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発明の名称 車両用電子制御装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15643(P2007−15643A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−201487(P2005−201487)
出願日 平成17年7月11日(2005.7.11)
代理人 【識別番号】100078330
【弁理士】
【氏名又は名称】笹島 富二雄
発明者 三浦 秀之 / 須田 明義
要約 課題
EEPROMに書き込んだ車両固有情報が不用意に再書き込みされることを防止できる車両用電子制御装置を提供する。

解決手段
車両用電子制御装置が、外部書き込むツールからの書き込み要求信号を受信すると、既に車両固有情報がEEPROMに書き込まれているか否かを判断し、車両固有情報が書き込まれている場合には、EEPROMに対する車両固有情報の再書き込みを禁止する。
特許請求の範囲
【請求項1】
書き換え可能な不揮発性メモリを備え、外部から受信した車両固有情報を前記不揮発性メモリに書き込む車両用電子制御装置であって、
前記車両固有情報の書き込み要求時に、前記車両固有情報が既に書き込まれていると判断した場合に、前記車両固有情報の再書き込みを禁止することを特徴とする車両用電子制御装置。
【請求項2】
前記車両固有情報の書き込み完了時に、書き込み完了情報を前記不揮発性メモリに保存し、前記書き込み完了情報が保存されているか否かに基づいて、前記車両固有情報が既に書き込まれているか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御装置。
【請求項3】
前記書き込み完了情報は、前記不揮発性メモリの初期化時に初期化されることを特徴とする請求項2記載の車両用電子制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用電子制御装置に関し、詳しくは、書き換え可能な不揮発性メモリ(EEPROM等)に車両固有情報を書き込む技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両用電子制御装置に備えられるEEPROMに対して、車両識別データ等の車両固有情報を書き込むときに、外部書き込みツールから、車両固有情報と共に該車両固有情報をEEPROMの特定領域に書き込むための専用プログラムを受信し、前記専用プログラムを実行して前記車両固有情報を前記EEPROMに書き込む方法が開示されている。
【特許文献1】特開2003−276528号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記方法によると、車両固有情報の再書き込みの制限がなく、外部書き込みツールから車両固有情報及び専用プログラムを受信すると、車両固有情報が何度でも再書き込みできる構成であったため、外部書き込みツールの誤操作によって車両固有情報及び専用プログラムが送信されてしまうと、本来書き換えるべきでない車両固有情報が誤って書き換えられてしまう可能性があった。
【0004】
例えば、前記車両固有情報として車両識別データを書き込む場合には、その車両に固有の仕様を持つ部品の情報や車両のメンテナンス情報を、前記車両識別データに基づきデータベースから検索する場合があるが、車両識別データが誤ったデータに書き換えられてしまうと、正しい情報が得られなくなり、メンテナンスの作業精度・効率を大きく低下させ、また、車両毎に固有の仕様を持つ部品を特定することができなくなるなどの問題が生じる。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、一度書き込んだ車両固有情報が不用意に再書き込みされることを防止できる車両用電子制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのため請求項1記載の発明に係る車両用電子制御装置は、車両固有情報の書き込み要求時に、前記車両固有情報が不揮発性メモリに既に書き込まれていると判断すると、前記車両固有情報の再書き込みを禁止する。
かかる構成によると、一度車両固有情報を書き込むと、その後再度の書き込み要求があっても車両固有情報が再書き込みされることが禁止され、既に書き込まれている車両固有情報が保存される。
【0007】
従って、車両固有情報を送信する外部書き込みツールの誤操作によって、再書き込み要求が出力されても、車両固有情報が書き換えられてしまうことを防止できる。
請求項2記載の発明では、車両固有情報の書き込み完了時に、書き込み完了情報を前記不揮発性メモリに保存し、前記書き込み完了情報が保存されているか否かに基づいて、前記車両固有情報が既に書き込まれているか否かを判断する。
【0008】
かかる構成によると、最初の車両固有情報の書き込みが完了すると、書き込み完了情報が不揮発性メモリに保存され、次に書き込み要求が発生すると、前記書き込み完了情報が保存されていることで既に車両固有情報が書き込まれていることが判断されて、再書き込みが禁止され、最初に書き込まれた車両固有情報が保存される。
従って、既に車両固有情報が書き込まれていることを確実に判断して、再書き込みを禁止できる。
【0009】
請求項3記載の発明では、前記書き込み完了情報を、前記不揮発性メモリの初期化時に初期化する。
かかる構成によると、前記不揮発性メモリが初期化され、個々の車両と不揮発性メモリ(電子制御装置)との相関が解消された場合には、前記書き込み完了情報が初期化され、再書き込みが許容される状態にする。
【0010】
従って、個々の車両と不揮発性メモリ(電子制御装置)との相関に誤りが発生することを回避しつつ、車両固有情報の書き込みを許容する状態に切り換えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
実施形態における車両用電子制御装置は、例えば車両に搭載されるエンジンや変速機などを制御するものである。
図1に示す車両用の電子制御装置(以下、ECUと略す。)10は、CPU11,ROM12,RAM13,EEPROM14(書き換え可能な不揮発性メモリ)を含んで構成される。
【0012】
尚、書き換え可能な不揮発性メモリを前記EEPROMに限定するものではなく、電気的に内容を書き換えることができるROMであればよい。
前記ECU10は、エンジン等に設けられる各種センサからの検出信号を読み込んで前記RAM13に格納し、前記ROM12に記憶されている制御プログラム及び制御データに基づき演算処理を行って、エンジン等の制御対象に対する制御信号の出力などを行う。
【0013】
前記EEPROM14には、故障診断結果や各種の学習値が格納されると共に、搭載される車両に固有の情報が格納される。
前記車両固有情報とは、例えば車両個々の識別データ(シリアル番号),車種のデータ,車両搭載部品のデータなどであり、共通的な仕様で製造されたECU10を個々の車両に搭載するときに、搭載する車両に対応する固有情報を前記EEPROM14に格納させて、車両個々に対応付けられるようになっている。
【0014】
前記車両固有情報を前記EEPROM14に書き込む場合には、前記ECU10に対して外部書き込みツール20を接続する。
前記ROM12には、前記外部書き込みツール20との間での通信を可能にする通信プログラムが予め格納されており、前記外部書き込みツール20は、前記ECU10に対して、前記EEPROM14に書き込む車両固有情報及び該車両固有情報の書き込みを要求する信号を送信する。
【0015】
図2のフローチャートは、CPU11による車両固有情報の書き込み処理を示す。
図2のフローチャートにおいて、まず、ステップS1では、前記外部書き込みツール20から車両固有情報の書き込み要求信号が出力されているか否かを判別する。
ここで、前記書き込み要求信号が受信されていない場合には、本ルーチンをそのまま終了させる。
【0016】
一方、前記書き込み要求信号が受信されている場合には、ステップS2へ進み、前記EEPROM14に格納される書き込み完了フラグ(書き込み完了情報)を判定することで、車両固有情報が既に書き込み済みであるか否かを判別する。
前記書き込み完了フラグが初期化されていて(書き込み完了フラグ=0であって)、車両固有情報が書き込まれていないと判定されると、ステップS3へ進み、前記外部書き込みツール20から受信した車両固有情報を前記EEPROM14の所定領域に書き込む処理を行う。
【0017】
ステップS3での車両固有情報の書き込みが完了すると、次のステップS4では、前記書き込み完了フラグに1をセットして、次回以降において車両固有情報が書き込み済みであると判定されるようにする。
ステップS4で前記書き込み完了フラグに1をセットした後に、再度書き込み要求信号を受信すると、ステップS2において、既に車両固有情報が書き込まれているという情報が保存されていると判断される結果、ステップS3,4を迂回して本ルーチンを終了させ、既に書き込まれている車両固有情報が書き換えられることを禁止する。
【0018】
従って、一度車両固有情報を書き込んだ後で、外部書き込みツール20の誤操作により車両固有情報の書き込み要求が出力されても、前記EEPROM14の車両固有情報が書き換えられることがなく、車両とEEPROM14との対応関係を保持させることができる。
例えば車両固有情報としてEEPROM14に書き込まれている車両個々の識別データ(シリアル番号)を読み取って、その車両に固有の仕様を持つ部品の情報をデータベースから読み出すシステムを採用する場合、車両固有情報が別のものに書き換えられてしまうと、対応する部品情報を取得することができなくなり、車両毎に固有の仕様を持つ部品の交換・作成が不能になってしまう。
【0019】
また、車両個々の識別データ(シリアル番号)に対応させて、メンテナンス情報や車両部品の情報を管理する場合には、車両固有情報が別のものに書き換えられてしまうと、前記情報が取得できずに、メンテナンス作業に支障をきたすことになる。
しかしながら、上記実施形態のようにして、車両固有情報の再書き込みを禁止すれば、たとえ外部書き込みツール20を誤操作しても不用意に車両固有情報が書き換えられてしまうことがなく、車両固有情報に基づく各種情報の検索を確実に行える。
【0020】
前記書き込み完了フラグは、前記EEPROM14の初期化に伴って同時に初期化されるようになっており、前記EEPROM14を初期化することで、新たな車両固有情報を書き込ませることが可能になる。
従って、不用意な車両固有情報の再書き込みを禁止しつつ、前記ECU10を他の車両に搭載するなどの汎用性を確保できる。
【0021】
尚、ECU10が、前記EEPROM14に格納されている書き込み完了フラグの情報を前記外部書き込みツール20に送信し、外部書き込みツール20が、既に車両固有情報が書き込まれていると判断すると、ECU10に対する書き込み要求信号の出力を停止する構成とすることができる。
更に、外部書き込みツール20からの書き込み要求の出力に対して、実際の書き込みが禁止された場合に、外部書き込みツール20の表示部に書き込みが拒否されたことを表示させるようにすれば、既に書き込まれている車両固有情報を再書き込みする誤操作を行ったことを作業者が認識でき、作業精度・作業効率が向上する。
【0022】
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両用電子制御装置において、
前記車両固有情報を前記電子制御装置に出力する外部書き込みツールが、前記車両固有情報の再書き込みが禁止されたことを表示する表示部を備えることを特徴とする車両用電子制御装置。
【0023】
かかる構成によると、外部書き込みツールの誤操作によって、車両固有情報の再書き込みの要求が誤って出力されたことを、作業者に認識させることができ、作業精度・作業効率が向上する。
(ロ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両用電子制御装置において、
前記車両固有情報として少なくとも車両個々の識別データが書き込まれることを特徴とする車両用電子制御装置。
【0024】
かかる構成によると、車両個々の識別データが不用意に書き換えられてしまうことが回避されるので、前記識別データに基づくデータベースからの各種情報(車両毎に固有の仕様を持つ部品の情報,メンテナンス情報等)の読み出しを確実に行えるようになる。
(ハ)請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両用電子制御装置において、
外部から書き込み要求信号と車両固有情報とを受信し、前記書き込み要求信号を受信したときに、既に車両固有情報が書き込まれているか否かを判定し、車両固有情報が既に書き込まれている場合に、受信した車両固有情報の書き込みを禁止し、車両固有情報が書き込まれていない場合に、受信した車両固有情報を前記不揮発性メモリに書き込むことを特徴とする車両用電子制御装置。
【0025】
かかる構成によると、書き込み要求信号を受信したときに、既に車両固有情報が書き込まれていれば、再書き込みが行われることがなく、車両固有情報が書き込まれていない状態で書き込み要求信号を受信したときにのみ、車両固有情報を不揮発性メモリに書き込む。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施形態における車両用電子制御装置の構成図。
【図2】実施形態における車両固有情報の書き込み処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0027】
10…電子制御装置(ECU)、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…EEPROM(書き換え可能な不揮発性メモリ)、20…外部書き込みツール




 

 


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