格の1つであるVideo CDに従って情報が記憶されたCDが挙げられる。また映像系ディスクは、映像が再生可能であれば、この他の規格に従って情報が記憶されたものであってもよい。ここで映像含有情報に含まれる映像情報は、動画情報であってもよく静止画情報であってもよい。また映像情報は、露出および収納状態に切換え可能なモニタ21に表示すべき映像情報である。
【0077】
また映像非表示音情報が記憶されるディスクを映像非表示音系ディスクと称する。たとえば映像非表示音系ディスクとして、DVDに関する規格の1つであるDVD-Audioに従ったDVDが挙げられる。また他の映像非表示音系ディスクとして、CDに関する規格の1つであるCD-DA(Compact Disk Digital Audio)に従ったCDが挙げられる。また映像非表示音系ディスクは、音が再生可能であれば、この他の規格に従って情報が記憶されたものであってもよい。
【0078】
出力情報判断部43は、ディスク31に記憶されている情報が、記憶媒体読取手段24によって与えられると、記憶手段28に記憶するCDまたはDVDなどの規格に基づいて、その情報を解読する。そして出力情報判断部43は、ディスク31に記憶される情報、すなわち出力すべき情報が、映像含有情報であるか、映像非表示音情報であるかを判断する。したがって出力判断手段46は、ディスク挿入判断部41、モニタ状態判断部42および出力情報判断部43を含む。
【0079】
モニタ変位指令部44は、モニタ状態判断部42の判断結果と、出力情報判断部43の判断結果とに基づいて、モニタ変位駆動手段23にモニタ変位指令を与える。具体的には、モニタ変位指令部44は、モニタ21が収納状態であり、出力すべき情報が映像含有情報であることを判断すると、モニタ露出指令をモニタ変位駆動手段23に与える。またモニタ変位指令部44は、モニタ21が露出状態であり、出力すべき情報が映像非表示音情報であることを判断すると、モニタ収納指令をモニタ変位駆動手段23に与える。
【0080】
出力情報生成部45は、記憶媒体読取手段24にディスク読取指令を与え、記憶媒体読取手段24から与えられる情報から、情報を出力するための出力情報を生成する。そして出力情報を対応する出力手段に与える。たとえば記憶媒体読取手段24から与えられる情報が映像情報である場合、記憶媒体読取手段24から与えられる情報を、モニタ21に表示可能な情報に変換した出力情報を生成し、その情報をモニタ21に与える。またたとえば記憶媒体読取手段24から与えられる情報が音情報である場合、記憶媒体読取手段24から与えられる情報を、スピーカ22が音発生可能な情報に変換した出力情報を生成し、その情報をスピーカ22に与える。したがって出力制御手段47は、モニタ変位指令部44および出力情報生成部45を含む。
【0081】
図5は、演算手段27の制御動作を示すフローチャートである。演算手段27は、モニタ21、スピーカ22およびモニタ変位駆動手段23を制御可能な状態に接続されるなどの準備状態が完了し、制御のための信号が入力されると、ステップa1に進む。ステップa1では、ディスク挿入判断部41によって挿入検知センサ25から与えられる情報に基づいて、ディスク31が挿入口32に挿入されたことを判断すると、ステップa2に進む。演算手段27は、ディスク31が挿入口32に挿入されるまで、ステップa1で待機する。
【0082】
ステップa2では、モニタ状態判断部42によって、モニタ21が露出状態であることを判断すると、ステップa3に進み、そうでないとステップa7に進む。ステップa3では、出力情報判断部43によって、ディスク31に記憶される情報が映像含有情報であると判断すると、出力判断手段46は、少なくとも映像をモニタ21に表示すべきことを判断し、映像出力指令を生成し、ステップa4に進む。ステップa4では、出力制御手段47が、映像出力指令に応答して、記憶媒体読取手段24にディスク読取指令を与え、出力情報生成部45によって記憶媒体読取手段24から与えられる情報を出力情報に変換して、その出力情報を出力すべき出力手段に与える。
【0083】
たとえばディスク31に映像情報と音情報とが記憶される場合、記憶媒体読取手段24から与えられる情報に基づいて、モニタ21が出力可能な出力情報を生成してモニタ21に与えるとともに、スピーカ22が出力可能な出力情報を生成してスピーカ22に与える。これによってモニタ21がディスク31に記憶される映像を表示するとともに、スピーカ22がディスク31に記憶される音を発生する。
【0084】
またたとえばディスク31に映像情報だけが記憶される場合、モニタ21が出力可能な映像情報を生成してモニタ21に与える。これによってモニタ21がディスク31に記憶される映像を表示する。
【0085】
そして予め定める終了条件が成立したことを判断すると、ステップa5に進み、制御動作を終了する。たとえば予め定める終了条件として、ディスク31に記憶される情報の出力が終了すること、利用者などによって停止指令が与えられること、予め定める時間が経過したこと、車両に設けられる電子制御ユニット(ECU)などによって停止指令が与えられることなどが想定される。
【0086】
またステップa3において、出力情報判断部43によって、ディスク31に記憶される情報が映像含有情報でない、言い換えるとディスク31に記憶される情報が映像非表示音情報であると判断すると、音だけをスピーカ22から発生すべきことを判断し、映像非表示音出力指令を生成し、ステップa6に進む。ステップa6では、出力制御手段47が、映像非表示音出力指令に応答して、モニタ変位指令部44によって、モニタ21が収納状態になるように、モニタ収納指令をモニタ変位駆動手段23に与え、ステップa4に進む。ステップa4では、出力制御手段47が、映像非表示音出力指令に応答して、記憶媒体読取手段24にディスク読取指令を与え、出力情報生成部45によって記憶媒体読取手段24から与えられる情報を出力情報に変換して、その出力情報を出力すべき出力手段に与える。
【0087】
この場合、ディスク31には音情報だけが記憶されているので、スピーカ22が出力可能な音情報を生成してスピーカ22に与える。これによってディスク31に記憶される音をスピーカ22が発生する。そして予め定める終了条件が成立したことを判断すると、ステップa5に進み、制御動作を終了する。
【0088】
またステップa2において、モニタ状態判断部42によって、モニタ21が露出状態でないこと、言い換えるとモニタ21が収納状態であることを判断すると、ステップa7に進む。ステップa7では、出力情報判断部43によって、ディスク31に記憶される情報が映像含有情報であると判断すると、出力判断部50は、少なくとも映像をモニタ21に表示すべきことを判断し、映像出力指令を生成し、ステップa8に進む。ステップa8では、出力制御手段47が、映像出力指令に応答して、モニタ変位指令部44によって、モニタ21が露出状態となるように、モニタ露出指令をモニタ変位駆動手段23に与え、ステップa4に進む。またステップa7において、出力情報判断部43によって、ディスク31に記憶される情報が映像含有情報でない、言い換えるとディスク31に記憶される情報が映像非表示音情報であると判断すると、出力判断部50は、音だけをスピーカ22から発生すべきことを判断し、映像非表示指令を生成し、ステップa4に進む。
【0089】
ステップa4では、出力制御手段47が、上述したように記憶媒体読取手段24にディスク読取指令を与え、出力情報生成部45によって、記憶媒体読取手段24から与えられる情報を出力情報に変換して、その出力情報を出力すべき出力手段に与える。そして予め定める終了条件が成立したことを判断すると、ステップa5に進み、制御動作を終了する。
【0090】
図6は、ステップa8を経て映像系ディスク31aを再生する場合の、モニタ21の変位駆動状態を説明するための斜視図である。図6(1)は、モニタ21が収納状態であって、映像系ディスク挿入前の状態を示し、図6(2)は、映像系ディスク挿入後の状態を示す。本実施の形態では、モニタ21が筐体29内に収納された状態で、利用者が映像系ディスク31aを挿入口32に挿入すると、利用者から新たに命令が与えられなくとも、モニタ21が自動的に筐体29から露出し、少なくとも映像情報がモニタ21に表示される。
【0091】
したがって利用者は、映像系ディスク31aを挿入するだけで、モニタ21に表示された映像情報を見ることができる。すなわち、利用者は、映像系ディスク31aに記憶される映像をモニタ21で見るにあたって、モニタ21を露出させるためのモニタ露出命令と、ディスク31を再生させるためのディスク再生命令との入力操作を省くことができ、これによって映像情報の出力に至る操作を簡略化することができ、情報出力装置20の操作性を向上することができる。
【0092】
また本実施の形態に従えば、利用者がモニタ露出命令を別途入力する場合に比べて、素早くモニタ21を露出状態にさせることができる。これによってモニタ21に表示される映像を見るための準備に費やす時間を短縮することができる。したがって利用者は、映像系ディスク31aを挿入してから、モニタ21に表示される映像を素早く見ることができ、利便性を向上することができる。
【0093】
またモニタ21が露出状態に達する前に、映像系ディスク31aを再生するための準備が完了した場合、出力制御手段47は、モニタ21が露出状態に達したあとに、映像系ディスク31aを再生することが好ましい。これによってモニタ21が露出するまえに、映像系ディスク31aの再生が開始することを防いで、利用者がモニタ21に表示される映像を見逃すことを防ぐことができ、利便性を向上することができる。
【0094】
また演算手段27は、出力制御手段47によってステップa4において、予め定める終了条件が成立したことを判断すると、モニタ変位駆動手段21にモニタ収納指令を与えてもよい。これによって利用者は、映像系ディスク31aの再生後に、モニタ収納命令を入力する操作を省くことができ、さらに情報出力装置20の操作性を向上することができる。
【0095】
たとえば映像系ディスク31aの再生終了後に、モニタ21を収納させることで、インパネ部分30の見栄えをよくすることができる。またモニタ21が不必要な状態では、そのモニタ21をインパネ部分30に収納することで、インパネ部分30の計器を見やすくするとともに、インパネ部分30の操作部33の操作を容易に行うことができる。
【0096】
また本実施の形態において、映像系ディスク31aを再生することは、映像系ディスク31aに記憶される映像情報を順番に再生することを意味するほか、映像に関する設定を行うメニュー画面をモニタ21に表示させることも意味する。この場合、利用者によって、映像情報を順番に再生するか、メニュー画面を表示させるかを予め設定可能に構成されていてもよい。これによって利便性をさらに向上することができる。
【0097】
また図5に示す演算手段27によるモニタ21の自動露出動作機能は、利用者による設定命令が入力されることで、停止可能である。この場合、操作手段26は、モニタ21の状態を切換えるモニタ切換命令が入力される入力手段と、モニタ21の露出動作機能の停止命令が入力される入力手段となる。また記憶手段28には、モニタ自動露出動作の有無が記憶される設定手段となる。
【0098】
記憶手段28において、モニタ自動露出機能が無効に設定されていると、演算手段27の出力判断手段46は、映像系ディスク31aが挿入口32に挿入されることに起因して映像を表示すべきことを判断してもモニタ変位駆動手段23を制御しない。この場合、利用者によって、操作手段26からモニタ露出命令が入力されることで、演算手段27は、モニタ21を露出状態にする。したがってモニタ変位駆動手段23の制御の有無が設定される設定手段によって、出力制御手段47によるモニタ変位駆動手段23の制御が無効に設定されると、出力制御手段47は、操作手段26に表示状態切換命令が入力されたときだけ、モニタ21の表示状態を切換える。
【0099】
設定手段が無効に設定されることによって、出力判断手段46が、映像系ディスク31aが挿入口32に挿入されることに起因して映像を表示すべきことを判断しても、出力制御手段47がモニタ変位駆動手段23を制御せず、モニタ21が筐体29から不所望に露出することが防がれる。この場合、利用者によって、操作手段26に露出命令が入力されると、出力制御手段47は、モニタ変位駆動手段23によって、モニタ21を筐体から露出させる。
【0100】
このようにモニタ21の自動露出機能の有無を設定可能とすることによって、モニタ21が筐体29から露出する動作を、利用者の好みに応じて自動または手動のいずれかに切換えることができ、利便性を向上することができる。
【0101】
図7は、ステップa6を経て映像非表示音系ディスク31bを再生する場合の、モニタ21の変位駆動動作を説明するための斜視図である。図7(1)は、モニタ21が露出状態であって、映像非表示音系ディスク挿入前の状態を示し、図7(2)は、映像非表示音系ディスク挿入後の状態を示す。本実施の形態では、モニタ21が筐体29から露出した状態で、利用者が映像非表示音系ディスク31bを挿入口32に挿入すると、利用者から命令が与えられなくとも、モニタ21が自動的に筐体29に収納されるとともに、音がスピーカ22から発生される。
【0102】
したがって利用者は、映像非表示音系ディスク31bを挿入するだけで、モニタ21を収納させて、スピーカ22で発生される音を聞くことができる。すなわち、音だけを聞く場合に不必要なモニタ21を筐体29に自動的に収納することができ、音発生開始後にモニタ21が、利用者の他の操作の邪魔をすることを防ぐことができる。この場合、利用者は、モニタ収納命令を入力する操作を省くことができ、情報出力装置20の操作性を向上することができる。
【0103】
たとえば音情報だけを発生させる場合に、モニタ21を収納することで、インパネ部分30の見栄えをよくすることができる。またモニタ21が不必要な状態では、そのモニタ21をインパネ部分30に収納することで、インパネ部分30の計器を見やすくするとともに、インパネ部分30の操作部33の操作を容易に行うことができる。
【0104】
また図5に示す演算手段27によるモニタ21の自動収納動作機能は、利用者による設定指令が入力されることで、停止可能である。この場合、操作手段26は、モニタ21の状態を切換えるモニタ状態切換指令が入力される入力手段と、モニタ21の収納動作機能の停止指令が入力される入力手段となる。また記憶手段28には、演算手段27には、モニタ自動収納動作の有無が記憶される設定手段となる。
【0105】
記憶手段28において、モニタ自動収納機能が無効に設定されていると、演算手段27の出力判断手段46は、映像非表示音系ディスク31bが挿入口32に挿入されることに起因して音だけを発生すべきことを判断してもモニタ変位駆動手段23を制御しない。この場合、利用者によって、操作手段26からモニタ21のモニタ収納命令が入力されることで、演算手段27は、モニタ21を収納状態にする。したがってモニタ変位駆動手段23の制御の有無が設定される設定手段によって、出力制御手段47によるモニタ変位駆動手段23の制御が無効に設定されると、出力制御手段47は、操作手段26に表示状態切換命令が入力されたときだけ、モニタ21の表示状態を切換える。
【0106】
設定手段が無効に設定されることによって、出力判断手段46が、映像非表示音系ディスク31bが挿入口32に挿入されることに起因して音だけを発生すべきことを判断しても、出力制御手段47がモニタ変位駆動手段23を制御せず、モニタ21が筐体29から不所望に収容されることが防がれる。この場合、利用者によって、操作手段26に収容命令が入力されると、出力制御手段47は、モニタ変位駆動手段23によって、モニタ21を筐体29に収容させる。
【0107】
このようにモニタ21の自動収納機能の有無を設定可能にすることによって、モニタ21が筐体29に収納する動作を、利用者の好みに応じて自動または手動のいずれかに切換えることができ、利便性を向上することができる。
【0108】
また本実施の形態では、図4および図7に示すように、情報出力装置20は、映像を表示するモニタ21とは異なるもう1つの表示手段となるサブディスプレイ48を有する。サブディスプレイ48は、少なくとも、モニタ21が収容状態の場合に筐体29から露出する。サブディスプレイ48は、単純な情報を表示可能であって、少なくとも音発生手段の出力状態を表示可能可能に構成される。
【0109】
たとえばサブディスプレイ48は、時刻、日時および曜日などの情報のほか、スピーカ22の音情報の出力状態として、音量の大小、発生する音の周波数成分、操作メニュー、発生する音がCDに記録される音楽である場合、曲名、歌手名、トラック数、再生時間、発生する音がラジオ放送から送信される場合、ラジオ局周波数、現在時間などを表示可能に構成される。
【0110】
演算手段27の出力制御手段47は、出力判断手段46が映像非表示音出力指令を生成すると、その映像非表示音出力指令に応答して、サブディスプレイ48に少なくともスピーカ22による音情報の出力状態に関する情報または音情報の出力に関する操作情報を表示する。
【0111】
このように本実施の形態では、モニタ21が収容状態となった状態で、音情報をスピーカ22から発生させるとき、筐体29から露出するサブディスプレイ48に、音情報に関する音関連情報を表示させることで、利用者は、音情報に関する音関連情報を把握することができ、利便性を向上することができる。またサブディスプレイ48には、単純な情報について表示させることによって、サブディスプレイ48の大形化を防ぎ、情報出力装置を小形化することができる。また出力制御手段47は、モニタ21に映像を表示している場合、音または映像を出力していない場合であっても、サブディスプレイ48に何らかの情報を表示させてもよい。
【0112】
このように本実施の形態では、ディスクの種別に応じて、モニタ21を自動的に出没させることができ、利便性を向上することができる。またディスク31が映像非表示音系ディスク31bである場合には、モニタ21を露出する必要がなく、サブディスプレイ48に、操作メニューを表示することで、モニタ21を露出させることなく、音の出力に関する操作を行うことができる。またディスク31が映像系ディスク31aである場合には、モニタ21を露出させて、モニタ21に映像を表示することなる。したがって本実施の形態では、情報出力装置20は、常時露出状態にあるサブディスプレイ48と、筐体29に出没可能なモニタ21とを備え、ディスク31の種別に応じて、モニタ21の立ち上げ立ち下げを制御するとともに、ディスク31の種別に応じて、情報をモニタ21に表示させるかサブディスプレイ48に表示させるかを制御する。
【0113】
また本実施形態によれば、利用者が必要な操作を少なくして、情報出力装置20において情報を出力させることができる。したがって情報出力装置20が車両に搭載されることで、運転者が情報出力装置20を操作する場合に、情報出力装置20の操作に費やす労力を少なくして、車両の運転に費やす時間を増やすことができ、運転に集中しやすくすることができる。また情報出力装置20は、モニタ21の自動露出動作および自動収納動作のうちのいずか一方を行ってもよい。
【0114】
図8は、本発明の第2実施形態である情報出力装置120の構成を示すブロック図である。本発明の第2実施形態である情報出力装置120は、第1実施形態の情報出力装置20と類似した構成を有し、第1実施形態の情報出力装置20と同様の構成については、同様の参照符号を付して、説明を省略する。
【0115】
情報出力装置120は、車両のインパネ部分30に搭載されるカーオーディオ装置である。情報出力装置120は、スピーカ22と、モニタ21と、モニタ変位駆動手段23と、記憶媒体読取手段24と、操作手段26と、演算手段27と、記憶手段28とを含む。さらに情報出力装置120は、テレビチューナ51およびラジオチューナ52を有する。
【0116】
テレビチューナ51は、情報取得手段の1つであって、テレビジョン放送局から放送されるテレビジョン情報を受信し、受信したテレビジョン情報を演算手段27に与える。またラジオチューナ52は、情報取得手段の1つであって、ラジオ放送局から放送されるラジオ情報を受信し、受信したラジオ情報を演算手段27に与える。また操作手段26は、利用者からテレビジョン情報またはラジオ情報を出力する出力命令が入力される入力手段を兼ねる。ここで、テレビジョン情報は映像情報と音情報とを含む映像含有情報であり、ラジオ情報は音情報だけの映像非表示音情報であるとする。またテレビジョン情報は、デジタル放送であってもよい。
【0117】
本実施の形態の出力情報判断部43は、操作手段26から与えられる出力命令に基づいて、出力すべき情報が映像含有情報か、映像非表示音情報かを判断する。たとえば操作手段26からテレビジョン情報を出力するテレビ出力指令が与えられると、映像および音を同時に出力することを判断する。また出力情報判断部43は、操作手段26からラジオ情報を出力するラジオ出力指令が与えられると、音だけを出力することを判断する。このように情報出力装置120は、複数の情報取得手段51,52,24が設けられ、演算手段27は、操作手段26から与えられる出力指令に基づいて、出力すべき情報の種類を判断する。
【0118】
また本実施の形態の出力情報生成部45は、操作手段26から与えられる出力命令に基づいて、出力すべき情報を取得するために必要な情報取得手段を選択し、選択した情報取得手段から情報を取得する。そして取得した情報から、情報を出力するための出力情報を生成する。そして出力情報を対応する出力手段に与える。したがって出力判断手段46は、モニタ状態判断部42および出力情報判断部43を含む。
【0119】
たとえば操作手段26からテレビ出力命令が与えられると、出力情報生成部45は、テレビチューナ51を制御して、テレビチューナ51からテレビジョン情報を取得する。そして取得したテレビジョン情報から、モニタ21が表示可能な映像情報を生成するとともに、スピーカ22が発生可能な音情報を生成する。そして生成した映像情報をモニタ21に、生成した音情報をスピーカ22に与える。またモニタ変位指令部44は、モニタ21が露出状態となるように、モニタ変位指令を与える。
【0120】
またたとえば操作手段26からラジオ出力命令が与えられると、出力情報生成部45は、ラジオチューナ52を制御して、ラジオチューナ52からラジオ情報を取得する。そして取得したラジオ情報から、スピーカ22が発生可能な音情報を生成する。そして生成した音情報をスピーカ22に与える。またモニタ変位指令部44は、モニタ21が収容状態となるように、モニタ変位指令を与える。したがって出力制御手段47は、モニタ変位指令部44および出力情報生成部45を含む。
【0121】
図9は、演算手段27の制御動作を示すフローチャートである。演算手段27は、モニタ21、スピーカ22およびモニタ変位駆動手段23を制御可能な状態に接続されるなどの準備状態が完了し、制御のための信号が入力されると、ステップb1に進む。
【0122】
ステップb1では、操作手段26から与えられる情報に基づいて、出力命令が与えられたことを判断すると、ステップb2に進む。演算手段27は、出力命令が与えられるまで、ステップb1で待機する。
【0123】
ステップb2では、モニタ状態判断部42によって、モニタ21が露出状態であることを判断すると、ステップb3に進み、そうでないとステップb7に進む。ステップb3では、出力判断手段46は、操作手段26から与えられる出力指令に基づいて、出力すべき情報が映像含有情報であると判断すると、映像出力指令を生成し、ステップb4に進む。ステップb4では、出力制御手段47が、映像出力指令に応答して、出力すべき情報を取得可能な情報取得手段を制御し、出力情報生成部45によって、その情報取得手段から与えられる情報を出力可能な出力情報に変換して、その出力情報を出力すべき出力手段に与える。そして予め定める終了条件が成立したことを判断すると、ステップb5に進み、制御動作を終了する。
【0124】
たとえばステップb4において、テレビジョン情報を出力する場合、テレビチューナ51からテレビジョン情報を取得する。そしてテレビジョン情報に基づいて、モニタ21が出力可能な出力情報を生成してモニタ21に与えるとともに、スピーカ22が出力可能な出力情報を生成してスピーカ22に与える。
【0125】
またステップb3において、出力情報判断部43によって、操作手段26から与えられる出力命令に基づいて、出力すべき情報が映像非表示音情報であると判断すると、映像非表示音出力指令を生成し、ステップb6に進む。ステップb6では、出力制御手段47が、映像非表示音出力指令に応答して、モニタ変位指令部44によって、モニタ21が収納状態になるように、モニタ収納指令をモニタ変位駆動手段23に与え、ステップb4に進む。ステップb4では、出力制御手段47が、映像非表示音出力指令に応答して、出力すべき情報を取得可能な情報取得手段を制御し、出力情報生成部45によってその情報取得手段から与えられる情報を出力可能な出力情報に変換して、その出力情報を出力すべき出力手段に与える。そして予め定める終了条件が成立したことを判断すると、ステップb5に進み、制御動作を終了する。
【0126】
たとえばステップb4において、ラジオ情報を出力する場合、ラジオチューナ52からラジオ情報を取得する。そしてラジオ情報に基づいて、スピーカ22が出力可能な出力情報を生成してスピーカ22に与える。
【0127】
またステップb2において、モニタ状態判断部42によって、モニタ21が露出状態でないことを判断すると、ステップb7に進む。ステップb7では、出力情報判断部43によって、操作手段26から与えられる出力指令に基づいて、出力すべき情報が映像含有情報であると判断すると、映像出力指令を生成し、ステップb8に進む。ステップb8では、出力制御手段47が、映像出力指令に応答して、モニタ変位指令部44によって、モニタ21が露出状態となるように、モニタ露出指令をモニタ変位駆動手段23に与え、ステップb4に進む。またステップb7において、出出力情報判断部43によって、力すべき情報が映像含有情報でないと判断すると、映像非表示指令を生成し、ステップb4に進む。ステップb4では、出力制御手段47が、出力すべき情報を取得可能な情報取得手段を制御し、出力情報生成部45によって、その情報取得手段から与えられる情報を出力可能な出力情報に変換して、その出力情報を出力すべき出力手段に与える。そして予め定める終了条件が成立したことを判断すると、ステップb5に進み、制御動作を終了する。
【0128】
本実施の形態によれば、上述した第1実施形態の情報出力装置20と同様の効果を得ることができる。すなわち利用者は、モニタ21で映像を見るにあたって、出力命令を与えるだけでよく、モニタ露出命令を入力する操作を省くことができる。また利用者は、スピーカ22で音だけを聞くにあたって、出力命令を与えるだけで、モニタ21を収納させて、スピーカ22で発生される音を聞くことができる。すなわち、音だけを聞く場合に不必要なモニタ21を筐体29に自動的に収納することができ、音開始後にモニタ21が利用者の他の操作の邪魔をすることを防ぐことができる。この場合、利用者は、モニタ収納指令を入力する操作を省くことができ、情報出力装置120の操作性を向上することができる。
【0129】
本実施の形態では、出力すべき情報が映像含有情報である例示として、テレビチューナ51から取得可能なテレビジョン情報であるとしたが、他の情報取得手段から映像含有情報を取得してもよい。
【0130】
たとえば操作手段26から記憶媒体読取手段24の読取位置に既に配置されているディスク31を再生する再生指令が与えられてもよい。この場合、第1実施形態と同様に出力情報判断部43は、記憶媒体読取手段24から与えられる情報に基づいて、記憶媒体に記憶される情報、すなわち出力すべき情報が映像含有情報か映像非表示音情報かを判断することができる。
【0131】
またたとえば情報出力装置120が、映像含有情報および音情報を記憶する出力情報記憶手段28、たとえばハードディスクを有する場合、操作手段26からハードディスクに記憶された情報を再生する再生指令が与えられてもよい。この場合、記憶媒体読取手段24がディスク31の情報を読取る場合と同様にして、演算手段27がハードディスクに記憶される情報を読取る。これによってハードディスクに記憶される情報、すなわち出力すべき情報が映像含有情報か映像非表示音情報かを判断することができる。
【0132】
またたとえば情報出力装置120がインターネットなどのネットワークに接続可能なネットワーク接続手段を有する場合、操作手段26からネットワーク画像表示命令が与えられてもよい。この場合、出力情報判断部43は、ネットワーク画像表示命令が与えられたことに基づいて、出力すべき情報が映像含有情報であることを判断する。そして出力情報生成部45は、ネットワーク接続手段を介してサーバから与えられるネットワーク映像を取得し、モニタ21に出力可能な出力情報に生成して、モニタ21に与える。また情報取得手段は、車両の移動すべき移動経路を示すための道路地図などを示すナビゲーション画像を取得する手段であってもよい。
【0133】
またたとえば情報出力装置120が、MD(Mini Disk)(登録商標)またはカセットテープなどの音用記憶媒体を再生する音用記憶媒体読取手段を有する場合、操作手段26から音用記憶媒体の再生指令が与えられると、出力すべき情報が映像非表示音情報であることを判断することができる。また音用記憶媒体読取手段に音用記憶媒体が挿入されたことを判断して、音用記憶媒体の再生指令と、出力すべき情報が映像非表示音情報であることを判断してもよい。またたとえばラジオ情報を発生中に、映像系ディスク31aが記憶媒体読取手段24の挿入口32に挿入されることで、モニタ21の自動露出と映像系ディスク31aの再生動作とを行ってもよい。
【0134】
1または複数の情報取得手段のうちで、指定される情報取得手段によって取得される映像情報を表示する表示命令が、操作手段26に入力されると、出力判断手段46は、操作手段26に入力される表示命令に基づいて、指定される情報取得手段によって取得される映像情報を表示すべきことを示す前記映像出力指令を生成する。このように本実施の形態は、出力すべき映像含有情報または音情報を取得可能であれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができ、利用者に要求する操作を減らすことができ、情報出力装置の操作性を向上することができる。
【0135】
また本実施の形態では、情報取得手段の種類について、限定されるものでなく、複数の情報取得手段を併用して有していてもよい。また出力制御装置120は、予め定める条件が成立して、映像表示の終了を判断すると、モニタ21を自動収納してもよい。また第1実施形態の情報出力装置20と同様に、モニタ自動露出動作と、モニタ自動収納動作とを、利用者の好みに応じて自動または手動のいずれかに切換えてもよい。これによってさらに利便性を向上することができる。この場合、取得すべき情報取得手段が複数ある場合、情報取得手段ごとに、モニタの露出動作と収納動作の自動の有無を設定してもよい。またモニタ21を収容状態で、スピーカから音情報を発生させる場合、音情報に関連する関連情報を、サブディスプレイ28に表示させてもよい。また第1実施形態および第2実施形態では、スピーカ22が情報出力装置120と別体に設けられるとしたが、情報出力装置120とスピーカ22とが一体に設けられてもよい。
【0136】
またモニタ21の角度位置が調整可能であって、利用者が操作手段26を操作することによって、モニタ21が露出状態において、利用者が好む設定位置にモニタ21の姿勢が設定される場合、演算手段27は、モニタ21を自動露出した状態で、設定位置にモニタ21の姿勢を調整することが好ましい。これによって利用者は、モニタ21が自動露出した状態から、モニタ21の角度を微調整する手間を省くことができ、さらに操作性を向上することができる。
【0137】
また本実施の形態では、演算手段27には、モニタ21が収納状態にあるか露出状態にあるかを判断するモニタ状態判断部42が設けられたが、モニタ状態判断部42が設けられなくてもよい。この場合、映像を表示すべきことを判断すると、モニタ状態にかかわらず、モニタ21を露出状態とする。また音だけを発生すべきことを判断すると、モニタ状態にかかわらず、モニタ21を収納状態とする。このような構成であっても、上述する効果を達成することができる。また第1実施形態および第2実施形態では、情報出力装置20,120が、モニタ21の自動露出および自動収納の両方を行うとしたが、いずれか一方を行う場合であってもよい。また情報出力装置は、第1実施形態と第2実施形態との構成を両方備えていてもよい。
【0138】
図10は、本発明の第3実施形態である情報出力装置220の構成を示すブロック図である。本発明の第3実施形態である情報出力装置220は、第1実施形態の情報出力装置20と類似した構成を示し、第1実施形態の情報出力装置20と同様の構成については、同様の参照符号を付して、説明を省略する。
【0139】
情報出力装置220は、車両のインパネ部分30に搭載され、車両の周囲の映像をモニタ21に表示する装置である。この場合、車両の周囲を撮像する撮像手段が車両に設けられ、本実施の形態では、撮像手段は車両の後方を撮像する後方監視カメラ54となる。
【0140】
情報出力装置220は、シフトレバーがバック位置に合わされたことを検出するバック走行検出部と、モニタ21と、モニタ変位駆動手段23と、車両の後方を撮像する後方監視カメラ54とを含んで構成される。たとえばバック走行検出部53は、車両に設けられる電子制御ユニット(ECU)によって実現される。バック走行検出部53は、バック走行の開始または準備を判断すると、その後方監視カメラ34によって撮像される映像情報を表示する表示指令を演算手段27に与える。また後方監視カメラ54は、撮像した映像を示す映像情報を演算手段27に与える。
【0141】
演算手段27の出力判断手段46は、バック走行検出部53から表示指令が与えられると、後方監視カメラ54から与えられる映像情報を表示すべきことを判断し、モニタ21に車両後方の映像を表示させる。このとき、演算手段27は、モニタ状態判断部42によって、モニタ21が収納状態であると判断すると、モニタ変位駆動手段23を制御してモニタ21を露出状態にさせて、モニタ21に車両後方の映像を表示させる。これによって利用者は、モニタ21を露出状態とすべき指令を演算手段27に与える必要がなく、利便性を向上することができる。
【0142】
具体的には、運転者がシフトレバーをバック位置に合わせるだけで、車両後方の映像情報をモニタ21に表示させることができ、煩わしい操作を行うことなく、車両の後方を監視することができる。これによって後方移動に関する車両の操作をスムーズに行うことができる。
【0143】
またシフトレバーがパーキング位置に合わせられたり、車両が施錠されたりして、予め定める後方移動完了指令が電子制御ユニットなどから与えられると、演算手段27の出力判断手段46は、モニタ21を自動で収納状態にしてもよい。これによって利便性をさらに向上することができる。なお、第3実施形態の情報出力装置220は、第1または第2実施形態の情報出力装置20,120と兼用して用いられてもよい。
【0144】
図11は、本発明の第4実施形態の情報出力装置320の構成を示すブロック図である。本発明の第4実施形態である情報出力装置320は、予め定める映像を表示するモニタ61を有し、光源の位置に応じてモニタ61の姿勢を調整することができる。本実施の形態では、光源は太陽に設定される。第4実施形態である情報出力装置320は、車両に搭載されるカーオーディオ装置である。
【0145】
情報出力装置320は、モニタ61と、表示情報取得手段62と、操作手段63と、モニタ傾動手段64と、出力制御手段65と、傾動制御手段66と、モニタ傾き検出手段67と、自車位置検出手段68と、時計手段69と、車種情報データベース70と、太陽情報データベース71と、記憶手段72とを含んで構成される。モニタ61は、インパネ部分30に露出した状態で、その姿勢を調整可能に構成される。本実施の形態では、モニタ61は、車両の進行方向に垂直でかつ水平に延びる角変位軸線まわりに角変位可能に構成される。モニタ傾動手段64は、モニタ21を変位駆動するアクチュエータであって、傾動制御手段66から与えられるモニタ傾動指令に基づいて、モニタ61を角変位軸線まわりに角変位駆動する。
【0146】
表示情報取得手段62は、表示すべき映像情報を取得する情報取得手段である。たとえば表示情報取得手段62は、上述する記憶媒体読取手段24またはテレビチューナ51などによって実現される。表示情報取得手段62は、表示すべき映像情報を取得し、取得した情報を出力制御手段65に与える。
【0147】
操作手段63は、利用者からの指令が入力され、入力された所定の指令情報を出力制御手段65に与える。たとえば操作手段63は、スイッチまたはボタンなどの操作部によって実現される。この場合、利用者が所定の操作部を押圧することによって利用者からの指令が入力される。
【0148】
出力制御手段65は、表示情報取得手段62および操作手段63などから与えられる情報に基づいて、モニタ61を制御し、表示すべき映像をモニタ61に表示させる。出力制御手段65は、CPUなどの演算素子を含んで実現され、記憶手段72に予め記憶される動作プログラムを実行することによって、モニタ61の表示を制御することができる。
【0149】
モニタ傾き検出手段67は、モニタ61の角変位軸線まわりの傾きを検出し、検出結果を傾動制御手段66に与える。自車位置検出手段68は、車両の位置および姿勢を検出し、検出結果を傾動制御手段69に与える。たとえば自車位置検出手段68は、車両の絶対位置および絶対姿勢を検出するGPS(Global Positioning System)装置と、車両の相対位置および相対姿勢を検出するための検出手段、たとえば車速パルス検出手段とを含んで構成される。
【0150】
時計手段69は、月日と時刻とをカウントする時計手段であって、傾動制御手段66に現在の月日と時刻とを与える。車種情報データベース70は、車両の窓および屋根の形状と、車両に対するモニタ61の配置位置とを示す車両情報を、車両の種類ごとに記憶する。また太陽情報データベース71は、月日および時刻に応じた太陽の位置を示す太陽情報を記憶する。これら時計手段69、車種情報データベース70および太陽情報データベース71は、傾動制御手段66の要求に従って、カウントまたは記憶する情報を傾動制御手段66に伝える。
【0151】
傾動制御手段66は、モニタ傾き検出手段67、自車位置検出手段68、時計手段69、車種情報データベース70および太陽情報データベース71から与えられる情報に基づいて、モニタ傾動手段64を制御し、モニタ61を傾動駆動させる。傾動制御手段69は、CPUなどの演算素子を含んで実現され、予め定められる動作プログラムを実行することによって、モニタ傾動手段64を制御する。本実施の形態では、傾動制御手段69は、出力制御手段65によってモニタ61に映像が表示される間、モニタ傾動手段64の姿勢を制御する。
【0152】
出力制御手段65および傾動制御手段66は、1つのCPUによって実現されてもよい。この場合、CPUが記憶手段72に記憶される出力制御プログラムを実行することによって、出力制御手段65の機能を実現することができ、CPUが記憶手段72に記憶される傾動制御プログラムを実行することによって、傾動制御手段66の機能を実現することができる。
【0153】
傾動制御手段66は、記憶手段に記憶される傾動制御プログラムを実行することによって、複数の動作部を実現する。具体的には、傾動制御手段66は、自車位置計算部80と、太陽位置計算部81と、モニタ位置計算部82と、モニタ傾動量計算部83と、モニタ傾動指令部84とを実現する。
【0154】
自車位置計算部80は、自車位置検出手段68から与えられる情報に基づいて、緯度および経度で表わされる自車の位置と、車両の進行方向とを計算する。太陽位置計算部81は、時計手段69から与えられる現在の月日と時刻と、太陽情報データベース71に記憶される太陽情報とに基づいて、現在の月日と時刻における太陽の位置を計算する。
【0155】
モニタ位置計算部82は、太陽の位置とモニタ61との相対位置を計算する相対位置計算手段となる。モニタ位置計算部82は、情報出力装置320が搭載される車両の車種情報を、車種情報データベース70から抽出し、車両に対するモニタの位置を計算する。またモニタ傾き検出手段67から与えられる情報からモニタ61の傾斜量を取得する。そして太陽位置計算部81で求めた太陽位置から、太陽の位置に対するモニタ61の位置を計算する。また太陽の位置からモニタ61に向かう光が、車両の屋根で遮られるかどうかを判断する。
【0156】
モニタ傾動量計算部83は、モニタ位置計算部82の計算結果に基づいて、モニタ61の傾動量を決定する。具体的には、太陽光に起因するモニタ61の視認性の低下を可及的に防ぐことができるモニタ61の姿勢を計算する。モニタ傾動指令部84は、モニタ傾動量計算部83によって計算される計算結果を、モニタ傾動指令として、モニタ傾動手段64に与える。
【0157】
図12は、車両90と太陽91とモニタ61を単純化して示す側面図である。たとえば走行方向後方に太陽91が位置し、かつ搭乗者よりも走行方向前方にモニタ61が配置される場合、太陽91からの照射される光94が、モニタ61によって反射して、搭乗者92の頭部93に向かって進む場合がある。この場合、搭乗者92は、太陽光94のモニタ61による反射に起因して、モニタ61に表示される映像を視認することが困難となる。
【0158】
図13は、傾動制御手段66におけるモニタ61の傾動量の計算を説明するための図である。図13(1)、モニタ傾動前の状態を示し、図13(2)は、モニタ傾動後の状態を示す。図13(1)に示すように、傾動制御手段66は、モニタ61の表示画面が、太陽光64に対して垂直または略垂直に延びている状態であると判断すると、モニタ61を角変位軸線L1まわりに角変位させて、モニタ61に対する太陽光64の入射角θを小さくして、入射角θが予め定める範囲内となるように調整する。
【0159】
図14は、傾動制御手段66の制御動作を示すフローチャートである。傾動制御手段66は、ステップc0では、情報出力装置320が搭載される車両90の車種情報を予め取得して、車両90に対するモニタ61の位置が既知となる状態で待機する。そして出力制御手段65から映像表示指令が与えられると、ステップc1に進み、制御動作を開始する。
【0160】
ステップc1では、自車位置検出手段68から与えられる情報に基づいて、車両90の緯度および経度、車両90の走行方向を計算し、ステップc2に進む。ステップc2では、時計手段69から現在の月日と時刻とを取得し、そのときの太陽情報を太陽情報データベース71から抽出する。これによって太陽の位置を計算し、ステップc3に進む。
【0161】
ステップc3では、車種情報から車両に対するモニタ61の位置を計算する。そして以前のステップで求めた、車両位置と、太陽91の位置と、車両90に対するモニタ61の位置とに基づいて、太陽91の位置に対するモニタ61の位置を求める。具体的には、モニタ61に対する太陽光94の入射角θを求め、ステップc4に進む。ステップc4では、太陽光94の入射角θが所定角度未満でなければ所定角度未満となるモニタ61の傾動量を計算する。また太陽光94の入射角θが所定角度未満であればモニタ61の傾動量をゼロと計算する。このようにしてモニタ61の傾動量を計算すると、ステップc5に進む。
【0162】
ステップc5では、ステップc5で計算した傾動量をモニタ傾動手段64に伝え、ステップc6に進む。これによってモニタ傾動手段64は、ステップc4で計算された傾動量に従ってモニタ61を傾動させる。ステップc6では、予め定める終了条件が成立したか否かを判断し、終了条件が成立していると判断すると、ステップc7に進み、制御動作を終了する。また終了条件が成立していないと判断すると、ステップc1に戻り、制御動作を繰返す。
【0163】
たとえば傾動制御手段66は、出力制御手段65から映像停止または映像終了指令が与えられると、終了条件が成立したことを判断する。このほか、傾動制御手段66は、日没時刻を超えていることを判断すると、終了条件が成立したことを判断する。
【0164】
本実施形態によれば、太陽91の位置に対するモニタ61の位置に基づいて、モニタ61を傾動させることができる。これによって太陽光94に起因するモニタ61の視認性の低下を防ぐことができ、モニタ61に表示される映像を見やすくすることができる。また利用者が、太陽光94に起因するモニタ61の視認性の低下を回復するために、モニタ61を傾動させる手間を省くことができ、操作性を向上することができる。また本実施の形態では、モニタ61に表示される映像について限定されず、DVDに記憶されるディスク映像、テレビ放送局から放送されるテレビジョン映像のほか、車両の位置および進路を示すナビゲーション映像であってもよい。
【0165】
車両90に搭載されるモニタ61は、車両90の移動とともに太陽91との相対位置が頻繁に変化する。このような場合に本実施の形態は特に有効である。すなわち搭乗者は、車両90の移動に応じてモニタ61を頻繁に傾動させる手間を省くことができ、操作性を向上することができる。また運転者などは、モニタ61に表示された映像を視認が困難な状態で見ることを我慢する必要がなく、運転にさらに集中することができる。
【0166】
図15は、図12に示す場合に比べて車両90に屋根95が形成される場合を示す図である。傾動制御手段66は、車種情報に基づいて、太陽光94が車両90の屋根95で遮られることを判断すると、太陽光94がモニタ61に入射することがないことを判断する。この場合、モニタ61が予め定める基準姿勢となるように、モニタ61の傾動量を計算する。たとえばモニタ61の基準姿勢は、デフォルトとして決定されていてもよく、搭乗者の好みに応じて予め設定されていてもよい。この場合、太陽光94がモニタ61に入射することがないことを判断して、モニタ61の姿勢を基準姿勢に移行させる。これによって、太陽光94が入射しない場合には、利用者の好みに応じたモニタ姿勢に保つことができ、モニタ61に表示される映像の視認性をさらに向上することができる。
【0167】
同様に、日没時刻を経過すると、モニタ61が基準姿勢を維持するようにモニタ61の傾動量を計算してもよい。また日照センサ、気象情報取得手段などを用いて、雨または曇り、トンネル走行時の場合に、モニタ61が基準姿勢に移行するようにモニタ61の傾動量を計算してもよい。これによって太陽光に起因するモニタ61の視認性の低下をより確実に防ぐことができるとともに、モニタ61の不必要な傾動動作を防ぐことができる。
【0168】
図16は、図12に示す場合に比べて車両90のリアウインドウ96から太陽光94が入射する場合を示す図である。傾動制御手段66は、車種情報に基づくことで、太陽光94が車両90のリアウインドウ96を通過してモニタ61に入射することを判断可能である。この場合についても、太陽光94のモニタ61に対する入射角θが所定角度となるように、モニタ61を傾動させる。このことは、車両90の屋根95に太陽光透過部分であるサンルーフが形成される場合も同様である。
【0169】
このように本実施の形態では、車種情報データベース70から、情報出力装置320が搭載される車両90の情報を取得することができるので、傾動制御手段66は、搭載される車両90の種類に応じてモニタ61の傾動状態を異ならせることができる。これによって車両90に応じたモニタ61の傾動を実現することができ、より正確に太陽91の位置に対するモニタ61の位置を計算することができる。
【0170】
図17は、本実施の形態の変形例を説明するための図である。上述した実施形態では、入射角θがモニタ61に対して垂直または略垂直になることを避けるように、モニタ61を傾動させるとしたがこれに限定されない。たとえば車種情報に基づいて、搭乗者92の頭部93のおおよその位置が把握可能である場合、モニタ61に反射した太陽光94が搭乗者92の頭部93に向かって進むことを回避するようにモニタ61を傾動させてもよい。
【0171】
この場合、傾動制御手段66は、太陽91の位置とモニタ61との位置関係を計算するとともに、モニタ61と搭乗者92の予め定められる身体部位、本実施の形態では頭部位置との位置関係を計算する。傾動制御手段66は、太陽光94がモニタ61によって反射した反射光97は、太陽光94がモニタ61に入射する入射角θ1と等しい角度θ2で反射する。傾動制御手段66は、図17(1)に示すように反射光97が、頭部93に向かって進むことを判断すると、図17(2)に示すように反射光97が頭部93からそれるようにモニタ61を変位駆動する。
【0172】
これによって搭乗者ごとにモニタ61の傾動状態を変化させることができ、太陽光94に起因するモニタ61の視認性の低下をより確実に防止することができる。たとえば傾動制御手段66は、座高などの搭乗者92の個人情報が前もって入力されることで、搭乗者92のおおよその頭部位置を把握することができる。また搭乗者92の頭部位置を撮像する撮像手段を設け、撮像手段に基づいて頭部位置を判断してもよい。またその他の検出手段を用いて頭部位置を判断してもよく、サイドミラーの傾きから搭乗者92である運転者の頭部位置を判断してもよい。またモニタ61を傾動させて、搭乗者92の目線に対してモニタ61が水平または垂直となったことが入力されることで、搭乗者92の頭部位置を把握することができる。
【0173】
また車両の水平面に対する傾斜状態を検出する傾斜状態検出手段、たとえばジャイロセンサが設けられてもよい。これによって水平面に対する車両の傾斜状態を判断することができ、ジャイロセンサの検出結果を考慮することで、太陽91の位置とモニタ61との相対位置をさらに正確に求めることができる。
【0174】
また第4実施形態は、単純には、太陽の位置とモニタ61との相対位置を計算し、計算結果に基づいて、モニタ61を傾動駆動すればよく、その他の構成については限定されない。たとえば太陽情報を求める演算式を記憶してもよく、太陽情報をインターネットなどから入手してもよい。また車種情報は、利用者などによって操作手段63から入力されてもよい。この場合、車種情報をデータベースとして記憶する必要がない。またモニタ61を精度よく傾動させる必要がない場合には、車種にかかわらずに一定に設定される車両情報が与えられてもよい。また光源として太陽光を設定したが、モニタ61から反射する反射光は、太陽光に限定されない。たとえば光源は、月光、車内灯であるルームライトまたは車両後方に位置する他の車両のヘッドランプなどであってもよい。
【0175】
また以上のような第1〜第4実施形態は、本発明の例示に過ぎず、発明の範囲内において構成を限定することができる。たとえば本実施の形態では、情報出力装置20,120,220,320が車両90に設けられるとしたが、車両以外に設けられてもよい。また第1〜第4実施形態の構成は、それぞれ組み合わせて用いることができ、また第1〜第4実施形態を同時に達成することができる。この場合、モニタ変位駆動手段23とモニタ傾動手段64とを1つのアクチュエータで実現することで、情報出力装置を小形化することができる。また出力制御手段65と、傾動制御手段66とを1つの手段によっても実現することができる。また本実施の形態において、モニタ61の変位動作は一例である。たとえば第4実施形態のみの構成が達成される場合には、モニタ61はインパネ部分30に収納される構成でなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0176】
【図1】本発明の第1実施形態である情報出力装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】情報出力装置20が設けられた車両のインストメントパネル部分30を示す正面図である。
【図3】モニタ21が表示状態にある場合の情報出力装置20を示す側面図である。
【図4】情報出力装置20を示す正面図である。
【図5】演算手段27の制御動作を示すフローチャートである。
【図6】ステップa8を経て映像系ディスク31aを再生する場合の、モニタ21の変位駆動状態を説明するための斜視図である。
【図7】ステップa6を経て映像非表示音系ディスク31bを再生する場合の、モニタ21の変位駆動動作を説明するための斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態である情報出力装置120の構成を示すブロック図である。
【図9】演算手段27の制御動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施形態である情報出力装置220の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第4実施形態の情報出力装置320の構成を示すブロック図である。
【図12】車両90と太陽91とモニタ61を単純化して示す側面図である。
【図13】傾動制御手段66におけるモニタ61の傾動量の計算を説明するための図である。
【図14】傾動制御手段66の制御動作を示すフローチャートである。
【図15】図12に示す場合に比べて車両に屋根が形成される場合を示す図である。
【図16】図12に示す場合に比べて車両のリアウインドウ96から太陽光が入射する場合を示す図である。
【図17】本実施の形態の変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0177】
20 情報出力装置
21 モニタ
22 スピーカ
23 モニタ変位駆動手段
24 記憶媒体読取手段
25 挿入検知センサ
26 操作手段
27 出力制御手段
28 記憶手段
29 筐体
30 インパネ部分
31 ディスク




 

 


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