米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 車両 -> 株式会社日立製作所

発明の名称 電気車の電力供給装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−60820(P2007−60820A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−243720(P2005−243720)
出願日 平成17年8月25日(2005.8.25)
代理人 【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保
発明者 松尾 壮志
要約 課題
ジャンクションボックスの内部を露出状態にする前に、高電圧の供給の遮断がなされるようにした電気車の電力供給装置の提供。

解決手段
内部の少なくとも一部を露出させるケースを備えるジャンクションボックスを具備し、このジャンクションボックスの内部にて電源供給側と電源被供給側の間で該電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所に、ジャンクションボックスに対して固定された第1のコネクタとこの第1のコネクタに嵌合される第2のコネクタを介してヒューズを配設させ、第1のコネクタに対する第2のコネクタの離脱によって前記遮断を達成させるように構成され、前記ケースはその一部に貫通孔が設けられ、かつ、前記第2のコネクタは前記ケースの貫通孔を通して第1のコネクタに嵌合されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
内部の少なくとも一部を露出させるケースを備えるジャンクションボックスを具備し、
このジャンクションボックスの内部にて電源供給側と電源被供給側の間で該電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所に、ジャンクションボックスに対して固定された第1のコネクタとこの第1のコネクタに嵌合される第2のコネクタを介してヒューズを配設させ、第1のコネクタに対する第2のコネクタの離脱によって前記遮断を達成させるように構成され、
前記ケースはその一部に貫通孔が設けられ、かつ、前記第2のコネクタは前記ケースの貫通孔を通して第1のコネクタに嵌合されていることを特徴とする電気車の電力供給装置。
【請求項2】
内部の少なくとも一部を露出させるケースを備えるジャンクションボックスを具備し、
このジャンクションボックスの内部にて電源供給側と電源被供給側の間で該電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所に、ジャンクションボックスに対して固定された第1のコネクタとこの第1のコネクタに嵌合される第2のコネクタを介してヒューズを配設させ、第1のコネクタに対する第2のコネクタの離脱によって前記遮断を達成させるように構成され、
前記ケースはその一部に貫通孔あるいは切り欠きが設けられ、かつ、前記第2のコネクタは前記ケースの貫通孔あるいは切り欠きを通して第1のコネクタに嵌合され、
前記第2のコネクタは前記ケースの取り付けに要する締結用治具の少なくとも一部を覆うようにして配置されていることを特徴とする電気車の電力供給装置。
【請求項3】
電源供給側は直列配置される少なくとも2個のバッテリで構成され、これらバッテリと電源被供給側の間で該電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所は、互いに隣接して配置される各バッテリの接続部とすることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の電気車の電力供給装置。
【請求項4】
電源供給側は1個あるいは複数の接続体からなるバッテリで構成され、このバッテリと電源被供給側の間で該電源供給側への電源供給の遮断を行う個所は、前記バッテリの一端側とすることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の電気車の電力供給装置。
【請求項5】
前記電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所の一端側は第1のコネクタおよび第2のコネクタを通して前記ヒューズの一端側に接続され、前記個所の他端側は第1のコネクタおよび第2のコネクタを通して前記ヒューズの他端側に接続されていることを特徴とする請求項1、2、3、4のいずれかに記載の電気車の電力供給装置。
【請求項6】
前記ヒューズはジャンクションボックスの内部に配置されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の電気車の電力供給装置。
【請求項7】
前記ヒューズはジャンクションボックスの外部に配置されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の電気車の電力供給装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は電気車の電力供給装置に係り、バッテリとたとえばインバータ等を電気的に接続あるいは断続するジャンクションボックスを具備する電気車の電力供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気を動力源として走行する電気車は、高電圧バッテリからの高電圧直流電流をパワーヘッドおよびパワーコンバータに分配、供給するためのジャンクションボックスを備えて構成されている。
【0003】
ここで、パワーヘッドは、バッテリからの直流電力を三相交流電力に変換し、駆動用モータに供給するとともに、該駆動用モータの発生トルクを制御する機構をいい、パワーコンバータは、コンバージョンボックス、DC/DCコンバータ、A/Cインバータ等で構成されている。
【0004】
このようなジャンクションボックスを備える電気車の電力供給装置の構成は、たとえば下記の特許文献1に開示されている。そして、この特許文献1では、ジャンクションボックス内において、パワーヘッド及びパワーコンバータ双方への高電圧直流電流の供給をオン/オフする第1の高電圧遮断スイッチの他に、パワーコンバータのみへの高電圧直流電流の供給をオン/オフする第2の高電圧遮断スイッチを備えさせ、第2の高電圧遮断スイッチは、第1の高電圧遮断スイッチがオフの時だけオンとなる様に構成されたものの開示がなされている。
【0005】
パワーヘッド側の点検や修理等を行う際に、パワーヘッド側への高電圧直流電流の供給を遮断し、かつ、パワーコンバータ側への高電圧直流電流の供給を行うことができるようにして作業の効率化を図らんとするものである。
【特許文献1】特開2002−112401号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の特許文献1に開示される電気車の電力供給装置は、その構成からも明らかとなるように、ジャンクションボックスのケース(外枠)を解放し、その後に、パワーヘッド(インバータ)側への高電圧の供給を遮断するという手順を採用する構成となっている。すなわち、高電圧の供給の遮断を行う前に、ジャンクションボックスの内部を露出状態にしなければならないという形態を採らざるを得ないものとなっている。
【0007】
このため、作業者に対する安全性は十分ではなく、その解決策が要望されるに至った。
【0008】
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、ジャンクションボックスの内部を露出状態にする前に、高電圧の供給の遮断がなされるようにした電気車の電力供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0010】
(1)本発明による電気車の電力供給装置は、たとえば、内部の少なくとも一部を露出させるケースを備えるジャンクションボックスを具備し、
このジャンクションボックスの内部にて電源供給側と電源被供給側の間で該電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所に、ジャンクションボックスに対して固定された第1のコネクタとこの第1のコネクタに嵌合される第2のコネクタを介してヒューズを配設させ、第1のコネクタに対する第2のコネクタの離脱によって前記遮断を達成させるように構成され、
前記ケースはその一部に貫通孔が設けられ、かつ、前記第2のコネクタは前記ケースの貫通孔を通して第1のコネクタに嵌合されていることを特徴とする。
【0011】
(2)本発明による電気車の電力供給装置は、たとえば、内部の少なくとも一部を露出させるケースを備えるジャンクションボックスを具備し、
このジャンクションボックスの内部にて電源供給側と電源被供給側の間で該電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所に、ジャンクションボックスに対して固定された第1のコネクタとこの第1のコネクタに嵌合される第2のコネクタを介してヒューズを配設させ、第1のコネクタに対する第2のコネクタの離脱によって前記遮断を達成させるように構成され、
前記ケースはその一部に貫通孔あるいは切り欠きが設けられ、かつ、前記第2のコネクタは前記ケースの貫通孔あるいは切り欠きを通して第1のコネクタに嵌合され、
前記第2のコネクタは前記ケースの取り付けに要する締結用治具の少なくとも一部を覆うようにして配置されていることを特徴とする。
【0012】
(3)本発明による電気車の電力供給装置は、たとえば、(1)、(2)のいずれかの構成を前提とし、電源供給側は直列配置される少なくとも2個のバッテリで構成され、これらバッテリと電源被供給側の間で該電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所は、互いに隣接して配置される各バッテリの接続部とすることを特徴とする。
【0013】
(4)本発明による電気車の電力供給装置は、たとえば、(1)、(2)のいずれかの構成を前提とし、電源供給側は1個あるいは複数の接続体からなるバッテリで構成され、このバッテリと電源被供給側の間で該電源供給側への電源供給の遮断を行う個所は、前記バッテリの一端側とすることを特徴とする。
【0014】
(5)本発明による電気車の電力供給装置は、たとえば、(1)、(2)、(3)、(4)のいずれかの構成を前提とし、前記電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所の一端側は第1のコネクタおよび第2のコネクタを通して前記ヒューズの一端側に接続され、前記個所の他端側は第1のコネクタおよび第2のコネクタを通して前記ヒューズの他端側に接続されていることを特徴とする。
【0015】
(6)本発明による電気車の電力供給装置は、たとえば、(1)、(2)、(3)、(4)のいずれかの構成を前提とし、前記ヒューズはジャンクションボックスの内部に配置されていることを特徴とする。
【0016】
(7)本発明による電気車の電力供給装置は、たとえば、(1)、(2)、(3)、(4)のいずれかの構成を前提とし、前記ヒューズはジャンクションボックスの外部に配置されていることを特徴とする。
【0017】
なお、本発明は以上の構成に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【発明の効果】
【0018】
たとえば上記請求項1に示した発明によれば、ケースを解放してジャンクションボックスの内部を露出状態にしなければならない場合、該ケースの解放は第1のコネクタに対する第2のコネクタの離脱が条件となるように構成されている。第2のコネクタは前記ケースの一部に設けられた貫通孔を通して第1のコネクタに嵌合されており、このままの状態では前記ケースを解放することができないからである。
【0019】
そして、第1のコネクタに対する第2のコネクタの離脱は、該ジャンクションボックスの内部にて電源供給側(たとえばバッテリ)と電源被供給側(たとえばインバータ)の間で該電源被供給側への電源供給の遮断がなされることを意味する。電源供給側と電源被供給側の間で該電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所に、ジャンクションボックスに対して固定された第1のコネクタとこの第1のコネクタに嵌合される第2のコネクタに嵌合される第2のコネクタを介してヒューズを配設させた構成としているからである。
【0020】
このため、ケースを解放し、ジャンクションボックスの内部を露出状態にした際には、必ず高電圧の供給の遮断がなされていることになり、作業者に対する安全性が確実に確保されることになる。
【0021】
また、請求項3あるいは請求項4によれば、電源供給側であるバッテリと電源被供給側の間で該電源被供給側への電源供給の遮断を行う個所を、各バッテリの接続部あるいは該バッテリの近接する部分としていることから、前記ケースを解放した場合に、ジャンクションボックスの内部において高圧部となっている個所をなくすことができ、作業者に対する安全性がより確実に確保されることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明による電気車の電力供給装置の実施例を図面を用いて説明する。
【0023】
図3は、本発明による電気車の電力供給装置の一実施例を示す等価回路図である。
【0024】
まず、図中点線枠で示す領域はジャンクションボックス1を示し、該点線の部分は該ジャンクションボックス1の外枠を構成するケース1aに相当する。
【0025】
そして、ジャンクションボックス1の外側には、たとえば2個のバッテリ2およびバッテリ3が配置され、これら2個のバッテリ2、3からジャンクションボックス1内への電源供給は前記ケース1aに取り付けられている端子A、C、D、Bを介してなされるようになっている。
【0026】
すなわち、バッテリ2の陽極および陰極はそれぞれ端子Aおよび端子Cに接続されるようになっており、バッテリ3の陽極および陰極はそれぞれ端子Dおよび端子Bに接続されるようになっている。
【0027】
ここで、バッテリ2およびバッテリ3は、コネクタ10およびヒューズ11を介して直列接続されて構成され、いわゆる電源供給側として機能するようになっている。このコネクタ4およびヒューズ6の構成については後に詳述する。
【0028】
バッテリ2、3の直列接続体からなる電源の陽極は、前記端子Aを介してジャンクションボックス1内に導かれ、該ジャンクションボックス1内にてメインリレー4を介してたとえばインバータ等に接続されるべく一方の端子であって、ケース1に取り付けられた端子台5上の端子Pにまで引き出されるようになっている。また、前記メインリレー4の部分には、プリチャージリレー6とプリチャージ抵抗7からなる直列接続体が該メインリレー4と並列に接続されるように取り付けられている。ジャンクションボックス1の外部に設けられるインバータ等に備えられる平滑コンデンサへの突入電流を抑制させるためである。
【0029】
また、バッテリ2、3の直列接続体からなる電源の陰極は、前記端子Bを介してジャンクションボックス1内に導かれ、該ジャンクションボックス1内にてメインリレー8および電流センサを介して前記インバータに接続されるべく他方の端子であって前記端子台5の端子Nにまで引き出されるようになっている。
【0030】
前記電流センサ9は、その出力によって前記バッテリ2、3の充放電の管理あるいは出力値の計算等のように電源供給側の制御に用いられるようになっている。
【0031】
なお、ジャンクションボックス1の内部の構成は上述したものに限定されることはなく、用途に応じて種々の構成が組み込まれてもよいことはいうまでもない。上述した特許文献1に示されるように、電源供給がインバータ等の他にパワーヘッド等にもなされるように構成でき、この場合、それらの電源供給の選択手段をも付加させることができるからである。
【0032】
前記バッテリ2およびバッテリ3は、コネクタ10およびヒューズ11を介して互いに直列接続されていることは上述した通りである。
ここで、前記コネクタ10はコネクタ10aとこのコネクタ10aに嵌合されるコネクタ10bとで構成されている。コネクタ10aはケース1aの内側のジャンクションボックス1内において該ジャンクションボックス1に対して固定されて配置されている。また、コネクタ10bは、図1では明確に表れていないが、前記ケース1aに形成された貫通孔を通して前記コネクタ10aに嵌合されている。この貫通孔については後に詳述する。そして、前記ヒューズ10は、この実施例の場合、ケース1aの内側のジャンクションボックス1内に配置されている。
【0033】
前記バッテリ2の陰極は端子Cを介してジャンクションボックス1内に導かれ前記コネクタ10aの端子Gに引き出され、バッテリ3の陽極は端子Dを介してジャンクションボックス1内に導かれ前記コネクタ10aの端子Jに引き出されるようになっている。一方、前記ヒューズ11の一端はケース1aの外側のジャンクションボックス1外に導かれて(該ケース1aに形成された孔を通して)前記コネクタ10bの端子gに引き出され、前記ヒューズ11の他端はケース1aの外側のジャンクションボックス1外に導かれて(該ケース1aに形成された孔を通して)前記コネクタ4bの端子jに引き出されるようになっている。
【0034】
コネクタ10aに対してコネクタ10bが嵌合することにより、コネクタ10aの端子Gと端子Jがそれぞれコネクタ10bの端子gと端子jとが互いに接続され、バッテリ2およびバッテリ3は、該バッテリ2の陰極が、端子C、コネクタ10aの端子G、コネクタ10bの端子g、ヒューズ11、コネクタ10bの端子j、コネクタ10aの端子J、および端子Dを介してバッテリ3の陽極に接続され、互いに直列接続されて構成される。
【0035】
このことから、コネクタ10aに対してコネクタ10bが離脱された場合、バッテリ2とバッテリ3との直列接続がコネクタ10aの個所で遮断され、結果としてバッテリ2、3からインバータへの電源供給の遮断がなされるようになる。
【0036】
なお、コネクタ10aに対するコネクタ10bの離脱により、単にバッテリ2、3からインバータへの電源供給の遮断を図らんとする場合、ヒューズ11の配置個所としてたとえば端子Dとコネクタ10bの端子Jとの間であっても不都合は生じない。しかし、ヒューズ11を取り替えるという作業を想定した場合、その作業の際において該ヒューズ11の両端のいずれにも高電圧が印加されていないことが好ましいことはいうまでもない。このことから、この実施例では、端子Cはコネクタ10aおよびコネクタ10bを通してヒューズ11の一端側に接続され、端子Dはコネクタ10bおよびコネクタ10aを通して該ヒューズ11の他端側に接続されるという接続形態を採っている。
【0037】
このように、コネクタ10aに対するコネクタ10bの着脱は、バッテリ2、3からインバータへの電源供給のオン・オフを決定するスイッチの機能を有するが、実際のスイッチを用いた場合と比較すると構成を簡単にすることができ、ひいては価格を安くできる効果を奏するとともに、次に説明する効果をも奏するからである。
【0038】
図1は、上述したジャンクションボックス1の一実施例を示す斜視図である。この図1において、まず、ジャンクションボックス1の外枠を構成する複数の各ケース1aが備えられている。
【0039】
これら各ケース1aは鋼板等で構成され、底面側に配置されるケース1ad、前記コネクタ10が取り付けられた面に配置されるケース1af、このケース1afに対して図中右側面に配置されインバータが接続される端子台5が設けられたケース1ar、前記ケース1afに対して図中左側面に配置されバッテリが接続される端子が設けられたケース1al(図示せず:図2参照)、前記ケースに対して背面に配置されたケース1ab(図示せず:図2参照)、および上面側に配置されるケース1auからなっている。これら各ケース1aは締結用治具(フランジナット等)によって互いに連結されている。
【0040】
そして、これら各ケースはたとえばそれぞれ定められた順序で外すことができるようになっており、このうち最初に外すことができるケースは、前記コネクタ10が取り付けられた面に配置されたケース1afとなっている。この実施例では、該ケース1afは、前記コネクタ10が取り付けられた側壁面の全域、および該側壁面と直交する配置関係にある上面のうち該側壁面側の一部の面を被うように形成された断面”L”字状の形態からなるとともに、該ジャンクションボックス1の底面側に配置されるケース1adとの締結がなされる屈曲辺1qを備えて構成されている。ちなみに、このケース1afはジャンクションボックス1のフロントケースとして構成されている。
【0041】
また、このケース1afには貫通孔20が設けられている。この貫通孔20は、前記コンタクト10bがこの貫通孔20を通してジャンクションボックス1の内側に配置されたコンタクト10aに嵌合できるために設けられたものとなっている。また、コンタクト10bから引き出される各コード10mも前記貫通孔20を通してジャンクションボックス1内に配置された前記ヒューズ11に接続されるようになっている。
【0042】
なお、この実施例では、コンタクト10bが配置される貫通孔20、前記コード10mがそれぞれ挿入される貫通孔20は共通のものとして形成したものであるが、それぞれ別個のものとして形成してもよいことはいうまでもない。また、この明細書で説明する貫通孔20は閉じられた周辺を有する透孔をいうもので、たとえば切り欠きの類は除いたものとして示している。
【0043】
このように構成されたジャンクションボックス1は、フロントケースであるケース1afを締結している締結用治具(フランジナット等)30を外した後に、該ケース1afを図中上方へ移動させて解放させようとしても、該ケース1afの貫通孔20内に配置されているコネクタ10bが該ケース1afの移動を妨げることになる。このため、事前にコネクタ10bをコネクタ10aから離脱させておくことが要求されることになるが、この離脱は、バッテリからインバータ側への電源供給の遮断を意味する。このため、ジャンクションボックス1からケース1afを解放させて該ジャンクションボックス1内を露出させた際には、必ず、バッテリからの電源供給が遮断されていることが保障され、作業者の安全が確保される。
【0044】
なお、図1において、前記ケース1afは、上述したように、該ジャンクションボックス1の底面側に配置されるケース1adとの締結がなされる屈曲辺1qを備え、この屈曲辺1qにおいて前記ケース1adとの間で締結を図る締結用治具30を複数備えたものであるが、これら締結用治具30のうち少なくとも一つ(図中30aで示す)はコネクタ10bの下方に該当する個所に設けられている。換言すれば、前記コネクタ10bは前記締結用治具30aの少なくとも一部を覆うようにして配置されていることになる。
【0045】
図2は、図1に示すジャンクションボックス1において、コネクタ10bをコネクタ10aから外し、さらにケース1afを解放した状態を示した平面図である。同図において、底面側に配置されるケース1adに、前記ケース1afを当該ケース1adに締結させていた締結用治具30を外した場合の締結用治具孔31が示されており、そのうちの一つの締結用治具孔31aにあっては、コネクタ10aの手前であって該コネクタ10aに嵌合された場合のコネクタ10bの下方の領域内に形成されている。
【0046】
なお、図2では、ケース1afを解放することにより、ヒューズ11が十分に露出された状態となっており、該ヒューズ11を容易に取り替えることができる構成となっていることが判る。
【0047】
このようにした場合、ケース1afをジャンクションボックス1から解放する場合には、必ずコネクタ10bをコネクタ10aから外さなければならなくなる。ケース1afを締結している締結用治具30を外す場合に前記コネクタ10bの存在が妨げとなるからである。このため、ジャンクションボックス1からのケース1afの解放にあっては、その時点で必ず、バッテリからの電源供給が遮断されており、作業者の安全の確保がなされるようになる。
【0048】
しかし、このようにコネクタ10bをケース1afの取り付けに要する締結用治具30aの少なくとも一部を覆うようにして配置させる構成は、前記ケース1afにおいて貫通孔20を設ける場合よりも、該貫通孔20に替えて、次に説明するような切り欠き25を設けた場合において多大な効果を奏するようになる。
【0049】
図4は、本発明による電気車の電力供給装置の他の実施例を示す構成図で、図1に対応した図となっている。
【0050】
図1の場合と比較して異なる構成は、図1に示した貫通孔20に替えて切り欠き25が形成されていることだけにある。
【0051】
すなわち、該切り欠き25は、図1に示した貫通孔20とほぼ同様の形状をなすが、該貫通孔20の周辺の一部がケース1afの前記屈曲辺1qの側にまで至って終には解放された形状として形成されている。
【0052】
このようにしてジャンクションボックス1を構成した場合、ケース1afの取り付けに要する締結用治具30を取り除き、該ケース1afを外そうとした場合、たとえコネクタ10bがコネクタ10aに嵌合されていても外れる場合がある。ケース1afを左右方向に移動させながらコネクタ10bを前記切り欠き25内に導き、該ケース1afを上方に移動させることによりジャンクションボックス1から解放できるからである。
【0053】
このことから、貫通孔20に替えて切り欠き25を設けた場合であっても、図4に示すように、コネクタ10bの下方において、ケース1afの屈曲辺1qの一部を残存させ、この部分に底面側に配置されるケース1adとの締結用治具30aを設けることにより、上述した不都合を解消できるようになる。該締結用治具30aを外すためには、必ず、コネクタ10bをコネクタ10aから離脱させなければならなくなるからである。
【0054】
上述した実施例では、電源供給側として2個のバッテリ(2個以上のバッテリでも可)を用い、互いに隣接して配置される各バッテリの接続部を、当該バッテリとインバータの間で該インバータへの電源供給の遮断を行う個所と定めたものである。しかし、これに限定されることはなく、たとえば、2個のバッテリを有する場合にこれらバッテリの一端側において前記個所を定めるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0055】
図5は、このようにした場合の実施例を示す図で、図1と対応した図となっている。図1と比較して異なる構成は、バッテリ2とバッテリ3はそのまま直列接続され、この直列接続体の陽極側は端子Aに陰極側は端子Cに接続されている。そして、端子Cとメインリレー8の一端との間には、コネクタ10aとこのコネクタ10aに嵌合されるコネクタ10bを介してヒューズ11が配設されている。このような接続関係は、バッテリ2とバッテリ3の直列接続体の他端側においても適用できることはいうまでもない。また、この実施例の場合、バッテリは2個(2個以上でも可)用いているものであるが、1個であっても同様の効果が得られることはもちろんである。
【0056】
また、上述した実施例では、ヒューズ11をケース1aの内側であるジャンクションボックス1内に配置させたものである。該ヒューズ11を外的障害から保護するためである。しかし、これに限定されることはなく、ケース1aの外側にヒューズを配置させるように構成してもよいことはもちろんである。
【0057】
図6は、このようにした場合の実施例を示す図で、図1と対応した図となっている。図1と比較して異なる構成は、ヒューズ11はケース1aの外壁面に取り付けられた構成となっており、さらに、このヒューズ11を被って着脱自在の蓋ケース12が取り付けられている。この蓋ケース12は該ヒューズ11を外的障害から保護するために設けられるものである。
【0058】
この場合、ヒューズ11を取り替える作業において、予めコネクタ10bをコネクタ10aに対して離脱させておくことにより、該ヒューズ11の両端には高電圧の印加が解除され、その作業の安全性が確保されるようになる。
【0059】
上述した各実施例はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施例での効果を単独であるいは相乗して奏することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明による電気車の電力供給装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明による電気車の電力供給装置の一実施例を示す平面図で、コネクタ10bを外し、ケースの一部を開放した図である。
【図3】本発明による電気車の電力供給装置の一実施例を示す等価回路図である。
【図4】本発明による電気車の電力供給装置の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明による電気車の電力供給装置の一実施例を示す等価回路図である。
【図6】本発明による電気車の電力供給装置の一実施例を示す等価回路図である。
【符号の説明】
【0061】
1……ジャンクションボックス、1a……ケース、1af……ケース(フロントケース)、2、3……バッテリ、5……端子台、10、10a、10b……コネクタ、11……ヒューズ、20……貫通孔、25……切り欠き、30……締結用治具。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013