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発明の名称 自動二輪車の収納ボックス構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−30828(P2007−30828A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−220901(P2005−220901)
出願日 平成17年7月29日(2005.7.29)
代理人 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
発明者 小鹿 兼 / 福間 豪
要約 課題
各種の荷物を容易に収納できるようにして利便性に優れた自動二輪車の収納ボックス構造を提供する。

解決手段
ボックス本体51の側壁60に内部を外側に露出させる切欠部62を形成する。ボックス本体51の内部を仕切壁56によって前部収容室57と後部収容室58に区画し、切欠部62を後部収容室58に臨むようにする。後部収容室58にヘルメット40等の荷物を収容した場合に、切欠部62を通してその荷物を視認確認することができ、しかも、走行時に前面側から直接走行風が当たらないことから、荷物を紐等で固定する必要もない。
特許請求の範囲
【請求項1】
荷物を収容するボックス本体が、乗員の着座するシートの下方に配置された自動二輪車の収納ボックス構造において、
前記ボックス本体の側壁及び/または後壁の一部のみに、その内側を外部に露出させる切欠部を設けたことを特徴とする自動二輪車の収納ボックス構造。
【請求項2】
前記ボックス本体の内部を仕切壁によって複数の収容室に分割し、その一部の収容室に臨むボックス本体の壁にのみ前記切欠部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の収納ボックス構造。
【請求項3】
前記切欠部の車体側方位置に車体フレームを配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車の収納ボックス構造。
【請求項4】
前記シートを、ライダーシートとその後部に配置されたピリオンシートを備えた構成とし、
前記切欠部を前記ピリオンシートの下方に配置したことを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車の収納ボックス構造。
【請求項5】
前記ボックス本体の切欠部に臨む収容室を、ヘルメットが収納可能なサイズに形成し、前記収容室に収納したヘルメットの一部が前記切欠部を通して外部に露出するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動二輪車の収納ボックス構造。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、乗員の着座するシートの下方にボックス本体が配置された自動二輪車の収納ボックスの構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スクータタイプの自動二輪車として、運転者の着座するシートの下方にフレームによって荷物収容空間を構成したものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この自動二輪車は、車体主フレームに、運転者の足を載せ置く足載せフロアと、この足載せフロアの後部から車両後方側に連続するシート下フロアとが取り付けられ、車体主フレームの足載せフロアの後方位置にシートフレームを介してシートが取り付けられている。シートフレームは、車体主フレームから立ち上がる4本の脚部を有し、車体左側2本の脚部と右側2本の脚部の間に前記シート下フロアが配置されている。
この自動二輪車の場合、シートフレームがカバー等によって覆われずにむき出しにされ、長尺な荷物であってもシート下フロア上に配置できるようになっている。
【特許文献1】特開2002−284064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この従来の技術の場合、むき出しのフレームによってシート下に荷物の収納部が形成されているため、載置した荷物を目視によって確認することができ、かつ、蓋の開閉を行うことなく荷物の収納と取り出しを容易に行なうことができるが、その反面、収納部の周囲がすべて開放されているために、走行時に荷物が飛ばないようにその荷物を車体に紐等で固定しなければならない。このため、長尺な荷物の搬送には便利な反面、ヘルメットや他の小物を載置するには却って煩雑な作業を強いられることになる。
【0005】
そこでこの発明は、各種の荷物を容易に収納できるようにして利便性に優れた自動二輪車の収納ボックス構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、荷物を収納するボックス本体が、乗員の着座するシート(例えば、後述の実施形態におけるシート26)の下方に配置された自動二輪車の収納ボックス構造において、前記ボックス本体(例えば、後述の実施形態におけるボックス本体51)の側壁及び/または後壁の一部のみに、その内側を外部に露出させる切欠部(例えば、後述の実施形態における切欠部62)を設けるようにした。
【0007】
この発明の場合、切欠部を通して収納ボックス内の荷物を目視確認することが可能になるとともに、切欠部を通した小型の荷物の出し入れが可能になる。そして、切欠部がボックス本体の側壁や後壁の一部のみに設けられているため、収納ボックス内に収容した荷物には走行風が直接強く当たりにくくなる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ボックス本体の内部を仕切壁(例えば、後述の実施形態における仕切壁56)によって複数の収容室(例えば、後述の実施形態における前部収容室57及び後部収容室58)に分割し、その一部の収容室に臨むボックス本体の壁にのみ前記切欠部を設けるようにした。
この場合、収納ボックス内が仕切壁によって仕切られ、切欠部のある収容室と切欠部ない収容室に分けられるため、例えば、雨水に晒された雨具や汚れ物を切欠部のある収容室に入れ、その他の荷物を切欠部のない収容室に入れることによって、他の荷物に水滴や汚れが付くのを防止することができる。また、大物を切欠部のある収容室に入れ、小物を切欠部のない収容室に入れることによって切欠部を通した小物の落下を防止することもできる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記切欠部の車体側方位置に車体フレーム(例えば、後述の実施形態におけるリヤフレーム7R)を配置するようにした。
この場合、ボックス本体の壁が切欠部によって部分的に取り除かれ、車体フレームのこの切欠部に臨む位置に、収納ボックスの壁と干渉することなく人が把持することのできる領域ができる。このため、車体の取り回しの際に、車体フームの切欠部に臨む領域を運転者が容易に把持することが可能になる。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記シートを、ライダーシート(例えば、後述の実施形態におけるライダーシート26A)とその後部に配置されたピリオンシート(例えば、後述の実施形態におけるピリオンシート26B)を備えた構成とし、前記切欠部を前記ピリオンシートの下方に配置するようにした。
この場合、ピリオンシートに着座した同乗者が車体フレームの切欠部に臨む領域を安定して把持することが可能になる。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記ボックス本体の切欠部に臨む収容室を、ヘルメット(例えば、後述の実施形態におけるヘルメット40)が収納可能なサイズに形成し、前記収容室に収納したヘルメットの一部が前記切欠部を通して外部に露出するようにした。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、ボックス本体の側壁や後壁の一部に形成した切欠部を通して収納ボックス内の荷物を目視確認でき、かつ、切欠部を通して小型の荷物の素早い出し入れを行うことができるうえ、車両走行時に収容ボックス内の荷物に走行風が直接強く当たるのを防止することができる。したがって、紐で縛る等しなくても荷物を収納ボックス内に入れて容易に運ぶことができるため、利便性が大幅に向上する。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、ボックス本体内が仕切壁によって切欠部のある収容室と切欠部のない収容室とに区画されるため、利用者が必要に応じて収容室を自由に使い分けることができ、より利便性が向上する。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、車体フレームのうちの切欠部に臨む領域を運転者が容易に把持することが可能になるため、この領域を把持しての車体の取り回し性が確実に向上する。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、ピリオンシートに着座した同乗者が車体フレームの切欠部に臨む領域を容易に把持することができるため、車体フレーム上のこの領域をホールド性の高いグリップとして利用することが可能になる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、ボックス本体の切欠部に臨む収容室にヘルメットを収容したときに、ヘルメットの一部が切欠部を通して外部に露出するようになるため、ヘルメットの露出部の柄や色合いが車体の意匠の一部を構成するようになる。したがって、車体とヘルメットの柄や色合いの組み合わせにより、ユーザーが車体デザインを楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
なお、以下の説明において、前側とは車両の前進方向を言うものとし、さらに右側及び左側とは車両が前進する方向に向かって右側及び左側を言うものとする。
【0018】
図1は、この発明を適用したスクータタイプの自動二輪車の全体構成を示す側面図である。この自動二輪車は、図1に示すようにハンドル1がステアリングステム2に連結され、このステアリングステム2の中間部がヘッドパイプ3に回動可能に支持されている。ステアリングステム2の下端にはフロントフォーク4が結合され、このフロントフォーク4に前輪WFが支持されている。
ヘッドパイプ3には、後部下方に延出するダウンパイプ5が接続され、このダウンパイプ5の下端に梯子型のフレームユニット6が接続されている。フレームユニット6は、前端部と後端部が相互に接合された一対のサイドパイプ7と、これらのサイドパイプ間を結合するクロスパイプを主要素とし、サイドパイプ7はダウンパイプ5との接合部から車体後方に向かって略水平に延出し、車体前後方向のほぼ中間位置から車体後方に向かって斜め上方に屈曲している。以下、説明の便宜上、屈曲部を挟んでサイドパイプ7Aの前半部をフロントフレーム7F、後半部をリヤフレーム7Rと呼ぶものとする。
フロントフレーム7Fの上部には運転者の足を載せ置く足載せフロア9が支持され、さらに、足載せフロア9の下面側に位置するように左右のフロントフレーム7F間に燃料タンクが取り付けられている。
【0019】
また、図1〜図3に示すように、リヤフレーム7Rには、エンジン11と無段変速機12、減速機(図示せず)等が一体化されたパワーユニット14が支持されている。この自動二輪車の場合、パワーユニット14は、ユニットスイング式として後輪WRとともに複数のリンク15を介してリヤフレーム7Rに揺動可能に取り付けられている。なお、後輪WRの支持部とリヤフレーム7Rの後部のクロスパイプ8との間にはコイルスプリングを主部品とするクッションユニット16が介装されている。パワーユニット14のエンジン11は、フレームユニット6の屈曲部後方の車幅方向のほぼ中心位置に配置され、無段変速機12と減速機は車体左側のリヤフレーム7Rの下方に配置されている。そして、エンジン11の吸気側に接続されるエアクリーナ17は無段変速機12の変速機ケース12aの後部側上面に取り付けられ、エンジン11の排気側に接続される排気管とマフフラー(図示せず)は車体右側のリヤフレーム7Rの下方に引き出されている。
【0020】
無段変速機12の変速機ケース12aの前端部には、変速機内に冷却空気を導入するためのエアダクト21が接続されている。エアダクト21は、図2,図3に示すように車体左側のフロントフレーム7Fの外側面に沿って配置されるとともに、図示せぬねじ等の締結部材にてフロントフレーム7Fに固定され、さらにその先端部がフロントフレーム7Fの上面を跨いで燃料タンク20の後端部位置に開口している。なお、図中22は、パワーユニット14の揺動を許容するためにエアダクト21に設けられた蛇腹配管である。
【0021】
また、足載せフロア9の前端部には、ハンドル1の付根部に向かって屹立し、ダウンパイプ5の周囲を囲繞するカバー支柱23が配置され、そのカバー支柱23の上端部に、ヘッドライト24a,24bを収納するライトボックス25が取り付けられている。
【0022】
ここで、リヤフレーム7Rの上方には、図1及び図4〜図6に示すようにヘルメット40等の荷物を収容するための大型の収納ボックス50が配置され、この収納ボックス50の上部に乗員の着座するシート26が設けられている。なお、この実施形態の場合、シート26は運転者が着座するライダーシート26Aと、運転者の後方で同乗者が着座するピリオンシート26Bが一体に設けられた構造となっている。
【0023】
収納ボックス50は、上方に開口したボックス本体51の前端部にブラケット52を介してシートヒンジ53が設けられるとともに、後端部にシートロックユニット54か設けられている。シートヒンジ53にはシート26の前端部が枢支連結され、シート26がこのヒートヒンジ53を中心として上下に回動自在になっている。シート26は収納ボックス50の蓋を兼ね、シートヒンジ53を中心とする回動によってボックス本体51の上面を開閉し得るようになっている。そして、収納ボックス50は、図5に示すように、ボックス本体51の前端部の底面がブラケット41を介してフロントフレーム7Aとリヤフレーム7Bの連接部の近傍に結合されるとともに、後端部がシートロックユニット54を介してリヤフレーム7R間のクロスメンバ8に結合されている。
【0024】
また、シートロックユニット54は、キー55(図4,図6参照)によって操作される図示しないロック機構を内蔵し、ボックス本体51の上面を覆ったシート26の後端部をロックし得るようになっている。具体的には、シート26の後端部下面には矩形リング状のロックバー42が突設され、このロックバー42に対して図示しないロックレバーがキー55によって係脱操作されることにより、シート26のロックとロック解除が行われる。
【0025】
ところで、ボックス本体51は、図5〜図7に示すように車体前後方向に長い長方形の前端に半楕円を組み合わせた平面視形状に形成され、その内部が仕切壁56によって前後の収容室57,58に区画されている。前部側の収容室57(以下、「前部収容室57」と呼ぶ。)は、底壁の前部側が段差状に窪んで深く形成され、後部側の収容室58(以下、「後部収容室58」と呼ぶ。)は、底壁61の中央付近にヘルメット載置用の隆起部59が形成されている。この後部収容室58は、ヘルメット40を収容することを主な目的としてヘルメット40のサイズと形状に合わせて作られており、ヘルメット40を、頭部側を上にして載置したときにヘルメット40の下側の開口側が隆起部59によって位置決めされるようになっている(図4参照)。したがって、後部収容室58はヘルメット40の収容が可能なサイズ及び形状に形成されている。
【0026】
また、後部収容室58の両側の側壁60には、底壁61側に向かって湾曲した切欠部62が形成されている。この切欠部62は、ボックス本体51の後部収容室58の内側を車体外部に意識的に露出させるものであり、底壁61に近い設定深さに達するように側壁60の一部が取り除かれた形となっている。そして、切欠部62の底部側の側方位置には、図4,図6に示すように車体後部に向かって上方傾斜したリヤフレーム7Rが配置され、このリヤフレーム7Rの上下において切欠部62を通してボックス本体51の内部を車外から視認できるようになっている。この切欠部62はピリオンシート26Bの後部寄り側面の下方位置に位置されている。また、ボックス本体51の前方から側方にかけては、シート26の前半部下端の外形にほぼ沿うよう湾曲したボックスカバー63がシートヒンジ53の取付部を中心として取り付けられている。このボックスカバー63の左右後方側に延びた両縁は、ボックス本体51の切欠部62と一部ラップするようにして斜め上方に切れ上がり、この切欠部62と後縁部のシートロックユニット51、さらにリヤフレーム7Rとの協働によって後部収容室58内を外部に露出させる三次元的な空間を造形している。
【0027】
ボックス本体51の後部収容室58は、上述のように側壁60に切欠部62が形成されることによって常時外部に開放された空間部となっているが、ボックス本体51の前部収容室57は、外部に対して密閉された空間部となっている。具体的には、仕切壁56を含む前部収容室57の周壁は切欠部の無い壁となっており、さらに、前部収容室57の周壁上端面に対向するシート26の下面には環状のシール部材64が配置され、シート26を閉じたときに周壁上端面がこのシール部材64によってほぼ完全に密閉されるようになっている。
【0028】
また、シート26の直下位置において左右のリヤフレーム7Rに掛け渡されるクロスパイプ8のうちの、シートロックユニット54との結合部の車体左側側部には、図8に示すように、前述したクッションユニット16の上端部がピボットブラケット65を介して支持固定されている。一方、シートロックユニット54の上部には、図4,図6に示すように化粧カバー66が被着されるが、この化粧カバー66は、シートロックユニット54の上部から車体左側方向に膨出し、その膨出した部分がピボットブラケット65の上面側と周囲を覆うようになっている。したがって、この実施形態の場合、シートロックユニット54の化粧カバー66がクッションユニット16の上端周辺部を覆う保護カバーとして機能し、クッションユニット16の上端周辺部が外部から触れられないようになっている。なお、ここではシートロックユニット54の化粧カバー66によってクッションユニット16の上端周辺部を覆うようにしているが、ピボットブラケット65に専用の保護キャップを被着するようにしても良い。
【0029】
この自動二輪車の収納ボックス50は、以上のようにボックス本体51の側壁の一部に内部を露出させるように切欠部62が形成されているため、後部収容室58内に載置したヘルメット40等の荷物を、シート26を降ろしたまま外部から目視確認することができる。そして、後部収容室58は側壁60の一部にだけ切欠部62があり、その前方側は壁によって閉塞されているため、車両の走行時には、後部収容室58内の荷物に走行風が前面側から直接当たることがない。このため、後部収容室58に収容した荷物を紐やネット等で特別に固定する必要がない。なお、この収納ボックス50の場合、切欠部62が底壁61に達しない深さで設けられているため、小型の荷物を後部収容室58内に載置することができる。この場合、シート26を上げずに、切欠部62を通して荷物を素早く出し入れをすることが可能になる。
【0030】
また、この収納ボックス50においては、ボックス本体51の内部が仕切壁56によって前部収容室57と後部収容室58に画成され、後部収容室58の側壁60にのみ切欠部62が臨むようになっているため、例えば、ヘルメット40等の大物を切欠部62のある後部収容室58に入れ、小物を密閉した前部収容室57に入れるような使い分けや、雨水に晒された雨具や汚れ物を後部収容室58に入れ、その他の荷物を前部収容室57に入れて水滴や汚れの付着を防止する等の使い方が可能である。特に、この実施形態では前部収容室57のシート開閉部の周縁をシール部材64によって密閉しているため、前部収容室57への雨水等の浸入を確実に防止することができる。
【0031】
さらに、この収納ボックス構造を採用した自動二輪車においては、後部収容室58内に設定姿勢でヘルメット40を載置することにより、切欠部62を通してヘルメット40の頭部側面の特定位置を外部に意識的に露出させることができる。このため、例えば、図1に示すようにヘルメット40の頭部の図柄dや色合い車外に露出させ、ユーザーの好みに応じて車体全体のトータルデザインを楽しむことができる。
【0032】
また、この実施形態の自動二輪車の場合、収納ボックス50の切欠部62の車体側方位置にリヤフレーム7Rがむき出しのかたちで配置されているため、このリヤフレーム7Rの切欠部62の側方位置を、人が把持することのできるグリップ領域g(図4,図6参照)とすることができる。このグリップ領域gはその裏側に切欠部62があり、裏側に回り込ませた人の指が収納ボックス50の壁と接触することがないため、車両の取り回し操作の際等に運転者がリヤフレーム7ARを容易に把持することができる。
【0033】
さらに、この自動二輪車においては、収納ボックス50の切欠部62とリヤフレーム7Rのグリップ領域gがピリオンシート26Bの後部下方に配置されているため、ピリオンシート26Bに着座した同乗者がグリップ領域gを安定して把持することができる。したがって、この自動二輪車の場合、別体のグラブレールをリヤフレーム7R等に取り付ける必要がないため、部品点数の削減によって製造コストの低減を図ることができる。
【0034】
また、この実施形態の場合、クッションユニット16の上端部はシート下のシートロックユニット54に近接した狭い領域に配置されているが、その上端のピボッド部の上面側と周域がシートロックユニット54の化粧カバー66によって覆われているため、グリップ領域gを把持する人の手をクッションユニット16の上端部から確実に隔絶することができるという利点がある。
【0035】
なお、この発明は以上述べた実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、この発明にかかる収納ボックス構造を適用する自動二輪車はスクータタイプに限らず、足載せフロアのない車体構造のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】この発明の一実施形態を示す自動二輪車の側面図。
【図2】同実施形態の自動二輪車の足載せフロアを取り去った車体略中央部の平面図。
【図3】同実施形態の自動二輪車の足載せフロアを取り去った車体略中央部の側面図。
【図4】同実施形態を示す自動二輪車を後部上方から見た斜視図。
【図5】同実施形態を示す図4のA−A断面に対応する断面図。
【図6】同実施形態を示す自動二輪車のシートを取り去った斜視図。
【図7】同実施形態の収納ボックスを開いた状態を示す斜視図。
【図8】同実施形態を示すものであり、図6のキーボックスカバーを取り去った拡大斜視図。
【符号の説明】
【0037】
7R…リヤフレーム(車体フレーム)
26…シート
26A…ライダーシート
26B…ピリオンシート
40…ヘルメット
50…収納ボックス
51…ボックス本体
56…仕切壁
57…前部収容室(収容室)
58…後部収納室(収納室)
62…切欠部





 

 


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