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発明の名称 低床式車両
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−30829(P2007−30829A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−220902(P2005−220902)
出願日 平成17年7月29日(2005.7.29)
代理人 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
発明者 中林 俊一
要約 課題
足載せフロアの前端部の構造を複雑にしたり製造コストの高騰を招くことなく、運転者の体型や好みに応じてフットレストの足載せ位置を容易に変更することのできる低床式車両を提供する。

解決手段
シート26の前方に足載せフロア9が設けられた低床式車両において、足載せフロア9の前端部上面にフットレス34,34を脱着可能にボルト結合する。フットレスト34は、略L字状のブラケット36の垂立壁36aに足載せバー37を取り付けて構成し、足載せバー37は、ブラケット36の基壁36bの車体側ボルト締結部に対して車体前後方向にオフセットさせる。左右のフットレスト34,34を入れ換え、各フットレスト34を180°向きを変えてボルト締結することによって足載せバー37の車体前後位置を変える。
特許請求の範囲
【請求項1】
前輪操舵部と運転者の着座するシートの間に足載せフロアが設けられた低床式車両において、
前記足載せフロア上に、運転者の足を載せ置くフットレストを脱着可能に締結固定したことを特徴とする低床式車両。
【請求項2】
前記フットレストを、前記足載せフロアとの締結部と、運転者の足を直接載せ置く足載せ部が車体前後方向でオフセットするように形成したことを特徴とする請求項1に記載の低床式車両。
【請求項3】
前記フットレストを、左足用フットレストと右足用フットレストとして夫々別体に構成し、これらの別体のフットレストを、前記足載せフロアの上面のうちの、同足載せフロアの前端略中央位置から屹立して車体主フレームのダウンパイプを囲繞するカバー支柱の下端両側位置に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の低床式車両。
【請求項4】
燃料タンクの給油口を開閉可能に覆うフューエルリッドを、左足用フットレストと右足用フットレストの間の前記カバー支柱の下端後縁部に配設したことを特徴とする請求項3に記載の低床式車両。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、前輪操舵部とシートの間に足載せフロアを備えたスクータ等の低床式車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
低床式車両として、前方に延ばした運転者の足先を載せ置くフットレストを備えたものがある。この低床式車両のフットレストは、足載せフロアの前端部に隆起部を形成し、その隆起部をフットレストとしたものが主である。
【0003】
ところが、このように足載せフロアにフットレストを一体に形成する場合、運転者の体型や好みによってはフットレストの位置が適合しないことがある。
【0004】
そこで、従来、これに対処するものとして、足載せフロアと一体のフットレストとは別に車体主フレームのダウンパイプ(足載せフロアの下方のフレームユニットとヘッドパイプを連結するパイプ)に柱状のフットレストを取り付けたものが案出されている。この低床式車両は、足載せフロアと一体のフットレストと、ダウンパイプに固定のフットレストを高さや前後位置を変えて設置し、運転者が自分の体型や好みによってこれらのフットレストを適宜選択するようになっている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−96784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、この従来の低床式車両においては、足載せ部の前後位置や高さの異なるフットレストを足載せフロアとダウンパイプに夫々設けるようにしているため、一方のフットレストの利用時に他方のフットレストが支障になることのないフットレストの配置が難しく、足載せフロアの前端側の構造が複雑になってしまう。
【0006】
また、従来の低床式車両の場合、柱状のフットレストをダウンパイプに溶接等で固定しているため、さらに多様な運転者の体型に対応するためには、フットレストの設置高さの異なる車体主フレームを複数種用意し、運転者の体型や好みに応じて車体主フレームごと換えなければならない。このため、製造コストが高騰することが懸念される。
【0007】
そこでこの発明は、足載せフロアの前端部の構造を複雑にしたり製造コストの高騰を招くことなく、運転者の体型や好みに応じてフットレストの足載せ位置を容易に変更することのできる低床式車両を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、前輪操舵部(例えば、後述の実施形態におけるハンドル1,ステアリングステム2、フロントフォーク4)と運転者の着座するシート(例えば、後述の実施形態におけるシート26)の間に足載せフロア(例えば、後述の実施形態における足載せフロア9)が設けられた低床式車両において、前記足載せフロア上に、運転者の足を載せ置くフットレスト(例えば、後述の実施形態におけるフットレスト34)を脱着可能に締結固定するようにした。
この発明の場合、足載せフロア上に締結固定するフットレストを、足載せ部の高さや前後位置の異なるものに交換することで、運転者の要求する足載せ位置に変更することが可能になる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記フットレストを、前記足載せフロアとの締結部(例えば、後述の実施形態におけるボルト35による締結部分)と、運転者の足を直接載せ置く足載せ部(例えば、後述の実施形態における足載せバー37)が車体前後方向でオフセットするように形成するようにした。
この場合、フットレストの締結部と足載せ部が車体前後方向でオフセットしているため、車体右側フットレストと左側フットレストを入れ換え、足載せフロアに対するこれらの取付け向きを180°変えることにより、フットレストの足載せ部の車体前後位置が変更されるようになる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記フットレストを、左足用フットレストと右足用フットレストとして夫々別体に構成し、これらの別体のフットレストを、前記足載せフロアの上面のうちの、同足載せフロアの前端略中央位置から屹立して車体主フレームのダウンパイプ(例えば、後述の実施形態におけるダウンパイプ5)を囲繞するカバー支柱(例えば、後述の実施形態におけるカバー支柱23)の下端両側位置に配置するようにした。
【0011】
請求項4に記載の発明は、さらに請求項3に記載の発明において、燃料タンク(例えば、後述の実施形態における燃料タンク20)の給油口(例えば、後述の実施形態における給油口42)を開閉可能に覆うフューエルリッド(例えば、後述の実施形態におけるフューエルリッド41)を、左足用フットレストと右足用フットレストの間の前記カバー支柱の下端後縁部に配設するようにした。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、足載せフロアに締結するフットレストを単体で交換するだけで運転者の要求する足載せ位置に変更することができるため、足載せフロアの前端部の複雑化や製造コストの高騰を招くことなく、足載せ位置を容易に変更することが可能になる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、車体右側フットレストと左側フットレストを入れ換え、足載せフロアに対する取付け向きを180°変えるだけで、フットレストの足載せ位置を二通りに設定することができるため、部品点数の増加を招くことなくフットレストの足載せ位置の変更要求に容易に対応することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、別体に構成した左足用と右足用のフットレストを夫々別々にカバー支柱の両側位置に配置するため、ダウンパイプやそれを囲繞するカバー支柱によって制約を受けることなく、左右のフットレストを運転者の体型や好みに応じた最適位置に設置することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、フューエルリッドを運転の支障や見栄えの低下を招きにくいカバー支柱の下端後縁部に配置しつつも、このフューエルリッドによって制約を受けることなく、左右のフットレストを運転者の体型や好みに応じた最適位置に設置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
なお、以下の説明において、前側とは車両の前進方向を言うものとし、さらに右側及び左側とは車両が前進する方向に向かって右側及び左側を言うものとする。
【0017】
図1は、この発明にかかる低床式車両の全体構成を示す斜視図であり、図2は、この低床式車両の骨格部の構成を示す斜視図である。
この低床式車両は、図1に示すハンドル1がステアリングステム2に連結され、このステアリングステム2の中間部が、図2に示すヘッドパイプ3に回動可能に支持されている。ステアリングステム2の下端にはフロントフォーク4が結合され、このフロントフォーク4に前輪WF(図1参照)が支持されている。この実施形態においては、ハンドル1、ステアリングステム2、フロントフォーク4等が前輪操舵部を構成している。
【0018】
図2に示すように、ヘッドパイプ3には後部下方に延出するダウンパイプ5が接続され、このダウンパイプ5の下端に梯子型のフレームユニット6が接続されている。フレームユニット6は、前端部と後端部が相互に接合された一対のサイドパイプ7A,7Bを主フレームとし、これらのサイドパイプ7A,7B間が複数のクロスパイプ8a〜8dによって結合されている。サイドパイプ7A,7Bはダウンパイプ5との接合部から車体後方に向かって略水平に延出し、車体前後方向のほぼ中間位置から車体後方に向かって斜め上方に屈曲している。以下、説明の便宜上、屈曲部を挟んでサイドパイプ7A,7Bの前半部をフロントフレーム7AF,7BF、後半部をリヤフレーム7AR,7BRと呼ぶものとする。なお、サイドパイプ7A,7Bの屈曲部mの下面側にはセンタースタンド等の取り付けられるセンターフレーム40が取り付けられている。また、この実施形態の場合、車体主フレームは、ヘッドパイプ3,ダウンパイプ5、フレームユニット6等によって構成されている。
【0019】
また、フロントフレーム7AF,7BFの上部には運転者の足を載せ置く足載せフロア9が支持され、リヤフレーム7AR,7BRの上部には荷物を載せ置くためのシート下フロア10が支持されている。シート下フロア10は、足載せフロア9の後端部から段差状に隆起し、車体後端部に向かって上方に傾斜している(図1参照)。
【0020】
図3,図4は、足載せフロア9とシート下フロア10を取り去ったこの低床式車両の車両中央部付近の平面図と側面図である。これらの図に示すようにフロントフレーム7AF,7BFには燃料タンク20が取り付けられ、リヤフレーム7AR,7BRには、エンジン11と無段変速機12、減速機(図示せず)等が一体化されたパワーユニット14が支持されている。この低床式車両の場合、パワーユニット14は、ユニットスイング式として後輪WRとともに複数のリンク15を介してリヤフレーム7AR,7BRに揺動可能に取り付けられている。なお、後輪WRの支持部とリヤフレーム7AR,7BR間のクロスパイプ8d(図2参照)の間にはコイルスプリングを主部品とするクッションユニット(図示せず)が介装されている。パワーユニット14のエンジン11は、フレームユニット6の屈曲部m後方の車幅方向のほぼ中心位置に配置され、無段変速機12と減速機は車体左側のリヤフレーム7ARの下方に配置されている。そして、エンジン11の吸気側に接続されるエアクリーナ17は無段変速機12の変速機ケース12aの後部側上面に取り付けられ、エンジン11の排気側に接続される排気管18とマフフラー19(図1参照)は車体右側のリヤフレーム7BRの下方に引き出されている。
【0021】
また、無段変速機12の変速機ケース12aの前端部には、変速機内に冷却空気を導入するためのエアダクト21が接続され、そのエアダクト21は、図3,図4に示すように車体左側のフロントフレーム7AFの外側面に沿って配置されるとともに、図示せぬねじ等の締結部材にてフロントフレーム7Fに固定され、さらにその先端部がフロントフレーム7AFの上面を跨いで燃料タンク20の後端部位置に開口している。なお、図中22は、パワーユニット14の揺動を許容するためにエアダクト21に設けられた蛇腹配管である。
【0022】
また、足載せフロア9の前端部には、ハンドル1の付根部に向かって屹立し、ダウンパイプ5の周囲を囲繞するカバー支柱23が配置され、そのカバー支柱23の上端部に、ヘッドライト24a,24bを収納するライトボックス25が取り付けられている。また、カバー支柱23の下端後縁部には、図5,図6に示すように、足載せフロア9の上面に滑らかに連続するように平面視が略三角形状のフューエルリッド41が配置されている。このフューエルリッド41は、足載せフロア9の下方に配置される燃料タンク20の給油口42を覆う部材であり、図6に示すようにヒンジ構造によって車体側方に開閉可能になっている。
【0023】
ここで、図2に示すフレームユニット6のうち、フロントフレーム7AF,7BFの屈曲部mの近傍とリヤフレーム7AR,7BRには、乗員の着座するシート26を支持するための略コ字状に湾曲したシートフレーム27,28,29が結合されている。これらのシートフレーム27,28,29はコ字形状の向かい合う二辺の一方(以下「下辺27a,28a,29a」と呼ぶ。)が左右のフレーム7AF,7BF、或いは、7AR,7BRに跨って結合され、前記2辺を連結する連結辺27b,28b,29bが車体右側のフレーム7BF,7ARの車幅方向外側位置にて上方に立ち上がり、他方の一辺(以下「上辺27c,28c,29c」と呼ぶ。)側でシート26を支持するようになっている。つまり、これらのシートフレーム27,28,29はすべて右側のフレーム7BF,7ARの車体外側に膨出しそこでコ字形状に湾曲するように配置され、シート26を片持ちでフレームユニット6に支持させるようになっている。
なお、この実施形態の場合、シート26は運転者が着座するライダーシート26Aと、運転者の後方で同乗者が着座するピリオンシート26Bによって構成されている。
【0024】
また、前述したシート下フロア10は、リヤフレーム7AR,7BRとシートフレーム27,28,29の下辺27a,28a,29aの上方に被せるようにして取り付けられ、シート下フロア10とシート26の間には、荷物を収容するための収容空間39が設けられている。
【0025】
ところで、図2に示す左右のフロントフレーム7AF,7BFの前部上面には、足載せフロア9の前端部下面を支持するフロア支持ブラケット31,31が夫々取付けられている。この各フロア支持ブラケット31の上部には、車幅方向に並んで一対の螺子孔32,32が設けられている。
【0026】
一方、図6に示す足載せフロア9の前端部上面のうちの、カバー支柱23の下端後縁部とフューエルリッド42を間に挟む左右両側の対称位置には、左右のフロア支持ブラケット31の螺子孔32,32部分が露出する開口33が形成されている。そして、左右のフロア支持ブラケット31の螺子孔32,32には、図1,図5に示すように運転者の足を前方に伸ばした状態で載せ置くためのフットレスト34が夫々ボルト35によって脱着可能に取り付けられている。
【0027】
フットレスト34は、断面略L字状のブラケット36の垂立壁36aに足載せバー37が支持固定されて成り、垂立壁36aと直交するブラケット36の基壁36bが前記ボルト35によってフロア支持ブラケット31に締結固定されるようになっている。フットレスト34の基壁36bは略長方形状に形成され、足載せフロア9の開口33の周縁部を覆うように同フロア9の上面に重合され、垂立壁36aが車幅方向の中心側で屹立するようにしてフロア支持ブラケット31に締結される。この状態においては、フットレスト34は足載せフロア9を間に挟み込むようにしてフロア支持ブラケット31に結合されるため、フットレスト34は足載せフロア9上に締結固定されるものと言うことができる。
【0028】
また、垂立壁36aは、基壁36b上の二つのボルト締結部を結ぶ中心線に対して車体前後方向に傾斜して形成されている。図1,図5においては、垂立壁36aの上部が車体後方側に傾斜するようにフットレス34が足載せフロア9上に取り付けられている。
【0029】
足載せバー37は、垂立壁36aの上端部に、基壁36bの延出側と同側に向かって同壁36bと平行になるように突設されている。したがって、図1,図5の場合、垂立壁36aの上端部が基壁36bに対して車体後方側に傾斜していることから、足載せバー37は基壁36のボルト締結部(ボルト35による締結部分)に対して車体後方側にオフセットしている。なお、この実施形態の場合、足載せバー37が運転者の足先を直接載せ置く足載せ部となっている。
【0030】
以上のように構成された低床式車両は、車体左右のフットレスト34,34が足載せフロア9上にボルト35によって締結固定されているため、このフットレスト34の足載せバー37の位置が運転者の体型や好みに合わない場合には、以下のようにして足載せバー37の位置を車体前方側に変えることができる。
即ち、ボルト35を緩めて車体両側のフットレス34,34をまず取り外し、左右のフットレスト34,34を入れ換え、かつ、各フットレスト34の向きを180°変えて夫々の基壁36bをボルト35によって足載せフロア9上(フロア支持ブラケット31)に再固定する。
【0031】
図7は、こうして左右のフットレスト34,34を付け替えた状態を示し、図8は、フットレスト34,34の付け替え前の状態(a)と付け替え後の状態(b)を比較して示したものである。なお、図8中、sは、ボルト35の締結部を結ぶ中心線であり、dは、この中心線sと足載せバー37の軸心とのオフセット量を示すものである。この図8の(a),(b)を比較して明らかなように前述の左右のフットレスト34,34の付け替えによって運転者の足載せ位置(足載せバー37の位置)を2d分だけ前方に変えることができる。
【0032】
以上のように、この低床式車両においては、ボルト35で足載せフロア9上に締結したフットレスト34を取り換えることによって足載せ位置を変更することができるため、足載せフロア9やその周辺部に複数種のフットレストを配置する場合に比較して足載せフロア9の前方の構造を簡素化することができ、しかも、フットレスト34を単体で交換するだけで足載せ位置を変えることができることから、車体フレーム自体を作り分ける場合に比較して製造コストを大幅に削減することができる。
【0033】
特に、この実施形態の低床式車両においては、基壁36bのボルト締結部に対して足載せバー37の設置位置を車体前後方向にオフセットさせることで、左右のフットレスト34,34の交換のみによって足載せ位置を車体前後方向に変更することができるため、少ない部品の種類でもって様々なユーザーの体型や好みに応えることが可能である。
【0034】
また、この実施形態の低床式車両の場合、左右のフットレスト34,34を別体構成にして、カバー支柱23とフューエルリッド41の両側位置に配置したため、フットレスト34の設置にあたってカバー支柱23やダウンパイプ5、フューエルリッド41等による制約を受けることなく、フットレスト34を最適位置に設置することができる。フューエルリッド41は運転の支障や見栄えの低下を招きにくいカバー支柱23の下端後縁部に配置されつつも、フットレスト34,34が足載せフロア9の前端部両側に配置されていることから、運転中に支障になることがない。特に、この実施形態の場合、フューエルリッド41は左右のフットレスト34,34の間の若干シート26側に寄った位置に配置されているが、フューエルリッド41が平面視でシート26に向かって先細りになる略三角形状に形成されているため、足載せフロア9上で足を揃えた運転者がその姿勢からフットレスト34上に足を載せ置く場合であっても、足先がフューエルリッド34と干渉しにくいという利点がある。
【0035】
なお、この発明は以上述べた実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、足載せフロア9との締結部に対して足載せ部(足載せバー37)が車体前後にオフセットした一組のフットレスト34,34を用いたが、締結部と足載せ部のオフセット量や足載せ部の高さの異なるフットレストを予め複数組用意し、運転者の体型や好みに応じて適宜取り換えるようにしても良い。
【0036】
また、低床式車両の基本構造も上述した実施形態のものに限るものではない。例えば、上述の実施形態では、リヤフレーム7AR,7BRに略コ字状のシートフレーム27,28,29を介してシート26を支持させ、足載せフロア9の後部に、荷物を載せ置くためのシート下フロア10を連続して配置したが、図9に示すように足載せフロア9の後部に収納ボックス50を固定設置し、その収納ボックス50の上部にシート126を開閉可能に取り付けるようにしても良い。
【0037】
さらに、フューエルリッド41等と干渉する心配のない車体構造であれば、左右のフットレス34,34を一体に形成することも可能である。この場合も、足載せフロア9に対する締結部と実際の足載せ部を車体前後方向にオフセットさせておけば、フットレストの向きを180°変えて取り付けることによって前述の実施形態と同様に足載せ部の位置を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の一実施形態の低床式車両を前方斜め上方側から見た斜視図。
【図2】同実施形態の低床式車両の骨格部材を主とした斜視図。
【図3】同実施形態の低床式車両の足載せフロアとシート下フロアを取り去った車体略中央部の平面図。
【図4】同実施形態の低床式車両の足載せフロアとシート下フロアを取り去った車体略中央部の側面図。
【図5】同実施形態の低床式車両の足載せフロア前部の拡大斜視図。
【図6】同実施形態の低床式車両のフューエルリッドを開いた状態を示す拡大斜視図。
【図7】同実施形態のフットレストの取付方を変えた低床式車両の拡大斜視図。
【図8】同実施形態を示すものであり、足載せフロアに対するフットレストの取付方を変えた低床式車両の平面図(a),(b)を併せて記載した図。
【図9】この発明の他の実施形態の低床式車両の斜視図。
【符号の説明】
【0039】
1…ハンドル(前輪操舵部)
2…ステアリングステム(前輪操舵部)
4…フロントフォーク(前輪操舵部)
9…足載せフロア
20…燃料タンク
23…カバー支柱
26,126…シート
34…フットレスト
37…足載せバー(足載せ部)
41…フューエルリッド
42…給油口





 

 


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