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発明の名称 乗り物用シートのシートスライドロック装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15556(P2007−15556A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−199141(P2005−199141)
出願日 平成17年7月7日(2005.7.7)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 増田 大助
要約 課題
シートベルトを着用した衝突時にあってもシートクッションのロック状態を維持、若しくはシートクッションを所要の抵抗荷重をもって前方スライドさせて、シートベルトによる拘束効果を十分に確保することができる乗り物用シートのシートスライドロック装置を提供する。

解決手段
上に凹となる円弧に沿ってシートクッション2を前後スライドさせるシートクッションスライド手段10を、通常走行時はロックし衝突時にロック解除するスライドロック手段20に、シートベルトの着用の有無を検知し、シートベルトの着用時には衝突時にそのスライドロック手段20をロック状態に設定することにより、衝突時にシートクッションが前方スライドするのを阻止して、シートベルトによる本来の乗員拘束状態を確保できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
上に凹となる円弧に沿ってシートクッションを前後スライドさせるシートクッションスライド手段と、
前記シートクッションスライド手段を通常走行時はロックし、衝突時にロック解除するスライドロック手段と、
乗員をシートに着脱自在に拘束するシートベルトと、を備えた乗り物用シートにおいて、
スライドロック手段は、シートベルトの着用の有無を検知し、シートベルトの着用状態での衝突時にそのスライドロック手段をロック状態に設定するシートベルト連動手段を備えたことを特徴とする乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項2】
シートクッションスライド手段は、前後位置調整用のシートスライダーのアッパレールに固定されて前後方向に延在し、かつ、上に凹となる円弧形状に形成された弧状スライドレールと、シートクッションに取り付けられて前記弧状スライドレールに沿って転動する転動部材と、を備え、
スライドロック手段は、シートクッションに本体部回転中心を中心に回転自在に取り付けられて通常状態で前記弧状スライドレールに圧接してロックし、回転することにより圧接を解除してロック解除するロック本体部と、シートベルトの着用時に前記ロック本体部にその回転阻止方向に係合し、シートベルトの未着用時にその係合を解除する可動ロック部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項3】
ロック本体部にレバー部回転中心を中心に回転自在に取り付けられる手動操作レバーを設け、該手動操作レバーに前記可動ロック部材の係合部を形成し、該係合部は可動ロック部材が係合した状態で手動操作レバーをロック解除方向に回転することにより該可動ロック部材との係合を解除可能に形成され、前記ロック本体部には、前記手動操作レバーの可動ロック部材との係合を解除した後の更なる回転により該手動操作レバーに係止して、手動操作レバーとともにロック本体部をロック解除方向に回転する係止部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項4】
手動操作レバーとシートクッションとに亘って、手動操作レバーを復帰させる方向の付勢力を有する第1付勢手段の両端部を取り付け、手動操作レバーがロック解除方向の回転によって前記係止部に当接した状態で、前記第1付勢手段の両端取付点を結ぶ線と前記ロック本体部の本体部回転中心との距離を、手動操作レバーの初期位置の場合よりも短く設定したことを特徴とする請求項3に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項5】
第1付勢手段の手動操作レバー側の取付点は、手動操作レバーがレバー部回転中心を中心にロック解除方向に回転した時、およびロック本体部と一体となって本体部回転中心を中心にロック解除方向に回転した時に、第1付勢手段の付勢力を増加させる第1軌跡を描くように設定したことを特徴とする請求項4に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項6】
第1付勢手段の手動操作レバー側の取付点は、手動操作レバーがレバー部回転中心を中心にロック解除方向に回転した時、およびロック本体部と一体となって本体部回転中心を中心にロック解除方向に回転した時に、ロック本体部の回転限度手前までは第1付勢手段の付勢力を増加させる第1軌跡を描くとともに、ロック本体部の回転限度手前からは第1付勢手段の付勢力を減少させる第2軌跡を描くように設定したことを特徴とする請求項4に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項7】
可動ロック部材は、シートベルトのタングがバックルに装着された際に可動する機械的手段を介して作動することを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項8】
バックルは、タングの挿入により押し込まれ、タングの取り出しにより復帰する可動部材を備え、この可動部材に前記機械的手段を連結したことを特徴とする請求項7に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項9】
シートベルトのバックルをシートクッションに取り付けるとともに、ロック本体部と弧状スライドレールとの間に一定の摩擦反力を発生させるスライド抵抗手段を設け、シートベルトの着用状態でシートクッションに衝突時の荷重が作用した際に、スライド抵抗手段による摩擦反力をもってシートクッションの前方スライドを許容させることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1つに記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項10】
スライド抵抗手段は、ロック本体部に設けられて弧状スライドレールに所定の圧接力をもって圧接するラバーであることを特徴とする請求項9に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項11】
スライド抵抗手段は、シートクッションの前・後部を弧状スライドレールに支持する前・後支持部のいずれか一方に設けられ、前記ラバーの弧状スライドレールに対する圧接力を乗員の体重に比例して増減する弾性体を備えていることを特徴とする請求項9に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項12】
シートクッションスライド手段は、シートクッションに取り付けられて前後方向に延在し、かつ、上に凹となる円弧形状に形成された弧状スライドレールと、前後位置調整用のシートスライダーのアッパレールに固定されて前記弧状スライドレールに沿って転動する転動部材と、を備え、
スライドロック手段は、前記アッパレールに本体部回転中心を中心に回転自在に取り付けられて通常状態で前記弧状スライドレールに圧接してロックし、回転することにより圧接を解除してロック解除するロック本体部と、シートベルトの着用時に前記ロック本体部にその回転阻止方向に係合し、シートベルトの未着用時にその係合を解除する可動ロック部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項13】
可動ロック部材は、前記弧状スライドレールと同心円状に形成されて上下移動自在に取り付けられ、シートベルトの着用時に上下移動する弧状ガイドバーに取り付けたことを特徴とする請求項12に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項14】
可動ロック部材は、バックルに設けられてタングの挿入・取り出しを検知するバックルスイッチからの電気信号により稼働するソレノイドアクチュエータで作動させることを特徴とする請求項2〜6または9〜12のいずれか1つに記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項15】
可動ロック部材は、バックルに設けられてタングの挿入・取り出しを検知するバックルスイッチの電気信号と、衝突を検知する衝突検知ユニットからの衝突検知信号と、を統合して稼働するソレノイドアクチュエータで作動させることを特徴とする請求項2〜6または9〜12のいずれか1つに記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項16】
バックルスイッチは、タングが挿入された状態の信号を0、タングが取り出された状態の信号を1とし、
衝突検知ユニットは、衝突信号が無い場合の信号を0、衝突信号が有る場合の信号を1とし、
それらバックルスイッチおよび衝突検知ユニットの各信号の論理積が1の場合に可動ロック部材を係合解除し、その論理積が0の場合に可動ロック部材を係合することを特徴とする請求項15に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項17】
シートクッションスライド手段は、前後位置調整用のシートスライダーのアッパレールに固定されて前後方向に延在し、かつ、上に凹となる円弧形状に形成された弧状スライドレールと、シートクッションに取り付けられて前記弧状スライドレールに沿って転動する転動部材と、を備え、
スライドロック手段は、シートクッションに本体部回転中心を中心に回転自在に取り付けられるロック本体部と、そのロック本体部に摺動自在に設けられ、通常状態で前記弧状スライドレールの長さ方向に形成した歯列に係合するとともに、衝突時にロック本体部の回転に伴って回転して前記歯列を乗り越えて係合を解除する可動ロック部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項18】
本体部回転中心は、ロック本体部をシートクッションに回転自在に締付け固定するボルトと、ロック本体部とシートクッションとの間および/またはボルト頭部とロック本体部との間に配置されるワッシャと、を設け、そのボルトの締付け力およびワッシャの圧接力によりロック本体部の回転限界トルクの設定が行われることを特徴とする請求項17に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項19】
ロック本体部とシートクッションとの間に、所定以上の荷重入力で破断若しくは塑性変形する破壊ピンを設け、該破壊ピンの破断荷重若しくは変形荷重により、ロック本体部の回転限界トルクの設定が行われることを特徴とする請求項17に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項20】
ロック本体部は、シートベルトの着用時に係止部材が係合して回転阻止されることを特徴とする請求項17〜19のいずれか1つに記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項21】
シートクッションに、前記可動ロック部材と前記歯列との係合状態を解除する手動操作レバーを設けたことを特徴とする請求項17〜20のいずれか1つに記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項22】
シートクッションスライド手段は、前後位置調整用のシートスライダーのアッパレールに固定されて前後方向に延在し、かつ、上に凹となる円弧形状に形成された弧状スライドレールと、シートクッションに取り付けられて前記弧状スライドレールに沿って転動する転動部材と、を備え、
スライドロック手段は、シートクッションに固定したガイド部材と、このガイド部材に案内されて前記弧状スライドレール方向に出没自在となり、通常状態で突出して前記弧状スライドレールの長さ方向に形成した歯列に係合してロックし、衝突時に後退して歯列との係合を解除する可動ロック部材と、を備え、
前記可動ロック部材と前記歯列との係合部分の接触面を緩やかなスロープに形成したことを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項23】
可動ロック部材が前記歯列に係合する先端部およびその歯列の歯先部を、それら可動ロック部材と歯列とが離脱して相対移動状態にあるときに両者の再係合を防止するに十分な円弧状断面に形成したことを特徴とする請求項22に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項24】
ガイド部材に、可動ロック部材が歯列との係合を解除する方向に移動するのを阻止する係止部材を移動自在に設け、シートベルトの未着用時にその係止部材を後退させて可動ロック部材の自由な移動を許容するとともに、シートベルトの着用時にその係止部材を可動ロック部材方向に移動させて、可動ロック部材と歯列との係合状態を維持させることを特徴とする請求項22または23に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項25】
シートクッションに、前記可動ロック部材と前記歯列との係合状態を解除する手動操作レバーを設けたことを特徴とする請求項24に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項26】
手動操作レバーと係止部材との間に、手動操作レバーを可動ロック部材の係合解除方向に回転することにより係止部材を後退させる傾斜面を設けたことを特徴とする請求項25に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項27】
シートクッションスライド手段は、前後位置調整用のシートスライダーのアッパレールに固定されて前後方向に延在し、かつ、上に凹となる円弧形状に形成された弧状スライドレールと、シートクッションに取り付けられて前記弧状スライドレールに沿って転動する転動部材と、を備え、
スライドロック手段は、シートクッションに上下可動に支持された回転軸に回転自在に取り付けられて前記弧状スライドレールの長さ方向に形成した歯列に噛合する歯車と、シートクッションに上下可動に支持されたガイド部材に前記回転軸と同軸上で移動自在に取り付けられ、先端部に形成した非円形断面部が前記歯車に形成した非円形断面穴に嵌合可能な可動ロック部材と、この可動ロック部材とガイド部材との間に介在して前記非円形断面部が前記非円形断面穴から抜け出るのを阻止する変形部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項28】
ガイド部材に、可動ロック部材方向への移動により可動ロック部材が非円形断面部と非円形断面穴との係合を解除する方向に移動するのを阻止する係止部材を移動自在に設け、シートベルトの未着用時に該係止部材を後退させて可動ロック部材の自由な移動を許容するとともに、シートベルトの着用時に該係止部材を可動ロック部材方向に移動させて非円形断面部と非円形断面穴との係合状態を維持することを特徴とする請求項27に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項29】
シートクッションに、回転軸またはガイド部材の下方を通過して回転自在に取り付けられ、上方に回転することにより前記回転軸またはガイド部材に干渉して歯車を上方に持ち上げて、歯車と歯列との噛合を解除する手動操作レバーを設けたことを特徴とする請求項27または28に記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
【請求項30】
可動ロック部材は、非円形断面部を形成した先端部をガイド部材に回転自在に配置するとともに、その反対側端部をガイド部材に回転不能に配置し、それら先端部と反対側端部との間にトーションバーを形成したことを特徴とする請求項27〜29のいずれか1つに記載の乗り物用シートのシートスライドロック装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、上に凹となる円弧に沿ってシートクッションを前後スライド可能としたシートクッションスライド手段を備えた乗り物用シートのシートスライドロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の乗り物用シートとしては、シートクッションが上に凹となる円弧レール上を前後スライドする構造としたものがあり、前面衝突時にシートクッションが乗員の腰部に押されて前方にスライドするのに従って、シートクッションの前端部が上昇して乗員の腰部を拘束し、そして、乗員の胸部および下肢への入力を低減できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、前記シート構造は、通常使用時において円弧レール上をスライドさせることにより、シートクッションの前後位置を乗員に適した位置に半自動的に調節する機能をも有する。
【0004】
更に、前記シート構造は、通常走行時のシートの安定を得るためにスライドスライドロック手段を設け、通常走行時はそのスライドロック手段をロックしておくとともに、衝突を検知した時にロックを解除するようになっており、また、シートクッションの前後位置を調節する時にあっても、そのロックを解除できるようになっている。
【特許文献1】特許第3179482号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、かかる従来の乗り物用シートにあっては、衝突時にシートクッションが大きく前方にスライドした場合に限り、シートクッションの前端部が十分に上方に持ち上がって腰部を拘束できるようになる。
【0006】
ところが、乗員がシートベルトを着用している場合、特に3点式シートベルトのように腰部を拘束するラップベルトを有するシートベルトを着用している場合は、衝突時に腰部の前方移動量を小さく制限するため、シートクッションの円弧レールに沿った前方スライド量は少なくなり、衝突時のシートクッションによる乗員拘束機能が十分に向上させられない恐れがあるばかりかラップベルトによる腰部の拘束効果を十分に向上させられない恐れがある。
【0007】
そこで、本発明はシートベルトを着用した衝突時にあってもシートクッションのロック状態を維持、若しくはシートクッションを所要の抵抗荷重をもって前方スライドさせて、シートベルトによる拘束効果を十分に確保することができる乗り物用シートのシートスライドロック装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の乗り物用シートは、上に凹となる円弧に沿ってシートクッションが前後スライド可能となるシートクッションスライド手段を備えて、そのシートクッションスライド手段によるシートクッションの前後スライドを通常走行時はスライドロック手段によってロックする一方、衝突時にはロック解除し、また、前記スライドロック手段にシートベルト連動手段を設けてシートベルトの着用の有無を検知し、シートベルトの着用時には衝突時にあっても前記スライドロック手段をロック状態に設定することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シートベルトの着用時にはスライドロック手段がロック状態に設定されるので、衝突時にシートクッションが前方スライドするのを阻止して、シートベルトによる本来の乗員拘束状態を確保できる。
【0010】
勿論、シートベルトの未着用時では、通常走行時にはスライドロック手段がロックされるので、シートクッションの前後スライドを阻止して安定した運転姿勢を維持できる一方、衝突時にはスライドロック手段がロック解除されるので、シートクッションは上に凹となる円弧に沿って前方スライドして、そのシートクッションの前端部が上昇して乗員の腰部が前方移動するのを拘束することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0012】
図1〜図9は本発明にかかる乗り物用シートのシートスライドロック装置の第1実施形態を示し、図1はベルト未着用時の通常走行時におけるシートスライドロック装置の側面図、図2はベルト未着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図であり、図3はベルト着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図、図4はベルト着用時に手動ロック解除する初期段階におけるシートスライドロック装置の側面図、図5はベルト着用時に手動ロック解除する最終段階におけるシートスライドロック装置の側面図である。
【0013】
また、図6は手動操作レバーの復帰スプリングの取付状態の拡大側面図、図7は手動操作レバーの操作状態の拡大側面図、図8は手動操作レバーの最終操作状態の拡大側面図であり、図9はシートスライドロック装置のロックおよびロック解除の制御フローの説明図である。
【0014】
本実施形態の乗り物用シートは自動車などの車両や航空機などの乗り物に設置されるシートに適用されるもので、以下単にシートと表現するものとし、また、以下に述べる衝突とは慣性力が前方に働く前面衝突をさすものとする。
【0015】
前記シート1は図1に示すように、シートクッション2が前後位置調整用のシートスライダー3によってフロアパネル4に設置される。
【0016】
シートスライダー3は、フロアパネル4に固定されて前後方向(図中左右方向)に延在するロアレール3aと、このロアレール3aに沿って前後スライドするアッパレール3bとによって構成してある。
【0017】
前記シート1は、上に凹となる円弧に沿ってシートクッション2を前後スライドさせるシートクッションスライド手段10と、このシートクッションスライド手段10を通常走行時はロックし、衝突時にロック解除するスライドロック手段20と、を備えており、更に、前記シート1には乗員を着脱自在に拘束する図外のシートベルトが設けられる。
【0018】
そして、本実施形態のシートスライドロック装置では、前記スライドロック手段20に、シートベルトの着用の有無を検知し、シートベルトの着用時には衝突時にそのスライドロック手段20をロック状態に設定するシートベルト連動手段30を設けてある。
【0019】
前記シートクッションスライド手段10は、前記シートスライダー3のアッパレール3bの前後両端部に立設した起立部3c,3dに跨って固定されて、前後方向に延在し、かつ、上に凹となる円弧形状に形成された弧状スライドレール11と、シートクッション2に取り付けられて前記弧状スライドレール2に沿って転動する転動部材としての前後一対のローラ12,12aと、を備えている。
【0020】
また、前記スライドロック手段20は、シートクッション2に本体部回転中心としての第1回転軸21を中心に回転自在に取り付けられて、通常状態で前記弧状スライドレール11に圧接してロックし、回転することにより圧接を解除してロック解除するロック本体部22と、シートベルトの着用時に前記ロック本体部22にその回転阻止方向に係合し、シートベルトの未着用時にその係合を解除する可動ロック部材としてのロックレバー23と、を備えている。
【0021】
このとき、前記ロックレバー23によってシートベルトの着用・未着用状態をロック本体部22の回転、つまりはシートクッションスライド手段10のロック・ロック解除に反映させるようになっており、そのロックレバー23が前記シートベルト連動手段30となる。
【0022】
前記ロック本体部22は、第1回転軸21によってシートクッションフレームに強固に取り付けられ、衝突時に乗員に作用する慣性力がシートクッション2を介して入力した場合にも、容易に離脱や変形しないようになっている。
【0023】
ロック本体部30の下部には、前記弧状スライドレール11の上面に圧接する直方体状のラバー26を設けてあり、このラバー26はロック本体部22が図1に示すように初期状態にあるときは下面が弧状スライドレール11に圧接している。
【0024】
そして、その圧接状態からロック本体部22を回転させるためには、前記ラバー26の下面端部の角部を圧縮変形させる必要があり、その時の変形抵抗による一定の力によりシートクッションスライド手段10をロックしている。
【0025】
一方、図2に示すようにシートベルトの未着用状態で、衝突時に乗員に作用する過大な慣性力が臀部を介してシートクッション2を前方に押し出す荷重Fとして作用した時に、ロック本体部22が第1回転軸21を中心に回転することにより、ラバー26も、ロック本体部22と一体となって回転して弧状スライドレール11から離脱し、シートクッションスライド手段10のロックを解除するようになっている。
【0026】
前記ロックレバー23は、図1に示すように直線状の支持部23aと、この支持部23aの後端部から下方に折曲された係止爪23bとによってほぼL字状に形成されて、支持部23aの中間部をピン23cによってシートクッション2に回転自在に支持するとともに、その支持部23aの前端部とシートクッション2との間に、ロックレバー23を係合方向に付勢するスプリング23dを取り付けてある。
【0027】
前記ロック本体部22に、レバー部回転中心としての第2回転軸24を中心に手動操作レバー25を回転自在に取り付け、該手動操作レバー25によって前記ロックレバー23の係合状態を解除するようになっている。
【0028】
前記手動操作レバー25は、第2回転軸24で支持される水平支持部25aとこの水平支持部25aの後端部から立上がって先端部にグリップ25bを設けた起立部25cとによってほぼL字状に形成され、水平支持部25aの上方に前記ロックレバー23の係止爪23bを位置させてある。
【0029】
手動操作レバー25には、前記水平支持部25aの上側に前記ロックレバー23の係合部25dを形成し、その係合部25dは、図3に示すようにロックレバー23の係止爪23bが係合した状態で、手動操作レバー25を図中矢印Aで示すロック解除方向に回転することにより、図4に示すようにそのロックレバー23の係止爪23bとの係合を解除する形状となっており、本実施形態では上方に開放する凹設形状としてある。
【0030】
また、前記ロック本体部22には、図4に示すように前記手動操作レバー25のロックレバー23との係合を解除した後の更なる回転により、図5に示すように手動操作レバー25の水平支持部25aに係止して、手動操作レバー25とともにロック本体部22をロック解除方向に回転する係止部としての第1ストッパー22aを設けてある。
【0031】
このとき、前記ロック本体部22には、その回転量を制限するピン22bと弧状スリット22cが設けられ、また、手動操作レバー25の初期位置は前記ロック本体部22に設けた第2ストッパー22dによって決定される。
【0032】
前記手動操作レバー25は、図1に示すように水平支持部25aとシートクッション2との間に、手動操作レバー25を復帰させる方向の付勢力を有する第1付勢手段としてのレバースプリング27を設け、このレバースプリング27の一端部27aを水平支持部25aの前端部に取付けるとともに、他端部27bをシートクッション2の手動操作レバー25よりも後方部分に取り付けてある。
【0033】
そして、図7に示すようにロック本体部22および手動操作レバー25やレバースプリング27などの各部品の設定位置を調整することにより、手動操作レバー25がロック解除方向Aの回転によって前記第1ストッパー22aに当接した位置で、前記レバースプリング27の両端取付点27a,27bを結ぶ線L1と前記ロック本体部22の第1回転軸21との間の距離r1が、図6に示すように手動操作レバー25の初期位置の場合よりも短くなるように設定してある。
【0034】
また、図6,図7に示すようにレバースプリング27の手動操作レバー側25の取付点27aは、手動操作レバー25が第2回転軸24を中心にロック解除方向(図中時計回り方向)に回転した時、およびこれがロック本体部22と一体となって第1回転軸21を中心にロック解除方向(図中時計回り方向)に回転した時に、レバースプリング27の付勢力を増加させる第1軌跡T1を描くように、レバースプリング27の両端取付点27a,27b、第2回転軸24、第1ストッパー22a、第2ストッパー22cの位置関係を設定してある。
【0035】
つまり、レバースプリング27のシートクッション2への取付点27bを中心として、スライドロック状態でのレバースプリング27の長さを半径とする円C1を描く一方、手動操作レバー25へのレバースプリング27の取付点27aが第2回転軸24を中心とする円C2を描く。
【0036】
そして、前記取付点27aの第1軌跡T1は、図7に示すように前記円C2の周上から、第1回転軸21を中心とした第1ストッパー22aの中央を通る円C3に移行し、かつ、前記取付点27bと第2回転軸24とを結んだ直線L2を越えず、しかも、手動操作レバー25が第1ストッパー22aに当接した後は、図8に示すように第1回転軸21を中心とした前記円C3に沿ってレバースプリング27の取付点27aが移動するが、前記ピン22bと弧状スリット22cとで規制される回転限度位置で、円C3上の第1軌跡T1が取付点27bと第1回転軸21とを結んだ直線L3を越えない円弧として得られ、これは前記レバースプリング27の両端取付点27a,27bと、第1回転軸21の位置関係およびピン22bと弧状スリット22dによる最大回転量の設定により調節する。
【0037】
ところで、前記シートクッション2には、図1に示すようにシートベルトのタング40を係脱自在に装着するバックル41を取り付けてあり、シートベルトの着用時はタング40がバックル41に挿入された状態にあり、シートベルトの未着用時はタング40がバックル41から離脱された状態となる。
【0038】
前記ロックレバー23は、前記タング40がバックル41に装着された際に可動する機械的手段としてのワイヤー42を介して作動するようになっている。
【0039】
前記バックル41は、タング40の挿入により押し込まれ、タング40の取り出しによりスプリング43で復帰する可動部材44を備え、この可動部材44に前記ワイヤー42を連結してある。
【0040】
つまり、前記ワイヤー42の一端部を前記可動部材44に下方から連結するとともに、該ワイヤー42の他端部を前記ロックレバー23の支持部23aの後端部に連結することにより、図3に示すようにタング40をバックル41に挿入した時には、可動部材44がスプリング43の付勢力に抗して押し下げられ、これによってワイヤー42が弛むため、ロックレバー23はスプリング23dの付勢力によって図中反時計回り方向に回転して係止爪23bが係合部25dに係合する。
【0041】
一方、タング40をバックル41から離脱した時には、図1に示すように可動部材44がスプリング43の付勢力によって押し戻され、これによってワイヤー42が引っ張られるため、ロックレバー23はスプリング23dの付勢力に抗して図中時計回り方向に回転して係止爪23bが係合部25dから離脱する。
【0042】
以上の構成により本実施形態のシートスライドロック装置によれば、シートベルトの未着用時、つまりタング40がバックル41から離脱した状態では、図1に示すように通常走行時にはスライドロック手段20をロック、つまりシートクッションスライド手段10をロックするので、シートクッション2が弧状スライドレール11に沿って前後スライドするのを阻止して安定した運転姿勢を維持できる。
【0043】
そして、図2に示すようにシートベルトの未着用時における衝突時には、前記スライドロック手段20がロック解除、つまり前述のように乗員の慣性力によりシートクッション2を前方に押し出す荷重Fによりシートクッションスライド手段10をロック解除するので、シートクッション2は上に凹となる前記弧状スライドレール11に沿って前方スライドして、該シートクッション2の前端部が上昇して乗員の腰部が前方移動するのを拘束することができる。
【0044】
一方、図3に示すようにシートベルトの着用時、つまりタング40がバックル41に挿入された状態では、スライドロック手段20がロック状態に設定されるので、衝突時に乗員に作用する慣性力がシートベルトおよび臀部を介してシートクッション2を前方に押し出す荷重Fとして作用した場合にも、シートクッション2が弧状スライドレール11に沿って前方スライドするのを阻止して、シートベルトによる本来の乗員拘束状態を確保できる。
【0045】
つまり、本実施形態のシートスライドロック装置は図9に示すように、通常運転となるステップS1ではスライドロック状態にあり、この状態からステップS2で手動操作レバー25を操作したかどうかを判断し、操作していない場合(NO)はステップS3によってシートベルトの着用状況を判断し、着用している場合(YES)はステップS4でスライドロックする。
【0046】
一方、ステップS2で手動操作レバー25を操作している場合(YES)は、ステップS5でスライドロック解除し、また、前記ステップS3でシートベルトが未着用である場合(NO)はステップS6で衝突したかどうかを判断し、衝突していない場合(NO)はステップS4でスライドロックする一方、衝突した場合(YES)はステップS5でスライドロック解除する。
【0047】
また、本実施形態にあっては、前記シートクッションスライド手段10を、シートスライダー3のアッパレール3bに固定されて前後方向に延在し、かつ、上に凹となる円弧形状に形成された弧状スライドレール11と、シートクッション2に取り付けられて前記弧状スライドレール11に沿って転動するローラ12,12aと、を備えているので、シートクッションスライド手段10のロック解除状態では、シートクッション2はローラ12,12aを介して弧状スライドレール11上を滑らかにスライドできる。
【0048】
更に、前記スライドロック手段20を、シートクッション2に回転自在に取り付けて弧状スライドレール11に圧接してロックするロック本体部22と、シートベルトの着用時に前記ロック本体部22にその回転阻止方向に係合し、シートベルトの未着用時にその係合を解除するロックレバー23と、を備えているので、簡単な構成にしてシートベルトが着用状態にあるか未着用状態にあるかに応じて、ロック本体部22の回転と回転阻止とを制御できる。
【0049】
また、前記ロック本体部22には、手動操作レバー25のロックレバー23との係合を解除した後の更なる回転により、該手動操作レバー25に係止して、手動操作レバー25とともにロック本体部22をロック解除方向に回転する第1ストッパー22aを設けたので、手動操作レバー25を操作することによりロック本体部22を回転して、ロック状態にあるシートクッション2をロック解除できるため、シートクッションスライド手段10によるシートクッション2の前後位置を任意に調節することができる。
【0050】
更に、手動操作レバー25がロック解除方向Aの回転によって前記第1ストッパー22aに当接した状態で、手動操作レバー25を復帰させるレバースプリング27の両端取付点27a,27bを結ぶ線L1と前記ロック本体部22の第1回転軸21との距離r1を、手動操作レバー25の初期位置の場合よりも短く設定したので、手動操作レバー25を操作して手を離した状態では、ラバー26を弧状スライドレール11に圧着させ、シートクッション2のスライドをロックさせるのに十分な第1回転軸21周りの回転トルクをロック本体部22に与えることと、ロックを解除する際には手動操作レバー25を小さい操作力でロック解除操作できることとを両立することができる。
【0051】
更にまた、レバースプリング27の手動操作レバー側25の取付点27aを、手動操作レバー25が第2回転軸24を中心にロック解除方向に回転した時、およびロック本体部22と一体となって第1回転軸21を中心にロック解除方向に回転した時に、レバースプリング27の付勢力を増加させる第1軌跡T1を描くように設定したので、手動操作レバー25を第1回転軸21を中心としてロック解除方向に回転させた際に、レバースプリング27の長さが常に増加するようになり、手動操作レバー25から手を離すと自動的にスライドロック状態に戻すことができ、乗員のロック忘れを防止することができる。
【0052】
また、前記ロックレバー23を、タング40がバックル41に挿入された際に可動するワイヤー42を介して作動するようにしたので、簡単な構成によりロックレバー23を作動して確実にシートベルトの着用状況を判断でき、スライドロック手段20の構成を簡素化することができる。
【0053】
この場合、機械的手段としてワイヤー42を用いたが、勿論、ワイヤー42に限ることなく他の機械的手段、例えばリンクなどを用いることができる。
【0054】
更に、バックル41は、タング40の挿入により押し込まれ、タング40の取り出しにより復帰する可動部材44を備え、この可動部材44に前記ワイヤー42を連結したので、バックル41にタング40が装着されたことを簡単な構成にして確実に検知することができる。
【0055】
図10は前記第1実施形態の変形例を示し、第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図10は手動操作レバーとともにロック本体部が回転した状態の拡大側面図である。
【0056】
この変形例は、図10に示すようにレバースプリング27の手動操作レバー25側の取付点27aを、手動操作レバー25が第2回転軸24を中心にロック解除方向(図中時計回り方向)に回転した時、およびロック本体部22と一体となって第1回転軸21を中心にロック解除方向(図中時計回り方向)に回転した時に、ロック本体部22の回転限度手前まではレバースプリング27の付勢力を増加させる前記第1軌跡T1を描くとともに、ロック本体部22の回転限度手前からはレバースプリング27の付勢力を減少させる第2軌跡T2を描くように、設定してある。
【0057】
即ち、前記第1軌跡T1は、第1実施形態の図8に示した第1軌跡T1と同様であり、本変形例ではその第1軌跡T1に加えて前記第2軌跡T2が付加されたもので、手動操作レバー25が第1ストッパー22aに当接した後のレバースプリング27の取付点27aの第2軌跡T2として特定され、第1回転軸21を中心とした円C3に沿って移動し、レバースプリング27の取付点27bと第1回転軸21とを結んだ直線L4を越えた後で、ロック本体部22の回転が制限されるようにピン22bと弧状スリット22cによる最大回転量を増大方向に調節してある。
【0058】
従って、本変形例では手動操作レバー25を最大に回転させたときに、レバースプリング27が前記直線L4上の第1回転軸21、即ち、思案点を越えて、手動操作レバー25が第1ストッパー22aに当接し、レバースプリング27の付勢力がロック解除方向に働くので、手動操作レバー25から手を離してもスライドロック解除状態を維持でき、かつ、該レバースプリング27を前記思案点を越えてロック方向に移動させることで軽い力で手動操作レバー25をスライドロック状態に戻すことができ、乗員によるシートクッション2の位置調整の操作性を向上させることができる。
【0059】
図11は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図11はベルト着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図である。
【0060】
本実施形態のシートスライドロック装置は、図11に示すように基本的に第1実施形態と同様の構成となり、シートスライダー3のアッパレール3bに設けた弧状スライドレール11に沿ってシートクッション2が前・後ローラ12,12aを介して前後スライドするシートクッションスライド手段10と、このシートクッションスライド手段10を通常走行時はロックし、衝突時にロック解除するスライドロック手段20と、を備えており、そのスライドロック手段20はシートクッション2に第1回転軸21を中心に回転自在に取り付けたロック本体部22を備え、該ロック本体部22の下部には、前記弧状スライドレール11の上面に圧接する直方体状のラバー26を設けてある。
【0061】
そして、本実施形態ではシートベルトのバックル41をシートクッション2に取り付けるとともに、ロック本体部22と弧状スライドレール11との間に一定の摩擦反力を発生させるスライド抵抗手段として前記ラバー26を有効利用し、シートベルトの着用状態でシートクッション2に衝突時の荷重が作用した際に、そのラバー26による摩擦反力をもってシートクッション2の前方スライドを許容させるようになっている。
【0062】
勿論、前記ラバー26は、ロック本体部22に設けて弧状スライドレール11に所定の圧接力をもって圧接している。
【0063】
従って、本実施形態によればシートベルトの着用状態にあってスライドロック手段20がスライドロックされた状態で、前記ラバー26による弧状スライドレール11への圧着力やその摩擦係数を調節することにより、衝突時に乗員に作用する慣性力がシートクッション2を前方に押し出す荷重Fとして作用した際に、前記ラバー26は摩擦反力による一定の抵抗力を伴いつつシートクッション2の前方へのスライドが許容される。
【0064】
これにより、シートベルトを着用している場合にも、衝突時にバックル41に作用する荷重が一定値以上に上昇することを防止してロードリミッタ機能を発揮し、かつ、前記ラバー26がエネルギー吸収機構として作用してシートベルトによる乗員の障害値、特にショルダーベルトによる胸部の損傷を避け、若しくは低減することができる。
【0065】
また、スライド抵抗手段として、ロック本体部22の下部に設けて弧状スライドレール11に圧接するラバー26を用いたので、大きな摩擦反力を簡素な構造をもって簡単に作り出すことができる。
【0066】
図12,図13は本発明の第3実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図12はベルト着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図、図13は乗員体重によるスライド荷重の変化の特性図である。
【0067】
本実施形態のシートスライドロック装置は、図12に示すように基本的に第1実施形態と同様の構成となり、シートスライダー3のアッパレール3bに設けた弧状スライドレール11に沿ってシートクッション2が前・後ローラ12,12aを介して前後スライドするシートクッションスライド手段10と、このシートクッションスライド手段10を通常走行時はロックし、衝突時にロック解除するスライドロック手段20と、を備えており、そのスライドロック手段20はシートクッション2に第1回転軸21を中心に回転自在に取り付けたロック本体部22を備え、該ロック本体部22の下部には、前記弧状スライドレール11の上面に圧接するラバー26を設けてある。
【0068】
そして、本実施形態では図12に示すように、シートクッション2の前・後部を弧状スライドレール11に支持する前記前・後ローラ12,12aのいずれか一方、本実施形態では前方のベアリング12に、前記ラバー26の弧状スライドレール11に対する圧接力を乗員Mの体重Wに比例して増減する弾性体28を設けてある。
【0069】
つまり、本実施形態では前記弾性体28を圧縮スプリングで形成し、シートクッション2とローラ12との間にその弾性体28を介在させて、シートクッション2に作用する荷重を弾性体28を介してローラ12に入力することにより、図13に示すようにラバー26と弧状スライドレール11との間の圧接力が乗員Mの体重Wに応じて変化するようになっている。
【0070】
従って、本実施形態によれば図12に示すようにシートベルトを着用した状態で衝突した時には、乗員Mの体重Wが重いときにはラバー26と弧状スライドレール11との間に高い抵抗荷重を呈し、乗員Mの体重Wが軽い時には低い抵抗荷重を呈して、前記ラバー26と弧状スライドレール11との間に摩擦反力を伴いつつシートクッション2が前方にスライドする。
【0071】
このため、シートベルトの着用時の衝突で、乗員Mの体重(体格)Wに応じてシートクッション2のスライドによるシートベルトのロードリミット荷重を自動的に最適に調節することができる。
【0072】
図14,図15は本発明の第4実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図14はベルト未着用時のシートスライドロック装置の側面図、図15はベルト着用時のシートスライドロック装置の側面図である。
【0073】
本実施形態のシートスライドロック装置は、図14,図15に示すように基本的に第1実施形態と同様に、弧状スライドレール11Aを有するシートクッションスライド手段10Aと、このシートクッションスライド手段10Aを通常走行時はロックし、衝突時にロック解除するスライドロック手段20Aと、を備えるが、本実施形態のシートクッションスライド手段10Aでは、弧状スライドレール11Aをシートクッション2側に取付けるようになっている。
【0074】
即ち、本実施形態のシートクッションスライド手段10Aは、シートクッション2に取り付けられて前後方向に延在し、かつ、上に凹となる円弧形状に形成された弧状スライドレール11Aと、シートスライダー3のアッパレール3bに固定されて前記弧状スライドレール11Aに沿って転動する転動部材としての前後一対のローラ12,12aと、を備えている。
【0075】
また、スライドロック手段20Aは、前記アッパレール3bに本体部回転中心としての第1回転軸21を中心に回転自在に取り付けられて通常状態で前記弧状スライドレール11Aに圧接してロックし、回転することにより圧接を解除してロック解除するロック本体部22Aと、シートベルトの着用時に前記ロック本体部22Aにその回転阻止方向に係合し、シートベルトの未着用時にその係合を解除する可動ロック部材としてのロックピン23Aと、を備えている。
【0076】
前記ロック本体部22Aは、前記アッパレール3bに立設した第1支持台50に前記第1回転軸21を介して取り付けられるとともに、前記ロックピン23Aはその第1支持台50の上端部に上下摺動自在に取り付けられ、そして、ロックピン23Aの上端部とバックル41の可動部材44とをワイヤー42で連結してある。
【0077】
また、本実施形態ではバックル41はアッパレール3bの後方起立部3dに取り付けてある。
【0078】
前記ロック本体部22Aに第2回転軸24によって手動操作レバー25が回転自在に取り付けられるが、この手動操作レバー25は第1実施形態とは逆に水平支持部25aの前端部に起立部25cが立上がり、水平支持部25aの後端部に前記第2回転軸24が配置され、その水平支持部25aの上側に前記ロックピン23Aの下端部と係脱自在に係合する係合部25dを形成してある。 そして、手動操作レバー25のリターンスプリング27の両端取付点27a,27bを、前記水平支持部25aのほぼ中央部と前記アッパレール3bに立設した第2支持台51の上端部に配置してある。
【0079】
従って、本実施形態によれば弧状スライドレール11Aをシートクッション2側に取付けるとともに、ローラ12,12a、ロック本体部22A、バックル41および手動操作レバー25などをアッパレール3b側に取り付けて、それら各構成部材の取り付け対象が第1実施形態と逆になるが、各構成部材の動作や機能は同様であり、第1実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
【0080】
図16〜図18は本発明の第5実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図16はベルト未着用時のシートスライドロック装置の側面図、図17はベルト着用時のシートスライドロック装置の側面図、図18はシートクッションの前方スライド時の作動状態の側面図である。
【0081】
本実施形態のシートスライドロック装置は、図16,図17に示すように基本的に第4実施形態と同様に弧状スライドレール11Aをシートクッション2側に取付けるとともに、ローラ12,12a、ロック本体部22Aおよび手動操作レバー25をアッパレール3b側に取り付けてあるが、特に本実施形態ではバックル41をシートクッション2に取り付けてある。
【0082】
そして、本実施形態では手動操作レバー25に形成した係合部25dに可動ロック部材としてのロックピン23Bを係脱自在に係合するが、該ロックピン23Bは、前記弧状スライドレール11Aと同心円状に形成されて上下移動自在に取り付けられ、シートベルトの着用時に押し下げられる弧状ガイドバー60に取り付けてある。
【0083】
前記弧状ガイドバー60は、シートクッション2に取り付けた弧状スライドレール11Aの下方に位置して、その両端部を前・後スライドガイド61,61aによってシートスライダー3のアッパレール3bの起立部3c,3d上端に上下スライド自在に取り付けてあり、後方スライドガイド61aでは弧状ガイドバー60の後端部をスプリング62によって下方に付勢してある。
【0084】
前記弧状ガイドバー60にはバックル41の可動部材44にワイヤー42を介して連結されるスライドリング63が、その弧状ガイドバー60の長さ方向に摺動自在に嵌合され、図16に示すシートベルトの未着用時には弧状ガイドバー60を上方に引き上げる一方、図17に示すようにシートベルトの着用時には弧状ガイドバー60を下方に押し下げる。
【0085】
そして、前記弧状ガイドバー60が手動操作レバー25の係合部25dに対応する位置に、前記ロックピン23Bを取り付けてあり、弧状ガイドバー60が下方に押し下げられた際にそのロックピン23Bが前記係合部25dに係合して、ロック本体部22Aの回転を阻止するようになっている。
【0086】
従って、本実施形態によればシートベルトの着用状況に応じて上下動する弧状ガイドバー60にロックピン23Bを設けて、シートベルトの未着用時には弧状ガイドバー60がスライドリング63によって持ち上げられて、ロックピン23Bが係合部25dから離脱されるため、ロック本体部22Aの回転が自在となってシートスライドロックが解除される。
【0087】
一方、シートベルトの着用時には弧状ガイドバー60がスライドリング63によって押し下げられて、ロックピン23Bが係合部25dに係合されるため、ロック本体部22Aの回転が阻止されてシートスライドロックされるため、前記各実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0088】
また、図18に示すようにシートクッション2が前方スライドする際には、弧状ガイドバー60を弧状スライドレール11Aと同心円状に形成してあるため、スライドリング63が弧状ガイドバー60に沿って抵抗無く摺動できる。
【0089】
図19は本発明の第6実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図19はベルト着用時のシートスライドロック装置の側面図である。
【0090】
本実施形態のシートスライドロック装置は、図19に示すように基本的に第4実施形態と同様に弧状スライドレール11Aをシートクッション2側に取付けるとともに、ローラ12,12a、ロック本体部22Aおよび手動操作レバー25をアッパレール3b側に取り付けてあり、第5実施形態と同様にバックル41をシートクッション2に取り付けてある。
【0091】
そして、本実施形態にあってもバックル41にタング40を挿入したかどうかで可動ロック部材としてのロックピン23Cを手動操作レバー25の係合部25dに係脱するようになっているが、そのロックピン23Cを、バックル41に設けられてタング40の挿入・取り出しを検知するバックルスイッチ45からの電気信号により稼働するソレノイドアクチュエータ46で作動させるようになっている。
【0092】
即ち、前記バックルスイッチ45は、バックル41にタング40を挿入した状態でソレノイドアクチュエータ46にロックピン23Cを下方に突出させる電気信号を出力し、バックル41からタング40を取り出した状態ではソレノイドアクチュエータ46にロックピン23Cを上方に後退させる電気信号を出力するように設定される。
【0093】
そして、ロックピン23Cが突出した場合は手動操作レバー25の係合部25dに係合してロック本体部22Aの回転を阻止し、ロックピン23Cが後退した場合は前記係合部25dから離脱してロック本体部22Aの回転を許容し、ひいてはシートスライドロックを解除する。
【0094】
従って、本実施形態によればロックピン23Cの出没作動を電気的に行うことができるため、構成を簡素化することができる。
【0095】
図20〜図22は本発明の第7実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図20はベルト着用時のシートスライドロック装置の側面図、図21はロックピンを作動する制御ロジックの説明図、図22はシートベルトの着用状況と衝突有無によるロックピンの動作条件を表形式で示す説明図である。
【0096】
本実施形態のシートスライドロック装置は、図20に示すように基本的に第6実施形態と同様に弧状スライドレール11A、バックル41をシートクッション2側に取付けるとともに、ローラ12,12a、ロック本体部22Aおよび手動操作レバー25をアッパレール3b側に取り付けてある。
【0097】
そして、本実施形態では可動ロック部材としてのロックピン23Cは、バックル41に設けられてタング40の挿入・取り出しを検知するバックルスイッチ45の電気信号と、衝突を検知する衝突検知ユニット47からの衝突検知信号と、を統合して稼働するソレノイドアクチュエータ46で作動させるようになっている。
【0098】
即ち、前記バックルスイッチ45は第6実施形態に示したものと同様の構成となっており、図21に示すようにバックルスイッチ45は、タング40が挿入された状態で0信号を出力し、タング40が取り出された状態で1の信号を出力する。
【0099】
また、衝突検知ユニット47は、衝突信号が無い場合に0の信号を出力し、衝突信号が有る場合に1の信号を出力する。
【0100】
そして、それらバックルスイッチ45および衝突検知ユニット47の各信号をアンド回路48に通して論理積を求め、その論理積が1の場合にロックピン23Cを係合解除する方向(後退方向)にソレノイドアクチュエータ46を駆動する一方、前記論理積が0の場合にロックピン23Cを係合方向(突出方向)にソレノイドアクチュエータ46を駆動する。
【0101】
このようにソレノイドアクチュエータ46を制御することにより、ロックピン23Cの作動状況(突出・後退)は、図22に示すようにシートベルトの着用時には衝突有り・無しいずれにあっても突出させる一方、シートベルトの未着用時には衝突有りで後退させるとともに、衝突無しで突出させる。
【0102】
つまり、前記ロックピン23Cは、第6実施形態と同様に突出した場合は手動操作レバー25の係合部25dに係合してロック本体部22Aの回転を阻止し、ロックピン23Cが後退した場合は前記係合部25dから離脱してロック本体部22Aの回転を許容し、ひいてはシートスライドロックを解除する。
【0103】
従って、本実施形態によればロックピン23Cの出没作動を電気的に行うことができるため、構成を簡素化することができるとともに、シートベルトの未着用時における非衝突時(衝突無し)にシートクッション2の前方スライドをより確実にロックすることができる。
【0104】
図23〜図27は本発明の第8実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図23はベルト着用時におけるシートスライドロック装置の側面図、図24はベルト未着用時におけるシートスライドロック装置の側面図、図25は図23中A−A線に沿った断面図、図26はロック本体部の回転支持部の拡大断面図、図27は手動操作レバーを操作した状態にあるシートスライドロック装置の側面図である。
【0105】
本実施形態のシートスライドロック装置は、図23に示すように基本的に第1実施形態と同様に、シートスライダー3のアッパレール3bに設けた弧状スライドレール11に沿ってシートクッション2が前・後ローラ12,12aを介して前後スライドするシートクッションスライド手段10と、このシートクッションスライド手段10を通常走行時はロックし、衝突時にロック解除するスライドロック手段20Bと、を備えている。
【0106】
前記スライドロック手段20Bは、シートクッション2に本体部回転中心としての回転支持部70を中心に回転自在に取り付けられるロック本体部22Bと、該ロック本体部22Bに摺動自在に設けられ、図23に示すように通常状態で前記弧状スライドレール11の長さ方向に形成した歯列13に係合するとともに、図24に示すようにシートベルト未着用での衝突時にロック本体部22Bの回転に伴って回転して、前記歯列13を乗り越えて係合を解除する可動ロック部材としてのスライドロックピン23Dと、を備えている。
【0107】
前記歯列13は、弧状スライドレール11がロック本体部22Bに対向する上面に形成され、かつ、図25に示すように前・後ローラ12,12aが転動する主レール部分11aから片幅方向に延設した拡幅部11bに形成される。
【0108】
前記回転支持部70は、図26に示すようにロック本体部22Bをシートクッション2に回転自在に締付け固定するボルト71と、ロック本体部22Bとシートクッション2との間およびボルト頭部71aとロック本体部22Bとの間に配置されるワッシャ72と、を設け、そのボルト71の締付け力およびワッシャ72の圧接力によりロック本体部22Bの回転限界トルクの設定を行うようにしてある。
【0109】
前記スライドロックピン23Dは、ロック本体部22Bの下部に下方に向かって出没自在に嵌合されており、その下端先端部は前記歯部13の歯形状に沿うように断面V字状に形成してある。
【0110】
そして、前記スライドロックピン23Dを常時突出するようにスプリング23eにより付勢して、図23に示すようにスライドロックピン23Dを歯列13に係合させてあり、図24に示すようにロック本体部22Bの回転許容状態で衝突によりシートクッション2を前方に押し出す過大な荷重Fが作用した時に、スライドロックピン23Dはスプリング23eの付勢力に抗してロック本体部22B内に後退しつつ歯列13を乗り越え、シートクッション2のロックを解除するようになっている。
【0111】
前記ロック本体部22Bは、図23に示すようにシートベルトの着用時に係止部材としての係止ピン73を係合して回転阻止するようになっている。
【0112】
即ち、前記係止ピン73は、ワイヤー42を介してバックル41の可動部材44に連結され、図23に示すようにタング40をバックル41に挿入したシートベルトの着用状態では、係止ピン73が押し出されてロック本体部22Bに形成した係合穴22eに係合してロック本体部22Bの回転を阻止する一方、図24に示すようにタング40がバックル41から取り出したシートベルトの未着用状態では、係止ピン73が可動部材44によって引き上げられて係合穴22eから離脱し、ロック本体部22Bの回転が許容される。
【0113】
シートクッション2には、前記スライドロックピン23Dと前記歯列13との係合状態を解除する手動操作レバー25Aを設けてある。
【0114】
手動操作レバー25Aは、回転支持部25eを前記スライドロックピン23Dよりも後方に配置し、グリップ25bをスライドロックピン23Dよりも前方に配置して、それら回転支持部25eとグリップ25bとを繋ぐ操作竿25fをスライドロックピン23Dに設けた突起23fの下側に当接させてある。
【0115】
そして、手動操作レバー25Aのグリップ25bをリターンスプリング27Aのばね力に抗して回転支持部25eを中心として上方に操作することにより、図27に示すように操作竿25fが前記突起23fに係止した状態でスライドロックピン23Dをスプリング23eの付勢力に抗して上方に押し上げ、スライドロックピン23Dと歯列13との係合状態を解除できるようになっている。
【0116】
従って、本実施形態によればスライドロック手段20Bを、シートクッション2に回転自在に取り付けられるロック本体部22Bと、そのロック本体部22Bに設けられて弧状スライドレール11の歯列13に係合可能なスライドロックピン23Dと、を備えているので、このスライドロックピン23Dが歯列13に係合した通常状態ではシートクッション2の前後スライドをロックして安定した着座姿勢を得ることができるとともに、シートベルト未着用での衝突時にはスライドロックピン23Dが歯列13との係合を解除して、乗員に作用する慣性力でシートクッション2を前方スライドさせ、持ち上がったシートクッション2の前端部で乗員を拘束することができる。
【0117】
このため、通常走行時にはシートクッション2を確実にロックできるとともに、衝突時のロック解除を簡単な構造で行うことができる。
【0118】
また、回転支持部70にボルト71とワッシャ72を設けて、そのボルト71の締付け力およびワッシャ72の圧接力によりロック本体部22Bの回転限界トルクの設定を行うようにしたので、簡単な構造によってロック本体部22Bの回転限界トルクの設定、つまりスライドロックピン23Dが歯列13との係合を解除する荷重Fを調整して、衝突時における乗員の拘束効果を高めることができる。
【0119】
更に、前記ロック本体部22Bに、シートベルトの着用時に係止ピン73を係合して回転阻止するようにしたので、係止ピン73が係合した状態ではロック本体部22Bの回転が阻止されるため、シートベルトの着用時には衝突時にあってもスライドロックピン23Dと歯列13との係合状態を保持してシートクッション2の前方スライドを阻止し、シートベルトによる本来の乗員拘束効果を発揮することができる。
【0120】
更にまた、シートクッション2に、スライドロックピン23Dと歯列13との係合状態を解除する手動操作レバー25Aを設けたので、該手動操作レバー25Aを乗員が操作することにより、シートクッション2の弧状スライドレール11に沿った前後位置を任意に調整できる。
【0121】
図28は前記第8実施形態の変形例を示し、第8実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図28はロック本体部の回転支持部の断面図である。
【0122】
この変形例は、図28に示すようにロック本体部22Bとシートクッション2との間に、所定以上の荷重入力で破断若しくは塑性変形する破壊ピン74を設け、その破壊ピン74の破断荷重若しくは変形荷重により、ロック本体部22Bの回転限界トルクの設定を行うようにしてある。
【0123】
前記破壊ピン74は、合成樹脂を素材として予め所定の破壊荷重に設定されるように所定の径に形成される。
【0124】
従って、この変形例によれば、破壊ピン74によってロック本体部22Bの回転限界トルクの設定を行うことができるので、より簡単な構造によってロック本体部22Bの回転限界トルクを設定することができる。
【0125】
また、本実施形態にあっては前記破壊ピン74に加えて、第8実施形態に示したように回転支持部70に、ボルト71およびワッシャ72を設け、破壊ピン74が破壊した後の回転限界トルクを、ボルト71の締付け力およびワッシャ72の圧接力により決定するようになっている。
【0126】
図29〜図32は本発明の第9実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図29はベルト未着用時におけるシートスライドロック装置の側面図、図30はベルト着用時におけるシートスライドロック装置の側面図、図31は図29中B部の拡大図、図32は手動操作レバーを操作した状態にあるシートスライドロック装置の側面図である。
【0127】
本実施形態のシートスライドロック装置は、図29,図30に示すように基本的に第1実施形態と同様に、シートクッションスライド手段10は、シートスライダー3のアッパレール3bに設けた弧状スライドレール11に沿ってシートクッション2が前・後ローラ12,12aを介して前後スライドするようになっている。
【0128】
また、本実施形態では第8実施形態と同様に、通常状態で弧状スライドレール11の長さ方向に形成した歯列13に可動ロック部材としてのスライドロックピン23Eを係合させて、シートクッション2の前後スライドをロックし、シートベルト未着用での衝突時に前記スライドロックピン23Eが前記歯列13Aを乗り越えて係合を解除するようになっているが、特に本実施形態では、前記スライドロックピン23Eを摺動自在に嵌合するガイド部材22Cをシートクッション2に固定してあるとともに、前記歯列13Aの歯形状をスライドロックピン23Eが乗り越え易いようになっている。
【0129】
即ち、本実施形態のスライドロック手段20Cでは、図29,図30に示すようにシートクッション2に固定した前記ガイド部材22Cと、このガイド部材22Cに案内されて前記弧状スライドレール11方向に出没自在となり、通常状態で突出して前記弧状スライドレール11の長さ方向に形成した歯列13Aに係合してロックし、衝突時に後退して歯列13Aとの係合を解除する可動ロック部材としての前記スライドロックピン23Eと、を備えており、このスライドロックピン23Eと前記歯列13Aとの係合部分の接触面Cを緩やかなスロープに形成してある。
【0130】
また、図31に示すように前記スライドロックピン23Eが前記歯列13Aに係合する先端部23Etおよびその歯列13Aの歯先部13Atを、それらスライドロックピン23Eと歯列13Aとが離脱して相対移動状態にあるときに両者の再係合を防止するに十分な半径rとなる円弧状断面に形成してある。
【0131】
更に、前記ガイド部材22Cに、スライドロックピン23Eが歯列13Aとの係合を解除する方向に移動するのを阻止する係止部材としての係止ピン29を移動自在に設け、シートベルトの未着用時に該係止ピン29を後退させてスライドロックピン23Eの自由な移動を許容するとともに、シートベルトの着用時に係止ピン29をスライドロックピン23E方向に移動させて、スライドロックピン23Eと歯列13Aとの係合状態を維持させるようにしてある。
【0132】
前記係止ピン29は、図30に示すように歯列13Aに係合状態にあるスライドロックピン23Eの上端に位置して、該スライドロックピン23Eの移動方向に対して直角となる方向に移動自在に設けられ、係止ピン29はワイヤー42を介してバックル41の可動部材44に連結される。
【0133】
そして、図29に示すようにタング40をバックル41から取り出したシートベルトの未着用状態では、係止ピン29はバックル41内のスプリング43の付勢力で後退してスライドロックピン23Eの自由な移動を許容する一方、図30に示すようにタング40をバックル41に挿入したシートベルトの着用状態では、係止ピン29はスプリング29bの付勢力で突出してスライドロックピン23Eの上端に係止するようになっている。
【0134】
また、前記スライドロック手段20Cには第8実施形態と同様に構成される手動操作レバー25Aが設けられており、該手動操作レバー25Aを上方に回転した際に前記スライドロックピン23Eの突起23fに係止して、該スライドロックピン23Eをスプリング23eの付勢力に抗して上方に押し上げて、スライドロックピン23eと歯列13Aとの係合状態が解除される。
【0135】
前記手動操作レバー25Aと係止ピン29との間に、手動操作レバー25Aをスライドロックピン23Eの係合解除方向に回転することにより係止ピン29を後退させる傾斜面Sを設けてある。
【0136】
前記傾斜面Sは、手動操作レバー25Aの操作竿25fが係止ピン29に対向する上面に突設した三角状の突起部25gと、係止ピン29の下側に突設した三角状の突起部29aとの接触面に形成され、図30に示すようにスライドロックピン23Eが歯列13Aに係合した状態で手動操作レバー25Aを上方に回転することにより、前記傾斜面Sによって係止ピン29を強制的に後退できるようになっている。
【0137】
従って、本実施形態によれば、スライドロック手段20Cを、シートクッション2に固定した前記ガイド部材22Cと、このガイド部材22Cに案内されて弧状スライドレール11方向に出没自在となるスライドロックピン23Eと、を備えているので、第8実施形態と同様にそのスライドロックピン23Eが前記弧状スライドレール11の歯列13Aに係合することによりシートクッション2をロックする一方、スライドロックピン23Eが後退して歯列13Aとの係合を解除することによりシートクッション2のロックを解除することができる。
【0138】
このとき、本実施形態ではスライドロックピン23Eと前記歯列13Aとの係合部分の接触面Cを緩やかなスロープに形成したので、シートベルトの未着用での衝突時にシートクッション2に荷重Fが作用した時に、シートクッション2の前方スライドに伴ってスライドロックピン23Eが後退しつつ歯列13Aとの係合が解除されるのであるが、前記接触面Cのスロープによって両者が滑り易くなって係合を確実に解除することができる。
【0139】
また、スライドロックピン23Eが前記歯列13Aに係合する先端部23Etおよびその歯列13Aの歯先部13Atを、それらスライドロックピン23Eと歯列13Aとが離脱して相対移動状態にあるときに両者の再係合を防止するに十分な半径rとなる円弧状断面に形成したので、衝突時にスライドロックピン23Eが歯列13Aから外れて両者が相対移動している時には、スライドロックピン23Eの先端部23Etが歯列13Aの歯先部13Atを滑り続けることにより、それら両者が再係合することなくシートクッション2は、簡単な構成にして十分なスライド量を確保することができる。
【0140】
更に、ガイド部材22Cに係止ピン29を移動自在に設けて、シートベルトの未着用時に該係止ピン29を後退させてスライドロックピン23Eの自由な移動を許容するとともに、シートベルトの着用時に係止ピン29をスライドロックピン23E方向に移動させて、スライドロックピン23Eと歯列13Aとの係合状態を維持させるようにしたので、シートベルトの着用時にはシートクッション2を確実にロックすることができる。
【0141】
更にまた、手動操作レバー25Aと係止ピン29との間に、手動操作レバー25Aをスライドロックピン23Eの係合解除方向に回転することにより係止ピン29を後退させる傾斜面Sを設けたので、通常走行時にシートベルトの着用状況にかかわらず、手動操作レバー25Aを操作するという簡単な操作でシートクッション2の前後位置を調節するためにスライドロックを解除することができる。
【0142】
図33〜図44は本発明の第10実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図33はベルト未着用時の通常走行時におけるシートスライドロック装置の側面図、図34は図33中C部の一部を透視して示す拡大斜視図、図35は図33中D−D線に沿った拡大断面図、図36は図35中E部の拡大斜視図であり、図37はベルト未着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図、図38は図37中F部の一部を透視して示す拡大斜視図、図39は図37中G−G線に沿った拡大断面図、図40は図39中H部の拡大斜視図である。
【0143】
また、図41はシートベルト着用時のシートスライドロック装置の側面図、図42は図41中I部の一部を透視して示す拡大斜視図、図43は図41中J−J線に沿った拡大断面図であり、図44は手動操作レバーを操作した状態のシートスライドロック装置の側面図である。
【0144】
本実施形態のシートスライドロック装置は、図33に示すように基本的に第1実施形態と同様に、シートスライダー3のアッパレール3bに設けた弧状スライドレール11に沿ってシートクッション2が前・後ローラ12,12aを介して前後スライドするシートクッションスライド手段10と、このシートクッションスライド手段10を通常走行時はロックし、衝突時にロック解除するスライドロック手段20Dと、を備えている。
【0145】
そして、前記スライドロック手段20Dは、図33〜図35に示すようにシートクッション2に上下可動に支持された回転軸81に回転自在に取り付けられて前記弧状スライドレール11の長さ方向に形成した歯列13Bに噛合する歯車80と、シートクッション2に上下可動に支持されたガイド部材82に前記回転軸81と同軸上で移動自在に取り付けられ、先端部に形成した非円形断面部としてのくさび状部83aが、前記歯車80に形成した非円形断面穴としてのくさび状穴80aに嵌合可能な可動ロック部材としてのスライドロックシャフト83と、このスライドロックシャフト83とガイド部材82との間に介在して前記くさび状部83aが前記くさび状穴80aから抜け出るのを阻止する変形部材84と、を備えている。
【0146】
前記くさび状部83aは、図36に示すように上下方向に斜面を有するくさび形状に形成され、これに伴って前記くさび状穴80aも前記くさび状部83aのくさび形状に沿った凹部として形成される。
【0147】
前記変形部材84は、図34,図35に示すようにガイド部材82に形成した前記スライドロックシャフト83の嵌合穴82aの奥底部とスライドロックシャフト83の後端との間に配置され、所定の押圧力で変形する円管で形成してある。
【0148】
また、前記ガイド部材82に、スライドロックシャフト83方向への移動によりスライドロックシャフト83がくさび状部83aとくさび状穴80aとの係合を解除する方向に移動するのを阻止する係止部材としての係止ピン85を移動自在に設け、シートベルトの未着用時に該係止ピン85を後退させてスライドロックシャフト83の自由な移動を許容するとともに、シートベルトの着用時にその係止ピン85をスライドロックシャフト83方向に突出させてくさび状部83aとくさび状穴80aとの係合状態を維持するようにしてある。
【0149】
前記係止ピン85は、ワイヤー42を介してバックル41の可動部材44に連結され、図41〜図43に示すようにタング40をバックル41に装着したシートベルトの着用状態では、係止ピン85をスプリング85aの付勢力で突出させてスライドロックシャフト83の係合穴83bに挿入するとともに、図33,図35に示すようにタング40をバックル41から取り出したシートベルトの未着用状態では、係止ピン85をバックル41内のスプリング43のばね力で後退させて前記係合穴83bから離脱させるようになっている。
【0150】
更に、前記シートクッション2には、回転軸81またはガイド部材82の下方を通過して回転自在に取り付けられ、上方に回転することにより前記回転軸81またはガイド部材82に干渉して歯車80を上方に持ち上げて、歯車80と歯列13Bとの噛合を解除する手動操作レバー25Aを設けてある。
【0151】
従って、本実施形態によれば、図33〜図36に示すように通常走行時では、弧状スライドレール11の歯列13Bと、シートクッション2に回転自在に取り付けた歯車80とが噛合しており、一方、その歯車80のくさび状穴80aにスライドロックシャフト83のくさび状部83aが嵌合して、歯車80はシートクッション2に対して回転阻止されているため、シートクッション2はスライドロックされている。
【0152】
スライドロックシャフト83はガイド部材82に嵌合されて歯車80の回転軸81に平行な方向にのみ可動となっており、また、そのガイド部材82は上下方向にのみ可動となってシートクッション2に支持されている。
【0153】
そして、前記くさび状部83aと前記くさび状穴80aとの嵌合部は、歯車80の回転軸81周りの回転トルクが発生すると、互いに回転軸81に平行な方向に排出しあう斜面形状となっており、スライドロックシャフト83の後端は変形部材84によって該スライドロックシャフト83の後退が阻止されている。
【0154】
図37に示すように衝突時にシートクッション2に乗員の慣性力による前方への荷重Fが発生すると、歯車80には回転軸81周りの回転トルクT(図39参照)が発生し、この回転トルクTによりくさび状部83aは図40に示すようにくさび状穴80aから排出されようとする。
【0155】
そのとき、回転トルクTが十分に大きいと図38,図39に示すように前記変形部材84が変形し、それに伴ってスライドロックシャフト83は後退してくさび状部83aがくさび状穴80aから排出され、歯車80は回転自在となってスライドロックが解除されて、シートクッション2は前方スライドが可能となる。
【0156】
また、ガイド部材82に係止ピン85を設けて、シートベルトの未着用時に該係止ピン85を後退させてスライドロックシャフト83の自由な移動を許容することにより、衝突時には前述したようにくさび状部83aがくさび状穴80aから排出されてスライドロックが解除される。
【0157】
一方、シートベルトの着用時には係止ピン85を突出してくさび状部83aとくさび状穴80aとの係合状態を維持するようにスライドロックシャフト83の移動を阻止するので、歯車80の回転を阻止してスライドロックする。
【0158】
更に、図44に示すように手動操作レバー25Aを操作した場合に、回転軸81またはガイド部材82に干渉して歯車80を上方に持ち上げることができるので、歯車80と歯列13Bとの噛合を解除してスライドロックを解除し、シートクッション2を任意な位置にスライドすることができる。
【0159】
図45,図46は本発明の第11実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図45はベルト着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図、図46は図45中K−K線に沿った拡大断面図である。
【0160】
本実施形態のシートスライドロック装置は、図45に示すように基本的に第10実施形態と同様の構成となり、シートクッション2に上下可動に支持された回転軸81に回転自在に取り付けられて前記弧状スライドレール11の長さ方向に形成した歯列13Bに噛合する歯車80と、シートクッション2に上下可動に支持されたガイド部材82に前記回転軸81と同軸上で移動自在に取り付けられ、先端部に形成したくさび状部83aが、前記歯車80に形成したくさび状穴80aに嵌合可能なスライドロックシャフト83と、このスライドロックシャフト83とガイド部材82との間に介在して前記くさび状部83aが前記くさび状穴80aから抜け出るのを阻止する変形部材84と、を備えてスライドロック手段20Dを構成している。
【0161】
そして、本実施形態では前記スライドロックシャフト83は、くさび状部83aを形成した先端部83cをガイド部材82に回転自在に配置するとともに、その反対側端部83dをガイド部材82に回転不能に配置し、それら先端部83cと反対側端部83dとの間にトーションバー86を形成してある。
【0162】
勿論、前記スライドロックシャフト83が突出・後退する場合は、先端部83cと反対側端部83dおよびトーションバー86が一体となってガイド部材82の嵌合穴82a内を移動する。
【0163】
また、本実施形態にあっても係止ピン85が設けられるが、この係止ピン85は前記反対側端部83dに設けられる。
【0164】
従って、本実施形態によればシートベルトの着用時には係止ピン85がスライドロックシャフト83の反対側端部83dに係止して、そのスライドロックシャフト83はガイド部材82内を移動できないようにロックされる。
【0165】
一方、シートベルトの着用状態で衝突時に乗員の慣性力によってシートクッション2を前方に押し出す荷重Fが作用すると、歯車80が荷重Fに応じた回転トルクTをもって回転し、その回転トルクTがトーションバー86の限界トルクを越えると、そのトーションバー86はねじり変形するため歯車80は一定のトルクで回転し、それに伴いシートクッション2は一定の抵抗荷重をもって前方にスライドする。
【0166】
これにより、シートベルトを着用している場合にも、バックル41の荷重が一定値以上に上昇することを防止してロードリミッタ機能を発揮し、かつ、前記トーションバー86がエネルギー吸収機構として作用してシートベルトによる乗員の障害値、特にショルダーベルトによる胸部の損傷を避け、若しくは低減することができる。
【0167】
ところで、前記第10,第11実施形態では、非円形断面部および非円形断面穴としてくさび状部83a,80aを開示したが、これに限ることなくそれら両者の相対回転時に回転抵抗を発生する非円形断面であればよい。
【0168】
また、本発明を前記第1〜第11実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0169】
【図1】本発明の第1実施形態を示すベルト未着用時の通常走行時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図2】本発明の第1実施形態を示すベルト未着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図3】本発明の第1実施形態を示すベルト着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図4】本発明の第1実施形態を示すベルト着用時に手動ロック解除する初期段階におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図5】本発明の第1実施形態を示すベルト着用時に手動ロック解除する最終段階におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図6】本発明の第1実施形態を示す手動操作レバーの復帰スプリングの取付状態の拡大側面図。
【図7】本発明の第1実施形態を示す手動操作レバーの操作状態の拡大側面図。
【図8】本発明の第1実施形態を示す手動操作レバーの最終操作状態の拡大側面図。
【図9】本発明の第1実施形態を示すシートスライドロック装置のロックおよびロック解除の制御フローの説明図。
【図10】本発明の第1実施形態の変形例を示す手動操作レバーとともにロック本体部が回転した状態の拡大側面図。
【図11】本発明の第2実施形態を示すベルト着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図12】本発明の第3実施形態を示すベルト着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図13】本発明の第3実施形態を示す乗員体重によるスライド荷重の変化の特性図。
【図14】本発明の第4実施形態を示すベルト未着用時のシートスライドロック装置の側面図。
【図15】本発明の第4実施形態を示すベルト着用時のシートスライドロック装置の側面図。
【図16】本発明の第5実施形態を示すベルト未着用時のシートスライドロック装置の側面図。
【図17】本発明の第5実施形態を示すベルト着用時のシートスライドロック装置の側面図。
【図18】本発明の第5実施形態を示すシートクッションの前方スライド時の作動状態の側面図。
【図19】本発明の第6実施形態を示すベルト着用時のシートスライドロック装置の側面図。
【図20】本発明の第7実施形態を示すベルト着用時のシートスライドロック装置の側面図。
【図21】本発明の第7実施形態を示すロックピンを作動する制御ロジックの説明図。
【図22】本発明の第7実施形態を示すシートベルトの着用状況と衝突有無によるロックピンの動作条件を表形式で示す説明図。
【図23】本発明の第8実施形態を示すベルト着用時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図24】本発明の第8実施形態を示すベルト未着用時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図25】図23中A−A線に沿った断面図。
【図26】本発明の第8実施形態を示すロック本体部の回転支持部の拡大断面図。
【図27】本発明の第8実施形態を示す手動操作レバーを操作した状態にあるシートスライドロック装置の側面図。
【図28】本発明の第8実施形態の変形例を示すロック本体部の回転支持部の断面図。
【図29】本発明の第9実施形態を示すベルト未着用時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図30】本発明の第9実施形態を示すベルト着用時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図31】図29中B部の拡大図。
【図32】本発明の第9実施形態を示す手動操作レバーを操作した状態にあるシートスライドロック装置の側面図。
【図33】本発明の第10実施形態を示すベルト未着用時の通常走行時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図34】図33中C部の一部を透視して示す拡大斜視図。
【図35】図33中D−D線に沿った拡大断面図。
【図36】図35中E部の拡大斜視図。
【図37】本発明の第10実施形態を示すベルト未着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図38】図37中F部の一部を透視して示す拡大斜視図。
【図39】図37中G−G線に沿った拡大断面図。
【図40】図39中H部の拡大斜視図。
【図41】本発明の第10実施形態を示すシートベルト着用時のシートスライドロック装置の側面図。
【図42】図41中I部の一部を透視して示す拡大斜視図。
【図43】図41中J−J線に沿った拡大断面図。
【図44】本発明の第10実施形態を示す手動操作レバーを操作した状態のシートスライドロック装置の側面図。
【図45】本発明の第11実施形態を示すベルト着用時の衝突時におけるシートスライドロック装置の側面図。
【図46】図45中K−K線に沿った拡大断面図。
【符号の説明】
【0170】
1 シート
2 シートクッション
3 シートスライダー
3a アッパレール
10,10A シートクッションスライド手段
11,11A 弧状スライドレール
12,12a ローラ(転動部材)
13,13A,13B 歯列
20,20A,20B,20C スライドロック手段
21 第1回転軸(第1回転中心)
22,22A,22B ロック本体部
22C ガイド部材
22a 第1ストッパー(係止部)
23 ロックレバー(可動ロック部材)
23A,23B,23C ロックピン(可動ロック部材)
23D,23E スライドロックピン(可動ロック部材)
23b 係止爪
24 第2回転軸(第2回転中心)
25,25A 手動操作レバー
25d 係合部
26 ラバー
27 レバースプリング(付勢手段)
27a,27b レバースプリングの取付点
28 弾性体
29 係止ピン(係止部材)
30 シートベルト連動手段
40 タング
41 バックル
42 ワイヤー(機械的手段)
44 可動部材
45 バックルスイッチ
46 ソレノイドアクチュエータ
47 衝突検知ユニット
60 弧状ガイドバー
70 回転支持部(本体部回転中心)
71 ボルト
72 ワッシャ
73 係止ピン(係止部材)
74 破壊ピン
80 歯車
80a くさび状穴(非円形断面穴)
81 回転軸
82 ガイド部材
83 スライドロックシャフト(可動ロック部材)
83a くさび状部(非円形断面部)
83c スライドロックシャフトの先端部
83d スライドロックシャフトの反対側端部
84 変形部材
85 係止ピン(係止部材)
86 トーションバー
T1 第1軌跡
T2 第2軌跡
C 接触面
S 傾斜面




 

 


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