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発明の名称 車両の変速機構
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−22305(P2007−22305A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−207146(P2005−207146)
出願日 平成17年7月15日(2005.7.15)
代理人 【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
発明者 藤原 清隆 / 中西 孝文 / 黒岩 保行
要約 課題
車両の変速機構を改良することで、外観性を向上させながら部品数を減らす。

解決手段
車体前部のほぼ中央にステアリング軸22を上下に延びるように且つ回転自在に取付け、このステアリング軸22の上部にバーハンドルを取付け、ステアリング軸22周りを含む運転者の前方周囲をフロントカバーで覆い、このフロントカバーの後部に乗員の足を収容する空間を設けた車両において、空間を形成するフロア64に、ステアリング軸22に対して車幅方向にオフセットさせて変速ペダル111を配置した。
特許請求の範囲
【請求項1】
車体前部のほぼ中央にステアリング軸を上下に延びるように且つ回転自在に取付け、このステアリング軸の上部にハンドルを取付け、前記ステアリング軸周りを含む運転者の前方周囲をフロントカバーで覆い、このフロントカバーの後部に乗員の足を収容する空間を設けた車両において、
前記空間を形成する床面に、前記ステアリング軸に対して車幅方向にオフセットさせて変速ペダルを配置したことを特徴とする車両の変速機構。
【請求項2】
車幅方向の前記変速ペダルと前記ステアリング軸との間の床面に、車体前後方向に延びる凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両の変速機構。
【請求項3】
前記凸部は、その上面を前記変速ペダルの踏込み部よりも高い位置に設けたことを特徴とする請求項2記載の車両の変速機構。
【請求項4】
前記ステアリング軸に対して、車幅方向で前記変速ペダル側の床面と反対側の床面を低くしたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両の変速機構。
【請求項5】
前記変速ペダルをスイング自在に支持するペダル軸を、前記変速ペダル側の床面よりも低く配置したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の車両の変速機構。
【請求項6】
前記ペダル軸を支持するブラケット、前記ペダル軸に取付けたアーム、このアームに一端を連結するとともに他端を変速機側に連結したワイヤの前記アーム側の連結端部を、前記凸部の内側に配置したことを特徴とする請求項5記載の車両の変速機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の変速機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両の変速機構として、ハンドルの下方に変速用のレバーを配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第3515951号公報
【0003】
特許文献1の図1及び図3には、不整地走行四輪車の前部に操向ハンドル4を配置し、この操向ハンドル4の下方にカバー5を設け、このカバー5の右側壁に且つ操向ハンドル4の下方にシフト操作レバー15を配置したことが記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のシフト操作レバー15は、同公報の図4に示されるように、カバー5に設けたゲート16のシフトガイド溝17を下から上に通して上端にグリップ部分を設けたものであり、外部に露出させて使用する部分であるから、外観性を良くするためにゲート16等の部品が余計に必要となる。
【0005】
本発明の目的は、車両の変速機構を改良することで、外観性を向上させながら部品数を減らすことにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、車体前部のほぼ中央にステアリング軸を上下に延びるように且つ回転自在に取付け、このステアリング軸の上部にハンドルを取付け、ステアリング軸周りを含む運転者の前方周囲をフロントカバーで覆い、このフロントカバーの後部に乗員の足を収容する空間を設けた車両において、空間を形成する床面に、ステアリング軸に対して車幅方向にオフセットさせて変速ペダルを配置したことを特徴とする。
【0007】
フロントカバー内の空間を形成する床面に、ステアリング軸に対して車幅方向にオフセットさせて変速ペダルを配置して、変速ペダルを外部から目立たなくする。変速ペダルが外部に露出しにくいので、外観性を向上させるための部品が不要になる。
【0008】
請求項2に係る発明は、車幅方向の変速ペダルとステアリング軸との間の床面に、車体前後方向に延びる凸部を設けたことを特徴とする。
変速ペダルのステアリング軸側に凸部が位置するため、凸部のステアリング軸側に設けた足を凸部に当てて、凸部を変速ペダルの位置の目安とすることが可能になる。
【0009】
請求項3に係る発明は、凸部を、その上面を変速ペダルの踏込み部よりも高い位置に設けたことを特徴とする。
例えば、変速ペダルを足で操作する前に、凸部の上面に足を載せてフットレストとして利用することができる。また、凸部で床面の補強材も兼ねることができる。
【0010】
請求項4に係る発明は、ステアリング軸に対して、車幅方向で変速ペダル側の床面と反対側の床面を低くしたことを特徴とする。
ステアリング軸に対して変速ペダル側の床面と反対側の床面の上方にブレーキペダル、アクセルペダルを配置したときに、これらのブレーキペダル、アクセルペダルのストローク量を大きくすることが可能になる。
【0011】
請求項5に係る発明は、変速ペダルをスイング自在に支持するペダル軸を、変速ペダル側の床面よりも低く配置したことを特徴とする。
変速ペダルの位置が下がり、変速ペダルの踏込み部と変速ペダル側の床面との距離が短くなるため、変速操作時に、変速ペダル側の床面から変速ペダルの踏込み部までの足の移動量が少なくなる。
【0012】
請求項6に係る発明は、ペダル軸を支持するブラケット、ペダル軸に取付けたアーム、このアームに一端を連結するとともに他端を変速機側に連結したワイヤのアーム側の連結端部を、凸部の内側に配置したことを特徴とする。
【0013】
ブラケット、アーム、ワイヤのアーム側の連結端部を凸部の内側に配置することで、これらのブラケット、アーム、ワイヤのアーム側の連結端部が運転者側から見えなくなる。また、ブラケット、アーム、ワイヤのアーム側の連結端部の車体下方への突出量が少なくなり、路面からのクリアランスを確保することができる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明では、空間を形成する床面に、ステアリング軸に対して車幅方向にオフセットさせて変速ペダルを配置したので、フロントカバー内の空間に変速ペダルが配置されるため、外部から変速ペダルが見えにくくなり、外観性を向上させることができる。更に、変速ペダルを覆うカバーが不要なので、部品数を削減することができ、コストを削減することができる。
【0015】
請求項2に係る発明では、車幅方向の変速ペダルとステアリング軸との間の床面に、車体前後方向に延びる凸部を設けたので、凸部によって、運転者が下を見なくても足で変速ペダルの位置の目安とすることができ、車両の使い勝手を向上させることができる。
【0016】
請求項3に係る発明では、凸部を、その上面を変速ペダルの踏込み部よりも高い位置に設けたので、凸部の上面が変速操作の際に足を一時的に載せるフットレストとして使用することができ、変速操作時の運転者の負担を軽減することができる。また、凸部で床面の補強材も兼ねることができる。
【0017】
請求項4に係る発明では、ステアリング軸に対して、車幅方向で変速ペダル側の床面と反対側の床面を低くしたので、ステアリング軸に対して変速ペダル側の床面と反対側の床面の上方にブレーキペダル、アクセルペダルを配置したときに、これらのブレーキペダル、アクセルペダルのストローク量を容易に確保することができる。
【0018】
請求項5に係る発明では、変速ペダルをスイング自在に支持するペダル軸を、変速ペダル側の床面よりも低く配置したので、変速ペダルの踏込み部を低くすることができ、踏込み部を変速ペダル側の床面に近づけることができる。従って、変速操作時の足の移動量を少なくすることができ、変速時の操作性を向上させることができる。
【0019】
請求項6に係る発明では、ペダル軸を支持するブラケット、ペダル軸に取付けたアーム、このアームに一端を連結するとともに他端を変速機側に連結したワイヤのアーム側の連結端部を、凸部の内側に配置したので、これらのブラケット、アーム、ワイヤのアーム側の連結端部が運転者側から見えなくなり、外観性を向上させることができるとともにブラケット、アーム、ワイヤのアーム側の連結端部が変速操作の邪魔にならない。また、ブラケット、アーム、ワイヤのアーム側の連結端部の車体下方への突出量が少なくなり、路面からのクリアランスを確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両の側面図、図2は本発明に係る車両を側方よりやや前方から見た斜視図、図3は本発明に係る車両を左後方から見た斜視図である。
図1〜図3において、車両10は、車体フレーム11に左右の前輪12,12(手前側の符号12のみ示す。)と左右の後輪13,13(手前側の符号のみ示す。)とを備え、車体フレーム11の前部にバーハンドル21を備える操舵機構20を備え、車体フレーム11の中央部に前部シート30及び後部シート40を備え、車体フレーム11の後下部に後輪13,13を駆動するパワーユニット51を備え、更に、車体フレーム11前部の周囲を覆うフロントカバー60、フロントカバー60の上部に取付けたウインドスクリーン71、ウインドスクリーン71の上端から後方へ連続して延びて前部シート30及び後部シート40の上方を覆うルーフ72、車体フレーム11の後部を覆うリヤカバー73を備えた小型自動4輪車である。
【0021】
ルーフ72の支持構造は、図3に示すように、左右のルーフサイドピラー81,81にてルーフ72を支えるものである。左右のルーフサイドピラー81,81は、車体前部から車体後部にかけてアーチ状に湾曲したパイプ状のルーフピラーであり、前部のフロントピラー82,82と後部のリヤピラー83,83とからなる。
【0022】
左右のフロントピラー82,82は、車体前部でフロントカバー60の上端から後斜め上方へ延び、その上端間に前部クロスメンバ84を掛け渡した部材である。ウインドスクリーン71は、左右のフロントピラー82,82間に設けたものである。
【0023】
左右のリヤピラー83,83は、車体後部に設けた左右の支持部材85,85の上端から上方へ延び、更に前方へ延び、前端をフロントピラー82,82の上端にボルト止めして取外し可能に取付けた部材である。なお、86はリヤピラー83,83の後部上部間に掛け渡した後部クロスメンバである。左右の支持部材85,85は、上端に左右のリヤピラー83,83を複数のボルト87(図3参照)にて取外し可能に取付けることで支持する部材である。
【0024】
左右のフロントピラー82,82、左右のリヤピラー83,83及び前部クロスメンバ84、後部クロスメンバ86からなる枠に、概ね平板状のルーフ72を取外し可能に取付けることでルーフ72を支える。
【0025】
左右のルーフサイドピラー81,81については、フロントピラー82,82とリヤピラー83,83とを一体に形成した構成であってもよい。また、ルーフサイドピラー81,81のうち、前部及び後部だけをパイプ材等からなる高剛性の部材とし、中央部を樹脂材料からなる部材とし、これらの部材を組合わせた構成としてもよい。
【0026】
図4は本発明に係る車両の平面図であり、ルーフ72の後端は後部シート40よりも後方にある。ルーフ72の幅は、車幅と概ね同一又は若干小さい程度である。車両10の側方は開放されており、運転者や後部乗員の乗り降りは自由である。なお、CLは車体前後方向に延びる車体中心線である。
【0027】
このように、前部シート30の前方をウインドスクリーン71で覆うとともに、前部シート30の上方及び後部シート40の上方をルーフ72で覆うことで、雨などから運転者のみではなく、後部乗員をも保護することができる。
【0028】
また、後部シート40に荷物を置く場合にも雨などに対しては有利である。更に、車室の上方をルーフ72だけで覆うとともに車室の側方部を開放したので、乗り降りが楽になる。
【0029】
図1〜図4において、31は運転者用着座部、32は運転者用バックレスト、33,33は運転者用サイドサポート、41は後部シート40のシートクッション、45は後部シート40のバックレスト、45aはバックレスト45の背面、48は後部シート40のためのアームレスト、91はヘッドランプ、92はウインカ、93,93はサイドミラー、94,94はフロントフェンダ、95,95はリヤフェンダ、96はアクセルペダル、97はブレーキペダル、100はリヤトランク、101はリヤトランク100の上部開口、102はリヤトランク100の後部開口、103はリヤトランク100の上部リッド、104はリヤトランク100の後部リッドである。
【0030】
図5は本発明に係る操舵機構及びフロントカバー周りを示す車両前部の斜視図である。
フロントカバー60は、バーハンドル21の下方で運転者M1の前方周辺を覆うように形成したカバー部材であり、左右両側にサイドカバー部61,61を有することで、後部に凹部63を設けたものである。すなわち、サイドカバー部61,61を凹部63の両側方に設けた。
【0031】
凹部63は、前部シート30に座った運転者M1の足Ftを収容可能であり、運転者M1の足Ftを収容する凹部63を設け、左右のサイドカバー部61,61をバーハンドル21の両端よりも車体側方に設けたので、前部シート30に座った運転者M1の足元のスペースを拡大することができ、足元のスペースを容易に確保することができる。
【0032】
前部シート30の周囲のフロア64は、凹部63内まで延び、着座した運転者M1は、足Ftを前方の凹部63へ伸ばすことができ、運転者M1の居住性を高めることができる。
【0033】
フロントカバー60のサイドカバー部61,61は、袋状に形成した部分であり、右側のサイドカバー部61は、内壁面の下端61aの下方から一部を外方に突出させたパーキングレバー66aを収納した部分である。
【0034】
パーキングレバー66aは、車両10を駐車するときにパーキングブレーキを操作する操作レバーであって、前後に操作することでパーキングブレーキの作動又は解除ができる。
【0035】
このように、フロントカバー60のうち、凹部63に対して右側のサイドカバー部61内のスペースを有効利用して、このスペースにパーキングレバー66aを設けた。
【0036】
図中の28はバーハンドル21の右側に設けたリバースインヒビタースイッチであり、後で詳述する変速ペダル111を操作してリバース(後進)にギヤチェンジをするときに予め操作する(図の位置から右方に倒す)ものである。このリバースインヒビタースイッチ28を操作しない限り、変速ペダル111でリバースにギヤチェンジすることはできない。
【0037】
図6は本発明に係る車体フレーム及び操舵機構周りを示す車両前部の斜視図である。
車体フレーム11は、前部にパイプ材からなる支持フレーム67を取外し可能に取付けたものである。
【0038】
支持フレーム67は、車体フレーム11から起立させた左右の起立部67a,67aと、起立部67a,67aの上端を連結する水平部67bと、を一体に設けた正面視でほぼ門形の部材であり、フロントカバー60(図5参照)の内部に設けたものである。
【0039】
水平部67bは、中央位置に軸受部材67cを取付けた部分であり、この軸受部材67cで操舵機構20を構成するステアリング軸22を回転自在に支持する。ステアリング軸22は、バーハンドル21に取付けたアッパシャフト23と、このアッパシャフト23の下端にジョイント24を介して連結したロアシャフト26とからなる。
【0040】
更に、支持フレーム67の右側の起立部67aは、上部にパーキングレバー66aを備えるパーキングレバー機構66を取付けた部分である。
パーキングレバー機構66は、図5に示した右側のサイドカバー部61の内部空間61bに収納したものである。
【0041】
図6に戻って、フロントカバー60の内部に設けた支持フレーム67は、ステアリング軸22を支持するとともに、パーキングレバー66aをも支持する。このように、ハンドル21を支持する支持フレーム67は、パーキングレバー66aを支持する支持部材を兼ねるから、車体フレーム11を簡略化することができるとともに、車両10の軽量化を図ることができる。
【0042】
更に、図5及び図6において、サイドカバー部61,61を凹部63の両側方に設け、右側のサイドカバー部61の内部空間61aにパーキングレバー機構66を収納したので、右側のサイドカバー部61内のスペース61aを有効利用して、パーキングレバー機構66を容易に収納することができる。しかも、パーキングレバー機構66は外部から見えないので、車両10の外観性をより高めることができる。
【0043】
図7は本発明に係る操舵機構周りの要部平面図である。
パーキングレバー66aは、バーハンドル21の下方位置でバーハンドル21を操舵する旋回範囲Amの外縁位置に設けたものである。従って、バーハンドル21に掛けた手(右手)をそのまま降ろせば、パーキングレバー66aを操作することが可能になり、パーキングレバー66aの操作性を向上させることができる。パーキングレバー66aは、主として停車時に使用するため、バーハンドル21の旋回範囲Am内にあってもよい。
【0044】
また、左右のサイドカバー部61,61は、バーハンドル21の旋回範囲Amよりも外方に設けた部分であるから、サイドカバー部61,61間の凹部63の幅を拡大することができ、運転者の足元のスペースをより一層拡大することができる。
【0045】
図中の111は、車両に設けた変速機(不図示)による変速を行うための変速ペダルであり、ステアリング軸22の軸心を通って車体前後方向に延びる車体中心線CLに対して左側にオフセットさせて配置したものである。
【0046】
図8は本発明に係る車両の側部の断面図である。図2及び図8に示すように、フロア64の側部、すなわち車両10の側部は上方へ突出する左右の突出縁部14,14を備える。突出縁部14,14は、フロア64よりも高いので、車両10側方からの水の浸入を防止することができる。なお、フロア64は図4に示すように前部シート30の前方付近に水抜き孔64a,64aを有する。
【0047】
図9は本発明に係るフロアの前部及びペダル類を示す斜視図であり、フロア64の前部に、前側を後側より高くした傾斜フロア部121を備え、この傾斜フロア部121を、ステアリング軸22に対して車幅方向右側に設けた低床部122と、ステアリング軸22に対して車幅方向左側に低床部122よりも傾斜角を大きくして前端部側を低床部122よりも高く設けた高床部123とで構成したことを示す。なお、125はステアリング軸22の後方を覆うステアリング軸カバー部である。
【0048】
低床部122の上方にアクセルペダル96及びブレーキペダル97が位置し、高床部123に設けたフロア凹部127に変速ペダル111が位置する。
図中の131は低床部122の左端から立ち上げた凸部であり、フロア凹部127に隣接するとともに高床部123の一部を構成する部分である。
【0049】
図10は本発明に係る変速ペダルを備える変速操作機構を示す斜視図であり、変速操作機構140は、変速ペダル111と、この変速ペダル111に取付けた軸受部141と、この軸受部141に取付けたペダル軸142と、このペダル軸142を回転自在に支持するために車体前後方向に延びる下部フレーム143にステー(不図示)を介して取付けたブラケット145と、ペダル軸142の先端に取付けたアーム部材146と、このアーム部材146に設けた支軸147に連結部材148を介して一端を連結した変速用ケーブル151とからなり、変速用ケーブル151の他端は変速機の変速軸に設けたアームに連結する。
【0050】
変速ペダル111は、くの字形状のペダルアーム153の各端部にフロント側に設けた第1踏込み部154及びリヤ側に設けた第2踏込み部155を取付けたものであり、第1踏込み部154をペダルアーム153の前端に且つペダルアーム153に対して車体左方にオフセットさせ、第2踏込み部155をペダルアーム153の後端に取付けたものである。
【0051】
第1踏込み部154を踏めば、変速機の変速位置を、R(リバース)→N(ニュートラル)→D(ドライブ)→OD(オーバードライブ)にシフトアップすることができ、また、第2踏込み部155を踏めば、変速機の変速位置を、OD→D→N→Rにシフトダウンすることができる。但し、前述したように、バーハンドルに設けたリバースインヒビタースイッチ28(図5参照)を操作した後でなければ、変速機の変速位置をR位置にすることはできない。
【0052】
変速ケーブル151は、下部フレーム143にケーブルブラケット161を介して取付けたケーブル支持部162で支持したものであり、アウターケーブル165と、このアウターケーブル65内に移動自在に挿入したインナーワイヤ166とからなるプッシュ・プル式(即ち、変速機側に対してインナーワイヤ166を引く、又はインナーワイヤ166を押して変速操作を可能とする形式)のものであり、インナーワイヤ166の一端部166aを連結部材148、支軸147を介してアーム部材146に連結する。
【0053】
図11は図9の11−11線断面図であり、フロア64のフロア凹部127に変速ペダル111の下部を配置し、この変速ペダル111の下部に設けた軸受部141にペダル軸142を取付け、このペダル軸142をフロア凹部127の一方の側壁171(凸部131の側壁でもある。)を貫通させて凸部131内の空間172に延ばし、この空間172に配置したブラケット145でペダル軸142を回転自在に支持し、空間172内に配置するとともにペダル軸142の端部に設けたアーム部材146の端部に変速ケーブル151のインナーワイヤ166を連結し、インナーワイヤ166を空間172内からフロア64の下方且つフロア64の後部側へ延ばしたことを示す。なお、174はブラケット145を支持するために下部フレーム143の側面に取付けたステーである。
【0054】
このように、ペダル軸141を凸部131の上面131a、即ち高床部123(図9参照)よりも下方に配置することで、高床部123と変速ペダル111の第1踏込み部154及び第2踏込み部155との距離を近づけることができ、凸部131に足を載せた状態から第1踏込み部154又は第2踏込み部155に足を容易に移動させることができる。
【0055】
また、凸部131内に空間172に、ブラケット145、アーム部材146、変速ケーブル151のインナーワイヤ166の端部166a、ケーブル支持部162等を配置したため、これらの部品が外部に露出せず、外観性を向上させることができる。また、ブラケット145、アーム部材146、変速ケーブル151のインナーワイヤ166の端部166a、ケーブル支持部162等の車体下方への突出量が少なくなり、路面からのクリアランスを確保することができる。
【0056】
図12(a),(b)は本発明に係る変速ペダルの踏み込み要領を示す平面図である。
(a)において、まず、変速ペダル111の第1踏込み部154を踏み込む場合は、運転者の足180のつま先180a側を高くし、かかと180b側を低くして第1踏込み部154をほぼ前方側へ押し出す。このとき、第1踏込み部154に対して第2踏込み部155は車幅方向の右側に寄っているから、かかと180bで第2踏込み部155を踏込む心配はない。
(b)において、第2踏込み部155を踏み込む場合は、足180の裏側前部(各指の付け根付近)で第2踏込み部155をほぼ下方へ押し出す。
【0057】
図13は本発明に係る変速ペダルの配置の別実施形態を示す車体前部の斜視図であり、車両10のフロア191のほぼ中央に前後方向に延びる凸部192を形成し、この凸部192の車幅方向左側に設けた低床部193にブラケット145を配置し、このブラケット145に取付けたペダル軸142に軸受部141を介して変速ペダル111を取付け、変速ペダル111の第1踏込み部154及び第2踏込み部155を凸部192の上面192aよりも低くしたことを示す。
【0058】
ブラケット145はフロア191の下方に配置した下部フレーム143(図10参照)側に取付ける。
変速ペダル111で変速操作を行う際には、凸部192に一時的に足を載せてフットレストとして使用することができる。
【0059】
パーキングレバー195は、支持フレーム67の起立部67aに取付けたブラケット196に支軸(不図示)を介して取付けたものであり、図の矢印方向にスイングさせて操作する。
【0060】
パーキングブレーキを作動させるときは、パーキングレバー195を後方へ引き、パーキングブレーキを解除するときは 、パーキングレバー195を一旦後方へ引いてパーキングレバーロックを解除し、この後にパーキングレバー195を前方へ戻す操作を行う。
【0061】
以上の図5〜図7で示したように、本発明は第1に、車体前部のほぼ中央にステアリング軸22を上下に延びるように且つ回転自在に取付け、このステアリング軸22の上部にバーハンドル21を取付け、ステアリング軸22周りを含む運転者の前方周囲をフロントカバー60で覆い、このフロントカバー60の後部に乗員の足を収容する空間としての凹部63を設けた車両10において、凹部63を形成する床面としてのフロア64に、ステアリング軸22に対して車幅方向にオフセットさせて変速ペダル111を配置したことを特徴とする。
【0062】
凹部63を形成するフロア64に、ステアリング軸22に対して車幅方向にオフセットさせて変速ペダル111を配置したので、フロントカバー60内の凹部63に変速ペダル111が配置されるため、外部から変速ペダル111が見えにくくなり、外観性を向上させることができる。更に、変速ペダル111を覆うカバーが不要なので、部品数を削減することができ、コストを削減することができる。
【0063】
本発明は第2に、図9に示したように、車幅方向の変速ペダル111とステアリング軸22との間のフロア64に、車体前後方向に延びる凸部131を設けたことを特徴とする。
【0064】
これにより、凸部131によって、運転者が下を見なくても足で変速ペダル111の位置の目安とすることができ、車両の使い勝手を向上させることができる。
【0065】
本発明は第3に、図13に示したように、凸部192を、その上面192aを変速ペダル111の踏込み部としての第1踏込み部154及び第2踏込み部155よりも高い位置に設けたことを特徴とする。
【0066】
凸部192の上面192aを変速ペダル111の第1踏込み部154及び第2踏込み部155よりも高い位置に設けたので、凸部192の上面192aが変速操作の際に足を一時的に載せるフットレストとして使用することができ、変速操作時の運転者の負担を軽減することができる。
【0067】
本発明は第4に、図9に示したように、ステアリング軸22に対して、車幅方向で変速ペダル111側の床面(高床部123)と反対側の床面(低床部122)を低くしたことを特徴とする。
【0068】
これにより、ステアリング軸22に対して変速ペダル111側の高床部123と反対側の低床部122の上方にアクセルペダル96及びブレーキペダル97を配置したときに、これらのアクセルペダル96及びブレーキペダル97のストローク量を容易に確保することができる。
【0069】
本発明は第5に、図11に示したように、変速ペダル111をスイング自在に支持するペダル軸142を、変速ペダル111側の高床部123よりも低く配置したことを特徴とする。
【0070】
この結果、変速ペダル111の第1踏込み部154及び第2踏込み部155を低くすることができ、第1踏込み部154及び第2踏込み部155を変速ペダル111側の床面である高床部123に近づけることができる。従って、変速操作時に、足を高床部123から第1踏込み部154又は第2踏込み部155まで移動する際の移動量を少なくすることができ、変速時の操作性を向上させることができる。
【0071】
本発明は第6に、図10及び図11に示したように、ペダル軸142を支持するブラケット145、ペダル軸142に取付けたアーム部材146、このアーム部材146に一端を連結するとともに他端を変速機側に連結したインナーワイヤ166のアーム部材146側の連結端部としての一端部166aを、凸部131の内側に配置したことを特徴とする。
【0072】
これにより、これらのブラケット145、アーム部材146、インナーワイヤ166の一端部166a、ケーブル支持部162が運転者側から見えなくなり、外観性を向上させることができるとともにブラケット145、アーム部材146、インナーワイヤ166の一端部166a、ケーブル支持部162が変速操作の邪魔にならない。また、ブラケット145、アーム部材146、変速ケーブル151のインナーワイヤ166の端部166a、ケーブル支持部162の車体下方への突出量が少なくなり、路面からのクリアランスを確保することができる。
【0073】
尚、本実施形態では、図9に示したように、凸部131を高床部123の一部としたが、これに限らず、凸部131を高床部123とは別体としてもよく、このときに、凸部131の高さを高床部123の高さと異ならせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の変速機構は、フロアに変速ペダルを設けた自動三輪車や自動四輪車に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係る車両を左前方から見た側面図である。
【図2】本発明に係る車両を左前方から見た斜視図である。
【図3】本発明に係る車両を左後方から見た斜視図である。
【図4】本発明に係る車両の平面図である。
【図5】本発明に係る操舵機構及びフロントカバー周りを示す車両前部の斜視図である。
【図6】本発明に係る車体フレーム及び操舵機構周りを示す車両前部の斜視図である。
【図7】本発明に係る操舵機構周りの要部平面図である。
【図8】本発明に係る車両の側部の断面図である。
【図9】本発明に係るフロアの前部及びペダル類を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る変速ペダルを備える変速操作機構を示す斜視図である。
【図11】図9の11−11線断面図である。
【図12】本発明に係る変速ペダルの踏み込み要領を示す平面図である。
【図13】本発明に係る変速ペダルの配置の別実施形態を示す車体前部の斜視図である。
【符号の説明】
【0076】
10…車両、21…ハンドル(バーハンドル)、22…ステアリング軸、60…フロントカバー、63…足を収納する空間(凹部)、64…床面(フロア)、111…変速ペダル、122…反対側の床面(低床部)、123…変速ペダル側の床面(高床部)、131…凸部、142…ペダル軸、145…ブラケット、146…アーム(アーム部材)、154,155…踏込み部(第1踏込み部、第2踏込み部)、166a…ワイヤのアーム側の連結端部(一端部)。




 

 


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