米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 車両 -> カルソニックカンセイ株式会社

発明の名称 車両用ニープロテクタ構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−161151(P2007−161151A)
公開日 平成19年6月28日(2007.6.28)
出願番号 特願2005−361874(P2005−361874)
出願日 平成17年12月15日(2005.12.15)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
発明者 松島 一博
要約 課題
性能を落とさずにグローブボックスの容量を大きくする。

解決手段
車体側メンバ21のほぼ車幅方向22へ延びるメンバ本体23に、乗員の内膝aによる膝入力エネルギーを吸収可能な内膝プロテクト用ブラケット26を取付けると共に、車体側メンバ21の端部に設けられた車体パネル取付用のサイドブラケット24に、内膝プロテクト用ブラケット26と対応するニープロ用補助ブラケット27を取付け、内膝プロテクト用ブラケット26とニープロ用補助ブラケット27との間にグローブボックス35を配設し、グローブボックス35の蓋体37に、乗員の外膝bによる膝入力エネルギーを吸収可能な外膝プロテクト用鉄板38を内蔵すると共に、外膝プロテクト用鉄板38を、内膝プロテクト用ブラケット26とニープロ用補助ブラケット27とに対して正面視で重複させるようにしている。
特許請求の範囲
【請求項1】
車体側メンバのほぼ車幅方向へ延びるメンバ本体に、乗員の内膝による膝入力エネルギーを吸収可能な内膝プロテクト用ブラケットを取付けると共に、
車体側メンバの端部に設けられた車体パネル取付用のサイドブラケットに、内膝プロテクト用ブラケットと対応する補助ブラケットを取付け、
内膝プロテクト用ブラケットと補助ブラケットとの間にグローブボックスを配設し、
該グローブボックスの蓋体に、乗員の外膝による膝入力エネルギーを吸収可能な外膝プロテクト用鉄板を内蔵すると共に、
外膝プロテクト用鉄板を、内膝プロテクト用ブラケットと補助ブラケットとに対して正面視で重複させたことを特徴とする車両用ニープロテクタ構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用ニープロテクタ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両には、車室内の前部にインストルメントパネルが設けられている。
【0003】
このようなインストルメントパネルに対し、緊急時に乗員の膝を保護するために、ニープロテクタを設けることが検討されている。このニープロテクタは、設置状況の違いにより、運転席用のものと、助手席用のものとがそれぞれ必要となる。
【0004】
このうち、助手席用のニープロテクタには、例えば、特許文献1に開示されたようなものが存在している。しかし、この助手席用のニープロテクタは、構造が複雑でコストがかかるため、より構造が簡単で低コストとなるように、以下のようなものが開発されている。
【0005】
即ち、図5に示すように、車体側メンバ1に対して、乗員の膝入力エネルギーを吸収可能な左右一対のニープロテクト用ブラケット2,3を設ける。なお、この例のものは、左ハンドル仕様となっている。
【0006】
ここで、車体側メンバ1は、インストルメントパネルの内部に設けられて、左右の車体パネル間を連結する強度部材である。車体側メンバ1は、ほぼ車幅方向へ延びるメンバ本体8と、このメンバ本体8の両端部に設けられたサイドブラケットとを備えている。メンバ本体8は、通常、金属パイプなどで構成されているが、これに限るものではない。メンバ本体8は、必要に応じて適宜屈曲されている。また、サイドブラケットは、車体側メンバ1を左右の車体パネルに取付けるためのものである。この車体側メンバ1は、例えば、ステアリングコラムを支持することにより、ステアリングサポートメンバなどとして利用されている。
【0007】
ここで、ニープロテクト用ブラケット2,3は、例えば、ほぼ下方へ延びると共に、その下端部を乗員側へ向けて跳ね上げるように屈曲させることにより、側面視、ほぼ「レ」字状または「し」字状の部分を有している。そして、乗員の膝入力エネルギーによって、ほぼ「レ」字状または「し」字状の屈曲部分4,5が変形され、これを吸収するようにした屈曲部変形構造を採用している。このニープロテクト用ブラケット2,3は、乗員の両膝に対応させて左右一対設けられる。左右一対のニープロテクト用ブラケット2,3は、所要間隔を有してメンバ本体8に直接取付けられている。
【0008】
そして、左右一対のニープロテクト用ブラケット2,3の間には、図6に示すように、グローブボックス11が配設されている。このグローブボックス11は、手前側に開口部を有する容器状のグローブボックス本体12に対し、開口部を開閉可能な蓋部13を取付けたリッドタイプとされている。このグローブボックス11の蓋部13には、図7に示すように、左右一対のニープロテクト用ブラケット2,3に対して正面視で重複する補強鉄板15が内蔵されている。即ち、この補強鉄板15は車幅方向の両端部が、ニープロテクト用ブラケット2,3と車両前後方向に所要量重複するように配置されている。そのため、補強鉄板15は、ニープロテクト用ブラケット2,3によって、背面側を支えられた状態となっている。
【0009】
そして、緊急時に乗員の膝がインストルメントパネルへ向けて移動した場合、グローブボックス11の蓋部に内蔵された補強鉄板15がこれを受け、更に、インストルメントパネル内部に設けられたニープロテクト用ブラケット2,3の屈曲部分4,5が潰れるように変形して、乗員の膝入力エネルギーを吸収することにより、乗員の膝を保護する。
【0010】
この際、乗員の内膝による膝入力エネルギーは、内側のニープロテクト用ブラケット2が主に吸収し、乗員の外膝による膝入力エネルギーは、外側のニープロテクト用ブラケット3が主に吸収することとなる。なお、補強鉄板15については、膝受機能が考慮されてはいるが、特に、膝入力エネルギーの吸収機能は設定されていない。
【特許文献1】特開平11−180238号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記車両用ニープロテクタ構造では、左右一対のニープロテクト用ブラケット2,3の間に、グローブボックス11を配設するようにしているため、左右のニープロテクト用ブラケット2,3を、乗員の膝の位置に合わせて設置することが難しく、且つ、グローブボックス11の容量も小さくなってしまうという問題があった。即ち、内側のニープロテクト用ブラケット2については内膝の位置にほぼ合致させることができるものの、外側のニープロテクト用ブラケット3については、外膝の位置に設定すると容量が小さくなり過ぎてグローブボックス11が成立しなくなるので、外膝の位置よりも外側に配置して、グローブボックス11の容量を有る程度確保するようにせざるを得なかった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、車体側メンバのほぼ車幅方向へ延びるメンバ本体に、乗員の内膝による膝入力エネルギーを吸収可能な内膝プロテクト用ブラケットを取付けると共に、車体側メンバの端部に設けられた車体パネル取付用のサイドブラケットに、内膝プロテクト用ブラケットと対応する補助ブラケットを取付け、内膝プロテクト用ブラケットと補助ブラケットとの間にグローブボックスを配設し、該グローブボックスの蓋体に、乗員の外膝による膝入力エネルギーを吸収可能な外膝プロテクト用鉄板を内蔵すると共に、外膝プロテクト用鉄板を、内膝プロテクト用ブラケットと補助ブラケットとに対して正面視で重複させた車両用ニープロテクタ構造を特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、上記の手段を備えたことにより、内膝プロテクト用ブラケットとサイドブラケットに取付けられた補助ブラケットとの間の広い設置間隔に、容量の大きなグローブボックスを配設することが可能となる。また、内膝プロテクト用ブラケットが乗員の内膝による膝入力エネルギーを吸収し、外膝プロテクト用鉄板が乗員の外膝による膝入力エネルギーを吸収するようにしたことにより、効率良く乗員の膝入力エネルギーを吸収することが可能となる。また、外膝プロテクト用鉄板は、体格によらず乗員の外膝を任意の位置で受けることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
性能を落とさずにグローブボックスの容量を大きくするという目的を、車体側メンバのメンバ本体に、内膝プロテクト用ブラケットを取付けると共に、車体側メンバのサイドブラケットに、補助ブラケットを取付け、内膝プロテクト用ブラケットと補助ブラケットとの間にグローブボックスを配設し、グローブボックスの蓋体に、外膝プロテクト用鉄板を内蔵すると共に、外膝プロテクト用鉄板を、内膝プロテクト用ブラケットと補助ブラケットとに対して正面視で重複させる、という手段で実現した。
【実施例】
【0015】
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
【0016】
図1〜図4は、この発明の実施例を示すものである。
【0017】
まず、構成を説明すると、自動車などの車両には、車室内の前部にインストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルの内部には、図1に示すように、車体側メンバ21が設けられている。この車体側メンバ21は、ほぼ車幅方向22へ延びるメンバ本体23と、このメンバ本体23の両端部に設けられたサイドブラケット24とを備えている。メンバ本体23は、通常、金属パイプなどで構成されているが、これに限るものではない。メンバ本体23は、必要に応じて適宜屈曲されている。また、サイドブラケット24は、車体側メンバ21を左右の車体パネルに取付けるためのものである。この車体側メンバ21は、例えば、ステアリングコラムを支持することにより、ステアリングサポートメンバなどとして利用されている。なお、メンバ本体23には、その車幅方向中央部をフロアパネルに支持させるためのステー25が取付けられている。
【0018】
以上のような基本的構成に対し、車体側メンバ21の助手席側の部分に、助手席用のニープロテクタを設ける。この実施例のものでは、車体側メンバ21のほぼ車幅方向22へ延びるメンバ本体23に、乗員の内膝a(乗員の車幅方向中央側の膝)による膝入力エネルギーを吸収可能な内膝プロテクト用ブラケット26を取付ける。なお、内膝プロテクト用ブラケット26は、ステー25の近傍にステー25とは切離して取付けられる。なお、この実施例のものは、左ハンドル仕様となっている。
【0019】
ここで、図2に示すように、内膝プロテクト用ブラケット26には、図5〜図7のものと同様に、側面視、ほぼ「レ」字状または「し」字状の部分を有して、その屈曲部分26Aが変形されることにより、内膝の入力エネルギーを吸収し得るようにした屈曲部変形構造のものを用いることとし、その配置も上記と同様とする。また、内膝プロテクト用ブラケット26の変形に要する力を最適に設定・調整するため、屈曲部分26Aの両側に補助ピース26Bを掛渡して二重構造としている。
【0020】
また、図1に示すように、車体側メンバ21の端部に設けられた車体パネル取付用のサイドブラケット24に、内膝プロテクト用ブラケット26と対応するニープロ用補助ブラケット27を取付ける。
【0021】
ここで、このニープロ用補助ブラケット27は、上記した内膝プロテクト用ブラケット26と外形形状がほぼ近似するよう、ほぼ三角形状とする。このニープロ用補助ブラケット27は、内膝プロテクト用ブラケット26よりも剛性が高い難変形構造のものとする。このほぼ三角形状をしたニープロ用補助ブラケット27は、所要の強度を確保するため、外周にフランジ部28を設けると共に、その内部にほぼ車両前後方向29へ延びる補強ビード30を設ける。補強ビード30は、必要に応じて複条状設けるようにしても良い。これらフランジ部28および補強ビード30は、例えば、金属板材をほぼ三角形状に打抜く際に同時にプレス形成する。このほぼ三角形状をしたニープロ用補助ブラケット27は、車両前後方向29および上下方向31の位置を内膝プロテクト用ブラケット26とほぼ揃えるようにしてサイドブラケット24に取付けられる。なお、ニープロ用補助ブラケット27は、若干内向きに取付けられる(図3または図4参照)。
【0022】
そして、図3に示すように、内膝プロテクト用ブラケット26とニープロ用補助ブラケット27との間にグローブボックス35を配設する。
【0023】
ここで、このグローブボックス35は、手前側に開口部を有する容器状のグローブボックス本体36に対し、開口部を開閉可能な蓋体37を取付けたリッドタイプのものとする。蓋体37は、開口部の下縁部近傍に設定されたヒンジ部を中心として下開き可能なものとする。このグローブボックス35は、設置間隔が広くなったことに伴い、図5〜図7のものよりも幅の広いもの(幅広型グローブボックス)を採用する。
【0024】
更に、図4に示すように、グローブボックス35の蓋体37に、乗員の外膝b(乗員の車幅方向ドア側の膝)による膝入力エネルギーを吸収可能な外膝プロテクト用鉄板38を内蔵する。
【0025】
ここで、この外膝プロテクト用鉄板38は、蓋体37のインナパネルとアウタパネルとの間に介装する。この外膝プロテクト用鉄板38は、乗員の外膝bの位置と対応する部分の反力(膝入力エネルギーに対する反力)が、内膝プロテクト用ブラケット26の反力とほぼ等しくなるように設定する。そのために、外膝プロテクト用鉄板38には、反力調整手段40を適宜設ける。この反力調整手段40は、例えば、ほぼ車幅方向22へ延びる複数の凹凸条を有する反力調整手段用プレート41などとしても良い。
【0026】
そして、外膝プロテクト用鉄板38を、内膝プロテクト用ブラケット26とニープロ用補助ブラケット27とに対して正面視で重複させる。即ち、外膝プロテクト用鉄板38は車幅方向22の両端部が、内膝プロテクト用ブラケット26およびニープロ用補助ブラケット27と、車両前後方向29に重なるように配置される。
【0027】
なお、上記内膝プロテクト用ブラケット26とニープロ用補助ブラケット27とは、グローブボックス35の開口部の周縁部に設けられたフランジ39の裏側に配設される。よって、内膝プロテクト用ブラケット26およびニープロ用補助ブラケット27と外膝プロテクト用鉄板38との間には、特段の締結固定関係は存在せず、外膝プロテクト用鉄板38は、内膝プロテクト用ブラケット26およびニープロ用補助ブラケット27によって、背面側を単に支えられ得る状態となっている。
【0028】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0029】
緊急時に乗員の膝がインストルメントパネルへ向けて移動した場合、グローブボックス35の蓋体37に内蔵された外膝プロテクト用鉄板38がこれを受ける。そして、図4に仮想線で示すように、乗員の内膝aによる膝入力エネルギーは、内膝プロテクト用ブラケット26が変形することによって主に吸収する。一方、乗員の外膝bによる膝入力エネルギーは、外膝プロテクト用鉄板38が変形することによって主に吸収する。これにより、乗員の両膝が保護される。
【0030】
この際、剛性の高いニープロ用補助ブラケット27は、ほとんど変形しないことにより、グローブボックス35の車両前後方向29の移動を規制するように機能する。
【0031】
この実施例によれば、車体側メンバ21のメンバ本体23に、内膝プロテクト用ブラケット26を取付けると共に、車体側メンバ21のサイドブラケット24に、ニープロ用補助ブラケット27を取付け、内膝プロテクト用ブラケット26とニープロ用補助ブラケット27との間にグローブボックス35を配設し、グローブボックス35の蓋体37に、外膝プロテクト用鉄板38を内蔵すると共に、外膝プロテクト用鉄板38を、内膝プロテクト用ブラケット26とニープロ用補助ブラケット27とに対して正面視で重複させるようにしたことにより、内膝プロテクト用ブラケット26とサイドブラケット24に取付けられたニープロ用補助ブラケット27との間の広い設置間隔に、容量の大きなグローブボックス35を配設することが可能となる。
【0032】
また、内膝プロテクト用ブラケット26が乗員の内膝aによる膝入力エネルギーを吸収し、外膝プロテクト用鉄板38が乗員の外膝bによる膝入力エネルギーを吸収するようにしたことにより、効率良く乗員の膝入力エネルギーを吸収することが可能となる。
【0033】
また、外膝プロテクト用鉄板38は、体格によらず乗員の外膝bを任意の位置で受けることが可能である。
【0034】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、これらの可能な組合せが含まれることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施例にかかる車両用ニープロテクタ構造の斜視図(グローブボックスなし)である。
【図2】図1を側面ら見た図である。
【図3】図1を上方から見た図である。
【図4】図1を背面側から見た図である。
【図5】従来例にかかる車両用ニープロテクタ構造の斜視図(グローブボックスなし)である。
【図6】図5を上方から見た図である。
【図7】図5を背面側から見た図である。
【符号の説明】
【0036】
21 車体側メンバ
22 車幅方向
23 メンバ本体
24 サイドブラケット
26 内膝プロテクト用ブラケット
27 ニープロ用補助ブラケット
35 グローブボックス
37 蓋体
38 外膝プロテクト用鉄板
a 内膝
b 外膝




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013