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盗難防止装置および盗難防止システム - 富士通テン株式会社
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発明の名称 盗難防止装置および盗難防止システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−145199(P2007−145199A)
公開日 平成19年6月14日(2007.6.14)
出願番号 特願2005−342959(P2005−342959)
出願日 平成17年11月28日(2005.11.28)
代理人 【識別番号】100075557
【弁理士】
【氏名又は名称】西教 圭一郎
発明者 高須賀 礼文
要約 課題
車両の盗難を防止することができるともに、車両使用者の利便性の向上を図ることができる盗難防止装置および盗難防止システムを提供する。

解決手段
携帯電話装置3または携帯電子キー装置4から送信される信号であって、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を行わせる指令を表す判定指令信号が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12、あるいは第2盗難防止用アンテナ16および第2盗難防止用通信部15によって受信されたとき、セキュリティECU20によって、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作が開始される。セキュリティECU20によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置、具体的にはエンジンが作動され、セキュリティECU20によって合致しないと判定されたとき、エンジンの作動が禁止される。
特許請求の範囲
【請求項1】
外部装置と通信するための通信手段と、
予め定める車両使用者を識別する情報を、記憶識別情報として記憶する記憶手段と、
前記車両使用者を識別する情報を、入力識別情報として入力するための識別情報入力手段と、
識別情報入力手段によって入力される入力識別情報と、記憶手段に記憶される記憶識別情報とが合致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定動作を行わせる指令を表す判定指令信号を、通信手段によって受信したとき、前記判定手段による判定動作を開始させる判定開始手段と、
判定手段によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置を作動させ、判定手段によって合致しないと判定されたとき、車両付設の装置の作動を禁止させる制御手段とを含むことを特徴とする盗難防止装置。
【請求項2】
前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を停止させる指令を表す停止指令信号を入力するための停止指令入力手段をさらに含み、
前記判定手段は、入力識別情報と記憶識別情報とが合致すると判定され、かつ停止指令入力手段によって停止指令信号が入力されたとき、判定動作を停止することを特徴とする請求項1記載の盗難防止装置。
【請求項3】
外部装置と通信するための通信手段と、
予め定める車両使用者を識別する情報を、記憶識別情報として記憶する記憶手段と、
前記車両使用者を識別する情報を、入力識別情報として入力するための識別情報入力手段と、
識別情報入力手段によって入力される入力識別情報と、記憶手段に記憶される記憶識別情報とが合致するか否かを判定する判定手段と、
車両の位置を検出する位置検出手段と、
予め定める車両の移動可能な領域を設定する領域設定手段と、
位置検出手段によって検出される車両の位置が、領域設定手段によって設定される領域から外れているか否かを判定する領域判定手段と、
領域判定手段によって車両の位置が領域から外れていることが判定されたとき、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を開始させる判定開始手段と、
判定手段によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置を作動させる制御を行い、判定手段によって合致しないと判定されたとき、車両付設の装置の作動を禁止させる制御を行うとともに、位置検出手段によって検出される車両の位置が領域設定手段によって設定される領域から外れていることを表す情報を外部装置に送信するように、通信手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする盗難防止装置。
【請求項4】
外部装置と通信するための通信手段と、
予め定める車両使用者を識別する情報を、記憶識別情報として記憶する記憶手段と、
前記車両使用者を識別する情報を、入力識別情報として入力するための識別情報入力手段と、
識別情報入力手段によって入力される入力識別情報と、記憶手段に記憶される記憶識別情報とが合致するか否かを判定する判定手段と、
車両の移動距離を検出する距離検出手段と、
予め定める車両の移動距離を設定する距離設定手段と、
距離検出手段によって検出される車両の移動距離が、距離設定手段によって設定される車両の移動距離を超えているか否かを判定する距離判定手段と、
距離判定手段によって車両の移動距離が設定された車両の移動距離を超えていることが判定されたとき、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を開始させる判定開始手段と、
判定手段によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置を作動させる制御を行い、判定手段によって合致しないと判定されたとき、車両付設の装置の作動を禁止させる制御を行うとともに、距離検出手段によって検出される車両の移動距離が距離設定手段によって設定される車両の移動距離を超えていることを表す情報を外部装置に送信するように、通信手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする盗難防止装置。
【請求項5】
時刻を表す時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を停止させる時間を設定する時間設定手段と、
時刻情報取得手段によって取得される時刻情報が表す時刻が、時間設定手段によって設定される時間に含まれているか否かを判定する時間判定手段と、
時刻情報取得手段によって取得される時刻情報が表す時刻が、時間設定手段によって設定される時間に含まれていることが、時間判定手段によって判定されたとき、前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を停止させる判定動作停止手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1または3記載の盗難防止装置。
【請求項6】
車両の停止状態を検出する停止状態検出手段をさらに含み、
前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致しないと判定され、かつ停止状態検出手段によって車両の停止状態が検出されたとき、前記制御手段は、車両の走行を阻止する走行阻止状態になるように車両付設の装置を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の盗難防止装置。
【請求項7】
車室内の撮像対象を撮像する撮像手段と、
撮像手段によって撮像された撮像対象の画像を表す画像情報を記憶する画像情報記憶手段と、
前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を停止している状態で、車両付設の装置が作動されたとき、撮像手段によって車室内の運転者を撮像させ、撮像された画像を表す画像情報を画像情報記憶手段に記憶させ、外部装置から、画像情報の送信指令を表す送信指令信号を、通信手段によって受信したとき、画像情報記憶手段に記憶される画像情報を、通信手段によって外部装置へ送信させる画像制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の盗難防止装置。
【請求項8】
装着可能に設けられる記録媒体に予め記録されている車両および車両使用者を識別する識別情報を読取る読取手段と、
読取手段によって読取られた識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を外部装置に送信するように、通信手段を制御する通信制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の盗難防止装置。
【請求項9】
外部装置と、外部装置と通信可能に構成される盗難防止装置とを含む盗難防止システムであって、
盗難防止装置と通信するための外部用通信手段を有する外部装置と、
請求項1,3,4のいずれか1つに記載の盗難防止装置とを含むことを特徴とする盗難防止システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば車両の盗難を防止する盗難防止装置および盗難防止システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両の盗難を防止する従来技術として、イモビライザシステムによって車両のキーが正規のキーであるか否かの照合を行うことによって車両の盗難を防止する技術、ガラス割れセンサおよび侵入センサなどによって車室内の物品の盗難を防止する技術、ならびに傾斜センサによって車両の盗難およびタイヤの盗難を防止する技術が知られている。しかし従来技術において、車両のキーが盗まれた場合には、車両の盗難防止および物品の盗難防止のためにイモビライザシステムおよび各センサを備えていても無意味になってしまう。
【0003】
このような問題点を解消し、かつ車両の盗難を防止する技術として、指紋および虹彩などの生体情報またはパスワードなどの識別情報に基づいて個人認証をして、運転者が特定の運転者であるか否かを識別し、特定の運転者以外の第三者によるエンジンの始動などを抑制する技術が、特許文献1,2に記載されている。
【0004】
特許文献1に記載の電子キー装置では、車両情報処理手段に記憶されている設定コードデータと電子キーに記憶されているコードデータとを比較して、両コードデータが一致すると、運転者の生体情報と電子キーに記憶されている生体情報とを比較して、両生体情報が一致した場合にエンジン始動許可信号を出力するように構成される。特許文献2に記載の機器操作権管理システムでは、運転者の生体認証情報と免許証に記載の生体認証情報とを比較して同一であるか否かの判断をし、運転者の生体認証情報と免許証に記載の生体認証情報とが一致しないとき、エンジン始動を抑制するように構成される。
【0005】
また車両に搭載される機器を遠隔操作する従来技術が、特許文献3,4に記載されている。特許文献3に記載の車両用遠隔操作装置では、携帯電話の指紋センサによって検出された指紋情報と、予め定められた基準の指紋情報とが同等な場合に、車載機と携帯電話との通信を許可するように構成される。特許文献4に記載の車両遠隔操作システムでは、車両または車両のキーが盗まれた場合、車両または車両のキーの所有者が携帯電話によって所定の操作をすると、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ、サンルーフ開閉装置、トランク開閉装置またはエンジンなどの車両に搭載された複数の機器のうち少なくとも一つの機器を機能させなくすることを要求する要求信号が基地局に送信される。要求信号を受信した基地局は、データセンタからの指示に基づいて、当該要求を実現するためのコマンド信号を車両の通信ECUに対して送信する。そしてリモートECUが、コマンド信号に基づいて各ECUを制御することによって、前記複数の機器のうち少なくとも一つの機器を機能させないように構成される。
【0006】
【特許文献1】特開2000−311220号公報
【特許文献2】特開2000−352245号公報
【特許文献3】特開2004−224204号公報
【特許文献4】特開2005−97835号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述の特許文献1に記載の電子キー装置および特許文献2に記載の機器操作権管理システムでは、生体情報に基づいて個人認証をして、運転者が特定の運転者であるか否かを識別し、特定の運転者以外の第三者によるエンジンの始動などを抑制するように構成されているけれども、運転者は車両を運転するたびに個人認証をしなければならず、運転者にとって個人認証の処理操作が煩雑であり、利便性が低いという問題がある。
【0008】
またホテルの従業員に車両を預けて駐車場に駐車してもらう場合、個人認証機能を作動させている状態ではエンジンの始動などが抑制されてしまい、車両を移動させることができなくなるので、個人認証機能の作動を停止させてから従業員に車両を預けることになる。しかし個人認証機能の作動を停止させてしまうと、車両付設の装置の作動を抑制させることができず、車両の盗難を防止することができなくなるという問題がある。またこの問題を解消するためには、運転者がホテルの従業員に車両を預けて駐車場に駐車してもらった後で、駐車されている自分の車両に行き、個人認証機能を作動させる操作をしなければならないので、利便性が低いという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、車両の盗難を防止することができるともに、車両使用者の利便性の向上を図ることができる盗難防止装置および盗難防止システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明(1)は、外部装置と通信するための通信手段と、
予め定める車両使用者を識別する情報を、記憶識別情報として記憶する記憶手段と、
前記車両使用者を識別する情報を、入力識別情報として入力するための識別情報入力手段と、
識別情報入力手段によって入力される入力識別情報と、記憶手段に記憶される記憶識別情報とが合致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定動作を行わせる指令を表す判定指令信号を、通信手段によって受信したとき、前記判定手段による判定動作を開始させる判定開始手段と、
判定手段によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置を作動させ、判定手段によって合致しないと判定されたとき、車両付設の装置の作動を禁止させる制御手段とを含むことを特徴とする盗難防止装置である。
【0011】
また本発明(2)は、前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を停止させる指令を表す停止指令信号を入力するための停止指令入力手段をさらに含み、
前記判定手段は、入力識別情報と記憶識別情報とが合致すると判定され、かつ停止指令入力手段によって停止指令信号が入力されたとき、判定動作を停止することを特徴とする。
【0012】
また本発明(3)は、外部装置と通信するための通信手段と、
予め定める車両使用者を識別する情報を、記憶識別情報として記憶する記憶手段と、
前記車両使用者を識別する情報を、入力識別情報として入力するための識別情報入力手段と、
識別情報入力手段によって入力される入力識別情報と、記憶手段に記憶される記憶識別情報とが合致するか否かを判定する判定手段と、
車両の位置を検出する位置検出手段と、
予め定める車両の移動可能な領域を設定する領域設定手段と、
位置検出手段によって検出される車両の位置が、領域設定手段によって設定される領域から外れているか否かを判定する領域判定手段と、
領域判定手段によって車両の位置が領域から外れていることが判定されたとき、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を開始させる判定開始手段と、
判定手段によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置を作動させる制御を行い、判定手段によって合致しないと判定されたとき、車両付設の装置の作動を禁止させる制御を行うとともに、位置検出手段によって検出される車両の位置が領域設定手段によって設定される領域から外れていることを表す情報を外部装置に送信するように、通信手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする盗難防止装置である。
【0013】
また本発明(4)は、外部装置と通信するための通信手段と、
予め定める車両使用者を識別する情報を、記憶識別情報として記憶する記憶手段と、
前記車両使用者を識別する情報を、入力識別情報として入力するための識別情報入力手段と、
識別情報入力手段によって入力される入力識別情報と、記憶手段に記憶される記憶識別情報とが合致するか否かを判定する判定手段と、
車両の移動距離を検出する距離検出手段と、
予め定める車両の移動距離を設定する距離設定手段と、
距離検出手段によって検出される車両の移動距離が、距離設定手段によって設定される車両の移動距離を超えているか否かを判定する距離判定手段と、
距離判定手段によって車両の移動距離が設定された車両の移動距離を超えていることが判定されたとき、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を開始させる判定開始手段と、
判定手段によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置を作動させる制御を行い、判定手段によって合致しないと判定されたとき、車両付設の装置の作動を禁止させる制御を行うとともに、距離検出手段によって検出される車両の移動距離が距離設定手段によって設定される車両の移動距離を超えていることを表す情報を外部装置に送信するように、通信手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする盗難防止装置である。
【0014】
また本発明(5)は、時刻を表す時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を停止させる時間を設定する時間設定手段と、
時刻情報取得手段によって取得される時刻情報が表す時刻が、時間設定手段によって設定される時間に含まれているか否かを判定する時間判定手段と、
時刻情報取得手段によって取得される時刻情報が表す時刻が、時間設定手段によって設定される時間に含まれていることが、時間判定手段によって判定されたとき、前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を停止させる判定動作停止手段とをさらに含むことを特徴とする。
【0015】
また本発明(6)は、車両の停止状態を検出する停止状態検出手段をさらに含み、
前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致しないと判定され、かつ停止状態検出手段によって車両の停止状態が検出されたとき、前記制御手段は、車両の走行を阻止する走行阻止状態になるように車両付設の装置を制御することを特徴とする。
【0016】
また本発明(7)は、車室内の撮像対象を撮像する撮像手段と、
撮像手段によって撮像された撮像対象の画像を表す画像情報を記憶する画像情報記憶手段と、
前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を停止している状態で、車両付設の装置が作動されたとき、撮像手段によって車室内の運転者を撮像させ、撮像された画像を表す画像情報を画像情報記憶手段に記憶させ、外部装置から、画像情報の送信指令を表す送信指令信号を、通信手段によって受信したとき、画像情報記憶手段に記憶される画像情報を、通信手段によって外部装置へ送信させる画像制御手段とをさらに含むことを特徴とする。
【0017】
また本発明(8)は、装着可能に設けられる記録媒体に予め記録されている車両および車両使用者を識別する識別情報を読取る読取手段と、
読取手段によって読取られた識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を外部装置に送信するように、通信手段を制御する通信制御手段とをさらに含むことを特徴とする。
【0018】
また本発明(9)は、外部装置と、外部装置と通信可能に構成される盗難防止装置とを含む盗難防止システムであって、
盗難防止装置と通信するための外部用通信手段を有する外部装置と、
前記盗難防止装置とを含むことを特徴とする盗難防止システムである。
【発明の効果】
【0019】
本発明(1)によれば、記憶手段には、予め定める車両使用者を識別する情報が、記憶識別情報として記憶される。識別情報入力手段によって、車両使用者を識別する情報が、入力識別情報として入力される。識別情報入力手段によって入力される入力識別情報と、記憶手段に記憶される記憶識別情報とが合致するか否かは、判定手段によって判定される。外部装置から送信される信号であって、前記判定手段による判定動作を行わせる指令を表す判定指令信号が、通信手段によって受信されたとき、前記判定手段による判定動作が、判定開始手段によって開始される。判定手段によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置が作動され、判定手段によって合致しないと判定されたとき、車両付設の装置の作動が禁止される。
【0020】
したがって予め定める車両使用者が、たとえば車両から離れた位置にいる場合、外部装置によって判定指令信号を盗難防止装置に送信することによって、判定手段による判定動作を開始させることができ、判定手段によって合致しないと判定されたとき、車両付設の装置の作動を禁止させることができる。これによって車両使用者の利便性を向上することができるとともに、車両使用者以外の第三者による車両の盗難を防止することができる。
【0021】
また本発明(2)によれば、判定手段によって入力識別情報と記憶識別情報とが合致すると判定され、かつ停止指令入力手段によって停止指令信号が入力されたとき、判定動作が停止する。したがって車両使用者が予め定める車両使用者である場合は、判定手段によって入力識別情報と記憶識別情報とが合致すると判定されるので、停止指令入力手段によって停止指令信号を入力することによって、判定手段による判定動作を停止させることができる。
【0022】
これに対して予め定める車両使用者以外の第三者が車両を使用している場合は、判定手段によって入力識別情報と記憶識別情報とが合致しないと判定されるので、停止指令入力手段によって停止指令信号が入力されたとしても、判定手段による判定動作が第三者によって不所望に停止させられることを防ぐことができ、さらに車両付設の装置の作動を禁止させることができる。これによって車両使用者の利便性を向上することができるとともに、車両使用者以外の第三者による車両の盗難を防止することができる。
【0023】
また本発明(3)によれば、記憶手段には、予め定める車両使用者を識別する情報が、記憶識別情報として記憶される。識別情報入力手段によって、車両使用者を識別する情報が、入力識別情報として入力される。識別情報入力手段によって入力される入力識別情報と、記憶手段に記憶される記憶識別情報とが合致するか否かは、判定手段によって判定される。車両の位置は、位置検出手段によって検出され、予め定める車両の移動可能な領域は、領域設定手段によって設定される。位置検出手段によって検出される車両の位置が、領域設定手段によって設定される領域から外れているか否かは、領域判定手段によって判定される。
【0024】
領域判定手段によって、車両の位置が領域設定手段によって設定される領域から外れていることが判定されたとき、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作が、判定開始手段によって開始される。判定手段によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置が作動され、判定手段によって合致しないと判定されたとき、車両付設の装置の作動が禁止されるとともに、位置検出手段によって検出される車両の位置が領域設定手段によって設定される領域から外れていることを表す情報が、通信手段によって外部装置に送信される。
【0025】
したがって領域設定手段によって予め車両の移動領域を設定することによって、予め定める車両使用者の車両が、車両使用者以外の第三者によって盗難された場合でも、領域判定手段によって車両の位置が領域設定手段によって設定される前記予め定める領域から外れていることが判定されたときに、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定手段による判定動作を開始させることができる。さらに判定手段によって合致しないと判定されたときには、車両付設の装置の作動を禁止させることができるので、車両使用者以外の第三者による車両の盗難を防止することができる。
【0026】
また本発明では、領域判定手段によって前記車両の位置が領域設定手段によって設定される前記予め定める領域から外れていることが判定されたとき、判定手段による判定動作を開始させることができるので、たとえばホテルの従業員に車両を預けて駐車場に駐車してもらうとき、前記従来技術とは異なり、車両使用者がホテルの従業員に車両を駐車してもらった後で、駐車されている自分の車両に行き、判定手段による判定動作を開始させる操作をする必要がない。したがって車両使用者の利便性を向上することができる。
【0027】
さらに判定手段によって合致しないと判定されたときは、前記車両の位置が領域設定手段によって設定される領域から外れていることを表す情報が、通信手段によって外部装置に送信されるので、外部装置の利用者、たとえば予め定める車両使用者は、盗難防止装置から送信される情報、具体的には車両の位置が予め設定される領域から外れていることを表す情報に基づいて、自分の車両が盗難されたことを即座に把握することができる。これによって予め定める車両使用者は、自分の車両が盗難されたことを警察に通報するなどの処理を迅速に行うことができる。
【0028】
また本発明(4)によれば、記憶手段には、予め定める車両使用者を識別する情報が、記憶識別情報として記憶される。識別情報入力手段によって、車両使用者を識別する情報が、入力識別情報として入力される。識別情報入力手段によって入力される入力識別情報と、記憶手段に記憶される記憶識別情報とが合致するか否かは、判定手段によって判定される。車両の移動距離は、距離検出手段によって検出され、予め定める車両の移動距離は、距離設定手段によって設定される。距離検出手段によって検出される車両の移動距離が、距離設定手段によって設定される車両の移動距離を超えているか否かは、距離判定手段によって判定される。
【0029】
距離判定手段によって、車両の移動距離が設定された車両の移動距離を超えていることが判定されたとき、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作が、判定開始手段によって開始される。判定手段によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置が作動され、判定手段によって合致しないと判定されたとき、車両付設の装置の作動が禁止されるとともに、距離検出手段によって検出される車両の移動距離が距離設定手段によって設定される車両の移動距離を超えていることを表す情報が、通信手段によって外部装置に送信される。
【0030】
したがって距離設定手段によって予め車両の移動距離を設定することによって、予め定める車両使用者の車両が、車両使用者以外の第三者によって盗難された場合でも、距離判定手段によって車両の移動距離が設定された車両の移動距離を超えていることが判定されたときに、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定手段による判定動作を開始させることができる。さらに判定手段によって合致しないと判定されたときには、車両付設の装置の作動を禁止させることができるので、車両使用者以外の第三者による車両の盗難を防止することができる。
【0031】
また本発明では、距離判定手段によって前記検出される車両の移動距離が距離設定手段によって設定される車両の移動距離を超えていることが判定されたとき、判定手段による判定動作を開始させることができるので、たとえばホテルの従業員に車両を預けて駐車場に駐車してもらうとき、前記従来技術とは異なり、車両使用者がホテルの従業員に車両を駐車してもらった後で、駐車されている自分の車両に行き、判定手段による判定動作を開始させる操作をする必要がない。したがって車両使用者の利便性を向上することができる。
【0032】
さらに判定手段によって合致しないと判定されたときは、前記検出される車両の移動距離が距離設定手段によって設定される車両の移動距離を超えていることを表す情報が、通信手段によって外部装置に送信されるので、外部装置の利用者、たとえば予め定める車両使用者は、盗難防止装置から送信される情報、具体的には車両の移動距離が予め設定される移動距離を超えていることを表す情報に基づいて、自分の車両が盗難されたことを即座に把握することができる。これによって予め定める車両使用者は、自分の車両が盗難されたことを警察に通報するなどの処理を迅速に行うことができる。
【0033】
また本発明(5)によれば、時刻を表す時刻情報は、時刻情報取得手段によって取得される。入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を停止させる時間は、時間設定手段によって設定される。時刻情報取得手段によって取得される時刻情報が表す時刻が、時間設定手段によって設定される時間に含まれているか否かは、時間判定手段によって判定される。時刻情報取得手段によって取得される時刻情報が表す時刻が、時間設定手段によって設定される時間に含まれていることが、時間判定手段によって判定されたとき、前記入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作が、判定動作停止手段によって停止される。
【0034】
したがって予め定める車両使用者は、判定手段による判定動作を停止させるにあたって、予め時間設定手段によって、判定手段による判定動作を停止させる時間を設定するだけで、その設定された時間における判定動作を停止させることができる。換言すると、判定手段による判定動作を停止させるたびに、判定動作を停止させる指令を表す停止指令信号の入力操作をする必要がない。これによって予め定める車両使用者の利便性をさらに向上することができる。
【0035】
また本発明(6)によれば、入力識別情報と記憶識別情報とが合致しないと判定され、かつ停止状態検出手段によって車両の停止状態が検出されたとき、車両の走行を阻止する走行阻止状態になるように、車両付設の装置が制御されるので、予め定める車両使用者の車両が、車両使用者以外の第三者によって盗難された場合でも、車両を盗難した前記第三者が車両を走行させて逃亡することを有効に阻止することができる。
【0036】
さらに車両付設の装置は、車両の停止状態が検出されてから、車両の走行を阻止するように制御されるので、車両の走行中に予告なく車両の走行が阻止されて周囲の交通に悪影響を及ぼすことを防ぐことができる。
【0037】
また本発明(7)によれば、車室内の撮像対象は、撮像手段によって撮像される。撮像手段によって撮像された撮像対象の画像を表す画像情報は、画像情報記憶手段に記憶される。入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作が停止している状態で、車両付設の装置が作動されたとき、画像制御手段が撮像手段によって車室内の運転者を撮像させ、撮像された画像を表す画像情報を画像情報記憶手段に記憶させる。外部装置から、画像情報の送信指令を表す送信指令信号が、通信手段によって受信されたとき、画像制御手段が画像情報記憶手段に記憶される画像情報を、通信手段によって外部装置に送信させる。
【0038】
したがって予め定める車両使用者は、自分の車両が第三者に盗難された場合、外部装置によって送信指令信号を盗難防止装置に送信することによって、撮像手段によって撮像された車室内の運転者の画像を表す画像情報を取得することができる。これによって予め定める車両使用者は、取得した画像情報に基づいて、運転者が車両の使用を認めた者であるか否かを判断することができる。車両の使用を認めた者ではないと判断したとき、予め定める車両使用者は、取得した画像情報が表す画像を提示して自分の車両が盗難されたことを警察に通報するなどの処理を迅速に行うことができる。
【0039】
また本発明(8)によれば、装着可能に設けられる記録媒体に予め記録されている車両および車両使用者を識別する識別情報は、読取手段によって読取られる。識別情報記憶手段には、読取手段によって読取られた識別情報が記憶される。通信制御手段は、識別情報記憶手段に記憶されている識別情報を、通信手段によって外部装置に送信させる。
【0040】
したがって予め定める車両使用者を識別する識別情報が記憶手段に記憶されていない場合でも、読取手段によって読取られて識別情報記憶手段に記憶される識別情報と、識別情報入力手段によって入力される入力識別情報とが合致するときは、車両の使用が可能となるので、予め識別情報を記憶手段に記憶させる手間を省くことができ、車両使用者の利便性を向上することができる。
【0041】
また読取手段によって読取られて、識別情報記憶手段に記憶される識別情報と、識別情報入力手段によって入力される入力識別情報との合致および不合致のいずれの場合であっても、識別情報記憶手段に記憶される識別情報が、通信手段によって外部装置に送信されるので、外部装置の利用者、たとえば予め定める車両使用者は、自分以外に車両を使用している者の識別情報を確実に把握することができる。これによって予め定める車両使用者は、取得した識別情報を確認することによって、車両の使用を許可していない第三者によって車両が使用されているか否か、換言すると自分の車両が盗難されているか否かを即座に判断することができる。したがって自分の車両が盗難されていると判断したとき、予め定める車両使用者は、取得している識別情報および自分の車両が盗難されたことを警察に通報するなどの処理を迅速に行うことができる。
【0042】
また本発明(9)によれば、前述のような外部装置と盗難防止装置とを含む盗難防止システムを実現することができる。したがって前述のような各効果を達成可能な盗難防止システムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
図1は、本発明の実施の一形態である盗難防止システム1の構成を示すブロック図である。盗難防止システム1は、盗難防止装置2、外部装置である携帯電話装置3および携帯電子キー装置4を含んで構成される。盗難防止装置2は、車両に設けられる。携帯電話装置3および携帯電子キー装置4は、車両使用者が携帯可能である。
【0044】
盗難防止装置2は、生体認証センサ11、第1盗難防止用通信部12、汎地球測位システム(Global Positioning System;略称:GPS)用アンテナ13、第1盗難防止用アンテナ14、第2盗難防止用通信部15、第2盗難防止用アンテナ16、盗難防止用操作部17、盗難防止用表示部18、カードリーダ19、セキュリティECU(Electronic
Control Unit)20、盗難防止用記憶部21、電荷結合素子(Charge Coupled Device;略称:CCD)カメラ37およびフラッシュメモリ38を含んで構成される。なお、第1盗難防止用通信部12および第2盗難防止用通信部15のいずれか一方のみを含む構成とすることも可能である。
【0045】
生体認証センサ11は、指紋センサ、虹彩センサおよび静脈センサのうち少なくともいずれか1つによって実現され、指紋、虹彩または掌の静脈などの生物個体が持つ特性の情報が検出可能に構成されている。生体認証センサ11では、たとえば指紋センサによって検出される指紋を表す指紋情報、虹彩センサによって検出される虹彩を表す虹彩情報および静脈センサによって検出される掌の静脈を表す静脈情報のうちいずれか1つを、入力生体情報としてセキュリティECU20に与える。
【0046】
生体認証センサ11には、生体認証センサ11の電源をオンまたはオフさせるためのスイッチ部が設けられている。スイッチ部を操作することによって、生体認証センサ11に電源オン信号が入力されると、生体情報の検出動作を開始できるように構成され、生体認証センサ11に電源オフ信号が入力されると、後述する判定動作によって入力識別情報と記憶識別情報とが合致したときに、生体情報の検出動作を停止することができるように構成されている。
【0047】
第1盗難防止用通信部12は、GPS用アンテナ13を介してGPS用衛星から送信される電波信号を受信する。第1盗難防止用通信部12は、受信した電波信号に基づいて、GPS用衛星に搭載されている原子時計に同期した時刻信号を生成し、この時刻信号に基づいて、時刻を表す時刻情報を生成する。第1盗難防止用通信部12は、GPS用アンテナ13を介して受信した電波信号に基づいて、車両の位置を表す位置情報を生成する。第1盗難防止用通信部12は、生成した時刻情報および位置情報をセキュリティECU20に与える。
【0048】
第1盗難防止用通信部12は、第1盗難防止用アンテナ14を介して、携帯電話装置3から送信される識別コード(以下、単に「送信識別コード」という場合がある)、パスワードおよび判定指令信号を受信し、受信した送信識別コード、パスワードおよび判定指令信号をセキュリティECU20に与える。
【0049】
第1盗難防止用通信部12は、セキュリティECU20の指令に従って、第1盗難防止用アンテナ14を介して、車両位置が設定領域外であることを表す情報、移動距離が設定移動距離を超えていることを表す情報、車両の位置情報、画像情報、およびカードリーダ19によって読取られた記録媒体の識別情報を携帯電話装置3に送信する。
【0050】
第2盗難防止用通信部15は、第2盗難防止用アンテナ16を介して、携帯電子キー装置4から送信される送信識別コード、パスワードおよび判定指令信号を受信し、受信したパスワード、送信識別コードおよび判定指令信号をセキュリティECU20に与える。
【0051】
ここでパスワードとは、後述する判定動作によって、セキュリティECU20のセキュリティ用記憶部 に記憶されるパスワードと照合するときに用いられる情報である。送信識別コードとは、携帯電話装置3または携帯電子キー装置4を識別するために割当てられている装置固有のコードである。判定指令信号とは、携帯電話装置3または携帯電子キー装置4から盗難防止装置2に送信されてセキュリティECU20に入力されるパスワード、および生体認証センサ11からセキュリティECU20に入力される入力生体情報(以下、単に「入力識別情報」という場合がある)と、後述するセキュリティECU20のセキュリティ用記憶部に予め記憶されるパスワードおよび予め記憶される記憶生体情報(以下、単に「記憶識別情報」という場合がある)とが合致するか否かの判定動作(以下、単に「判定動作」という場合がある)を開始させる指令を表す信号である。
【0052】
盗難防止用操作部17は、複数の操作片を有する操作入力キーを含む。操作入力キーが操作されることによって、数字情報、文字情報および盗難防止装置2への指示情報などの所定の情報など、操作に応じた情報を表す信号を生成してセキュリティECU20に与える。したがって利用者は、盗難防止用操作部17の操作入力キーを操作して、盗難防止装置2に情報を入力することができる。
【0053】
盗難防止用操作部17は、車両の移動可能な領域を設定するとき、車両の移動距離を設定するとき、判定動作を停止させる時刻および時間帯を表す停止時間を設定するとき、判定動作のエラー時に、判定動作の繰返し回数を設定するとき、ならびに入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を停止させるときなどに操作される。
【0054】
車両の移動可能な領域を設定するときには、盗難防止用操作部17が操作されて、車両の停車位置を中心とした半径距離を表す数値情報、ならびに郵便番号、住所および市外局番、市内局番などの電話番号を表す情報(以下、「設定領域情報」という場合がある)が入力される。
【0055】
車両の移動距離を設定するとき、判定動作の停止時間を設定するとき、および判定動作の繰返し回数を設定するときには、盗難防止用操作部17が操作されて、車両の移動距離を表す数字情報(以下、単に「設定距離情報」という場合がある)、判定動作の停止時間を表す数字情報(以下、単に「設定停止時間情報」という場合がある)および判定回数を表す数字情報(以下、単に「判定回数情報」という場合がある)が入力される。盗難防止用操作部17が操作されて入力された前記設定領域情報、設定距離情報、設定停止時間情報および判定回数情報は、セキュリティECU20に与えられる。
【0056】
判定動作を停止させるとき、盗難防止用操作部17が操作されて、判定動作を停止させる指令を表す信号(以下、単に「停止指令信号」という場合がある)が入力され、セキュリティECU20に与えられる。
【0057】
盗難防止用表示部18は、たとえばカラー表示可能な半透過半反射型液晶表示素子によって実現され、文字画像、静止画像および動画像を含む画像を表示する。盗難防止用表示部18には、セキュリティECU20の判定動作による判定結果を表す情報、盗難防止用操作部17によって入力される情報および地図情報などが表示される。また盗難防止用表示部18には、セキュリティECU20の指令に従って、生体認証センサ11への識別情報の入力要求指示を表す情報が表示される。盗難防止用表示部18は、カラー表示または白黒表示可能な透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence;略称:EL)素子および白黒表示可能な半透過半反射型液晶表示素子などによっても実現できる。
【0058】
カードリーダ19は、装着された記録媒体に記録されている生体情報および識別コードなどの識別情報を読取り可能に構成されている。カードリーダ19は、装着された記録媒体の識別情報を読取り、セキュリティECU20に与える。
【0059】
セキュリティECU20は、セキュリティ用中央演算処理装置(以下、単に「セキュリティ用CPU」という場合がある)、セキュリティ用記憶部およびタイマを含むマイクロコンピュータによって構成される。セキュリティ用記憶部には、盗難防止装置2を動作させるための制御プログラムが記憶されている。またセキュリティ用記憶部には、盗難防止装置2と無線通信可能に構成される予め定める携帯電話装置3および携帯電子キー装置4と照合するための予め定めるパスワードが、記憶パスワードとして記憶され、さらに予め定める車両使用者を識別するための生体情報が、記憶生体情報として記憶される。
【0060】
セキュリティECU20は、生体認証センサ11から与えられる入力生体情報と、セキュリティ用記憶部に記憶されている記憶生体情報とを照合して、入力生体情報と記憶生体情報とが合致するか否かを判定し、その判定結果を盗難防止用表示部18に出力する。具体的に述べると、セキュリティECU20は、たとえば入力生体情報および記憶生体情報が指紋情報である場合、パターンマッチング法によって指紋の紋様パターンを特徴情報として捉え、入力指紋情報と記憶指紋情報とを照合して合致しているか否かを判定する。
【0061】
セキュリティECU20は、第1盗難防止用通信部12から与えられるパスワード(以下、「第1送信パスワード」という場合がある)と、セキュリティ用記憶部に記憶されているパスワード(以下、「記憶パスワード」という場合がある)とを照合して、第1送信パスワードと記憶パスワードとが合致しているか否かを判定し、その判定結果を盗難防止用表示部18に出力する。セキュリティECU20は、第2盗難防止用通信部15から与えられるパスワード(以下、「第2送信パスワード」という場合がある)と、セキュリティ用記憶部に記憶されている記憶パスワードとを照合して、第2送信パスワードと記憶パスワードとが合致しているか否かを判定し、その判定結果を盗難防止用表示部18に出力する。
【0062】
セキュリティECU20は、第1盗難防止用通信部12から与えられる時刻情報および位置情報を、盗難防止用記憶部21に記憶させる。セキュリティECU20は、盗難防止用操作部17から与えられる車両の移動可能な領域を設定するための情報、具体的には郵便番号、住所および電話番号などの設定領域情報を盗難防止用記憶部21に記憶させるとともに、設定領域情報に基づいて、車両の移動可能な領域を設定する。
【0063】
セキュリティECU20は、第1盗難防止用操作部17から与えられる設定領域情報、設定距離情報、設定停止時間情報および判定回数情報を、盗難防止用記憶部21に記憶させる。セキュリティECU20は、第1盗難防止用操作部17から与えられる設定領域情報に基づいて、車両の移動可能な領域を設定する。セキュリティECU20は、第1盗難防止用操作部17から与えられる設定距離情報に基づいて、車両の移動距離を設定する。セキュリティECU20は、第1盗難防止用操作部17から与えられる設定停止時間情報に基づいて、判定動作を停止させる時間を設定する。
【0064】
セキュリティECU20は、カードリーダ19から与えられる記録媒体の識別情報(以下、単に「読取識別情報」という場合がある)を、盗難防止用記憶部21に記憶させる。セキュリティECU20は、読取識別情報と、生体認証センサ11、第1盗難防止用通信部12および第2盗難防止用通信部15のいずれかから与えられる入力識別情報とを照合して、読取識別情報と入力識別情報とが合致しているか否かを判定し、その判定結果を盗難防止用表示部18に出力する。
【0065】
盗難防止用記憶部21には、予め地図情報が記憶されている。また盗難防止用記憶部21には、セキュリティECU20によって、時刻情報、位置情報、設定領域情報、設定距離情報、設定停止時間情報、判定回数情報および読取識別情報が記憶される。
【0066】
セキュリティECU20のセキュリティ用CPUは、盗難防止用記憶部21に記憶される地図情報、車両の位置情報および設定領域情報に基づいて、車両の位置が設定移動領域外であるか否かを判断する。盗難防止装置2は、車両に設けられ、積算走行距離を計測するオドメータ(odometer)30と電気的に接続されている。セキュリティECU20は、オドメータ30から与えられる積算走行距離、および盗難防止用記憶部21に記憶される設定距離情報が表す設定移動距離に基づいて、車両の移動距離が設定移動距離を超えているか否かを判断する。セキュリティECU20は、第1盗難防止用通信部12から与えられる時刻情報および盗難防止用記憶部21に記憶される設定時間情報に基づいて、内蔵するタイマによって、時刻情報が表す時刻が、設定時間情報が表す設定停止時間に含まれているか否かを判断する。
【0067】
盗難防止装置2は、車両に設けられ、車両の走行速度(以下、「車速」という場合がある)を検出する車速センサ31と電気的に接続されている。セキュリティECU20は、車速センサ31から与えられる車速を表す情報(以下、単に「車速情報」という場合がある)に基づいて、車両が停止しているか否かを判断する。
【0068】
セキュリティECU20は、フットブレーキペダル32からフットブレーキ信号が与えられるか否かに基づいて、フットブレーキペダル32が操作、具体的にはフットブレーキペダル32が踏み込まれているか否かを判断する。セキュリティECU20は、車両に設けられるエンジンタコメータ(engine tachometer)33から与えられるエンジンの回転数に基づいて、エンジンが停止しているか否かを判断する。
【0069】
セキュリティECU20は、非常点滅表示灯(略称:ハザード)34を点滅させるための電気信号をハザードに与えることによって、ハザードを点滅させる。セキュリティECU20は、パーキングブレーキ35を作動させるための電気信号をパーキングブレーキ35に与えることによって、パーキングブレーキ35を作動させる。
【0070】
セキュリティECU20は、入力識別情報と記憶識別情報とが合致していることを表す情報(以下、単に「合致情報」という場合がある)を、セキュリティECU20と電気的に接続されるイモビライザECU22与える。セキュリティECU20は、第1盗難防止用通信部12または第2盗難防止用通信部15から与えられる送信識別コードを、イモビライザECU22に与える。セキュリティECU20は、エンジンの始動要求を表す情報(以下、単に「始動要求情報」という場合がある)をイモビライザECU22に与える。セキュリティECU20は、エンジンの作動停止要求を表す情報(以下、単に「停止要求情報」と言う場合がある)をイモビライザECU22に与える。
【0071】
CCDカメラ37は、車室内の撮像対照を撮像する。フラッシュメモリ38は、CCDカメラ37によって撮像された車室内の画像を表す画像情報を記憶する。セキュリティECU20は、CCDカメラ37によって、車室内の撮像対象、具体的には車室内の運転者を撮像させるとともに、撮像された運転者を表す画像情報をフラッシュメモリ38に記憶させる。
【0072】
本実施の形態では、盗難防止装置2に、CCDカメラ37およびフラッシュメモリ38を備えて構成されているけれども、本発明の他の実施の形態では、CCDカメラ37およびフラッシュメモリ38を盗難防止装置2とは別体に設けることも可能である。具体的には盗難防止装置2と、CCDカメラおよびフラッシュメモリを有するドライブレコーダとを電気的に接続し、セキュリティECU20によってCCDカメラで画像を撮像させ、撮像された画像を表す画像情報をフラッシュメモリに記憶させるように構成することも可能である。
【0073】
セキュリティECU20は、盗難防止装置2を構成する前記生体認証センサ11、第1盗難防止用通信部12、盗難防止用表示部18、カードリーダ19、盗難防止用記憶部21、CCDカメラ37およびフラッシュメモリ38を含むハードウェア資源を統括的に制御するとともに、車両に設けられるハザード34およびパーキングブレーキ35を制御する。
【0074】
セキュリティECU20は、盗難防止用操作部17から停止指令信号が与えられ、かつ判定動作によって入力識別情報と記憶識別情報とが合致するときに、生体認証センサ11の検出動作を停止させるとともに、判定動作を停止させる。
【0075】
セキュリティECU20は、車両位置が設定領域外であることを表す情報、移動距離が設定移動距離を超えていることを表す情報、車両の位置情報、CCDカメラ37によって撮像された画像情報、およびカードリーダ19によって読取られた記録媒体の識別情報を、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3へ送信させる。
【0076】
イモビライザECU22は、イモビライザ用CPUおよびイモビライザ用記憶部を含むマイクロコンピュータによって構成される。イモビライザ用記憶部には、盗難防止装置2と無線通信可能に構成される予め定める携帯電話装置3および携帯電子キー装置4に割当てられている各装置の識別コードが、記憶識別コードとして記憶されている。またイモビライザ用記憶部には、セキュリティECU20から与えられる送信識別コードと、記憶識別コードとが合致しているか否かの判定動作をさせるための制御プログラムが記憶されている。
【0077】
イモビライザECU22は、セキュリティECU20から与えられる携帯電話装置3の送信識別コードと、イモビライザ用記憶部に記憶されている携帯電話装置3の記憶識別コードとを照合して、送信識別コードと記憶識別コードとが合致しているか否かを判定し、その判定結果をセキュリティECU20に与える。セキュリティECU20は、イモビライザECU22から与えられる判定結果を、盗難防止用表示部18に出力させる。
【0078】
イモビライザECU22は、セキュリティECU20から与えられる携帯電子キー装置4の送信識別コードと、イモビライザ用記憶部に記憶されている携帯電子キー装置4の記憶識別コードとを照合して、送信識別コードと記憶識別コードとが合致しているか否かを判定し、その判定結果をセキュリティECU20に与える。セキュリティECU20は、イモビライザECU22から与えられる判定結果を、盗難防止用表示部18に出力させる。
【0079】
イモビライザECU22は、セキュリティECU20から与えられる始動要求情報に基づいて、エンジンの始動許可を表す情報(以下、単に「始動許可情報」という場合がある)を、イモビライザECU22と電気的に接続されるエンジンECU23に与える。エンジンECU23は、イモビライザECU22から与えられる始動許可情報に基づいて、エンジンを始動させる。
【0080】
イモビライザECU22は、セキュリティECU20から与えられる停止要求情報に基づいて、エンジンを停止させる指令(以下、単に「エンジン停止指令」という場合がある)をエンジンECU23に与える。エンジンECU23は、イモビライザECU22から与えられるエンジン停止指令に基づいて、エンジンの作動を停止させる。
【0081】
携帯電話装置3は、携帯電話用操作部41、携帯電話用記憶部42、携帯電話用通信部43、携帯電話用アンテナ44、携帯電話用表示部45および携帯電話用制御部46を含んで構成される。携帯電話用操作部41は、複数の操作片を有する操作入力キーを含む。操作入力キーが操作されることによって、数字情報、文字情報および携帯電話装置3への指示情報などの所定の情報など、操作に応じた情報を表す信号を生成して携帯電話用制御部46に与える。携帯電話用操作部41は、セキュリティECU20による判定動作の開始要求を表す開始要求情報を入力するとき、およびCCDカメラ37によって撮像された画像が表す画像情報の送信要求の指令を入力するときなどに操作される。
【0082】
携帯電話用記憶部42には、携帯電話装置3を動作させるための制御プログラムが記憶されている。携帯電話用記憶部42には、盗難防止装置2によって判定動作をするときに、セキュリティECU20のセキュリティ用記憶部に記憶されるパスワードと照合されるパスワード、イモビライザECU22によって照合される識別コードが記憶されている。
【0083】
携帯電話用通信部43は、判定指令信号、携帯電話用記憶部42に記憶されるパスワードおよび識別コードを、携帯電話用アンテナ44を介して盗難防止装置2に送信する。携帯電話用通信部43は、画像情報の送信要求の指令を表す信号(以下、単に「送信指令信号」という場合がある)を、携帯電話用アンテナ44を介して盗難防止装置2に送信する。
【0084】
また携帯電話用通信部43は、盗難防止装置2から送信される情報、具体的には車両位置が設定領域外であることを表す情報、移動距離が設定移動距離を超えていることを表す情報、車両の位置情報、画像情報、およびカードリーダ19によって読取られた記録媒体の識別情報を、携帯電話用アンテナ44を介して受信する。
【0085】
携帯電話用表示部45は、たとえばカラー表示可能な半透過半反射型液晶表示素子によって実現され、文字画像、静止画像および動画像を含む画像を表示する。携帯電話用表示部45には、盗難防止装置2から送信される情報であって、携帯電話用アンテナ44および携帯電話用通信部43によって受信した前記情報を表示する。
【0086】
携帯電話用制御部46は、携帯電話用CPUなどによって構成される。携帯電話用制御部46は、携帯電話用記憶部42に記憶される制御プログラムに従って、携帯電話装置3を構成する携帯電話用記憶部42、携帯電話用通信部43および携帯電話用表示部45を統括的に制御する。携帯電話用制御部46は、携帯電話用操作部41によって開始要求情報が入力されたとき、携帯電話用記憶部42からパスワードおよび識別コードを読出した後、判定指令信号、パスワードおよび識別コードを、携帯電話用通信部43および携帯電話用アンテナ44によって、盗難防止装置2に送信させる。
【0087】
携帯電話用制御部46は、携帯電話用操作部41に画像情報の送信要求の指令が入力されたとき、送信指令信号を、携帯電話用通信部43および携帯電話用アンテナ44によって、盗難防止装置2に送信させる。
【0088】
携帯電話用制御部46は、盗難防止装置2から送信される信号であって、携帯電話用アンテナ44および携帯電話用通信部43によって受信した前記情報を、携帯電話用表示部45に出力させる。
【0089】
携帯電子キー装置4は、電子キー用操作部51、電子キー用記憶部52、電子キー用通信部53、電子キー用アンテナ54および電子キー用制御部55を含んで構成される。電子キー用操作部51は、操作片を有し、この操作片を操作することによって、セキュリティECU20による判定動作の開始要求を表す開始要求情報を入力することができる。電子キー用記憶部52には、携帯電子キー装置4を動作させるための制御プログラムが記憶されている。電子キー用記憶部52には、盗難防止装置2によって判定動作をするときに、セキュリティECU20のセキュリティ用記憶部に記憶されるパスワードと照合されるパスワード、イモビライザECU22によって照合される識別コードが記憶されている。
【0090】
電子キー用通信部53は、判定指令信号、電子キー用記憶部52に記憶されるパスワードおよび識別コードを、電子キー用アンテナ54を介して盗難防止装置2に送信する。
【0091】
電子キー用制御部55は、電子キー用CPUなどによって構成される。電子キー用制御部55は、電子キー用記憶部52に記憶される制御プログラムに従って、携帯電子キー装置4を構成する電子キー用通信部53を制御する。電子キー用制御部55は、電子キー用操作部51によって開始要求情報が入力されたとき、電子キー用記憶部52からパスワードおよび識別コードを読出した後、判定指令信号、パスワードおよび識別コードを、電子キー用通信部53および電子キー用アンテナ54によって、盗難防止装置2に送信させる。
【0092】
図2は、盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、盗難防止装置2の動作中に繰返し実行される。本処理は、セキュリティECU20によって実行される。ステップa1では、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3から送信される判定指令信号を受信しているか否か、または第2盗難防止用アンテナ16および第2盗難防止用通信部15によって、携帯電子キー装置から送信される判定指令信号を受信しているか否かを判断し、受信していればステップa2に進み、受信していなければステップa3に進む。
【0093】
ステップa2では、判定動作を開始してステップa3に進む。ステップa3では、エンジンの始動要求が有るか否かを判断し、始動要求が有ればステップa4に進み、無ければ始動要求が有るまで待機する。エンジンの始動要求が有るか否かは、たとえば不図示の車両のアクセサリ電源から供給されるACC信号に基づいて判断する。具体的には、前記ACC信号がオン信号であればエンジンの始動要求が有ると判断し、前記ACC信号がオフ信号であればかエンジンの始動要求が無いと判断する。
【0094】
ステップa4では、判定動作が開始されているか否かを判断し、開始されていればステップa5に進み、開始されていなければ本処理を終了する。ステップa5では、入力識別情報と記憶識別情報とが合致しているか否かを判断し、合致していればステップa6に進み、合致していなければ本処理を終了する。
【0095】
ステップa6では、入力識別情報と記憶識別情報とが合致していることを表す合致情報をイモビライザECU22に与えて、本処理を終了する。
【0096】
図3は、盗難防止処理に関するイモビライザECU22の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、イモビライザの動作中に実行される。本処理は、イモビライザECU22によって実行される。ステップb1では、セキュリティECU20から合致情報が与えられているか否かを判断し、与えられていればステップb2に進み、与えられていなければ本処理を終了する。
【0097】
ステップb2では、携帯電話装置3または携帯電子キー装置4から送信される送信識別コードと、予めセキュリティECU20のセキュリティ用記憶部に記憶される記憶識別コードとが合致しているか否かを判断し、合致していればステップb3に進み、合致していなければ本処理を終了する。
【0098】
ステップb3では、エンジンの始動許可を表す始動許可情報をエンジンECU23に与えて、本処理を終了する。エンジンECU23では、イモビライザECU22から与えられる始動許可情報に基づいて、エンジンを始動させる。
【0099】
図4は、判定指令信号および識別コードの送信処理に関する携帯電話用制御部46の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、携帯電話装置3に電源が投入されているときに繰返し実行される。本処理は、携帯電話用制御部46によって実行される。ステップc1では、携帯電話用操作部41が操作されて、セキュリティECU20による判定動作の開始要求を表す開始要求情報の入力が有るか否かを判断し、開始要求情報の入力が有ればステップc2に進み、無ければ本処理を終了する。ステップc2では、携帯電話用アンテナ44および携帯電話用通信部43によって、判定指令信号および携帯電話装置3の識別コードを、盗難防止装置2へ送信して、本処理を終了する。
【0100】
判定指令信号および識別コードの送信処理に関する携帯電子キー装置4の電子キー用制御部55の処理手順は、図4に示すフローチャートに示す処理と同様であり、図4のフローチャートの携帯電話用操作部41、携帯電話用アンテナ44および携帯電話用通信部43を、電子キー用操作部51、電子キー用アンテナ54および電子キー用通信部53に置換すれば、前記電子キー用制御部55の処理手順となるので、前記携帯電子キー装置4の処理手順の説明を省略する。
【0101】
前述のように本実施の形態によれば、携帯電話装置3または携帯電子キー装置4から送信される信号であって、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作を開始させる指令を表す判定指令信号が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部、あるいは第2盗難防止用アンテナ16および第2盗難防止用通信部15によって受信されたとき、セキュリティECU20によって、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作が開始される。セキュリティECU20によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置、具体的にはエンジンが作動され、セキュリティECU20によって合致しないと判定されたとき、エンジンの作動が禁止される。
【0102】
したがって予め定める車両使用者が、たとえば車両から離れた位置にいる場合、携帯電話装置3または携帯電子キー装置4によって、判定指令信号を盗難防止装置2に送信することによって、セキュリティECU20による前記判定動作を開始させることができ、セキュリティECU20によって合致しないと判定されたとき、エンジンの作動を禁止させることができる。これによって車両使用者の利便性を向上することができるとともに、車両使用者以外の第三者による車両の盗難を防止することができる。
【0103】
図5は、判定動作を停止させる処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、盗難防止装置2の動作中に繰返し実行される。本処理は、セキュリティECU20によって実行される。ステップd1では、エンジンの始動操作が有るか否かを判断し、始動操作が有ればステップd2に進み、無ければ本処理を終了する。エンジンの始動操作が有るか否かは、たとえばフットブレーキペダルが操作されているか否かに基づいて判断する。具体的には、フットブレーキペダルが操作されていればエンジンの始動操作が有ると判断し、操作されていなければエンジンの始動操作が無いと判断する。
【0104】
ステップd2では、入力識別情報と記憶識別情報とが合致しているか否かを判断し、合致していればステップd3に進み、合致していなければ本処理を終了する。ステップd3では、合致情報をイモビライザECU22に与えて、ステップd4に進む。合致情報をイモビライザECU22に与えると、イモビライザECU22が前述の図3のフローチャートに示す処理手順に従って動作し、エンジンECUがイモビライザECU22から与えられる始動許可情報に基づいてエンジンを始動する。
【0105】
ステップd4では、盗難防止用操作部17からの停止指令信号の入力が有るか否かを判断し、停止指令信号の入力が有ればステップd5に進み、無ければ本処理を終了する。ステップd5では、判定動作を停止させて本処理を終了する。
【0106】
前述のように本実施の形態によれば、セキュリティECU20によって入力識別情報と記憶識別情報とが合致すると判定され、かつ盗難防止用操作部17によって停止指令信号が入力されたとき、セキュリティECU20による判定動作が停止される。したがって車両使用者が予め定める車両使用者である場合は、セキュリティECU20による判定動作によって、入力識別情報と記憶識別情報とが合致すると判定されるので、盗難防止用操作部17によって停止指令信号を入力することによって、セキュリティECU20による判定動作を停止させることができる。
【0107】
これに対して予め定める車両使用者以外の第三者が車両を使用している場合は、セキュリティECU20による判定動作によって、入力識別情報と記憶識別情報とが合致しないと判定されるので、盗難防止用操作部17によって停止指令信号が入力されたとしても、セキュリティECU20による判定動作が第三者によって不所望に停止させられることを防ぐことができ、さらに車両付設の装置、具体的にはエンジンの作動を禁止させることができる。これによって車両使用者の利便性を向上することができるとともに、車両使用者以外の第三者による車両の盗難を防止することができる。
【0108】
図6は、盗難防止用操作部17およびセキュリティECU20によって設定される車両の移動可能な領域を示す図である。図7は、盗難防止用操作部17およびセキュリティECU20によって設定される車両の移動可能な領域を示す図である。本実施の形態では、盗難防止用操作部17によって、車両の予め定める停車位置SPを中心とした半径距離rを表す数値が設定領域情報として入力することによって、セキュリティECU20によって、図6に示すように前記停車位置SPを中心とする半径距離rの円形領域CAを、車両の移動可能領域として設定することができる。
【0109】
また本実施の形態では、盗難防止用操作部17によって、郵便番号、住所および市外局番、市内局番などの電話番号を表す情報が設定領域情報として入力することによって、セキュリティECU20によって、図7に示すように郵便番号、住所および市外局番、市内局番などの電話番号によって特定される領域EAを、車両の移動可能領域として設定することができる。さらに盗難防止用表示部18がタッチパネルによって実現されている場合は、盗難防止用表示部18に地図情報を表示させ、その地図情報が表す地図の特定の領域を、ペン型の入力操作手段などを用いて指定することによって、前記指定した特定の領域を、移動可能領域として設定することもできる。
【0110】
図8は、盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、エンジンが作動中に繰返し実行される。本処理は、セキュリティECU20によって実行される。ステップe1では、車両の移動可能領域が設定されているか否かを判断し、設定されていればステップe2に進み、設定されていなければ本処理を終了する。
【0111】
ステップe2では、エンジンが停止しているか否かを判断し、停止していればステップe3に進み、停止していなければ本処理を終了する。エンジンが停止しているか否かは、エンジンタコメータ33から与えられるエンジンの回転数に基づいて判断する。具体的には、エンジンの回転数が0rpmであればエンジンが停止していると判断し、エンジンの回転数が0rpmでなければエンジンが停止していないと判断する。
【0112】
ステップe3では、GPS用アンテナ13および第1盗難防止用通信部12によって、車両の位置を検出させて、ステップe4に進む。ステップe4では、GPS用アンテナ13および第1盗難防止用通信部12によって検出された車両の位置を、盗難防止用記憶部21に記憶させて、ステップe5に進む。
【0113】
ステップe5では、盗難防止用記憶部21に記憶される車両の位置情報、設定移動領域情報および地図情報に基づいて、車両の位置が設定移動領域外であるか否かを判断し、設定移動領域外であればステップe6に進み、設定移動領域外でなければ、換言すると設定移動領域内であればステップe9に進む。
【0114】
ステップe6では、判定動作を開始してステップe7に進む。ステップe7では、入力識別情報と記憶識別情報とが合致しているか否かを判断し、合致していれば本処理を終了し、合致していなければステップe8に進む。
【0115】
ステップe8では、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、車両の位置が設定移動領域外であることを表す情報を携帯電話装置3へ送信させて、本処理を終了する。
【0116】
ステップe9では、エンジンの始動要求が有るか否かを判断し、始動要求が有ればステップe10に進み、無ければ本処理を終了する。ステップe10では、エンジンの始動要求を表す始動要求情報をイモビライザECU22に与えて、本処理を終了する。イモビライザECU22は、セキュリティECU20から与えられる始動要求情報に基づいて、始動許可情報をエンジンECU23に与える。エンジンECU23では、イモビライザECU22から与えられる始動許可情報に基づいて、エンジンを始動させる。
【0117】
前述のように本実施の形態によれば、セキュリティECU20によって、GPS用アンテナ13、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって検出される車両の位置が、盗難防止用操作部17によって設定される領域から外れていることが判定されたとき、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作が開始される。セキュリティECU20によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置、具体的にはエンジンが作動され、セキュリティECU20によって合致しないと判定されたとき、エンジンの作動が禁止されるとともに、GPS用アンテナ13、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって検出される車両の位置が、盗難防止用操作部17によって設定される設定移動領域外であることを表す情報が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3に送信される。
【0118】
したがって盗難防止用操作部17を操作して、予め車両の移動領域を設定することによって、予め定める車両使用者の車両が、車両使用者以外の第三者によって盗難された場合でも、GPS用アンテナ13、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって検出される車両の位置が、盗難防止用操作部17およびセキュリティECU20によって設定される前記設定移動領域外であることがセキュリティECU20によって判定されたときに、セキュリティECU20による判定動作を開始させることができる。さらにセキュリティECU20によって合致しないと判定されたときには、エンジンの作動を禁止させることができるので、車両使用者以外の第三者による車両の盗難を防止することができる。
【0119】
また本実施の形態では、前記車両の位置が設定移動領域外であることがセキュリティECU20によって判定されたとき、セキュリティECU20による判定動作を開始させることができるので、たとえばホテルの従業員に車両を預けて駐車場に駐車してもらうとき、前記従来技術とは異なり、車両使用者がホテルの従業員に車両を駐車してもらった後で、駐車されている自分の車両に行き、セキュリティECU20による判定動作を開始させる操作をする必要がない。したがって車両使用者の利便性を向上することができる。
【0120】
さらにセキュリティECU20によって合致しないと判定されたときは、前記車両の位置が設定移動領域外であることを表す情報が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3に送信されるので、携帯電話装置3の利用者、たとえば予め定める車両使用者は、盗難防止装置2から送信される情報、具体的には車両の位置が設定移動領域外であることを表す情報に基づいて、自分の車両が盗難されたことを即座に把握することができる。これによって予め定める車両使用者は、自分の車両が盗難されたことを警察に通報するなどの処理を迅速に行うことができる。
【0121】
図9は、盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、エンジンが作動中に繰返し実行される。本処理は、セキュリティECU20によって実行される。ステップf1では、車両の移動距離が設定されているか否かを判断し、設定されていればステップf2に進み、設定されていなければ本処理を終了する。
【0122】
ステップf2では、エンジンが停止しているか否かを判断し、停止していればステップf3に進み、停止していなければ本処理を終了する。エンジンが停止しているか否かは、エンジンタコメータ33から与えられるエンジンの回転数に基づいて判断する。具体的には、エンジンの回転数が0rpmであればエンジンが停止していると判断し、エンジンの回転数が0rpmでなければエンジンが停止していないと判断する。
【0123】
ステップf3では、エンジン停止時にオドメータ30から与えられる積算走行距離の数値を、盗難防止用記憶部21に記憶させて、ステップf4に進む。ステップf4では、エンジン作動時にオドメータ30から与えられる積算走行距離の数値、盗難防止用記憶部21に記憶されるエンジン停止時の積算走行距離の数値および設定距離情報が表す設定移動距離に基づいて、車両の移動距離が設定移動距離を超えているか否かを判断し、設定移動距離を超えていればステップf5に進み、超えていなければステップf8に進む。車両の移動距離が設定移動距離を超えているか否かは、具体的に述べると、エンジン作動時の積算走行距離の数値とエンジン停止時の積算走行距離の数値との差分値と、設定移動距離の数値とを比較して判断する。
【0124】
ステップf5では、判定動作を開始してステップf6に進む。ステップf6では、入力識別情報と記憶識別情報とが合致しているか否かを判断し、合致していれば本処理を終了し、合致していなければステップf7に進む。
【0125】
ステップf7では、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、車両の移動距離が設定移動距離を超えていることを表す情報を携帯電話装置3へ送信させて、本処理を終了する。
【0126】
ステップf8では、エンジンの始動要求が有るか否かを判断し、始動要求が有ればステップf9に進み、無ければ本処理を終了する。ステップf9では、エンジンの始動要求を表す始動要求情報をイモビライザECU22に与えて、本処理を終了する。イモビライザECU22は、セキュリティECU20から与えられる始動要求情報に基づいて、始動許可情報をエンジンECU23に与える。エンジンECU23では、イモビライザECU22から与えられる始動許可情報に基づいて、エンジンを始動させる。
【0127】
前述のように本実施の形態によれば、オドメータ30から与えられ、かつ盗難防止用記憶部21に記憶される車両の移動距離が、盗難防止用操作部17によって設定される車両の設定移動距離を超えていることが、セキュリティECU20によって判定されたとき、入力識別情報と記憶識別情報とが合致するか否かの判定動作が開始される。セキュリティECU20によって合致すると判定されたとき、車両付設の装置、具体的にはエンジンが作動され、セキュリティECU20によって合致しないと判定されたとき、エンジンの作動が禁止されるとともに、オドメータ30から与えられ、かつ盗難防止用記憶部21に記憶される車両の移動距離が、盗難防止用操作部17によって設定される車両の設定移動距離を超えていることを表す情報が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3に送信される。
【0128】
したがって盗難防止用操作部17を操作して、予め車両の移動距離を設定することによって、予め定める車両使用者の車両が、車両使用者以外の第三者によって盗難された場合でも、オドメータ30から与えられ、かつ盗難防止用記憶部21に記憶される車両の移動距離が盗難防止用操作部17およびセキュリティECU20によって設定される前記設定移動距離を超えていることがセキュリティECU20によって判定されたときに、セキュリティECU20による判定動作を開始させることができる。さらにセキュリティECU20によって合致しないと判定されたときには、エンジンの作動を禁止させることができるので、車両使用者以外の第三者による車両の盗難を防止することができる。
【0129】
また本実施の形態では、前記車両の移動距離が設定移動距離を超えていることがセキュリティECU20によって判定されたとき、セキュリティECU20による判定動作を開始させることができるので、たとえばホテルの従業員に車両を預けて駐車場に駐車してもらうとき、前記従来技術とは異なり、車両使用者がホテルの従業員に車両を駐車してもらった後で、駐車されている自分の車両に行き、セキュリティECU20による判定動作を開始させる操作をする必要がない。したがって車両使用者の利便性を向上することができる。
【0130】
さらにセキュリティECU20によって合致しないと判定されたときは、前記車両の移動距離が設定移動距離を超えていることを表す情報が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3に送信されるので、携帯電話装置3の利用者、たとえば予め定める車両使用者は、盗難防止装置2から送信される情報、具体的には車両の移動距離が設定移動距離を超えていることを表す情報に基づいて、自分の車両が盗難されたことを即座に把握することができる。これによって予め定める車両使用者は、自分の車両が盗難されたことを警察に通報するなどの処理を迅速に行うことができる。
【0131】
図10は、盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、盗難防止装置2が動作中で、かつエンジンが停止中に繰返し実行される。本処理は、セキュリティECU20によって実行される。ステップg1では、判定動作を停止させる時間が設定されているか否かを判断し、設定されていればステップg2に進み、設定されていなければ本処理を終了する。
【0132】
ステップg2では、GPS用アンテナ13および第1盗難防止用通信部12によって、時刻を表す時刻情報を取得させて、ステップg3に進む。ステップg3では、ステップg2によって取得した時刻情報が表す時刻(以下、単に「取得時刻」という場合がある)が設定停止時間に含まれているか否かを判断し、含まれていればステップg5に進み、含まれていなければステップg4に進む。
【0133】
さらに具体的に述べると、ステップg3では、設定停止時間が設定停止時刻である場合、取得時刻が設定停止時刻を経過しているか否かを判断し、経過していればステップg5に進み、経過していなければステップg4に進む。またステップg3では、設定停止時間が設定停止時間帯である場合、取得時刻が設定停止時間帯に含まれているか否かを判断し、含まれていればステップg5に進み、含まれていなければステップg4に進む。取得時刻が、設定停止時間帯のうちの開始時刻および終了時刻である場合は、取得時刻が設定停止時間帯に含まれているものとする。
【0134】
ステップg4では、入力識別情報と記憶識別情報とが合致しているか否かを判断し、合致していればステップg5に進み、合致していなければ本処理を終了する。ステップg5では、始動要求情報をイモビライザECU22に与えて、本処理を終了する。イモビライザECU22は、セキュリティECU20から与えられる始動要求情報に基づいて、始動許可情報をエンジンECU23に与える。エンジンECU23では、イモビライザECU22から与えられる始動許可情報に基づいて、エンジンを始動させる。
【0135】
前述のように本実施の形態によれば、GPS用アンテナ13、第1盗難防止用通信部12によって取得される時刻情報が表す時刻が、盗難防止用操作部17によって設定される時間に含まれていることが、セキュリティECU20によって判定されたとき、セキュリティECU20による判定動作が停止される。
【0136】
したがって予め定める車両使用者は、セキュリティECU20による判定動作を停止させるにあたって、予め盗難防止用操作部17によって、セキュリティECU20による判定動作を停止させる時間を設定するだけで、その設定された時間におけるセキュリティECU20の判定動作を停止させることができる。換言すると、セキュリティECU20による判定動作を停止させるたびに、判定動作を停止させる指令を表す停止指令信号の入力操作をする必要がない。これによって予め定める車両使用者の利便性をさらに向上することができる。
【0137】
図11は、盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、エンジン作動中に繰り返し実行される。本処理は、セキュリティECU20によって実行される。なお、エンジンが作動中であるか否かは、エンジンタコメータ33から与えられるエンジンの回転数に基づいて判断する。具体的には、エンジンの回転数が0rpmでなければエンジンが作動中であると判断し、エンジンの回転数が0rpmであればエンジンが作動していないと判断する。
【0138】
ステップh1では、判定動作の開始条件を満たしているか否かを判断し、満たしていればステップh2に進み、満たしていなければ本処理を終了する。判定動作の開始条件は、携帯電話装置3または携帯電子キー装置4から判定指令信号を受信していること、車両の位置が設定移動領域外であること、および車両の移動距離が設定移動距離を超えていることのうちいずれか一つである。
【0139】
ステップh2では、入力識別情報と記憶識別情報とが合致しているか否かを判断し、合致していなければステップh3に進み、合致していれば本処理を終了する。ステップh3では、車速vが0km/hであるか否かを判断し、車速vが0km/hであれば車両が停止していると判断してステップh4に進み、車速vが0km/hでなければ車両が走行していると判断し、車速vが0km/hになるまで待機する。
【0140】
ステップh4では、フットブレーキペダルが操作されているか否か、具体的にはフットブレーキペダルが踏み込まれているか否かを判断し、踏み込まれていればステップh5に進み、踏み込まれていなければステップh3に戻る。さらに具体的に述べると、フットブレーキペダルからフットブレーキ信号が与えられていれば、フットブレーキペダルが踏み込まれていると判断し、与えられていなければフットブレーキが踏み込まれていないと判断する。
【0141】
ステップh5では、ハザード34を点滅させるための電気信号をハザード34に与えることによって、ハザード34を点滅させてステップh6に進む。ステップh6では、パーキングブレーキ35を作動させるための電気信号をパーキングブレーキ35に与えることによって、パーキングブレーキ35を作動させる、換言するとパーキングブレーキ35を入れてステップh7に進む。
【0142】
ステップh7では、エンジンの作動停止要求を表す停止要求情報をイモビライザECU22に与えて、ステップh8に進む。イモビライザECU22は、セキュリティECU20から与えられる停止要求情報に基づいて、エンジンを停止させるエンジン停止指令をエンジンECU23に与える。エンジンECU23では、イモビライザECU22から与えられるエンジン停止指令に基づいて、エンジンを停止させる。
【0143】
ステップh8では、生体認証センサ11への識別情報の入力要求指示を表す情報を、盗難防止用表示部18によって出力させて、ステップh9に進む。ステップh9では、車両の位置を表す位置情報を、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、外部装置、本実施の形態では携帯電話装置3へ送信させて本処理を終了する。
【0144】
前述のように本実施の形態によれば、セキュリティECU20によって、入力識別情報と記憶識別情報とが合致しないと判定され、かつセキュリティECU20によって車両の停止状態が検出されたとき、車両の走行を阻止する走行阻止状態になるように、車両付設の装置が制御、具体的には、ハザード34の点滅、パーキングブレーキ35の作動、およびエンジンの作動停止が行われるので、予め定める車両使用者の車両が、車両使用者以外の第三者によって盗難された場合でも、車両を盗難した前記第三者が車両を走行させて逃亡することを有効に阻止することができる。
【0145】
さらに車両付設の装置であるエンジンは、車両の停止状態が検出、換言すると車速が0km/hであることおよびフットブレーキペダル32が操作されたことが検出されてから、車両の走行を阻止するように作動が停止されるので、車両の走行中に予告なく車両の走行が阻止されて周囲の交通に悪影響を及ぼすことを防ぐことができ、安全性を確保することができる。
【0146】
図12は、盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、盗難防止装置2が動作中で、かつエンジンが停止中に実行される。本処理は、セキュリティECU20によって実行される。ステップk1では、判定動作が停止しているか否かを判断し、停止していればステップk2に進み、停止していなければ本処理を終了する。
【0147】
ステップk2では、エンジンの始動要求が有るか否かを判断し、始動要求が有ればステップk3に進み、無ければ本処理を終了する。具体的には、不図示の車両のアクセサリ電源から供給されるACC信号がオン信号であればエンジンの始動要求が有ると判断し、前記ACC信号がオフ信号であればエンジンの始動要求が無いと判断する。
【0148】
ステップk3では、始動要求情報をイモビライザECU22に与えて、ステップk4に進む。イモビライザECU22は、セキュリティECU20から与えられる始動要求情報に基づいて、始動許可情報をエンジンECU23に与える。エンジンECU23では、イモビライザECU22から与えられる始動許可情報に基づいて、エンジンを始動させる。
【0149】
ステップk4では、CCDカメラ37によって、車室内の運転者を撮像させてステップk5に進む。ステップk5では、CCDカメラ37によって撮像された画像を表す画像情報を、フラッシュメモリ38に記憶させてステップk6に進む。
【0150】
ステップk6では、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3から送信される信号であって、画像情報の送信要求の指令を表す送信指令信号を受信しているか否かを判断し、受信していればステップk7に進み、受信していなければ受信するまで待機する。
【0151】
ステップk7では、盗難防止用記憶部21に記憶されている画像情報を、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3へ送信させて本処理を終了する。
【0152】
前述のように本実施の形態によれば、セキュリティECU20による判定動作が停止している状態で、車両付設の装置、具体的にはエンジンが作動されたとき、CCDカメラ37によって車室内の運転者が撮像され、撮像された画像を表す画像情報がフラッシュメモリ38に記憶される。携帯電話装置3から、画像情報の送信指令を表す送信指令信号が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって受信されたとき、フラッシュメモリ38に記憶される画像情報が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3に送信される。
【0153】
したがって予め定める車両使用者は、自分の車両が第三者に盗難された場合、携帯電話装置3によって送信指令信号を盗難防止装置2に送信することによって、CCDカメラ37によって撮像された車室内の運転者の画像を表す画像情報を取得することができる。これによって予め定める車両使用者は、取得した画像情報に基づいて、運転者が車両の使用を認めた者であるか否かを判断することができる。車両の使用を認めた者ではないと判断したとき、予め定める車両使用者は、取得した画像情報が表す画像を提示して自分の車両が盗難されたことを警察に通報するなどの処理を迅速に行うことができる。
【0154】
図13は、盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、盗難防止装置2が動作中で、かつエンジンが停止中に繰返し実行される。本処理は、セキュリティECU20によって実行される。ステップm1では、カードリーダ19に、車両および車両使用者を識別する識別情報が記録されている記録媒体、具体的には免許証および識別情報が記録されているコンパクトフラッシュ(登録商標)カードなどが装着されているか否かを判断し、装着されていればステップm2に進み、装着されていなければ本処理を終了する。
【0155】
ステップm2では、カードリーダ19に装着された記録媒体に記録されている識別情報を読取り、ステップm3に進む。ステップm3では、入力識別情報と記憶識別情報とが合致しているか否かを判断し、合致していればステップm4に進み、合致していなければステップm6に進む。
【0156】
ステップm4では、ステップm2で読取られた記録媒体の識別情報を、盗難防止用記憶部21に記憶させてステップm5に進む。ステップm5では、始動要求情報をイモビライザECU22に与えて、ステップm8に進む。イモビライザECU22は、セキュリティECU20から与えられる始動要求情報に基づいて、始動許可情報をエンジンECU23に与える。エンジンECU23では、イモビライザECU22から与えられる始動許可情報に基づいて、エンジンを始動させる。
【0157】
ステップm6では、ステップm2で読取られた記録媒体の識別情報を、盗難防止用記憶部21に記憶させてステップm7に進む。ステップm7では、盗難防止用記憶部21に記憶される車両の位置情報、設定移動領域情報および地図情報に基づいて、車両の位置が設定移動領域外であるか否かを判断し、設定移動領域外であればステップm8に進み、設定移動領域外でなければ、換言すると設定移動領域内であれば車両の位置が設定移動領域外になるまで待機する。
【0158】
ステップm8では、盗難防止用記憶部21に記憶されている記録媒体の識別情報、具体的には記録媒体に記録されている氏名、および車両のナンバープレートに記載されている車両番号などの情報、ならびに車両の位置を表す位置情報を、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3へ送信させて本処理を終了する。
【0159】
前述のように本実施の形態によれば、カードリーダ19に装着可能に設けられる記録媒体に予め記録されている車両および車両使用者を識別する識別情報は、カードリーダ19によって読取られる。盗難防止用記憶部21には、カードリーダ19によって読取られた識別情報が記憶される。盗難防止用記憶部21に記憶されている識別情報は、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3に送信される。
【0160】
したがって予め定める車両使用者を識別する識別情報が、セキュリティECU20のセキュリティ用記憶部およびイモビライザECU22のイモビライザ用記憶部に記憶されていない場合でも、カードリーダ19によって読取られて盗難防止用記憶部21に記憶される識別情報と、生体認証センサ11などによって入力される入力識別情報とが合致するときは、車両の使用が可能となるので、予め識別情報をセキュリティECU20のセキュリティ用記憶部、イモビライザECU22のイモビライザ用記憶部などに記憶させる手間を省くことができ、車両使用者の利便性を向上することができる。
【0161】
またカードリーダ19によって読取られて、盗難防止用記憶部21に記憶される識別情報と、生体認証センサ11によって入力される入力識別情報との合致および不合致のいずれの場合であっても、盗難防止用記憶部21に記憶される識別情報、たとえば記録媒体に記録されている氏名、および車両のナンバープレートに記載されている車両番号などの情報が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって携帯電話装置3に送信される。
【0162】
これによって携帯電話装置3の利用者、たとえば予め定める車両使用者は、自分以外に車両を使用している者の識別情報を確実に把握することができる。これによって予め定める車両使用者は、取得した識別情報を確認することによって、車両の使用を許可していない第三者によって車両が使用されているか否か、換言すると自分の車両が盗難されているか否かを即座に判断することができる。したがって自分の車両が盗難されていると判断したとき、予め定める車両使用者は、取得している識別情報および自分の車両が盗難されたことを警察に通報するなどの処理を迅速に行うことができる。
【0163】
図14は、盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、盗難防止装置2が動作中で、かつエンジンが停止中に実行される。本処理は、セキュリティECU20によって実行される。ステップn1,n2、ステップn4〜n7およびステップn9の各処理は、前述の図13のフローチャートに示すステップm1,m2、ステップm3〜m6およびステップm8と同様の処理であるので、説明を省略する。
【0164】
ステップn3では、判定動作の繰返し回数を表す変数Nに初期値である零を入れて、ステップn4に進む。ステップn8では、判定動作の回数を表す変数Nが3以上であるか否かを判断し、3以上であればステップn9に進み、3未満であればステップn10に進む。ステップn10では、判定動作の回数を表す変数Nと数値「1」とを加算した値を、変数Nに新たに入れる。ステップn10で、変数Nと数値「1」とを加算した値が、変数Nに新たに入れられると、ステップn4に戻る。
【0165】
前述のように本実施の形態によれば、盗難防止用操作部17を操作して、予めセキュリティECU20による判定動作の繰返し回数を設定し、予め設定した繰返し回数を超えても入力識別情報と読取識別情報とが合致しないときには、エンジンの始動がされず、かつ盗難防止用記憶部21に記憶されている識別情報であって、カードリーダ19によって読取られた記録媒体の識別情報が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3に送信される。
【0166】
したがって予め定める車両使用者の車両が、車両の使用を許可していない第三者によって盗難された場合でも、車両を盗難した前記第三者が車両を走行させて逃亡することを阻止することができる。
【0167】
また盗難防止用記憶部21に記憶される識別情報が、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって携帯電話装置3に送信されるので、携帯電話装置3の利用者、たとえば予め定める車両使用者は、自分以外に車両を使用している者の識別情報を確実に把握することができる。これによって予め定める車両使用者は、取得した識別情報を確認することによって、車両の使用を許可していない第三者によって車両が使用されているか否か、換言すると自分の車両が盗難されているか否かを即座に判断することができる。したがって自分の車両が盗難されていると判断したとき、予め定める車両使用者は、取得している識別情報および自分の車両が盗難されたことを警察に通報するなどの処理を迅速に行うことができる。
【0168】
また本実施の形態において、セキュリティECU20は、携帯電話装置3および携帯電子キー装置4と通信可能であるか否かを、予め定める時間間隔毎に判断するように構成される。セキュリティECU20による判定動作が停止している状態で、車両を走行している場合に、盗難防止装置が携帯電話装置3および携帯電子キー装置4と通信不可能になったとき、セキュリティECU20による判定動作を開始させ、携帯電話装置3との通信が可能になったと判断されたときに、CCDカメラ37によって撮像される運転者を表す画像情報および車両の位置情報の少なくともいずれか一方を、第1盗難防止用アンテナ14および第1盗難防止用通信部12によって、携帯電話装置3に送信するように構成される。
【0169】
これによって予め定める車両使用者の車両が、車両使用者以外の第三者によって盗難された場合で、かつ盗難防止装置2と携帯電話装置3との通信が不可能である場合でも、セキュリティECU20による判定動作を開始させることができ、さらに盗難防止装置2と携帯電話装置3との通信が可能な状態になったときに、携帯電話装置3に、CCDカメラ37によって撮像される運転者を表す画像情報および車両の位置情報の少なくともいずれか一方が送信されるので、携帯電話装置3の利用者、たとえば予め定める車両使用者は、盗難防止装置2から送信される情報に基づいて、自分の車両が盗難されたか否かを把握することができ、車両が盗難されていると判断したときは、自分の車両が盗難されたことを警察に通報するなどの処理を迅速に行うことができる。これによって車両使用者に対する利便性が向上する。
【0170】
前述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、構成を変更することができる。前述の実施の形態では、外部装置として携帯電話装置3を適用した場合の盗難防止システム1の構成について説明したが、本発明の他の実施の形態では、セキュリティの管理施設に設けられるコンピュータなどのセンタ機器を外部装置として適用してもよい。前記センタ機器は、携帯電話装置3と同様の構成、つまり操作入力手段、記憶手段、通信手段、表示手段および制御手段を備えることによって、本実施の形態と同様に実施することができ、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0171】
【図1】本発明の実施の一形態である盗難防止システム1の構成を示すブロック図である。
【図2】盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】盗難防止処理に関するイモビライザECU22の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】判定指令信号および識別コードの送信処理に関する携帯電話用制御部46の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】判定動作を停止させる処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】盗難防止用操作部17およびセキュリティECU20によって設定される車両の移動可能な領域を示す図である。
【図7】盗難防止用操作部17およびセキュリティECU20によって設定される車両の移動可能な領域を示す図である。
【図8】盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】盗難防止処理に関するセキュリティECU20の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0172】
1 盗難防止システム
2 盗難防止装置
3 携帯電話装置
4 携帯電子キー装置
11 生体認証センサ
12 第1盗難防止用通信部
13 GPS用アンテナ
14 第1盗難防止用アンテナ
15 第2盗難防止用通信部
16 第2盗難防止用アンテナ
17 盗難防止用操作部
18 盗難防止用表示部
19 カードリーダ
20 セキュリティECU
21 盗難防止用記憶部
22 イモビライザECU
23 エンジンECU
30 オドメータ
31 車速センサ
32 フットブレーキペダル
33 エンジンタコメータ
34 非常点滅表示灯(ハザード)
35 パーキングブレーキ
37 CCDカメラ
38 フラッシュメモリ




 

 


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