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発明の名称 電子キーの監視装置および電子キーの位置情報表示装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−22370(P2007−22370A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−208412(P2005−208412)
出願日 平成17年7月19日(2005.7.19)
代理人 【識別番号】100084870
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 香樹
発明者 船寄 祐輔 / 山本 隆雄 / 屋代 知彦 / 今野 健志 / 山崎 雅貴 / 山本 翔
要約 課題
紛失した電子キーの位置を容易に特定できるようにする。

解決手段
イモビライザ機能を有する制御装置2はリクエスト信号を所定の範囲に送出する送信回路202を備える。このリクエスト信号に対する応答信号を電子キー1から一旦受信して移動体を移動させた後、定期的に送出されるリクエスト信号に対する応答信号を受信しない時には、電子キー1が送信回路202の送信能力範囲から外れた、つまり落としたと判断される。監視部220はこの時に警報信号を出力して警告灯217を付勢するとともに、ナビゲーション装置3にも警報信号を送信する。ナビゲーション装置3は、警報信号に応答してそのときの位置を電子キーの位置情報として記憶し、それと同時に、または別途の指示に従って電子キーの位置情報に基づくキー位置を地図上に表示する。
特許請求の範囲
【請求項1】
移動体に搭載されたイモビライザと、
移動体に搭載されたGPSナビゲーション装置と、
前記イモビライザの機能を解除する電子キーとイモビライザとの間の通信状態を継続して検出する監視手段と、
前記検出された通信状態を前記GPSナビゲーション装置に通知する手段とを具備したことを特徴とする電子キーの監視装置。
【請求項2】
移動体に搭載されたイモビライザと、
移動体に搭載されたGPSナビゲーション装置と、
前記イモビライザの機能を解除する電子キーと前記イモビライザとの交信が途絶えた時に、そのときの位置情報を電子キーの位置情報として前記GPSナビゲーション装置の表示パネルに表示する表示制御手段とを具備したことを特徴とする電子キーの位置情報表示装置。
【請求項3】
移動体に搭載され、電子キーとの交信によって移動体の駆動源を始動可能にするイモビライザを含む制御装置と、
前記移動体に搭載され、GPS電波に基づいて該移動体を誘導案内するナビゲーション装置と、
前記制御装置に設けられており、所定の範囲内にリクエスト信号を送出する送信部と、
前記制御装置に設けられており、前記電子キーが前記リクエスト信号に応答して送出する応答信号を受信する受信部と、
前記駆動源の始動後に送信されたリクエスト信号に対する応答信号を前記受信部で受信できなかった時に、前記移動体の現在位置を記憶する手段と、
前記記憶された現在位置を電子キーの位置情報として前記ナビゲーション装置の表示パネルに表示させる手段とを具備したことを特徴とする電子キーの位置情報表示装置。
【請求項4】
前記表示パネルに表示される電子キーの位置情報は、該電子キーの位置情報に従って表示パネルに表示された地図上にマークおよび/または経度・緯度を示す文字によって記載されることを特徴とする請求項2または3記載の電子キーの位置情報表示装置。
【請求項5】
前記イモビライザが前記GPSナビゲーション装置に内蔵されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の電子キーの位置情報表示装置。
【請求項6】
前記記憶された現在位置を呼び出して、表示パネルに表示させる前記手段に入力する手段を具備したことを特徴とする請求項3記載の電子キーの位置情報表示装置。
【請求項7】
前記応答信号を検出されなかったときに付勢される警告灯を備えたことを特徴とする請求項3記載の電子キーの位置情報表示装置。
【請求項8】
前記応答信号が検出されなかったときに、その時点での位置情報を前記ナビゲーション装置に誘導目的地として設定する手段を具備したことを特徴とする請求項3記載の電子キーの位置情報表示装置。
【請求項9】
前記移動体が、鞍乗り型車両であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電子キーの位置情報表示装置。
【請求項10】
前記移動体が、自動二輪車であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電子キーの位置情報表示装置。
【請求項11】
前記移動体が、水上艇であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電子キーの位置情報表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子キーの監視装置および電子キーの位置情報表示装置に関し、特に、移動体に搭載されたGPSナビゲーション装置に電子キーの位置を表示することができる電子キーの監視装置および電子キーの位置情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載された制御装置からのリクエスト信号を受信して、そのリクエスト信号の応答信号を送信する携帯型送受信装置、つまり車両用電子キーが知られる。例えば、特開2001−349110号公報に開示されている電子キーシステムでは、車両側の制御装置でリクエスト信号に対する応答信号に含まれる識別情報と予め登録されている識別情報とを照合し、これら識別情報が一致した段階でドアロックを解除する。さらに、イグニッションノブを操作すると、制御装置と電子キーとの間でエンジン始動許可のための交信が行われ、この交信で行われる識別情報の照合でも識別情報が一致した場合にエンジンが始動するように構成されている。
【0003】
このような電子キーは車両のキー穴に差し込んで使用する従来のキーとは異なり、車体に結合していなくてもその機能を果たすので、紛失のおそれがある。電子キーを落としたとしても、4輪車のようにキャビンを有する車両では、キャビンの外側に電子キーが落下して紛失してしまうおそれは少ない。しかし、キャビンがない自動二輪車や不整地走行用車両(ATV)等では、電子キーを落とした場合、路上等に電子キーを残したまま走り去ってしまうおそれが高い。
【0004】
そこで、本出願人は、車両のスタートスイッチのオン操作に従って出力されるリクエスト信号に対して応答がない場合に警告を出力するようにした電子キーシステムを提案している(特開2004−114860号公報)。このシステムによれば、車両との交信範囲から電子キーが離れた場合、つまり、電子キーを路上等に置き去りにして走行しようとした場合、その旨が警告されるので、直ちに車両を止めて限られた範囲内を探すだけで、紛失した電子キーを見つけることができる効果がある。
【特許文献1】特開2001−349110号公報
【特許文献2】特開2004−114860号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2に記載されたシステムによれば、電子キーの紛失位置をある程度限定して探すことができる。しかし、運転者が警告に気付かずに走行を続けてしまう場合が考えられ、この場合、探す範囲が広くなってしまうので、電子キーが見つからないおそれがある。そこで、限定された範囲の捜索で電子キーを探し出すことができるシステムが期待される。
【0006】
本発明の目的は、電子キーを紛失したことを後になって気付いたときでも、極めて限られた範囲を探すだけで紛失した電子キーを見つけることができる車両等の移動体用電子キーの監視装置および位置情報表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明は、移動体に搭載されたイモビライザと、移動体に搭載されたGPSナビゲーション装置と、前記イモビライザの機能を解除する電子キーとイモビライザとの間の通信状態を継続して検出する監視手段と、前記検出された通信状態を前記GPSナビゲーション装置に通知する手段とを具備した点に第1の特徴がある。
【0008】
また、本発明は、移動体に搭載されたイモビライザと、移動体に搭載されたGPSナビゲーション装置と、前記イモビライザの機能を解除する電子キーと前記イモビライザとの交信が途絶えた時に、そのときの位置情報を電子キーの位置情報として前記GPSナビゲーション装置の表示パネルに表示する表示制御手段とを具備した点に第2の特徴がある。
【0009】
また、本発明は、移動体に搭載され、電子キーとの交信によって移動体の駆動源を始動可能にするイモビライザを含む制御装置と、前記移動体に搭載され、GPS電波に基づいて該移動体を誘導案内するナビゲーション装置と、前記制御装置に設けられており、所定の範囲内にリクエスト信号を送出する送信部と、前記制御装置に設けられており、前記電子キーが前記リクエスト信号に応答して送出する応答信号を受信する受信部と、前記駆動源の始動後に送信されたリクエスト信号に対する応答信号を前記受信部で受信できなかった時に、前記移動体の現在位置を記憶する手段と、前記記憶された現在位置を電子キーの位置情報として前記ナビゲーション装置の表示パネルに表示させる手段とを具備した点に第3の特徴がある。
【0010】
また、本発明は、前記電子キーの位置情報が、地図上のマークおよび/または経度・緯度を示す文字によって記載される点に第4の特徴があり、前記イモビライザが前記GPSナビゲーション装置に内蔵されている点に第5の特徴がある。
【0011】
また、本発明は、前記移動体が、鞍乗り型車両、二輪車、および水上艇のいずれかである点に第6の特徴があり、前記記憶された現在位置を呼び出して、表示パネルに表示させる点に第7の特徴がある。
【0012】
また、本発明は、前記応答信号を検出されなかったときに付勢される警告灯を備えた点に第8の特徴がある。
【0013】
さらに、本発明は、前記応答信号が検出されなかったときに、その時点での位置情報を前記ナビゲーション装置に誘導目的地として設定する手段を具備した点に第9の特徴がある。
【発明の効果】
【0014】
第1の特徴によれば、電子キーとイモビライザとの通信状態が常時監視されてナビゲーション装置に通知されるので、例えば、ナビゲーション装置に設けられる表示装置で前記通信状態を監視することができる。
【0015】
第2または第3の特徴を有する本発明によれば、電子キーとの交信が途絶えたとき(つまり一旦は交信がされていた)、一例として、駆動手段の始動後にリクエスト信号に対する応答信号を受信しなかったとき、移動体の移動に電子キーの移動が追従していない、つまり電子キーを落としてしまったと判断され、交信が途絶えた位置がGPSナビゲーション装置の表示パネルに表示される。特に、第2の特徴によれば、交信が途絶えた位置が記憶されるので、任意のときに位置情報を呼び出して表示パネルに表示させることができる。
【0016】
第4の特徴によれば、地図表示機能を有するナビゲーション装置と地図表示機能を有していないナビゲーション装置のいずれにも対応できる。
【0017】
第5の特徴によれば、イモビライザ内蔵のナビゲーション装置に電子キーの紛失位置を表示することができる。
【0018】
第6の特徴によれば、キャビンを有しない鞍乗り型ATV車両や自動二輪車、あるいは水上艇等のように電子キーを地面や水中に落としやすい移動体において電子キーの紛失に適切に対処することができる。
【0019】
第7の特徴によれば、電子キーを落としたことに気が付かない場合でも、後になって記憶情報を呼び出してキー位置を表示させることができる。
【0020】
第8の特徴によれば、警告灯を点灯してより明確に電子キーが落ちたことを報知することができる。
【0021】
第9の特徴によれば、電子キーを紛失した場所までナビゲーション装置の機能により自動的に誘導案内される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図2は、本発明の電子キーの位置情報表示装置を搭載したATVの斜視図である。ATV100は、大径車輪101、アンダカバー102、およびエンジンEに連結される4輪駆動機構を備えた不整地走行に適した車両である。
【0023】
ハンドル106の中央部には、メータユニット107が設けられ、その上部にはGPS受信アンテナ103が立設されている。ATV100は走行中の姿勢が大きく変化する不整地で使用されることが多いが、受信アンテナ103としてヘリカル型のアンテナを採用することにより、姿勢変化にかかわらずGPS電波を良好に受信できる。
【0024】
車両前部および後部には、それぞれフロントキャリア104およびリアキャリア108が装着されている。フロントキャリア104の後方上部には、GPS電波と地図情報とに基づいてATV100の位置を表示するナビゲーション装置を収容したナビボックス105が搭載されている。このATV100は、電子キーとの交信によって電子キーが送出するIDを認識してエンジン始動やハンドル操作が可能になるキーレスエントリを採用している。
【0025】
図1は電子キーの位置情報表示装置を含むキーレスエントリシステムおよびナビゲーションシステムの構成図である。このキーレスエントリシステムおよびナビゲーションシステムは、電子キー1、制御装置2、ナビゲーション装置3、およびGPS装置4からなる。なお、ここではATVにおける実施形態をもとに本発明を説明するが、各種自動二輪車、水上車両、雪上車両等、鞍乗り型移動体全般に同様に適用できる。
【0026】
電子キー1はカード形状やキー形状のケース内に組み込まれた無線送受信機であり、固有の識別情報(ID情報)を有する。制御装置2は、電子キー1との交信に基づいて行われるイモビライザ機能を備え、かつ移動体の走行開始後に電子キー2との交信が途絶えたときに通信途絶信号をナビゲーション装置3に送信する機能を含む通信機能を有する。詳細は後述する。ナビゲーション装置3は、GPS機能を備え、GPS機能によって認識された当該移動体の位置情報を、少なくとも経度と緯度とで表示する。好ましくは地図上に前記位置情報に基づく自車位置をマークで表示する。また、自車位置を表示するとともに、入力された誘導目的地へ向けて車両を誘導する誘導案内情報の表示を行う。このような表示はナビゲーション装置の一般的な機能の一つであり、例えば、特開2002−286482号公報に記載されている。
【0027】
さらに、制御装置2から入力される通信途絶信号に応答して、その時点の位置情報を記憶し、表示する機能を有する。この表示によって、電子キー1が制御装置の通信能力範囲から離れた地点、つまり、電子キー1を落とした地点が特定される。詳細は後述する。
【0028】
図3は、電子キー1の構成を示すブロック図である。電子キー1は、受信回路11、送信回路12、CPU13、電源回路14、およびバッテリ15を含む。CPU13は、その機能として、リクエスト信号照合部131、応答信号生成部132を備える。受信回路11および送信回路12、並びにCPU13はバッテリ15からの出力をもとに電源回路14で生成された電源で駆動される。受信回路11は、受信アンテナ11aを有し、この受信アンテナ11aを通じて信号を受信する。リクエスト信号照合部131は、受信回路11で受信した信号が制御装置2から送信されるリクエスト信号Srであるか否かを判断し、受信した信号がリクエスト信号Srならば応答信号生成部132にID要求信号を出力する。応答信号生成部132は、リクエスト信号照合部131からのID要求信号に基づいて、図示しないROMに記憶されているIDデータDtを読み出し、送信回路12に供給する。送信回路12は送信アンテナ12aを通じて、IDデータDtを含む、リクエスト信号Srに対する応答信号Saを送信する。
【0029】
図4は、制御装置2の構成を示すブロック図である。制御装置2は、受信回路201、送信回路202、電源回路203、入力回路204、出力回路205、CPU206、並びに第1〜第3駆動回路207、208、209を含んでいる。制御装置2に対する指令等の入力手段として、起動スイッチ210およびメインスイッチ211が設けられる。出力回路205にはECU214が、第1駆動回路207にはアクチュエータ215が、第2駆動回路208には、メインリレー213が、第3駆動回路209には、警報灯217がそれぞれ接続されている。さらに、メインリレー213には、その他の各電装品216が接続される。
【0030】
メインスイッチ211はATV100の始動用に設けられる。起動スイッチ210は電子キーシステムつまりキーレスエントリシステムを起動するために設けられる。メインリレー213は、灯火器等の電装品216に対する電流供給経路を開閉する部品である。ECU214はATV100の駆動源であるエンジンEの燃料噴射制御や点火制御を行う装置である。アクチュエータ215は盗難防止のためにATV100のハンドルの動きを規制するロック手段(ハンドルロック)を駆動するソレノイド等の駆動手段である。
【0031】
CPU206は、その機能としてリクエスト信号生成部218、応答信号照合部219、監視部220、周辺指示部221を備える。
【0032】
電源回路203は、バッテリ212から供給される電力に基づき所定の電源を形成し、CPU206や、受信回路201、送信回路202等に電力を供給する。CPU206のリクエスト信号生成部218は、起動スイッチ210やメインスイッチ211のオン操作に基づいて図示しないROMからリクエストデータDrを読み出して送信回路202に出力する。リクエスト信号生成部218はこれらスイッチのオン操作に応答するだけでなく、エンジン始動後において、予定時間毎にリクエストデータDrを送信回路202に出力する。
【0033】
送信回路202は、CPU206から供給されたリクエストデータDrに基づいて形成されたリクエスト信号Srを送信する。リクエスト信号Srの送信可能範囲は送信回路202に設けられる送信アンテナ202aを中心とした半径1.0〜1.5mであり、電子キー1による応答信号の送信可能範囲と比べて狭い範囲である。受信回路201は、受信アンテナ201aを通じて電子キー1から送信される応答信号Saを受信する。
【0034】
応答信号照合部219は、受信回路201から供給された信号が応答信号Saであるかどうかを照合し、さらに応答信号Saであった場合に、この応答信号Saに含まれるIDデータDtと図示しないメモリに登録されているIDデータとが一致しているかどうかを照合する。
【0035】
監視部220は、送信回路202からリクエスト信号Srを送出した後、応答信号Saの到来の有無を監視する。予定時間内に応答信号Saが検出されなかった場合は、第3駆動回路209に警報信号Swを出力する。なお、予定時間毎に常時リクエスト信号Srを送信するようにしている場合には、監視部220は応答信号が予定時間内に検出されなかったときの時間を測定し、この測定時間が予定値に達したときに警報信号Swを出力するようにしてもよい。ノイズなどによる誤検知で警報信号Swを出力しないようにするためである。
【0036】
また、起動スイッチ210のオン操作に応答して送信されたリクエスト信号Srに対する応答信号Saが検出された場合は、周辺指示部221は第1駆動回路207にロック解除信号を出力し、出力回路205に許可信号を出力し、さらに第2駆動回路208にオン信号を出力する。周辺指示部221からの各信号に応答してハンドルロックは解除され、ECU214は動作可能になってエンジンは始動され、電装品216はそれぞれ動作可能になる。
【0037】
さらに、電子キー1との交信が途絶えたときに出力される前記警報信号Swは、ナビゲーション装置3に送信される。この警報信号Sw(=通信途絶信号)に応答するナビゲーション装置3の動作を説明する。
【0038】
図5は、ナビゲーション装置のシステム構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置3はナビゲーションプログラム格納部30、CPU31、表示制御部32、表示パネル33、ROM34、RAM35、インタフェース36、およびI/Oポート37を備え、I/Oポート37およびインタフェース36を介してGPS装置4が接続される。表示制御部32は、案内表示制御部321と、キー位置表示制御部322とを含む。案内表示制御部321はナビゲーションプログラムの実行によって得られた誘導案内情報を表示パネル33に表示させる。誘導案内情報には、地図情報、自車の現在位置情報、誘導目的地の方位や誘導目的地までの距離情報等が含まれる。自車の現在位置情報は、地図上にマークされるとともに、緯度と経度によって表示することが望ましい。
【0039】
キー位置表示制御部322は、エンジン始動後に、電子キー1が制御装置2の送信回路205からのリクエスト信号Drの送信範囲から外れたとき、つまり電子キー1を落としたと思われるときにその位置を表示する機能を有する。
【0040】
キー位置表示制御部322の動作をフローチャートを参照して説明する。図6において、ステップS1では、警報信号Swが入力されたか否かを判断する。警報信号Swが入力されたならば、ステップS2に進んでGPS装置4から現在位置情報を入手する。ステップS3では、現在位置情報をRAM35上の電子キーの位置記憶部に電子キーの位置情報として記憶する。ステップS4では、電子キーの位置情報に基づいて電子キー1の位置を表示パネル33に表示されている地図上に表示する。
【0041】
図7は、電子キーの位置情報表示の詳細な処理を示すフローチャートである。ステップS41では、電子キー1の位置が表示パネル33に現在表示されている地図の範囲内であるか否かが判断される。ステップS41が肯定ならば、ステップS42で電子キー1の位置を地図上に表示する。ステップS41が否定ならば、ステップS43に進んで、電子キーの位置情報を文字で表示する。例えば、経度と緯度とで位置を示しても良いし、その経度と緯度とに対応する地名や地番を表示するのでもよい。
【0042】
図8は、表示パネル33の表示例を示す図である。同図において、ATV100の現在位置は符号CPで示す。電子キー1の位置は符号KPで示す。地図の下部には、位置情報表示部PDを設け、現在位置および電子キー1の位置を経度・緯度表示することができる。ATV100の走行によって同一地図上に電子キー1の位置を符号で表示できなかった場合は、位置情報表示部PDにのみ、電子キー1の位置を表示させる。
【0043】
また、電子キーの位置情報は、運転者が電子キー1を紛失したことに気付いた時点で表示パネル33に表示するようにしてもよい。例えば、キー位置呼び出し手段(例えば、押しボタン)を設け、この押しボタンが押されると、電子キーの位置記憶部から電子キーの位置情報を読み出し、この電子キーの位置情報で示される位置を包含する地図情報をROM34上の地図情報記憶部から読み出す。そして、この地図情報に基づいて表示パネルに地図を表示するとともに、電子キーの位置情報に従って地図上にキー位置を表示する。キー位置呼び出し手段としての押しボタンはATVのメータユニット107上、もしくはナビボックス105上に設けるのがよい。
【0044】
また、ナビゲーション装置3に、通信途絶からの経過時間および走行距離、またはこれらの一方を記憶する手段を設け、運転者がこの経過時間と走行距離とに基づいて自主走行して電子キー1の捜索を行いやすくすることができる。
【0045】
また、キー位置呼び出し手段によって呼び出した位置情報をナビゲーション装置3に誘導目的地を示す情報として自動的に設定する手段を設けると良い。運転者が、電子キー1を紛失したことを認識して押しボタンを押すだけで、ナビゲーション装置3が、誘導目的地つまりキー紛失位置までの案内を開始する。
【0046】
なお、上述の実施形態では、電子キー1と制御装置2とで交信を行い、その結果に基づいてナビゲーション装置3にて表示を行うようにした。しかし、本発明はこの例に限定されない。例えば、制御装置2におけるイモビライザの機能をナビゲーション装置3にもたせるようにしたシステムでは、電子キー1はナビゲーション装置3と交信において、交信が途絶えた時点で、電子キー1の位置を記憶・表示するように変形される。
【0047】
本発明は、水上滑走艇(水上艇)の電子キーの位置情報表示装置として実施することができる。図9は、本発明に係る電子キーの位置情報表示装置を搭載した小型水上艇の側面図である。図9において、小型艇40の艇体41は下部を構成するハル42と、上部を構成するデッキ43とから成る。艇体41で囲まれた空間44の前部に燃料タンク45を配置し、燃料タンク45の上方に操舵ハンドル46を備え、操舵ハンドル46の後方には鞍乗り式のシート47を備える。
【0048】
空間44に配置されたエンジン48の側面に設けられた吸気系には縦長のエアボックス50を設ける。エンジン48後方の艇尾49にジェット推進機室51を設け、このジェット推進機室51にジェット推進機52を備える。つまり小型艇40はジェット推進艇である。
【0049】
ジェット推進機52は、艇底53の入口53aから後方へ延びたハウジング54を有する。ハウジング54内にインペラ55を回転自在に取り付け、インペラ55をエンジン48の駆動軸56に連結する。
【0050】
小型艇40を推進する際には、空間44内のエアをエアボックス50内に吸込み、エアボックス50内に吸込んだエアをエア通路60を介してターボチャージャ57に導き、ターボチャージャ57を通過したエアに燃料タンク45の燃料を混合し、この混合ガスをエンジン48のシリンダ(図示しない)内に導入する。
【0051】
この混合ガスでエンジン48を駆動することにより、エンジン48でインペラ55を回転する。これにより、艇底53の入口53aから水を吸引し、吸引した水をハウジング54を通してジェット水としてステアリングノズル58に導く。ステアリングノズル58に導いたジェット水をステアリングノズル58から噴射することにより、小型艇40を推進させることができる。
【0052】
デッキ43の最頂部には、GPSアンテナ61を設け、操舵ハンドル46の周囲に設けられたメータボックス62内にはイモビライザおよびナビゲーション装置が収容されている。イモビライザと通信をする電子キー1は、小型艇40に適した特有のものを使用するのがよい。すなわち、電子キー1は樹脂製のパッケージ内にフロート(浮き)部材を収容してなるものや、パッケージ自体を発泡質の素材で形成して密度を小さくしたものである。このような構造からなる電子キー1は、水中に落とした場合でも水面WSに浮かぶことによって、見つけられやすくなるという効果を奏する。
【0053】
図10は、表示パネル33に表示された海岸図の一例を示す図である。同図において、水上艇200の現在位置は符号CP2で示す。電子キー1の位置は符号KP2で示す。地図の下部には、位置情報表示部PDを設け、現在位置および電子キー1の位置を経度・緯度を海岸図上に重ねて表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施形態に係るキー位置情報表示装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るキー位置情報表示装置を搭載した不整地走行用車両の斜視図である。
【図3】電子キーの構成を示すブロック図である。
【図4】制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図6】キー位置情報表示処理のフローチャートである。
【図7】キー位置情報表示処理の詳細のフローチャートである。
【図8】キー位置情報表示画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るキー位置情報表示装置を搭載した水上小型艇の側面図である。
【図10】キー位置情報表示画面の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
1…電子キー、 2…制御装置、 3…ナビゲーション装置、 4…GPS装置、 33…表示パネル、 40…小型艇、 61…GPSアンテナ、 131…リクエスト信号照合部、 132…応答信号生成部、 217…警告灯、 218…リクエスト信号生成部、 219…応答信号照合部、 220…監視部、 221…周辺指示部、 321…案内表示制御部、 322…キー位置表示制御部




 

 


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