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発明の名称 自動二輪車のフレーム構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−30776(P2007−30776A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−219658(P2005−219658)
出願日 平成17年7月28日(2005.7.28)
代理人 【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
発明者 池田 英喜 / 山口 正昭
要約 課題
自動二輪車のフレーム構造を改良することで、ピボットプレートの小型化と剛性向上を図る。

解決手段
ヘッドパイプから後斜め下方に延びるメインフレーム12と、このメインフレーム12の後部に連結されるとともに後斜め上方へ延びるリヤフレーム21,22と、メインフレーム12の下部で支持されるエンジンユニット18とを備える自動二輪車において、メインフレーム12の後部下部に設けたピボットプレート13の背面13aにピボットパイプ114を設け、このピボットパイプ114でリヤフォーク47をスイング自在に支持した。
特許請求の範囲
【請求項1】
ヘッドパイプから後斜め下方に延びるメインフレームと、このメインフレームの後部に連結されるとともに後斜め上方へ延びるリヤフレームと、前記メインフレームの下部で支持されるエンジンユニットとを備える自動二輪車において、
前記メインフレームの後部下部に設けたピボットプレートの背面にピボットパイプを設け、このピボットパイプでリヤフォークをスイング自在に支持したことを特徴とする自動二輪車のフレーム構造。
【請求項2】
前記ピボットプレートが、相対する一対の平板部と、これらの平板部の後端を連結する連結板とを備えて前方に開いたほぼU字形状の横断面形状を有し、前記連結板の背面に切欠きを設け、この切欠きに前記ピボットパイプを嵌合させたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のフレーム構造。
【請求項3】
前記メインフレームの両側に配置されるとともに前記リヤフレームと前記ピボットプレートとを連結する一対の連結部材の中間部を前記メインフレームに連結し、これらの連結部材の前端を前記ピボットプレートの背面に設けた少なくとも前記ピボットパイプに連結したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車のフレーム構造。
【請求項4】
前記ピボットプレートの下部背面でマフラを支持したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の自動二輪車のフレーム構造。
【請求項5】
同乗者が足を載せるピリオンステップを支持するピリオンステップブラケットを、前記ピボットパイプと前記リヤフレームとで支持したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の自動二輪車のフレーム構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車のフレーム構造の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の自動二輪車のフレーム構造として、メインフレームの後部にピボットプレートを取付け、このピボットプレートにピボット軸を取付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第3548173号公報
【0003】
特許文献1の図2及び図5には、車体フレームを構成するメインフレーム13の後部にピボットプレート17を取付け、このピボットプレート17に支軸20を取付け、この支軸20に、後輪を支持するリヤフォーク21を上下スイング自在に取付けることが記載されている。
【0004】
ピボットプレート17は、左右の平板部18,18と、これらの平板部18,18を連結する連結板部19からなり、左右の平板部18,18に支軸20を貫通させて取付けたものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ピボットプレート17の左右の平板部18,18は、支軸20を貫通させるために大きな幅が必要であり、平板部18,18の前後長が大きくなるために、ピボットプレート17が大型になる。
また、ピボットプレート17は、リヤフォーク21を介して後輪を支持するために大きな荷重が作用することから、より一層の剛性向上が求められる。
【0006】
本発明の目的は、自動二輪車のフレーム構造を改良することで、ピボットプレートの小型化と剛性向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、ヘッドパイプから後斜め下方に延びるメインフレームと、このメインフレームの後部に連結されるとともに後斜め上方へ延びるリヤフレームと、メインフレームの下部で支持されるエンジンユニットとを備える自動二輪車において、メインフレームの後部下部に設けたピボットプレートの背面にピボットパイプを設け、このピボットパイプでリヤフォークをスイング自在に支持したことを特徴とする。
【0008】
ピボットプレートの背面にピボットパイプを設けるから、従来のように、左右のピボットプレートにピボットパイプを貫通させるのに比べて、ピボットプレートの前後幅が短くなる。また、ピボットプレートの背面の全体でピボットパイプを支持することが可能になり、ピボットパイプの支持が強固になるとともにピボットプレート自体の剛性が向上する。
【0009】
請求項2に係る発明は、ピボットプレートが、相対する一対の平板部と、これらの平板部の後端を連結する連結板とを備えて前方に開いたほぼU字形状の横断面形状を有し、連結板の背面に切欠きを設け、この切欠きにピボットパイプを嵌合させたことを特徴とする。
【0010】
連結板の背面に設けた切欠きにピボットパイプを嵌合させることで、ピボットパイプを取付けたピボットプレートの前後長をより小さくすることが可能になる。また、切欠きへのピボットパイプの嵌合によって、ピボットプレートとピボットパイプとの結合が強固になるとともにピボットプレートの剛性が向上する。
【0011】
請求項3に係る発明は、メインフレームの両側に配置されるとともにリヤフレームとピボットプレートとを連結する一対の連結部材の中間部をメインフレームに連結し、これらの連結部材の前端をピボットプレートの背面に設けた少なくともピボットパイプに連結したことを特徴とする。
【0012】
ピボットパイプを、メインフレームによる支持に加えて、メインフレームに連結した連結部材により支持するため、ピボットプレート及びピボットパイプからなるピボット部の剛性がより一層向上する。
【0013】
請求項4に係る発明は、ピボットプレートの下部背面でマフラを支持したことを特徴とする。
ピボットプレートの下部背面は車体中央に近い位置にあり、マフラから近い位置であるため、マフラを支持するステーが小型になる。
【0014】
請求項5に係る発明は、同乗者が足を載せるピリオンステップを支持するピリオンステップブラケットを、ピボットパイプとリヤフレームとで支持したことを特徴とする。
ピリオンステップブラケットを、ピボットパイプとリヤフレームとで支持するため、ピリオンステップブラケットの支持がより確実となる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明では、ピボットプレートの背面にピボットパイプを設け、このピボットパイプでリヤフォークをスイング自在に支持したので、ピボットプレートの前後幅を短くすることができ、ピボットプレートを小型にすることができる。また、ピボットプレートの背面の全体でピボットパイプを支持することができ、ピボットパイプを強固に支持することができるとともにピボットプレート自体の剛性を向上させることができる。
【0016】
請求項2に係る発明では、ピボットプレートが、相対する一対の平板部と、これらの平板部の後端を連結する連結板とを備えて前方に開いたほぼU字形状の横断面形状を有し、連結板の背面に切欠きを設け、この切欠きにピボットパイプを嵌合させたので、ピボットパイプを取付けたピボットプレートの前後長を小さくすることができ、ピボットプレート及びピボットパイプからなるピボット部を小型にすることができる。
【0017】
また、ピボットパイプの切欠きへの嵌合によって、ピボットプレートとピボットパイプとの結合が強固になるとともにピボットプレートの剛性を向上させることができる。
【0018】
請求項3に係る発明では、メインフレームの両側に配置されるとともにリヤフレームとピボットプレートとを連結する一対の連結部材の中間部をメインフレームに連結し、これらの連結部材の前端をピボットプレートの背面に設けた少なくともピボットパイプに連結したので、ピボットパイプを、メインフレームによる支持に加えて、メインフレームに連結した連結部材により支持するため、ピボットプレート及びピボットパイプからなるピボット部の剛性をより一層向上させることができる。
【0019】
請求項4に係る発明では、ピボットプレートの下部背面でマフラを支持したので、ピボットプレートの下部背面とマフラとが接近し、マフラを支持するステーを小型にすることができる。
【0020】
請求項5に係る発明では、ピリオンステップブラケットを、ピボットパイプとリヤフレームとで支持したので、ピリオンステップをより確実に支持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るフレーム構造を備えた自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11から後方斜め下方に延ばした1本のメインフレーム12と、このメインフレーム12の後端部に下方に延びるように取付けたピボットプレート13とでエンジン16及び変速機17からなるエンジンユニット18を支持し、メインフレーム12の後部から後方斜め上方に延ばした左右一対のリヤフレーム21,22(手前側の符号21のみ示す。)に燃料タンク23を取付け、この燃料タンク23とリヤフレーム21,22とに収納ボックス24を取付け、この収納ボックス24に開閉自在にタンデムシート26を取付けた車両である。
【0022】
ヘッドパイプ11は、下端で前輪28を支持するフロントフォーク31を操舵自在に取付けた部材であり、フロントフォーク31の上部でバーハンドル32を支持する。
ピボットプレート13とリヤフレーム21,22とは、左右一対のサブフレーム34,34(手前側の符号34のみ示す。)を掛け渡すとともに、同乗者用である左右一対のピリオンステップ36,37(手前側の符号36のみ示す。)をそれぞれ支持する左右一対のステップ支持フレーム41,42を取付けたものである。
【0023】
上記したヘッドパイプ11、メインフレーム12、ピボットプレート13、リヤフレーム21,22及びサブフレーム34,34は、車体フレーム45を構成する部材である。
ピボットプレート13は、後端で後輪46を支持するリヤフォーク47を後述するピボットパイプを介してスイング自在に取付けた部材である。
【0024】
エンジン16は、前部にほぼ水平としたシリンダ部50を備え、このシリンダ部50に備えるシリンダヘッド51に吸気装置52及び排気装置53を接続したものである。
吸気装置52は、メインフレーム12の前部に取付けたエアクリーナ55と、このエアクリーナ55に一端を接続するとともに他端を吸気管56を介してシリンダヘッド51に接続したインジェクタ一体型スロットルボディ57とを備える。
【0025】
排気装置53は、シリンダヘッド51に一端を接続した排気管61と、この排気管61の途中に設けた触媒62と、排気管51の後端部に接続したマフラ63とからなり、マフラ63をエンジンユニット18の後方に配置したものである。
触媒62は、シリンダ部50の下方で且つ後に述べるクランクケース65の前方に出来る空間64に配置することで、地上高をより大きくしたものである。
【0026】
エンジンユニット18は、クランクケース65を備え、このクランクケース65の下部に取付けられ、両側方に延出する運転者用であるメインステップ66,66(手前側の符号66のみ示す。)を配置し、クランクケース65の下部後端部で後輪用のブレーキペダル67及びメインスタンド68をスイング自在に支持したものである。
【0027】
ここで、71はハンドルカバー、72はフロントカバー、73はヘッドパイプ11の前方に配置したバッテリ、73aはバッテリ73を支持するためにヘッドパイプ11の前部に取付けたバッテリ支持ブラケット、74は前輪28の上方及び後方を覆うフロントフェンダ、76はレッグシールド、77は燃料タンク23に設けた給油口23e(図3参照。78は給油口を塞ぐキャップである。)から給油するときに開閉するためにレッグシールド76に設けたロック装置付きの給油リッド、81,81(手前側の符号81のみ示す。)はメインフレーム12に取付けた左右一対のエンジンハンガ、82は後輪用車軸83に取付けたドラムブレーキ装置、84はドラムブレーキ装置82の回転防止のためにドラムブレーキ装置82のブレーキパネル(不図示)とリヤフォーク47とに渡したトルクロッド、86はリヤフォーク47に設けたリヤクッションブラケット47aと一方のリヤフレーム21側とに渡したリヤクッションユニット、87は収納ボックス24の後部下部に取付けた泥除け、88は後輪46の上方を覆うリヤフェンダ、91はグラブレール、92はテールランプである。
【0028】
図2は本発明に係る自動二輪車の要部平面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表す。以下同じ。)であり、排気管61を、エンジン16のシリンダヘッド51から下方そして後方へエンジンユニット18の下面に沿って延ばし、エンジンユニット18のクランクケース65の後端部近傍で排気管61の後端にマフラ63を接続し、クランクケース65の後端部に一体的に左右一対のスタンド支持ボス65S,65Sを設け、これらのスタンド支持ボス65S,65Sにそれぞれ軸支持穴65a,65bを開け、これらの軸支持穴65a,65bに支軸101を通し、この支軸101でブレーキペダル67及びメインスタンド68をそれぞれスイング自在に支持したことを示す。
【0029】
排気管61は、エンジンユニット18の下方を車両前後方向にほぼ直線状に延び、触媒62は、車両前後方向に延びるとともに平面視でエンジン16のシリンダ部50にほぼ重なり、クランクケース65の左膨出部65c及び右膨出部65dよりも車両前方に位置する。
【0030】
マフラ63は、エンジンユニット18と後輪46との間に配置した幅広前部63aと、この幅広前部63aから後方に後輪46の右側面に沿うように延ばした縦長後部63bとからなるL字形状のものである。なお、69は縦長後部63bの後端に設けたテールパイプである。
【0031】
マフラ63は、リヤフォーク47の下方に配置したものであり、マフラ63のテールパイプ69は、リヤフォーク47、詳しくは、リヤフォーク47の右側のアーム部104の下方で左右のピリオンステップ36,37の内側に配置したものである。このため、マフラ63を外方へ露出しにくくすることができる。
【0032】
幅広前部63aは、ピボットプレート13(図1参照)の背面に取付ける左部取付部63cを備え、縦長後部63bは、一方のステップ支持フレーム42に取付ける右部取付部63dを備える。
トルクロッド84は、その前端を、リヤフォーク47の左右のアーム部103,104を連結するクロス部材105に取付けたものである。
【0033】
ここで、111はシリンダ部50にレッグシールド76を取付ける取付ブラケット、112は変速機17に備えるチェンジペダル、113はサイドスタンド、114はリヤフォーク47を支持するためにピボットプレート13(図1参照)に取付けたピボットパイプ、116はエンジン始動用のキックペダル、117は左右のメインステップ66,66を連結するためにクランクケース65側に取付けたステップバーである。
上記したピボットパイプ114では、リヤフォーク47と共に左右のステップ支持フレーム41,42をも支持する。
【0034】
図3は本発明に係る自動二輪車の要部側面図であり、燃料タンク23は、そのフランジ部23aを、左右のリヤフレーム21,22(手前側の符号21のみ示す。)にそれぞれ取付けたタンク取付ブラケット121,122にボルト123及びナット124(ナット124はタンク取付ブラケット121,122の下面に固定。)で取付けたものである。なお、125は燃料タンク23内に配置するとともに燃料タンク23の上壁に取付けた燃料ポンプである。
【0035】
上記のタンク取付ブラケット121,122は、リヤフレーム21,22の屈曲部21b,22b(手前側の符号21bのみ示す。)の前後に取付けた部材であり、燃料タンク23は、屈曲部21b、22bの前後に固定したものであるから、燃料タンク23でリヤフレーム21,22の補強材の役目を果たすことができ、リヤフレーム21,22のそれぞれの剛性を向上させることができる。また、燃料タンク23は、左右のリヤフレーム21,22に渡したものであるから、車体フレーム45のクロス部材を兼ねるため、車体フレーム45の全体の剛性の向上にも大きく貢献することができる。
【0036】
メインフレーム12の後端部12aは、上下に潰すことで、前部側の高さH1に対して高さH2に小さくした部分であり、これによって、燃料タンク23の底面23fの位置を下げ、燃料タンク23の容量を拡大した。
【0037】
収納ボックス24は、底部に左右一対の前部下方突出部24a,24a(手前側の符号24aのみ示す。)及び左右一対の後部下方突出部24b,24b(手前側の符号24bのみ示す。)を備え、前部下方突出部24a,24aを、燃料タンク23の上面に取付けた左右一対のボックス取付ブラケット126,126(手前側の符号126のみ示す。)にボルト128及びナット部材131で取付け、後部下方突出部24b,24bを、リヤフレーム21,22にそれぞれ取付けたボックス取付ブラケット127にボルト128及びナット部材131で取付けたものである。
【0038】
ナット部材131は、一端にフランジを備える筒状の部材で、筒の内面にめねじを備え、ボックス取付ブラケット126,127に開けた挿通穴に下から上へ通し、ボックス取付ブラケット126,127に溶接にて固定したものである。
【0039】
収納ボックス24のボックス取付ブラケット126,127への取付けは、ナット部材131のボックス取付ブラケット126,127から上方に突出した部分に、収納ボックス24の前部下方突出部24a,24a及び後部下方突出部24b,24bに開けた貫通穴を嵌めて位置決めし、収納ボックス24内からボルト128をナット部材131のめねじにねじ込むことで行う。
【0040】
マフラ63は、排気管61に接続したロアマフラ半体135と、アッパマフラ半体136とを上下に合わせて容器状としたものである。
ロアマフラ半体135は、その底面が、側面視で、跳ね上げた状態のメインスタンド68と重なる位置まで下方に膨出した下方膨出部135aを備える。
【0041】
マフラ63のピボットプレート13への取付部である左部取付部63cは、アッパマフラ半体136に取付けた取付ブラケット137と、この取付ブラケット137の側面に取付けたナット(不図示)とからなり、ボルト138を、ピボットプレート13の背面に取付けたステー139に通し、前述の取付ブラケット137側の図示せぬナットにねじ込むことで、ピボットプレート13に左部取付部63cを取付ける。
【0042】
マフラ63のステップ支持フレーム42への取付部である右部取付部63dは、アッパマフラ半体136に取付けた取付ブラケット141と、この取付ブラケット141の上部に取付けた筒部材142とからなり、一方のステップ支持フレーム42に設けたブラケット144に筒部材142をボルト146及びナット147で取付けることで、ステップ支持フレーム42に右部取付部63dを取付ける。
【0043】
ステップ支持フレーム41,42は、それぞれ下部をピボットプレート13に設けたピボットパイプ114にリヤフォーク47と同軸に、ボルト151で取付け、上部をリヤフレーム21,22に設けたブラケット152,152(手前側の符号152のみ示す。)にそれぞれボルト153で取付けたものである。
【0044】
図4は本発明に係る車体フレームの要部側面図であり、メインフレーム12の左右後部にリヤフレーム21,22を溶接し、メインフレーム12の後端部下部にピボットプレート13を溶接し、このピボットプレート13の背面13aに設けた切欠き13bにピボットパイプ114を嵌合するとともに溶接し、ピボットプレート13の背面13a及びピボットパイプ114の外周面114aにサブフレーム34,34(手前側の符号34のみ示す。)の一端を溶接したことを示す。なお、139はピポットプレート13の背面13aの下部に取付けたステーである。
【0045】
サブフレーム34,34は中間部をメインフレーム12の両側面12c,12c(手前側の符号12cのみ示す。)に溶接にて取付けた部材である。なお、161は左右のサブフレーム34,34に補強のために渡した補強パイプである。
【0046】
図5(a),(b)は本発明に係るピボット部を示す説明図である。
(a)は車体フレームの要部斜視図であり、ピボットプレート13は、左右に設けた一対の平板部13D,13E(一方の符号13Dのみ示す。)と、これらの平板部13D,13Eのそれぞれの後端を連結する連結板13Fとからなる一体成形品で前方に開いたほぼU字形状の横断面形状を有する部材である。
【0047】
ピボットパイプ114は連結板13F側の切欠き13b(図4参照)に取付けたものであり、ステー139は連結板13Fの背面13aに取付けたものである。
ステー139は、L字状のプレートであり、ボルト挿通穴139aを開けるとともにナット163を取付けた部材である。
【0048】
(b)はピボットプレート13の斜視図であり、ピボットプレート13の切欠き13bは、連結板13Fの中間部に設けた窓部13hと、左右の平板部13D,13Eの後部に形成した円弧形状の後部切欠き部13j,13kとからなる。なお、13m,13nは窓部13hの上辺及び下辺である。
【0049】
ピボットパイプ114((a)参照)を切欠き13bに嵌合するには、ピボットパイプ114の一端を、例えば、一方の後部切欠き部13jから挿入し、窓部13hの上辺13m及び下辺13nに沿って移動させ、他方の後部切欠き部13kから突出させる、又は、ピボットパイプ114の中間部の外周面を窓部13hへ挿入し、後部切欠き部13j,13kの奥まで移動させる。この後、ピボットプレート13にピボットパイプ114を溶接にて結合する。
【0050】
ピボットプレート13とピボットパイプ114との溶接は、窓部13hの上辺13m及び下辺13n、後部切欠き部13j,13kと、ピボットパイプ114の外周面114a((a)参照)とで行われるため、溶接長さを大きくすることができ、ピボットプレート13とピボットパイプ114との結合の強さを大きくすることができて、強固に結合することができる。
【0051】
図4に戻って、ピボットプレート13を支持するピボットプレート支持構造は、メインフレーム12の後端部下部にピボットプレート13を取付け、このピボットプレート13の背面13aにピボットパイプ114を取付け、ピボットプレート13及びピボットパイプ114にサブフレーム34,34のそれぞれの一端を取付け、リヤフレーム21,22にサブフレーム34,34の他端を取付け、メインフレーム12の後端部にサブフレーム34,34の中間部を取付けた構造であり、側面視で、メインフレーム12とピボットプレート13とサブフレーム34とが三角形を形成し、メインフレーム12とリヤフレーム21,22(手前側の符号21のみ示す。)とサブフレーム34とがほぼ三角形を形成するトラス構造である。
従って、ピボットプレート13及びピボットパイプ114からなるピボット部165の剛性をより一層向上させることができる。
【0052】
図6は図3の6矢視図であり、リヤフレーム21,22側から延ばしたサブフレーム34,34の中間部をメインフレーム12の両側面12c、12cに取付けるとともに、サブフレーム34,34の端部をピボットプレート13の背面13a及びピボットパイプ114の外周面114aに取付けたことを示す。
【0053】
このように、メインフレーム12に取付けたピボットプレート13及びピボットプレート13に取付けたピボットパイプ114が、メインフレーム12に取付けたサブフレーム34,34でも支持されるため、リヤフォーク47(図1参照)側から大きな荷重が作用するピボットプレート13及びピボットパイプ114を強固に支持することができる。
【0054】
図7は図4の7−7線断面図であり、メインフレーム12を角パイプ状とし、このメインフレーム12の両側面12c,12cに取付けたエンジンハンガ81,81にサイドカバー(不図示)を取付けるサイドカバーステー167,168を取付けたことを示す。なお、167a,168aはエンジンを取付けるボルトを通すボルト挿通穴である。
【0055】
図8は本発明に係るピボットプレートの別実施形態を示す要部側面図である。なお、図4に示した実施形態と同一構成については、同一符号を付け、詳細説明は省略する。
メインフレーム12の後部下部に取付けたピボットプレート171は、左右一対の平板部172,172(手前側の符号172のみ示す。)と、これらの平板部172,172のそれぞれの後端を連結する連結板173とを一体に成形した部材である。
【0056】
平板部172は、前部に設けたエンジンハンガ部175と、後部に設けたピボットプレート部176と、これらのエンジンハンガ部175及びピボットプレート部176のそれぞれを連結する連結部177とからなる。
【0057】
ピボットプレート171の後部には切欠き181を設け、この切欠き181にピボットパイプ114を嵌合させて溶接し、連結板173の背面13aとピボットパイプ114の外周面114aとにサブフレーム34,34(手前側の符号のみ示す。)の端部をそれぞれ溶接で取付ける。
【0058】
以上の図1及び図4で示したように、本発明は第1に、ヘッドパイプ11から後斜め下方に延びるメインフレーム12と、このメインフレーム12の後部に連結されるとともに後斜め上方へ延びるリヤフレーム21,22と、メインフレーム12の下部で支持されるエンジンユニット18とを備える自動二輪車10において、メインフレーム12の後部下部に設けたピボットプレート13の背面13aにピボットパイプ114を設け、このピボットパイプ114でリヤフォーク47をスイング自在に支持したことを特徴とする。
【0059】
これにより、ピボットプレート13の前後幅を短くすることができ、ピボットプレート13を小型にすることができ、軽量化、コスト低減を図ることができる。また、ピボットプレート13の背面13aの全体でピボットパイプ114を支持することができ、ピボットパイプ114を強固に支持することができるとともにピボットプレート13自体の剛性を向上させることができる。
【0060】
本発明は第2に、図5及び図6に示したように、ピボットプレート13が、相対する一対の平板部13D,13Fと、これらの平板部13D,13Eの後端を連結する連結板13Fとを備えて前方に開いたほぼU字形状の横断面形状を有し、連結板13Fの背面13aに切欠き13bを設け、この切欠き13bにピボットパイプ114を嵌合させたことを特徴とする。
【0061】
これにより、ピボットパイプ114を取付けたピボットプレート13の前後長を小さくすることができ、ピボットプレート13及びピボットパイプ114からなるピボット部165を小型にすることができる。
【0062】
また、ピボットパイプ114の切欠き13bへの嵌合によって、ピボットプレート13とピボットパイプ114との結合が強固になるとともにピボットプレート13の剛性を向上させることができる。
【0063】
本発明は第3に、図4及び図6に示したように、メインフレーム12の両側に配置されるとともにリヤフレーム21,22とピボットプレート13とを連結する一対の連結部材としてのサブフレーム34,34の中間部をメインフレーム12に連結し、これらのサブフレーム34,34の前端をピボットプレート13の背面13aに設けた少なくともピボットパイプ114に連結したことを特徴とする。
【0064】
ピボットパイプ114を、メインフレーム12による支持に加えて、メインフレーム12に連結したサブフレーム34,34により支持するため、ピボットプレート13及びピボットパイプ114からなるピボット部165の剛性をより一層向上させることができる。
【0065】
本発明は第4に、図3に示したように、ピボットプレート13の下部の背面13aでステー139を介してマフラ63を支持したことを特徴とする。
ピボットプレート13の下部の背面13aでマフラ63を支持したので、ピボットプレート13の下部の背面13aとマフラ63、詳しくは、アッパマフラ半体136とが接近し、マフラ63を支持するステー139を小型にすることができ、軽量化を図ることができる。
【0066】
本発明は第5に、図2及び図3に示したように、同乗者が足を載せるピリオンステップ36,37を支持するピリオンステップブラケットとしてのステップ支持フレーム41,42を、ピボットパイプ114とリヤフレーム21,22とで支持したことを特徴とする。
ステップ支持フレーム41,42を、ピボットパイプ114とリヤフレーム21,22とで支持したので、ピリオンステップ36,37をより確実に支持することができる。
【0067】
尚、本実施形態では、図4に示したように、ピボットプレート13の背面13a及びピボットパイプ114の外周面114aにサブフレーム34,34の端部を結合したが、これに限らず、ピボットパイプ114の外周面114aにのみサブフレーム34,34の端部を結合してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明のフレーム構造は、自動二輪車に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明に係るフレーム構造を備えた自動二輪車の側面図である。
【図2】本発明に係る自動二輪車の要部平面図である。
【図3】本発明に係る自動二輪車の要部側面図である。
【図4】本発明に係る車体フレームの要部側面図である。
【図5】本発明に係る車体フレームの要部斜視図である。
【図6】図3の6矢視図である。
【図7】図4の7−7線断面図である。
【図8】本発明に係るピボットプレートの別実施形態を示す要部側面図である。
【符号の説明】
【0070】
10…自動二輪車、11…ヘッドパイプ、12…メインフレーム、13…ピボットプレート、13a…背面、13b…切欠き、13D,13E…平板部、13F…連結板、18…エンジンユニット、21,22…リヤフレーム、34…連結部材(サブフレーム)、36,37…ピリオンステップ、41,42…ピリオンステップブラケット(ステップ支持フレーム)、47…リヤフォーク、63…マフラ、114…ピボットパイプ、165…ピボット部。




 

 


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