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発明の名称 荷重応答式制動液圧制御装置の取付け構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−90993(P2007−90993A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−281732(P2005−281732)
出願日 平成17年9月28日(2005.9.28)
代理人 【識別番号】100089082
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 脩
発明者 森 正樹 / 小椋 修 / 尾崎 康晴 / 中野 徹也
要約 課題
プロポーショニングバルブと棒ばねの相対的な上下位置関係が容易に調整でき、他の部品の取付けに干渉することなく広い取付けスペースを確保することが可能な荷重応答式制動液圧制御装置の取付け構造を提供する。

解決手段
シャックルブラケットに固設された上部連結部と、シャックルに設けられた下部連結部と、前記上部連結部と前記下部連結部とに夫々伸縮可能に連結されて前記シャックルブラケットと前記シャックルとを接離させる長さ調整部材とを備えた。
特許請求の範囲
【請求項1】
車両のばね上部材に装着され、後輪側に付与する制動液圧を調整する制動液圧制御弁(5)と、
前記ばね上部材に一端(3a)が連結されるとともに他端(3b)が車両のばね下部材に連結され、前記制動液圧制御弁(5)の制動液圧を制御する棒ばね(3)と、を備えた荷重応答式制動液圧制御装置(1)において、
前記他端(3b)が組み付けられるシャックルブラケット(13)に一体的に設けられた上部連結部(21)と、
前記車両のばね下部材に組み付けられるシャックル(15)に設けられた下部連結部(15a)と、
前記上部連結部(21)と前記下部連結部(15a)とに夫々伸縮可能に連結されて前記シャックルブラケット(13)と前記シャックル(15)との間の長さを調整する長さ調整部材(23)と、を備えたことを特徴とする荷重応答式制動液圧制御装置の取付け構造。
【請求項2】
請求項1において、前記上部連結部(21)には上部側ねじ部が形成され、前記下部連結部(15a)には、前記上部側ねじ部とは螺旋方向が逆となった下部側ねじ部が形成され、
前記長さ調整部材(23)には、前記上部連結部(21)と螺合する一端側ねじ部(23a)と、前記下部連結部(15a)と螺合する他端側ねじ部(23b)とが形成されていることを特徴とする荷重応答式制動液圧制御装置の取付け構造。
【請求項3】
請求項2において、前記下部連結部(15a)に形成された前記下部側ねじ部は雄ねじであることを特徴とする荷重応答式制動液圧制御装置の取付け構造。
【請求項4】
請求項2又は3において、前記長さ調整部材(23)の中央部には該長さ調整部材(23)を軸線周りに回動させるための回動被係合部(25)が形成されていることを特徴とする荷重応答式制動液圧制御装置の取付け構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に使われるロードセンシングプロポーショニングバルブを作動させる棒ばねの取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の制動時には荷重移動によって後輪の輪荷重が減少するため、車両は動いているにもかかわらず先に後輪の回転が停止してしまうホイールロックが起きやすくなる。そこで、このようなホイールロックを防いで好ましい制動力配分を得るため、車両のブレーキ装置には、後輪へのブレーキ液圧を前輪へのブレーキ液圧よりも減圧するように作動するプロポーショニングバルブ(Pバルブ)が設けられている。
【0003】
そして、トラック等のように、荷台に荷物を積み込む場合(載積状態)と荷台に荷物を積み込まない場合(空積状態)とによって前輪と後輪とにかかる荷重配分が大きく変化する車両においては、積載量の大小によって理想的な制動力配分の差が大きくなるので、積載荷重或いは車両重量に応じて液圧接点の作動開始点(後輪へのブレーキ液圧の減圧を開始する時点)を変化させる必要がある。このためロードセンシングプロポーショニングバルブ(以下LSPVという)と呼ばれる荷重応答式制動液圧制御装置が採用され、このLSPVとして、例えば特許文献1の記載されるものが知られている。この装置は、特許文献1の図1に示すように、ばね上部材である車体フレームにブラケット24が固定されるとともにブラケット24に形成された取付穴にボルトによってプロポーショニングバルブ22が固定されている。棒ばね(積載荷重感知レバー26)は一端が前記ブラケット24及び支持軸30によって垂直平面内において回動可能に保持されており、他端がピン31、ブラケット32及びアイボルト38を介してばね下部材34に連結されている。ここで、積載荷重が大きくなると、ばね下部材34の位置がばね上部材に対して相対的に上昇する。これに伴って棒ばね(積載荷重感知レバー26)の他端が上方へ湾曲し、その変位をプロポーショニングバルブ22に設けられたバルブピストン68によって感知する。そして、この感知された変位に応じて、マスタシリンダ等の液圧発生装置で発生する制動液圧を、後輪側のホイールシリンダに供給されるのに適した制動液圧に制御するものである。
【特許文献1】特開昭59−89255号公報(第6頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、プロポーショニングバルブ22と棒ばね(積載荷重感知レバー26)の相対的な上下位置は前記感知する基準として一定に保持する必要がある。しかし、車両の種類によってサスペンションの長さにはばらつきがあるため、ばね下部材の位置も相違する。そのため、従来は、図7に示すように、ばね下部材に取付けられるシャックル部51に雄ねじ部53を設け、該雄ねじ部53をブラケット55に貫設された取付穴57に貫通させてブラケット55の内外を二つのナット59で挟んで締め付けて固定していた。そして、図8に示すように、サスペンションの長さに合わせてナット59で締め付けて固定する位置を移動させ、前記相対的な上下位置を保持するよう調整していた。しかし、上記従来の装置では、図9に示すように、雄ねじ部53の下部にブラケット55を固定した場合、ブラケット55よりはみ出す雄ねじ部53の先端の突出長さLが長くなり、ブラケット55付近に取付けられる部品、例えばタンク類の取付けに干渉するという不具合があった。
【0005】
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、プロポーショニングバルブと棒ばねの相対的な上下位置関係を容易に調整できるとともに、他の部品の取付けに干渉することなく広い取付けスペースを確保することが可能な荷重応答式制動液圧制御装置の取付け構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明の特徴は、車両のばね上部材に装着され、後輪側に付与する制動液圧を調整する制動液圧制御弁と、前記ばね上部材に一端が連結されるとともに他端が車両のばね下部材に連結され、前記制動液圧制御弁の制動液圧を制御する棒ばねと、を備えた荷重応答式制動液圧制御装置において、前記他端が組み付けられるシャックルブラケットに一体的に設けられた上部連結部と、前記車両のばね下部材に組み付けられるシャックルに設けられた下部連結部と、前記上部連結部と前記下部連結部とに夫々伸縮可能に連結されて前記シャックルブラケットと前記シャックルとの間の長さを調整する長さ調整部材とを備えたことである。
【0007】
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記上部連結部には上部側ねじ部が形成され、前記下部連結部には、前記上部側ねじ部とは螺旋方向が逆となった下部側ねじ部が形成され、前記長さ調整部材には、前記上部連結部と螺合する一端側ねじ部と、前記下部連結部と螺合する他端側ねじ部とが形成されていることである。
【0008】
請求項3に係る発明の特徴は、請求項2において、前記下部連結部に形成された前記下部側ねじ部を雄ねじとしたことである。
【0009】
請求項4に係る発明の特徴は、請求項2又は3において、前記長さ調整部材の中央部には該長さ調整部材を軸線周りに回動させるための回動被係合部が形成されていることである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明においては、シャックルブラケットに設けられた上部連結部と長さ調整部材との連結箇所及び、シャックルに設けられた下部連結部と長さ調整部材との連結箇所の2箇所において、伸縮することによって長さ調整をおこなうため、シャックルとシャックルブラケットとの間の長さを短くした場合にも、従来のようにシャックルをシャックルブラケットにナットで固定した場合と比べて、シャックルブラケット上方に大きく突出する部分がない。また、上部連結部はシャックルブラケットに一体的に設けられているので、長さ調整の際に長さ調整部材がシャックルブラケットの上方へは突出しない。そのため、シャックルブラケットから突出した部分がばね上部材に取付けられた他の部品に干渉するようなことがなく、容易に長さ調整することが可能な荷重応答式制動液圧制御装置の取付け構造を提供することができる。
【0011】
請求項2に係る発明においては、長さ調整部材の両端に設けられたねじ部はねじが形成された螺旋方向が互いに逆に形成されているため、長さ調整部材を軸線周りに回動させることによりシャックルブラケットとシャックルとの間の長さを容易に調整することができる。
【0012】
請求項3に係る発明においては、シャックルに設けられる下部連結部を雄ねじとするため、シャックルを一体に容易に成形することができる。また、従来のシャックルとは下部連結部の長さが相違するだけとなるので、既存の生産設備を使用して生産をすることができる。
【0013】
請求項4に係る発明においては、回動被係合部が長さ調整部材の中央部に設けられているため、締付けトルクが回動被係合部の両側に作用してバランスよく締付け作業を行うことができるとともに、他の部品に干渉することなく容易に締付け作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る荷重応答式制動液圧制御装置の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。図1は荷重応答式制動液圧制御装置の全体の組付け構成を示す構成図であり、図2は棒ばねの他端部のばね下部材への取付け構造を示す図である。
【0015】
荷重応答式制動液圧制御装置1は、図略のばね上部材(例えば車体フレーム)と図略のばね下部材(例えばリヤアクスルハウジング)との相対変位により変形する棒ばね3と、棒ばね3の変形量に応じて図略のマスタシリンダからの液圧を制御する制動液圧制御弁としてのプロポーショニングバルブ5とを有する。
【0016】
棒ばね3は、両端3a,3bがそれぞれ略リング状に曲げられている。棒ばね3の一端3aは前記車体フレームに取付けられたメインブラケット7の支持軸9に回動可能に掛止されており、該一端3aには例えばゴム製のブーツ11が装着されて泥や水の浸入が阻止されている。棒ばね3の他端3bはシャックルブラケット13及びシャックル15を介して前記リヤアクスルハウジングに連結されている。シャックルブラケット13には支持軸17が支持されており、支持軸17には棒ばね3の他端3bが回動可能に支持されている。この他端3bについてもゴム製のブーツ19によって被覆されている。
【0017】
シャックルブラケット13の底部には支持軸17に直角な下方向に突出する円筒状の上部連結部21が一体的に設けられている。この上部連結部21には上部側ねじ部としての円筒雌ねじ部21aが螺設され、この円筒雌ねじ部21aには棒状の長さ調整部材23が螺入されている。長さ調整部材23の上半部には一端側ねじ部としての雄ねじ部23aが形成され、長さ調整部材23の下半部は前記雄ねじ部23aとはいわゆる逆ねじ状に螺刻された他端側ねじ部としての雌ねじ部23bが設けられている。長さ調整部材23の雄ねじ部23aと雌ねじ部23bとの間には六角ナットの頭部状の回動被係合部25が周設され、該回動被係合部25を例えばレンチ等で係合して長さ調整部材23を軸線周りに回動するようになっている。前記雌ねじ部23bにはシャックル15の下部連結部としての雄ねじ部15aが螺入され、シャックル15はリヤブラケット27の支持軸29に回動可能に支持されている。リヤブラケット27はばね下部材としてのリヤアクスルハウジングにボルト部材等によって固定されている。
【0018】
プロポーショニングバルブ5は、棒ばね3の一端3a近傍に位置するようにメインブラケット7の側面に設けられた取付面7aに取付けられている。プロポーショニングバルブ5は、ハウジング5a内を摺動するピストン5bを有し、ハウジング5aには一端が図略の前記マスタシリンダに連通され、他端が図略のリヤホイールシリンダに連通されたブレーキ液の流路5cと、流路5c途中に形成された摺動部5dとが設けられている。ピストン5bは摺動部5d内に組み込まれたコイルスプリング5eにより下方へ付勢されており、ピストン5bの下端は棒ばね3に当接している。このように構成されたプロポーショニングバルブ5は、棒ばね3の一端3aと他端3bとの相対変位に現れる荷重変位によってピストン5bが上下し、前記マスタシリンダから前記リヤホイールシリンダへ流れるブレーキ液の流量を制御して、適正な制動力配分を実現する。
【0019】
上記のように構成された荷重応答式制動液圧制御装置1をトラックに使用した場合の取付調整及び作動について、図面に基づいて以下に説明する。まず、図1に示すように、前記棒ばね3の一端3a及び前記プロポーショニングバルブ5はメインブラケット7より図略の車体フレームに組付けられている。
【0020】
また、図2に示すように、前記棒ばね3の他端3bはシャックルブラケット13、シャックル15を介してリヤブラケット27によって前記リヤアクスルハウジングに組み付けられる。ここで、棒ばね3の一端3aと他端3bの相対位置は、トラックの荷台が例えば空積状態の時を基準にして所定の位置に保たれなければならない。そのため、トラックのリヤサスペンションが長く前記リヤアクスルハウジングが下方にある場合には、図3に示すように、長さ調整部材23をその両端に連結された雄ねじ部(下部連結部)15a及び円筒雌ねじ部(上部連結部21)21aが螺退するように回転させ、シャックル15とシャックルブラケット13(棒ばね3の他端3b)との距離を長く伸ばすことにより前記所定の位置となるように調整する。逆に前記リヤサスペンションが短い場合には、図4に示すように、長さ調整部材23を両端に連結された雄ねじ部15a及び円筒雌ねじ部21aが螺入するように回転させ、シャックル15とシャックルブラケット13(棒ばね3の他端3b)との距離を短く縮めることにより同様に調整する。
【0021】
このように、シャックルブラケット13の上部連結部21と長さ調整部材23との連結箇所及び、シャックル15に設けられた雄ねじ部(下部連結部)15aと長さ調整部材23の連結箇所の2箇所で、伸縮されるので、シャックル15とシャックルブラケット13との間の長さを短く調整しても、前記2箇所で短くした長さを吸収でき、シャックルブラケット13の上方に長さ調整部材23を大きく突出させる必要がない。
【0022】
上記のように調整された荷重応答式制動液圧制御装置1は、所定の積荷が積載されると、前記棒ばね3の他端3bが上昇し、前記プロポーショニングバルブ5のピストン5aが支持軸9からピストン5aが棒ばね3に当接する位置までの距離と、支持軸9,17間の距離の比に応じた大きさの応力で、ピストン5aは上方へ押圧される。プロポーショニングバルブ5は、このピストン5aの上昇位置に対応して、液圧接点の作動開始点(後輪へのブレーキ液圧の減圧を開始する時点)が制御される。
【0023】
なお、上記実施形態においては、空積状態を基準に調整するものとしたが、これに限定されず、例えばリヤタイヤにかかる荷重の大きさに応じて調整してもよい。
【0024】
また、長さ下部連結部及び上部連結部については、上記構成のものに限定されず、例えば図5に示すように、下部連結部を雌ねじ部41とし、上部連結部を雄ねじ部43としてもよい。また、図6に示すように、上部連結部45を一定量上方に突出させてもよい。他の取付け部品の取付けに支障のない長さだけ予め突出させることによって、シャックルとシャックルブラケット間の距離が短い場合における調整しろを大きく取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る荷重応答式制動液圧制御装置の全体図。
【図2】荷重応答式制動液圧制御装置の取付け構造を示す図。
【図3】同使用状況を示す図。
【図4】同使用状況を示す図。
【図5】荷重応答式制動液圧制御装置の取付け構造の他の実施形態を示す図。
【図6】同取付け構造の他の実施形態を示す図。
【図7】従来技術を示す図。
【図8】従来技術を示す図。
【図9】従来技術を示す図。
【符号の説明】
【0026】
1…荷重応答式制動液圧制御装置、3…棒ばね、3a…一端、3b…他端、5…プロポーショニングバルブ(制動液圧制御弁)、13…シャックルブラケット、15…シャックル、15a…雄ねじ部(下部連結部・下部側ねじ部)、21…上部連結部、21a…円筒雌ねじ部(上部側ねじ部)、23…長さ調整部材、23a…雄ねじ部(一端側ねじ部)、23b…雌ねじ部(他端側ねじ部)、25…回動被係合部。




 

 


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