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発明の名称 乗員拘束装置の制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−22392(P2007−22392A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−208920(P2005−208920)
出願日 平成17年7月19日(2005.7.19)
代理人 【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
発明者 竹村 直敏
要約 課題
運転条件、道路状況、走行モードなどに関係なく乗員拘束手段を作動させてしまう点を解決することで、運転条件、道路状況、走行モードなど考慮して乗員拘束手段を作動させることができる実情に即した乗員拘束装置の制御を可能にする。

解決手段
車両の走行車速を検出する車速検出手段12と、乗員のブレーキ操作量及び/又は操舵角及び操舵速度を検出する操作量検出手段18と、これらの車速検出手段12及び操作量検出手段18の情報に基づいて乗員拘束手段30を起動する制御部11と、を備えた乗員拘束装置において、制御部11が、操作量検出手段18によって検出する値が所定のしきい値を超えたときに乗員拘束手段30を起動するものであるとともに、しきい値を車速検出手段12の検出する車速に応じて個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いる。
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の走行車速を検出する車速検出手段と、乗員のブレーキ操作量及び/又は操舵角及び操舵速度を検出する操作量検出手段と、を備え、この操作量検出手段によって検出した値が所定のしきい値を超えた際に少なくとも一つの可逆式乗員拘束手段を起動する乗員拘束装置の制御方法において、
前記車速検出手段の検出する車速に応じた前記しきい値を個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いることを特徴とする乗員拘束装置の制御方法。
【請求項2】
車両の走行路を認識する走行路認識手段と、乗員のブレーキ操作量及び/又は操舵角及び操舵速度を検出する操作量検出手段と、を備え、この操作量検出手段によって検出した値が所定のしきい値を超えた際に少なくとも一つの可逆式乗員拘束手段を起動する乗員拘束装置の制御方法において、
前記走行路認識手段により認識した走行路の状況に応じた前記しきい値を個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いることを特徴とする乗員拘束装置の制御方法。
【請求項3】
前記操作量検出手段によって検出する値を記録する操作量記録手段を備え、この操作量記録手段で記録した操作量履歴に応じて選択した前記しきい値を補正することを特徴とする請求項1記載の乗員拘束装置の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートベルトなどの乗員拘束装置を、車速などの運転条件、一般道や高速道路などの道路状況、一般走行やスポーツ走行などの走行モード等を考慮して作動させるための乗員拘束装置の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乗員拘束装置の制御方法として、車速センサや加速度センサの情報でシートベルトなどの乗員拘束装置を作動させるものが実用に供されている。
このような乗員拘束装置の制御方法は、車両の衝突時に乗員拘束装置を起動することで、乗員を保護することを目的とするものであった。
【0003】
このような乗員拘束装置の制御方法として、車両の衝突予測時(緊急時)にも乗員拘束装置を作動させようとするものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−322691公報(第16頁、図1)
【0004】
図12は従来の基本構成を説明する図であり、乗員拘束装置100は、乗員拘束手段110に、シートベルト(ウェビング)115に張力を付与する第1・第2のプリテンショナ111,112を設け、これらのプリテンショナ111,112にそれぞれ専用の第1・第2のコントローラ113,114を設け、ABS(アンチロックブレーキシステム)の作動状態に応じて第1のプリテンショナ111を作動させてシートベルト115の巻取り時の張力を制御し、緊急時に第2のプリテンショナ112を作動させてシートベルト115に張力を付与し、乗員116を最終的に拘束するようにしたものである。
【0005】
しかし、乗員拘束装置100の制御方法では、ABSの作動状態に応じて乗員拘束手段110を作動させるものなので、例えば、車両が高速で走行している場合も低速で走行している場合も、ABSが作動したときには一律に乗員拘束手段110を作動させてしまい、実情にそぐわない場合が発生することがある。
【0006】
また、乗員拘束装置100の制御方法では、同様に、ABSの作動状態に応じて乗員拘束手段110を作動させるものなので、例えば、意識的にスポーツ走行を楽しんでいる場合にも、乗員拘束手段110が作動することもあるという欠点もあった。
【0007】
すなわち、車速などの運転条件、高速道路、カーブの多い道路(例えば山道)、カーブの少ない道路などの道路状況、一般走行やスポーツ走行などの走行モード等を考慮して乗員拘束装置を作動することができる乗員拘束装置の制御方法若しくは乗員拘束装置が望まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、運転条件、道路状況(走行路の状況)、走行モードなどに関係なく乗員拘束手段を作動させてしまう点を解決し、運転条件、道路状況、走行モードなど考慮して乗員拘束手段を作動させることができる実情に即した乗員拘束装置の制御方法若しくは乗員拘束装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、車両の走行車速を検出する車速検出手段と、乗員のブレーキ操作量及び/又は操舵角及び操舵速度を検出する操作量検出手段と、を備え、この操作量検出手段によって検出した値が所定のしきい値を超えた際に少なくとも一つの可逆式乗員拘束手段を起動する乗員拘束装置の制御方法において、車速検出手段の検出する車速に応じたしきい値を個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いることを特徴とする。
【0010】
例えば、運転条件、道路状況(走行路の状況)、走行モードなど考慮して乗員拘束手段を作動させることができるとすれば、実情に即して乗員拘束装置を制御することができるので好ましいことである。
【0011】
そこで、操作量検出手段によって検出した値が所定のしきい値を超えた際に可逆式乗員拘束手段を起動するときに、車速検出手段の検出する車速に応じたしきい値を個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いることで、例えば、車速が高速、中速、低速のときに区別し、車速に応じて可逆式乗員拘束手段を起動することができる。
【0012】
請求項2に係る発明は、車両の走行路を認識する走行路認識手段と、乗員のブレーキ操作量及び/又は操舵角及び操舵速度を検出する操作量検出手段と、を備え、この操作量検出手段によって検出した値が所定のしきい値を超えた際に少なくとも一つの可逆式乗員拘束手段を起動する乗員拘束装置の制御方法において、走行路認識手段により認識した走行路の状況に応じたしきい値を個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いることを特徴とする。
【0013】
すなわち、操作量検出手段によって検出した値が所定のしきい値を超えた際に可逆式乗員拘束手段を起動するときに、走行路認識手段により認識した走行路の状況に応じたしきい値を個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いることで、例えば、高速道路を走行しているとき、カーブの多い道路(例えば山道)を走行しているとき、カーブの少ない道路を走行しているとき、を認識して道路状況(走行路の状況)に応じて可逆式乗員拘束手段を起動することができる。
【0014】
請求項3に係る発明は、操作量検出手段によって検出する値を記録する操作量記録手段を備え、この操作量記録手段で記録した操作量履歴に応じて選択したしきい値を補正することを特徴とする。
操作量検出手段によって検出する値を記録する操作量記録手段を備え、この操作量記録手段で記録した操作量履歴に応じて選択したしきい値を補正することで、さらなる実情に即した可逆式乗員拘束手段の起動をすることができる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明では、操作量検出手段によって検出した値が所定のしきい値を超えた際に可逆式乗員拘束手段を起動するときに、車速検出手段の検出する車速に応じたしきい値を個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いたので、例えば、車速が高速、中速、低速のときに区別し、車速に応じて可逆式乗員拘束手段を起動することができる。この結果、可逆式乗員拘束手段を実情に即して作動させることができるという利点がある。
【0016】
請求項2に係る発明では、操作量検出手段によって検出した値が所定のしきい値を超えた際に可逆式乗員拘束手段を起動するときに、走行路認識手段により認識した走行路の状況に応じたしきい値を個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いたので、例えば、高速道路を走行しているとき、カーブの多い道路(例えば山道)を走行しているとき、カーブの少ない道路を走行しているとき、を認識して道路状況(走行路の状況)に応じて可逆式乗員拘束手段を起動することができる。この結果、可逆式乗員拘束手段を実情に即して作動させることができるという利点がある。
【0017】
請求項3に係る発明では、操作量検出手段によって検出する値を記録する操作量記録手段を備え、この操作量記録手段で記録した操作量履歴に応じて選択したしきい値を補正したので、さらなる実情に即した可逆式乗員拘束手段の起動をすることができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る乗員拘束装置のブロック図であり、乗員拘束装置10は、緊急時若しくは衝突時に乗員を拘束する乗員拘束手段30と、この乗員拘束手段30を制御する制御部11と、車速を検出して車速情報を制御部11に送る車速検出手段としての車速センサ12と、ステアリングの操舵角を検出して操舵角情報を制御部11に送る操舵角センサ13と、アクセルペダルの操作量を検出してアクセル踏込み情報を制御部11に送るアクセル操作量センサ14と、ブレーキペダルのブレーキ操作量を検出してブレーキ踏込み情報を制御部11に送るブレーキ操作量センサ15と、走行路が高速道路、カーブの多い道路(例えば山道)若しくはカーブの少ない道路であるかを認識して道路状況(走行路の状況)を制御部11に送る走行路認識手段17と、からなる。
【0019】
なお、走行路認識手段17は、具体的にはカーナビゲーションシステムである。また、車速センサ12、アクセル操作量センサ14及びブレーキ操作量センサ15を一括して操作量検出手段18と呼ぶ。
【0020】
制御部11は、車速センサ12で検出した車速が低速、中速若しくは高速であるかどうかを判断する車速判断手段19と、操舵角センサ13、アクセル操作量センサ14若しくはブレーキ操作量センサ15の情報から検出した値が所定のしきい値を超えたがどうかを判断する操作量判断手段21と、操舵角センサ13、アクセル操作量センサ14若しくはブレーキ操作量センサ15の情報からそれぞれの操作速度を演算する操作速度演算手段22と、走行路認識手段手段17の情報で走行中の道路が高速道路であるか、カーブの多い道路(例えば山道)であるか、カーブの少ない道路であるかを判断する走行路判断手段25と、舵角センサ13、アクセル操作量センサ14若しくはブレーキ操作量センサ15で検出した操作量を記憶する操作量記録手段23と、アクセル操作量センサ14及びブレーキ操作量センサ15の情報で単位時間内のアクセル・ブレーキ操作頻度が基準頻度を超えたかどうかを判断するアクセル・ブレーキ頻度判断手段26と、操舵角センサ13、アクセル操作量センサ14若しくはブレーキ操作量センサ15の情報から選択するしきい値マップの値を補正するしきい値マップ補正手段24と、を備える。
【0021】
図2は本発明に係る乗員拘束装置の制御方法で用いる乗員拘束手段の正面図であり、乗員拘束手段30は、可逆式乗員拘束手段であって、具体的には3点式のシートベルト装置であり、車体側部下方に設けたプリテンショナ31と、このプリテンショナ31から一端を延出自在に設けたシートベルト32と、このシートベルト32を案内するために車体側部上方に設けた上部シートベルトガイド33、シートベルト32の中間に介在させるタング(ベルト金具)34と、このタング34を着脱自在に取付けるために座席35側に設けたバックル36と、シートベルト32の他端を取付けるために車体側部下方に設けたシートベルトアンカ37と、からなる。図中、38は車両の床、39は乗員を示す。
【0022】
シートベルト32は、プリテンショナ31から乗員39の肩口を経由させ腰部にたすきがけ状に渡すショルダベルト41と、このショルダベルト41の先端から乗員39の腹部廻りを略水平に座席35に巻付けるラップベルト42と、からなる。
座席(車両用シート)35は、乗員39の腰部及び脚部を支持するシートクッション44と、乗員39の背中を支持するシートバック45と、からなる。
【0023】
図3は本発明に係る第1実施形態の乗員拘束装置の制御方法のフローチャートである(符号は図1参照)。なお、ST××はステップ番号を示す。
ST01:車速センサ12で車速Vrを計測する。
ST02:車速判断手段19で車速Vrは低速であるか、中速であるか若しくは高速であるかを判断する。車速Vrが低速ならばST03に進み、車速Vrが中速ならばST04に進み、車速Vrが高速ならばST05に進む。
【0024】
ST03:車速Vrが低速のときには第1しきい値マップ(図4参照)を選択する。
ST04:車速Vrが中速のときには第2しきい値マップ(図4参照)を選択する。
ST05:車速Vrが高速のときには第3しきい値マップ(図4参照)を選択する。
ST06:連続して同一方向へ操舵する角度を操舵角θとするときに、操舵角センサ13で操舵角θを計測する。
【0025】
ST07:操作速度演算手段22で、操舵角θから操舵速度Vθを算出(演算)する。
ST08:ST03〜ST05にて車速が低速、中速若しくは高速のときに選択した第1〜第3しきい値マップ(図4参照)のいずれかを用いて、操舵速度Vθから許容操舵角θsを求める。
【0026】
ST09:操舵角θは許容操舵角θsを超えたか(θ>θs)どうか操作量判断手段21で判断する。YESならばST10に進み、NOならばST01に戻る。
ST10:乗員拘束手段30を起動する。
【0027】
図4は本発明に係る第1実施形態の乗員拘束装置の制御方法に用いるしきい値を示すマップである(符号は図1参照)。なお、縦軸は操舵速度Vθを示し、横軸は許容操舵角θsを示す。
しきい値マップ50は、車速Vrが低速用の第1しきい値マップ51と、車速Vrが中速用の第2しきい値マップ52と、車速Vrが高速用の第3しきい値マップ53と、から構成したものであり、例えば、車速センサ12で検出した車速Vrが制御部11で高速であると判断する場合は第3しきい値マップ53を用い、操舵速度Vθ1から許容操舵角θs1を求めるものである。
【0028】
なお、操舵速度θが一定速度を超えるときは一定の許容操舵角θsを用いる。また、操舵速度θが一定速度を下回るときは許容操舵角θsを便宜的に常に無限大となるように構成し、どのような操舵角θに対しても、乗員拘束装置30(図2参照)の起動条件を満たさないようにしている。
【0029】
図5は本発明に係る第2実施形態の乗員拘束装置の制御方法のフローチャートである(符号は図1参照)。なお、ST×××はステップ番号を示す。
ST101:車速センサ12で車速Vrを計測する。
ST102:車速判断手段19で車速Vrは低速であるか、中速であるか若しくは高速であるかを判断する。車速Vrが低速ならばST103に進み、車速Vrが中速でならばST104に進み、車速Vrが高速ならばST105に進む。
【0030】
ST103:車速Vrが低速のときには第1しきい値マップ(図6参照)を選択する。
ST104:車速Vrが中速のときには第2しきい値マップ(図6参照)を選択する。
ST105:車速Vrが高速のときには第3しきい値マップ(図6参照)を選択する。
【0031】
ST106:ブレーキストロークをBrとするときに、ブレーキ操作量センサ15でブレーキストロークBrを計測する。
ST107:操作速度演算手段22で、ブレーキストロークBrからブレーキストローク速度VBrを算出(演算)する。
ST108:ST103〜ST105にて車速が低速、中速若しくは高速のときに選択した第1〜第3しきい値マップ(図6参照)のいずれかを用いて、ブレーキストローク速度VBrから許容ブレーキストロークBsを求める。
【0032】
ST109:ブレーキストロークをBrは許容ブレーキストロークBsを超えたか(Br>Bs)どうか操作量判断手段21で判断する。YESならばST110に進み、NOならばST101に戻る。
ST110:乗員拘束手段30を起動する。
【0033】
図6は本発明に係る第2実施形態の乗員拘束装置の制御方法に用いるしきい値を示すマップである(符号は図1参照)。なお、ブレーキストローク速度VBrを示し、横軸は許容ブレーキストロークBsを示す。
しきい値マップ60は、車速Vrが低速用の第1しきい値マップ61と、車速Vrが中速用の第2しきい値マップ62と、車速Vrが高速用の第3しきい値マップ63と、から構成したものであり、例えば、車速センサ12で検出した車速Vrが制御部11で高速であると判断する場合は第3しきい値マップ53を用い、ブレーキストローク速度VBr1から許容ブレーキストロークBs1を求めるものである。
【0034】
なお、この実施形態においては、ブレーキストローク速度VBrが一定速度を超えるときは一定の許容ブレーキストロークBsを用いる。また、ブレーキストローク速度VBrが一定速度を下回るときは許容ブレーキストロークBsを便宜的に常に無限大になるように構成し、どのようなブレーキストロークBrに対しても、乗員拘束装置30(図2参照)を起動条件を満たさないようにしている。
【0035】
図3〜図6(符号は図1参照)から乗員拘束装置10は、車両の走行車速を検出する車速検出手段(車速センサ)12と、乗員のブレーキ操作量及び/又は操舵角及び操舵速度を検出する操作量検出手段18と、これらの車速検出手段12及び操作量検出手段18の情報に基づいて乗員拘束手段30を起動する制御部11と、を備えた乗員拘束装置において、制御部11が、操作量判断手段21によって検出する値が所定のしきい値を超えたときに乗員拘束手段30を起動するものであるとともに、しきい値を車速検出手段12の検出する車速に応じて個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いるものであると言える。
【0036】
すなわち、操作量検出手段18によって検出した値が所定のしきい値を超えた際に(可逆式)乗員拘束手段30を起動するときに、車速検出手段(車速センサ)12の検出する車速に応じたしきい値を個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いることで、例えば、車速が高速、中速、低速のときに区別し、車速に応じて乗員拘束手段30を起動することができる。この結果、乗員拘束手段30を実情に即して作動させることができる。
【0037】
図7は本発明に係る第3実施形態の乗員拘束装置の制御方法の主フローチャートであり、る(符号は図1参照)。なお、ST×××はステップ番号を示す。
ST201:走行路認識手段17で道路状況(走行路の状況)を読込む。
ST202:走行路判断手段25で走行中の道路が高速道路、カーブの多い道路(例えば山道)若しくはカーブの少ない道路であるかを判断する。高速道路ならばST203に進み、カーブの多い道路ならばST204に進み、カーブの少ない道路ならばST205に進む。
【0038】
ST203:第1しきい値マップ(図4参照)を選択する。
ST204:操作量記録手段23に予め記録したアクセル・ブレーキの操作頻度データNr/t1を読込む。なお、アクセル・ブレーキの操作頻度データNr/t1を求める時分割処理は図8で後述する。
【0039】
ST205:第3しきい値マップ(図4参照)を選択する。
ST206:アクセル・ブレーキの操作頻度データNr/t1が基準操作頻度Nsを超えたかどうかをアクセル・ブレーキ頻度判断手段26で判断する。YESならばST207に進み、NOならST205に進む。
【0040】
一般的に、カーブの多い道路(例えば山道)でアクセル・ブレーキの操作頻度データNr/t1が多い場合は、運転者が意識的にアクセル・ブレーキ操作を繰返してスポーツ走行を楽しんでいるものと判断し、第3しきい値マップを選択する。
【0041】
ST207:第2しきい値マップ(図4参照)を選択する。
ST208:連続して同一方向へ操舵する角度を操舵角θとするときに、操舵角センサ13で操舵角θを計測する。
ST209:操作速度演算手段22で、操舵角θから操舵速度Vθを算出する。
【0042】
ST210:ST203〜ST205にて車速が低速、中速若しくは高速のときに選択した第1〜第3しきい値マップ(図4参照)のいずれかを用いて、操舵速度Vθから許容操舵角θsを求める。
ST211:操舵角θは許容操舵角θsを超えたか(θ>θs)どうか操作量判断手段21で判断する。YESならばST212に進み、NOならばST201に戻る。
ST212:乗員拘束手段30を起動する。
【0043】
図8は本発明に係る第3実施形態の乗員拘束装置の制御方法の副フローチャートであり、操作量記録手段23で行う(図7のST204で用いる時分割処理)のフローを示す。なお、ST××はステップ番号を示す(符号は図1参照)。
ST301:時間のカウントを開始する。
ST302:アクセル操作量センサ14の情報からアクセル操作信号(アクセル操作回数)を読込む。
【0044】
ST303:ブレーキ操作量センサ15の情報からブレーキ操作信号(ブレーキ操作回数)を読込む。
ST304:アクセル・ブレーキの操作回数Nrをカウントする。なお、アクセル・ブレーキの操作回数Nrは、アクセルペダルを踏んでブレーキを踏んだときに1回とカウントする。
【0045】
ST305:一定時間t1を経過したか。YESならばST306に進み、NOならばST302に戻る。
ST306:アクセル・ブレーキの操作頻度データNr/t1を求める。
ST307:算出したアクセル・ブレーキの操作頻度データNr/t1に書換える。 なお、この最新の書換えデータを、図7のST204では読込む。
【0046】
図9は本発明に係る第3実施形態の乗員拘束装置の制御方法に用いるしきい値を示すマップである(符号は図1参照)。なお、縦軸は操舵速度Vθを示し、横軸は許容操舵角θsを示す。
しきい値マップ70は、走行路判断手段25で道路状況(走行路の状況)が高速道路と判断したときに用いる第1しきい値マップ71と、走行路判断手段25で道路状況がカーブの多い道路と判断したときに用いる第2しきい値マップ72と、走行路判断手段25で道路状況がカーブの少ない道路と判断したとき、若しくはカーブの多い道路と判断し、且つアクセル・ブレーキ操作頻度判断手段26で基準操作頻度Ns(図7参照)を超えたときに用いる第3しきい値マップ73と、から構成したものであり、例えば、走行路判断手段25で道路状況が高速道路と判断する場合は第1しきい値マップ71を用い、操舵速度Vθ2から許容操舵角θs2を求めるものである。
【0047】
なお、操舵速度θが一定速度を超えるときは一定の許容操舵角θsを用いる。また、操舵速度θが一定速度を下回るときは許容操舵角θsを便宜的に常に無限大となるように構成し、どのような操舵角θに対しても、乗員拘束装置30(図2参照)の起動条件を満たさないようにしている。
【0048】
図7〜図9(符号は図1参照)から、乗員拘束装置10は、車両の走行路を認識する走行路認識手段17と、乗員のブレーキ操作量及び/又は操舵角及び操舵速度を検出する操作量検出手段18と、これらの走行路認識手段17及び操作量検出手段18の情報に基づいて乗員拘束手段30を起動する制御部11と、を備えた乗員拘束装置において、制御部11が、操作量検出手段18によって検出する値が所定のしきい値を超えたときに乗員拘束手段30を起動するものであるとともに、しきい値を走行路認識手段17により認識した走行路の状況に応じて個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いるものであるものと言える。
【0049】
すなわち、操作量検出手段18によって検出した値が所定のしきい値を超えた際に(可逆式)乗員拘束手段30を起動するときに、走行路認識手段17により認識した走行路の状況に応じたしきい値を個別に設定し、これらのしきい値を選択的に用いることで、例えば、高速道路を走行しているとき、カーブの多い道路(例えば山道)を走行しているとき、カーブの少ない道路を走行しているとき、を走行しているとき、を認識して道路状況(走行路の状況)に応じて式乗員拘束手段30を起動することができる。この結果、乗員拘束手段30を実情に即して作動させることができる。
【0050】
図10は本発明に係る第4実施形態の乗員拘束装置の制御方法のフローチャートである(符号は図1参照)。なお、ST××はステップ番号を示す。
ST401:車速センサ12で車速Vrを計測する。
ST402:車速判断手段19で車速Vrは低速であるか、中速であるか若しくは高速であるかを判断する。車速Vrが低速ならばST403に進み、車速Vrが中速ならばST404に進み、車速Vrが高速ならばST405に進む。
【0051】
ST403:車速Vrが低速のときには第1しきい値マップ(図4参照)を選択する。
ST404:車速Vrが中速のときには第2しきい値マップ(図4参照)を選択する。
ST405:車速Vrが高速のときには第3しきい値マップ(図4参照)を選択する。
【0052】
ST406:連続して同一方向へ操舵する角度を操舵角θとするときに、操舵角センサ13で操舵角θを計測する。
ST407:操作速度演算手段22で、操舵角θから操舵速度Vθを算出(演算)する。
ST408:ST03〜ST05にて車速が低速、中速若しくは高速のときに選択した第1〜第3しきい値マップ(図4参照)のいずれかを用いて、操舵速度Vθから許容操舵角θsを求める。
【0053】
ST409:図11にて説明するように、操舵角θの変化度合いに基づき許容操作角θsを補正して補正許容操作角θhを求める。
ST410:操舵角θは補正許容操舵角θhを超えたか(θ>θh)どうか操作量判断手段21で判断する。YESならばST411に進み、NOならばST401に戻る。
ST411:乗員拘束手段30を起動する。
【0054】
図11は本発明に係る第4実施形態の乗員拘束装置の制御方法に用いる補正値を示すマップであり、図1に示すしきい値マップ補正手段24で行う補正許容操舵角しきい値θhを算出方法を示すグラフである。
補正許容操舵角しきい値θhは、図3に示すしきい値マップ50から許容操舵角しきい値θsを求め、操舵角θの変化から操舵角平均値θaを求め、許容操舵角しきい値θsに操舵角平均値θaカーブに倣った補正を加えるものである。
【0055】
図10及び図11(符号は図1参照)から、乗員拘束装置10は、制御部11に、操作量検出手段18によって検出する値を記録する操作量記録手段23を備え、この操作量記録手段23で記録した操作量履歴に応じて選択したしきい値を補正した補正値を用いるものと言える。
すなわち、操作量検出手段18によって検出する値を記録する操作量記録手段23を備え、この操作量記録手段23で記録した操作量履歴に応じて選択したしきい値を補正することで、さらなる実情に即した(可逆式)乗員拘束手段30の起動をすることができる。
【0056】
尚、本発明に係る乗員拘束装置の制御方法は、図3に示すように、車速を低速、中速、高速に区別して許容操舵角θsを求めて制御し、図5に示すように、車速を低速、中速、高速に区別して許容ブレーキストローク速度Vsを求めて制御し、図7に示すように、道路状況(走行路の状況)を高速道路、山道、一般道に区別して許容操舵角θsを求めて制御し、図10に示すように、車速を低速、中速、高速に区別して許容操舵角θsを求め、この許容操舵角θsを補正して補正許容操舵角θhを求めて制御したが、これに限るものではなく、これらの制御を適宜組合わせるものであってもよい。
【0057】
本発明に係る乗員拘束装置の制御方法は、図4、図6及び図8においてしきい値マップ50,66,70で三つのしきい値を設定したが、これに限るものではなく、速度に応じて連続的にしきい値が変化するように構成したものであってもよく、適宜、増減することを妨げるものではない。
【0058】
本発明に係る乗員拘束装置の制御方法は、図7において、アクセル・ブレーキの操作頻度データNr/t1が基準操作頻度Nsを超えたかどうかをアクセル・ブレーキ頻度判断手段26で判断するようにしたが、この場合に、操作頻度のみを用いて設定することに限るものではなく、例えば、操作頻度をカウントするときに、操作量条件(アクセル踏込み量若しくはブレーキ踏込み量等)を設定し、操作量条件を付加するものであってもよい。 すなわち、所定条件を満たさない操作はカウントしないようにしたものであってもよい。
【0059】
本発明に係る乗員拘束装置の制御方法は、図2に示すように、乗員拘束装置はシートベルト装置であったが、これに限るものではなく、可動式ヘッドレストや可動式シート等にも適用することを妨げるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明に係る乗員拘束装置の制御方法は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明に係る乗員拘束装置のブロック図である。
【図2】本発明に係る乗員拘束装置の制御方法で用いる乗員拘束手段の正面図である。
【図3】本発明に係る第1実施形態の乗員拘束装置の制御方法のフローチャートである。
【図4】本発明に係る第1実施形態の乗員拘束装置の制御方法に用いるしきい値を示すマップである。
【図5】本発明に係る第2実施形態の乗員拘束装置の制御方法のフローチャートである。
【図6】本発明に係る第2実施形態の乗員拘束装置の制御方法に用いるしきい値を示すマップである。
【図7】本発明に係る第3実施形態の乗員拘束装置の制御方法の主フローチャートである。
【図8】本発明に係る第3実施形態の乗員拘束装置の制御方法の副フローチャートである。
【図9】本発明に係る第3実施形態の乗員拘束装置の制御方法に用いるしきい値を示すマップである。
【図10】本発明に係る第4実施形態の乗員拘束装置の制御方法のフローチャートである。
【図11】本発明に係る第4実施形態の乗員拘束装置の制御方法に用いる補正値を示すマップである。
【図12】従来の基本構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0062】
10…乗員拘束装置、11…制御部、12…車速検出手段(車速センサ)、17…走行路認識手段、18…操作量検出手段、21…操作量判断手段、23…操作量記録手段、30…乗員拘束手段。




 

 


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